JPH06251038A - 医用診断支援システム - Google Patents

医用診断支援システム

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JPH06251038A
JPH06251038A JP5039996A JP3999693A JPH06251038A JP H06251038 A JPH06251038 A JP H06251038A JP 5039996 A JP5039996 A JP 5039996A JP 3999693 A JP3999693 A JP 3999693A JP H06251038 A JPH06251038 A JP H06251038A
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cad
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JP5039996A
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Katsuyuki Taguchi
克行 田口
Shinichi Yamada
真一 山田
Takehiro Ema
武博 江馬
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Canon Medical Systems Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 医師が読影の結果指摘した位置がCADの処
理対象範囲(ROI)内か範囲外かを判定するようにし
た医用診断支援システムを提供すること。 【構成】 医用検査データを入力する手段と、医用検査
データをコンピュータ処理して第1の診断情報を得る手
段と、医用検査データを読影して得られる第2の診断情
報を外部から入力する手段とを具備する医用診断支援シ
ステムにおいて、第1の診断情報の処理対象範囲が医用
検査データの全域でない場合、入力された第2の診断情
報の対象範囲が第1の診断情報の処理対象範囲内か範囲
外かを判定する手段を有すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医用画像等の医用検査
データに対する医師の所見やコンピュータによる解析結
果等の複数の診断情報を比較対照して、医師の医用検査
データの診断能率または正確度を向上させるための医用
診断支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、多くの病院等の医療機関における
医用画像(医用検査データの一つ)診断は次のような手
順で行われている。 (1)検査依頼科(例えば内科)の医師が、放射線科に
患者の検査(例えば、X線、X線CT、MRIなど医用
画像の撮影)を依頼する。この依頼は検査依頼書の発行
によってなされ、検査依頼書には下記の事項が記載され
ている。 a)患者の情報;患者のID番号、氏名、生年月日、性
別、 b)検査依頼者の情報;検査依頼科名、検査依頼医の氏
名、 c)検査の内容;検査のモダリティ、部位、方法、 d)その他;検査目的、臨床情報、 (2)放射線科の検査医師が、検査依頼書の記載内容に
従って、患者の検査を行い、撮影フィルムを現像する。 (3)読影医(例えば放射線科医)が現像されたフィル
ムを読影する。この時、その患者の過去の検査の画像を
参照することがしばしば行われる。これは読影の質を高
める上で重要である。読影医は、画像を読み終えると読
影レポートを作成する。読影医が読影レポートに記載す
る情報は、画像を読んでの所見、結論、読影医の氏名、
読影年月日などである。 (4)読影レポートが検査依頼医に送られる。 ところで、撮影フィルムなどのアナログ画像に対して、
ディジタル画像はコンピュータによる画像処理が容易で
あるという特長を有するため、このディジタル画像をコ
ンピュータで解析し、異常を検出する試みがなされてき
ており、成果を上げている。この技術は、コンピュータ
支援診断(Computer Aided Diagnosis;以下「CAD」
と称することにする。)と呼ばれ、画像診断の正確度を
向上させ、医師の負担を軽減させるものとして期待され
ている。このCADを用いる場合の異常検出のアルゴリ
ズムは、例えば下記の文献に紹介されている。 (1) Katsuragawa S. et al: Image feature analysis a
nd computer-aidedDiagnosis in digital radiography
: Classification of normal and abnormal lungs wit
h interstitial disease in chest images. Medical Ph
ysics 16, pp.38-44(1989) (2) Giger M.L. et al: Image feature analysis and
computer-aided Diagnosis in digital radiography :
3.Automated detection of nodules in peripheral lun
g fields.Medical Physics 15, pp.158-166(1988) (3) Chan H.P. et al: Image feature analysis and
computer-aided Diagnosis in digital radiography :
1.Automated detection of microcalcifications in ma
mmography. Medical Physics 14, pp.538-548(1987) (4) 土井邦雄 他:「ディジタルラジオグラフィにおけ
るコンピュータ支援診断の可能性」 日本放射線技術学会雑誌、pp.653-663(1989) 異常を検出するシステムに関する記述も含むものとして
下記の文献がある。 (5) 特開平03−170130 (特願平02−1909
21) (6) 特開平02−250180 (特願平01−1159
73) (7) 特開平02−185240 (特願昭63−3307
24) (8) 特開平02−152443 (特願昭63−3051
33) (9) 特開平01−125675 (特願昭63−1921
71) また、画像のディジタル化に伴い、最近では医用画像保
管通信システム(Picture Archiving and Communicatio
n System;以下「PACS」と称することにする。)を
用いて画像診断を行えるようになってきている。PAC
Sは、病院内で作成される医用画像(X線画像、X線C
T画像、MR画像などのディジタル画像)を保管、通
信、表示をすることにより医師が医用画像を見る業務を
支援するシステムである。このPACSによれば、X線
撮影、X線CT撮影、MRIなどの画像収集装置から送
られてくる医用画像の画像データをデータベースに保管
したり、画像が必要とされる時にデータベースからワー
クステーションに画像データを伝送したりすることがで
きる。ワークステーションは、送られてきた画像をCR
Tなどに表示させる。そして、医師は、このワークステ
ーションに表示された画像を見て読影を行い、読影レポ
ートを作成する。読影レポートもPACS上で作成し、
保管することができる。PACSのシステム構成や機能
については、多くの技術が開示されており、例えば下記
の文献に詳しく記述されている。 (1) 特開昭62−121576 (特願昭60−2612
86) (2) 特開昭63− 10269 (特願昭61−1540
86) (3) 特開昭64− 13837 (特願昭62−1703
08) (4) 特開昭64− 17154 (特願昭62−1725
85) (5) 特開平02−103668 (特願昭63−2567
26) (6) 特開平02−119840 (特願昭63−2724
39) このPACSによって、医用画像のフィルム(アナログ
画像)を探す、フィルムを持ち運ぶ、フィルムをシャー
カステンに掛けたり外したりするなどの作業が不要にな
った。本発明者等は、PACSを使用して読影を行う際
にCADを適用する場合に関する出願を既に行ってい
る。例えば、特願平03−105852である。この出
願の実施例に記載されている技術は、CADを適用して
画像の解析を行いこのCAD処理結果と医師の読影の結
果とを比較して、両者の間で不一致のものがあれば、そ
れを注意を喚起するために表示するというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、CADを
利用できる状況にあるが、CAD検出結果と医師の読影
内容を詳細に比較する手段はなく、医師は自分の読影内
容とCAD検出結果を比較して各々が一致しているかど
うかを自分で判断しなければならなかった。CAD検出
結果と医師の読影内容とを自動的に詳細に比較して、そ
の結果に従って、医師に注意を促したり、再読影レポー
トを作成したりするシステムは、未だに見出だされてい
ないのが現状である。特に、CADが対象とする画像の
