JP2017068380A - 情報処理装置及びその方法、情報処理システム、コンピュータプログラム - Google Patents

情報処理装置及びその方法、情報処理システム、コンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像上の注目位置と所見との対応関係を明確にすると共に、複数の注目位置に共通する所見を入力することが可能な技術を提供する。【解決手段】情報処理装置は、被検体の医用画像における複数の注目領域を取得する領域取得手段と、複数の注目領域の中から同一のグループに含めるものを指定する指定手段と、複数の注目領域のそれぞれについての個別の所見情報を入力するための個別入力領域と、グループに含まれる注目領域に共通する所見情報を入力するための共通入力領域とを表示手段に表示させる表示制御手段とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明は情報処理装置及びその方法、情報処理システム、コンピュータプログラムに関し、特に、医用画像の読影を支援する技術に関する。
近年、医療業務の電子化の進展により、医師が医用画像データを読影して読影レポートを作成する際は、医用画像データも読影レポートデータもデジタルデータとして扱うことが増えている。デジタル化された医療システムにおいては、デジタルデータとして保存された医用画像データを医用画像表示装置で読み出してモニタに表示し、読影レポート作成装置を利用して読影レポートを作成し、読影レポートもデジタルデータとして保存する。このようなシステムにおいて医師は、あるモニタに表示した医用画像を見ながら、別のモニタに表示したレポート作成画面上で所見や診断などの文字情報を入力するという手順で読影を行うことが多かった。
特許文献1には、医用画像の注目部位とその注目部位に対する所見データとの関連付けを行う画像データベースシステムが記載されている。この構成によれば、医師が読影対象画像上の位置を指定すると、指定された位置に所見入力テンプレートが表示される。このため、医師は画像上の注目部位を見ながらその近傍で所見を入力することができる。また、他の医師が医用画像と読影レポートを見る際に、画像上の注目部位とその所見との対応関係が明確になる。
特開2005−25669号公報
しかしながら、特許文献1の構成は、一つの指定位置に対して一つの所見を入力するものであるため、複数の注目位置に対して、それらに共通する所見を入力することはできなかった。臨床現場では、患者にがんの転移などの多発性の病変部が生じた場合、医師は複数の注目位置(多発した病変部)に対して同一の所見(病変部に共通する所見)を記載したいという要望がある。しかし、上記特許文献1に記載の構成では、これら複数の注目位置の一つ一つに対して繰り返し同じ所見を入力しなければならず、読影業務効率が下がるという課題が生じていた。一方、画像上の位置と所見とを対応付けない従来の読例レポートでは、複数の注目位置に共通する所見を入力可能だが、注目位置と所見との対応関係が不明確であるという問題がある。そのため、画像上の注目位置と所見との対応関係を明確にすると共に、医師の読影効率を低下させない所見の入力を実現することが困難であった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、画像上の注目位置と所見との対応関係を明確にすると共に、複数の注目位置に共通する所見を入力することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明による情報処理装置は以下の構成を備える。即ち、
被検体の医用画像における複数の注目領域を取得する領域取得手段と、
前記複数の注目領域の中から同一のグループに含めるものを指定する指定手段と、
前記複数の注目領域のそれぞれについての個別の所見情報を入力するための個別入力領域と、前記グループに含まれる注目領域に共通する所見情報を入力するための共通入力領域とを表示手段に表示させる表示制御手段と
を備える。
本発明によれば、画像上の注目位置と所見との対応関係を明確にすると共に、複数の注目位置に共通する所見を入力することが可能な技術を提供することができる。
読影支援装置を含む読影支援システムの全体構成を示す図 読影支援システムの処理手順を示すフローチャート 読影支援システムの処理手順を示すフローチャート 読影支援システムの処理手順を示すフローチャート 注目位置情報とグループ情報の一例を示す図 個別所見入力欄とグループ所見入力欄を配置した画面の表示例を示す図 個別所見入力欄とグループ所見入力欄を配置した画面の表示例を示す図 個別所見入力欄とグループ所見入力欄を配置した画面の表示例を示す図 個別所見入力欄とグループ所見入力欄を配置した画面の表示例を示す図 注目位置情報と階層化されたグループ情報の一例を示す図 個別所見入力欄とグループ所見入力欄を配置した画面の表示例を示す図 個別所見入力欄とグループ所見入力欄を配置した画面の表示例を示す図
以下に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(実施形態)について説明する。ただし、本発明の範囲は以下の構成例に限定されるものではない。
[第1実施形態]
本発明の第1の実施形態(第1実施形態)に係る読影支援装置は、診断対象である症例に係る医用情報(医用画像や電子カルテの情報など)やユーザからの入力情報を取得し、当該症例に係る診断支援を行う。以下では、複数の断層画像から成る3次元医用画像データを扱う例を用いて説明するが、読影支援対象はこれに限定されるものではなく、任意の画像データを読影する際に適用することができる。以下に示す実施形態は、何れも読影支援装置の処理を説明するための一例に過ぎない。
(読影支援システム)
図1は、第1実施形態に係る読影支援装置(情報処理装置)を含む読影支援システム(情報処理システム)の全体構成図である。読影支援システムは、読影支援装置10とデータベース22を含んでおり、これらの装置は、通信装置21を介して互いに通信可能に接続されている。本実施形態においては、通信装置21はLAN(Local Area Network)で構成される例を説明するが、無線通信装置(無線LAN等)や公衆通信網等によって構成してもよい。データベース22は、医用画像などのデータを管理する。読影支援装置10は、データベース22で管理された医用画像を、LAN21を介して取得する。
