JP3450371B2 - 医用診断支援システム - Google Patents

医用診断支援システム

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JP3450371B2 JP08429693A JP8429693A JP3450371B2 JP 3450371 B2 JP3450371 B2 JP 3450371B2 JP 08429693 A JP08429693 A JP 08429693A JP 8429693 A JP8429693 A JP 8429693A JP 3450371 B2 JP3450371 B2 JP 3450371B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医用検査データに対す
る医師の読影に先立ってコンピュータによる解析を行
い、医師の医用検査データの診断能率を向上させるよう
にした医用診断支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、日本において様々な集団検診が行
われており、その中には胸部X線検査、胃部X線造影検
査など、医用画像(医用検査データの一つ)診断を伴う
検査が含まれている。肺ガン検診を例にとると、検査か
ら結果報告までの業務の流れは次のような手順で行われ
ている。 ステップ1)検診日を決定して、受診者に通知する。 ステップ2)問診を行う。問診で得られる情報は、受診
者の既往症、最近の症状、喫煙の有無および程度などで
ある。 ステップ3)胸部X線撮影を行う。撮影は検診車の中で
行われることが多い。 ステップ4)胸部X線画像の読影を行う。読影は2人以
上の医師によって行われることになっている。読影の結
果、疑わしい異常所見が認められた場合には精密検査が
必要と判定される。 ステップ5)受診者に結果を通知する。なお、肺ガン検
診では喀痰検査も行われているが、ここでは説明を省略
した。上記ステップ4には複数種類のやり方があり、例
えば、2人の医師が読影を行う場合には、下記の2つに
代表される。 (a) 2人の医師が独立に別々の場所で読影する。(図5
8(a)参照) (b) 2人の医師が同時に同一の画像を読影する。(図5
8(b)参照) (a) ,(b) いずれのやり方の場合でも、2人の医師の一
方が疑わしい異常を指摘したならば、その画像の受診者
は精密検査の必要ありと判定される。
【0003】このような集団検診の実施方法には2通り
あり、地方自治体や保健所がステップ1からステップ5
までを行うケースと、事業所がステップ1とステップ5
を行い、ステップ2からステップ4までを特定の病院あ
るいは専門の検診業者が行うケースがある。このステッ
プ2からステップ4までを行うところをセンターと呼ぶ
ことにする。 センターは、毎年の検査フィルムを保管
するフィルム保管庫および医師の読影結果や検査時の問
診情報などのデータを保管するデータ保管庫を持ってい
る。胸部X線撮影に関しては、センターが依頼された日
時に胸部X線撮影車と撮影技師を準備し、検査画像の読
影にはセンターが他の病院の医師に対して読影を依頼す
る。医師に画像と読影所見の書き込み用紙を届け、読影
終了後に画像と読影所見の書き込まれた用紙を受け取り
に行く。読影結果に従って、精密検査が必要であるもの
と、正常であるものに分類し、分類結果と要精密検査者
に関する医師の読影結果、検査画像および問診情報など
を事業所(上記ステップ5を行う)に送る。
【0004】読影を依頼される医師にとって、肺ガン検
診の画像読影というのは通常の業務以外に行う時間外労
働であり、読影に充てられる時間は限られている。さら
に、読影を依頼される画像枚数が1回に数百枚に及ぶの
で、1枚当たりにかけられる読影時間は、通常の業務に
おける読影時間が1枚当たり2、3分であるのに対し、
10数秒と格段に短い。また、通常の業務において読影
する胸部X線写真は直接撮影法で撮影され、14インチ
×14インチ(約35cm)以上の大きさの画質の良い画
像であるのに対し、肺ガン検診における画像はミラー間
接撮影法で撮影されたロールフィルムの10cm×10cm
の画質の悪い、小さな画像である。従って、肺ガンの早
期発見を目的とした業務であるにも関わらず、早期肺ガ
ンの見落としの多さが指摘されている。現在、検診から
最初の医師に読影材料を届けるまでに1週間かかり、医
師に届けてから読影結果を受け取りに行くまで各1週
間、医師が2人で2週間かかる。2人の医師の結果から
受診者に結果を報告するまで1週間かかるので、検診を
受けてから結果を受け取るまでに1ケ月かかることにな
る。さらに、それから精密検査を経て腫瘍だと診断さ
れ、悪性または良性の判定をし、手術あるいは治療を受
けることになる。従って、検診からは、更にかなりの時
間が経過するのが通例である。これに対し、ガン(悪性
腫瘍)の成長はかなり速いこと、ガンの発見は早期であ
るほど予後が良好であることから、検診から手術あるい
は治療に入るまでの期間短縮が望まれる。そして、また
集団検診用のディジタル画像システムはまだ構築されて
いないのが現状である。
【0005】ところで、撮影フィルムなどのアナログ画
像に対して、ディジタル画像はコンピュータによる画像
処理が容易であるという特長を有するため、このディジ
タル画像をコンピュータで解析し、異常を検出する試み
がなされてきており、成果を上げている。この技術は、
コンピュータ支援診断(Computer Aided Diagnosis;以
下「CAD」と称することにする。)と呼ばれ、画像診
断の正確度を向上させ、医師の負担を軽減させるものと
して期待されている。このCADを用いる場合の異常検
出のアルゴリズムは、例えば下記の文献に紹介されてい
る。 (1) Katsuragawa S. et al: Image feature analysis a
nd computer-aided Diagnosis in digital radiography
: Classification of normal and abnormal lungs wit
h interstitial disease in chest images. Medical Physics 16, pp.38-44(1989) (2) Giger M.L. et al: Image feature analysis and
computer-aided Diagnosis in digital radiography :
3.Automated detection of nodules in peripheral lun
g fields. Medical Physics 15, pp.158-166(1988) (3) Chan H.P. et al: Image feature analysis and
computer-aided Diagnosis in digital radiography :
1.Automated detection of microcalcifications in ma
mmography. Medical Physics 14, pp.538-548(1987) (4) 土井邦雄 他:「ディジタルラジオグラフィにおけ
るコンピュータ支援診断の可能性」 日本放射線技術学会雑誌、pp.653-663(1989) (5) 小畑秀文,久保淳,岡田守弘:「等濃度線処理によ
るX線写真中のじん肺陰影抽出と自動診断への応用」 電子情報通信学会論文誌 D- Vol.J76-D- No.2 pp.261-
267 1993年 2月 (6) 清水昭伸,長谷川純一,鳥脇純一郎:「胸部X線像
の塊状陰影検出用の最小方向差分フィルタとその性質」 電子情報通信学会論文誌 D- Vol.J76-D- No.2 pp.241-
249 1993年 2月 (7) 松本一男,金華栄,小畑秀文:「DR画像における
腫瘤影検出−アイリスフィルタ」 電子情報通信学会論文誌 D- Vol.J75-D- No.3 pp.663-
670 1992年 3月 (8) 鈴木英夫,稲岡則子,高鼻博嗣,森真雅樹,笹岡彰
一,名取博,鈴木明:「胸部X線直接撮影像における肺
腫瘤影自動検出システム−肺癌の診断支援」 異常を検出するシステムに関する記述も含むものとして
下記の文献がある。 (1) 特開平02−185240 (特願昭63−3307
24) (2) 特開平02−152443 (特願昭63−3051
33) (3) 特開平01−125675 (特願昭63−1921
71) 。
【0006】また、画像のディジタル化に伴い、最近で
は医用画像保管通信システム(Picture Archiving and
Communication System;以下「PACS」と称すること
にする。)を用いて画像診断を行えるようになってきて
いる。PACSは、病院内で作成される医用画像(X線
画像、X線CT画像、MR画像などのディジタル画像)
を保管、通信、表示をすることにより医師が医用画像を
見る業務を支援するシステムである。このPACSによ
れば、X線撮影、X線CT撮影、MRIなどの画像収集
装置から送られてくる医用画像の画像データをデータベ
ースに保管したり、画像が必要とされる時にデータベー
スからワークステーションに画像データを伝送したりす
ることができる。ワークステーションは、送られてきた
画像をCRTなどに表示させる。そして、医師は、この
ワークステーションに表示された画像を見て読影を行
い、読影レポートを作成する。読影レポートもPACS
上で作成し、保管することができる。PACSのシステ
ム構成や機能については、多くの技術が開示されてお
り、例えば下記の文献に詳しく記述されている。 (1) 特開昭62−121576 (特願昭60−2612
86) (2) 特開昭63− 10269 (特願昭61−1540
86) (3) 特開昭64− 13837 (特願昭62−1703
08) (4) 特開昭64− 17154 (特願昭62−1725
85) (5) 特開平02−103668 (特願昭63−2567
26) (6) 特開平02−119840 (特願昭63−2724
39) このPACSによって、医用画像のフィルム(アナログ
画像)を探す、フィルムを持ち運ぶ、フィルムをシャー
カステンに掛けたり外したりするなどの作業が不要にな
った。
【0007】本発明者等は、PACSを使用して読影を
行う際にCADを適用する場合に関する出願を既に行っ
ている。例えば、特願平03−105852である。こ
の出願の実施例に記載されている技術は、CADを適用
して画像の解析を行いこのCAD処理結果と医師の読影
の結果とを比較して、両者の間で不一致のものがあれ
ば、それを注意を喚起するために表示するというもので
ある。しかし、この出願は、集団検診のように一度に多
数枚の画像を連続的に処理するものではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の欄で説明し
たように集団検診の検査画像の読影において見落としの
多さが指摘されている。そこでCADを利用して読影を
行うことが考えられる。しかし、従来のものでは、読影
医がCADを利用する際に、画像を1枚読影するごとに
読影医の診断結果とCAD処理の結果を並べて表示し、
読影医自らが2つの結果を逐次比較して、見落としや読
み過ぎなど、結果に食い違いがあったときには画像を再
度読影して診断結果の修正などの作業を行う必要があ
り、読影医の作業量が増加するとともに読影に要する時
間も増える。また、集団検診における読影医の検査画像
の読影方法は、全検査画像を連続して一度に読影すると
いう方法である。そして、読影医が読影に費やせる時間
が制限されているにも関わらず、読影する画像枚数が多
過ぎ、画像1枚当たりの読影時間が極端に短いことが読
影の質を下げていると考えられる。読影する画像枚数を
減少させることができれば、もし読影全体に費やす時間
が同じ場合、より多くの情報を参考にしながら画像1枚
当たりの読影時間を長くすることが可能なので、読影の
質を高めることができる。また、画像1枚当たりの読影
時間を同じにした場合、読影の質を維持したままで読影
全体に費やす時間を減少させることができる。従って、
医師の読影する画像枚数を減少させたいという要請があ
る。
【0009】また、2人の医師の読影を経ること、セン
ターの作業量の多さなどが検査から検査結果出力までの
期間を長くしている。精密検査の受診を勧められたとき
には、腫瘍が成長していて早期発見にならないという欠
点をもっていた。そこで、異常確率が高い受診者を早期
に精密検査を受けさせることができないか、あるいは正
常確率が高い受診者の画像を読影する無駄を省くことが
できないか、という要請もある。この要請に沿って、こ
の異常確率あるいは正常確率が高い受診者をCAD処理
によって抽出できないかという考え方が出てきた。
【0010】このような、医師が読影する画像枚数を減
少させるためのCAD処理は、偽陽性(正常人を病気で
あると誤って診断するケース)が極端に多いか、極端に
少ないかのどちらかの性能を持っている。読影時に、医
師がCAD処理結果を利用するとき、正常確率が極度に
高い受診者を検出するためのCAD処理、つまり偽陽性
が極端に多いCAD処理を利用すると、医師がCAD処
理結果を信用しなくなる。また、異常確率が極度に高い
受診者を検出するためのCAD処理、つまり偽陽性が極
端に少ないCAD処理を利用すると、見落としの減少に
役立たない。従って、読影時に、医師がCAD処理結果
を有効に利用するためには、医師と同等の診断レベルを
もっているか、医師の不得意な分野の診断レベルが高い
CAD処理を再度行う必要がある。このように、ある医
用検査データに対して第一のCAD処理を行って第一の
診断情報を得て、そのCAD処理結果に応じて必要なも
のには別の基準で再度CAD処理を行って第二の診断情
報を得て、それを医師の診断に生かすCADシステムは
未だ知られていない。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、CADを利用して医師の読影枚数が
できるだけ少なくなるようにした医用診断支援システム
を提供することにある。本発明の別の目的は、異常確率
または正常確率が高い受診者をCAD処理によって抽出
し出力し得る医用診断支援システムを提供することにあ
