JP2014102638A - 搬送物取扱装置、及び搬送物取扱方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、除去されない異物を繰り返し検出することによる誤作動を防止して、利用者に対する利便性を向上することができる硬貨入出金機構部4、及び搬送物取扱方法を提供することを目的とする。
【解決手段】循環駆動する識別搬送部482に沿って搬送される異物Zを検出すると、異物Zに応じた検出信号を出力する少なくとも1つの通過センサ435と、取得した検出信号に基づいて、少なくとも異物Zの通過を識別して異物信号S2を出力する硬貨識別部403と、異物信号S2に基づいて、少なくとも搬送路408を制御する制御部411とを備えた硬貨入出金機構部4、及び搬送物取扱方法であって、硬貨識別部403を、検出信号の出力周期が循環周期と略一致するか否かを判定し、出力周期が循環周期と略一致する場合、異物信号S2を出力しない構成としたことを特徴とする。
【選択図】図4
【解決手段】循環駆動する識別搬送部482に沿って搬送される異物Zを検出すると、異物Zに応じた検出信号を出力する少なくとも1つの通過センサ435と、取得した検出信号に基づいて、少なくとも異物Zの通過を識別して異物信号S2を出力する硬貨識別部403と、異物信号S2に基づいて、少なくとも搬送路408を制御する制御部411とを備えた硬貨入出金機構部4、及び搬送物取扱方法であって、硬貨識別部403を、検出信号の出力周期が循環周期と略一致するか否かを判定し、出力周期が循環周期と略一致する場合、異物信号S2を出力しない構成としたことを特徴とする。
【選択図】図4
Description
この発明は、例えば、ATMや両替機などの自動取引装置に実装され、投入された貨幣などを搬送物として内部に搬送するような搬送物取扱装置、及び搬送物取扱方法に関する。
投入された貨幣などを搬送物として内部に搬送するとともに、搬送物が取扱い可能な貨幣であるか否かを識別するような搬送物取扱装置において、ときに取扱い可能な貨幣とともに誤って投入される異物、あるいは悪戯や犯罪目的で故意に投入される異物が問題となることがあった。
具体的には、搬送物取扱装置に貨幣とともに異物が投入されると、搬送物取扱装置の内部における搬送路や各収納部等で詰まりが生じる、あるいはセンサや駆動部分を損傷するという問題があった。
このような問題に対して、混入した異物を検出して、取扱い可能な貨幣と異物とを分離して排出する搬送物取扱装置が提案されている。
このような問題に対して、混入した異物を検出して、取扱い可能な貨幣と異物とを分離して排出する搬送物取扱装置が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の貨幣類取扱装置は、入金取引の際、搬送された媒体を識別し、媒体が偽貨であれば出金搬送部を介して入出金口に搬送され利用者に返却することで、取扱い可能な媒体と異物とを分離、排出するとされている。
ところで、特許文献1のような搬送物取扱装置において、搬送路を構成する搬送ベルトに容易に除去されない異物が付着することがある。このような除去されない異物は、搬送物取扱装置において搬送物を識別する識別部などで繰返し検出される。
このため、搬送物取扱装置は、異物などを貯留するリジェクト収納部や入出金口に検出した付着物を搬送するための信号を繰返し出力し、リジェクト収納部が満杯である、あるいは搬送路に異常が生じていると誤検知して取引の受付けを停止するという問題があった。さらに、リジェクト収納部の点検などによって、搬送物取扱装置は、取引の停止時間が長くなるため、利用者に対する利便性が低下するという問題があった。
本発明は、上述の問題に鑑み、除去されない異物を繰り返し検出することによる誤作動を防止して、利用者に対する利便性を向上することができる搬送物取扱装置、及び搬送物取扱方法を提供することを目的とする。
この発明は、循環駆動する搬送路に沿って搬送される搬送物を検出すると、前記搬送物に応じた検出信号を出力する少なくとも1つの検出手段と、取得した前記検出信号に基づいて、少なくとも前記搬送物の通過を識別して通過信号を出力する通過識別手段と、前記通過信号に基づいて、少なくとも前記搬送路を制御する制御手段とを備えた搬送物取扱装置、及び搬送物取扱方法であって、前記通過識別手段を、前記検出信号の出力周期が所定の判定周期と略一致するか否かを判定し、前記出力周期が前記所定の判定周期と略一致する場合、前記通過信号を出力しない構成としたことを特徴とする。
本発明により、除去されない異物を繰り返し検出することによる誤作動を防止して、利用者に対する利便性を向上できる搬送物取扱装置、及び搬送物取扱方法を提供することができる。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
まず、本実形態の説明に用いるATM1について、図1及び図2を用いて説明する。
なお、図1はATM1の外観斜視図を示し、図2はATM1における内部構成のブロック図を示している。
まず、本実形態の説明に用いるATM1について、図1及び図2を用いて説明する。
なお、図1はATM1の外観斜視図を示し、図2はATM1における内部構成のブロック図を示している。
ATM1は、図1に示すように、銀行などに設置されて利用者の操作によって現金の入出金等の取引を行うことができる自動取引装置であって、側面視略L字状の筐体における中ほどの高さにある水平操作面に操作・表示部2、紙幣入出金機構部3、及び硬貨入出金機構部4(搬送物取扱装置)を配置している。さらに、水平操作面から上方に略垂直な垂直操作面に通帳機構部5、カード機構部・明細票機構部6を配置している。
具体的には、ATM1は、図2に示すように、操作・表示部2、紙幣入出金機構部3、硬貨入出金機構部4、通帳機構部5、カード機構部・明細票機構部6、音声案内出力部7、回線接続部8、及び本体制御部9で構成している。