読影支援装置10は、その機能的な構成として、通信IF31、ROM32、RAM33、記憶部34、操作部35、表示部36、制御部37を具備する。通信IF(Interface)31は、例えば、LANカード等で実現され、LAN21を介した外部装置(例えば、データベース22)と読影支援装置10との間の通信を司る。ROM(Read Only Memory)32は、不揮発性のメモリ等で実現された読出し専用メモリであり、各種コンピュータプログラム等を記憶する。RAM(Random Access Memory)33は、揮発性のメモリ等で実現された書込み可能メモリであり、各種情報を一時的に記憶する。記憶部34は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)等で実現されたストレージ装置であり、各種情報を記憶する。操作部35は、例えば、キーボードやポインティングデバイス等で実現され、ユーザからの指示を装置に入力する。表示部36は、例えば、ディスプレイ等で実現され、各種情報をユーザに表示する。制御部37は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等で実現され、読影支援装置10における処理を統括制御する。
制御部37には、その機能的な構成として、画像読出部41、注目位置取得部42、表示制御部43、所見入力部44を具備する。制御部37内の各部の機能については、図2A、図2B、図2Cのフローチャートの説明と併せて説明する。これらの各機能は、制御部37がコンピュータプログラムに基づき読影支援装置10を制御することにより実現される。また、読影支援装置10は、パーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション(WS)、タブレット端末等の汎用の情報処理装置により構成することができる。
(処理手順)
●全体処理
図2A、図2B、図2Cは読影支援装置10の制御部37によって制御される本実施形態の処理手順を示すフローチャートである。図2AのS101において、制御部37は、操作部35から入力されたユーザ入力の種類に応じて、次に実行する処理を決定する。ユーザ入力が画像表示の指示であった場合はS102に進む。ユーザ入力が画像表示条件の変更指示であった場合はS103に進む。ユーザ入力が注目位置情報またはグループ化指示情報であった場合はS104に進む。ユーザ入力が文字列または文字編集指示であった場合はS105に進む。ただし、S103は、S102が少なくとも一度実行された後でなければ実行可能とならない。また、S104は、S103が少なくとも一度実行された後でなければ実行可能とならない。また、S105は、S104が少なくとも一度実行された後でなければ実行可能とならない。S101において終了指示がなされた場合は、処理を終了する。
S102において、画像読出部41は、操作部35から入力されたユーザ入力(画像表示の指示)に基づき、通信IF31とLAN21を介してデータベース22から3次元画像データを読み出し、記憶部34に記憶させる。またS102において、画像読出部41は、記憶部34に記憶された3次元画像データに含まれる各断層画像の記憶場所の情報及び各断層画像の属性情報を表示制御部43に出力する。そして、S103へ進む。
S103において、表示制御部43は、操作部35から入力されたユーザ入力(画像表示の指示、または画像表示条件の変更指示)に基づき、表示する断層画像を選択し、その画像表示条件を決定する。さらに、表示制御部43は、選択された断層画像を決定された画像表示条件に従って、表示部36に表示する。ここで、画像の表示条件には、表示部36における画像の表示エリア情報、表示エリアに対する画像の表示位置情報、画像の拡大縮小率、画像の左右反転や上下反転の有無、画像の回転角、画像の濃度変換などが含まれる。そして、S101に戻る。
S104において、制御部37は、操作部35から入力されたユーザ入力(注目位置情報またはグループ化指示情報)に基づき、注目位置を示す図形の描画と、その注目位置に対応する所見入力ウィンドウの表示を行う。S104の詳細な制御手順については、図2Bを用いて後述する。S104の処理を終えると、S101に戻る。
S105において、制御部37は、操作部35から入力されたユーザ入力(文字列または文字編集指示)に基づき、個別所見の入力または編集、あるいはグループ所見の入力または編集を行う。S105の詳細な制御手順は、図2Cを用いて後述する。S105の処理を終えると、S101に戻る。
●図形の描画と所見入力ウィンドウの表示
図2Bは、S104の詳細な制御手順を示すフローチャートである。S104では、被検体の医用画像における複数の注目領域を取得し(領域取得)、複数の注目領域の中から同一のグループに含めるものを指定する。さらに、複数の注目領域のそれぞれについての個別の所見情報を入力するための個別所見入力欄と、グループに含まれる注目領域に共通する所見情報を入力するためのグループ所見入力欄とを表示部36に表示させる。
S111において、制御部37は、操作部35から入力されたユーザ入力の種類に応じて、次に実行する処理を決定する。ユーザ入力が注目位置情報であった場合はS112に進む。ユーザ入力がグループ情報の変更であった場合はS116に進む。なお、理解を容易とするため、図2AのS101と図2BのS111を分けて記載したが、S101を実行する際に、S111を同時に実行してもよい。
なお、本実施形態における注目位置情報(注目領域)とは、表示部36に表示した断層画像上の一点または所定の範囲を指し示す座標情報である。ここで、所定の範囲とは、ユーザから入力された複数の座標情報によって指定される断層画像上の2次元範囲または3次元画像上の3次元範囲のいずれかを意味する。一般的な範囲指定の方式として、例えば、ユーザは、操作部35に備えられたポインティングデバイスを用いて表示部36に表示された断層画像上の位置を2点指定することにより、矩形範囲または楕円範囲を指定することができる。さらに、指定した矩形範囲が有効となるスライスの範囲(スライス開始位置とスライス終了位置)をユーザが指定することにより、3次元画像上の直方体範囲を指定することができる。または、不図示の直交3断面画像表示における任意の2断面画像上の夫々で一つの直方体の異なる断面を示す矩形範囲をユーザが指定することにより、3次元画像上の直方体範囲を指定することができる。範囲の指定はここに例示したものに限られず、任意の方式によることができる。
S112において、領域取得手段としての注目位置取得部42は、ユーザから入力された注目位置情報に対応するグループ情報を新たに作成する。グループ情報の作成手法は、後に図3を用いて説明する。