る。本発明のさらに別の目的は、ある医用検査データに
対して第一のCAD処理を行って第一の診断情報を得て
これを分類し、その分類結果に応じて別の基準で再度C
AD処理を行って第二の診断情報を得て、それを医師の
診断に生かす医用診断支援システムを提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1にかかる本発明は、集団検診により得られた
医用画像データを入力する手段と、前記医用画像データ
に対して第1の疾患にかかる異常の検出処理を行い、そ
の結果を第1検出結果として出力する第1検出手段と、
前記医用画像データに対して第1の疾患とは異なる種類
の第2の疾患にかかる異常の検出処理を行い、その結果
を第2検出結果として出力する第2検出手段と、前記第
1検出結果と前記第2検出結果に基づいて、前記医用画
像データを、診断者による読影を行うものと、行わない
ものに分類する分類手段と、前記分類手段の分類結果に
基づいて、診断者による読影を行うもの又は行わないも
のの少なくとも一方のリストを出力するものであり、且
つ、そのリストは前記医用画像データに対応する検査又
は受診者の識別情報の少なくとも一方を含むように構成
された出力手段を備えることを特徴とする医用診断支援
システムを提供する。請求項2にかかる本発明は、集団
検診により得られた医用画像データを入力する手段と、
前記医用画像データに対して第1の疾患にかかる異常の
検出処理を行い、その結果を第1検出結果として出力す
る第1検出手段と、前記医用画像データに対して第1の
疾患とは異なる種類の第2の疾患にかかる異常の検出処
理を行い、その結果を第2検出結果として出力する第2
検出手段と、前記医用画像データに対して前記第1検出
手段及び前記第2検出手段とは異なる異常の検出処理を
行い、その結果を第3検出結果として出力する第3検出
手段と、前記第1検出結果と前記第2検出結果に基づい
て、前記医用画像データを、診断者による読影を行うも
のと、行わないものに分類する分類手段と、前記分類手
段により、診断者による読影を行うと分類された医用画
像データについて、その医用画像データと前記第3検出
結果を表示する表示手段と、前記表示手段に表示された
内容に対して、診断者が読影結果を入力するための入力
手段とを備えることを特徴とする医用診断支援システム
を提供する。
【0013】
【0014】
【作用】本発明によれば、異常の検出処理の検出結果に
基づいて、診断者による読影を行うものと行わないもの
に分類し、その分類結果に基づいてリストを出力するこ
とができる。これにより診断者が読影する医用画像の枚
数を少なくすることができる。又、第1の疾患にかかる
異常の検出処理と、第2の疾患にかかる異常の検出処理
の検出結果に基づいて、分類を行うので異常確率または
正常確率が高いものを良好に抽出することができる。
又、診断者の読影時に表示する異常候補は、読影を行う
もと行わないものを分類する際の検出処理と異なる検出
処理により求めるようにしたので、診断者に提示する異
常候補を適正なものとすることができる。
【0015】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。この実施例では、PACSを使用してCADを
行う例を説明するが、まず第一に、この発明の要点を説
明し、次に、PACSのシステム構成について記載し、
最後に、この発明のシステムを用いて読影を行う場合の
手順について詳細に説明することにする。PACSのシ
ステム構成についての説明以降は、肺ガン検診のための
胸部X線画像の読影を行う例を取り上げて説明する。
【0016】図1および図2は、この発明の要点を説明
するためのフローチャートである。図1は本願の請求項
1に記載の発明、図2は請求項7に記載の発明の要点を
示すためのものである。図1において、図1(a)は、
請求項1に記載の発明の最も広義の要点を示すもので、
医用診断支援システムのデータベースDB内に集団検診
などで得られた複数の医用検査データ(画像データな
ど)が入力される。すると、入力された各医用検査デー
タについて、CAD処理を行い異常検出をする。このC
AD処理はどのような方法で行ってもよいが、正常の確
率が高い処理、または異常の確率が高い処理が含まれて
いる必要がある。そして、CAD処理結果を複数に分類
し、分類結果に応じてその医用検査データまたは医用検
査データの識別情報を出力できるようになっている。図
においては、A、BおよびCの3つに分類した例で示し
てあるが、これに限定されるものではない。例えば、正
常の確率が高いものだけを先に抽出し残りを医師などに
読影させる場合や異常の確率が高いものだけを先に抽出
し残りを医師などに読影させる場合のように2つに分類
してもよい。図のようにA、BおよびCの3つに分類す
る場合、分類Aは高確率で正常であるものであって検診
結果を「正常」として出力し、分類Bは高確率で異常で
あるものであって検診結果を「異常」として出力し、分
類Cは医師の読影を要するものとして医用検査データを
関連する情報と共に出力する。このようにCADを利用
することによって異常の確率が高い分類Bに属する患者
(検診者)に早期に報告できるようになると共に医師の
読影枚数を減らすことができ省力化に寄与することがで
きる。図1(b)は、請求項1に記載の発明の実施例レ
ベルでの要点を示すものである。問診や病歴に関する情
報が問診情報入力装置HIから入力され、医用検査デー
タの一種である画像データが画像収集装置IAから入力
される。これらが入力されたデータベースDBでは、各
画像データについてCAD処理し異常検出をしてその結
果を、上記図1(a)について説明したように、A、B
およびCの3つに分類する。そして、分類AおよびBに
ついては検診結果を出力し、分類Cについては医師の読
影用として画像データおよび画像データに関連する問診
病歴情報などを出力する。その結果、分類Cに属する画
像データや問診情報等はデータベースDBからワークス
テーションWSに送られ、そこで画像データが表示さ
れ、医師による読影が行われる。読影医は各画像データ
について読影結果である所見データ表を作成し入力す
る。医師による読影が終了するとその結果をワークステ
ーションWSからデータベースDBへ送りそこへ登録す
る。集団検診における読影は2人以上の医師によって行
われており、この所見データはデータベースDBへ少な
くとも2個送られてくる。そして、登録された所見デー
タを比較・分類してその分類結果を選択して各検診者へ
報告できるようにして事業所や自治体などへ送付する。
【0017】図2は、本願の請求項7に記載の発明の要
点を示すためのものであり、図2(a)は広義の要点を
示すものである。そして、図1(a)と比較して分かる
ように、入力された各医用検査データについてCAD処
理を行い異常検出をして、その結果を複数に分類し、分
類結果に応じてその医用検査データまたは医用検査デー
タの識別情報を出力できる点までは図1(a)と全く同
一である。図2(a)においては、分類Cに属する医師
の読影を要するものについて、医師と同等の診断レベル
などの別の基準によって再度CAD処理を行って第二の
診断情報を得て、それを医師の診断に生かそうというも
のである。再度のCAD処理結果を異常詳細データ表な
どで出力するものである。また、別の基準によって再度
CAD処理を行う点は、3つに分類する場合に限らず、
図1(a)についての上記2つに分類する場合にも適用
される。即ち、正常の確率が高いものや異常の確率が高
いものだけを先に抽出し残りを医師などに読影させる場
合には、この残された医用検査データに再度CAD処理
を行うようにする。図2(b)は、請求項7に記載の発
明の実施例レベルでの要点を示すものであり、図2
(a)の場合と同様に、画像データについてCAD処理
を行い異常検出をして、その結果を複数に分類し、分類
結果に応じて出力できる点までは図1(b)と全く同一
である。図2(b)においては、分類Cに属する医師の
読影を要するものについて、医師と同等の診断レベルな
どの別の基準によって再度CAD処理を行って、その結
果を異常詳細データ表などで出力(表示を含む)するも
のである。一方、ワークステーションWSには、データ
ベースDBから分類Cに属する画像データや問診情報等
が送られ、そこで画像データが表示され、医師による読
影が行われる。読影医は各画像データについて読影結果
である所見データ表を作成し入力する。医師による一連
の読影が終了すると、所見データ表とCAD処理結果で
ある異常詳細データ表とを比較し、分類してその結果で
ある異常検出結果リストを作成し、分類ごとに出力でき
るようになっている。従って、医師は再読影の際に異常
検出結果リストを出力して関連情報なども参照して読影
し所見データの完成をして、その結果をワークステーシ
ョンWSからデータベースDBへ送りそこへ登録する。
集団検診における読影は2人以上の医師によって行われ
ており、この完成した所見データはデータベースDBへ
少なくとも2個送られてくる。その後の処理は図1
(b)と全く同一である。
【0018】なお、図中の破線部分は本発明のポイント
部分ではないことを示している。また、CAD処理をデ
ータベースDBで行う例で説明したがワークステーショ
ンWSへ画像データ等を送ってそこで行わせるようにし
てもよい。
【0019】次に、PACSの基本的なシステム構成の
例を図3に示す。このシステムは、 1) 問診情報入力装置(HI) 2) 画像収集装置(IA) 3) データベース(DB) 4) ワークステーション(WS) の各装置(サブシステム)から構成されている。問診情
報入力装置(HI)は、受診者への問診によって得られ
た問診情報や病歴情報を入力するための装置である。画
像収集装置(IA)は、X線撮影装置、X線CT装置、
MRI装置およびフィルムデジタイザなど、PACSに
とっての医用画像収集装置である。ここでは検診車に載
せられているX線撮影装置であるとする。データベース
(DB)は、検診業務の中で発生する様々なデータを保
管するためのものである。ワークステーション(WS)
は、データベース(DB)あるいは画像収集装置(I
A)から送られてくるディジタル画像などを適宜処理し
て所望の結果を得て、これを表示したり、出力する。こ
の実施例では、撮影された画像の読影のために用いられ
る。これら4種類の装置の間でのデータのやりとりは光
磁気ディスクなどの搬送可能で再書き込み可能なデータ
記憶媒体を用いて行われる。
【0020】次に、各装置(サブシステム)の機能とそ
の構成要素を説明する。問診情報入力装置(HI)の主
な機能と作用について説明する。 ○ 問診票(受診者への質問内容)を表示できる。問診
票の記載項目を図4に示す。 ○ 受診者の識別情報(受診者ID番号)を入力でき
る。 ○ 問診票の記載項目に対する受診者の回答を入力、表
示できる。 ○ 入力された回答(問診情報)と受診者の識別情報を
光磁気ディスクに書き込むことができる。 問診情報入力装置(HI)は市販のパーソナルコンピュ
ータを応用して容易に実現可能である。その構成は本発
明の主旨とは関係しないので説明を省略する。画像収集
装置(IA)について、まず、主な機能を説明する。 ○ ディジタル画像データを収集することができる。 ○ 受診者の識別情報(受診者ID番号)を入力するこ
とができる。 ○ 検査および画像に付随する情報を入力、表示でき
る。 ○ 受診者の識別情報、画像データ、検査および画像に
付随する情報を光磁気ディスクに書き込むことができ
る。 画像収集装置(IA)について、構成要素とその機能を
説明する。画像収集装置(IA)の構成を図5に示す。 ● 制御装置(IA−CTRL) 中央処理装置(CPU)やシステムメモリ(半導体メモ
リである)などを含み、画像収集装置全体の動作を制御
する。 ● システムディスク(IA−SD) これは磁気ディスクであり、 (a) 画像収集装置を動作させるためのプログラム (b) 受診者の識別情報 (C) 検査および画像に付随する情報 などのプログラムやデータを記憶している。このプログ
ラムは、画像収集装置の電源投入時に読み出され、制御
装置(IA−CTRL)内のシステムメモリに書き込ま
れる。また、受診者の識別情報や検査および画像に付随
する情報は、検査が行われるたびに記憶されるが、その
データの種類をデータ構造とともに図6に示す。 ● X線発生装置(IA−XGEN) 被写体に照射するX線を発生させる装置である。 ● X線撮像装置(IA−IMG) 被写体を透過したX線を検出し、それを電気信号に変換
し、ディジタル化してディジタル画像を得る装置であ
る。イメージインテンシファイア、TVカメラ、アナロ
グ/ディジタル変換器などを含んでいる。 ● 入力装置(IA−INPUT) オペレータがコマンドなどの情報を入力するための手段
であり、キーボードやマウスやタッチスクリーンなどが
用いられる。 ● 表示装置(IA−DISP) オペレータが入力した情報や収集したディジタル画像を
表示するための装置であり、CRTディスプレイや液晶
パネルディスプレイなどが用いられる。 ● 画像等記憶装置(IA−IM) X線撮像装置によって収集されたディジタル画像データ
を、一時的に記憶する装置(例えば半導体メモリや磁気
ディスク)である。 ● 光磁気ディスクドライブ(IA−MODD) 可搬型光磁気ディスクに対してデータを読み書きする装
置である。 ● 制御バス(IA−CBUS) これは、画像収集装置内での各種制御情報の伝送路であ
る。 ● 画像バス(IA−IBUS) これは、画像収集装置内での画像データの伝送路であ
る。また、図5には示していないが画像収集装置(I
A)には時計が内蔵されている。
【0021】データベース(DB)について、まず、主
な機能と作用について説明する。 ○ データベース(DB)は、受診者の識別情報、問診
情報、画像データ、検査情報および画像に付随する情報
を保管する。 ○ 医師の読影結果である所見を保管する。 ○ 画像データから異常の疑いのあるものを検出する。 ○ 各種データを可搬型光磁気ディスクに書き込み/読
み出すことができる。 データベース(DB)について、構成要素とその機能を
説明する。データベース(DB)の構成を図7に示す。 ● 制御装置(DB−CTRL) 中央処理装置(CPU)やシステムメモリ(半導体メモ
リである)などを含み、データベース全体の動作を制御