一部を処理対象範囲(ROI)としていた場合、上記比
較を行う際に、医師の読影内容においてある位置を異常
として指摘したとき、CAD検出結果と食い違うことが
ある。この場合、医師が異常として指摘した位置がCA
D処理の適用可能な範囲内であるならば、自動的にその
位置に処理対象範囲(ROI)を設定し直して再度CA
D処理をするようにできれば、読影をする医師にとって
便利である。本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、医師が読影の結果指摘した位置がC
ADの処理対象範囲(ROI)内か範囲外かを判定する
ようにした医用診断支援システムを提供することにあ
る。本発明の別の目的は、医師が読影の結果指摘した位
置がCAD処理の適用可能な範囲内であるならば、CA
D処理対象範囲(ROI)外であっても自動的にその位
置に処理対象範囲(ROI)を設定し直して再度CAD
処理をするようにした医用診断支援システムを提供する
ことにある。本発明のさらに別の目的は、医師の読影対
象範囲がCAD処理対象範囲(ROI)内であるなら
ば、医師の読影所見とCAD検出結果を詳細に比較する
ようにした医用診断支援システムを提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の医用診断支援システムは、以下の構成を有
する。即ち、医用検査データを入力する手段と、医用検
査データをコンピュータ処理して第1の診断情報を得る
手段と、医用検査データを読影して得られる第2の診断
情報を外部から入力する手段とを具備する医用診断支援
システムにおいて、第1の診断情報の処理対象範囲が医
用検査データの全域でない場合、入力された第2の診断
情報の対象範囲が第1の診断情報の処理対象範囲内か範
囲外かを判定する手段を有することを特徴とする。この
医用診断支援システムにおいて、判定結果が処理対象範
囲外であったが、医用検査データにおいて第1の診断情
報を得る手段の適用可能範囲内である場合は、その位置
における処理対象範囲を設定し直して再度の第1の診断
情報を得ることを特徴とする。この医用診断支援システ
ムにおいて、入力された第2の診断情報の対象範囲が第
1の診断情報の処理対象範囲内である場合、第1の診断
情報と第2の診断情報について疾患の種類ごとにその位
置が一致しているかどうかを判定する手段を有すること
を特徴とする。
【0005】
【作用】上記構成によれば、入力された第2の診断情報
の対象範囲がコンピュータ処理して得られる第1の診断
情報の処理対象範囲内か範囲外かを判定するので、読影
をする医師にとって、自分の読影した対象範囲がCAD
の処理対象範囲内であったか否かが分かる。また、判定
結果が処理対象範囲外であったが、医用検査データにお
いて第1の診断情報を得る手段の適用可能範囲内である
場合は、その位置における処理対象範囲を自動的に設定
し直して再度の第1の診断情報を得ることができるの
で、読影をする医師にとって、自分の読影した結果とC
ADの処理を比較できるようになる。さらに、第2の診
断情報の対象範囲が第1の診断情報の処理対象範囲内で
ある場合、第1の診断情報と第2の診断情報について疾
患の種類ごとにその位置が一致しているかどうかを比較
し判定して、もし不一致の場合はこれを表示し注意を喚
起するので、医師が単独で医用検査データの処理、特に
医用画像の読影を行う場合に比べて、医用診断行為を支
援し、読影の正確度とその能率の向上を図ることができ
る。
【0006】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。この実施例では、PACSを使用してCADを
行う例を説明するが、まず第一に、この発明の要点を説
明し、次に、PACSのシステム構成について記載し、
最後に、この発明のシステムを用いて読影を行う場合の
手順について詳細に説明することにする。PACSのシ
ステム構成についての説明以降は、胸部X線画像の読影
を行う例を取り上げて説明する。図1は、この発明の要
点を説明するためのフローチャートである。PACSに
医用検査データの一種であるディジタル画像が画像収集
装置から入力され、このディジタル画像はデータベース
に蓄えられ、必要に応じてワークステーションへ供給で
きるようになっている。読影を行う場合、まずディジタ
ル画像がデータベースからワークステーションへ送られ
る。図1において、ワークステーションへ伝送されてき
たディジタル画像にCADを適用してCAD処理し、そ
の解析結果100を得る。一方、医師などがディジタル
画像を読影し、その結果所見101を入力する。各疾患
についての読影所見101とCAD処理結果100とを
詳細に比較102するが、比較するのに先立って、読影
所見101の内容を正常と診断されたもの103と異常
と診断されたもの104に分ける。正常と診断されたも
の103は、そのまま比較102の対象になる。異常と
診断されたもの104は、まず、CAD処理の対象範囲
(ROI)内であったか否か判定105される。その判
定結果は、出力でき表示できるようになっている。判定
105の結果、CAD処理の対象範囲(ROI)内であ
る場合はそのまま比較102が行われる。しかし、判定
105の結果、CAD処理の対象範囲(ROI)外であ
る場合は、次に、CAD処理の適用可能範囲内か範囲外
かが判定106される。判定106の結果、CAD処理
の適用可能範囲内であれば、CAD処理の対象範囲(R
OI)を自動的に設定し直し107て、CAD処理を再
度行いその結果100を得る。また、CAD処理の適用
可能範囲外であれば、CADはこの異常のものに関して
は何にもしない。従って、この異常のものに関しては医
師の読影所見そのまま108となる。そして、この場合
は、その旨を出力でき表示できるようになっている。こ
のようにして得られたCAD処理結果100と医師など
の読影所見101を詳細に比較102する。比較してC
AD処理結果100と医師などの読影所見101とが一
致するものとそうでないものとを分類109する。分類
109した結果、一致するものは医師の読影所見そのま
ま108となる。、しかし、一致しないものについて
は、その旨を表示110し読影医などに注意を喚起す
る。この表示110されたものについて、医師などは再
読影111し、必要があれば読影所見101を修正し
て、読影所見そのまま108を含めて所見を完成112
する。なお、図中の破線部分は本発明のポイント部分で
はないことを示している。次に、PACSの基本的なシ
ステム構成の例を図2に示す。このシステムは、 1) システムマネージャ(SM)1 2) 画像収集装置(IA)2 3) データベース(DB)3 4) ワークステーション(WS)4 5) ネットワーク(NW)5 の各装置(サブシステム)から構成されている。ネット
ワーク(NW)5は、各装置間の通信のためのコマンド
とデータの伝送路であり、伝送媒体としては光ファイバ
ーなどが用いられる。図2に示すネットワーク(NW)
5は、リング型のローカルエリアネットワークである
が、スター型などの他の型であってもよい。システムマ
ネージャ(SM)1、画像収集装置(IA)2、データ
ベース(DB)3およびワークステーション(WS)4
の各装置は、ネットワーク(NW)5に接続されるが、
これらの装置は通信プロトコルを持っており、ネットワ
ーク(NW)5を介して互いに通信することができる。
PACSのネットワーク(NW)5は、ゲートウェイ6
を介して検査依頼情報を作成する検査オーダーシステム
7と接続され、検査依頼情報は検査オーダーシステム7
からゲートウェイ6を介してPACSのシステムマネー
ジャ(SM)1に送られてくる。画像収集装置(IA)
2は、X線撮影装置、X線CT装置、MRI装置および
フィルムデジタイザなど、PACSにとっての医用画像
収集装置であって、1つのネットワーク(NW)5に複
数(同種の装置でも異種の装置でもよい)接続すること
ができる。データベース(DB)3は、画像収集装置
(IA)2で作成されたディジタル画像の記憶装置であ
り、低速媒体(光ディスクなど)や高速媒体(磁気ディ
スクなど)を備えている。ワークステーション(WS)
4は、データベース(DB)3あるいは画像収集装置
(IA)2から送られてくるディジタル画像などを適宜
処理して所望の結果を得て、これを表示したり、出力す
る。次に、ネットワーク(NW)5を除く各装置(サブ
システム)について、サブシステムの機能とその構成要
素を説明する。画像収集装置(IA)2としては、フィ
ルムデジタイザを取り上げる。システムマネージャ(S
M)1の主な機能と作用について説明する。 ○ 検査オーダーシステム7から検査依頼情報を受け取
り、検査ID番号を発行する。検査オーダーシステム7
から受け取る検査依頼情報に含まれるデータの種類を図
3に示す。 ○ 検査依頼情報と検査ID番号を保管する。 ○ 患者の検査歴を作成し保管する。 ○ 読影レポートを保管する。 ○ 読影参照画像準備規則情報を保管し、その情報に基
づいて、データベース(DB)3に対して、内部での画
像の準備(低速媒体から高速媒体への画像の読み出し)
を指示する。
○どのワークステーション(WS)4で