次に、S113において、注目位置取得部42は、ユーザから入力された注目位置情報とそれに対応するグループ情報とを対応付けて、記憶部34に記憶する。ここで記憶される情報の種類及び記憶方式の詳細について、後に図3を用いて説明する。そして、S114へ進む。
S114において、注目位置取得部42は、注目位置情報とそれに対応付けられた情報(グループ情報)を表示制御部43に出力する。表示制御部43は、注目位置取得部42から受け取った情報に基づいて、注目位置を示す図形を、表示部36に表示された断層画像上に描画する。またこの際、図3、4を参照して後述するように、注目位置取得部42は、ユーザから入力される注目位置ラベルを記憶部34に記憶すると共に、表示制御部43に出力する。表示制御部43は、受け取った注目位置ラベルを用いて、表示部36に表示する情報を更新する。
次に、S115において、表示制御部43は、注目位置取得部42から受け取った情報に基づいて、表示部36に表示された断層画像表示エリア内(または断層画像表示エリア外)の所定の位置に、所見入力ウィンドウを表示する。ここで、所見入力ウィンドウには、注目位置に対する所見を入力するための個別所見入力欄(個別入力領域)と、グループに対する所見を入力するためのグループ所見入力欄(共通入力領域)を、並列または切り替え可能な形態で表示する。後に、図4から図9を用いて、所見入力ウィンドウの画面表示例を説明する。S115の処理を終えると、図2AのS101に戻る。
一方、S116において、注目位置取得部42は、ユーザから入力されたグループ化指示情報に基づいて、S113で注目位置取得部42に記憶したグループ情報を変更する。ここで、グループ化指示情報には、どの注目位置情報をどの注目位置情報と同じグループに含めるかを示す情報が含まれている。例えば、ユーザが操作部35に備えられたポインティングデバイスを用いて、表示部36に表示された任意の注目位置を示す図形を、他の注目位置を示す図形上にドラッグ&ドロップ操作することにより、グループ化指示情報が得られる。この例では、ドラッグ元の図形が示す注目位置に対応するグループラベルが、ドロップ先の図形が示す注目位置に対応するグループラベルによって書き換えられることで、2つの注目領域は同じグループに属することになる。S116の処理を終えると、S114、S115において、変更されたグループ情報に応じて表示を変更する。そして、図2AのS101に戻る。
●個別所見またはグループ所見の入力/編集
図2Cは、S105の詳細な制御手順を示すフローチャートである。S105では、ユーザの入力・編集等により、各注目領域についての個別の所見情報や同一のグループに含まれる注目領域に共通する所見情報を取得し(個別所見取得、共通所見取得)、これらを表示部36に表示させる処理を行う。
S121において、所見入力部44は、操作部35から入力されたユーザ入力(文字列または文字編集指示)の入力位置に応じて、次に実行する処理を決定する。ユーザ入力位置が、所見入力ウィンドウの個別所見入力欄に位置する場合は、S122において、その個別所見入力欄にユーザが入力した文字列を追加する。または、S122において、ユーザが入力した文字編集指示に基づいて入力済みの文字列を編集(カット&ペースト、削除など)する。一方、ユーザ入力位置が、所見入力ウィンドウのグループ所見入力欄に位置する場合は、S123において、そのグループ所見入力欄にユーザが入力した文字列を追加する。または、S123において、ユーザが入力した文字編集指示に基づいて入力済みの文字列を編集する。
なお、ユーザは上述の文字編集指示を出すことにより、個別所見入力欄に入力済みの文字列を、対応するグループ所見入力欄に移動することもできる。あるいは逆に、グループ所見入力欄に入力済みの文字列を、対応する個別所見入力欄に移動することもできる。これらの操作方式については、後に図4を用いて説明する。
以上、ユーザはいつでも個別所見入力欄またはグループ所見入力欄に文字列を入力できる手順を説明した。一方、所見入力部44は、下記説明のように一定の条件が満たされるまで個別所見入力欄またはグループ所見入力欄に文字列を入力できないようにしてもよい。例えば、上述のグループ情報に含まれる情報として、後に図3で説明する注目位置ラベル(特定の注目位置及びその注目位置に対する個別所見を識別するラベル)とグループラベル(特定のグループを識別するラベル)がある。所見入力部44は、注目位置ラベルが入力されるまでは個別所見入力欄への文字列の入力を禁止してもよい。また、所見入力部44は、グループラベルが入力されるまではグループ所見入力欄への文字列の入力を禁止してもよい。
S122またはS123の処理を終えると、S105の処理を終了する。
(グループ情報)
図3(a)、(b)は、S113において記憶部34に記憶した注目位置情報と対応するグループ情報の記憶方式の一例を表形式で示す図である。図3(a)の1行目は、記憶する情報の種類の説明文である。ただし、予め決めた順番で各列に各情報を記憶する場合は、この1行目を記憶する必要はない。ここでは図の理解を容易にするため、1行目の説明文を記載している。2行目以降に、各注目位置情報とそれに対応付けられた情報を記憶している。
図3(a)の341は、注目位置情報である。本図では、注目位置情報が直方体範囲によって指定された場合の例を示しており、各直方体範囲の始点の(X,Y,Z)座標と終点の(X,Y,Z)座標を記憶している。すなわち、図3(a)では、始点を通過するX軸、Y軸、Z軸に直交する3つの平面と、終点を通過するX軸、Y軸、Z軸に直交する3つの平面とによって形成される直方体により、注目位置情報が指定されている。
342は、各注目位置に対してユーザが割り当てた注目位置ラベルである。読影支援装置10は、操作部35からキーボート等を用いてユーザに文字列を入力させることで、この注目位置ラベルを取得する。
343は、各注目位置に対するグループラベルであり、S112において注目位置取得部42が新たなグループラベルを作成する。または、S116において注目位置取得部42が既存のグループラベルを書き換える。
注目位置ラベル342とグループラベル343を併せた情報がグループ情報であり、どの注目位置がどのグループに含まれるかを示している。なお、S112において注目位置取得部42が新たなグループラベル343を作成する際に、文字列を作成しないかまたは空の文字列を作成することにより、初期状態ではグループラベルなしとしてもよい。この場合でも、注目位置ラベルと空のグループラベル(グループラベルなし)を併せた情報がグループ情報である。