する。 ● システムディスク(DB−SD) これは磁気ディスクであり、データベースを動作させる
ためのプログラムなどを記憶している。このプログラム
などは、データベースの電源投入時に読み出され、制御
装置(DB−CTRL)内のシステムメモリに書き込ま
れる。 ● 検索装置(DB−SRCH) 制御装置(DB−CTRL)からの指示により、与えら
れたキーワードに合致する情報を検索し、検索結果を制
御装置(DB−CTRL)に回答する機能を有する装置
である。検索装置には、データベースに保管されている
情報のディレクトリと検索手段が含まれる。ディレクト
リの記憶手段には磁気ディスクが用いられる。 ● データ記憶装置(DB−STRG) 受診者の識別情報、問診情報、画像データ、検査情報お
よび画像に付随する情報、医師の所見を長期間にわたっ
て記憶する装置であって、光ディスクが用いられる。こ
こで受診者の識別情報に関連する医用検査データの識別
情報について、説明しておく。受診者、検査、および検
査(画像)データは、図8に示す樹形図のような関係に
なっている。一人の受診者が複数の検査を受ける可能
性、1検査ごとに複数の検査(画像)データが発生する
可能性があるからである。医用検査データの識別情報と
は、検査(画像)データと1対1で対応しており、その
識別情報から医用検査(画像)データを特定できる情報
のことである。例えば、検査データが画像データの場合
は、画像ID番号などであり、その番号から検査ID番
号、受診者ID番号、および受診者の名前などが検索で
きる。図8においては、1Aα〜nXωにあたるもので
あり、例えば、画像ID番号が2Gδであれば、受診者
ID番号が2、検査ID番号が2Gで受診者ID番号2
の検査のG番目のものを示しており、δはG番目の検査
のδ番目の画像を示している。あるいは、図9や図10
に示すように、このデータ記憶装置(DB−STRG)
の中に受診者ID番号、検査ID番号、および検査(画
像)データID番号の対応表が存在し、互いの検索がで
きるようにしている。図9は受診者ID番号から検査
(画像)データID番号を検索してゆく場合であり、図
9(a)に示すように、受診者ID番号から検査ID番
号が分かり、この検査ID番号から図9(b)に示すよ
うに検査(画像)データID番号を抽出できる。逆に、
図10は検査(画像)データID番号から受診者ID番
号を検索する場合である。本実施例では、複雑さを避け
るために受診者一人につき1回の検査を行い、その検査
において発生する画像が1枚の例を取り上げている。従
って、医用検査データの識別情報と検査識別情報と受診
者識別情報とは同義となる。しかし、上記のように受診
者一人が複数の検査を受けるか、1つの検査について複
数の検査(画像)データが発生する場合には、医用検査
データの識別情報は、受診者ID番号、検査ID番号、
および検査(画像)データID番号の組み合わせ、ある
いは、それらが検索できるようになっている必要があ
る。
【0022】● 画像処理装置(DB−IP) 画像から異常を検出する手段であり、画像データと検出
対象となる異常の種類(疾患)を表すデータが入力され
ると、その種類の異常を検出し、異常の位置や程度を出
力する。ここには複数種類の異常検出手段を含む。即ち (a) 胸部単純X線画像の正面像において、肺の小結節の
陰影を検出する手段 (b) 胸部単純X線画像の正面像において、肺の間質性疾
患の陰影を検出する手段である。これらの検出手段につ
いては、下記の文献に開示されている。 (1) 特開平02−185240 (特願昭63−3307
24) (2) 特開平02−152443 (特願昭63−3051
33) (3) 特開平01−125675 (特願昭63−1921
71) ● 入力装置(DB−INPUT) オペレータがコマンドなどの情報を入力するための手段
であり、キーボードやマウスやタッチスクリーンなどが
用いられる。 ● 光磁気ディスクドライブ(DB−MODD) 可搬型光磁気ディスクに対してデータを読み書きする装
置である。 ● 制御バス(DB−CBUS) これは、データベース内での各種制御情報の伝送路であ
る。 ● 画像バス(DB−IBUS) これは、データベース内での画像データの伝送路であ
る。
【0023】ワークステーション(WS)について、ま
ず、その主な機能と作用を説明する。
【0024】○ 受診者の識別情報、問診情報、画像デ
ータ、検査情報および画像に付随する情報、および医師
の所見を表示する。 ○ 検出された異常の疑いのあるものについて、異常の
種類(疾患)、その位置および異常の程度などの異常に
関する各種情報を表示する。 ○ 医師の読影結果である所見を入力できる。 ○ 各種データを可搬型光磁気ディスクに書き込み/読
み出すことができる。つぎに、ワークステーション(W
S)の構成要素とその機能を説明する。図11は、ワー
クステーション(WS)の構成図である。 ● 制御装置(WS−CTRL) 中央処理装置(CPU)やシステムメモリ(半導体メモ
リである)などを含み、ワークステーション全体の動作
を制御する。 ● システムディスク(WS−SD) これは磁気ディスクであり、プログラムなどを記憶する
ためのものである。このプログラムは、ワークステーシ
ョン(WS)の電源投入時に読み出され、制御装置(W
S−CTRL)内のシステムメモリに書き込まれる。 ● 入力装置(WS−INPUT) オペレータがコマンドや読影レポート(所見)などの情
報を入力するための手段であり、キーボードやマウスや
タッチスクリーンなどが用いられる。タッチスクリーン
は表示装置(WS−DISP)のスクリーン上に取り付
けられている。 ● データ記憶装置(WS−MEM) 画像データなどの各種データを一時的に記憶する装置で
あり、磁気ディスクである。 ● 画像用フレームメモリ(WS−IFM) 多数枚の画像データを一時的に記憶する装置であり、半
導体メモリである。
【0025】● 画像表示マネージャ(WS−IDM) 画像およびオーバーレイを表示するための動作を司る。
図12は、画像表示マネージャ(WS−IDM)の構成
図であり、破線内が画像表示マネージャ(WS−ID
M)の部分である。これは、下記のものを含む。 a) 制御部 これは画像表示マネージャ(WS−IDM)の各構成部
全体を制御する。 b) オーバーレイ表示情報からオーバーレイデータ(カ
ラーである)を作成するオーバーレイデータ作成部 これは、オーバーレイ表示情報のうちの指定されたデー
タについて、点滅して表示させるための手段を含む。 c) 画像データを記憶する画像メモリ これは画像1枚分(マトリクスサイズは2,048×
2,048ピクセル)のメモリを持つ。 d) オーバーレイデータを記憶するオーバーレイメモリ オーバーレイデータはカラー表示されるため、1画面分
のオーバーレイメモリは、赤色用、緑色用、青色用の3
枚のオーバーレイメモリから構成される。そして、各色
用のオーバーレイメモリは、概念的には、マトリクスサ
イズが2, 048×2,048ピクセルであり、1ピ
クセルのビット長は1ビットである。 表示色と各ピク
セルのビットの値との関係を図13に示す。図13にお
いて、 例えば、第2段に示すように、赤色用のオーバ
ーレイメモリのピクセル座標(X,Y)のピクセル値
(ピクセルのビット値)が1であり、緑色用と青色用の
オーバーレイメモリの同じ座標のピクセル値がどちらも
0であると、その座標については赤色が表示される。一
方、表示色が黒色とは、色が何も表示されないことを意
味しており、画像と重ねて表示される場合は画像のみが
表示されることになる。 e) 画像データとオーバーレイデータを重ね合わせるオ
ーバーレイ部 f) 表示データを記憶する表示用メモリ この画像表示マネージャ(WS−IDM)は、画像1枚
分(マトリクスサイズは2,048×2,048ピクセ
ル)の表示用メモリを2枚分持っている。これは表示装
置(WS−DISP)の台数と同じである。表示用メモ
リと各表示装置(WS−DISP)は対応づけられてい
る。 g) 表示データをディジタルデータからアナログデータ
に変換するためのD/Aコンバータ これは、各表示装置(WS−DISP)と対応づけられ
て同じ数だけ備えられている。そして、画像表示マネー
ジャ(WS−IDM)は、下記の情報を受け取ることが
できる。 (a) 表示するデータの種類 画像のみ、オーバーレイのみ、画像とオーバーレイの3
つのうちどれか。 (b) データを表示する表示装置(WS−DISP)の指
定情報 (c) オーバーレイ表示情報 図形1つにつき、図形の種類、図形の大きさ、座標、表
示色、表示有無(点滅を含む)制御情報などである。 (d) 画像データ オーバーレイを重ねた画像を表示する場合は、次のよう
に動作する。 (1) 画像表示マネージャ(WS−IDM)の制御部は、
ワークステーション(WS)の制御装置(WS−CTR
L)から下記の3つの情報を受け取る。 (a) 表示するデータの種類として“画像とオーバーレ
イ” (b) データを表示する表示装置(WS−DISP)の表
示装置番号 (c) オーバーレイ表示情報 (2) 画像表示マネージャ(WS−IDM)は、画像デー
タを受け取り、画像メモリに書き込む。 (3) 制御部の指示により、オーバーレイデータ作成部
は、オーバーレイ表示情報をもとにオーバーレイデータ
を作成する。そして、表示有無制御情報が「表示」のと
きに、指定された図形を指定された座標に、指定された
色データで作成する。 (4) 制御部の指示により、画像データとオーバーレイデ
ータが読み出されて、オーバーレイ部に入力され、デー
タの合成が行われる。 (5) 合成されたデータが、指定された表示装置番号の表
示用メモリに書き込まれる。 (6) 合成されたデータが、D/Aコンバータによってア
ナログデータに変換される。 上記の動作(4) から(6) は、表示中は常に繰り返され
る。ある座標の図形について、表示有無(点滅を含む)
制御情報が“表示”を示しているときだけ、オーバーレ
イデータ作成部が、その図形をオーバーレイメモリに書
き込むことによって表示を行う。他方、画像の表示のみ
を行う場合は、上記の(1) において、 (a) 表示するデータの種類として“画像のみ” (b) データを表示する表示装置の表示装置番号 を受け取り、オーバーレイ表示情報は送られてこない。
そして、上記の動作(4)において、オーバーレイデータ
読み出しは行わず、従って画像データとオーバーレイデ
ータの重ね合わせも行わない。
【0026】● 表示装置(WS−DISP) 文字、図形、画像を表示するための装置であり、CRT
ディスプレイ、液晶パネルディスプレイなどが用いられ
る。カラー表示が可能である。本実施例では、2台であ
る。 ● 光磁気ディスクドライブ(WS−MODD) 可搬型光磁気ディスクに対してデータを読み書きする装
置である。 ● 制御バス(WS−CBUS) これは、ワークステーション内での各種制御情報の伝送
路である。 ● 画像バス(WS−IBUS) これは、ワークステーション内での画像データとオーバ
ーレイデータの伝送路である。なお、ワークステーショ
ン(WS)内には、日時の参照用に時計(図示せず)が
内蔵されている。
【0027】このように構成されたPACSを使用し、
例として肺ガン検診における胸部X線画像の読影を行う
場合の一連のシステム動作の流れを記述する。動作は以
下の順序で行われる。 1.問診情報の入力 2.胸部X線画像の収集 3.収集されたデータの登録 4.読影用データの準備 5.画像データの読影 6.読影結果の出力 。
【0028】以下に、本願の請求項1に記載の発明に関
する実施例1〜3において、上記一連のシステム動作に
ついて、詳細に説明する。 (実施例1) 1.問診情報の入力 (1) 問診票の表示 問診票を問診情報入力装置(HI)の表示画面に表示す
る。 (2) 問診情報の入力 オペレータは、問診情報入力装置(HI)により受診
者識別情報を入力する。受診者識別情報は、当該検診地
域内で重複しないように受診者に対して割り当てられて
いるものであり、ここでは台帳に記載されている受診者
ID番号を入力するものとする。入力されたデータは、
画面の所定位置に表示される。 オペレータは、問診情報入力装置(HI)により受診
者から得た回答を入力する。入力されたデータは、画面
の所定位置に表示される。上記(1) と(2) が受診対象人
数分だけ繰り返される。 (3) 問診情報の光磁気ディスクへの書き込み 問診情報入力装置(HI)の制御装置は、オペレータの
指示によりシステムディスクに記憶されている問診情報
(受診者識別情報および受診者からの回答)を読み出
し、光磁気ディスクドライブ(HI−MODD)に挿入
された光磁気ディスクに書き込む。 このようにして得られた光磁気ディスクは、その後デー
タベース(DB)のある場所へ運ばれる。
【0029】2.胸部X線画像の収集 (1) 受診者識別情報の入力 オペレータは、画像収集装置(IA)の入力装置(IA
−INPUT)から受診者識別情報を入力する。入力さ
れたデータは、表示装置(IA−DISP)の画面の所
定位置に表示される。 (2) ディジタル画像の収集 制御装置(IA−CTRL)は、X線発生装置(IA
−XGEN)およびX線撮像装置(IA−IMG)にX
線の照射と撮像を指示する。X線発生装置(IA−XG
EN)はX線を発生し、被写体(受診者)に照射する。
被写体を透過したX線はX線撮像装置(IA−IMG)
で検出され、ディジタル画像を得る。X線撮像装置(I
A−IMG)は、画像データを画像バス(IA−IBU
S)に送出する。その結果、画像等記憶装置(IA−I
M)が画像データを受け取り、自身に書き込む。 制御装置(IA−CTRL)は、撮影条件や画像に付
随する情報を受診者識別情報とともにシステムディスク
(IA−SD)に書き込む。 上記(1) と(2) が受診対象人数分だけ繰り返される。 (3) データの光磁気ディスクへの書き込み 制御装置(IA−CTRL)は、オペレータの指示に
よりシステムディスク(IA−SD)に記憶されている
検査および画像に付随する情報を読み出し、光磁気ディ
スクドライブ(IA−MODD)に挿入された光磁気デ
ィスクに書き込む。 制御装置(IA−CTRL)は、続いて画像等記憶装
置(IA−IM)から画像データを読み出し、光磁気デ
ィスクドライブ(IA−MODD)に挿入された光磁気
