JP2010250688A - 情報処理装置、方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】仮想的な作業空間上における作業結果および/または途中経過の内容を容易に説明することが可能な情報処理装置、方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】説明用ビューウィンドウ400内には、当該ページの属性として、タイトル410およびページ番号412が付与される。なお、この説明用パーツとして表示するテキストについては、ユーザが任意に入力することもできるし、後述するようにワークスペースまたはワークスペース上のオブジェクトなどに予め付与されている情報(属性値など)に基づいて設定することもできる。
【選択図】図15
【解決手段】説明用ビューウィンドウ400内には、当該ページの属性として、タイトル410およびページ番号412が付与される。なお、この説明用パーツとして表示するテキストについては、ユーザが任意に入力することもできるし、後述するようにワークスペースまたはワークスペース上のオブジェクトなどに予め付与されている情報(属性値など)に基づいて設定することもできる。
【選択図】図15
Description
この発明は、仮想的な作業空間を提供する情報処理装置、方法およびプログラムに関する。
近年、知的創造作業を支援するための仮想的な作業空間(以下、「ワークスペース」とも称す。)が提案されている(例えば、特開平10−051581号公報(特許文献1)や特開平10−126758号公報(特許文献2)など)。
このワークスペースとは、いわば仮想的なホワイトボードのように使用可能な作業空間であり、ユーザは、この作業空間上において、手書き文字、画像、写真などの題材(以下、「オブジェクト」とも称す。)をインタラクティブに入力したり操作したりすることができる。ワークスペースを用いることで、個人またはグループでの知的創造作業(考えを練ったり、自身の考えを表出化して他メンバーとコミュニケーションをとったりする)が促進される。
このようなワークスペースでは、物理的なホワイトボードやメモ帳などとは異なり、実際にユーザが閲覧する範囲より広い範囲の作業空間を仮想的に提供することができる。なお、ユーザが閲覧する範囲は、必要に応じて自在に拡大もしくは縮小できるので、狭い領域に対しても書込みなどを行なうことができる。そのため、広大な範囲の作業空間であっても、ユーザはストレス無く作業を行なうことができる。
さらに、ワークスペースでは、アイデアを表出しやすい点、思い付きレベルの情報から、整理されて洗練された結論に至るまでの中間生成物が残るので、作業の経緯が分かりやすいという点、優れた作業記録方法であるという点などを特長とする。一方で、知的創造作業では、作業を整理した情報を他人に説明することで意見をもらい、そこでもらった意見をもとに、さらに整理され洗練されたアウトプットを得られることが多い。
上述のようなあるユーザが自身の作業結果および/または途中経過を他人に説明する場合を考えると、知的創造作業を行なったユーザ自身が作業しやすい(あるいは、記憶に残りやすい)態様と他のユーザが理解しやすい態様とは一般的に異なる。そのため、あるユーザが自身の作業結果および/または途中経過を他人に説明する場合、説明用の資料を新たに作成する必要がある。
しかしながら、新たな説明用資料を作成し、この説明用資料を用いて説明を行ない、さらにその説明時に議論した内容をコメントとして説明用資料に追記した場合などを考えると、実際にその内容を反映したいワークスペースにはその内容が追記されていないので、再度ワークスペースに対して操作を行なう必要がある。典型的には、議論した内容を示すコメントなどを書き込む手間が発生する。また、実際に説明を行なってから時間がたっているので、ワークスペースへの誤った内容を追記してしまうおそれがある。さらに、ワークスペースには記載されているが、説明用資料に記載していない情報を説明しようとする場合に、対応することが難しいという課題もあった。
また、例えば、特開2007−013550号公報(特許文献3)に開示されるような方法を用いて、ワークスペース上の作業結果をそのままの表現形式で見せたまま説明を行なう場合には、知的創造作業の過程で書き込んだ様々なオブジェクトがワークスペース上に残ったままになっているため、予め当該ユーザが考えた説明の順序を思い出しながら、ワークスペース上の説明対象となる箇所について、選択操作および/またはサイズ変更操作(拡大操作や縮小操作)などが必要となるため、煩わしいという課題がある。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、仮想的な作業空間上における作業結果および/または途中経過の内容を容易に説明することが可能な情報処理装置、方法およびプログラムを提供することである。
この発明のある局面に従えば、仮想的な作業空間を提供する情報処理装置を提供する。本情報処理装置は、作業空間と作業空間に含まれるオブジェクトとを定義した第1情報を管理するための第1管理手段と、第1情報に基づいて、仮想作業空間の一部または全部の内容を可視化するための第1可視化手段と、仮想作業空間の特定領域の内容を定義した第2情報を管理するための第2管理手段と、第2情報に定義された内容を可視化するための第2可視化手段とを含む。第2管理手段は、特定領域の指定に応答して第1情報に基づいて第2情報を生成または更新し、第1情報とは独立した表示要素を第2情報に追加的に定義可能である。
好ましくは、表示要素は、第1情報によって定義されるオブジェクトとは独立したオブジェクトを含む。
好ましくは、第2情報は、互いに独立したページに区切って内容を定義することが可能であり、表示要素は、1つのページに区切られた内容を含む。
さらに好ましくは、第2可視化手段は、第2情報が複数のページの内容を含む場合に、各ページの内容を所定順序で切替えて表示する。
好ましくは、本情報処理装置は、作業空間に含まれるオブジェクトの属性に基づいて表示要素を生成する要素生成手段をさらに含み、第2管理手段は、要素生成手段により生成された表示要素に基づいて、第2情報を更新する。
好ましくは、第2情報は、特定領域に含まれるオブジェクトについて、当該オブジェクトの第1情報における定義内容と関連付けるための参照情報を含む。
好ましくは、第2情報は、特定領域に含まれるオブジェクトに対して、作業空間における当該オブジェクトの有する表示属性とは異なる表示属性を設定するための情報を含む。
好ましくは、第1管理手段は、所定条件に基づいて、第2情報に含まれる定義の全部または一部を第1情報に反映し、第2管理手段は、第1管理手段によって第1情報に反映された内容に対応する2情報における定義を削除または更新する。
この発明の別の局面に従えば、情報処理装置により仮想的な作業空間を提供する方法を提供する。本方法は、作業空間と作業空間に含まれるオブジェクトとを定義した第1情報を管理するステップと、第1情報に基づいて、仮想作業空間の一部または全部の内容を可視化するステップと、仮想作業空間の特定領域の内容を定義した第2情報を管理するステップと、第2情報に定義された内容を可視化するステップとを有する。第2情報を管理するステップは、特定領域の指定に応答して第1情報に基づいて第2情報を生成または更新するステップと、第1情報とは独立した表示要素を第2情報に追加的に定義するステップとを含む。
この発明のさらに別の局面に従えば、コンピュータを仮想的な作業空間を提供する情報処理装置として機能させるプログラムを提供する。本プログラムは、コンピュータに、作業空間と作業空間に含まれるオブジェクトとを定義した第1情報を管理するステップと、第1情報に基づいて、仮想作業空間の一部または全部の内容を可視化するステップと、仮想作業空間の特定領域の内容を定義した第2情報を管理するステップと、第2情報に定義された内容を可視化するステップとを実行させる。第2情報を管理するステップは、特定領域の指定に応答して第1情報に基づいて第2情報を生成または更新するステップと、第1情報とは独立した表示要素を第2情報に追加的に定義するステップとを含む。
この発明によれば、仮想的な作業空間上における作業結果および/または途中経過の内容を容易に説明することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
[用語]
本明細書において「ワークスペース」とは、視認可能なオブジェクトを追加したり、編集したりすることができる情報処理装置上で提供される仮想的な作業空間を意味する。このようなワークスペースにより、ユーザが情報を整理したり、他ユーザとの間で情報を共有したりすることができる。このワークスペースを提供する形態(デバイス)としては、プログラム(アブリケーション)を実行する情報処理装置、予めその機能が組み込まれた電子ホワイトボード、および携帯電話やタブレットPC等が考えられる。
本明細書において「ワークスペース」とは、視認可能なオブジェクトを追加したり、編集したりすることができる情報処理装置上で提供される仮想的な作業空間を意味する。このようなワークスペースにより、ユーザが情報を整理したり、他ユーザとの間で情報を共有したりすることができる。このワークスペースを提供する形態(デバイス)としては、プログラム(アブリケーション)を実行する情報処理装置、予めその機能が組み込まれた電子ホワイトボード、および携帯電話やタブレットPC等が考えられる。
本明細書において「オブジェクト」とは、ワークスペース上に追加され得るデータ全般を意味する。このオブジェクトがユーザの操作対象単位となる。このオブジェクトの一例としては、図形、テキストドキュメント、ワークシートのセル、画像、音声、ログ、タグ、しおり、注釈、ユーザ情報などが挙げられる。