どんな検査の画像が読影されるかについての情報を保管
し、各ワークステーション(WS)4にそこで読影され
る予定の検査が何かを通知する。画像収集装置(IA)
2としてフィルムデジタイザを取り上げ、その主な機能
と作用について説明する。 ○ フィルムデジタイザは、例えばX線フィルムのフィ
ルム濃度を読み取り、デジタイズ(ディジタル化)し、
ディジタル画像を生成する。 ○ フィルムデジタイザは、システムマネージャ(S
M)1に検査依頼情報の転送を要求し、システムマネー
ジャ(SM)1から送られてきた検査依頼情報を受け取
る。 ○ フィルムデジタイザは、検査や画像に付随する情報
を入力し表示する。 ○ フィルムデジタイザは、画像データおよび検査や画
像に付随する情報をデータベース(DB)3に転送す
る。 データベース(DB)3の主な機能と作用について説明
する。 ○ データベース(DB)3は、画像データ、検査情報
および画像に付随する情報を保管する。 ○ システムマネージャ(SM)1からの指示によっ
て、指定された検査の画像を低速媒体(光ディスクな
ど)から高速媒体(磁気ディスクなど)に読み出す。 ○ 他の装置からの要求に応じて、データを供給する。 ワークステーション(WS)4について、まず、その主
な機能と作用を説明する。 ○ 検査依頼情報、検査歴、画像および読影レポートな
どを表示できる。 ○ 新しく作成した読影レポートを入力できる。 ○ コンピュータ支援診断(CAD)のための処理を行
う。この処理をCAD処理と称することにする。 ○ CAD処理の結果を記憶しておき、読影ポイントご
とに、入力された読影レポートの所見との比較を行う。 ○ CAD処理の結果と入力された読影レポートの所見
の意味するところが異なる場合、その旨を出力する。 ○ ある読影ポイントについて、CAD処理の結果が異
常であることを示しており、その読影ポイントについて
読影レポートの所見の入力がなかった場合、CAD処理
の結果を出力する。 ○ 医師の要求に応じて、CAD処理の結果を出力す
る。 ○ 再読影するべき画像のリストを作成する。 つぎに、ワークステーション(WS)4の構成要素とそ
の機能を説明する。図4は、ワークステーション(W
S)4の構成図である。 ● 制御装置(WS−CTRL) 中央処理装置(CPU)やシステムメモリ(半導体メモ
リである)などを含み、ワークステーション全体の動作
を制御する。 ● システムディスク(WS−SD) これは磁気ディスクであり、 (a) ワークステーションを動作させるためのプログラム (b) 異常検出手段選択情報 (C) 異常の経時変化と表示色の関係情報 (d) 胸部単純X線撮影像の画像の撮影方向と相対的な表
示位置との関係情報 (e) 読影医情報表 などのプログラムやデータを記憶している。これらのプ
ログラムやデータは、ワークステーション(WS)4の
電源投入時に読み出され、制御装置(WS−CTRL)
内のシステムメモリに書き込まれる。(b) の異常検出手
段選択情報とは、画像の種類(検査部位、モダリティ、
検査方法、撮影方向)とその画像において検出できる異
常の種類との対応表であって、具体的には図5に示すデ
ータである。検出できる異常の種類を示すデータは、C
AD処理装置(WS−CADP)に対して異常検出手段
を指示するデータとして使用される。異常検出手段選択
情報は書き換え可能である。(C) の異常の経時変化と表
示色の関係情報とは、異常の経時変化を画像に重ねて表
示する場合、どの色で表示するかを示す情報である。
(d) の胸部単純X線撮影像の画像の撮影方向と相対的な
表示位置との関係情報とは、画像の表示位置を自動的に
決定するための情報であり、図6に示す表データであ
る。この表の記載の意味は、次の通りである。 「P→A」;X線が患者の背中から入射したことを示
し、この場合は正面像になる。 「L→R」;X線が患者の左側から入射したことを示
し、この場合は右側面像になる。 「R→L」;X線が患者の右側から入射したことを示
し、この場合は左側面像になる。 C;中心に表示することを示す。 L;「P→A」の画像(正面像)の左側に表示すること
を示す。 R;「P→A」の画像(正面像)の右側に表示すること
を示す。 なお、この図6に示す表データは書き換え可能である。
(e) の読影医情報表とは、読影医ID番号と読影医氏名
の対応表であり、図7に示す表データである。この読影
医情報表も書き換え可能である。なお、上記の書き換え
可能な各データを変更したい場合は、そのデータに係る
表を文字表示装置(WS−CDISP)に表示させ、入
力装置(WS−INPUT)から新しいデータを入力
し、更新されたデータを更新前のデータにオーバーライ
ト(重ね書き)することにより書き換えることができ
る。 ● 入力装置(WS−INPUT) オペレータがコマンドや読影レポートなどの情報を入力
するための手段であり、キーボードやマウスやタッチス
クリーンなどが用いられる。 ● 文字表示装置(WS−CDISP) 検査依頼情報、検査歴、読影レポートなど、主として文
字を表示するための装置であり、CRTディスプレイや
液晶パネルディスプレイなどが用いられる。 ● CAD処理装置(WS−CADP) 指定された画像について、指定された種類の異常が存在
する位置とその異常度を求めるための画像処理手段と、
CAD処理によって得られた結果を記憶する記憶手段を
含む装置である。制御装置(WS−CTRL)は、CA
D処理によって得られた結果を読み出すことができる。
CAD処理装置(WS−CADP)は、複数種類の異常
検出手段を含む。即ち (a) 胸部単純X線画像の正面像において、肺の間質性疾
患の陰影を検出する手段 (b) 胸部単純X線画像の正面像において、肺の小結節の
陰影を検出する手段 (c) 乳房X線画像において、乳房の微小石灰化の陰影を
検出する手段 である。これらの検出手段については、下記の文献に開
示されている。 (1) 特開平02−185240 (特願昭63−3307
24) (2) 特開平02−152443 (特願昭63−3051
33) (3) 特開平01−125675 (特願昭63−1921
71) CAD処理装置(WS−CADP)は、 検出する異常の種類を示すデータ 画像データ の2種類のデータを入力されると、指定された検出手段
によって画像データを解析し、異常があれば、その画像
上の位置と異常度を求め、それらを内部の記憶手段に記
憶する。また、正常解剖構造や画像診断上の領域につい
ても、制御装置(WS−CTRL)の指示により、一部
については、その位置または領域を内部の記憶手段に記
憶する。この正常解剖構造または画像診断上の領域の認
識は、異常を検出する領域を決定するために必要なもの
であり、例えば特開平01−125675 (特願昭63
−192171) に開示されている技術を用いることに
より、縦隔の縦方向の中心線や左右の肺のそれぞれにつ
いて、鎖骨の下縁、横隔膜の上縁、肋骨の位置を認識す
ることができる。 そこで認識した肋骨について、ある
肋骨が第何番目の肋骨であるかを入力すると、その上と
下の肋骨が第何肋骨であるかを順次認識することによっ
て、疾患の位置を、第何肋骨と第何肋骨との間で、縦隔
からの相対距離(縦隔からの距離を縦隔と肋骨端との間
の距離で割った値)幾つの値となる位置である(以後、
肋間相対位置と称することにする)と認識できる。これ
で、異なる画像、例えば同一患者の過去の検査における
画像との比較を行うことが可能になる。CAD処理装置
(WS−CADP)は、画像上端と画像左端を基準(原
点)とする座標系で異常の絶対的位置または領域を求
め、更に肋骨の位置の座標をもとに、異常の相対的位置
または領域を以下の手順により求めることができる。 縦隔の縦方向の中心線の位置(横方向の座標)を求
め、それをY軸とする。 左右肺の横隔膜上縁の位置(縦方向の座標)の平均値
を求め、その位置を通るに垂直な直線をX軸とする。 およびで求めた2直線の交点を原点として、座標
を求める。 先に求めた肋骨の番号と位置を座標で認識し、肋間相
対位置を求める。 異常の絶対座標に肋間相対位置の情報を加える。 正常解剖構造の位置データを図8に示す。これは、に
示す座標系での各肋骨の座標の例を示すものである。 ● 画像等記憶装置(WS−IM) 下記のものを一時的に記憶する装置であり、磁気ディス
クである。 (a) 読影参照優先順位情報 (b) 検査依頼情報 (c) 検査歴 (d) 読影レポート (e) 画像付随情報 (f) 画像データ (g) オーバーレイ表示情報 (h) 異常データ表 (i) 異常の経時変化データ表 ● 画像用フレームメモリ(WS−IFM) 多数枚の画像データを一時的に記憶する装置であり、半
導体メモリである。
【0007】● 画像表示マネージャ(WS−IDM) 画像およびオーバーレイを表示するための動作を司る。
図9は、画像表示マネージャ(WS−IDM)の構成図
であり、破線内が画像表示マネージャ(WS−IDM)
の部分である。これは、下記のものを含む。 a) 制御部40 これは画像表示マネージャ(WS−IDM)の各構成部
全体を制御する。 b) オーバーレイ表示情報からオーバーレイデータ(カ
ラーである)を作成するオーバーレイデータ作成部41 これは、オーバーレイ表示情報のうちの指定されたデー