ディスクに書き込む。 このようにして得られた光磁気ディスクは、その後デー
タベース(DB)のある場所へ運ばれる。
【0030】3.収集されたデータの登録 オペレータは、問診情報が記録されている光磁気ディ
スクをデータベース(DB)の光磁気ディスクドライブ
(DB−MODD)に挿入し、入力装置(DB−INP
UT)から光磁気ディスクの問診情報読み出しコマンド
を入力する。すると、制御装置(DB−CTRL)の指
示により、光磁気ディスクドライブ(DB−MODD)
は光磁気ディスクに記録されている問診情報を読み出
し、データ記憶装置(DB−STRG)に書き込む。制
御装置(DB−CTRL)は問診情報からデータディレ
クトリに登録すべき情報(以下、ディレクトリ情報と称
する。図14参照)を抽出し、検索装置(DB−SRC
H)に送る。検索装置(DB−SRCH)は、受け取っ
たディレクトリ情報を保管する。また、制御装置(DB
−CTRL)は、問診情報の受診者識別情報から、過去
に撮影した受診者の画像データ(以下、過去画像データ
と称する。)をデータ記憶装置(DB−STRG)から
抽出し、検索装置(DB−SRCH)に送る。検索装置
(DB−SRCH)は、受け取った過去画像データをデ
ィレクトリ情報に追加する。 オペレータは、検査および画像に付随する情報ならび
に画像データが記録されている光磁気ディスクをデータ
ベース(DB)の光磁気ディスクドライブ(DB−MO
DD)に挿入し、入力装置(DB−INPUT)から光
磁気ディスクの画像情報読み出しコマンドを入力する。
すると、制御装置(DB−CTRL)の指示により、光
磁気ディスクドライブ(DB−MODD)は光磁気ディ
スクに記録されている検査および画像に付随する情報な
らびに画像データを読み出し、データ記憶装置(DB−
STRG)に書き込む。制御装置(DB−CTRL)は
検査および画像に付随する情報からディレクトリ情報を
抽出し、検索装置(DB−SRCH)に送る。検索装置
(DB−SRCH)は、受け取ったディレクトリ情報を
保管する。
【0031】4.読影用データの準備 (1) 複数のしきい値を用いた画像からの異常検出データ の登録が終わると、データベース(DB)の制御
装置(DB−CTRL)は、検索装置(DB−SRC
H)に登録された画像(読影対象の画像と過去画像)の
検索を指示し、回答を得る。続いて、画像1枚1枚につ
いて以下の異常検出動作を行わせる。検出する異常は肺
の小結節陰影および間質性疾患である。 ここで、しき
い値について説明する。統計的にみると、正常者と異常
者は図15に示すように分布している。図15におい
て、Xcなる値をとり、これより左側の空白部を“正
常”、右側の斜線部を“異常”と判断して出力する。こ
のような正常・異常の判断基準値Xcをしきい値とい
う。このしきい値Xcを図16に示すように極端に左側
に移動させると、正常範囲が狭くなることになり、出力
結果は“正常”が少なく、“異常”が多くなる。逆に図
17に示すようにしきい値Xcを極端に右側に移動させ
ると、異常範囲が狭くなることになり、出力結果は“正
常”が多く、“異常”が少なくなる。上記2つの異常の
種類についての異常検出手段においても、従来技術の欄
で記したCADに関する文献に記述されている種々のパ
ラメータまたはスレショルドレベルを変化させることに
よって異常検出を実現できる。この実施例では、各異常
検出手段はそれぞれ2つのしきい値を適用でき、第1の
しきい値は正常範囲が狭く、第2のしきい値は異常範囲
が狭くなるように設定されている。それぞれの範囲のも
のは、正常確率および異常確率が高いものである。デー
タ記憶装置(DB−STRG)から1枚分の画像データ
を読み出し、画像処理装置(DB−IP)に送出する。
画像処理装置(DB−IP)は、画像データを受け取る
と内部に持っている第1のしきい値を用いた肺小結節陰
影検出手段を動作させ、異常の有無を検出する。検出結
果は、異常データ表に肺小結節の第1検出結果として書
き込まれる。検査ID番号920001の画像では、
“異常”とされている。次に、第2のしきい値を用いた
肺小結節陰影検出手段を動作させ、異常の有無を検出す
る。第2のしきい値を用いた肺小結節陰影検出手段によ
る検出結果は、異常データ表に肺小結節の第2検出結果
として書き込まれる。検査ID番号920001の画像
では、“異常”とされている。画像処理装置(DB−I
P)は、肺小結節と同様にして、内部に持っている第1
のしきい値を用いた肺間質性疾患検出手段と、第2のし
きい値を用いた肺間質性疾患検出手段とを動作させ、異
常の有無を検出する。検出結果を第1、第2検出結果と
して異常データ表に書き込む。検査ID番号92000
1の画像では、第1のしきい値を用いた肺間質性疾患検
出手段では“異常”、第2のしきい値を用いた肺間質性
疾患検出手段では、“正常”とされている。検査ID番
号920001の画像に関する異常データ表を図18に
示す。検査ID番号920002から920010まで
の画像における異常データ表を図19から図27に示
す。図中のNoduleは肺小結節、ILDは肺間質性
疾患を示す。 (2) 検出した異常に応じたデータの分類制御装置 (DB−CTRL)は異常データ表の各異常検
出結果について、異常の種類別に比較する。検出した異
常の種類は、肺小結節と肺間質性疾患である。各異常の
種類ごとに2つのしきい値を用いて検出した結果を以下
のように分類する。これを第1の分類と称することにす
る。 ケース1:第1検出結果、第2検出結果ともに“正常”
である場合 ケース2:一方の検出結果が“異常”で、他方の検出結
果が“正常”である場合 ケース3:第1検出結果、第2検出結果ともに“異常”
である場合 次に、各異常の種類ごとの上の分類結果を比較し、以下
のように分類する。これを第2の分類と称することにす
る。 ケースA:全ての異常の種類の分類結果がケース1に分
類された。 ケースB:ケース3に分類された異常の種類が1つでも
存在する。 ケースC:ケースA、ケースBのいずれにも該当しな
い。 ケースA,B,Cに該当するものをそれぞれリスト化
し、リストA,B,Cに登録する。分類の具体的な例と
して、検査ID番号920001の画像の分類について
記述する。図28に示す異常データ表の肺小結節の結果
は、第1検出結果、第2検出結果ともに“異常”である
から第1の分類でケース3に該当する。また、図28
示す異常データ表の肺間質性疾患の結果は、第1検出結
果が“異常”、第2検出結果が“正常”であるから第1
の分類でケース2に該当する。従って、第2の分類にお
いてケースBに該当する。検査ID番号920001か
ら920010までの画像の分類結果を図28に示す。
また、第2の分類結果がケースA、ケースB、ケースC
に該当する検査ID番号をそれぞれ、リストA,リスト
B,リストCに登録する。作成されたリストA,リスト
B,リストCを図29,図30,図31に示す。
【0032】(3) 読影用データの準備 画像からの異常検出処理が終わると、制御装置(DB
−CTRL)は、リストCに登録されている検査ID番
号の読影対象画像データ、過去画像データ、問診情報、
検査および画像に付随する情報(異常データ表を含む)
の読み出しをデータ記憶装置(DB−STRG)に、書
き込みを光磁気ディスクドライブ(DB−MODD)に
指示する。データ記憶装置(DB−STRG)は、これ
らのデータを読み出し、画像バス(DB−IBUS)に
送出する。光磁気ディスクドライブ(DB−MODD)
は、これらのデータを受け取り、光磁気ディスクCに書
き込む。 制御装置(DB−CTRL)は、リストBに登録され
ている検査ID番号に対応する受診者識別情報と受診者
氏名と異常データ表を対応づけて、総合判定結果を「異
常」として書き込みを光磁気ディスクドライブ(DB−
MODD)に指示する。すると、データ記憶装置(DB
−STRG)はこれらのデータを読み出し、画像バス
(DB−IBUS)に送出する。光磁気ディスクドライ
ブ(DB−MODD)は、これらのデータを受け取り、
光磁気ディスクBに書き込む。 制御装置(DB−CTRL)は、リストAに登録され
ている検査ID番号に対応する受診者識別情報と受診者
氏名を対応づけて、総合判定結果を「正常」として書き
込みを光磁気ディスクドライブ(DB−MODD)に指
示する。すると、データ記憶装置(DB−STRG)は
これらのデータを読み出し、画像バス(DB−IBU
S)に送出する。光磁気ディスクドライブ(DB−MO
DD)は、これらのデータを受け取り、光磁気ディスク
Bに書き込む。 光磁気ディスクBは報告すべき相手のところへ運ばれ、
総合判定結果が「異常」であるものに精密検査の受診を
勧める報告書を作成する。集団検診においては読影は2
人の医師によって行われている。従って、この光磁気デ
ィスクCは2枚準備され、2か所のワークステーション
(WS)に1枚ずつ運ばれる。
【0033】5.画像データの読影 (1) 読影用データのワークステーション(WS)への入
力 オペレータは、読影対象画像データ、過去画像データ、
問診情報、検査および画像に付随する情報が記録されて
いる光磁気ディスクCをワークステーション(WS)の
光磁気ディスクドライブ(WS−MODD)に挿入し、
入力装置(WS−INPUT)から光磁気ディスクCか
らのデータ読み出しコマンドを入力する。すると、制御
装置(WS−CTRL)の指示により、光磁気ディスク
ドライブ(WS−MODD)は光磁気ディスクCに記録
されているデータを読み出し、データ記憶装置(WS−
MEM)に書き込む。読影対象画像データ、過去画像デ
ータ、問診情報、検査および画像に付随する情報は、受
診者ごとに対応づけられて記憶されている。
【0034】(2) 画像の表示 ワークステーション(WS)は、読影対象の画像を表示
する。いま、表示装置(WS−DISP)は2台あるの
で、読影対象(検査ID番号920007)の画像1枚を左側
の表示装置(WS−DISP)に自動的に表示する。ま
た、表示装置(WS−DISP)に画像を表示する場合
は、その検査ID番号(画像付随情報にある)を表示す
る。
【0035】(3) 読影所見の入力 読影からその結果である所見の入力までは、次の手順で
行われる。 (a) 読影医は表示されている画像を読む。表示されてい
る以外の画像、読影レポートを表示する場合は、そのた
めのコマンドを入力装置(WS−INPUT)から入力
して操作する。 (b) 画像の読影を終えたら、医師は読影対象画像上で肺
小結節状陰影の位置をマウスで指摘する。制御装置(W
S−CTRL)は、入力された異常位置の座標を読み取
って記憶し、図32に示すような所見データ表を作成す
る。すると、画像表示マネージャ(WS−IDM)は、
所見データ表を参照して、各所見番号の異常について
「矢印、異常位置の座標、白、表示」というオーバーレ
イ表示情報を作成する。作成されたオーバーレイ表示情
報を図33に示す。画像表示マネージャ(WS−ID
M)は、オーバーレイ表示情報に従ってオーバーレイを
作成し、表示する。その結果、医師が画像上で指摘した
位置に矢印が表示される。制御装置(WS−CTRL)
は、作成されたオーバーレイ表示情報を検査ID番号と
対応づけてデータ記憶装置(WS−MEM)に書き込
む。 (c) 読影医は、肺小結節以外の異常を認めたときには、
異常の種類選択コマンドを入力装置(WS−INPU
T)から入力し、表示された数種類の異常の種類の中か
ら対応する異常の種類を選ぶ。次に、異常位置を入力す
るが、異常の種類によって異常位置の入力方法が異な
る。例えば、肺間質性疾患では異常範囲をマウスを使っ
て閉曲線で囲むことによって入力する。この場合、制御
装置(WS−CTRL)は位置の替わりに領域を記憶す
る。同様の操作を行ってオーバーレイに異常に関する情
報を追加し、記憶し、画像上に表示する。 (d) 読影医は、発見した全ての異常を入力すると、読影
終了コマンドを入力する。制御装置(WS−CTRL)
は、所見データ表に異常が入力されたときには、画像全
体の診断結果を“異常”とし、異常が入力されなかった
ときには、画像全体の診断結果を“正常”として所見デ
ータ表に書き込み、データ記憶装置(WS−MEM)に
記憶する。
【0036】 (4) 所見データの光磁気ディスクへの書き込み 制御装置(WS−CTRL)は、全読影対象画像に関す
る所見データ表をデータ記憶装置(WS−MEM)から
読み出し、光磁気ディスクドライブ(WS−MODD)
に挿入された光磁気ディスクに書き込む。これら5.の
(1) から(4) の動作は2か所で行われる。
【0037】6.読影結果の出力 (1) 所見データのデータベースへの登録 オペレータは、所見データ表が記録されている光磁気デ
ィスクをデータベース(DB)の光磁気ディスクドライ
ブ(DB−MODD)に挿入し、入力装置(DB−IN
PUT)から光磁気ディスクの所見データ表読み出しコ
マンドを入力する。すると、制御装置(DB−CTR
L)の指示により、光磁気ディスクドライブ(DB−M
ODD)は光磁気ディスクに記録されている所見データ
表を読み出し、データ記憶装置(DB−STRG)に書
き込む。制御装置(DB−CTRL)は所見データ表か
らディレクトリ情報を抽出し、検索装置(DB−SRC
H)に送る。検索装置(DB−SRCH)は、受け取っ
たディレクトリ情報を保管する。もう1枚の光磁気ディ
スクについても同様の動作によってデータベースへの登
録を行う。これにより、同一の検査画像についての2人
の医師の所見データがデータベースに入力された。
【0038】(2) 要精密検査者の抽出 オペレータは、データベース(DB)の入力装置(D
B−INPUT)から要精密検査者抽出コマンドを入力
する。すると制御装置(DB−CTRL)の指示によ
り、検索装置(DB−SRCH)は読影結果の総合判定
(精密検査の要不要の判定)がまだなされていない胸部
X線検査の所見データ表を検索し、受診者識別情報およ
び2人の医師の診断結果情報を制御装置(DB−CTR
L)のシステムメモリに読み出す。 制御装置(DB−CTRL)は各受診者の2人の医師
の診断結果を所見データ表から抽出し、比較をする。2
人の医師の診断結果のうち、どちらか一方でも“異常”
であれば、総合判定を「異常」とし、双方ともに“正
常”であったときだけ総合判定を「正常」とする。総合
判定結果を受診者識別情報と対応づけて、データ記憶装