本明細書において「作業用ビュー」または「作業用ビュー表示」とは、ワークスペース上の一部または全部の内容を可視化(または、視覚化)する処理またはその処理結果を意味する。すなわち、「作業用ビュー」または「作業用ビュー表示」は、各時点のワークスペースの対象領域に含まれるオブジェクトなどをレンダリング(描画)することで得られる。ワークスペース上で作業するユーザを支援するために、この作業用ビューの表示内容は、原則としてリアルタイムで更新される。なお、このような作業用ビューを表示するための処理においては、表示倍率、表示位置、オブジェクトの表示タイプ(例えば、ワークスペース上に挿入された外部リングのオブジェクトを示すアイコンを、小サイズおよび大サイズのいずれで表示するか等)、付与情報の表示有無(例えば、表示対象のオブジェクトに関連して各オブジェクトを入力したユーザの名前などを表示するか否か等)、表示属性の選択や有効/無効切り替え、といった各種のパラメータを設定することができる。
本明細書において「説明用ビュー」または「説明用ビュー表示」とは、ワークスペース上における作業結果および/または途中経過の内容を説明するために、その内容を可視化する処理またはその処理結果を意味する。この「説明用ビュー」は、ワークスペース上の予め指定された特定領域の内容をレンダリング(描画)したものであり、通常の「作業モード」とは異なる「説明用モード」に設定されることで提供される。また、「説明用ビュー」では、複数の表示単位(本明細書では、「ページ」とも称す。)でその内容を切替えることも可能である。また、この説明用ビューで表示される内容は、後述する説明用情報350に基づいて生成され、この説明用情報350においては、表示されるオブジェクトがワークスペース上のオブジェクトに対する参照情報(リンク)として定義される。
[概要]
本実施の形態に従うワークスペースでは、ユーザが実際に作業を行なう仮想空間とは独立して、主としてプレゼンテーションを行なうための「説明用ビュー」の生成および再生を行なうことができる。この「説明用ビュー」は、ワークスペース上のオブジェクトに関連付けられているが、ワークスペースとは独立して提供される。さらに、この「説明用ビュー」においては、ワークスペースとは独立した表示要素を追加することが可能である。この表示要素は、その内容を説明をする場合に必要な要素、および/または、説明を受ける者にとってその内容をより理解しやすくする要素であり、ワークスペースにおける作業には必ずしも必要はない要素である。このような表示要素を追加することで、より効果的な説明(プレゼンテーション)を行なうことができる。
本実施の形態に従うワークスペースでは、ユーザが実際に作業を行なう仮想空間とは独立して、主としてプレゼンテーションを行なうための「説明用ビュー」の生成および再生を行なうことができる。この「説明用ビュー」は、ワークスペース上のオブジェクトに関連付けられているが、ワークスペースとは独立して提供される。さらに、この「説明用ビュー」においては、ワークスペースとは独立した表示要素を追加することが可能である。この表示要素は、その内容を説明をする場合に必要な要素、および/または、説明を受ける者にとってその内容をより理解しやすくする要素であり、ワークスペースにおける作業には必ずしも必要はない要素である。このような表示要素を追加することで、より効果的な説明(プレゼンテーション)を行なうことができる。
さらに、本実施の形態においては、「説明用ビュー」におけるワークスペースからの変更点をワークスペースに反映させることもできる。これにより、説明時に議論した内容などを簡単かつ確実にワークスペースに残すことができる。
[全体構成]
図1は、この発明の実施の形態に従うワークスペースを提供するための情報処理システムの概略構成図である。
図1は、この発明の実施の形態に従うワークスペースを提供するための情報処理システムの概略構成図である。
図1を参照して、本実施の形態に従う情報処理システムは、ネットワークNWを介して互いにデータ通信可能に接続された複数の情報処理装置PC1〜PCN(以下、単に「処理装置PC」とも総称する。)とサーバ装置SRVとを含む。すなわち、図1には、いわゆるサーバ・クライエント構成の情報処理システムを例示する。あるいは、いわゆるピア・トゥ・ピア構成を採用することもできる。
なお、本発明に係る情報処理装置および情報処理システムは、単独の処理装置PCとしても実現/提供されるため、必ずしも図1に示すような複数の処理装置PCおよびサーバ装置SRVが必要ではないが、複数のユーザからなるグループによる共同作業を提供する場合には、図1に示すような情報処理システムが好適である。
典型的に、図1に示す情報処理システムにおいては、各処理装置PCは、サーバ装置SRVを介して、ワークスペースを提供するための情報(後述する、ワークスペース(WS)情報300)を共有することで、各処理装置PCを利用するユーザにワークスペースを同期して提供できる。すなわち、いずれかの処理装置PC上のユーザがワークスペース上に何らかのオブジェクトを追加すると、当該追加されたオブジェクトが他の処理装置PC上に表示されるワークスペースにも反映される。このようにして、ユーザ間で情報の共有化が図られる。
なお、上述したように、単独の処理装置PCを用いて具現化するような場合には、当該処理装置PCにワークスペース情報が格納されてもよい。
サーバ装置SRVは、主として、処理装置PC1〜PCNの間でのデータ共有を制御する。
[ハードウェア構成]
図2は、この発明の実施の形態に従う情報処理装置の概略のハードウェア構成を示す模式図である。
図2は、この発明の実施の形態に従う情報処理装置の概略のハードウェア構成を示す模式図である。
図2を参照して、本実施の形態に従う情報処理装置の典型例である処理装置PCは、オペレーティングシステムを含む各種プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)2と、CPU2でのプログラムの実行に必要なデータを一時的に記憶する記憶部としてのメモリ14と、CPU2で実行されるプログラムを不揮発的に記憶するハードディスク(HDD)12とを含む。このようなプログラムは、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)ドライブ16またはフレキシブルディスク(FD:Flexible Disk)ドライブ18によって、それぞれCD−ROM16aまたはフレキシブルディスク18aなどから読取られる。
CPU2は、キーボード、マウス、タブレットなどからなる入力装置10を介してユーザによる操作要求を受取るとともに、プログラムの実行によって生成される画面出力を出力装置6へ出力する。
出力装置6は、対象のワークスペースに係る作業用ビューや説明用ビューをユーザに表示するためのデバイスであり、典型的には、モニターやプロジェクターなどからなる。
また、CPU2は、LANカードなどからなる通信インターフェイス8を介して、他の処理装置PCやサーバ装置SRVとの間でデータ通信を行なう。なお、これらの部位は、内部バス4を介して互いに接続される。
また、本実施の形態に従うサーバ装置SRVについても情報処理装置であり、そのハードウェア構成についても、図2に示す処理装置PCのハードウェア構成と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
[ワークスペースの概要]
次に、図3〜図8を参照して、本実施の形態に従うワークスペースの操作例について説明する。
次に、図3〜図8を参照して、本実施の形態に従うワークスペースの操作例について説明する。
図3は、この発明の実施の形態に従うワークスペースの一例を模式的に示す図である。図4は、図3に示すワークスペースに対応するワークスペース(WS)情報300の内容の一例を示す図である。
本実施の形態に従うワークスペース上には、各種のオブジェクトを追加したり、追加したオブジェクトに対する編集や削除をしたりすることができる。図3には、一例として、オブジェクトOBJ11〜OBJ19が作成済であるワークスペースのある状態が示されている。図3において、オブジェクトOBJ11は「画像オブジェクト」であり、オブジェクトOBJ12,OBJ14〜OBJ19は「テキストオブジェクト」であり、オブジェクトOBJ13は「線オブジェクト」である。このように、オブジェクトの種類としては、電子的に取扱えるデータであれば特に限定されることはないが、一例として、画像や文書といった外部ファイル以外に、図形や線といったベクトルデータ、手書きによる自由入力などを受付可能である。
なお、図3に示すワークスペースは、概念的に表現されたものであり、実際には、ユーザ操作に応じた範囲の領域(図3には、ビュー範囲VIEW1およびVIEW2を一例として示す)に含まれる内容が各処理装置PC上に作業用ビューが表示(レンダリング)される。すなわち、ワークスペースの一部または全部の内容がユーザに向けて可視化される。
ワークスペースおよびこれらのオブジェクトOBJ11〜OBJ19は、図4に示すようなWS情報300として定義される。本実施の形態に従うワークスペースおよびワークスペースに含まれる各オブジェクトを定義するためのWS情報300は、代表的に、XMLなどのマークアップ言語で記述される。このようなマークアップ言語を採用することで、タグ(<>と</>とで囲まれる文字に与える属性)を自在に設定することができ、これによりシステムの拡張性を高めることができる。
図4には、WS情報300の内容として、ワークスペースを特定するためのワークスペース(workspace)タグ320と、オブジェクトOBJ11〜OBJ15をそれぞれ定義する記述311〜315とを示す。