操作・表示部2は、利用者の操作を受付ける機能と、各種操作案内を表示する機能とを兼ね備えたタッチパネルで構成している。
紙幣入出金機構部3は、紙幣の入出金機能、識別機能、及び収納機能などを有している。
紙幣入出金機構部3は、紙幣の入出金機能、識別機能、及び収納機能などを有している。
硬貨入出金機構部4は、硬貨(搬送物)の入出金機能、識別機能、及び収納機能などを有している。
通帳機構部5は、利用者の通帳の挿入・排出する機能と、通帳の情報を読取る機能と、通帳に取引内容を印字する印字機能とを有している。
通帳機構部5は、利用者の通帳の挿入・排出する機能と、通帳の情報を読取る機能と、通帳に取引内容を印字する印字機能とを有している。
カード機構部・明細票機構部6は、利用者のキャッシュカードの挿入・排出する機能と、キャッシュカード情報の読取り書込み機能とを有するカード機構部、及び取引内容を明細票に印字する機能と、印字した明細票を排出する機能とを有する明細票機構部を一体で構成している。
音声案内出力部7は、取引にかかる操作やエラー等を音声で案内する機能を有している。
回線接続部8は、ATM1を通信回線に接続する機能と、通信回線(図示省略)を介して接続したホストコンピューター等(図示省略)と取引などにかかる各種情報の受送信を行う機能を有している。
回線接続部8は、ATM1を通信回線に接続する機能と、通信回線(図示省略)を介して接続したホストコンピューター等(図示省略)と取引などにかかる各種情報の受送信を行う機能を有している。
本体制御部9は、CPU、メモリ、及び各種情報を記憶するハードディスク等のハード構成と、プログラム、及びデータ等のソフト構成とで構成し、利用者がATM1を操作して取引を行う取引操作等の各種処理機能や、所定のバスを介して接続された各部の動作を制御する制御機能を有している。
次に、このようなATM1において、除去されない異物(搬送物)を繰り返し検出することによる誤作動を防止して、利用者に対する利便性を向上できる硬貨入出金機構部4について、図3及び図4を用いて説明する。
なお、図3は硬貨入出金機構部4における内部構成の構成図を示し、図4は硬貨入出金機構部4における内部構成のブロック図を示している。
なお、図3は硬貨入出金機構部4における内部構成の構成図を示し、図4は硬貨入出金機構部4における内部構成のブロック図を示している。
硬貨入出金機構部4は、図3及び図4に示すように、硬貨入出金口401、繰出し部402、硬貨識別部403(通過識別手段)、金種別収納部404、回収部405、運用カートリッジ406、一括スタッカ407、搬送路408(搬送路)、出金判別部409、異常通知部410(報知手段)、及び制御部411(制御手段、記憶手段)で構成している。
硬貨入出金口401は、利用者による硬貨の投入を受け付ける投入口としての機能、及び利用者に対して排出した硬貨を貯留して受け渡す出金口としての機能を有している。なお、硬貨入出金口401には、硬貨を貯留するとともに、回転することで下方に硬貨を排出する回転自在のバケット401aを内部に設けている。
繰出し部402は、回転したバケットから下方に放出され、後述する繰出し搬送部481で搬送される硬貨を一枚ずつ分離する機能を有している。
硬貨識別部403は、繰出し部402で一枚ずつ分離した硬貨の金種、枚数、及び真偽を識別する機能、及び識別した硬貨の通過を検出して各部を制御させる信号を制御部411に出力する機能を有している。なお、硬貨識別部403については、後ほど詳しく説明する。
硬貨識別部403は、繰出し部402で一枚ずつ分離した硬貨の金種、枚数、及び真偽を識別する機能、及び識別した硬貨の通過を検出して各部を制御させる信号を制御部411に出力する機能を有している。なお、硬貨識別部403については、後ほど詳しく説明する。
金種別収納部404は、複数の区画で分割された構成とし、それぞれ硬貨識別部403で正貨と識別した硬貨を金種毎に収納する機能を有している。
回収部405は、硬貨識別部403で識別できない硬貨、利用者が取り忘れた硬貨を収納する機能を有している。
回収部405は、硬貨識別部403で識別できない硬貨、利用者が取り忘れた硬貨を収納する機能を有している。
運用カートリッジ406は、金種別収納部404に補充する硬貨を金種に関わらず一括して収納する機能を有している。
一括スタッカ407は、金種別収納部404の収納可能な枚数を超えた際、収納できない硬貨を金種に関わらず一括して収納する機能を有している。
一括スタッカ407は、金種別収納部404の収納可能な枚数を超えた際、収納できない硬貨を金種に関わらず一括して収納する機能を有している。
搬送路408は、例えば、駆動モーター(図示省略)に接続されたローラー482a(図6参照)、ローラー482aによって循環駆動して硬貨を搬送する略帯状の搬送ベルト482b(図6参照)、及び硬貨の搬送方向を切り替える切替えフラップ(図示省略)などで構成し、上述した各部と接続され、投入された硬貨、あるいは利用者に対して排出する硬貨を搬送する機能を有している。
より詳しくは、搬送路408は、繰出し搬送部481、識別搬送部482(搬送路)、入金搬送部483、横送り搬送部484、出金搬送部485、及び縦送り搬送部486で構成し、それぞれ制御部411の指示により、搬送方向、あるいは切替えフラップなどを切り替えて硬貨を所定の搬送先に搬送する。
繰出し搬送部481は、硬貨入出金口401の下方に配置され、硬貨入出金口401から排出された硬貨を硬貨識別部403に搬送する機能を有している。
識別搬送部482は、硬貨識別部403の内部に配置され、硬貨識別部403の内部において硬貨を搬送する機能を有している。
さらに、識別搬送部482には、硬貨と略同等の大きさの搬送物を搬送ベルト482bから除去可能なスクレーパー482c(除去手段)を備えている。
識別搬送部482は、硬貨識別部403の内部に配置され、硬貨識別部403の内部において硬貨を搬送する機能を有している。