置(DB−STRG)および検索装置(DB−SRC
H)に転送し保管する。
【0039】(3) 読影結果の出力 制御装置(DB−CTRL)は、総合判定をデータ記憶
装置(DB−STRG)から読み出し、総合判定の結
果、総合判定結果が「正常」の場合は、総合判定結果を
受診者識別情報および受診者氏名と対応づけて光磁気デ
ィスクDに書き込む。総合判定結果が「異常」の場合
は、制御装置(DB−CTRL)は検索装置(DB−S
RCH)に指示し、データ記憶装置(DB−STRG)
から読影対象画像を検索し、読み出させる。2人の医師
の所見データ表と総合判定および読影対象画像を受診者
識別情報および受診者氏名と対応づけて光磁気ディスク
Dに書き込む。光磁気ディスクDは報告すべき相手のと
ころへ運ばれる。これをもって、肺ガン検診における胸
部X線画像の読影を行うための一連のシステム動作の流
れが終了したことになる。 (実施例2)実施例1と同様に肺ガン集団検診での読影
支援への応用を取り上げる。読影を行うための一連のシ
ステム動作の流れのうち1.2.および3.は実施例1
と全く同一であるので、説明を省略し 4.読影用データの準備の部分のみを説明する。 5.画像データの読影 6.読影結果の出力 について、説明する。但し、この実施例では、医師が読
影すべきデータを医用画像データの識別情報の一種であ
る受診者識別情報の形で出力する例で説明するので、
2.胸部X線画像の収集 (3)データの光磁気ディスク
への書き込み における全画像データが記録された光磁
気ディスクを光磁気ディスクXと名付け、データベース
(DB)などとの画像データのやりとりをこの光磁気デ
ィスクXを用いて行う。
【0040】4.読影用データの準備 (1) 複数のアルゴリズムを用いた、画像からの異常検出 データの登録が終わると、データベース(DB)の制
御装置(DB−CTRL)は、検索装置(DB−SRC
H)に登録された画像(読影対象の画像と過去画像)の
検索を指示し、回答を得る。続いて、画像1枚1枚につ
いて以下の異常検出動作を行わせる。検出する異常は肺
の小結節陰影および間質性疾患である。 ここで、従来
技術の欄で記したCADに関する文献に記載されている
アルゴリズムを用いて、異常検出を行う。即ち、肺間質
性疾患については文献(1) 、(4) および(5) のうちの2
つの検出アルゴリズムを使い、肺小結節については文献
(2) 、(6) 、(7) および(8) のうちの2つのアルゴリズ
ムを選択して使用するものとする。 データ記憶装置(DB−STRG)から1枚分の画像
データを読み出し、画像処理装置(DB−IP)に送出
する。画像処理装置(DB−IP)は、画像データを受
け取ると内部に持っている第1のアルゴリズムによる肺
小結節陰影検出手段を動作させ、異常の有無を検出す
る。検出結果は、異常データ表に肺小結節の第1検出結
果として書き込まれる。次に、第2のアルゴリズムによ
る肺小結節陰影検出手段を動作させ、異常の有無を検出
する。検出結果は同様に、異常データ表に肺小結節の第
2検出結果として書き込まれる。検査ID番号930001の
画像では、第1検出結果が“異常”、第2検出結果も
“異常”であった。 画像処理装置(DB−IP)は、肺小結節と同様にし
て、内部に持っている第1のアルゴリズムによる肺間質
性疾患検出手段と、第2のアルゴリズムによる肺間質性
疾患検出手段とを動作させ、検出結果を肺間質性疾患の
第1、第2検出結果として異常データ表に書き込む。検
査ID番号930001の画像では、第1検出結果が“正
常”、第2検出結果が“異常”であった。検査ID番号
930001の画像に関する異常データ表を図34に示す。な
お、図中のNoduleは肺小結節、I L D は肺間質性疾患を
示す。 (2) 検出した異常に応じたデータの分類 制御装置(DB−CTRL)は異常データ表の各異常
検出結果について、異常の種類別に比較する。検出した
異常の種類は、肺小結節と肺間質性疾患である。各異常
の種類ごとに2つのアルゴリズムにより検出した結果を
以下のように分類する。これを第1の分類と称すること
にする。 ケース1:第1検出結果、第2検出結果ともに“正常”
である場合 ケース2:一方の検出結果が“異常”で、他方の検出結
果が“正常”である場合 ケース3:第1検出結果、第2検出結果ともに“異常”
である場合 次に、各異常の種類ごとの上の分類結果を比較し、以下
のように分類する。これを第2の分類と称することにす
る。 ケースA:全ての異常の種類の分類結果がケース1に分
類された。 ケースB:ケース3に分類された異常の種類が1つでも
存在する。 ケースC:ケースA、ケースBのいずれにも該当しな
い。 ケースA,B,Cに該当するものをそれぞれリスト化
し、リストA,B,Cに登録する。 分類の具体的な例として、検査ID番号930001の画像
の分類について記述する。図34に示す異常データ表の
肺小結節の結果は、第1検出結果、第2検出結果ともに
“異常”であるから第1の分類でケース3に該当する。
また、図34に示す異常データ表の肺間質性疾患の結果
は、第1検出結果が“正常”、第2検出結果が“異常”
であるから第1の分類でケース2に該当する。従って、
第2の分類においてケースBに該当する。 検査ID番号930001から930010までの画像の分類結果
を図35に示す。また、第2の分類結果がケースA、ケ
ースB、ケースCに該当する検査ID番号をそれぞれ、
リストA,リストB,リストCに登録する。作成された
リストA,リストB,リストCを図36,図37,図3
8に示す。
【0041】(3) 読影用データの準備 画像からの異常検出処理が終わると、制御装置(DB
−CTRL)は、リストCと、このリストCに登録され
ている検査ID番号に対応する受診者識別情報の過去画
像データ、問診情報、検査および画像に付随する情報
(異常データ表を含む)と、リストCに登録されている
検査ID番号に対応する受診者識別情報と受診者氏名お
よび異常データ表とを対応づけて、その読み出しをデー
タ記憶装置(DB−STRG)に、書き込みを光磁気デ
ィスクドライブ(DB−MODD)に指示する。データ
記憶装置(DB−STRG)は、これらのデータを読み
出し、画像バス(DB−IBUS)に送出する。光磁気
ディスクドライブ(DB−MODD)は、これらのデー
タを受け取り、光磁気ディスクCに書き込む。 制御装置(DB−CTRL)は、リストBに登録され
ている検査ID番号に対応する受診者識別情報と受診者
氏名と異常データ表を対応づけて、総合判定結果を「異
常」として書き込みを光磁気ディスクドライブ(DB−
MODD)に指示する。すると、データ記憶装置(DB
−STRG)はこれらのデータを読み出し、画像バス
(DB−IBUS)に送出する。光磁気ディスクドライ
ブ(DB−MODD)は、これらのデータを受け取り、
光磁気ディスクBに書き込む。 制御装置(DB−CTRL)は、リストAに登録され
ている検査ID番号に対応する受診者識別情報と受診者
氏名を対応づけて、総合判定結果を「正常」として書き
込みを光磁気ディスクドライブ(DB−MODD)に指
示する。すると、データ記憶装置(DB−STRG)は
これらのデータを読み出し、画像バス(DB−IBU
S)に送出する。光磁気ディスクドライブ(DB−MO
DD)は、これらのデータを受け取り、光磁気ディスク
Bに書き込む。光磁気ディスクBは報告すべき相手のと
ころへ運ばれ、総合判定結果が「異常」であるものに精
密検査の受診を勧める報告書を作成する。集団検診にお
いては読影は2人の医師によって行われている。従っ
て、この光磁気ディスクCおよびXは各々2枚ずつ計2
組準備され、2か所のワークステーション(WS)に1
組ずつ運ばれる。 5.画像データの読影 (1) 読影用データのワークステーション(WS)への入
力 オペレータは、リストCと、このリストCに記載されて
いる検査ID番号に関連する過去画像データ、問診情
報、検査および画像に付随する情報、対応づけられた検
査ID番号と受診者識別情報と受診者氏名および異常デ
ータ表が記録されている光磁気ディスクCをワークステ
ーション(WS)の光磁気ディスクドライブ(WS−M
ODD)に挿入し、入力装置(WS−INPUT)から
光磁気ディスクCからのデータ読み出しコマンドを入力
する。すると、制御装置(WS−CTRL)の指示によ
り、光磁気ディスクドライブ(WS−MODD)は光磁
気ディスクCに記録されているデータを読み出し、デー
タ記憶装置(WS−MEM)に書き込む。また、オペレ
ータは、全検査画像データが記録されている光磁気ディ
スクXをワークステーション(WS)の光磁気ディスク
ドライブ(WS−MODD)に挿入し、入力装置(WS
−INPUT)からリストCに登録されている検査ID
番号に対応する読影対象画像データの読み出しコマンド
を入力する。すると、制御装置(WS−CTRL)の指
示により、光磁気ディスクドライブ(WS−MODD)
は光磁気ディスクXの中からリストCに登録されている
画像データの読み出し、データ記憶装置(WS−ME
M)に書き込む。こうして、読影対象画像データ、過去
画像データ、問診情報、検査および画像に付随する情報
は、受診者ごとに対応づけられて記憶される。
【0042】(2) 画像の表示 ワークステーション(WS)は、読影対象の画像を表示
する。いま、表示装置(WS−DISP)は2台あるの
で、読影対象(検査ID番号930002)の画像1枚を左側
の表示装置(WS−DISP)に自動的に表示する。ま
た、表示装置(WS−DISP)に画像を表示する場合
は、その検査ID番号(画像付随情報にある)を表示す
る。
【0043】(3) 読影所見の入力 読影からその結果である所見の入力までは、次の手順で
行われる。 (a) 読影医は表示されている画像を読む。 表示されている以外の画像、読影レポートを表示する場
合は、そのためのコマンドを入力装置(WS−INPU
T)から入力して操作する。 (b) 画像の読影を終えたら、医師は読影対象画像上で肺
小結節状陰影の位置をマウスで指摘する。制御装置(W
S−CTRL)は、入力された異常位置の座標を読み取
って記憶し、所見データ表を作成する。作成された所見
データ表は検査ID番号と対応づけられてデータ記憶装
置(WS−MEM)に書き込まれる。 (c) 読影医は、肺小結節以外の異常を認めたときには、
異常の種類選択コマンドを入力装置(WS−INPU
T)から入力し、表示された数種類の異常の種類の中か
ら対応する異常の種類を選ぶ。次に、異常位置を入力す
るが、異常の種類によって異常位置の入力方法が異な
る。例えば、肺間質性疾患では異常範囲をマウスを使っ
て閉曲線で囲むことによって入力する。この場合、制御
装置(WS−CTRL)は位置の替わりに領域を記憶す
る。 (d) 読影医は、発見した全ての異常を入力すると、読影
終了コマンドを入力する。制御装置(WS−CTRL)
は、所見データ表に異常が入力されたときには、画像全
体の診断結果を“異常”とし、異常が入力されなかった
ときには、画像全体の診断結果を“正常”として所見デ
ータ表に書き込み、データ記憶装置(WS−MEM)に
記憶する。
【0044】 (4) 所見データの光磁気ディスクへの書き込み 制御装置(WS−CTRL)は、全読影対象画像に関す
る所見データ表をデータ記憶装置(WS−MEM)から
読み出し、光磁気ディスクドライブ(WS−MODD)
に挿入された光磁気ディスクに書き込む。これら5.の
(1) から(4) の動作は2か所で行われる。
【0045】6.読影結果の出力 (1) 所見データのデータベースへの登録 オペレータは、所見データ表が記録されている光磁気デ
ィスクをデータベース(DB)の光磁気ディスクドライ
ブ(DB−MODD)に挿入し、入力装置(DB−IN
PUT)から光磁気ディスクの所見データ表読み出しコ
マンドを入力する。すると、制御装置(DB−CTR
L)の指示により、光磁気ディスクドライブ(DB−M
ODD)は光磁気ディスクに記録されている所見データ
表を読み出し、データ記憶装置(DB−STRG)に書
き込む。制御装置(DB−CTRL)は所見データ表か
らディレクトリ情報を抽出し、検索装置(DB−SRC
H)に送る。検索装置(DB−SRCH)は、受け取っ
たディレクトリ情報を保管する。もう1枚の光磁気ディ
スクについても同様の動作によってデータベースへの登
録を行う。これにより、同一の検査画像についての2人
の医師の所見データがデータベースに入力された。
【0046】(2) 要精密検査者の抽出 オペレータは、データベース(DB)の入力装置(D
B−INPUT)から要精密検査者抽出コマンドを入力
する。すると制御装置(DB−CTRL)の指示によ
り、検索装置(DB−SRCH)は読影結果の総合判定
(精密検査の要不要の判定)がまだなされていない胸部
X線検査の所見データ表を検索し、受診者識別情報およ
び2人の医師の診断結果情報を制御装置(DB−CTR
L)のシステムメモリに読み出す。 制御装置(DB−CTRL)は各受診者の2人の医師
の診断結果を所見データ表から抽出し、比較をする。2
人の医師の診断結果のうち、どちらか一方でも“異常”
であれば、総合判定を「異常」とし、双方ともに“正
常”であったときだけ総合判定を「正常」とする。総合
判定結果を受診者識別情報と対応づけて、データ記憶装
置(DB−STRG)および検索装置(DB−SRC
H)に転送し保管する。
【0047】(3) 読影結果の出力 制御装置(DB−CTRL)は、総合判定をデータ記憶
装置(DB−STRG)から読み出し、総合判定の結
果、総合判定結果が「正常」の場合は、総合判定結果を
受診者識別情報および受診者氏名と対応づけて光磁気デ
ィスクDに書き込む。総合判定結果が「異常」の場合
は、制御装置(DB−CTRL)は検索装置(DB−S
RCH)に指示し、データ記憶装置(DB−STRG)
から読影対象画像を検索し、読み出させる。2人の医師
の所見データ表と総合判定および読影対象画像を受診者
識別情報および受診者氏名と対応づけて光磁気ディスク
Dに書き込む。光磁気ディスクDおよびXは報告すべき
相手のところへ運ばれる。これをもって、肺ガン検診に
おける胸部X線画像の読影を行うための一連のシステム
動作の流れが終了したことになる。
【0048】(実施例3)実施例1と同様に肺ガン集団
検診での読影支援への応用を取り上げる。読影を行うた
めの一連のシステム動作の流れのうち1.2.3.5.