ワークスペースタグ320には、典型的に、ワークスペースの識別番号(id)、および当該ワークスペースの作成者(Author)などの情報が格納される。なお、ワークスペースタグ320には、文字エンコーディング属性などを含めてもよい。
各オブジェクトは、<object>タグで始まり、</object>タグで終了する記述によって定義される。図4に示す記述311〜315の各々には、各オブジェクトの識別番号(id)、各オブジェクトの種類に応じた属性(image:画像オブジェクト、text:テキストオブジェクト、line:線オブジェクトなど)、各オブジェクトまたは各オブジェクトを構成する要素についてのワークスペース上の配置位置(x= ,y= )、外部ファイルのリンクアドレス(src)、拡大縮小率(scale)などが含まれる。すなわち、記述311〜315の各々には、オブジェクトに対応付けられた識別情報、およびオブジェクトの実体が定義される。
より具体的には、id属性には、各オブジェクトを一意に特定する識別番号が定義される。また、<point>タグには、各オブジェクトまたは各オブジェクトを構成する要素についてのワークスペース上の配置位置が定義される。<src>タグには、関連付けされた外部ファイルのリンクアドレスが定義される。
例えば、オブジェクトOBJ11に対応する記述311には、id属性において、識別番号が「11」であることが定義され、<image>タグにおいて、イメージオブジェクトであることが定義される。さらに、<image>タグ内の属性において、x='60' y='180'の位置に配置されることが定義され、<src>タグにおいて、外部ファイルを特定する「fuji.jpg」が定義され、<scale>タグにおいて、オブジェクトOBJ1の表示倍率が「0.25」倍であることが定義される。
なお、画像オブジェクトなどについては、WS情報300内の記述とは別に外部ファイル(参照先のファイル)が用意されている。このような画像オブジェクトについては、ワークスペース上で、その内容を参照したり表示したりすることが可能である。
なお、図4では、1つのWS情報300を用いて、ワークスペースを構成する例について例示したが、複数のファイルを用いて同等の情報を定義してもよい。例えば、各オブジェクトが定義されたファイルを、リレーショナルデータベースなどを用いて互いに関連付けた構成などを採用することができる。すなわち、オブジェクト単位で取扱えるデータ構造であれば、図4に示すデータ構造に限られず、任意のデータ構造を採用することができる。このWS情報300の内容に基づいて、ワークスペースの描画処理や外部出力が行われる。
また、処理装置PC上でユーザが操作を行なうことで、ワークスペースの新規作成、作成したワークスペースの書き出し、既作成のワークスペースの読み込みなどが可能である。
図5は、この発明の実施の形態に従う処理装置PC上における初期操作を説明するための図である。図5を参照して、典型的な操作例として、処理装置PCの出力装置6には、初期的に、本実施の形態に従うワークスペースを提供するビュー表示ウィンドウ250が表示される。このビュー表示ウィンドウ250には、ワークスペースの内容を表示するための領域158に加えて、その上部には、「ファイル」ボタン252、「操作」ボタン254、「表示」ボタン256が表示される。ユーザが、この「ファイル」ボタン252をマウスなどによって選択すると、WS情報に対する操作を行なうためのダイアログ152aが表示される。このダイアログ152aのうち、「新規WSを開く」が選択されると、新たなワークスペースが作成される。また、「WSを保存する」が選択されると、現在作成中のワークスペースがWS情報として保存される。さらに、「WSを開く」が選択されると、保存されている既作成のWS情報を選択的に読み込んで、ワークスペースを表示する。
[ワークスペースにおける編集機能]
図6は、この発明の実施の形態に従う処理装置PC上における編集操作を説明するための図である。図7は、図6に示す編集操作に対応するWS情報300の内容の一例を示す図である。図8は、この発明の実施の形態に従う処理装置PC上におけるオブジェクトの選択操作の別形態を示す図である。
図6は、この発明の実施の形態に従う処理装置PC上における編集操作を説明するための図である。図7は、図6に示す編集操作に対応するWS情報300の内容の一例を示す図である。図8は、この発明の実施の形態に従う処理装置PC上におけるオブジェクトの選択操作の別形態を示す図である。
ユーザがワークスペース上の何らかのオブジェクトに対して変更や削除といった編集操作を行なう際には、典型的に、操作対象となるオブジェクトを選択した上で、処理内容を指示する。このオブジェクトの選択の方法としては、対象のオブジェクトを直接選択する方法、および所望の領域を指定することで、当該領域内に存在するオブジェクトを選択とする方法などがある。また、連続的に複数回に亘ってオブジェクトを選択(追加)できるようにしてもよい。
一例として、ユーザがワークスペース上に配置されたオブジェクトOBJ12を移動する場合の操作について例示する。図6(a)に示すように、ユーザは、表示されるカーソルCRSを対象オブジェクト(オブジェクトOBJ12)上に配置した上で、マウスに対するクリック操作(典型的には、左クリック)を行なうことで、オブジェクトOBJ12を直接選択する。あるいは、図6(b)に示すように、ユーザは、表示されるカーソルCRSを対象オブジェクト(オブジェクトOBJ12)上に配置した上で、マウスに対するクリック操作(典型的には、右クリック)を行なうことで操作コマンド一覧を示すダイアログを表示させ、このダイアログ上で「選択」を指定することで、オブジェクトOBJ12を直接選択する。
このようにオブジェクトOBJ12が選択された状態で、図6(c)に示すように、ユーザがドラッグ操作やカーソル操作などを行なうことによって、オブジェクトOBJ12を移動させることができる。
このとき、図6(c)に示すようなオブジェクトOBJ12に対する移動指示に伴って、図7(a)に示すようなWS情報300に定義されていたオブジェクトOBJ12に係る記述312は、図7(b)に示すように、その配置位置(x= ,y= )の値が変更された記述312#に更新される。すなわち、図7(a)の記述312においては、その配置される配置位置が(x='300' y='240')と定義されていたものが、図7(b)の記述312#においては、配置位置が(x='320' y='160')に変更されている。
なお、図6においては、ユーザが対象のオブジェクトを直接的に選択する場合の操作例を示したが、図8に示すように、領域指定をすることで対象のオブジェクトを間接的に選択するようにしてもよい。
すなわち、図8を参照して、ユーザがマウスに対するクリック操作(典型的には、左クリック)を継続した状態で、オブジェクトOBJ12を含むような領域をドラッグ操作することで所望の領域が指定される。この指定された領域に含まれるオブジェクトが選択される。このように、ユーザは対象のオブジェクトを直接的に選択しなくとも、指定した領域内にあるオブジェクトを選択するようにすることもできる。
当然のことながら、図6および図8に示したオブジェクトの移動操作の他にも、各種の編集操作が可能である。例えば、オブジェクトの色、形状、内容の変更などが可能である。他にも、オブジェクト同士の連結やリンクやタグなどの属性設定などを採用してもよい。
[説明用ビュー生成]
まず、図9および図10を参照して、この発明の実施の形態に従うワークスペースにおける説明用ビューの生成手順について説明する。図9は、この発明の実施の形態に従うワークスペースにおける説明用モードの初期状態を示す図である。図10は、この発明の実施の形態に従う説明用ビューの表示例を示す図である。
まず、図9および図10を参照して、この発明の実施の形態に従うワークスペースにおける説明用ビューの生成手順について説明する。図9は、この発明の実施の形態に従うワークスペースにおける説明用モードの初期状態を示す図である。図10は、この発明の実施の形態に従う説明用ビューの表示例を示す図である。
図9を参照して、作業用ビュー200には、オブジェクトOBJ1〜OBJ4が配置されているワークスペース上のある領域が可視化されているものとする。ユーザが、処理装置PCの入力装置10の典型例であるキーボード10aおよび/またはマウス10bを操作して説明用モードの開始を指示したものとする。すると、出力装置6であるモニターに、説明用モードにおける各種操作を行なうためのダイアログ210が表示される。このダイアログ210には、後述するように、本実施の形態に従う説明用ビュー機能に係る各種指示を行なうためのアイコン群が選択可能に表示されている。
ユーザがこのダイアログ210の操作などを行なうことで説明用情報350が生成および/または更新される。このとき、互いに独立したページに区切って説明用ビューの内容を定義することが可能である。そして、説明の趣旨に沿った順序および内容で3ページ分の説明用情報350が生成されたものとすると、この説明用情報350に基づいて、図10に示すように、説明用ビュー401,402,403が表示される。すなわち、各ページに区切られた内容が時系列に順次切替えて出力装置6に表示される。このような説明用情報350には、説明用ビュー401として示すように、タイトルのページなどを含む場合がある。
なお、説明用ビューの再生については、予め定められた順序(ページ番号順)に順次切替えて表示するようにしてもよいし、ユーザ操作に応じて指定されたページを表示するようにしてもよい。
このような説明用情報350(説明用ビュー)のユーザによる生成手順としては、以下のようになる。
(工程1)説明用モードの選択
(工程2)説明用ビューとして表示すべき特定領域をワークスペース上に設定してページ生成