注目位置取得部42は、注目位置ラベル342を用いて、空ではないグループラベル343を自動的に作成できる。例えば、注目位置取得部42がユーザから入力する注目位置ラベルの文字列を、数字以外の任意の文字列と数字列から成る文字列となるように制限する。この際、注目位置取得部42は、注目位置ラベル342の数字以外の文字列の直後に「グループ」という文字列を追加することにより、グループラベルを自動的に作成することができる。ただし、自動的に作成したグループラベル343が既に存在する場合は、グループラベルの所定の位置(「グループ」という文字列の直前)に乱数または単調増加する数字(例えば、自然数)を追加するなどして、異なるグループラベル343を作成してもよい。
グループラベル343の別の作成方式として、以下の手法もある。すなわち、注目位置取得部42は、注目位置ラベルの数字以外の文字列を予め決めた変換規則または変換表に基づいて別の文字列に変換してから、その直後に「グループ」という文字列を追加してグループラベルを作成してもよい。
344は、各注目位置に対する個別所見であり、S122において所見入力部44が入力または編集した個別所見である。
図3(b)は、各グループに対するグループ所見の記憶方式の一例を示している。1行目は、記憶する情報の種類の説明文であり、図の理解を容易にするために記載しただけなので、記憶しなくてもよい。2行目以降に、各グループに対するグループラベルとグループ所見を記憶している。345は、図3(a)に例示したグループラベルである。346は、各グループに対するグループ所見であり、S123において所見入力部44が入力または編集したグループ所見である。
図3(a)に示した通り、各注目位置341に対して個別所見344とグループラベル343が記憶されており、図3(b)に示した通り、各グループラベル345に対してグループ所見346が記憶されている。したがって、同じグループラベルを探索することにより、表示制御部43は,各注目位置に対して個別所見とグループ所見の両方を記憶部34から読み出すことができる。以上説明した通り、同じグループに属する注目位置が複数存在していても、1つのグループに対しては1つのグループ所見しか記憶しない。したがって、注目位置の個数分だけ何度も同じ文字列(グループ所見)をユーザが入力する必要はない。
上記のように、記憶部34は、注目領域の識別情報と、当該注目領域を含むグループの識別情報とを、関連付けて記憶する。さらに、記憶部34は、注目領域の個別の所見情報と、当該注目領域を含むグループに含まれる注目領域に共通する所見情報とを、関連付けて記憶する。そして、注目領域の識別情報にグループの識別情報を関連付けて記憶部34に記憶させることにより、グループを作成する。また、グループに新たな注目領域が追加されたことに応じて、当該新たな注目領域の識別情報にグループに含まれる注目領域に共通する所見情報を関連付ける。これにより、医用画像における注目領域と、注目領域が属するグループ、及び、各注目領域やグループに付された所見の対応関係を保ちながら、これらの情報を管理・利用することができる。
なお、図3では、医用画像に含まれる複数の注目領域はそれぞれ何らかのグループに含まれる場合の例を説明したが、注目領域は、いずれのグループにも含まれないようにしてもよい。例えば、複数の注目領域のそれぞれについて、既存のグループに含めるか、新たなグループに含めるか、又は、いずれのグループにも含めないかを指定できるようにしてもよい。これにより、疾患の態様や病状、ユーザの意図等に応じて柔軟に所見の入力・編集を管理することが可能となる。
また、図3では、各グループには少なくとも一つの注目領域が含まれている例を示しているが、注目領域を一つも含まないグループが存在しても構わない。例えば、病状や疾患を抱えた臓器ごとにグループを予め作成しておき、これらのグループからユーザが選択して書く注目領域にグループを指定するようにしてもよい。これにより、ユーザは、グループの指定をより容易に行うことが可能となる。
(画面表示例)
以下、図4から図9を用いて、所見入力ウィンドウの画面表示例を説明する。本実施形態では、医用画像と、医用画像に含まれる複数の注目領域のそれぞれの位置を示す情報と、複数の注目領域が属するグループを示す情報とを表示する。
図4は、所見入力ウィンドウに、個別所見入力欄とグループ所見入力欄を並列に配置した場合の画面表示例である。上述のS102、S103により、画像表示エリア200に断層画像を表示する。上述のS114により、注目位置を示す図形(矩形)201、203などを描画する。図形201に隣接する位置に、図3(a)で説明した注目位置ラベルを表示するための文字列表示枠202を表示する。同様に、図形203の隣接位置に注目位置ラベルを表示する文字列表示枠204を表示する。他の注目位置を示す図形についても同様に、隣接位置に注目位置ラベルを表示する文字列表示枠を表示する。ここで、文字列表示枠内の文字列は編集可能となっており、ユーザは操作部35のキーボード等を用いて、文字列表示枠内に注目位置ラベルを入力する。または、表示制御部43が予め決められた複数の注目位置ラベル候補を表示部36に表示し、その中の一つをユーザが選択することで、文字列表示枠内に選択された注目位置ラベルを入力・取得してもよい。
注目位置を示す図形(201、203など)と注目位置ラベルを表示する文字列表示枠(202、204など)の表示形態(枠線の線種、色、太さなど)は、グループ毎に同様に設定する。これにより、ユーザは各図形の表示形態を見比べるだけで、同じグループに属する注目位置を容易に認識することができる。
所見入力ウィンドウ210には、個別所見入力欄212と、グループ所見入力欄214を並列(上下に並べて)に表示する。図4の例ではさらに、個別所見入力欄212の左横に注目位置ラベル表示欄211を表示し、グループ所見入力欄214の左横にグループラベル表示欄213を表示している。これらのラベル(211、213)と所見(212、214)を隣接位置に(横に並べて)表示することで、注目位置を示す図形201と個別所見入力欄212及びグループ所見入力欄214の対応が明確になる。あるいは、所見入力ウィンドウ210が、現在どの注目領域に対する所見を表示しているかを明示するために、図形201(および文字列表示枠202)と所見入力ウィンドウ210を結ぶ線205を表示してもよい。またあるいは、図形201と所見入力ウィンドウ210の表示形態の一部を、グループ毎に設定した表示形態とは別の表示形態に変更して、編集中であることを明示してもよい。さらに、編集中の所見を明示するために、個別所見入力欄212またはグループ所見入力欄214のいずれか一方(編集中の方)を、編集中であることを示す表示形態に変えてもよい。