および6.は実施例1と全く同一であるので、4.読影
用データの準備の部分のみを説明する。
【0049】4.読影用データの準備 (1) 画像の特性値算出 データの登録が終わると、データベース(DB)の制
御装置(DB−CTRL)は、検索装置(DB−SRC
H)に登録された画像(読影対象の画像と過去画像)の
検索を指示し、回答を得る。続いて、画像の1枚1枚に
ついて以下の異常値算出動作を行わせる。算出する異常
値は肺の小結節陰影および間質性疾患である。 ここ
で、特性値の算出方法について説明する。肺小結節の場
合、画像にフィルタをかけて幾つかのテストをした後、
残ったものを異常陰影としている。そこで、データベー
ス(DB)にある全画像について、各テストをクリアし
た異常陰影候補の数を求め、それを母集団とする集合を
求める。対象とする画像において、各テストをクリアし
た異常陰影候補の数を求め、各々の偏差値を求める。そ
の偏差値の平均値をもって肺小結節に関する異常値とす
る。肺間質性疾患の場合、文献によると、画像上に20
個程度の関心領域ROIを設定し、その中をテクスチャ
ー解析して単一指標を得て、その値によって異常、正常
の判定をしている。そこで、データベース(DB)にあ
る全画像について、各画像の上位5つのROIの単一指
標を母集団とする集合を求める。対象とする画像の各R
OIの単一指標の上位5つの値を求める。先に求めた集
合における5つの単一指標の偏差値を求め、5つの偏差
値の平均値をもって肺間質性疾患に関する異常値とす
る。各疾患の種類別に求めた異常値を比較し、最大値を
その画像の特性値とする。 データ記憶装置(DB−STRG)から1枚分の画像
データを読み出し、画像処理装置(DB−IP)に送出
する。画像処理装置(DB−IP)は、画像データを受
け取ると内部に持っている肺小結節検出手段を動作さ
せ、各段階における異常陰影候補の数を記憶する。次
に、各々の値について母集団における偏差値を求める、
さらに、求めた偏差値の平均値を求め、肺小結節に関す
る異常値とする。求めた異常値を異常データ表に書き込
む。検査ID番号940001の画像に関する異常データ表を
求めるまでの各算出値を図39に示す。 画像処理装置(DB−IP)は、肺小結節と同様にし
て、内部に持っている肺間質性疾患検出手段を動作さ
せ、各ROIの単一指標を算出する。次に、上位5つの
値を求める。また、各々の値について母集団における偏
差値を求める。さらに、求めた偏差値の平均値を求め、
肺間質性疾患に関する異常値とする。求めた異常値を異
常データ表に書き込む。検査ID番号940001の画像に関
する異常データ表を求めるまでの各算出値を図40に示
す。 求めた異常値は、肺小結節が73.75、肺間質性疾
患が70.84であった。従って、最大値は73.75
であり、これを検査ID番号940001の画像の特性値とし
て異常データ表に書き込む。検査ID番号940001の画像
の異常データ表を図41に示す。
【0050】 (2) 算出した特性値に応じたデータの分類 制御装置(DB−CTRL)は異常データ表の画像の
特性値について、予め決定している2つの設定値X,Y
(X<Y)と比較し、以下のように分類する。 ケースA:画像の特性値が設定値X未満である。 ケースB:画像の特性値が設定値Y以上である。 ケースC:画像の特性値が設定値X以上、かつ設定値Y
未満である。 ケースA,B,Cに該当するものをそれぞれリスト化
し、リストA,B,Cに登録する。 分類の具体的な例として、検査ID番号940001の画像
の分類について記述する。図41に示す異常データ表の
画像特性値は、73.75である。設定値X,Yはそれ
ぞれ以下のように設定されている。 設定値X=32.00 設定値Y=68.00 従って、分類において、ケースBに該当する。 検査ID番号940001から940010までの画像の分類結果
を図42に示す。また、分類結果がケースA、ケース
B、ケースCに該当する検査ID番号をそれぞれ、リス
トA,リストB,リストCに登録する。作成されたリス
トA,リストB,リストCを図43,図44,図45に
示す。
【0051】(3) 読影用データの準備 画像からの異常検出処理が終わると、制御装置(DB
−CTRL)は、リストCに登録されている検査ID番
号の読影対象画像データ、過去画像データ、問診情報、
検査および画像に付随する情報(異常データ表を含む)
の読み出しをデータ記憶装置(DB−STRG)に、書
き込みを光磁気ディスクドライブ(DB−MODD)に
指示する。データ記憶装置(DB−STRG)は、これ
らのデータを読み出し、画像バス(DB−IBUS)に
送出する。光磁気ディスクドライブ(DB−MODD)
は、これらのデータを受け取り、光磁気ディスクCに書
き込む。 制御装置(DB−CTRL)は、リストBに登録され
ている検査ID番号に対応する受診者識別情報と受診者
氏名と異常データ表を対応づけて、総合判定結果を「異
常」として書き込みを光磁気ディスクドライブ(DB−
MODD)に指示する。すると、データ記憶装置(DB
−STRG)はこれらのデータを読み出し、画像バス
(DB−IBUS)に送出する。光磁気ディスクドライ
ブ(DB−MODD)は、これらのデータを受け取り、
光磁気ディスクBに書き込む。 制御装置(DB−CTRL)は、リストAに登録され
ている検査ID番号に対応する受診者識別情報と受診者
氏名を対応づけて、総合判定結果を「正常」として書き
込みを光磁気ディスクドライブ(DB−MODD)に指
示する。すると、データ記憶装置(DB−STRG)は
これらのデータを読み出し、画像バス(DB−IBU
S)に送出する。光磁気ディスクドライブ(DB−MO
DD)は、これらのデータを受け取り、光磁気ディスク
Bに書き込む。光磁気ディスクBは報告すべき相手のと
ころへ運ばれ、総合判定結果が「異常」であるものに精
密検査の受診を勧める報告書を作成する。集団検診にお
いては読影は2人の医師によって行われている。従っ
て、この光磁気ディスクCは2枚準備され、2か所のワ
ークステーション(WS)に1枚ずつ運ばれる。後の動
作は実施例1と同様である。
【0052】次に、本願の請求項7に記載の発明に関す
る実施例4および5において、一連のシステム動作につ
いて、詳細に説明する。 (実施例4)この実施例でも、一連のシステム動作の
1.2.3.までは実施例1と全く同一であるので説明
を省略し、 4.読影用データの準備 5.画像データの読影 6.読影結果の出力 について、説明する。そして、実施例1と同一の肺ガン
検診における胸部X線画像の読影を行う例で以下に説明
する。
【0053】4.読影用データの準備 (1) 複数のしきい値を用いた画像からの異常検出 データの登録が終わると、データベース(DB)の制
御装置(DB−CTRL)は、検索装置(DB−SRC
H)に登録された画像(読影対象の画像と過去画像)の
検索を指示し、回答を得る。続いて、画像1枚1枚につ
いて以下の異常検出動作を行わせる。検出する異常は肺
の小結節陰影および間質性疾患である。 ここでしきい
値を設定するがそのやり方は実施例1と同様である。即
ち、各異常の種類について、それぞれ2つのしきい値を
適用でき、第1のしきい値は正常範囲が狭く、第2のし
きい値は異常範囲が狭くなるように設定されている。そ
れぞれの範囲のものは、正常確率および異常確率が高い
ものである。 データ記憶装置(DB−STRG)から1枚分の画像
データを読み出し、画像処理装置(DB−IP)に送出
する。画像処理装置(DB−IP)は、画像データを受
け取ると内部に持っている第1のしきい値を用いた肺小
結節陰影検出手段を動作させ、異常の有無を検出する。
検出結果は、異常データ表に肺小結節の第1検出結果と
して書き込まれる。検査ID番号920001の画像では、
“異常”とされている。次に、第2のしきい値を用いた
肺小結節陰影検出手段を動作させ、異常の有無を検出す
る。第2のしきい値を用いた肺小結節陰影検出手段によ
る検出結果は、異常データ表に肺小結節の第2検出結果
として書き込まれる。検査ID番号920001の画像では、
“異常”とされている。 画像処理装置(DB−IP)は、肺小結節と同様にし
て、内部に持っている第1のしきい値を用いた肺間質性
疾患検出手段と、第2のしきい値を用いた肺間質性疾患
検出手段とを動作させ、異常の有無を検出する。検出結
果を第1、第2検出結果として異常データ表に書き込
む。検査ID番号920001の画像では、第1のしきい値を
用いた肺間質性疾患検出手段では“異常”、第2のしき
い値を用いた肺間質性疾患検出手段では、“正常”とさ
れている。検査ID番号920001の画像に関する異常デー
タ表を図46に示す。図中のNoduleは肺小結節、I L D
は肺間質性疾患を示す。 (2) 検出した異常に応じたデータの分類 制御装置(DB−CTRL)は異常データ表の各異常
検出結果について、異常の種類別に比較する。検出した
異常の種類は、肺小結節と肺間質性疾患である。各異常
の種類ごとに2つのしきい値を用いて検出した結果を以
下のように分類する。これを第1の分類と称することに
する。 ケース1:第1検出結果、第2検出結果ともに“正常”
である場合 ケース2:一方の検出結果が“異常”で、他方の検出結
果が“正常”である場合 ケース3:第1検出結果、第2検出結果ともに“異常”
である場合 次に、各異常の種類ごとの上の分類結果を比較し、以下
のように分類する。これを第2の分類と称することにす
る。 ケースA:全ての異常の種類の分類結果がケース1に分
類された。 ケースB:ケース3に分類された異常の種類が1つでも
存在する。 ケースC:ケースA、ケースBのいずれにも該当しな
い。 ケースA,B,Cに該当するものをそれぞれリスト化
し、リストA,B,Cに登録する。 分類の具体的な例として、検査ID番号920001の画像
の分類について記述する。図46に示す異常データ表の
肺小結節の結果は、第1検出結果、第2検出結果ともに
“異常”であるから第1の分類でケース3に該当する。
また、図46に示す異常データ表の肺間質性疾患の結果
は、第1検出結果が“異常”、第2検出結果が“正常”
であるから第1の分類でケース2に該当する。従って、
第2の分類においてケースBに該当する。 検査ID番号920001から920030までの画像の分類結果
を図47に示す。また、第2の分類結果がケースA、ケ
ースB、ケースCに該当する検査ID番号をそれぞれ、
リストA,リストB,リストCに登録する。作成された
リストA,リストB,リストCを図48,図49,図5
0に示す。作成されたリストに登録されたもののうち、
リストAに登録されたもの、およびリストBに登録され
たものは、それぞれ「正常」、「異常」と判定されて報
告されるものである。残ったリストCに登録されている
ものは、医師の読影を要するものである。
【0054】(3) 読影用画像からの再度の異常検出 リストへの登録が終わると、制御装置(DB−CTR
L)は、検索装置(DB−SRCH)にリストCに登録
された画像(読影対象の画像と過去画像)の検索を指示
し、回答を得る。続いて、画像1枚1枚について以下の
異常検出動作を再度行わせる。検出する異常は肺の小結
節陰影および間質性疾患である。但し、今回用いる第3
のしきい値は、第1のしきい値のように正常範囲が狭い
ものでも、第2のしきい値のように異常範囲が狭いもの
でもない。医師の読影時に、その見落としの減少のチェ
ックが可能な程度の診断レベルで、かつ偽陽性のものが
最小になるような検出率をもつレベルのしきい値であ
る。換言すれば、今回用いる第3のしきい値は、医師の
診断のレベルとほぼ同等のレベルの診断を行うことがで
きるようなものである。 データ記憶装置(DB−STRG)から1枚分の画像
データを読み出し、画像処理装置(DB−IP)に送出
する。画像処理装置(DB−IP)は、画像データを受
け取ると内部に持っている第3のしきい値を用いた肺小
結節陰影検出手段を動作させ、異常の有無と、異常であ
った場合にはその位置も検出する。検出結果は、異常詳
細データ表に肺小結節の異常詳細検出結果として書き込
まれる。 画像処理装置(DB−IP)は、肺小
結節と同様にして、内部に持っている第3のしきい値を
用いた肺間質性疾患検出手段を動作させ、異常の有無
と、異常であった場合にはその位置をも検出する。検出
結果は、異常詳細データ表に肺間質性疾患の異常詳細検
出結果として書き込まれる。 いずれかの異常検出動作で異常が検出された場合に
は、CAD処理結果を「異常」とし、いずれの異常検出
動作でも異常が検出されなかったときには、CAD処理
結果を「正常」として、異常詳細データ表に書き込む。
検査ID番号920002の画像に関する異常詳細データ表を
図51に示す。以上、(3) のからまでを、リストC
に登録されている全ての画像について繰り返す。このC
AD処理結果である異常詳細データ表などが医師の読影
時に、参照されて診断に用いられる。
【0055】(4) 読影用データの準備 画像からの異常検出処理が終わると、制御装置(DB
−CTRL)は、リストCに登録されている検査ID番
号の読影対象画像データ、過去画像データ、問診情報、
異常詳細データ表、検査および画像に付随する情報の読
み出しをデータ記憶装置(DB−STRG)に、書き込
みを光磁気ディスクドライブ(DB−MODD)に指示
する。データ記憶装置(DB−STRG)は、これらの
データを読み出し、画像バス(DB−IBUS)に送出
する。光磁気ディスクドライブ(DB−MODD)は、
これらのデータを受け取り、光磁気ディスクCに書き込
む。 制御装置(DB−CTRL)は、リストBに登録され
ている検査ID番号に対応する受診者識別情報と受診者
氏名と異常データ表を対応づけて、総合判定結果を「異
常」として書き込みを光磁気ディスクドライブ(DB−
MODD)に指示する。すると、データ記憶装置(DB
−STRG)はこれらのデータを読み出し、画像バス
(DB−IBUS)に送出する。光磁気ディスクドライ
ブ(DB−MODD)は、これらのデータを受け取り、
光磁気ディスクBに書き込む。 制御装置(DB−CTRL)は、リストAに登録され
ている検査ID番号に対応する受診者識別情報と受診者
氏名を対応づけて、総合判定結果を「正常」として書き
込みを光磁気ディスクドライブ(DB−MODD)に指
示する。すると、データ記憶装置(DB−STRG)は
これらのデータを読み出し、画像バス(DB−IBU