(工程3)ワークスペース上に設定した特定領域に含まれるオブジェクトに対して、属性変更、移動、非表示化などの編集操作、およびコメントの追加
(工程4)タイトルやページ番号などの説明用パーツの追加
(工程5)次のページを生成する場合には、工程2〜工程4を繰返す
(工程6)表紙ページや目次ページなどの説明用パーツの追加
(工程7)生成した内容を説明用情報350として保存
なお、説明用パーツとは、説明を行なうために必要な表示要素の典型例であり、WS情報300とは独立して、説明用情報350に追加することが可能なオブジェクト、スクリプトおよびページなどを含む。具体的には、作業対象のワークスペース上では必要がないものの、説明を行なう際には必要となるものであり、たとえば、複数のページに区切られているために必要となっているもの(表紙、目次、ページ数、ページタイトルなど)、およびその他説明時に使うもの(会社のロゴマーク、社外持ち出し禁止マークなど)を含む。
(工程2)説明用ビューとして表示すべき特定領域をワークスペース上に設定してページ生成
(工程3)ワークスペース上に設定した特定領域に含まれるオブジェクトに対して、属性変更、移動、非表示化などの編集操作、およびコメントの追加
(工程4)タイトルやページ番号などの説明用パーツの追加
(工程5)次のページを生成する場合には、工程2〜工程4を繰返す
(工程6)表紙ページや目次ページなどの説明用パーツの追加
(工程7)生成した内容を説明用情報350として保存
なお、説明用パーツとは、説明を行なうために必要な表示要素の典型例であり、WS情報300とは独立して、説明用情報350に追加することが可能なオブジェクト、スクリプトおよびページなどを含む。具体的には、作業対象のワークスペース上では必要がないものの、説明を行なう際には必要となるものであり、たとえば、複数のページに区切られているために必要となっているもの(表紙、目次、ページ数、ページタイトルなど)、およびその他説明時に使うもの(会社のロゴマーク、社外持ち出し禁止マークなど)を含む。
以下、これらの各工程の詳細について説明する。
[説明用ビュー生成の詳細]
図11〜図17は、この発明の実施の形態に従う説明用ビュー機能の操作例を示す図である。
[説明用ビュー生成の詳細]
図11〜図17は、この発明の実施の形態に従う説明用ビュー機能の操作例を示す図である。
(工程1)
上述したように、ユーザが入力装置10を操作して説明用モードを指示することで、説明用モードが開始される。この説明用モードにおいては、ダイアログ210(図10)が出力装置6に表示される。
上述したように、ユーザが入力装置10を操作して説明用モードを指示することで、説明用モードが開始される。この説明用モードにおいては、ダイアログ210(図10)が出力装置6に表示される。
(工程2)
典型的には、図11に示すように、ユーザがマウス10bを操作して、カーソルCRSでダイアログ210に含まれる領域設定アイコンを選択した後、引き続いて、マウス10bを操作して、説明用ビューとして表示することを希望する特定領域を設定する。図11に示す例では、カーソルCRSの移動軌跡に対応する領域121が設定されている。この領域121の設定に応答して、領域121内のオブジェクトを含むページが説明用情報350として、新たに生成される。そして、図12に示すように、この生成された説明用情報350に基づいて、説明用ビューウィンドウ400が出力装置6に表示される。すなわち、図12に示す説明用ビューウィンドウ400には、図11に示す領域121内と同じ内容(イメージ)が表示されていることがわかる。この説明用ビューウィンドウ400には、説明用ビューウィンドウ400に含まれるオブジェクトOBJ1〜OBJ3が、WS情報300中の対応するオブジェクトOBJ1〜OBJ3に対する参照情報(リンク)として定義される。
典型的には、図11に示すように、ユーザがマウス10bを操作して、カーソルCRSでダイアログ210に含まれる領域設定アイコンを選択した後、引き続いて、マウス10bを操作して、説明用ビューとして表示することを希望する特定領域を設定する。図11に示す例では、カーソルCRSの移動軌跡に対応する領域121が設定されている。この領域121の設定に応答して、領域121内のオブジェクトを含むページが説明用情報350として、新たに生成される。そして、図12に示すように、この生成された説明用情報350に基づいて、説明用ビューウィンドウ400が出力装置6に表示される。すなわち、図12に示す説明用ビューウィンドウ400には、図11に示す領域121内と同じ内容(イメージ)が表示されていることがわかる。この説明用ビューウィンドウ400には、説明用ビューウィンドウ400に含まれるオブジェクトOBJ1〜OBJ3が、WS情報300中の対応するオブジェクトOBJ1〜OBJ3に対する参照情報(リンク)として定義される。
(工程3)
説明用ビューウィンドウ400内に表示されるオブジェクトに対しては、各種の編集操作が可能である。ユーザは、必要に応じて、説明用ビューウィンドウ400内に表示されるオブジェクトに対して、属性変更、移動、非表示化などの編集操作、およびコメントの追加などを行なうことができる。たとえば、図13に示すように、ユーザが、オブジェクトOBJ2を紙面左下方向に移動させ、オブジェクトOBJ3(図12参照)を非表示化(あるいは、削除)し、コメントを含む新たなオブジェクトOBJ5を追加したとする。このような編集操作によって、説明用ビューウィンドウ400の内容は、図14に示すように変更される。
説明用ビューウィンドウ400内に表示されるオブジェクトに対しては、各種の編集操作が可能である。ユーザは、必要に応じて、説明用ビューウィンドウ400内に表示されるオブジェクトに対して、属性変更、移動、非表示化などの編集操作、およびコメントの追加などを行なうことができる。たとえば、図13に示すように、ユーザが、オブジェクトOBJ2を紙面左下方向に移動させ、オブジェクトOBJ3(図12参照)を非表示化(あるいは、削除)し、コメントを含む新たなオブジェクトOBJ5を追加したとする。このような編集操作によって、説明用ビューウィンドウ400の内容は、図14に示すように変更される。
(工程4)
上述の説明用ビューウィンドウ400に対しては、説明用パーツを追加することが可能である。ユーザは、必要に応じて、ダイアログ210に含まれる説明用パーツ追加アイコンを選択するとともに、追加すべき説明用パーツの種類を選択した後、引き続いて、マウス10bを操作して、当該選択した説明用パーツを配置すべき位置を指定する。たとえば、図15に示すように、説明用ビューウィンドウ400内には、当該ページの属性として、タイトル410およびページ番号412が付与される。なお、この説明用パーツとして表示するテキストについては、ユーザが任意に入力することもできるし、後述するようにワークスペースまたはワークスペース上のオブジェクトなどに予め付与されている情報(属性値など)に基づいて設定することもできる。
上述の説明用ビューウィンドウ400に対しては、説明用パーツを追加することが可能である。ユーザは、必要に応じて、ダイアログ210に含まれる説明用パーツ追加アイコンを選択するとともに、追加すべき説明用パーツの種類を選択した後、引き続いて、マウス10bを操作して、当該選択した説明用パーツを配置すべき位置を指定する。たとえば、図15に示すように、説明用ビューウィンドウ400内には、当該ページの属性として、タイトル410およびページ番号412が付与される。なお、この説明用パーツとして表示するテキストについては、ユーザが任意に入力することもできるし、後述するようにワークスペースまたはワークスペース上のオブジェクトなどに予め付与されている情報(属性値など)に基づいて設定することもできる。
上述のような手順によって、説明用ビューとして表示される1ページ分の情報が生成される。
なお、説明用情報350に含まれるオブジェクトに対して、アニメーションや表示属性の変更などのスクリプトを含めることもできる。これにより、より魅力的な説明用ビューを表示することもできる。
(工程5)
ユーザは、上述の工程2〜工程4を繰返すことで、必要に応じた数のページを生成することができる。たとえば、図16に示すように、ダイアログ210に含まれるページ追加アイコンを選択すると、それ以前に表示されていた説明用ビューウィンドウ400がリセットされる。そして、次のページ用の説明用ビューとして表示すべき領域が設定可能な状態となる。ここで、ユーザが、上述の工程2と同様に、マウス10bを操作して、説明用ビューとして表示することを希望する新たな領域122を設定すると、次のページに関連付けられた説明用情報350が新たに生成される。
ユーザは、上述の工程2〜工程4を繰返すことで、必要に応じた数のページを生成することができる。たとえば、図16に示すように、ダイアログ210に含まれるページ追加アイコンを選択すると、それ以前に表示されていた説明用ビューウィンドウ400がリセットされる。そして、次のページ用の説明用ビューとして表示すべき領域が設定可能な状態となる。ここで、ユーザが、上述の工程2と同様に、マウス10bを操作して、説明用ビューとして表示することを希望する新たな領域122を設定すると、次のページに関連付けられた説明用情報350が新たに生成される。
(工程6)
上述のように生成するページに加えて、ユーザは、表紙ページや目次ページなどの説明用パーツを追加することができる。たとえば、図17に示すように、ダイアログ210に含まれる表紙追加アイコンを選択すると、それ以前に表示されていた説明用ビューウィンドウ400がリセットされる。そして、説明用ビューウィンドウ400には、表紙用のページが表示される。この状態においては、ユーザが各種テキストを入力することが可能である。たとえば、図17に示すように、「HPデザイン検討」というタイトルおよび「日付」などの文字列が入力されて、表紙用のページが完成する。