所見入力ウィンドウ210の位置とサイズ(縦方向と横方向の長さ)は、操作部35からのユーザ指示によって変更可能である。例えば、初期状態では、画像表示エリア200内の所定位置(例えば右上端)に所定サイズで所見入力ウィンドウ210を表示する。その後、ユーザ指示により、画像表示エリア200の外に配置することや、サイズを変更することも可能である。所見入力ウィンドウ210を表示した位置とサイズを記憶部34に記憶しておき、次回、画面表示する際に、記憶部34に記憶しておいた位置とサイズを用いて所見入力ウィンドウ210を表示部36に表示してもよい。
上述のS122により、個別所見入力欄212内の文字列(個別所見)の入力または編集が可能である。上述のS123により、グループ所見入力欄214内の文字列(グループ所見)の入力または編集が可能である。さらに、上述のS121の判定に、ユーザ入力位置が注目位置ラベル表示欄211内にあるか、またはグループラベル表示欄213内にあるかを判定する処理を追加してもよい。この処理の追加により、S122またはS123と同様の手順で、注目位置ラベルやグループラベルも編集可能となる。なお、グループラベルの付け間違いを防ぐため、グループラベルの編集については、既存のグループラベルの中の一つを選ぶような編集方式としてもよい。あるいは、ユーザがポインティングデバイスを用いて注目位置を示す図形を他の図形上にドラッグ&ドロップ操作することにより、2つの注目位置が同じグループに属することを指示できるようにしてもよい。より具体的に述べると、ユーザが図形203を図形201上にドラッグ&ドロップ操作した場合に、所見入力部44は、肺結節2のグループラベルを肺結節1のグループラベルと同じものに変更する。この際、表示制御部43は、各図形の描画位置は変更せずに、肺結節2を示す図形の表示属性を、変更後のグループに応じた表示属性に変更する。
文字列表示枠202と注目位置ラベル表示欄211には、いずれも同じ注目位置ラベル(「肺結節1」)を表示する。図3(a)に示した通り、一つの注目位置ラベルは、記憶部34内の一つの記憶領域に記憶されているので、文字列表示枠202と注目位置ラベル表示欄211の表示は常に同じになる。
操作部35からのユーザ指示により、個別所見入力欄212内の任意の文字列を、グループ所見入力欄214内の任意の位置にコピーまたは移動することができる。また逆に、操作部35からのユーザ指示により、グループ所見入力欄214内の任意の文字列を、個別所見入力欄212内の任意の位置にコピーまたは移動することができる。より具体的には、ユーザがポインティングデバイスまたはキーボードを用いて個別所見入力欄212内の任意の文字列を選択した後、カット(削除後にコピー)またはコピーの指示を出す。その後、ユーザはポインティングデバイスまたはキーボードを用いてグループ所見入力欄214内の文字列の任意の位置にカーソルを移動した後、ペースト(コピー文字列の挿入)の指示を出すことで、文字列のコピーまたは移動が完了する。あるいは、所定のGUI操作(ボタン押下やキー押下など)により、個別所見入力欄212内の全文字列をグループ所見入力欄214内の文字列の先頭または末尾にコピーまたは移動するようにしてもよい。また逆に、所定のGUI操作により、グループ所見入力欄214内の全文字列を個別所見入力欄212内の文字列の先頭または末尾にコピーまたは移動するようにしてもよい。
注目位置リスト表示エリア220には、読影対象である3次元医用画像データの任意の断層画像上に設定されたすべての注目位置に対する注目位置ラベルのリストが表示される。注目位置リストには、同じグループに属する注目位置ラベルを連続して表示し、同じグループに属する注目位置ラベル全体を囲む枠線221を表示する。または、注目位置ラベルの表示属性(文字色や背景色など)をグループ毎に異なる値に設定してもよい。操作部35からのユーザ入力により、注目位置リスト表示エリア220に表示された注目位置ラベルのいずれか一つが選択された場合、表示制御部43は、選択された注目位置が存在する断層画像を画像表示エリア200に表示してもよい。つまり、ユーザは注目位置リスト表示エリア220の表示項目(注目位置ラベル)を選択するだけで、対応する注目位置が存在する断層画像を観察することができるので、非常に効率よく断層画像を見直すことができる。
全体所見入力エリア230には、個別所見にもグループ所見にも含まれない所見や、診断、処置方式などを、ユーザが自由に記載する。
以上のように、本実施形態では、複数の注目領域のそれぞれについての個別の所見情報を入力するための個別所見入力欄だけでなく、グループに含まれる注目領域に共通する所見情報を入力するためのグループ所見入力欄を表示部36に表示させる。このため、画像上の注目位置の各々と所見との対応関係を明確にすると共に複数の注目位置に共通するグループ所見を入力することができ、読影効率を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、個別所見入力欄とグループ所見入力欄とを区別して表示部36に表示させている。さらには、個別所見入力欄とグループ所見入力欄とを並べて表示させている。このため、ユーザは、個別所見入力欄とグループ所見入力欄とを容易に見分けて、所見を入力したり閲覧したりすることが可能となる。
なお、本実施形態では、個別入力領域と共通入力領域とを表示する例を説明したが、個別入力領域は表示せず、共通入力領域のみを表示するようにしてもよい。このような構成によっても、複数の注目領域に対応づけて、これらに共通する所見を容易に入力することができるため、読影効率を向上させることが可能となる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、個別所見入力欄とグループ所見入力欄とを並べて表示する例を説明した。本発明の第2の実施形態(第2実施形態)では、個別所見入力欄とグループ所見入力欄とを切り替え可能に表示する例について説明する。図5は、所見入力ウィンドウに、個別所見入力欄とグループ所見入力欄を切り替え可能な形態で配置した場合の第一の画面表示例である。以下では、第1実施形態や図4と異なる部分のみ説明する。