タのみを表示させるための手段を含む。 c) 画像データを記憶する画像メモリ42 これは画像1枚分(マトリクスサイズは2,048×
2,048ピクセル)のメモリを持つ。 d) オーバーレイデータを記憶するオーバーレイメモリ
43 オーバーレイデータはカラー表示されるため、1画面分
のオーバーレイメモリは、赤色用、緑色用、青色用の3
枚のオーバーレイメモリから構成される。そして、各色
用のオーバーレイメモリは、概念的には、マトリクスサ
イズが2,048×2,048ピクセルであり、1ピク
セルのビット長は1ビットである。表示色と各ピクセル
のビットの値との関係を図10に示す。図10におい
て、例えば、第2段に示すように、赤色用のオーバーレ
イメモリのピクセル座標(X,Y)のピクセル値(ピク
セルのビット値)が1であり、緑色用と青色用のオーバ
ーレイメモリの同じ座標のピクセル値がどちらも0であ
ると、その座標については赤色が表示される。一方、表
示色が黒色とは、色が何も表示されないことを意味して
おり、画像と重ねて表示される場合は画像のみが表示さ
れることになる。 e) 画像データとオーバーレイデータを重ね合わせるオ
ーバーレイ44 f) 表示データを記憶する表示用メモリ45 この画像表示マネージャ(WS−IDM)は、画像1枚
分(マトリクスサイズは2,048×2,048ピクセ
ル)の表示用メモリを2枚分持っている。
【0008】これは画像表示装置(WS−IDISP)
の台数と同じである。表示用メモリ45と各画像表示装
置(WS−IDISP)は対応づけられている。 g) 表示データをディジタルデータからアナログデータ
に変換するためのD/Aコンバータ46 これは、各画像表示装置(WS−IDISP)は対応づ
けられて同じ数だけ備えられている。そして、画像表示
マネージャ(WS−IDM)は、下記の情報を受け取る
ことができる。 (a) 表示するデータの種類 画像のみ、オーバーレイのみ、画像とオーバーレイの3
つのうちどれか。 (b) データを表示する画像表示装置(WS−IDIS
P)の指定情報 (c) オーバーレイ表示情報 図形1つにつき、図形の種類、図形の大きさ、座標、表
示色、表示有無(点滅を含む)制御情報などである。 (d) 画像データ オーバーレイを重ねた画像を表示する場合は、次のよう
に動作する。 (1) 画像表示マネージャ(WS−IDM)の制御部40
は、ワークステーション(WS)4の制御装置(WS−
CTRL)から下記の3つの情報を受け取る。 (a) 表示するデータの種類として“画像とオーバーレ
イ” (b) データを表示する画像表示装置(WS−IDIS
P)の画像表示装置番号 (c) オーバーレイ表示情報 (2) 画像表示マネージャ(WS−IDM)は、画像デー
タを受け取り、画像メモリ42に書き込む。 (3) 制御部40の指示により、オーバーレイデータ作成
部41は、オーバーレイ表示情報をもとにオーバーレイ
データを作成する。そして、指定された図形を指定され
た座標に、指定された色データで作成する。 (4) 制御部40の指示により、画像データとオーバーレ
イデータが読み出されて、オーバーレイ44に入力さ
れ、データの合成が行われる。 (5) 合成されたデータが、指定された画像表示装置番号
の表示用メモリ45に書き込まれる。 (6) 合成されたデータが、D/Aコンバータ46によっ
てアナログデータに変換される。 上記の動作(4) から(6) は、表示中は常に繰り返され
る。ある座標の図形について、表示有無(点滅を含む)
制御情報が“表示”を示しているときだけ、オーバーレ
イデータ作成部41が、その図形をオーバーレイメモリ
43に書き込むことによって表示を行う。他方、画像の
表示のみを行う場合は、上記の(1) において、 (a) 表示するデータの種類として“画像のみ” (b) データを表示する画像表示装置の画像表示装置番号 を受け取り、オーバーレイ表示情報は送られてこない。
そして、上記の動作(4)において、オーバーレイデータ
読み出しは行わず、従って画像データとオーバーレイデ
ータの重ね合わせも行わない。 ● 画像表示装置(WS−IDISP) 主として画像を表示するための装置であり、カラーCR
Tディスプレイである。マトリクスサイズは2,048
×2,048ピクセルの画像を表示できる。この実施例
では、2台備えている。 ● ネットワーク・インターフェース(WS−NWI
F) これは、ネットワーク(NW)5とのインターフェース
であり、これを経由して、他のサブシステムとの通信を
行う。 ● 制御バス(WS−CBUS) これは、ワークステーション(WS)4内での各種制御
情報の伝送路である。 ● 画像バス(WS−IBUS) これは、ワークステーション(WS)4内での画像デー
タとオーバーレイデータの伝送路である。なお、ワーク
ステーション(WS)4内には、日時の参照用に時計
(図示せず)が内蔵されている。このように構成された
PACSを使用し、本発明を適用して読影を行う場合の
一連のシステム動作の流れを記述する。例として胸部X
線画像の読影を取り上げる。画像データがデータベース
(DB)3あるいは画像収集装置(IA)2からワーク
ステーション(WS)4に送られた後、ワークステーシ
ョン(WS)4において、 1.読影のための画像の準備 2.CAD処理と診断情報の作成 3.読影医による画像の読影と読影レポートの入力 4.診断情報の比較と読影医への注意の喚起 5.読影医によるCAD処理結果の参照と再読影 6.読影レポートの完成と保管 の順序で一連のシステム動作が行われる。データベース
(DB)3、画像収集装置(IA)2あるいはシステム
マネージャ(SM)1からワークステーション(WS)
4に送られてくる情報は、下記のものがある。 (a) 胸部X線画像(正面像)(b) 検査ID番号およ
び患者ID番号 (C) 検査依頼情報、検査条件(撮影条件、撮影方法) (d) 問診情報 医師の問診、問診カードの提出によって検査の受検時に
患者から得た情報 (e) 過去画像 患者が過去に受検した画像 以下に、上記一連のシステム動作について、詳細に説明
する。 1.読影のための画像の準備 (1-1) システムマネージャ(SM)1からのデータの伝
送 システムマネージャ(SM)1は、検査依頼情報(この
場合、検査ID番号は103541、患者ID番号は8
70802である)と患者の検査歴データと読影参照優
先順位情報(図11を参照)と患者の過去の検査の読影
レポート(この場合、3検査分)に関するデータをワー
クステーションWS−1に向けて送り出す。 (1-2) ワークステーションWS−1のシステムマネージ
ャ(SM)1からのデータの記憶 (1-2-1) ワークステーションWS−1のネットワーク・
インターフェース(WS−NWIF)にシステムマネー
ジャ(SM)1から送り出されたデータが到着すると、
ワークステーションWS−1の制御装置(WS−CTR
L)は、到着したデータをネットワーク・インターフェ
ース(WS−NWIF)から読み出し、制御装置(WS
−CTRL)内のシステムメモリに書き込む。 (1-2-2) 制御装置(WS−CTRL)は、検査依頼情報
と患者の検査歴データと読影参照優先順位情報と患者の
過去の検査の読影レポートに関するデータを画像等記憶
装置(WS−IM)に書き込む。 (1-3) データベース(DB)3への画像転送要求 (1-3-1) ワークステーションWS−1の制御装置(WS
−CTRL)は、読影参照優先順位情報を見て、その参
照優先順位番号の最も小さい検査の検査ID番号(10
3541)をネットワーク・インターフェース(WS−
NWIF)に転送し、データベース(DB)3への画像
転送要求を指示する。ネットワーク・インターフェース
(WS−NWIF)は、与えられた検査ID番号と画像
要求コマンドをデータベース(DB)3に向けて送り出
す。 (1-3-2) データベース(DB)3は、この要求を受けて
内部の記憶装置から画像データと画像付随情報を読み出
し、ワークステーションWS−1へ向けて送り出す。 (1-3-3) ワークステーションWS−1のネットワーク・
インターフェース(WS−NWIF)にデータベース
(DB)3が送り出した画像データと画像付随情報が到
着すると、ワークステーションWS−1の制御装置(W
S−CTRL)は、到着したデータをネットワーク・イ
ンターフェース(WS−NWIF)から読み出し、画像
等記憶装置(WS−IM)に書き込む。 (1-4) データベース(DB)3への過去の検査の画像転
送要求 ワークステーションWS−1の制御装置(WS−CTR
L)は、上記と同様の手続きによって、読影参照優先順
位情報に含まれている他の検査について、画像データと
画像付随情報をデータベース(DB)3に要求して転送
してもらい、画像等記憶装置(WS−IM)に書き込
む。データベース(DB)3への画像転送要求は参照優
先順位番号の最も小さい順に行われるので、過去の検査
の画像については、100902、102287、60
563の検査ID番号の順に画像データと画像付随情報
を入手することになる。 2.CAD処理と診断情報の作成 (2-1) CAD処理 ワークステーションは、入手したすべての画像につい