さらに、識別搬送部482には、硬貨と略同等の大きさの搬送物を搬送ベルト482bから除去可能なスクレーパー482c(除去手段)を備えている。
入金搬送部483は、金種別収納部404の上方に配置され、硬貨識別部403で正貨と識別された硬貨を金種別収納部404に搬送する機能を有している。
横送り搬送部484は、金種別収納部404の下方に配置され、金種別収納部404から排出された硬貨を出金搬送部485へ搬送する機能を有している。
横送り搬送部484は、金種別収納部404の下方に配置され、金種別収納部404から排出された硬貨を出金搬送部485へ搬送する機能を有している。
出金搬送部485は、横送り搬送部484、及び縦送り搬送部486と硬貨入出金口401とを接続するように配置され、横送り搬送部484、あるいは縦送り搬送部486から搬送された硬貨を硬貨入出金口401へ搬送する機能を有している。
縦送り搬送部486は、運用カートリッジ406と出金搬送部485とを接続するように配置され、運用カートリッジ406から排出した硬貨を出金搬送部485に搬送する機能を有している。
縦送り搬送部486は、運用カートリッジ406と出金搬送部485とを接続するように配置され、運用カートリッジ406から排出した硬貨を出金搬送部485に搬送する機能を有している。
出金判別部409は、磁気センサなどで構成し、出金搬送部485から硬貨入出金口401に搬送される硬貨の金種や枚数を判別する機能を有している。
異常通知部410は、LEDなどの複数のランプで構成し、硬貨入出金機構部4において異常が発生した箇所を点灯することで通知する機能を有している。
異常通知部410は、LEDなどの複数のランプで構成し、硬貨入出金機構部4において異常が発生した箇所を点灯することで通知する機能を有している。
制御部411は、CPU、メモリ、及び各種情報を記憶するハードディスク等のハード構成と、プログラム、及びデータ等のソフト構成とで構成し、所定のバスを介して接続された各部の動作を制御する制御機能を有している。
引き続き、上述した硬貨識別部403について、図5及び図6を用いて詳しく説明する。
なお、図5は硬貨識別部403における内部構成の構成図を示し、図6は硬貨識別部403における内部構成の平面図を示している。
なお、図5は硬貨識別部403における内部構成の構成図を示し、図6は硬貨識別部403における内部構成の平面図を示している。
硬貨識別部403は、図5及び図6に示すように、識別搬送部482を内部に備えるとともに、平面視において、搬送方向Xと略平行の内面を有するガイド壁部431と、ガイド壁部431と搬送ベルト482bを挟んで内向するとともに、搬送ベルト482b上の硬貨をガイド壁部431に寄せるための傾斜面432aを有する片寄せガイド壁部432を備えている。
さらに、硬貨識別部403には、識別搬送部482の搬送方向Xに沿って2つの硬貨識別センサ433,434、及び通過センサ435をこの順番で配置して備えている。
硬貨識別センサ433,434は、識別搬送部482に向けて配置した磁気センサや光電センサなどで構成し、搬送ベルト482bによって搬送される搬送物の特徴に応じた信号を出力する機能を有している。
硬貨識別センサ433,434は、識別搬送部482に向けて配置した磁気センサや光電センサなどで構成し、搬送ベルト482bによって搬送される搬送物の特徴に応じた信号を出力する機能を有している。
通過センサ435は、搬送ベルト482bを挟んで上下方向に対向して配置するとともに、平面視において搬送ベルト482bとガイド壁部431との間に配置した投受光素子で構成し、硬貨Cや異物Zなどの搬送物の通過を検出し、搬送物に応じた検出信号を出力する機能を有している。
このような構成の硬貨識別部403は、硬貨識別センサ433,434が出力した信号に基づいて、搬送物を硬貨C、あるいは異物Zであるかを識別するとともに、硬貨Cの真偽、及び金種を識別する機能を有している。さらに、硬貨識別部403は、通過センサ435が出力した検出信号に基づいて、搬送物に応じた信号を制御部411に出力する機能を有している。
以上のような構成のATM1において、ATM1と利用者との間において入金取引が開始された際の硬貨入出金機構部4の動作について、図7から図9を用いて詳しく説明する。
なお、図7は搬送識別処理の動作のフローチャートを示し、図8は識別処理の動作のフローチャートを示し、図9は通過センサ435、及び硬貨識別部403が出力する信号を説明する説明図を示している。
なお、図7は搬送識別処理の動作のフローチャートを示し、図8は識別処理の動作のフローチャートを示し、図9は通過センサ435、及び硬貨識別部403が出力する信号を説明する説明図を示している。
また、図9(a)は搬送ベルト482bに異物がない場合、通過センサ435、及び硬貨識別部403が出力する信号を説明する説明図を示し、図9(b)は搬送ベルト482bに異物がある場合、通過センサ435、及び硬貨識別部403が出力する信号を説明する説明図を示している。
まず、ATM1を操作・表示部2を利用者が操作して入金取引を開始すると、本体制御部9の指示により、硬貨入出金機構部4の制御部411は、搬送識別処理を開始する。
搬送識別処理を開始すると、制御部411は、図7に示すように、搬送路408、及び各部センサ等の異常の有無を確認する初期化処理を実行する(ステップS101)。
搬送識別処理を開始すると、制御部411は、図7に示すように、搬送路408、及び各部センサ等の異常の有無を確認する初期化処理を実行する(ステップS101)。
この際、制御部411の指示により各部は、それぞれ駆動モーターなどの動作、搬送路408上に残留する硬貨の有無、及び各種信号が正常に出力されるかなどを確認する処理を行う。そして、硬貨入出金機構部4の各部は、異常がなければ正常であることを示すチェック信号を制御部411に対して出力する。