S)に送出する。光磁気ディスクドライブ(DB−MO
DD)は、これらのデータを受け取り、光磁気ディスク
Bに書き込む。光磁気ディスクBは報告すべき相手のと
ころへ運ばれ、総合判定結果が「異常」であるものに精
密検査の受診を勧める報告書を作成する。集団検診にお
いては読影は2人の医師によって行われている。従っ
て、この光磁気ディスクCは2枚準備され、2か所のワ
ークステーション(WS)に1枚ずつ運ばれる。
【0056】5.画像データの読影 (1) 読影用データのワークステーション(WS)への入
力 オペレータは、読影対象画像データ、過去画像データ、
問診情報、検査および画像に付随する情報が記録されて
いる光磁気ディスクCをワークステーション(WS)の
光磁気ディスクドライブ(WS−MODD)に挿入し、
入力装置(WS−INPUT)から光磁気ディスクCか
らのデータ読み出しコマンドを入力する。すると、制御
装置(WS−CTRL)の指示により、光磁気ディスク
ドライブ(WS−MODD)は光磁気ディスクCに記録
されているデータを読み出し、データ記憶装置(WS−
MEM)に書き込む。読影対象画像データ、過去画像デ
ータ、問診情報、異常詳細データ表、検査および画像に
付随する情報は、受診者ごとに対応づけられて記憶され
ている。
【0057】(2) 画像の表示 ワークステーション(WS)は、読影対象の画像を表示
する。いま、表示装置(WS−DISP)は2台あるの
で、読影対象(検査ID番号920002)の画像1枚を左側
の表示装置(WS−DISP)に自動的に表示する。ま
た、表示装置(WS−DISP)に画像を表示する場合
は、その検査ID番号(画像付随情報にある)を表示す
る。
【0058】(3) 読影所見の入力 読影からその結果である所見の入力までは、次の手順で
行われる。 (a) 読影医は表示されている画像を読む。表示されてい
る以外の画像、読影レポートを表示する場合は、そのた
めのコマンドを入力装置(WS−INPUT)から入力
して操作する。 (b) 画像の読影を終えたら、医師は読影対象画像上で肺
小結節状陰影の位置をマウスで指摘する。制御装置(W
S−CTRL)は、入力された異常位置の座標を読み取
って記憶し、図52に示すような所見データ表を作成す
る。すると、画像表示マネージャ(WS−IDM)は、
所見データ表を参照して、各所見番号の異常について
「矢印、異常位置の座標、白、表示」というオーバーレ
イ表示情報を作成する。作成されたオーバーレイ表示情
報を図53に示す。画像表示マネージャ(WS−ID
M)は、オーバーレイ表示情報に従ってオーバーレイを
作成し、表示する。その結果、医師が画像上で指摘した
位置に矢印が表示される。制御装置(WS−CTRL)
は、作成されたオーバーレイ表示情報を検査ID番号と
対応づけてデータ記憶装置(WS−MEM)に書き込
む。 (c) 読影医は、肺小結節以外の異常を認めたときには、
異常の種類選択コマンドを入力装置(WS−INPU
T)から入力し、表示された数種類の異常の種類の中か
ら対応する異常の種類を選ぶ。次に、異常位置を入力す
るが、異常の種類によって異常位置の入力方法が異な
る。例えば、肺間質性疾患では異常範囲をマウスを使っ
て閉曲線で囲むことによって入力する。この場合、制御
装置(WS−CTRL)は位置の替わりに領域を記憶す
る。同様の操作を行ってオーバーレイに異常に関する情
報を追加し、記憶し、画像上に表示する。 (d) 読影医は、発見した全ての異常を入力すると、読影
終了コマンドを入力する。制御装置(WS−CTRL)
は、所見データ表に異常が入力されたときには、画像全
体の診断結果を“異常”とし、異常が入力されなかった
ときには、画像全体の診断結果を“正常”として所見デ
ータ表に書き込み、データ記憶装置(WS−MEM)に
記憶する。
【0059】(4) 診断情報の比較と分類および異常検出
結果リストへの登録 制御装置(WS−CTRL)は、読影結果である所
見データ表と、対応するCAD処理結果である異常詳細
データ表をデータ記憶装置(WS−MEM)から読み出
す。5.の(3) で所見データ表からオーバーレイ表示情
報を作成したのと同様に、異常詳細データ表から表示色
を“赤”としてオーバーレイ表示情報を作成し、検査I
D番号と対応づけてデータ記憶装置(WS−MEM)に
記憶する。検査ID番号920002に関するCAD処理結果
の異常詳細データ表から作成したオーバーレイ表示情報
を図54に示す。制御装置(WS−CTRL)は、所見
データ表から画像全体の診断結果を、異常詳細データ表
からCAD処理の画像全体の判定結果を抽出し、双方を
比較して、以下の4つに分類する。 ケースa:医師は“異常”としたが、CADは「正常」
とした。 ケースb:医師は“異常”として、 CADも「異常」
とした。 ケースc:医師は“正常”として、 CADも「正常」
とした。 ケースd:医師は“正常”としたが、CADは「異常」
とした。 例えば、検査ID番号920002に関しては、医師が“異
常”とし、CADも「異常」としたので、ケースbに分
類される。 上記分類結果によって、その後の動作は異なる。動作
を以下に記述する。 (a) ケースaに分類された場合、
何もしない。 (b) ケースbに分類された場合、何もしない。 (c) ケースcに分類された場合、何もしない。 (d) ケースdに分類された場合、異常検出結果リストに
登録する。 ここで、“異常検出結果リストに登録する”とは、制御
装置(WS−CTRL)が異常検出結果リストを読み出
し(存在しない場合には作成し)、検査ID番号を書き
込み、データ記憶装置(WS−MEM)に記憶すること
をいう。異常検出結果リストの例を図55に示す。
【0060】(5) 比較結果の表示 5.の(1) から(4) を読影する全画像枚数分繰り返す。
医師の所見データ表およびCADの異常詳細データ表か
ら画像全体に対する診断結果と判定結果を抽出し、比較
分類した結果を図56に示す。読影した画像はリストC
に登録されていた19枚である。分類結果は、 ケースa: 3枚 ケースb: 6枚 ケースc: 6枚 ケースd: 4枚 であった。その後、制御装置(WS−CTRL)は、
5.の(4) における分類結果を表示装置(WS−DIS
P)に図57に示すように表示する。 (6) 再読影と異常検出結果の参照 医師は、再読影コマンドを入力する。すると、制御装置
(WS−CTRL)は、異常検出結果リストに検査ID
番号が登録されている読影対象画像データとその受診者
に関する情報(問診情報、検査および画像に付随する情
報(異常詳細データ表、所見データ表、オーバーレイ表
示情報)、過去画像データ)をデータ記憶装置(WS−
MEM)から読み出し、読影対象画像と自分の所見であ
るオーバーレイを重ねて2台の表示装置(WS−DIS
P)のうち左側の表示装置(WS−DISP)に表示
し、読影対象画像とその画像に関するCAD処理の結果
であるオーバーレイと画像を重ねて右側の表示装置(W
S−DISP)に表示する。医師は、画像を読み、自分
の所見とCAD処理結果を比較する。表示されている以
外の画像、読影レポートを表示する場合は、そのための
コマンドを入力装置(WS−INPUT)から入力して
操作する。医師は、画像の読影を終え、異常陰影を発見
した場合、読影対象画像上でその位置をマウスで指摘す
る。また、前にマウスで指摘した異常位置を修正するこ
ともできる。後は、5.の(3) (c) 以降と同様の操作を
行い、発見した全ての異常を入力する。 制御装置(W
S−CTRL)は、修正した所見データ表をデータ記憶
装置(WS−MEM)に記憶し、異常検出結果リストに
登録されている、次の画像と医師の所見のオーバーレイ
およびCAD処理結果のオーバーレイを表示装置(WS
−DISP)に表示する。以上、(6) に記述の手順を異
常検出結果リストに登録されている全画像について行
う。
【0061】 (7) 所見データの光磁気ディスクへの書き込み 制御装置(WS−CTRL)は、全読影対象画像に関す
る所見データ表をデータ記憶装置(WS−MEM)から
読み出し、光磁気ディスクドライブ(WS−MODD)
に挿入された光磁気ディスクに書き込む。これら5.の
(1) から(7) の動作は2か所で行われる。
【0062】6.読影結果の出力 (1) 所見データのデータベースへの登録 オペレータは、所見データ表が記録されている光磁気デ
ィスクをデータベース(DB)の光磁気ディスクドライ
ブ(DB−MODD)に挿入し、入力装置(DB−IN
PUT)から光磁気ディスクの所見データ表読み出しコ
マンドを入力する。すると、制御装置(DB−CTR
L)の指示により、光磁気ディスクドライブ(DB−M
ODD)は光磁気ディスクに記録されている所見データ
表を読み出し、データ記憶装置(DB−STRG)に書
き込む。制御装置(DB−CTRL)は所見データ表か
らディレクトリ情報を抽出し、検索装置(DB−SRC
H)に送る。検索装置(DB−SRCH)は、受け取っ
たディレクトリ情報を保管する。もう1枚の光磁気ディ
スクについても同様の動作によってデータベースへ(D
B)の登録を行う。これにより、同一の検査画像につい
ての2人の医師の所見データがデータベース(DB)に
入力された。
【0063】(2) 要精密検査者の抽出 オペレータは、データベース(DB)の入力装置(D
B−INPUT)から要精密検査者抽出コマンドを入力
する。すると制御装置(DB−CTRL)の指示によ
り、検索装置(DB−SRCH)は読影結果の総合判定
(精密検査の要不要の判定)がまだなされていない胸部
X線検査の所見データ表を検索し、受診者識別情報およ
び2人の医師の診断結果情報を制御装置(DB−CTR
L)のシステムメモリに読み出す。 制御装置(DB−CTRL)は各受診者の2人の医師
の診断結果を所見データ表から抽出し、比較をする。2
人の医師の診断結果のうち、どちらか一方でも“異常”
であれば、総合判定を「異常」とし、双方ともに“正
常”であったときだけ総合判定を「正常」とする。総合
判定結果を受診者識別情報と対応づけて、データ記憶装
置(DB−STRG)および検索装置(DB−SRC
H)に転送し保管する。
【0064】(3) 読影結果の出力 制御装置(DB−CTRL)は、総合判定をデータ記憶
装置(DB−STRG)から読み出し、総合判定の結
果、総合判定結果が「正常」の場合は、総合判定結果を
受診者識別情報および受診者氏名と対応づけて光磁気デ
ィスクDに書き込む。総合判定結果が「異常」の場合
は、制御装置(DB−CTRL)は検索装置(DB−S
RCH)に指示し、データ記憶装置(DB−STRG)
から読影対象画像を検索し、読み出させる。2人の医師
の所見データ表と総合判定および読影対象画像を受診者
識別情報および受診者氏名と対応づけて光磁気ディスク
Dに書き込む。光磁気ディスクDは報告すべき相手のと
ころへ運ばれる。これをもって、肺ガン検診における胸
部X線画像の読影を行うための一連のシステム動作の流
れが終了したことになる。
【0065】(実施例5)この実施例でも、一連のシス
テム動作のうち1.2.3.5.および6.は実施例4
と全く同一であるので説明を省略し、4.読影用データ
の準備の部分についてのみ説明する。そして、実施例4
と同一の肺ガン検診における胸部X線画像の読影を行う
例で以下に説明する。 4.読影用データの準備 (1) 異なるアルゴリズムを用いた、画像からの異常検出 データの登録が終わると、データベース(DB)の制
御装置(DB−CTRL)は、検索装置(DB−SRC
H)に登録された画像(読影対象の画像と過去画像)の
検索を指示し、回答を得る。続いて、画像1枚1枚につ
いて以下の異常検出動作を行わせる。検出する異常は肺
の小結節陰影および間質性疾患である。 ここで、従来
技術の欄で記したCADに関する文献に記載されている
アルゴリズムを用いて、異常検出を行う。即ち、肺間質
性疾患については文献(1) 、(4) 、および(5) のうちの
2つの検出アルゴリズムを使い、肺小結節については文
献(2) 、(6) 、(7) および(8) のうちの2つのアルゴリ
ズムを選択して使用するものとする。 データ記憶装置(DB−STRG)から1枚分の画像
データを読み出し、画像処理装置(DB−IP)に送出
する。画像処理装置(DB−IP)は、画像データを受
け取ると内部に持っている第1のアルゴリズムによる肺
小結節陰影検出手段を動作させ、異常の有無を検出す
る。検出結果は、異常データ表に肺小結節の第1検出結
果として書き込まれる。次に、第2のアルゴリズムによ
る肺小結節陰影検出手段を動作させ、異常の有無を検出
する。検出結果は同様に、異常データ表に肺小結節の第
2検出結果として書き込まれる。検査ID番号920001の
画像では、第1検出結果が“異常”、第2検出結果も
“異常”であった。 画像処理装置(DB−IP)は、肺小結節と同様にし
て、内部に持っている第1のアルゴリズムによる肺間質
性疾患検出手段と、第2のアルゴリズムによる肺間質性
疾患検出手段とを動作させ、検出結果を肺間質性疾患の
第1、第2検出結果として異常データ表に書き込む。検
査ID番号920001の画像では、第1検出結果が“正
常”、第2検出結果が“異常”であった。検査ID番号
920001の画像に関する異常データ表を図46に示す。な
お、図中のNoduleは肺小結節、I L D は肺間質性疾患を
示す。 (2) 検出した異常に応じたデータの分類 制御装置(DB−CTRL)は異常データ表の各異常
検出結果について、異常の種類別に比較する。検出した
異常の種類は、肺小結節と肺間質性疾患である。各異常
の種類ごとに2つのアルゴリズムにより検出した結果を
以下のように分類する。これを第1の分類と称すること
にする。 ケース1:第1検出結果、第2検出結果ともに“正常”
である場合 ケース2:一方の検出結果が“異常”で、他方の検出結
果が“正常”である場合 ケース3:第1検出結果、第2検出結果ともに“異常”
である場合 次に、各異常の種類ごとの上の分類結果を比較し、以下
のように分類する。これを第2の分類と称することにす
る。 ケースA:全ての異常の種類の分類結果がケース1に分
類された。 ケースB:ケース3に分類された異常の種類が1つでも
存在する。 ケースC:ケースA、ケースBのいずれにも該当しな
い。 ケースA,B,Cに該当するものをそれぞれリスト化
し、リストA,B,Cに登録する。 分類の具体的な例として、検査ID番号920001の画像