て、CAD処理が適用できる画像についてCAD処理を
行う。このCAD処理は、医師などの読影前に行われ
る。 (2-1-1) ワークステーションWS−1の制御装置(WS
−CTRL)は、読影対象検査(検査ID番号は103
541)の画像のそれぞれについて、異常検出手段選択
情報(図5を参照)を参照して、CAD処理が適用可能
かどうかを判断する。即ち、検査情報データに含まれて
いる検査部位名、モダリティ名、検査方法の組み合わせ
が異常検出手段選択情報の中にあるかどうかを調べる。
検査ID番号103541の検査については、正面像で
あり、CAD処理の適用が可能である。そして、検出で
きる異常の種類は、肺小結節と肺間質性疾患の2種類で
ある。異常検出手段選択情報の中に異常検出手段がなけ
れば、ワークステーションWS−1の制御装置(WS−
CTRL)は、次の画像の処理に移る。 (2-1-2) ワークステーションWS−1の制御装置(WS
−CTRL)は、検査ID番号103541の検査の画
像を画像等記憶装置(WS−IM)から読み出し、“肺
小結節”検出指示を意味するデータとともにCAD処理
装置(WS−CADP)に入力する。CAD処理装置
(WS−CADP)は、入力された画像データに対して
肺小結節検出手段を作用させ、画像データの解析を行
う。この解析のCAD処理対象範囲は画像全体である。
異常は図12に示すようにZおよびZが検出され
る。 (2-1-3) ワークステーションWS−1の制御装置(WS
−CTRL)は、検査ID番号103541の検査の画
像を画像等記憶装置(WS−IM)から読み出して、
“肺間質性疾患”検出指示を意味するデータとともにC
AD処理装置(WS−CADP)に入力する。また、正
常解剖構造の位置の出力も行うように指示する。これに
肋骨の1つの番号を入力すれば、検出した異常位置の肋
間相対位置が得られる。これは過去画像との比較をする
時に必要である。CAD処理装置(WS−CADP)
は、入力された画像データに対して肺間質性疾患検出手
段を作用させ、画像データの解析を行う。この解析で
は、図13に示す点線領域内即ちCAD処理適用可能な
範囲に、解析可能なCAD処理対象範囲として関心領域
(ROI:Region Of Interest)を肋骨間に設定する方
法を取り、その関心領域(ROI)内を解析することで
異常の検出を行う。この場合は、CAD処理対象範囲が
限定されることになる。関心領域(ROI)を設定した
状態を図13に示す。このCAD処理対象範囲を解析す
る。解析の結果、各関心領域(ROI)について、“異
常”または“正常”の判定が得られる。その解析の結果
を図14に示す。解析の結果、“異常”と判定されたR
OI1、ROI2、ROI3、およびROI19につい
て、隣接するROIの解析結果が“異常”であれば一様
に分布した異常を示すものとする。従って、ROI1、
ROI2、およびROI3は広く分布する1つの異常で
あるとし、その異常領域は図15に示すようにROI
1、ROI2、およびROI3の各頂点を結んだ面積が
最大となる領域Yとなる。一方、ROI19に隣接す
るROI16、ROI17、ROI18、ROI20お
よびROI21は“正常”と判定されたので、異常領域
はROI19自身となる。解析の結果、得られた異
常領域のデータおよび正常解剖構造の位置データは、C
AD処理装置(WS−CADP)の内部のメモリに記憶
される。 (2-1-4) ワークステーションWS−1の制御装置(WS
−CTRL)は、他の検査ID番号の検査画像につい
て、上記と同様に、適用できる異常検出手段があるかど
うかを調べ、もしもあったならば適用できる全ての異常
検出手段についてCAD処理装置(WS−CADP)を
利用して異常の検出を行う。また、CAD処理を行う各
画像について1度だけ正常解剖構造の位置も求める。こ
の時点で、CAD処理装置(WS−CADP)の内部の
メモリに記憶されている異常位置を表わすデータを図1
6に示す。異常位置は画像の左上端を原点とする絶対位
置座標と縦隔および肋骨を利用した肋間相対位置(図8
参照)を持つが、図16においては絶対位置座標だけが
示されている。図16に示すデータを、簡単のために異
常データ表と呼ぶことにする。また、図8に示す肋骨の
正常解剖構造の位置データを用いて、ある異常がどの位
置(肋骨間)に存在するかを判定できる。何故ならば、
異常は画像上の肺野にしか検出されないからである。図
8に示すデータを簡単のために位置データ表と呼ぶこと
にする。なお、図8および図16を見て分かるように、
両者を対応づけるためには座標変換が必要である。これ
は図8に示す座標系が上記絶対位置座標系でないことに
よる。 (2-2) 異常が存在する正常解剖学的位置(肋間相対位
置)の決定 これは検出された異常が第何肋骨と第何肋骨の間にある
かを決定することであり、ワークステーションWS−1
の制御装置(WS−CTRL)は、異常データ表に含ま
れている一つ一つについて、位置データ表に含まれてい
る正常解剖構造の位置データを参照し、異常位置が正常
解剖構造のどの位置に含まれているかを判定する。各肋
骨の位置を示すデータは異常データ表に書き込まれる。
この場合、図8に示す位置データは上記絶対位置座標系
に変換しておく。異常データ表はCAD処理装置(WS
−CADP)の内部メモリから制御装置(WS−CTR
L)のシステムメモリに読み出された後、次の手順で処
理され、更新された異常データ表は、画像等記憶装置
(WS−IM)に書き込まれる。 (a) ある異常について、その異常が検出された画像の検
査ID番号と画像番号が一致する位置データ表のデータ
を抽出する。 (b) 異常位置の横座標と左右肺の中心線(縦隔)の横座
標を比較し、異常位置の横座標が左右肺の中心線(縦
隔)の横座標より小さいならば、右肺野、大きいならば
左肺野と決定する。本実施例では、正面像としては患者
の背中からX線をあてて撮影された画像だけを対象とし
ており、その場合、画像の左側が右肺野であり、画像の
右側が左肺野だからである。なお、患者の前面からX線
をあてて撮影された画像も正面像であり、取扱い可能で
ある。この場合は、撮影方向としては“A→P”という
データが用いられ、右肺野と左肺野の位置は反対とな
る。どちらであるかは、画像付随情報の中の撮影方向デ
ータを参照することによって判断できる。 (c) 異常位置の横座標において、異常位置の縦座標と第
4肋骨の縦座標を比較し、異常位置の縦座標が第4肋骨
の縦座標より小さければ、異常位置は第4肋骨の上にあ
ると決定され、ステップ(e) に進む。異常位置の縦座標
の方が大きいか等しいならば、次のステップに進む。 (d) 異常位置の横座標において、異常位置の縦座標と前
回の比較対象であった肋骨のすぐ下の肋骨の縦座標を比
較し、異常位置の縦座標の方が小さければ、異常位置は
前回の比較対象であった肋骨と今回の比較対象である肋
骨の間にあると決定され、ステップ(e) に進む。異常位
置が何等かの肋骨間に挟まれるまで、ステップ(d) を繰
り返す。 (e) 異常位置の横座標肋骨端の横座標で除することによ
り、肺野における位置の割合を算出する。 (f) 決定された左右肺と肋間相対位置データは、異常位
置と関係づけられて異常データ表に書き込まれる。上記
の手続きを異常データ表の全ての異常について行う。手
続きが終わった後の異常データ表の例を図17に示す。
これは過去画像の定量的比較を行う上で必要な手続きで
あり、過去画像との定量的比較を行うことによって、異
常の経時変化が分かり、異常の経時変化データ表を作成
することができる。しかし、単に同一の画像に関する2
つの診断情報を比較する際には絶対位置座標(データ)
があれば充分であり、上記手続きは必要ではない。 (2-3) 異常を表示するためのオーバーレイ表示情報の作
成 各画像の異常の検出結果を示すオーバーレイ表示情報の
作成であって、ワークステーションWS−1の制御装置
(WS−CTRL)は、異常データ表(図16または図
17)を参照して、異常の位置を示すためのオーバーレ
イ表示情報(図18)を作成し、作成されたオーバーレ
イデータを画像等記憶装置(WS−IM)に記憶する。
異常の位置は矢印などの図形で表現する。また、矢印の
色は赤色とし、次の手順で行う。 (a) ワークステーションWS−1の制御装置(WS−C
TRL)は、異常データ表の中の整理番号が1番の異常
について、画像上の異常位置のデータを読み取る。オー
バーレイ表示情報のデータ番号が1番について、図形の
種類は「矢印」と書き込まれる。座標は絶対位置座標を
書き込む。また、図形の種類は疾患の種類によって異な
る。 (b) 表示色は赤色と決められている。表示色には「赤」
と書き込まれる。 (c) 表示有無制御情報については、この段階では「表
示」と書き込まれる。 (d) その他の整理番号の異常についても、(a) から(c)
までと同様の操作を行う。但し、オーバーレイは画像に
重ねて表示されるものなので、検査ID番号と画像番号
が一致する異常についてのみ、同一のオーバーレイ表示
情報データが書き込まれる。 (e) ワークステーションWS−1の制御装置(WS−C
TRL)は、作成されたオーバーレイ表示情報を検査I
D番号および画像番号と対応づけて、画像等記憶装置