上述のように生成するページに加えて、ユーザは、表紙ページや目次ページなどの説明用パーツを追加することができる。たとえば、図17に示すように、ダイアログ210に含まれる表紙追加アイコンを選択すると、それ以前に表示されていた説明用ビューウィンドウ400がリセットされる。そして、説明用ビューウィンドウ400には、表紙用のページが表示される。この状態においては、ユーザが各種テキストを入力することが可能である。たとえば、図17に示すように、「HPデザイン検討」というタイトルおよび「日付」などの文字列が入力されて、表紙用のページが完成する。
(工程7)
さらに、ユーザがダイアログ210に含まれる保存アイコンを選択すると、それ以前の工程において生成された一連のページが説明用情報350として保存される。この保存された説明用情報350に基づいて、一連のページが説明用ビューとして表示される。
さらに、ユーザがダイアログ210に含まれる保存アイコンを選択すると、それ以前の工程において生成された一連のページが説明用情報350として保存される。この保存された説明用情報350に基づいて、一連のページが説明用ビューとして表示される。
なお、上述の工程は、あくまで一例であって、上記と同様の処理を行なうものであれば、その工程の実行順序を変更してもよい。
また、上述の説明では、ユーザがワークスペース上の所望の領域を指定して説明用情報350(説明用ビュー)を生成する方法について例示したが、ワークスペース上に説明用ビューのnページ目の領域というように予め設定しておき、各領域に、目的とするオブジェクトを適宜貼り付けることで、説明用情報350が生成/更新されるようにしてもよい。
[説明用ビュー生成に係るデータ構造]
図18は、図9に示すワークスペースに対応するWS情報300の内容の一例を示す図である。図19〜図25は、図11〜図17に示すワークスペース説明用ビュー生成の過程に応じて生成される説明用情報350の内容の一例を示す図である。
図18は、図9に示すワークスペースに対応するWS情報300の内容の一例を示す図である。図19〜図25は、図11〜図17に示すワークスペース説明用ビュー生成の過程に応じて生成される説明用情報350の内容の一例を示す図である。
まず、図18には、オブジェクトOBJ1〜OBJ4が配置されているワークスペース(図9)を定義するWS情報300の内容を示す。図18に示すWS情報300は、上述の図4と同様に、ワークスペースを特定するためのワークスペース(workspace)タグ320と、オブジェクトOBJ1〜OBJ4をそれぞれ定義する記述301〜304とを含む。これらの記述301〜304の各々には、各オブジェクトの識別番号(id)、各オブジェクトの表示/非表示の設定値(visible)、各オブジェクトの種類(image)、各オブジェクトのワークスペース上の配置位置(x= ,y= )、各オブジェクトの表示サイズ(高さ(height)および幅(width))などの属性が定義される。なお、オブジェクトOBJ1〜OBJ4は、いずれも画像オブジェクトとする。
(i)工程2の後
図19には、図12に示す説明用ビューウィンドウ400に対応する説明用情報350の内容の一例を示す。図19に示すように、説明用情報350は、一例として、XMLなどのマークアップ言語で記述される。
図19には、図12に示す説明用ビューウィンドウ400に対応する説明用情報350の内容の一例を示す。図19に示すように、説明用情報350は、一例として、XMLなどのマークアップ言語で記述される。
説明用情報350は、シナリオ(scenario)タグ351と、ページ(page)タグ352と、中心位置(wsCenterPoint)タグ353と、サイズ(size)タグ354とを含む。
シナリオ(scenario)タグ351は、対象の説明用ビューの開始を定義するためのものである。このシナリオタグ351には、典型的に、対象のシナリオの識別番号(id)、および当該シナリオの作成者(Author)などの属性が付与される。なお、シナリオタグ351には、文字エンコーディング属性などを含めてもよい。
ページ(page)タグ352は、対象の説明用ビューに含まれる各ページの開始を定義するためのものである。このページタグ352には、そのページ番号(value)およびページタイトル(title)などの属性が付与される。すなわち、説明用情報350においては、ページタグを用いることで、互いに独立したページに区切って内容を定義することが可能である。
中心位置(wsCenterPoint)タグ353は、説明用ビューとして描画すべき領域の中心座標を定義するものである。この中心座標(x= ,y= )は、典型的には、ワークスペース上の座標値を用いて定義される。
サイズ(size)タグ354は、説明用ビューとして描画すべき領域のサイズを定義するものである。このサイズ(height= ,width= )は、典型的には、ワークスペース上のサイズを用いて定義される。
さらに、説明用情報350は、対応するページに含まれるオブジェクトを特定するための記述361,362,363を含む。
記述361〜363の各々は、<link>タグおよび</link>を用いて、対応するページに含まれるオブジェクトを特定する。このように、<link>タグは、対応するページにおけるオブジェクトを一意に特定するための識別番号(id)を属性として含む。また、<link>タグは、対応するオブジェクトの表示/非表示(可視/不可視)の設定値('true'または'false')を属性として含む。
さらに、<link>タグおよび</link>タグ内には、対象オブジェクトを、WS情報300に定義されたオブジェクトの識別番号に基づいて特定するための、<target_object>タグが記述される。すなわち、この<target_object>タグには、その属性値として、WS情報300上における対象オブジェクトの識別番号が格納される。たとえば、WS情報300においてオブジェクトOBJ1の識別番号が「1」として定義されているので、オブジェクトOBJ1に対応する記述361については、<target_object>タグの属性値として、「id=1」が付与される。記述362および363についても同様である。このように、記述361〜363の各々には、ワークスペース上の対象オブジェクトを特定するための参照情報(リンク)を含む。すなわち、<link>タグおよびその中に含まれる<target_object>タグは、それぞれの特定領域に含まれるオブジェクトについて、当該オブジェクトのWS情報300における定義内容と関連付けるための参照情報に相当する。
(ii)工程3の後
次に、図13および図14に示すようにオブジェクトOBJ1〜OBJ3に対する編集操作などがなされると、図19に示す説明用情報350の内容は、図20に示すように更新される。
次に、図13および図14に示すようにオブジェクトOBJ1〜OBJ3に対する編集操作などがなされると、図19に示す説明用情報350の内容は、図20に示すように更新される。
図20を参照して、まず、オブジェクトOBJ2に対する移動操作は、相対距離(move)タグ3621によって定義される。すなわち、相対距離(move)タグ3621には、ワークスペース上の座標位置(WS情報300における対応するオブジェクトの配置位置)を基準とした相対移動量が記述される。図19に示す例においては、相対移動量(x='-10' ,y='2')が定義されているので、オブジェクトOBJ2をワークスペース上の配置位置からx方向に「−10」だけ移動し、かつy方向に「2」だけ移動した位置に表示することが定義される。すなわち、相対距離(move)タグ3621は、それぞれの特定領域に含まれるオブジェクトに対して、ワークスペースにおける当該オブジェクトの有する表示属性とは異なる表示属性を設定するための情報に相当する。
また、オブジェクトOBJ3に対する非表示化は、記述361に含まれる<link>タグの表示/非表示の設定値(visible)を「false」にセットすることで定義される。すなわち、この表示/非表示の設定値(visible)が「false」にセットされると、ワークスペース上で表示されていたオブジェクトOBJ3がビュー表示上では、表示されなくなる。すなわち、visible属性についてもは、それぞれの特定領域に含まれるオブジェクトに対して、ワークスペースにおける当該オブジェクトの有する表示属性とは異なる表示属性を設定するための情報に相当する。
なお、ワークスペースにおけるオブジェクトの有する表示属性としては、オブジェクトの表示サイズ、表示色(オブジェクト色、背景色、境界線色等)、表示装飾(点滅表示や縁取り等)、表示有無、オブジェクト種類(画像およびテキストのいずれであるか)、拡大縮小率、線太さ、プロパティ表示有無(入力者や付与コメント等を表示させるか否か)などのを含み、これらの内容を説明用ビューにおいて任意に変更できるようにしてもよい。
さらに、コメントに相当するオブジェクトOBJ5の追加は、説明用情報350に新たなオブジェクトを定義する記述365によって実現される。この記述365は、他の記述361〜363とは異なり、オブジェクトの実体を定義する。すなわち、記述365は、<object>タグおよび</object>タグを含み、この<object>タグおよび</object>タグの間には、対応するオブジェクトの属性である<text>と、そのテキストの内容(value)である「最有力」と、配置座標(x='60' y='42')とが定義されている。したがって、この記述365によって定義されるオブジェクトOBJ5は、ワークスペース上のオブジェクト(WS情報300の定義内容)とは独立したオブジェクトとして自在に設定可能である。すなわち、<object>タグは、説明用パーツとして、WS情報300によって定義されるワークスペース上のオブジェクトとは独立したオブジェクトを定義する。