例えば、硬貨識別部403において、硬貨識別センサ433,434、及び通過センサ435に異常がなければ、硬貨識別部403は、図9に示すように、制御部411に対して各部が正常であることを示すチェック信号CKを出力する。
その後、制御部411は、各部から取得したチェック信号に基づいて取引可能な正常な状態か否かを判定する(ステップS102)。硬貨入出金機構部4を構成する各部のいずれかに異常がある場合(ステップS102:No)、制御部411は、取引停止処理を実行し(ステップS103)、本体制御部9に対して硬貨の受付けを停止させて、搬送識別処理を終了する。
一方、硬貨入出金機構部4を構成する各部が正常であれば(ステップS102:Yes)、制御部411は、搬送処理を実行する(ステップS104)。この際、制御部411は、搬送路408を循環駆動させて搬送可能にするとともに、硬貨入出金口401のバケット401aを回転して投入された硬貨などの投入物を繰出し搬送部481上に排出させる。
搬送物の搬送を開始すると、制御部411は、硬貨識別部403で搬送物の真偽、及び金種などを識別する識別処理を実行する(ステップS105)。なお、この際、搬送物は、図6に示すように、ガイド壁部431側に移動するように片寄せガイド壁部431の傾斜面432aに沿って搬送される。
より詳しくは、識別処理を開始すると、制御部411の指示より、硬貨識別部403は、図8に示すように、搬送された搬送物を硬貨識別センサ433,434で読み取って真偽、及び金種などを識別する搬送物判定処理を実行する(ステップS111)。
その後、制御部411の指示により、硬貨識別部403は、搬送物の通過を通過センサ435が検出したか否かを判定する(ステップS112)。通過センサ435が搬送物の通過を検出していなければ(ステップS112:No)、硬貨識別部403は、搬送物の通過を通過センサ435が検出するまで処理を待機する。
一方、搬送物の通過を通過センサ435が検出すると(ステップS112:Yes)、硬貨識別部403は、通過センサ435が搬送物に応じて出力した検出信号の出力時間が予め定めた判定時間(所定の判定時間)と一致するか否かを判定する(ステップS113)。なお、判定時間は、硬貨の大きさと搬送速度によって決定される値であって、正貨が通過した際における通過センサ435が出力する検出信号の出力時間とする。
通過センサ435が出力した検出信号の出力時間が判定時間と一致する場合(ステップS113:Yes)、硬貨識別部403は、搬送物の大きさが硬貨と略同一の大きさであると判定する。その後、硬貨識別部403は、ステップS111で識別した搬送物の順番、及び識別結果と、ステップS112で搬送物の通過を検出した順番から検出信号が正貨の通過を示すものであるか否かを判定する(ステップS116)。
検出信号が正貨の通過を示すものである場合(ステップS116:Yes)、硬貨識別部403は、正貨が通過したと判定し、正貨が通過したことを示す正貨信号(通過信号)を制御部411に出力する(ステップS117)。その後、制御部411の指示により、硬貨識別部403は識別処理を終了する。
一方、検出信号が正貨の通過を示すものでない場合(ステップS116:No)、硬貨識別部403は、正貨でない搬送物、すなわち異物が通過したと判定し、異物が通過したことを示す異物信号(通過信号)を制御部411に出力する(ステップS118)。その後、制御部411の指示により、硬貨識別部403は識別処理を終了する。
ステップS113において、通過センサ435が出力した検出信号の出力時間が判定時間と一致しない場合(ステップS113:No)、硬貨識別部403は、通過センサ435が検出した搬送物が硬貨でなく異物であると判定する。さらに、硬貨識別部403は、通過センサ435が出力した検出信号の出力周期を搬送ベルト482bの循環周期で除算した値が整数となるか否か、すなわち検出信号の出力周期が循環周期の整数倍(所定の判定周期)と一致する否かを判定する(ステップS114)。なお、循環周期は、搬送ベルト482bの長さと搬送速度によって決まる搬送ベルト482bが一巡するのに要する時間とする。
通過センサ435が出力した検出信号の出力周期を循環周期で除算した値が整数でない場合(ステップS114:No)、硬貨識別部403は、通過センサ435が検出した異物がスクレーパー482cによる除去や回収部405への搬送によって搬送ベルト482bから除去可能な異物などであると判定し、処理をステップS118に進める。
一方、通過センサ435が出力した検出信号の出力周期を循環周期で除算した値が整数である場合(ステップS114:Yes)、硬貨識別部403は、通過センサ435が検出した異物が繰返し検出される異物、すなわち搬送ベルト482bに付着した付着物(搬送物)であると判定し、信号出力中止処理を実行する(ステップS115)。
より詳しくは、信号出力中止処理を実行すると、硬貨識別部403は、通過センサ435が出力した検出信号を取得しても、この検出信号に対応する異物信号の出力を行わない。そして、硬貨識別部403は、異物信号の出力を行わなかったことを示す中止情報を制御部411に出力したのち、識別処理を終了する。
なお、中止情報を取得した制御部411は、中止情報を取得した回数を示す取得回数をメモリ、あるいはハードディスクなどに逐次記憶する。
なお、中止情報を取得した制御部411は、中止情報を取得した回数を示す取得回数をメモリ、あるいはハードディスクなどに逐次記憶する。
図7のステップS105に戻り、識別処理を終了すると、制御部411は、異物信号を取得したか否かを判定する(ステップS106)。異物信号を取得せず正貨信号を取得していれば(ステップS106:No)、制御部411は、正貨と識別した搬送物を金種別収納部404に金種ごとに収納する収納処理を実行する(ステップS107)。この際、制御部411の指示により、搬送路408は、識別搬送部482から入金搬送部483へ硬貨を金種別収納部に搬送するように、適切に切替えフラップなどを切り替える。