(WS−IM)に記憶する。図18は、このようにして
作成されたオーバーレイ表示情報の例である。 3.読影医による画像の読影と読影レポートの入力 ワークステーションには、一般的に複数患者の画像が準
備されている。読影医は、読影を行う場合、どの患者の
画像を先に読影するかについては無関心なのが普通であ
る。よって、読影対象検査の検査年月日が古いものか
ら、あるいは検査ID番号の小さい順に読影するよう
に、ワークステーションは自動的に順序を決めておく。 (3-1) 画像の読影のためのデータ表示 (3-1-1) データの準備 最初に、次の手順でデータ
の準備を行う。 (a) 検査依頼情報の読み出し ワークステーションWS−1の制御装置(WS−CTR
L)は、検査ID番号および患者ID番号から検査依頼
情報を画像等記憶装置(WS−IM)から読み出し、制
御装置(WS−CTRL)内のシステムメモリに書き込
む。 (b) 検査歴の読み出し ワークステーションWS−1の制御装置(WS−CTR
L)は、患者ID番号が870802である検査歴デー
タを画像等記憶装置(WS−IM)から読み出し、制御
装置(WS−CTRL)内のシステムメモリに書き込
む。 (c) 画像付随情報と画像データの読み出し ワークステーションWS−1の制御装置(WS−CTR
L)は、読影参照優先順位情報(図11を参照)を見
て、この場合の読影対象である優先順位が0番である検
査ID番号(この場合、103541)について、全て
の画像の画像付随情報(図19参照、この場合は画像1
枚分)を画像等記憶装置(WS−IM)から読み出し、
制御装置(WS−CTRL)内のシステムメモリに書き
込む。次に、順次優先順位が1、2および3である検査
ID番号(それぞれ100902、102287、60
563)についても、全ての画像の画像付随情報を画像
等記憶装置(WS−IM)から読み出し、制御装置(W
S−CTRL)内のシステムメモリに書き込む。 (d) 読影レポートの読み出し ワークステーションWS−1の制御装置(WS−CTR
L)は、読影参照優先順位情報(図11を参照)を見
て、この場合の読影対象である優先順位が0番である検
査ID番号(この場合、103541)については読影
レポートのフォーマットを、その他については優先順位
番号が小さい順に過去の検査の読影レポートを画像等記
憶装置(WS−IM)から読み出し、制御装置(WS−
CTRL)内のシステムメモリに書き込む。 (e) 異常データ表の読み出し ワークステーションWS−1の制御装置(WS−CTR
L)は、先程作成した異常データ表(図16参照)を画
像等記憶装置(WS−IM)から読み出し、制御装置
(WS−CTRL)内のシステムメモリに書き込む。 (f) 画像の異常の検出結果を表示するためのオーバーレ
イ表示情報の読み出し ワークステーションWS−1の制御装置(WS−CTR
L)は、システムメモリにある異常データ表を見て、検
査ID番号と画像番号の組み合わせに対応づけられて記
憶されている異常の検出結果を示すためのオーバーレイ
表示情報を画像等記憶装置(WS−IM)から読み出
し、制御装置(WS−CTRL)内のシステムメモリに
書き込む。この場合は、検査ID番号が103541、
画像番号が1に対応づけられているオーバーレイ表示情
報が読み出されることになる。 (3-1-2) 画像の表示 ワークステーションWS−1は、読影対象検査の画像を
表示する。いま、画像表示装置(WS−IDISP)は
2台あるので、読影対象検査(検査ID番号が1035
41)の画像1枚の表示を自動的に行う。表示は次の手
順で行う。 (a) ワークステーションWS−1の制御装置(WS−C
TRL)は、まず、検査ID番号が103541の1枚
の画像の画像付随情報(図19参照)から撮影方向を知
る。「P→A」だから正面像である。 (b) 胸部単純X線像の画像の撮影方向と相対的な表示位
置との関係情報表(図6参照)に照らし合わせて撮影方
向を決める。 (C) これにより、横に並べられた2台の画像表示装置
(WS−IDISP)のうちの左側の画像表示装置に、
撮影方向が「P→A」の画像(正面像)を表示する。 (3-1-3) 検査依頼情報の表示 ワークステーションWS−1の制御装置(WS−CTR
L)は、先程、システムメモリに読み出した検査依頼情
報の中から、検査目的、臨床情報、既に患者に与えられ
ている疾患名などの所定のデータを選択して、文字表示
装置(WS−CDISP)に表示する。読影医は、表示
されている画像を読む。表示されている以外の画像や読
影レポートを表示させる場合は、そのためのコマンドを
入力装置(WS−INPUT)から入力する。 (3-2) 読影医による読影レポートの入力 画像の読影を終えたら、医師はワークステーションWS
−1に読影レポートを入力する。入力には入力装置(W
S−INPUT)が、表示には文字表示装置(WS−C
DISP)が用いられる。読影レポートは、単語や句や
文章を選択することと、異常位置を画像上でマウスで指
定するか、異常領域を画像上でマウスで閉曲線で囲むこ
とにより入力する。読影医がマウスなどで異常位置や異
常領域を入力すると、ワークステーションWS−1の制
御装置(WS−CTRL)は、この情報を画像表示マネ
ージャ(WS−IDM)に送り、オーバーレイを作成さ
せる。このオーバーレイには異常位置を白色矢印で示
し、異常の種類ごとに番号をつけて表示する。このオー
バーレイによって画像上のどこにどのような異常がある
かが分かる。このようにして、得られたものを、図20
に示す。なお、選択されるべき単語や句や文章は、ワー
クステーションWS−1のシステムディスク(WS−S
D)に予め登録されており、この辞書はシステム全体で
共通に使用されるものである。 (3-2-1) 読影レポート作成画面の表示 読影医がワークステーションWS−1の入力装置(WS
−INPUT)から読影レポート作成コマンドを入力す
ると、ワークステーションWS−1の制御装置(WS−
CTRL)は、読影レポートのフォーマットを文字表示
装置(WS−CDISP)に表示させる。文字表示装置
(WS−CDISP)の画面に表示された読影レポート
のフォーマットを図21に示す。図21において、点線
で囲まれた領域は、読影医が選択すべき単語や句や文章
を表示するための領域である。 (3-2-2) 読影レポートの入力 読影医は、表示された読影レポートのフォーマットに従
い、各所見について、下記の3項目を入力する。 □ 異常の種類 □ 異常を画像上で指摘した番号 □ 異常が存在する位置、領域 異常の位置または領域の入力方法は、その異常の種類
(疾患)によって異なる。肺小結節ように直径5mmから
数cmの円状陰影として検出されるものと、肺間質性疾患
のように肺野の広い範囲で分布するものがあるからであ
る。肺小結節ような異常位置については、画像上で異常
位置をマウスなどで指摘することで入力し、肺間質性疾
患のような異常領域については、異常が分布する範囲を
マウスなどを使って閉曲線で囲むことにより入力する。
指摘した位置または領域を指摘した異常と対応づけて記
憶する。ワークステーションWS−1の制御装置(WS
−CTRL)は、入力されたデータを画面の所定位置に
表示するとともに、所見番号と対応づけてシステムメモ
リに記憶する。所見の入力が終了すると、結論を入力す
る。そして、読影医は、入力装置(WS−INPUT)
から読影レポートの入力終了コマンドを入力する。 4.診断情報の比較と読影医への注意の喚起 (4-1) 読影レポートからの比較対象所見の抽出 読影レポートの所見のうち、CAD処理結果から得られ
た診断情報(異常データ表など)との比較の対象になる
所見を抽出する。ワークステーションWS−1の制御装
置(WS−CTRL)は、読影レポートの各所見につい
て、下記のデータの組み合わせが異常検出手段選択情報
(図5参照)の中に存在するかどうかを調べ、一致した
所見を抽出する。 □ 異常の種類(読影レポートの所見にあるもの) □ 読影対象検査の検査部位(検査歴にある) □ モダリティ(検査歴にある) □ 検査方法(検査歴にある) □ 画像の撮影方向(読影レポートの所見にある読影対
象検査の中の画像番号の画像についての撮影方向であ
り、画像付随情報にある) (4-2) 読影レポートと異常データ表との比較 (4-2-1) ワークステーションWS−1の制御装置(WS
−CTRL)は、4.の(4-1) で抽出された読影レポー
トの所見の各々について、その所見と対応する異常と異
常データ表の各異常とを、下記の4組のデータを比較
し、4組とも一致する異常データ表の各異常を抽出す
る。 □ 読影対象検査の検査ID番号(読影レポートの所見
には記入されてないが画像付随情報にある) □ 読影対象検査の中の画像番号(同上) □ 異常の種類 □ 異常が存在する位置、領域 以下に、4組のデータの比較の手順について詳細に記述
する。 (a) 同一の検査ID番号と画像番号を持つ所見と異常デ
ータ表を抽出する。本実施例では、読影対象画像であっ
た検査ID番号103541と画像番号1から、この画
像に関して解析した結果である異常データ表(図16、
図17参照)を抽出する。 (b) 所見から医師の読影結果が“異常”であるか“正常