(iii)工程4の後
次に、図15に示すように、ページの属性としてタイトル410が付与されると、図20に示す説明用情報350の内容は、図21に示すように更新される。すなわち、図21を参照して、タイトル410は、ページ(page)タグ352のページタイトル(title)属性として付与される。すなわち、ページタイトル(title)属性が説明用パーツとなる。
次に、図15に示すように、ページの属性としてタイトル410が付与されると、図20に示す説明用情報350の内容は、図21に示すように更新される。すなわち、図21を参照して、タイトル410は、ページ(page)タグ352のページタイトル(title)属性として付与される。すなわち、ページタイトル(title)属性が説明用パーツとなる。
(ix)工程5の後
次に、説明用ビューの2ページ目として、図16に示すように領域122が設定されると、図21に示す説明用情報350の内容は、図22に示すように更新される。すなわち、図22を参照して、説明用情報350には、2ページ目の説明用ビューを定義するための情報として、シナリオ(scenario)タグ371と、ページ(page)タグ372と、中心位置(wsCenterPoint)タグ373と、サイズ(size)タグ374とを含む。これらのタグおよびこれらのタグに定義される情報は、1ページ目の説明用ビューを定義するための情報である、シナリオ(scenario)タグ351と、ページ(page)タグ352と、中心位置(wsCenterPoint)タグ353と、サイズ(size)タグ354と同様である。そのため、より詳細な説明は繰返さない。
次に、説明用ビューの2ページ目として、図16に示すように領域122が設定されると、図21に示す説明用情報350の内容は、図22に示すように更新される。すなわち、図22を参照して、説明用情報350には、2ページ目の説明用ビューを定義するための情報として、シナリオ(scenario)タグ371と、ページ(page)タグ372と、中心位置(wsCenterPoint)タグ373と、サイズ(size)タグ374とを含む。これらのタグおよびこれらのタグに定義される情報は、1ページ目の説明用ビューを定義するための情報である、シナリオ(scenario)タグ351と、ページ(page)タグ352と、中心位置(wsCenterPoint)タグ353と、サイズ(size)タグ354と同様である。そのため、より詳細な説明は繰返さない。
また、説明用情報350は、2ページの説明用ビューに含まれるオブジェクトOBJ4を特定するための記述381を含む。この記述381の内容についても、上述の記述361〜363と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
(x)工程6の後
次に、図17に示すように表紙用のページが追加されると、図22に示す説明用情報350の内容は、図23に示すように更新される。すなわち、図23を参照して、説明用情報350には、表紙用のページを定義するための情報としての記述391を含む。この記述391は、表紙用ページであることを示す<cover>タグおよび</cover>タグを含む。そして、この<cover>タグおよび</cover>タグの間には、「HPデザイン検討」および日付などを示す「○○××」などの文字列がそれぞれ要素タグとして定義される。なお、記述391は、1ページより前に表示される必要があるため、シナリオ(scenario)タグ351とページ(page)タグ352との間に記述される。すなわち、<cover>タグは、説明用パーツとして、1つのページに区切られた内容を定義する。
次に、図17に示すように表紙用のページが追加されると、図22に示す説明用情報350の内容は、図23に示すように更新される。すなわち、図23を参照して、説明用情報350には、表紙用のページを定義するための情報としての記述391を含む。この記述391は、表紙用ページであることを示す<cover>タグおよび</cover>タグを含む。そして、この<cover>タグおよび</cover>タグの間には、「HPデザイン検討」および日付などを示す「○○××」などの文字列がそれぞれ要素タグとして定義される。なお、記述391は、1ページより前に表示される必要があるため、シナリオ(scenario)タグ351とページ(page)タグ352との間に記述される。すなわち、<cover>タグは、説明用パーツとして、1つのページに区切られた内容を定義する。
(xi)工程7の後
ユーザによってダイアログ210に含まれる保存アイコンが選択されると、最終的には、図24に示す説明用情報350が保存される。そして、この図24に示す説明用情報350に基づいて、図10に示すような説明用ビューが再生される。
ユーザによってダイアログ210に含まれる保存アイコンが選択されると、最終的には、図24に示す説明用情報350が保存される。そして、この図24に示す説明用情報350に基づいて、図10に示すような説明用ビューが再生される。
[説明用ビューにおける変更反映]
次に、本実施の形態に従うワークスペースにおいて提供される説明用ビューにおける変更反映機能について説明する。すなわち、本実施の形態に従うワークスペースにおいては、ユーザが説明用情報350において変更や追加した内容を元のワークスペースに反映することが可能である。典型的には、ワークスペースのユーザが説明用ビューを用いて他人に説明を行なった際に、その説明に基づいてさまざまな議論を行ない、その結果を元のワークスペースにフィードバックするような使用形態が想定される。
次に、本実施の形態に従うワークスペースにおいて提供される説明用ビューにおける変更反映機能について説明する。すなわち、本実施の形態に従うワークスペースにおいては、ユーザが説明用情報350において変更や追加した内容を元のワークスペースに反映することが可能である。典型的には、ワークスペースのユーザが説明用ビューを用いて他人に説明を行なった際に、その説明に基づいてさまざまな議論を行ない、その結果を元のワークスペースにフィードバックするような使用形態が想定される。
以下、このような説明用ビューにおける変更反映機能について説明する。図25は、この発明の実施の形態に従うワークスペースにおける説明用ビューウィンドウ400の一例を示す図である。図26は、図25に示す内容の一部が反映されたワークスペースの一例を示す図である。
図25を参照して、説明用ビューウィンドウ400には、ワークスペースにリンクされたオブジェクトOBJ1およびOBJ2と、ワークスペースとは独立したオブジェクトOBJ5とを含む説明用ビューが表示されているものとする。なお、このとき、ワークスペースは、図9に示すような状態であるとし、説明用ビューウィンドウ400では、オブジェクトOBJ4が非表示化されているものとする。すなわち、図25に示す説明用ビューにおいては、ワークスペース(図9)の状態に対して、(1)オブジェクトOBJ2の紙面左下方向への移動、(2)オブジェクトOBJ3の非表示化、(3)オブジェクトOBJ5の追加、という3点が変更されている。
ここで、ユーザが、ダイアログ210に含まれる変更反映アイコンを選択すると、図26に示すように、説明用ビューにおける変更点がワークスペースに反映される。すなわち、図26に示すワークスペースにおいては、図9に示すワークスペースに対して、(1)オブジェクトOBJ2の紙面左下方向への移動、(2)オブジェクトOBJ3の非表示化、(3)オブジェクトOBJ5の追加、という3点が変更されている。このようにして、説明用ビューにおける変更を元のワークスペースに反映させることができる。
なお、上述の説明では、説明用ビューにおけるワークスペースからの変更内容のすべてについて、ワークスペースに反映する処理について例示したが、個々の変更内容(オブジェクト単位の変更内容)を選択的にワークスペースに反映するようにしてもよい。
また、上述の説明では、ユーザ操作に応答して、変更内容がワークスペースに反映される処理例を例示したが、特別なユーザ操作を受けることなく、説明用ビューに対してなされた変更を逐次的にワークスペースに反映するようにしてもよい。すなわち、予め設定した所定条件に基づいて、説明用情報350に含まれる定義の全部または一部がWS情報300に反映される。
[説明用ビューにおける変更反映に係るデータ構造]
図27は、図26に示すワークスペースに対応するWS情報300の内容の一例を示す図である。図28は、図25および図26に示す説明用ビューにおける変更反映機能の実行に応じて更新される説明用情報350の内容の一例を示す図である。
図27は、図26に示すワークスペースに対応するWS情報300の内容の一例を示す図である。図28は、図25および図26に示す説明用ビューにおける変更反映機能の実行に応じて更新される説明用情報350の内容の一例を示す図である。
上述の図18に示すWS情報300と比較して、オブジェクトOBJ2を定義する記述302の内容が変更されている。すなわち、(1)オブジェクトOBJ2の紙面左下方向への移動に対応して、記述302に含まれる配置位置の属性値が(x='40' ,y='60')から(x='30' ,y='62')へ変更される。また、オブジェクトOBJ3を定義する記述303の内容が変更されている。すなわち、(2)オブジェクトOBJ3の非表示化に対応して、記述303に含まれる表示/非表示の設定値が「true」から「false」へ変更される。さらに、オブジェクトOBJ5を定義する記述305が追加されている。すなわち、(3)オブジェクトOBJ5の追加、という3点が変更されている。なお、記述305の内容は、図24の説明用情報350に含まれる記述365と実質的に同一である。