そして、制御部411は、全ての硬貨の搬送が終了したか否かを判定する(ステップS109)。全ての硬貨の搬送が終了していなければ(ステップS109:No)、制御部411は、処理をステップS105に戻す。一方、全ての硬貨の搬送が終了していれば(ステップS109:Yes)、制御部411は、本体制御部9に搬送物に対する取扱い処理が終了したことを通知して、搬送識別処理を終了する。
ステップS106において、異物信号を取得してれいば(ステップS106:Yes)、制御部411は、異物である搬送物を回収部405に搬送するリジェクト処理を実行する(ステップS108)。この際、制御部411の指示により、搬送路408は、図3の矢印で示したように、識別搬送部482から回収部405に搬送物を搬送可能にするため、適切に切替えフラップなどを切り替える。その後、制御部411は、処理をステップS109に進める。
詳述すると、例えば、搬送ベルト482b上に異物や付着物がない場合、図9(a)に示すように、硬貨入出金口401から搬送物を排出する前の搬送ベルト482b上には搬送物がないため、搬送ベルト482が循環しても通過センサ435から検出信号が出力されない。そして、搬送物の搬送を開始して搬送物である硬貨を検出すると、通過センサ435は、硬貨によって遮光された時間に応じた出力時間の検出信号Sc1,Sc2,Sc3を出力する。
つまり、通過センサ435は、搬送ベルト482b上を搬送される硬貨を検出したタイミングで、金種にごとに異なる硬貨の大きさに応じて出力時間の異なる検出信号Sc1,Sc2,Sc3を出力する。
この検出信号Sc1,Sc2,Sc3は、それぞれ正貨を検出したものであるから、ステップS113で検出信号の出力時間が判定時間と一致すると判定される。ゆえに、硬貨識別部403は、ステップS117において、通過センサ435が検出信号Sc1,Sc2,あるいはSc3を出力するごとに正貨信号S1を制御部411に出力する。
一方、図6のように硬貨Cと異物Zとが混在して搬送される場合、図9(b)に示すように、識別搬送部482が稼働して搬送ベルト482bが循環すると、通過センサ435は、異物Zを検出して検出信号Sz1を出力する。この際、硬貨識別部403は、通過センサ435が出力した検出信号Sz1に基づいて異物信号S2を制御部411に出力する。
さらに、異物信号S2を取得した制御部411の指示により、搬送路408は、図7のステップS108において、切替えフラップなどを切り替えて、識別搬送部482から回収部405に搬送物を搬送する。
そして、一巡した搬送ベルト482bに異物Zが付着していると、通過センサ435が再び異物Zを検出して検出信号Sz2を出力する。この際、硬貨識別部403は、図8の識別処理におけるステップS113、及びステップS114により、検出信号Sz2の出力時間が判定時間と一致せず、かつ検出信号Sz1から算出した検出信号Sz2の出力周期を循環周期で除算した値が「1」となるため、通過センサ435が検出した異物Zを搬送ベルト482bに付着した付着物であると判定する。
このため、硬貨識別部403は、図8のステップS115において、搬送ベルト482bが一巡した際に通過センサ435が出力した検出信号Sz2を取得しても、異物信号S2の出力を行わない。すなわち、硬貨入出金機構部4は、制御部411の指示による搬送路408の切替えを行わない。
その後、搬送物の搬送を開始し、通過センサ435が硬貨Cを検出して出力した検出信号Sc1を取得すると、硬貨識別部403は、正貨信号S1を出力する。そして、搬送ベルト482bが一巡して通過センサ435が付着物である異物Zを再び検出しても、硬貨識別部403は、図8のステップS113、ステップS114、及びステップS115によって通過センサ435が出力した検出信号Sz2を取得しても異物信号S2の出力を行わない。
また、付着物である異物Zに硬貨Cが重なって搬送された場合、通過センサ435は、図9(b)に示すように、硬貨Cの大きさに応じた検出信号を出力するため、付着物である異物Zに対応する出力時間の検出信号Sz3ではなく、硬貨Cに対応する出力時間の検出信号Sc2を出力する。
その後、通過センサ435が検出した異物Zの検出信号Sz4の出力周期は、検出信号Sz2からの周期となるため、検出信号Sz2の出力周期と異なる周期となる。しかし、図8のステップS114において、検出信号Sz4の出力周期を循環周期で除算した値が「2」になるため、硬貨識別部403は、検出信号Sz4の出力周期が循環周期に比例していることから、通過センサ435が検出した異物Zを付着物として判定し、異物信号S2の出力を行わない。
このようにして、入出金機構部4は、搬送ベルト482bに除去されない異物Zが付着しても、繰返し異物信号S2が出力されることを防止する。
このようにして、入出金機構部4は、搬送ベルト482bに除去されない異物Zが付着しても、繰返し異物信号S2が出力されることを防止する。
次に、中止情報を取得した制御部411の中止情報取得処理の動作を図10及び図11を用いて説明する。
なお、図10は中止情報取得処理の動作のフローチャートを示し、図11は搬送ベルト482bの点検を促す点検画面30を示している。
なお、図10は中止情報取得処理の動作のフローチャートを示し、図11は搬送ベルト482bの点検を促す点検画面30を示している。
まず、上述した図8のステップS115で出力された中止情報を取得すると、制御部411は中止情報取得処理を開始する。
中止情報取得処理を開始すると、制御部411は、中止情報を取得した回数を示す取得回数をメモリ、あるいはハードディスクなどに逐次記憶する情報記憶処理を実行する(ステップS201)。
中止情報取得処理を開始すると、制御部411は、中止情報を取得した回数を示す取得回数をメモリ、あるいはハードディスクなどに逐次記憶する情報記憶処理を実行する(ステップS201)。