図5において、所見入力ウィンドウ210は、一般にタブ形式と呼ばれるウィンドウ表示方式で表示されている。所見入力欄303は、個別所見入力欄とグループ所見入力欄を兼用する入力欄である。ユーザがポインティングデバイスやキーボードを用いて(肺結節1と表示された)個別所見選択タブ302を選択した時は、表示制御部43は、所見入力欄303に(肺結節1の)個別所見を表示する。またこの際、所見入力欄303内の文字列が入力または編集された場合は、所見入力部44は、所見入力欄303内の文字列を個別所見として記憶部34に記憶する。同様に、ユーザがポインティングデバイスやキーボードを用いて(肺結節グループと表示された)グループ所見選択タブ301を選択した時は、表示制御部43は、所見入力欄303に(肺結節グループの)グループ所見を表示する。またこの時、所見入力欄303内の文字列が入力または編集された場合は、所見入力部44は、所見入力欄303内の文字列をグループ所見として記憶部34に記憶する。
図5に示した画面表示例では、グループ所見選択タブ301を個別所見選択タブ302よりも左側に表示しており、初期状態ではグループ所見選択タブ301が選択されている。一つのグループが一つの注目領域だけを含む場合、ユーザは必ずしも個別所見とグループ所見の区別をする必要はなくなるため、個別所見に記載する内容をグループ所見に記載してもよい。こうしておくと、ユーザが後からグループに他の注目領域を加えた場合、かつ新たに加えた注目領域に対して個別所見を入力する必要がない場合に、ユーザは個別所見入力の手間を省くことができる。なぜなら、新たに加えた注目領域に対しては記載済みのグループ所見が自動的に表示されるので、個別所見を入力しなくても、記載済みのグループ所見によって新たに加えた注目領域の読影結果も説明されるからである。注目領域固有の所見を発見した時だけ、個別所見を入力すればよい。
図6は、所見入力ウィンドウに、個別所見入力欄とグループ所見入力欄を切り替え可能な形態で配置した場合の第二の画面表示例である。以下では、図5と異なる部分のみ説明する。
図6において、個別所見選択タブ302の下に、直交3断面画像の夫々を選択するためのタブ、すなわちAxial断面選択タブ311、Coronal断面選択タブ312、Sagittal断面選択タブ313を表示する。ユーザがポインティングデバイスやキーボードを用いてこれらの内のいずれか一つのタブを選択すると、表示制御部43により、選択されたタブに対応する断面画像が、表示部36の画像表示エリア200に表示される。この際、表示制御部43は、記憶部34に記憶された3次元医用画像データから、表示すべき断面位置および断面方向に存在する各画素データを読み出すことで、断面画像を再構成する。図6の例では、肺結節1のCoronal断面選択タブ312が選択されているので、肺結節1が写っている断面位置のCoronal断面画像が、画像表示エリア200に表示されている。
上記のように、個別所見入力欄とグループ所見入力欄とを切り替え可能に表示することで、各注目領域に対する所見と、複数の注目領域に共通する所見を、注目領域に対応づけて容易に編集・入力することが可能となる。
[第3実施形態]
本発明の第3の実施形態(第3実施形態)では、他のグループを含みうるグループを作成することが可能な、グループを階層的に構成しうる構成例を説明する。図7は、所見入力ウィンドウに、個別所見入力欄とグループ所見入力欄を切り替え可能な形態で配置した場合の第三の画面表示例である。以下では、図5と異なる部分のみ説明する。
図7において、所見入力ウィンドウ210は、図5と同様のタブ形式のウィンドウ表示方式で表示される。ただし、図7では、複数の階層から成るグループを扱えるようにしている。注目位置選択タブ(個別所見選択タブ)302(肺結節1)、第一階層グループのグループ所見選択タブ301(肺結節グループ)、第二階層グループのグループ所見選択タブ304(肺内病変)を表示している。図7の表示を行うために、記憶部34には、図8に示した情報を記憶する。
図8(a)、(b)、(c)は、図7で例示した複数階層のグループを扱うために記憶部34に記憶した、注目位置情報、第一階層グループ情報、第二階層グループ情報の記憶方式の一例(表形式)を示す図である。
図8(a)に示した表は、図3(a)に示した表とほぼ同じである。すなわち、図8(a)の351、352、354は、図3(a)の341、342、344に対応する。ただし、図3(a)のグループラベル343が、図8(a)の第一階層グループラベル353に変更されている。図3(a)と同様に、図8(a)の第一階層グループラベル353は空の文字列(第一階層グループラベルなし)としてもよい。
図8(b)に、各第一階層グループに対するグループ所見の記憶方式の一例を示している。1行目は、記憶する情報の種類の説明文であり、図の理解を容易にするために記載しただけなので、記憶しなくてもよい。2行目以降が、実際に記憶すべきデータである。355は、図8(a)に例示した第一階層グループラベルを記憶している。356は、各第一階層グループが属する第二階層グループのグループラベルを記憶している。357は、各第一階層グループに対するグループ所見である。なお、第二階層グループのグループラベルは空の文字列(第二階層グループラベルなし)としてもよい。
注目位置取得部42は、第一階層グループラベルが入力されるまでは(つまり空の文字列の場合は)、第二階層グループラベルを入力できないように制御してもよい。
図8(c)に、各第二階層グループに対するグループ所見の記憶方式の一例を示している。1行目は、記憶する情報の種類の説明文であり、図の理解を容易にするために記載しただけなので、記憶しなくてもよい。2行目以降が、実際に記憶すべきデータである。358は、図8(b)に例示した第二階層グループラベルを記憶している。359は、各第二階層グループに対するグループ所見である。
なお、上述した手法と同様の記憶方式により、より高次の階層を持つグループを記憶でき、図7に例示した方式と同様のタブ形式の表示方式により、より高次の階層を持つグループを表示できることは明らかである。また、最高次の階層グループを、全体所見を記入するためのグループとすることも可能であり、こうした場合、全体所見入力エリア230は不要となる。
以上のように、本実施形態では、注目領域を含みうるグループをさらに他のグループが含むことができ、これらの階層的なグループのそれぞれに対して所見を入力可能とする。このため、ユーザは、複数の注目領域を柔軟にカテゴライズして、グループの階層ごとに所望の所見を入力することが可能となる。なお、本実施形態では、注目領域を2階層のグループ構造で整理する例を説明したが、グループの階層の個数は3層以上としてもよい。
[第4実施形態]