これに対して、説明用情報350の内容は、WS情報300の内容の更新に応じて、図28に示すように更新される。すなわち、WS情報300の記述302において、ワークスペース上におけるオブジェクトOBJ2の紙面左下方向への移動操作が反映された(図27)ので、このオブジェクトOBJ2を基準として相対移動量を定義していた相対距離(move)タグが記述361から削除される。また、WS情報300の記述303において、オブジェクトOBJ3の非表示化が反映された(図27)ので、このオブジェクトOBJ3にリンクしていた記述363が説明用情報350から削除される。さらに、WS情報300に対して、オブジェクトOBJ5の実体を定義する記述305が追加された(図27)ので、オブジェクトOBJ5を定義していた記述365が削除されるとともに、WS情報300のオブジェクトOBJ3にリンクするための記述364が説明用情報350に追加される。
このように、説明用情報350では、WS情報300に反映された内容に対応する定義が削除または更新される。
[説明用パーツの追加]
上述した説明用パーツは、ワークスペース上のオブジェクトの有する情報(属性など)から取得することもできる。以下、図29〜図32を参照して、説明用パーツの追加方法の手順について説明する。図29は、この発明の実施の形態に従うワークスペースにおける説明用ビューの作成例を示す図である。図30は、図29に示す手順によって作成された説明用ビューウィンドウ400の一例を示す図である。図31は、図30に示す説明用ビューウィンドウ400に表示されるオブジェクトの情報を用いて説明用パーツを追加した状態を示す図である。
上述した説明用パーツは、ワークスペース上のオブジェクトの有する情報(属性など)から取得することもできる。以下、図29〜図32を参照して、説明用パーツの追加方法の手順について説明する。図29は、この発明の実施の形態に従うワークスペースにおける説明用ビューの作成例を示す図である。図30は、図29に示す手順によって作成された説明用ビューウィンドウ400の一例を示す図である。図31は、図30に示す説明用ビューウィンドウ400に表示されるオブジェクトの情報を用いて説明用パーツを追加した状態を示す図である。
たとえば、図29に示すように、上述した説明用ビュー生成の手順に従って、ワークスペースに対して領域122を設定すると、図30に示すような説明用ビューウィンドウ400が生成される。この説明用ビューウィンドウ400には、オブジェクトOBJ1,OBJ2,OBJ3,OBJ6と、ページ番号412とを含む説明用ビューが表示されているものとする。なお、オブジェクトOBJ6は、「デザイン案」という文字列を含むテキストオブジェクトである。
ここで、ユーザがダイアログ210に含まれるタイトル指定アイコンを選択した後、引き続いて、マウス10bを操作して、オブジェクトOBJ6を指定すると、タイトルの説明用パーツとして、当該オブジェクトOBJ6に記述されている文字列が追加される。すなわち、図30に示す説明用ビューウィンドウ400は、図31に示すような内容に更新される。なお、この図31に示す説明用ビューウィンドウ400においては、オブジェクトOBJ6に含まれる文字列がタイトル416に変換されているので、元のオブジェクトOBJ6自体は非表示となっている。
図32は、図29〜図31に示す説明用パーツの追加の実行に応じて更新される説明用情報350の内容の一例を示す図である。図32に示すように、ページ(page)タグ352には、ページタイトル(title)の属性として、「デザイン案」という文字列が付与される。同時に、オブジェクトOBJ4を定義する記述366において、表示/非表示の設定値(visible)が「false」にセットされ、オブジェクトOBJ4に対する非表示化が定義される。
なお、ワークスペース上のオブジェクトなどの情報から説明用パーツを追加する他の処理としては以下のような方法が挙げられる。
(1)日付の自動付与
○○日から○○日というようにユーザが日付を設定した上で説明用情報を生成すると、表紙に「○○日から○○日の作業 by ○○(ユーザ名)」という記載が自動で付加されるようにしてもよい。この場合には、説明用ビューに含まれる各ページに日付が対応付けられており、対応する日付における当該ユーザの作業内容を含むようにすることが好ましい。さらに、各ページのタイトルとして、各ページに含まれるオブジェクトを代表するオブジェクトのテキスト情報がタイトルとして自動的に付与されてもよい。なお、このような表紙やタイトルについては、自動付与後に、ユーザが任意に変更できるようにすることが好ましい。
○○日から○○日というようにユーザが日付を設定した上で説明用情報を生成すると、表紙に「○○日から○○日の作業 by ○○(ユーザ名)」という記載が自動で付加されるようにしてもよい。この場合には、説明用ビューに含まれる各ページに日付が対応付けられており、対応する日付における当該ユーザの作業内容を含むようにすることが好ましい。さらに、各ページのタイトルとして、各ページに含まれるオブジェクトを代表するオブジェクトのテキスト情報がタイトルとして自動的に付与されてもよい。なお、このような表紙やタイトルについては、自動付与後に、ユーザが任意に変更できるようにすることが好ましい。
(2)背景の自動付与
ワークスペースに対して、その種別を示す属性などを指定できるようにし、各ワークスペースから生成される説明用ビューには、指定された種別に応じた背景などを自動的に付与するようにしてもよい。たとえば、ある特定の議題に関するワークスペースであった場合などには、その議題を暗示的に示すような背景が自動的に付与される。あるいは、ワークスペースを使用するユーザの所属する組織などを示すロゴや社章などを自動的に付与するようにしてもよい。
ワークスペースに対して、その種別を示す属性などを指定できるようにし、各ワークスペースから生成される説明用ビューには、指定された種別に応じた背景などを自動的に付与するようにしてもよい。たとえば、ある特定の議題に関するワークスペースであった場合などには、その議題を暗示的に示すような背景が自動的に付与される。あるいは、ワークスペースを使用するユーザの所属する組織などを示すロゴや社章などを自動的に付与するようにしてもよい。
(3) 手書き文字のテキスト化およびタイトルの自動付与
ワークスペース上に何らかの手書き文字のオブジェクトが存在しているような場合には、OCR(Optical Character Reader:光学式文字読取)機能などを用いて、テキスト化するとともに、その内容をタイトルとして自動的にページなどに付与する。これにより、議論中にいずれかのユーザが手書きして入力した内容を、データとして取り扱えるとともに、万人に読みやすいように表示することができる。
ワークスペース上に何らかの手書き文字のオブジェクトが存在しているような場合には、OCR(Optical Character Reader:光学式文字読取)機能などを用いて、テキスト化するとともに、その内容をタイトルとして自動的にページなどに付与する。これにより、議論中にいずれかのユーザが手書きして入力した内容を、データとして取り扱えるとともに、万人に読みやすいように表示することができる。
[制御構造]
図33は、この発明の実施の形態に従う処理装置PCで実現される制御構造を示す概略図である。図33を参照して、処理装置PCは、制御構造として、入力装置10と、出力装置6と、処理部100と、WS格納部120と、入出力制御装置130とを含む。典型的に、処理部100および入出力制御装置130は、ハードディスク12に予め格納されているプログラムをCPU2がメモリ14に展開した上で実行することで提供される。また、WS格納部120は、HDD12の一部として提供される。
図33は、この発明の実施の形態に従う処理装置PCで実現される制御構造を示す概略図である。図33を参照して、処理装置PCは、制御構造として、入力装置10と、出力装置6と、処理部100と、WS格納部120と、入出力制御装置130とを含む。典型的に、処理部100および入出力制御装置130は、ハードディスク12に予め格納されているプログラムをCPU2がメモリ14に展開した上で実行することで提供される。また、WS格納部120は、HDD12の一部として提供される。
なお、入力装置10、出力装置6、処理部100、WS格納部120、および入出力制御装置130を必ずしも同一の処理装置PCに設ける必要はなく、別体の装置に分散して設けてもよい。また、入出力制御装置130を、入力装置10や出力装置6の内部に設けてもよい。さらに、入力装置10および出力装置6と入出力制御装置130との間、入出力制御装置130と処理部100との間、および処理部100とWS格納部120との間などに、別の情報処理装置や制御部などを仲介させる形で構成してもよい。
入出力制御装置130は、入力装置10で受付けた入力信号の内容を解釈して、対応する指令を処理部100へ出力する。すなわち、入出力制御装置130は、ユーザが入力装置10に対してどのような内容の操作を行なったのかを判断する。より具体的な一例として、入出力制御装置130は、マウスのクリックやドラッグなどによって、ワークスペース上のいずれのオブジェクトが選択されたのか、いずれのボタンが押下されたのか、クリック操作およびドラッグ操作のいずれであるのか、といった内容を解釈する。
また、入出力制御装置130は、処理部100からの情報に基づいて、出力用の信号を生成して、出力装置6へ送る。より具体的な一例として、入出力制御装置130は、ワークスペース上でユーザが行なったオブジェクト操作やビューの変更操作に応じて、表示される画面上のいずれの部分にどのような表示を行なえばいいよいのかを決定して出力信号を生成(レンダリング)する。