その後、制御部411は、取得回数が所定の回数以上か否かを判定する(ステップS202)。取得回数が所定の回数より少ない場合(ステップS202:No)、制御部411は、搬送ベルト482bの点検や清掃が必要なほど汚れた状態でないと判定し、中止情報取得処理を終了する。
一方、取得回数が所定の回数以上の場合(ステップS202:Yes)、制御部411は、搬送ベルト482bが付着物による汚れが酷く点検や清掃が必要な状態であると判定し、点検通知処理を実行する(ステップS203)。
より詳しくは、点検通知処理を実行すると、制御部411は、異常通知部410に硬貨識別部403に対応するランプを点灯させて異常発生箇所の通知をする。さらに、利用者との取引終了後、制御部411は、本体制御部9を介して操作・表示部2に点検画面30を表示させる。
この点検画面30には、図11に示すように、画面上部に「搬送ベルトに付着物があります。異常通知ランプを確認して、搬送ベルトを点検して清掃して下さい。点検・清掃後、OKボタンを押して下さい。」という案内メッセージと、画面下部にOKボタン31とを表示している。
その後、制御部411は、係員がOKボタン31を押下したことを示す情報を本体制御部9から取得したか否かを判定する(ステップS204)。OKボタン31を押下したことを示す情報を本体制御部9から取得していなければ(ステップS204:No)、制御部411は、OKボタン31が押下されるまで処理を待機する。
一方、OKボタン31を押下したことを示す情報を本体制御部9から取得すると(ステップS204:Yes)、制御部411は、識別搬送部482の搬送ベルト482bが点検、清掃されたと判定し、リセット処理を実行し(ステップS205)、異常通知部410のランプを消灯するとともに、記憶している取得回数をリセットしたのち、中止情報取得処理を終了する。
以上のような動作を実現する硬貨入出金機構部4、及び搬送物取扱方法は、除去されない異物を繰り返し検出することによる誤作動を防止して、利用者に対する利便性を向上することができる。
具体的には、搬送ベルト482bに付着した付着物は、搬送ベルト482bの循環に同期して移動する。つまり、通過センサ435で付着物を検出した際の検出信号の出力周期と搬送ベルト482bの循環周期が一致する。さらに、識別搬送部482が制御部411によって制御されているため、仮に識別搬送部482の搬送速度を変更したとしても、硬貨識別部403は、識別搬送部482の循環周期を容易に取得することができる。
具体的には、搬送ベルト482bに付着した付着物は、搬送ベルト482bの循環に同期して移動する。つまり、通過センサ435で付着物を検出した際の検出信号の出力周期と搬送ベルト482bの循環周期が一致する。さらに、識別搬送部482が制御部411によって制御されているため、仮に識別搬送部482の搬送速度を変更したとしても、硬貨識別部403は、識別搬送部482の循環周期を容易に取得することができる。
このため、検出信号の出力周期を循環周期で除算した値が「1」となる、すなわち検出信号の出力周期が循環周期と一致する場合、硬貨識別部403は、搬送物を一定間隔で繰返し検出される付着物である識別することができる。
さらに、この際、異物信号S2を出力しないことにより、硬貨入出金機構部4、及び搬送物取扱方法は、例えば、異物信号S2に基づいて、制御部411が搬送路408を切り替えるなどの動作を指示することを防止することができる。つまり、硬貨入出金機構部4、及び搬送物取扱方法は、不要な動作をなくして搬送物を効率よく搬送することができる。
加えて、硬貨入出金機構部4、及び搬送物取扱方法は、例えば、循環周期で出力される異物信号S2によって、回収部405が満杯である、あるいは搬送路408に異常が生じていると誤検知して取引の受付けを停止すること防止できる。このため、搬送ベルト482bに付着物があっても、硬貨入出金機構部4、及び搬送物取扱方法は、取引を継続して受け付けることができ、利用者に対する利便性の低下を防止できる。
つまり、硬貨入出金機構部4、及び搬送物取扱方法は、通過センサ435が循環周期で繰返し出力した検出信号Sz2,Sz4,Sz5を、硬貨識別部403が異物信号S2を出力する対象の信号から除外することで、付着物を繰り返し検出することによる誤作動を防止して、利用者に対する利便性を向上することができる。
従って、硬貨入出金機構部4、及び搬送物取扱方法は、除去されない異物を繰り返し検出することによる誤作動を防止して、利用者に対する利便性を向上することができる。
従って、硬貨入出金機構部4、及び搬送物取扱方法は、除去されない異物を繰り返し検出することによる誤作動を防止して、利用者に対する利便性を向上することができる。
また、検出信号の出力時間が判定時間と一致せず、かつ出力周期が循環周期と一致する場合、異物信号S2を出力しないことにより、硬貨入出金機構部4は、硬貨と付着物とが混在して搬送される場合でも、付着物だけをより確実に識別することができる。
具体的には、検出信号の出力周期が循環周期と一致すると、異物信号S2を出力しない場合、硬貨入出金機構部4は、循環周期と同じ周期で連続して搬送される硬貨を付着物として誤検知するおそれがある。このため、硬貨入出金機構部4は、制御部411の指示によって適切な搬送先に搬送物を搬送することができず、詰りが発生するおそれがある。
そこで、検出信号の出力時間と判定時間とを比較判定することで、硬貨入出金機構部4は、検出信号の出力時間が判定時間と一致する場合、搬送物を硬貨として識別することができ、検出信号の出力時間が判定時間と略一致しない場合、搬送物を異物と識別することができる。
さらに、検出信号の出力周期と循環周期とを比較判定して、検出信号の出力周期が循環周期と一致すると、硬貨入出金機構部4は、異物を搬送ベルト482bに付着した付着物と識別することができる。
これにより、硬貨入出金機構部4は、硬貨と付着物とが混在して搬送される場合でも、付着物だけをより確実に識別することができる。
これにより、硬貨入出金機構部4は、硬貨と付着物とが混在して搬送される場合でも、付着物だけをより確実に識別することができる。