(所見には何も記入されていない)”であるかを読み取
り、異常データ表と比較する。 (b-1) 医師の読影結果が“正常”であり、CAD処理の
結果が“正常(異常データ表に記入されていないも
の)”であったときは、この組み合わせについては一致
したものとする。医師の読影結果が“異常”であるか、
CAD処理の結果が“異常”であったときには、つぎの
処理を行う。 (b-2) 医師が指摘した異常とCAD処理によって検出さ
れた異常に関して、その種類が同じ異常について、その
位置、領域を比較する。本実施例では、図22に示すよ
うに、所見番号1を見ると、肺小結節であり、所見番号
2、3および4を見ると、肺間質性疾患である。これに
対し、CAD処理結果である異常データ表(図16、図
17参照)を見ると、これら疾患を検出している。従っ
て、各疾患について、それぞれの所見とCAD処理結果
を比較する。 所見番号1の肺小結節A1について比較する。肺小
結節では、2.の(2-1-2) で説明したように、CAD処
理対象範囲は画像全体である。また、当然のことである
が医師の読影対象範囲も画像全体である。ここで異常位
置の指摘方法は医師とCADで同じであり、矢印で示し
ている。従って、異常位置は矢印先端の座標とすると、
図23および図24に示すように、所見番号1のA1は
(1500,1300)、CAD処理の結果、検出され
たZおよびZは、それぞれZ(1450,135
0)、Z(500,1300)となる。医師が指摘し
た異常A1とCAD処理によって検出された異常Z
よびZの距離が所定の値A0(=100)以下ならば
同一の異常位置を指摘しているものとする。 A1とZの比較:√ (1500-1450)2 +(1300-1350)2
= 71<100 A1とZの比較:√{ (1500- 500)2 +(1300-130
0)2 }=1000>100 従って、A1とZは同一の異常を指摘しているものと
し、ZはCADのみが検出し、医師は指摘しなかった
と認識する。 所見番号2、3および4の肺間質性疾患B1、B2
およびB3について比較する。肺間質性疾患では、異常
位置を医師は閉曲線で、CAD処理結果は直線で囲んだ
領域で示す(図15および図20参照)。ここで、肺間
質性疾患のCAD処理対象範囲は、2.の(2-1-3) で説
明したように(図15参照)画像全体ではなく、限定さ
れている。また、医師の読影対象範囲は画像全体に及ん
でいる。従って、医師が指摘した異常領域がCAD処理
対象範囲内であったかどうか、即ち、医師が指摘した異
常領域内に関心領域(ROI)が存在したかどうかを各
関心領域(ROI)の座標から調べる。その結果、医師
が指摘した異常領域内に関心領域(ROI)が存在した
場合(ケース1)は、以下で領域間の距離の比較を行
う。一方、医師が指摘した異常領域内に関心領域(RO
I)が存在しなかった場合には、つぎの2つのケースに
分かれる。医師が指摘した異常領域内に関心領域(RO
I)が存在せず、かつCAD処理適用可能な範囲外であ
る場合(ケース2)、また、医師が指摘した異常領域内
に関心領域(ROI)が存在しないがCAD処理適用可
能な範囲内である場合(ケース3)である。最後のケー
ス3の場合には、CAD処理装置(WS−CADP)は
自動的に関心領域(ROI)を設定し直して再びCAD
処理して解析を行い、(b-2) のを最初から繰り返す。
なお、これら判定の結果は、制御装置(WS−CTR
L)のシステムメモリに記憶され、必要に応じて出力で
きるようになっている。本実施例の所見を各ケースに当
てはめてみると、領域B1内にはROI1からROI3
までの3個のROIが存在するので、ケース1であり、
領域B2にはROIが存在せず、かつCAD処理適用可
能な範囲外であるからケース2である。このケース2の
場合には、CAD処理装置(WS−CADP)はこの異
常領域に関しては何もしない。また、領域B3にはRO
Iが存在しないがCAD処理適用可能な範囲内であるの
で、領域B3内にROIを自動的に設定し直して再びC
AD処理して解析を行う。そして、本実施例では、再度
CAD処理を行った結果、異常なしと判定されたものと
する。従って、CAD処理の結果、検出された異常領域
はYとYだけである。次に、異常として示された各
領域について、比較する。比較のために各領域間の距離
を各領域の重心間の距離で定義する。即ち、肺小結節の
場合と同様に各重心間の距離が所定の値B0(=30
0)以下ならば同一の異常領域を指摘しているものとす
る。以下で扱うのは、CAD処理の結果で異常と判定さ
れたものか、あるいは医師が異常と判定してCAD処理
適用可能な範囲内のものである(従って領域B2は除か
れる)。そして、それぞれの領域の重心を求めて、その
座標を算出する。図23および図24に示すように、各
領域の重心を黒丸で示す位置として、その座標をB1
(600,720)、B3(500,1300)、Y
(610,710)、Y(1700,1300)と求
める。 B1とYの比較:√{ (600- 610) 2 +( 720- 71
0)2 }= 14<300 B1とYの比較:√{ (600-1700) 2 +( 720-130
0)2 }=1243>300 従って、B1とYは同一の異常を示しているものと判
断する。 B3とYの比較:√{ (500- 610) 2 +(1300- 71
0)2 }= 600>300 B3とYの比較:√{ (500-1700) 2 +(1300-130
0)2 }=1200>300 従って、B3を検出したCAD処理結果はなく、CAD
処理結果Yと一致する医師の所見もないと判断する。 (b-3) この段階で、4.の(4-1) で抽出された全ての所
見および異常データ表の全ての異常について、一致した
相手があった場合は、読影医の所見とCAD処理の結果
は一致したと判断して、オーバーレイ表示情報の表示有
無情報を「表示」から「非表示」に書き換える。そし
て、これ以降のステップは実行されない。本実施例のB
1とYの場合である。このようにして読影医の所見と
CAD処理の結果が一致したものは、読影医の所見その
ままとなる。 (4-3) 比較結果に基づく読影医への注意の喚起 上記比較の結果、一致した相手がなかった所見または異
常データ表の異常があれば、それらについては、読影医
の所見とCAD処理の結果が異なっていると判断して、
読影医に対して注意の喚起を行う。読影医の所見とCA
D処理の結果が異なる場合として、つぎの2つの場合が
ある。 ケース1;読影医は正常と判断(所見はない)し、CA
Dは異常を検出した。 ケース2;読影医は異常と判断し、CADは異常を検出
できなかった。 ワークステーションWS−1の制御装置(WS−CTR
L)は、一致した相手がなかった読影レポートの所見ま
たは異常データ表の異常を、読影レポートと異常データ
表から読み出して、システムメモリに記憶する。 (4-3-1) ワークステーションWS−1の制御装置(WS
−CTRL)は、上記のケース1に属する異常データが
ある場合は、以下のことを行う。 (a) 「ピー」という音を出力するか、または、画面が点
滅する。 (b) 文字表示装置(WS−CDISP)の作成された読
影レポートが表示されている部分の用語表示領域に、
「CADは所見にない異常を検出しています。」という
メッセージを表示する。 (c) 異常を検出した画像を画像表示装置(WS−IDI
SP)に表示する。 (d) その画像についての異常の検出結果を示すオーバー
レイデータをその画像に重ねて表示する。 (e) オーバーレイとして表示された矢印のうち、このケ
ースに該当する異常の矢印だけを表示させる。即ち、こ
のケースに該当するときは、オーバーレイ表示情報の中
の表示有無制御情報を「表示」のままにしたデータを画
像表示マネージャに送る。 (4-3-2) ワークステーションWS−1の制御装置(WS
−CTRL)は、上記のケース2に属する異常データが
ある場合についても読影医に注意を喚起する。即ち、文
字表示装置(WS−CDISP)の作成された読影レポ
ートが表示されている部分の用語表示領域に、「所見
4:CADは正常と指摘しています。」のように、所見
番号と注意喚起のメッセージを表示する。 5.読影医によるCAD処理結果の参照 読影医は、ここで表示された画像とオーバーレイ上の矢
印を見て参考にする。読影対象画像にオーバーレイを重
ねて表示させるために、読影医は、入力装置(WS−I
NPUT)からコマンドと検査ID番号と画像番号を入
力する。そして、必要があれば、さらにCAD処理の結
果、即ち異常データ表を、文字表示装置(WS−CDI
SP)に表示させることができる。そのためには、読影
医は、入力装置(WS−INPUT)からコマンドと検
査ID番号と画像番号を入力する必要がある。 (5-1) 読影医が画像とオーバーレイを重ねて表示させよ
うとする場合について、ワークステーションWS−1の
対応動作を説明する。 (a) 読影医は、入力装置(WS−INPUT)からコマ
ンドと検査ID番号と画像番号を入力する。 (b) ワークステーションWS−1の制御装置(WS−C
TRL)は、指定された画像がCAD処理の適用対象画
像であるかどうかを判定する。この判定の方法は、2.