本発明の第4の実施形態(第4実施形態)では、複数の注目領域を複数の階層のグループにグルーピングして、各注目領域やグループに所見を付与することが可能な更なる構成例を説明する。図9は、所見入力ウィンドウに、個別所見入力欄とグループ所見入力欄を切り替え可能な形態で配置した場合の第四の画面表示例である。以下では、図7と異なる部分のみ説明する。
図9において、所見入力ウィンドウ210は、図7と同様のタブ形式のウィンドウ表示方式で表示される。図9では、第二階層グループを全体所見としているので、第二階層グループのグループ所見選択タブ304には「全体所見」と表示している。
図9において、さらに、所見リスト選択タブ306を表示している。ユーザがこのタブを選択すると、表示制御部43は、所見入力兼リスト表示欄307に注目位置リストを表示する。この所見入力兼リスト表示欄307は、図5における所見入力欄303と注目位置リスト表示エリア220の両方の機能を兼ね備えたものである。つまり、ユーザが個別所見選択タブ302、第一階層グループ所見選択タブ301、または第二階層グループ所見選択タブ304を選択した時は、所見入力兼リスト表示欄307は、所見入力欄として機能する。一方、ユーザが所見リスト選択タブ306を選択した時は、所見入力兼リスト表示欄307は、注目位置リスト表示エリアとして機能する。
図10は、所見入力ウィンドウに、個別所見入力欄とグループ所見入力欄を切り替え可能な形態で配置した場合の第五の画面表示例である。以下では、図9と異なる部分のみ説明する。
図9では、ユーザが所見リスト選択タブ306を選択した時に、所見入力兼リスト表示欄307に、注目位置リストを文字列表示していた。一方、図10では、ユーザが所見リスト選択タブ306を選択した時に、所見入力兼リスト表示欄307に、注目位置リストを図示する。図10の例では、Coronal断面方向の全断面画像から作成したMIP(Maximum Intensity Projection)画像321上に、各注目位置を示すマークを表示する。なお、MIP画像は、3次元画像データをある断面方向に投影して2次元画像データを作成する既存の手法で作成される。また、MIP画像上の各注目位置の表示位置は、3次元画像データ上での各注目位置の3次元位置(Axial断層画像の断層位置と、Axial断層画像内のX,Y座標)を投影断面(Coronal断面)上に投影した2次元位置として求められる。
以上の処理に関し、制御部37が具備する各部の少なくとも一部を独立した装置として実現してもよい。また、各部の機能を実現するソフトウェアとして実現してもよい。またさらに、制御部37によって実現される機能の少なくとも一部をクラウドコンピューティングによって実現してもよい。すなわち、読影支援装置10とは異なる場所にある演算装置とLAN21を介して接続し、データの送受信を行うことで、演算装置に上述の処理を実行させてもよい。
以上説明したように、本発明の各実施形態によれば、画像上の注目位置と所見との対応関係を明確にすると共に、複数の注目位置に共通するグループ所見を入力できるという効果がある。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
10:読影支援装置、21:LAN、22:データベース、31:通信IF、32:ROM、33:RAM、34:記憶部、35:操作部、36:表示部、37:制御部、41:画像読出部、42:注目位置取得部、43:表示制御部、44:所見入力部

Claims (27)

  1. 被検体の医用画像における複数の注目領域を取得する領域取得手段と、
    前記複数の注目領域の中から同一のグループに含めるものを指定する指定手段と、
    前記複数の注目領域のそれぞれについての個別の所見情報を入力するための個別入力領域と、前記グループに含まれる注目領域に共通する所見情報を入力するための共通入力領域とを表示手段に表示させる表示制御手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記複数の注目領域のそれぞれについての個別の所見情報を取得する個別所見取得手段をさらに備え、
    前記表示制御手段は、前記複数の注目領域のそれぞれについて、当該注目領域について取得した前記個別の所見情報を当該注目領域の前記個別入力領域に表示させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 同一の前記グループに含まれる注目領域に共通する所見情報を取得する共通所見取得手段をさらに備え、
    前記表示制御手段は、前記グループごとに、当該グループについて取得した前記共通の所見情報を当該グループの前記個別入力領域に表示させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記表示制御手段は、前記個別入力領域と前記共通入力領域とを区別して前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記表示制御手段は、前記個別入力領域と前記共通入力領域とを並べて前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記表示制御手段は、前記個別入力領域と前記共通入力領域と切り替え可能に前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  7. 前記指定手段は、前記複数の注目領域のそれぞれについて、既存のグループに含めるか、新たなグループに含めるか、又は、いずれのグループにも含めないかを指定し、
    前記表示制御手段は、グループごとに前記共通入力領域を表示させる
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記指定手段は、前記複数の注目領域に含まれる注目領域について、複数のグループの候補のどのグループに含めるかを指定し、
    前記表示制御手段は、前記グループごとに前記共通入力領域を表示させる