従って、硬貨入出金機構部4は、より確実に除去されない異物を識別することができ、除去されない異物を繰り返し検出することによる誤作動を確実に防止して、利用者に対する利便性を向上することができる。
また、検出信号の出力周期が循環周期の整数倍と一致する場合、搬送物が付着物であると判定することにより、硬貨入出金機構部4は、搬送ベルト482bに付着した付着物をより確実に識別することができる。
具体的には、例えば、付着物に硬貨が重なって搬送された場合、付着物を検出した検出信号の出力周期が整数倍に変化する。このため、硬貨識別部403は、通過センサ435が付着物を検出して出力した検出信号に基づいて、硬貨識別部403が異物信号S2を再び出力するおそれがある。
そこで、検出信号の出力周期が循環周期の整数倍と一致する場合、搬送物が付着物であると判定することにより、硬貨入出金機構部4は、付着物に硬貨が重なって搬送され、付着物を検出した検出信号の出力周期が整数倍で変化しても、異物信号S2を再び出力することを確実に防止できる。
従って、硬貨入出金機構部4は、付着物に硬貨が重なって搬送された場合でも、除去されない異物を繰り返し検出することによる誤作動を防止することができる。
従って、硬貨入出金機構部4は、付着物に硬貨が重なって搬送された場合でも、除去されない異物を繰り返し検出することによる誤作動を防止することができる。
また、スクレーパー482cを備えたことにより、硬貨入出金機構部4は、硬貨と略同等の大きさの付着物や異物を搬送ベルト482bから除去することができる。つまり、搬送ベルト482b上の除去されない付着物は、例えば、糸くずなどを極めて小さなものとなる。
これにより、付着物である異物Zを検出した検出信号Sz1,Sz2,Sz4,Sz5の出力時間が少なくとも硬貨Cを検出した検出信号Sc1,Sc2,Sc3の出力時間よりも短い時間となるため、硬貨入出金機構部4は、硬貨と付着物とをより確実に識別することができる。
このため、硬貨入出金機構部4は、硬貨と略同等の大きさの付着物や異物を硬貨識別部403が硬貨として誤検知することを防止できる。
従って、硬貨入出金機構部4は、付着物を硬貨と誤検知することを防止するとともに、除去されない異物を繰り返し検出することによる誤作動を防止することができる
また、記憶した取得回数が所定の回数になると異常通知部410で報知することにより、硬貨入出金機構部4は、搬送路408上の付着物が多くなり点検、清掃が必要な状態であることを通知することができる。
従って、硬貨入出金機構部4は、付着物を硬貨と誤検知することを防止するとともに、除去されない異物を繰り返し検出することによる誤作動を防止することができる
また、記憶した取得回数が所定の回数になると異常通知部410で報知することにより、硬貨入出金機構部4は、搬送路408上の付着物が多くなり点検、清掃が必要な状態であることを通知することができる。
これにより、硬貨入出金機構部4は、搬送ベルト482bに付着した付着物が放置されることを防止するとともに、付着物による誤検知や搬送物が汚れるなどを防止することができる。
従って、硬貨入出金機構部4は、異常通知部410と制御部411とによって、搬送ベルト482bの付着物を適宜除去して、除去されない異物を繰り返し検出することを防止できる。
従って、硬貨入出金機構部4は、異常通知部410と制御部411とによって、搬送ベルト482bの付着物を適宜除去して、除去されない異物を繰り返し検出することを防止できる。
なお、上述の実施形態において、ATM1に実装された硬貨入出金機構部4を用いて説明したが、これに限定せず、両替機や自動精算機などの自動取引装置や自動販売機に実装された硬貨入出金機構部であってもよい。
また、搬送物取扱装置として硬貨を搬送する硬貨入出金機構部4を用いて説明したが、これに限定せず、メダルやコインを搬送する搬送物取扱装置、紙幣やチケットなどの紙葉類を搬送する搬送物取扱装置、あるいはベルトコンベアなど搬送物取扱装置であってもよい。
また、搬送物取扱装置として硬貨を搬送する硬貨入出金機構部4を用いて説明したが、これに限定せず、メダルやコインを搬送する搬送物取扱装置、紙幣やチケットなどの紙葉類を搬送する搬送物取扱装置、あるいはベルトコンベアなど搬送物取扱装置であってもよい。
また、通過センサ435が出力した検出信号に基づいて、異物信号の出力を行うか否かを決定する構成としたが、これに限定せず、硬貨識別センサ433,434が出力した信号に基づいて、異物信号の出力を行うか否か決定する構成としてもよい。
また、図8のステップS113において、検出信号の出力時間が判定時間と一致するか否かを判定し、ステップS114において検出信号の出力周期を循環周期で除算した値が整数か否かを判定したが、これに限定せず、検出信号の出力周期を循環周期で除算した値が整数か否かを判定したのち、検出信号の出力時間が判定時間と一致するか否かを判定する構成としてもよい。
また、図8のステップS115において、異物信号の出力を行わない場合、中止情報を制御部410に出力するとしたが、この際、異物信号を出力しないたびに中止情報を出力するのではなく、一度だけ中止情報を出力するようにしてもよい。
例えば、図9の検出信号Sz1、検出信号Sz2、検出信号Sz3、検出信号Sz4、及び検出信号Sz5が同じ付着物を検出した際に出力された検出信号であることから、検出信号Sz2に対応する異物信号S2を出力しないと決定した際に中止情報を出力し、出力検出信号Sz3、検出信号Sz4、及び検出信号Sz5に対応する異物信号S2を出力しないと決定した際には中止情報を制御部411に出力しないようにしてもよい。これにより、中止情報取得回数が異常な回数になること抑制でき、制御部411は、より正確に搬送ベルト482bの状態を把握することができる。