の(2-1-1) で述べたのと全く同じである。もし、適用で
きる異常検出手段がなければ、(c) へ進む。もし、あっ
たならば、(d) へ進む。 (c) 適用できる異常検出手段がなかったので、制御装置
(WS−CTRL)は、文字表示装置(WS−CDIS
P)に、「指定された画像に適用できる異常検出手段は
ありません。」と表示する。これにより読影医は、指定
した画像がCAD処理の適用対象外であったことを知る
ことができる。表示後は、(g) へ進む。 (d) 適用できる異常検出手段があった場合は、異常デー
タ表の中に、その画像から検出された異常があるかどう
かを調べる。もし検出された異常があれば(e) へ進む。
もしなければ、(f) へ進む。 (e) 検出された異常があったので、指定された画像に対
応づけられているオーバーレイ表示情報など、画像とオ
ーバーレイを重ねて表示するために必要な情報を画像マ
ネージャ(WS−IDM)に送り、画像とオーバーレイ
を重ねて画像表示装置(WS−IDISP)に表示させ
る。ここで表示されるのは、4.の(4-3-1) (d) (e) に
説明したものである。表示後は、(g) へ進む。 (f) 異常が検出されなかった場合は、その画像に対応づ
けられているCAD処理結果に基づくオーバーレイ表示
情報はない。この場合には、2種類がある。即ち、異常
検出に際してCAD処理適用可能な範囲外であるケース
(4.の(4-2)の(b-2) ののケース2)とCAD処理
適用可能な範囲内であるが異常が検出されなかったケー
ス(4.の(4-2)の(b-2) ののケース3)の場合であ
る。前者の場合は、制御装置(WS−CTRL)は、指
定された画像を画像表示装置(WS−IDISP)に表
示するとともに、文字表示装置(WS−CDISP)
に、「CAD処理適用可能な範囲外であるため異常は検
出できません。」と表示する。また、後者の場合は、制
御装置(WS−CTRL)は、指定された画像を画像表
示装置(WS−IDISP)に表示するとともに、文字
表示装置(WS−CDISP)に、「指定された画像か
ら異常は検出できませんでした。」と表示する。これに
より読影医は、CAD処理適用可能な範囲内であったか
どうか、または、指定した画像にCAD処理を適用した
結果、異常が検出されなかったことを知ることができ
る。しかし、現在のところは、このことは、その画像が
正常画像であることを意味するものではない。なぜな
ら、現状の技術では、異常を検出できる領域も限られて
いるし、検出できる異常の種類も限られているからであ
る。よって、読影医は、この言葉の意味を予め理解して
いることが必要である。表示後は、(g) へ進む。 (g) この一連の手続きを終了する。 (5-2) 読影医が異常データ表や異常の経時変化データ表
などのCAD処理で得られた診断情報を表示させる場合
も上記と同様に動作する。即ち、(a) 指定された画像に
は、適用できる異常検出手段がない場合、(b) CAD処
理適用可能な範囲外である場合、および(c) 指定した画
像にCAD処理を適用した結果異常が検出されなかった
場合、その旨を文字表示装置(WS−CDISP)に表
示する。 6.読影レポートの完成と保管 (6-1) 読影レポートの完成 読影医は、5.の(5-1) (e) で表示させた画像とオーバ
ーレイを重ねたものを参照して再度読影を行う。その結
果以下の動作を行う。 (a) 読影医は、必要と認めたならば、入力装置(WS−
INPUT)からの入力により、先程入力した読影レポ
ートを修正する。ワークステーションWS−1の制御装
置(WS−CTRL)は、システムメモリに記憶してい
る読影レポートを変更し、変更されたデータを文字表示
装置(WS−CDISP)の読影レポート作成領域に表
示する。 (b) 修正が終了したら、読影医は入力装置(WS−IN
PUT)から読影終了コマンドを入力する。 (c) つぎに、制御装置(WS−CTRL)は、文字表示
装置(WS−CDISP)に読影医ID番号の入力を促
す表示を行い、読影医は自分に割り当てられている読影
医ID番号を入力する。制御装置(WS−CTRL)
は、入力された読影医ID番号が、読影医情報表(図7
参照)に存在するかどうかたを調べる。存在すれば、読
影レポートに付加する読影医氏名として、その読影医I
D番号に対応する読影医氏名を選択する。 (d) 制御装置(WS−CTRL)は、作成された読影レ
ポートの所見と結論に対して、図21に示す読影レポー
トに含まれるデータのうち患者ID番号から読影年月日
までのデータを付加する。これらのデータのうち、読影
医氏名と読影年月日以外のものは、患者の検査歴に含ま
れている。読影医氏名は上の(c)で決定されたものが使
用される。読影年月日はワークステーションWS−1が
内蔵している時計より決定できる。 (6-1) 読影レポートの転送と保管 (a) ワークステーションWS−1の制御装置(WS−C
TRL)は、完成した読影レポートをネットワークイン
ターフェース(WS−NWIF)に送り、システムマネ
ージャ(SM)1へ読影レポートを転送するよう指示す
る。ネットワークインターフェース(WS−NWIF)
は、読影レポートをシステムマネージャ(SM)1へ送
る。 (b) システムマネージャ(SM)1のネットワークイン
ターフェースにワークステーションWS−1からの読影
レポートが到着すると、システムマネージャ(SM)1
はネットワークインターフェースから読影レポートを読
み出し、自身の制御装置のシステムメモリに書き込む。
さらに、このシステムメモリから読影レポート記憶装置
に読影レポートを転送し、そこに保管する。これをもっ
て、上記したワークステーション(WS)4へ画像が送
られてきた後のCAD処理と診断情報の作成から読影レ
ポートの完成と保管までの一連の業務(1.から6.ま
で)が終了した。なお、この実施例では、医用画像につ
いて説明したが、画像以外の医用検査データ、即ち、心
電図や脳波などのグラフ形のデータ、あるいは自動化学
分析装置等で得られた数値を配列したデータであっても
よい、また、この実施例では、胸部X線画像の例で説明
したが、胸部以外例えば胃部などの消化器系の器官の画
像等の医用検査データであっもよい。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、C
AD処理の処理結果と入力された読影レポートの所見
を、その処理対象範囲および疾患の位置にいたるまで詳
細に比較することによって、自動的に読影レポートのチ
ェックを行うことができる。また、比較結果を出力して
読影医に知らせることによって、読影医の診断を支援で
き、診断の正確度が向上する。さらに、比較結果の中で
CAD処理結果と入力された読影レポートの所見とが異
なる診断項目のみについて比較結果を出力するので、読
影の能率が向上する。
【0010】CAD処理の適用可能な範囲内であれば、
読影医の指摘によって自動的にCAD処理を行うことが
できる。また、読影医は、CAD処理結果の表示を要求
しても異常が指摘されなかったとき、その画像に適用で
きるCAD処理の異常検出手段がなかったのか、CAD
処理の適用可能な範囲外だったのか、それともCAD処
理をおこなっても異常が検出されなかったのかを区別し
て知ることができるので読影の効率が向上するなどの効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要点を説明するためのフローチャート
である。
【図2】PACSの基本的なシステム構成図である。
【図3】検査依頼情報に含まれるデータの種類を示す図
である。
【図4】ワークステーションの構成図である。
【図5】異常検出手段選択情報を示す図である。
【図6】胸部単純X線像の画像の撮影方向と相対的な表
示位置との関係を示す図である。
【図7】読影医情報表を示す図である。
【図8】正常解剖構造の位置データを示す図である。
【図9】画像表示マネージャの構成図である。
【図10】表示色とオーバーレイメモリのピクセルのビ
ット値との関係を示す図である。
【図11】読影参照優先順位情報のデータを示す図であ
る。
【図12】CAD処理によって検出した肺小結節を示す
図である。
【図13】肺間質性疾患検出用にCADが設定したRO
Iを示す図である。
【図14】CAD処理によって検出した肺間質性疾患を
示す図である。
【図15】CADの肺間質性疾患結果から決定した異常
領域を示す図である。
【図16】異常データ表を示す図である。
【図17】異常データ表を示す図である。
【図18】オーバーレイ表示情報を示す図である。
【図19】画像付随情報の値を示す図である。
【図20】読影医が画像上で入力した所見を示す図であ
る。
【図21】文字表示装置の画面に表示された読影レポー
トのフォーマットを示す図である。
【図22】医師の読影レポートの一部を示す図である。
【図23】読影医が入力した異常領域を座標表示ものを
示す図である。
【図24】CADが検出した異常を座標表示ものを示す
図である。
【符号の説明】
1 システムマネージャ 2 画像収集装置 3 データベース 4 ワークステーション 5 ネットワーク 6 ゲートウェイ 7 検査オーダーシステム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 15/42 D 9194−5L (72)発明者 江馬 武博 栃木県大田原市下石上1385番の1 東芝メ ディカルエンジニアリング株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 医用検査データを入力する手段と、医用
    検査データをコンピュータ処理して第1の診断情報を得
    る手段と、医用検査データを読影して得られる第2の診
    断情報を外部から入力する手段とを具備する医用診断支
    援システムにおいて、第1の診断情報の処理対象範囲が
    医用検査データの全域でない場合、入力された第2の診
    断情報の対象範囲が第1の診断情報の処理対象範囲内か
    範囲外かを判定する手段を有することを特徴とする医用
    診断支援システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、出力手段を有し、判
    定する手段による判定結果を出力することを特徴とする
    医用診断支援システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、判定結果が
    処理対象範囲外であって、かつ医用検査データにおいて
    第1の診断情報を得る手段の適用可能範囲外である場合
    は、その旨を出力することを特徴とする医用診断支援シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、判定結果が
    処理対象範囲外であったが、医用検査データにおいて第
    1の診断情報を得る手段の適用可能範囲内である場合
    は、その位置に処理対象範囲を設定し直して再度の第1
    の診断情報を得ることを特徴とする医用診断支援システ
    ム。
  5. 【請求項5】 請求項1または2または4において、入
    力された第2の診断情報の対象範囲が第1の診断情報の
    処理対象範囲内である場合、第1の診断情報と第2の診
    断情報について疾患の種類ごとにその位置が一致してい
    るかどうかを判定する手段を有することを特徴とする医
    用診断支援システム。
  6. 【請求項6】 請求項5において、位置が一致している
    かどうかを判定した結果が不一致の場合、その旨を出力
    して注意を喚起するようにしたことを特徴とする医用診
    断支援システム。
  7. 【請求項7】 請求項5において、位置が一致している
    かどうかの判定手段は、第1の診断情報における異常領
    域と第2の診断情報における異常領域との距離を算出す
    る手段を持ち、算出した距離が所定の値以下であれば一
    致していると判定し、算出した距離が所定の値以上であ
    れば不一致であると判定することを特徴とする医用診断
    支援システム。
  8. 【請求項8】 請求項7において、領域間の距離の算出
    方法が疾患の種類によって異なることを特徴とする医用
    診断支援システム。
  9. 【請求項9】 請求項7または8において、所定の値が
    疾患の種類によって異なることを特徴とする医用診断支
    援システム。
  10. 【請求項10】 前記各請求項において、医用検査デー
    タが医用画像であることを特徴とする医用診断支援シス
    テム。
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