JPH0625114A - ジアリールアミン類のアルキル化方法 - Google Patents

ジアリールアミン類のアルキル化方法

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JPH0625114A
JPH0625114A JP4182571A JP18257192A JPH0625114A JP H0625114 A JPH0625114 A JP H0625114A JP 4182571 A JP4182571 A JP 4182571A JP 18257192 A JP18257192 A JP 18257192A JP H0625114 A JPH0625114 A JP H0625114A
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JP
Japan
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compound
substituted
chloride
reaction
alkylation
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JP4182571A
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English (en)
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Kazuyuki Iida
和之 飯田
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】電子写真用感光材料原料として有用なN−アル
キルジアリールアミン類を簡便且つ高収率で得ること。 【構成】一般式(1)で示される無置換叉は置換ジアリ
ールアミン類を塩基性化合物の存在下、アルキルハライ
ド類によりN−アルキル化するに際し、反応系中に4級
アンモニウム化合物叉はホスホニウム化合物及びアルカ
リ金属のヨウ化塩を添加し、なおかつ水層中塩基濃度を
25重量%以上に保ちながら反応すれば、高収率且つ簡
便に目的物を得ることができるもので、N−アルキルジ
アリールアミンの工業的製造法として極めて有利な方法
である。 Ar1−NH−Ar2 (1) (式中のAr1及びAr2は無置換若しくは置換された芳
香環を表し、更に、Ar1とAr2の環同士は、−NH−
結合以外で直接若しくは、二価の置換基を介し結合して
もよい。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジアリールアミン類の
N−アルキル化方法に関するものであり、製造されるN
−アルキルジアリールアミン類は、医薬、農薬、酸化防
止剤、液晶等の光学材料用素材、感圧紙及び感熱紙等の
記録材料用素材、或いは電子写真用感光材料用素材、も
しくはそれらの中間体として有用である。
【0002】
【従来の技術】ジアリールアミン類のN−アルキル化方
法としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ピリ
ジン、トリエチルアミン等の塩基の存在下で、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性
極性有機溶剤中での反応が一般的である。
【0003】しかしながら、これらの方法を本発明の目
的のために使用すると、反応が途中で止まり、収率はせ
いぜい60%に過ぎない。更に、使用するジメチルアミ
ド、ジメチルスルホキシド等の極性溶剤は高価であり、
その回収も困難で工業的製法とは云い難かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ジア
リールアミン類から高収率且つ簡便な操作でN−アルキ
ル化反応を行いN−アルキルジアリールアミン類を製造
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、これらの状
況のもとで鋭意検討を重ねた結果、無置換叉は置換ジア
リールアミン類を塩基性化合物の存在下、アルキルハラ
イド類によりN−アルキル化するに際し、系中に4級ア
ンモニウム化合物叉はホスホニウム化合物及びアルカリ
金属のヨウ化塩を添加し、なおかつ水層中塩基濃度を2
5重量%以上に保ちながら反応すれば、高収率且つ簡便
に目的物が得られることを見いだし、本発明を完成する
に至った。
【0006】すなわち、本発明は、一般式(1)で示さ
れるジアリールアミン類を塩基性化合物の存在下、アル
キルハライド類によりN−アルキル化するに際し、反応
系中に4級アンモニウム化合物叉はホスホニウム化合物
及びアルカリ金属のヨウ化塩を添加し、なおかつ水層中
塩基濃度を25重量%以上に保ちながら反応することを
特徴とするジアリールアミン類のN−アルキル化方法で