また、通過センサ435を検出手段とし、硬貨識別部403を通過識別手段として説明したが、これに限定せず、例えば、横送り搬送部484や出金搬送部485に通過センサを設け、制御部411で搬送物が付着物であるか否かを識別する構成としてもよい。
また、異常通知部410を報知手段として説明したが、これに限定せず、異常を通知できる構成であればディスプレイやスピーカーなど適宜の構成としてもよい。
また、取得回数が所定の回数になると報知するとしたが、これに限定せず、メンテナス際、取得回数と所定の回数とを比較判定し、取得回数が所定の回数以上の場合、報知する構成としてもよい。
また、取得回数が所定の回数になると報知するとしたが、これに限定せず、メンテナス際、取得回数と所定の回数とを比較判定し、取得回数が所定の回数以上の場合、報知する構成としてもよい。
また、中止情報を取得すると、回線接続部8を介してホストコンピューターに通知する構成としてもよい。これにより、複数のATM1における搬送ベルトの汚れ具合を一括して把握することが容易になり、汚れ具合に応じて点検、清掃を適宜行うことができる。
4…硬貨入出金機構部
403…硬貨識別部
408…搬送路
410…異常通知部
411…制御部
435…通過センサ
482…識別搬送部
482c…スクレーパー
C…硬貨
Sc1…検出信号
Sc2…検出信号
Sc3…検出信号
Sz1…検出信号
Sz2…検出信号
Sz3…検出信号
Sz4…検出信号
Sz5…検出信号
S1…正貨信号
S2…異物信号
Z…異物
403…硬貨識別部
408…搬送路
410…異常通知部
411…制御部
435…通過センサ
482…識別搬送部
482c…スクレーパー
C…硬貨
Sc1…検出信号
Sc2…検出信号
Sc3…検出信号
Sz1…検出信号
Sz2…検出信号
Sz3…検出信号
Sz4…検出信号
Sz5…検出信号
S1…正貨信号
S2…異物信号
Z…異物
Claims (6)
- 循環駆動する搬送路に沿って搬送される搬送物を検出すると、前記搬送物に応じた検出信号を出力する少なくとも1つの検出手段と、
取得した前記検出信号に基づいて、少なくとも前記搬送物の通過を識別して通過信号を出力する通過識別手段と、
前記通過信号に基づいて、少なくとも前記搬送路を制御する制御手段とを備えた搬送物取扱装置であって、
前記通過識別手段を、
前記検出信号の出力周期が所定の判定周期と略一致するか否かを判定し、前記出力周期が前記所定の判定周期と略一致する場合、前記通過信号を出力しない構成とした
搬送物取扱装置。 - 取扱い可能な搬送物を検出した際の前記検出信号の出力時間を所定の判定時間とし、
前記通過識別手段を、
前記検出信号の出力時間が前記所定の判定時間と略一致するか否かを判定し、前記出力時間が前記所定の判定時間と略一致せず、かつ前記出力間隔が所定の判定周期と略一致する場合、前記通過信号を出力しない構成とした
請求項1に記載の搬送物取扱装置。 - 前記搬送路が循環して一巡する周期を循環周期とし、
前記所定の判定周期を、
前記循環周期の整数倍とした
請求項1または2に記載の搬送物取扱装置。 - 前記搬送路に、
前記取扱い可能な搬送物と略同等の大きさの前記搬送物を除去する除去手段を備えた
請求項1から3のいずれか1つに記載の搬送物取扱装置。 - 前記通過信号を出力しなかった回数を示す中止回数を記憶する記憶手段と、
前記中止回数が所定の回数になると報知する報知手段とを備えた
請求項1から4のいずれか1つに記載の搬送物取扱装置。 - 循環駆動する搬送路に沿って搬送される搬送物を検出すると、前記搬送物に応じた検出信号を出力する少なくとも1つの検出手段と、取得した前記検出信号に基づいて、少なくとも前記搬送物の通過を識別して通過信号を出力する通過識別手段と、前記通過信号に基づいて、少なくとも前記搬送路を制御する制御手段とを備えた装置を用いた搬送物取扱方法であって、
前記通過識別手段で、前記検出信号の出力周期が所定の判定周期と略一致するか否かを判定し、前記出力周期が前記所定の判定周期と略一致する場合、前記通過信号を出力しない
搬送物取扱方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012253530A JP2014102638A (ja) | 2012-11-19 | 2012-11-19 | 搬送物取扱装置、及び搬送物取扱方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012253530A JP2014102638A (ja) | 2012-11-19 | 2012-11-19 | 搬送物取扱装置、及び搬送物取扱方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014102638A true JP2014102638A (ja) | 2014-06-05 |
Family
ID=51025104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012253530A Pending JP2014102638A (ja) | 2012-11-19 | 2012-11-19 | 搬送物取扱装置、及び搬送物取扱方法 |
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JP (1) | JP2014102638A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017167722A (ja) * | 2016-03-15 | 2017-09-21 | グローリー株式会社 | 貨幣処理装置 |
-
2012
- 2012-11-19 JP JP2012253530A patent/JP2014102638A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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