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記注目領域の識別情報と、当該注目領域を含むグループの識別情報とを、関連付けて記憶する記憶手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記注目領域を含みうるグループを作成する作成手段をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記作成手段は、少なくとも一つの注目領域を含むグループを作成することを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記作成手段は、前記注目領域の識別情報に前記グループの識別情報を関連付けて前記記憶手段に記憶させることにより、該グループを作成することを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 前記記憶手段は、さらに、前記注目領域の個別の所見情報と、当該注目領域を含むグループに含まれる注目領域に共通する所見情報とを、関連付けて記憶することを特徴とする請求項9から12のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  14. 前記記憶手段は、前記グループに新たな注目領域が追加されたことに応じて、当該新たな注目領域の識別情報に該グループに含まれる注目領域に共通する所見情報を関連付けることを特徴とする請求項13に記載の情報処理装置。
  15. 前記表示制御手段は、前記医用画像と、該医用画像に含まれる前記複数の注目領域のそれぞれの位置を示す情報と、該複数の注目領域が属するグループを示す情報とを前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  16. 前記領域取得手段は、前記注目領域として、前記医用画像における位置又は範囲を示す情報を取得することを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  17. 前記表示制御手段は、同一のグループに含まれる注目領域を同じ表示形態で前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1から16のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  18. 前記表示制御手段は、前記医用画像における注目領域との対応を示して、当該注目領域の前記個別入力領域を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  19. 被検体の医用画像における複数の注目領域のそれぞれについて個別の所見情報を取得する個別所見取得手段と、
    前記複数の注目領域の中から同一のグループに含めるものを指定する指定手段と、
    前記グループに含まれる注目領域に共通する所見情報を取得する共通所見取得手段と、
    前記グループに含まれる注目領域のそれぞれについて、前記個別の所見情報と前記共通の所見情報とを関連付ける関連付け手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  20. 被検体の医用画像における複数の注目領域を取得する領域取得手段と、
    前記複数の注目領域の中から同一のグループに含めるものを指定する指定手段と、
    前記グループに含まれる注目領域に共通する所見情報を入力するための共通入力領域を表示手段に表示させる表示制御手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  21. 被検体の医用画像における複数の注目領域を取得する領域取得手段と、
    前記複数の注目領域の中から同一のグループに含めるものを指定する指定手段と、
    前記複数の注目領域のそれぞれについての個別の所見情報を入力するための個別入力領域と、前記グループに含まれる注目領域に共通する所見情報を入力するための共通入力領域とを表示手段に表示させる表示制御手段と
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  22. 被検体の医用画像における複数の注目領域のそれぞれについて個別の所見情報を取得する個別所見取得手段と、
    前記複数の注目領域の中から同一のグループに含めるものを指定する指定手段と、
    前記グループに含まれる注目領域に共通する所見情報を取得する共通所見取得手段と、
    前記グループに含まれる注目領域のそれぞれについて、前記個別の所見情報と前記共通の所見情報とを関連付ける関連付け手段と
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  23. 被検体の医用画像における複数の注目領域を取得する領域取得手段と、
    前記複数の注目領域の中から同一のグループに含めるものを指定する指定手段と、
    前記グループに含まれる注目領域に共通する所見情報を入力するための共通入力領域を表示手段に表示させる表示制御手段と
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  24. 領域取得手段が、被検体の医用画像における複数の注目領域を取得する領域取得工程と、
    指定手段が、前記複数の注目領域の中から同一のグループに含めるものを指定する指定工程と、
    表示制御手段が、前記複数の注目領域のそれぞれについての個別の所見情報を入力するための個別入力領域と、前記グループに含まれる注目領域に共通する所見情報を入力するための共通入力領域とを表示手段に表示させる表示制御工程と
    を備えることを特徴とする情報処理方法。
  25. 個別所見取得手段が、被検体の医用画像における複数の注目領域のそれぞれについて個別の所見情報を取得する個別所見取得工程と、
    指定手段が、前記複数の注目領域の中から同一のグループに含めるものを指定する指定工程と、
    共通所見取得手段が、前記グループに含まれる注目領域に共通する所見情報を取得する共通所見取得工程と、
    関連付け手段が、前記グループに含まれる注目領域のそれぞれについて、前記個別の所見情報と前記共通の所見情報とを関連付ける関連付け工程と
    を備えることを特徴とする情報処理方法。
  26. 領域取得手段が、被検体の医用画像における複数の注目領域を取得する領域取得工程と、
    指定手段が、前記複数の注目領域の中から同一のグループに含めるものを指定する指定工程と、
    表示制御手段が、前記グループに含まれる注目領域に共通する所見情報を入力するための共通入力領域を表示手段に表示させる表示制御工程と
    を備えることを特徴とする情報処理方法。
  27. コンピュータに請求項24から26のいずれか1項に記載の情報処理方法を実行させるためのコンピュータプログラム。
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