ある。 Ar1−NH−Ar2 (1) (式中のAr1及びAr2は無置換若しくは置換された芳
香環を表し、更に、Ar1とAr2の環同士は、−NH−
結合以外で直接若しくは、二価の置換基を介し結合して
もよい。二価の置換基の例としては、炭素数1〜3のア
ルキレン基、酸素原子、硫黄原子等が挙げられる。)
【0007】
【発明の構成】本発明を更に詳細に説明すると、前掲一
般式(1)で表されるジアリールアミン類のAr1及び
Ar2は、無置換若しくは、アルキル基、アルケニル
基、アラルキル基、アルコキシ基、アリール基、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、メチルチオ基、シアノ基或いはトリ
フルオロメチル基等で置換された芳香環を表し、具体的
には、ジフェニルアミン、4−メチルジフェニルアミ
ン、4−メトキシジフェニルアミン、4−シクロヘキシ
ルジフェニルアミン、4−フェニルジフェニルアミン、
4−クロロジフェニルアミン、p−ニトロジフェニルア
ミン、m−シアノジフェニルアミン、o−メチルチオジ
フェニルアミン、4−トリフルオロメチルジフェニルア
ミン、4,4´−ジメチルジフェニルアミン、4,4´
−ジエチルジフェニルアミン、カルバゾール、フェノキ
サジン、フェノチアジン等が挙げられるが、これらに限
定されない。
【0008】更に、アルキルハライド類としては工業的
に塩化物若しくは臭化物が好ましく、特にN−アルキル
化反応の収率が良好なものとしては、アリルクロリド、
アリルブロミド、メタリルクロリド、メタリルブロミ
ド、ベンジルクロリド、ベンジルブロミド、p−メチル
ベンジルクロリド、p−エチルベンジルブロミド、p−
クロロベンジルクロリド、m−ブロモベンジルブロミ
ド、m−ニトロベンジルクロリド、o−メチルチオベン
ジルクロリド、p−シアノベンジルクロリド等が挙げら
れる。
【0009】塩基性化合物としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等
のアルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩
或いはピリジン、トリエチルアミン、ピペリジン等の有
機塩基が挙げられ、特には水酸化ナトリウム及び水酸化
カリウムが安価で効果的であり好ましい。
【0010】更に反応に添加される4級アンモニウム化
合物或いはホスホニウム化合物は、一般に相間移動触媒
と呼ばれる界面活性剤であり、4級アンモニウム化合物
としては、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド、
ベンジジルトリエチルアンモニウムクロリド、トリオク
チルメチルアンモニウムクロリド、テトラ−n−ブチル
アンモニウムヒドロキシド、ドデシルピリジニウムクロ
リド等が挙げられ、また、ホスホニウム化合物として
は、テトラ−n−ブチルホスホニウムブロミド、メチル
トリフェニルホスホニウムブロミド、テトラフェニルホ
スホニウムクロリド等が挙げられる。
【0011】アルカリ金属のヨウ化塩としては、ヨウ化
リチウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム等が挙げ
られる。
【0012】反応温度は、20〜200℃が好ましく、
特には40〜150℃が更に好ましい。
【0013】アルキルハライド類の使用量としては、ジ
アリールアミン類に対し等モルが適当であるが、どちら
が過剰になっても差し支えない。
【0014】また、塩基性化合物の使用量も、ジアリー
ルアミン類に対し1.0から10倍モル用いることが好
ましいが大過剰になっても構わない。
【0015】アルカリ金属のヨウ化塩の使用量として
は、ジアリールアミン類に対しモル比で0.001〜1.
0が好ましく、特には0.01〜0.5が好ましい。
【0016】4級アンモニウム化合物或いはホスホニウ
ム化合物等の相間移動触媒の使用量としては、ジアリー
ルアミン類に対しモル比で0.001〜1.0が好まし
く、特には0.01〜0.5が好ましい。
【0017】反応系内の塩基の濃度を25重量%以上に
保ちながら反応する方法としては、塩基を追加しながら
反応する方法、減圧もしくは大気圧下、水を抜き出しな
がら反応する方法、予め過剰の塩基を用いる方法等どの
方法でも良い。当然、過剰の塩基を用いる方法では、反
応初期には水に溶解しきれない塩基が反応系内に存在す
る場合もあるが、反応実施上差し支えない。経済的に好
ましくは、反応中水を抜き出しながら反応する方法が良
く、水の抜き出し方としては、減圧もしくは大気圧下、
蒸留する方法、適当な有機溶剤との共沸を利用する方法
等を用いることができる。
【0018】溶媒は使用しなくても良いが、ジアリール
アミン類の取扱いを容易にする点、また、系内からの水
の除去を容易にする点等から使用するのが好ましく、ヘ
キサン、ヘプタン等の炭化水素系溶媒或いはベンゼン、
トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水
素系溶媒、若しくはそれらの混合物が用いられる。
【0019】反応終了後の後処理として、反応液の有機
層と水層を分離し、有機層を水洗、脱水後、溶媒を留去
し、残留物を抽出、蒸留、再結晶等の常法の精製法を実
施することによって、分離、精製し高純度の目的物が得
ることができる。
【0020】
【実施例】以下に本発明を実施例及び比較例によってよ
り明らかにするが、これらは何等本発明を限定するもの
ではない。
【0021】実施例1 攪拌装置,温度計,窒素導入管及び冷却器を備えた20
0mlの四ッ口フラスコに、ジフェニルアミン33.9
g、メタリルクロリド27.1g、ベンジルトリエチル
アンモニウムクロリド2.28g、ヨウ化カリウム1.6
6g、水酸化ナトリウム24.0g、蒸留水24.0g、
n−ヘキサン30mlを仕込み、内温62℃を保つ様に
外部より加熱した。1時間後、四ッ口フラスコと冷却器
間に水分離器を装着し、脱水操作を開始した。3時間後
の脱水量は約8mlであった。その後、2時間加熱攪拌
を続け、ガスクロマトグラフィー(GC)分析にてジフ
ェニルアミンのピーク消失を確認後、冷却し反応を終了
した。反応液に水10mlを加え、有機層と水層を分離
した後、水洗、脱水を行い、溶媒を減圧下留去した。目
的物であるN−メタリルジフェニルアミンの収率は94
%であり(対ジフェニルアミン)、GCにて分析する
と、92%の純度であった。 (分析データ)1 H−NMR:(δ値,CDCl3) 1.70(s,3H),4.30(s,2H),4.85
(d,1H),5.00(s,1H),6.82〜7.0
9(m,6H) 7.15〜7.27(m,4H)
【0022】実施例2 実施例1のメタリルクロリドをp−メチルベンジルクロ
リド42.2gに代えた以外は同様の操作を行って、9
2%の収率でN−p−メチルベンジルジフェニルアミン
を得た。純度はGCで93%であった。 (分析データ)1 H−NMR:(δ値,CDCl3) 2.27(s,3H),4.93(s,2H),6.85
〜6.93(m,2H),7.03〜7.34(m,12
H)
【0023】比較例1 実施例1の反応仕込中のヨウ化カリウムを抜いた以外は
同様の操作を行って、反応を実施し、GCにより反応追
跡を行ったところ、2時間後は反応をいくら継続しても
53%で止まってしまい、原料であるジフェニルアミン
も残っていた。
【0024】比較例2 攪拌装置,温度計,窒素導入管及び冷却器を備えた20
0mlの四ッ口フラスコに、ジフェニルアミン33.9
g、メタリルクロリド27.1g、水酸化ナトリウム2
4.0g、ジメチルスルホキシド60mlを仕込み、窒
素雰囲気中攪拌しながら80℃で加熱し、8時間反応を
実施した。反応液を氷冷水に注ぎ、分離した有機層をト
ルエンにて抽出し、水洗、脱水後、減圧下溶媒を留去し
た。目的物であるN−メタリルジフェニルアミンの収率
は60%であり、原料のジフェニルアミンは残ってい
た。
【0025】
【発明の効果】実施例から明らかなように本発明は、無
置換叉は置換ジアリールアミン類を塩基性化合物の存在
下、アルキルハライド類によりN−アルキル化するに際
し、反応系中に4級アンモニウム化合物叉はホスホニウ
ム化合物及びアルカリ金属のヨウ化塩を添加し、なおか
つ水層中塩基濃度を25重量%以上に保ちながら反応す
れば、高収率且つ簡便に目的物を得ることができるもの
で、N−アルキルジアリールアミンの工業的製造法とし
て極めて有利な方法である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)で示されるジアリールアミ
    ン類を、塩基性化合物の存在下、アルキルハライド類に
    よりN−アルキル化するに際し、反応系中に4級アンモ
    ニウム化合物叉はホスホニウム化合物及びアルカリ金属
    のヨウ化塩を添加し、なおかつ水層中塩基濃度を25重
    量%以上に保ちながら反応することを特徴とするジアリ
    ールアミン類のN−アルキル化方法。 Ar1−NH−Ar2 (1) (式中のAr1及びAr2は無置換若しくは置換された芳
    香環を表し、更に、Ar1とAr2の環同士は、−NH−
    結合以外で直接若しくは、二価の置換基を介し結合して
    もよい。)
  2. 【請求項2】 アルキルハライド類が塩化アリル類若し
    くは臭化アリル類若しくは塩化ベンジル類若しくは臭化
    ベンジル類であり、アルカリ金属のヨウ化塩がヨウ化ナ
    トリウム若しくはヨウ化カリウムである請求項1に記載
    の方法。
JP4182571A 1992-07-09 1992-07-09 ジアリールアミン類のアルキル化方法 Pending JPH0625114A (ja)

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