の分類について記述する。図46に示す異常データ表の
肺小結節の結果は、第1検出結果、第2検出結果ともに
“異常”であるから第1の分類でケース3に該当する。
また、図46に示す異常データ表の肺間質性疾患の結果
は、第1検出結果が“異常”、第2検出結果が“正常”
であるから第1の分類でケース2に該当する。従って、
第2の分類においてケースBに該当する。 検査ID番号920001から920030までの画像の分類結果
を図47に示す。また、第2の分類結果がケースA、ケ
ースB、ケースCに該当する検査ID番号をそれぞれ、
リストA,リストB,リストCに登録する。作成された
リストA,リストB,リストCを図48,図49,図5
0に示す。
【0066】(3) 読影用画像からの再度の異常検出 リストへの登録が終わると、制御装置(DB−CTR
L)は、検索装置(DB−SRCH)にリストCに登録
された画像(読影対象の画像と過去画像)の検索を指示
し、回答を得る。続いて、画像1枚1枚について以下の
異常検出動作を再度行わせる。検出する異常は肺の小結
節陰影および間質性疾患である。但し、今回用いる第3
のアルゴリズムは、第1のアルゴリズムのときのように
正常範囲が狭いものでも、第2のアルゴリズムのときの
ように異常範囲が狭いものでもない。医師の読影時に、
その見落としの減少のチェックが可能な程度の診断レベ
ルで、かつ偽陽性のものが最小になるような検出率をも
つレベルのアルゴリズムである。換言すれば、今回用い
る第3のアルゴリズムは、医師の診断のレベルとほぼ同
等のレベルの診断を行うことができるようなものであ
る。 データ記憶装置(DB−STRG)から1枚分の画像
データを読み出し、画像処理装置(DB−IP)に送出
する。画像処理装置(DB−IP)は、画像データを受
け取ると内部に持っている第3のアルゴリズムを用いた
肺小結節陰影検出手段を動作させ、異常の有無と、異常
であった場合にはその位置も検出する。検出結果は、異
常詳細データ表に肺小結節の異常詳細検出結果として書
き込まれる。 画像処理装置(DB−IP)は、肺小結節と同様にし
て、内部に持っている第3のアルゴリズムを用いた肺間
質性疾患検出手段を動作させ、異常の有無と、異常であ
った場合にはその位置をも検出する。検出結果は、異常
詳細データ表に肺間質性疾患の異常詳細検出結果として
書き込まれる。 いずれかの異常検出動作で異常が検出された場合に
は、CAD処理結果制御装置(DB−CTRL)は、
リストBに登録されている検査ID番号に対応する受診
者識別情報と受診者氏名と異常データ表を対応づけて、
総合判定結果を「異常」として書き込みを光磁気ディス
クドライブ(DB−MODD)に指示する。すると、デ
ータ記憶装置(DB−STRG)はこれらのデータを読
み出し、画像バス(DB−IBUS)に送出する。光磁
気ディスクドライブ(DB−MODD)は、これらのデ
ータを受け取り、光磁気ディスクBに書き込む。制御
装置(DB−CTRL)は、リストAに登録されている
検査ID番号に対応する受診者識別情報と受診者氏名を
対応づけて、総合判定結果を「正常」として書き込みを
光磁気ディスクドライブ(DB−MODD)に指示す
る。すると、データ記憶装置(DB−STRG)はこれ
らのデータを読み出し、画像バス(DB−IBUS)に
送出する。光磁気ディスクドライブ(DB−MODD)
は、これらのデータを受け取り、光磁気ディスクBに書
き込む。 光磁気ディスクBは報告すべき相手のところへ運ばれ、
総合判定結果が「異常」であるものに精密検査の受診を
勧める報告書を作成する。集団検診においては読影は2
人の医師によって行われている。従って、この光磁気デ
ィスクCは2枚準備され、2か所のワークステーション
(WS)に1枚ずつ運ばれる。後の動作は、実施例4と
同様である。
【0067】なお、各実施例では、医用検査データと医
用検査データの識別情報を対応づけて記憶したが、医用
検査データは識別情報を持たないか、あるいは医師の読
影用として出力するものを医用検査データのみに限定し
てもよい。各実施例では、リストAに登録されたものを
光磁気ディスクBに書き込んだが、リストAのものは光
磁気ディスクBには書き込まず、医師の読影を経たリス
トCの結果とともに光磁気ディスクDに書き込んでもよ
い。各実施例では、検査画像を3種類のリストに分類し
たが、これに限定されるものではなく、2種類にして、
リストAをリストBに組み込んでもよいし、他の分類方
法で分類してもよく、他の分類数に分類してもよい。比
較結果の表示方法は、各実施例では、楕円集合の形式を
用いたが、これに限定されるものではなく、矩形などの
各種集合、棒や円などの各種グラフ、箇条書き、の何れ
でもよい。実施例3における画像の特性値の求め方は、
実施例に説明した方法に限定されるものではない。例え
ば、各種の値を正規化し、正規化された値に重みをつけ
て加算し、その和をもって特性値とするなど、画像の特
性を表現するものであればよい。また、第2発明の実施
例において、CAD処理結果の参照時期を医師の所見入
力前としたが、これに限定されるものではなく、医師の
入力後でもよい。
【0068】実施例では集団検診の業務について説明し
たが、これに限定されるもではなく、施設健診などの他
の読影業務でもよい。実施例では、ディジタルシステム
上での実施について説明したが、実現するシステムはこ
れに限定されるものではない。例えば、医師の読影がシ
ャーカステン上であったり、撮影がロールフィルムで、
それをディジタル化したものであってもよい。さらに、
実施例では、オフラインPACS上での実施について説
明したが、これに限定されるものではなく、オンライン
PACS上でもよい。実施例では、医用画像について説
明したが、画像以外の医用検査データ、即ち、心電図や
脳波などのグラフ形のデータ、あるいは自動化学分析装
置等で得られた数値を配列したデータであってもよい。
実施例では、肺ガンの検診を胸部X線画像の例で説明し
たが、胸部以外例えば胃部などの消化器系の器官の検診
や検査であっもよい。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、異
常の検出処理の検出結果に基づいて、診断者による読影
を行うものと行わないものに分類し、その分類結果に基
づいてリストを出力することができる。これにより診断
者が読影する医用画像の枚数を少なくすることができ
る。又、第1の疾患にかかる異常の検出処理と、第2の
疾患にかかる異常の検出処理の検出結果に基づいて、分
類を行うので異常確率または正常確率が高いものを良好
に抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要点を説明するためのフローチャート
である。
【図2】本発明の要点を説明するためのフローチャート
である。
【図3】PACSの基本的なシステム構成図である。
【図4】問診表の記載項目を示す図である。
【図5】画像収集装置の構成図である。
【図6】受診者識別情報、検査および画像に付随する情
報のデータの種類およびデータ構造を示す図である。
【図7】データベースの構成図である。
【図8】医用検査データの識別情報を示す図である。
【図9】医用検査データの識別情報の対応表を示す図で
ある。
【図10】医用検査データの識別情報の対応表を示す図
である。
【図11】ワークステーションの構成図である。
【図12】画像表示マネージャの構成図である。
【図13】表示色とオーバーレイメモリのピクセルのビ
ット値との関係を示す図である。
【図14】ディレクトリ情報のデータの種類の例を示す
図である。
【図15】しきい値について説明するための図である。
【図16】しきい値について説明するための図である。
【図17】しきい値について説明するための図である。
【図18】異常データ表を示す図である。
【図19】異常データ表を示す図である。
【図20】異常データ表を示す図である。
【図21】異常データ表を示す図である。
【図22】異常データ表を示す図である。
【図23】異常データ表を示す図である。
【図24】異常データ表を示す図である。
【図25】異常データ表を示す図である。
【図26】異常データ表を示す図である。
【図27】異常データ表を示す図である。
【図28】CAD処理後の分類結果を示す図である。
【図29】分類結果後に作成されたリストを示す図であ
る。
【図30】分類結果後に作成されたリストを示す図であ
る。
【図31】分類結果後に作成されたリストを示す図であ
る。
【図32】所見データ表を示す図である。
【図33】オーバーレイ表示情報(医師の所見)を示す
図である。
【図34】異常データ表を示す図である。
【図35】CAD処理後の分類結果を示す図である。
【図36】分類結果後に作成されたリストを示す図であ
る。
【図37】分類結果後に作成されたリストを示す図であ
る。
【図38】分類結果後に作成されたリストを示す図であ
る。
【図39】異常データ表を求めるまでの算出値を示す図
である。
【図40】異常データ表を求めるまでの算出値を示す図
である。
【図41】異常データ表を示す図である。
【図42】CAD処理後の分類結果を示す図である。
【図43】分類結果後に作成されたリストを示す図であ
る。
【図44】分類結果後に作成されたリストを示す図であ
る。
【図45】分類結果後に作成されたリストを示す図であ
る。
【図46】異常データ表を示す図である。
【図47】CAD処理後の分類結果を示す図である。
【図48】分類結果後に作成されたリストを示す図であ
る。
【図49】分類結果後に作成されたリストを示す図であ
る。
【図50】分類結果後に作成されたリストを示す図であ
る。
【図51】異常詳細データ表を示す図である。
【図52】所見データ表を示す図である。
【図53】オーバーレイ表示情報(医師の所見)を示す
図である。
【図54】オーバーレイ表示情報(CAD処理結果)を
示す図である。
【図55】異常検出結果リストを示す図である。
【図56】比較結果を分類したものを示す図である。
【図57】比較結果の分類を集合表示したものを示す図
である。
【図58】医師が読影に関わる場合の読影方法を示す図
である。
【符号の説明】
HI 問診情報入力装置 IA 画像収集装置 DB データベース WS ワークステーション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江馬 武博 栃木県大田原市下石上1385番の1 東芝 メディカルエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−12352(JP,A) 特開 平4−333972(JP,A) 特開 平2−185240(JP,A) 特開 平6−259486(JP,A) 欧州特許616290(EP,B1) 米国特許5807256(US,A) 吉村仁、土井邦雄他,コンピュータ支 援診断システムの研究,KONICA TECHNICAL REPORT,日 本,コニカ株式会社,1993年 1月20 日,Vol.6,p55−p57 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/00 A61B 6/00 - 6/14 G06F 17/60 JICSTファイル(JOIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集団検診により得られた医用画像データ
    を入力する手段と、 前記医用画像データに対して第1の疾患にかかる異常の
    検出処理を行い、その結果を第1検出結果として出力す
    る第1検出手段と、 前記医用画像データに対して第1の疾患とは異なる種類
    の第2の疾患にかかる異常の検出処理を行い、その結果
    を第2検出結果として出力する第2検出手段と、 前記第1検出結果と前記第2検出結果に基づいて、前記
    医用画像データを、診断者による読影を行うものと、行
    わないものに分類する分類手段と、前記分類手段の分類結果に基づいて、診断者による読影
    を行うもの又は行わないものの少なくとも一方のリスト
    を出力するものであり、且つ、そのリストは前記医用画
    像データに対応する検査又は受診者の識別情報の少なく
    とも一方を含むように構成された 出力手段を備えること
    を特徴とする医用診断支援システム。
  2. 【請求項2】 集団検診により得られた医用画像データ
    を入力する手段と、 前記医用画像データに対して第1の疾患にかかる異常の
    検出処理を行い、その結果を第1検出結果として出力す
    る第1検出手段と、 前記医用画像データに対して第1の疾患とは異なる種類
    の第2の疾患にかかる異常の検出処理を行い、その結果
    を第2検出結果として出力する第2検出手段と、 前記医用画像データに対して前記第1検出手段及び前記
    第2検出手段とは異なる異常の検出処理を行い、その結
    果を第3検出結果として出力する第3検出手段と、 前記第1検出結果と前記第2検出結果に基づいて、前記
    医用画像データを、診断者による読影を行うものと、行
    わないものに分類する分類手段と、 前記分類手段により、診断者による読影を行うと分類さ
    れた医用画像データについて、その医用画像データと前
    記第3検出結果を表示する表示手段と、 前記表示手段に表示された内容に対して、診断者が読影
    結果を入力するための入力手段とを備えることを特徴と
    する 医用診断支援システム。
  3. 【請求項3】 前記検出結果は、前記医用画像データか
    ら求めた指標値を閾値処理することにより、正常、異常
    を判定したものであることを特徴とする請求項1記載の
    医用診断支援システム。
  4. 【請求項4】 前記出力手段は、前記リストを光磁気デ
    ィスクに報告用の結果として出力するものであることを
    特徴とする請求項1記載の医用診断支援システム。
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吉村仁、土井邦雄他,コンピュータ支援診断システムの研究,KONICA TECHNICAL REPORT,日本,コニカ株式会社,1993年 1月20日,Vol.6,p55−p57

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