処理部100は、本実施の形態に従うワークスペースを提供する処理の全体を司る。処理部100は、操作管理部102と、ビュー管理部104と、オブジェクト管理部106と、説明用モード管理部108と、パーツ追加部110と、オブジェクト加工部112と、WS空間管理部114と、WS入出力部116と、WS作業メモリ118とを含む。
操作管理部102は、入出力制御装置130から送られる情報に基づいて、要求される処理内容を判断し、その判断結果に応じて、ビュー管理部104、オブジェクト管理部106、説明用モード管理部108、パーツ追加部110、オブジェクト加工部112、WS空間管理部114、およびWS入出力部116のうち、対応する部位へ指令を与える。
より具体的には、操作管理部102は、受けた操作内容が、ワークスペースの新規作成、ワークスペースのリセット、ワークスペースの削除などである場合、WS空間管理部114に指示が出され、WS空間管理部114で処理が実行される。また、操作管理部102は、受けた操作内容が、オブジェクトに対する移動・内容変更・装飾変更などの編集、新規オブジェクトの生成、削除である場合、オブジェクト管理部106に指示が出され、オブジェクト管理部106で処理が実行される。また、操作管理部102は、受けた操作内容が、ビューの変更である場合、ビュー管理部104に指示が出され、ビュー管理部で処理が実行される。また、操作管理部102は、受けた操作内容が、ワークスペースの読み込みや書き出しである場合、WS入出力部116に指示が出され、WS入出力部116で処理が実行される。また、操作管理部102は、受けた操作内容が、説明用情報の生成、説明用ビューの再生、ワークスペース上のオブジェクトに対する変更反映などである場合、説明用モード管理部108に指示が出され、説明用モード管理部108で処理が実行される。また、操作管理部102は、受けた操作内容が、説明用パーツの追加などである場合、パーツ追加部110およびオブジェクト加工部112に指示が出され、これらの部位で処理が実行される。
WS作業メモリ118には、ワークスペースを提供するためのWS情報300および説明用情報350が格納される。これらのWS情報300および説明用情報350は、ユーザ操作および各部における処理に伴って、随時更新される。
WS空間管理部114は、操作管理部102からの指示に従って、WS作業メモリ118におけるWS情報300の新規作成および削除などを管理する。すなわち、WS空間管理部114は、ワークスペースとワークスペースに含まれるオブジェクトとを定義するWS情報300を管理するためのものである。
オブジェクト管理部106は、操作管理部102からの指示に従って、WS作業メモリ118に格納されているWS情報300の内容(記述)を更新する。
ビュー管理部104は、操作管理部102からの指示に従って、WS作業メモリ118に格納されているWS情報300に定義されている情報のうち、ユーザにより指定されるビュー範囲に含まれる情報に基づいて、描画処理(レンダリング処理)を行なう。すなわち、ビュー管理部104は、WS情報300に基づいて、ワークスペースの一部または全部の内容を可視化するためのものである。
WS入出力部116は、操作管理部102からの指示に従って、WS格納部120に格納されているWS情報120aを読み出し、あるいはWS作業メモリ118に格納されているWS情報300に従ってWS格納部120に格納されているWS情報120aを更新する。WS格納部120は、WS情報120aを不揮発的に記憶しており、ワークスペースを提供するアプリケーションがシャットダウンされた後であっても、WS情報120aを継続的に保持する。
説明用モード管理部108は、操作管理部102からの指示に従って、WS作業メモリ118に説明用情報350を生成し、さらに説明用情報350の内容を適宜更新する。すなわち、説明用モード管理部108は、ワークスペースの特定領域の内容を定義した説明用情報350を管理するためのものである。また、説明用モード管理部108は、説明用情報350に定義された内容を可視化するためのものでもある。なお、説明用モード管理部108は、説明用情報350についての保存指令に応答して、不揮発メモリなどに説明用情報350を格納するようにしてもよい。
なお、サーバ装置SRVを介して複数の処理装置PCの間で、WS情報300および/または説明用情報350を共有して保持する場合には、サーバ装置SRVおよび/または他の処理装置PCとの間で通信を行なって、WS作業メモリ118内のWS情報300を適宜更新(同期)するための同期処理部をさらに設けてもよい。
[処理手順]
次に、図34および図35を参照して、この発明の実施の形態に従うワークスペースの提供に係る処理手順について説明する。図34および図35に示す各ステップは、典型的に、CPU2がプログラムを実行することで進められる。すなわち、CPU2がプログラムを実行することで提供される制御構造(図33)により各処理が進められる。なお、ワークスペースは既に生成されているものとする。
次に、図34および図35を参照して、この発明の実施の形態に従うワークスペースの提供に係る処理手順について説明する。図34および図35に示す各ステップは、典型的に、CPU2がプログラムを実行することで進められる。すなわち、CPU2がプログラムを実行することで提供される制御構造(図33)により各処理が進められる。なお、ワークスペースは既に生成されているものとする。
図33〜図35を参照して、ステップS100において、説明用モード管理部108として機能するCPU2は、説明用モードの開始がユーザによって指示されたか否かを判断する。説明用モードの開始がユーザによって指示された場合(ステップS100においてYESの場合)には、処理はステップS102へ進み、そうでなければ(ステップS100においてNOの場合)、ステップS100の処理が繰返される。
ステップS102において、説明用モード管理部108として機能するCPU2は、説明用モードにおける各種操作を行なうためのダイアログ210を表示する。続くステップS104において、説明用モード管理部108として機能するCPU2は、ダイアログ210に含まれる領域設定アイコンがユーザによって選択されたか否かを判断する。領域設定アイコンがユーザによって選択された場合(ステップS104においてYESの場合)には、処理はステップS106へ進み、そうでなければ(ステップS104においてNOの場合)、処理はステップS112へ進む。
ステップS106において、説明用モード管理部108として機能するCPU2は、説明用ビューとして表示すべき領域がユーザによって設定されたか否かを判断する。説明用ビューとして表示すべき領域がユーザによって設定された場合(ステップS106においてYESの場合)には、処理はステップS108へ進み、そうでなければ(ステップS106においてNOの場合)、ステップS106の処理が繰返される。
ステップS108において、説明用モード管理部108として機能するCPU2は、ステップS106において設定されたワークスペース上の領域に含まれるオブジェクトを特定し、当該特定したオブジェクトに対する参照情報を含む説明用情報350を生成する。すなわち、説明用モード管理部108として機能するCPU2は、特定領域の指定に応答してWS情報300に基づいて説明用情報350を生成する。そして、処理はステップS110へ進む。
ステップS110において、説明用モード管理部108として機能するCPU2は、生成した説明用情報350に基づいて、説明用ビューウィンドウ400を表示する。続くステップS112において、説明用モード管理部108として機能するCPU2は、説明用ビューウィンドウ400内に表示されているオブジェクトに対して何らかの編集操作がユーザによって指示されたか否かを判断する。説明用ビューウィンドウ400内に表示されているオブジェクトに対して何らかの編集操作がユーザによって指示された場合(ステップS112においてYESの場合)には、処理はステップS114へ進み、そうでなければ(ステップS112においてNOの場合)、処理はステップS118へ進む。
ステップS114において、説明用モード管理部108として機能するCPU2は、編集操作が指示された対象のオブジェクトを特定するとともに、特定したオブジェクトに対する編集操作の内容に応じて、説明用情報350を更新する。続くステップS116において、説明用モード管理部108として機能するCPU2は、更新後の説明用情報350に基づいて、説明用ビューウィンドウ400内の表示を更新する。そして、処理はステップS118へ進む。
ステップS118において、説明用モード管理部108として機能するCPU2は、ダイアログ210に含まれる説明用パーツ追加アイコンがユーザによって選択されたか否かを判断する。説明用パーツ追加アイコンがユーザによって選択された場合(ステップS118においてYESの場合)には、処理はステップS120へ進み、そうでなければ(ステップS118においてNOの場合)、処理はステップS130へ進む。
ステップS120において、パーツ追加部110として機能するCPU2は、説明用パーツの内容をワークスペース上のオブジェクトなどの情報から取得することがユーザによって指示されたか否かを判断する。すなわち、CPU2は、図30に示すように、説明用パーツの追加の指示に引き続いて、ワークスペース上のいずれかのテキストオブジェクトが指定されたか否かを判断する。ワークスペース上のオブジェクトなどの情報から取得することがユーザによって指示された場合(ステップS120においてYESの場合)には、処理はステップS122へ進み、そうでなければ(ステップS120においてNOの場合)、処理はステップS126へ進む。
ステップS122において、オブジェクト加工部112として機能するCPU2は、ワークスペース上の指定されたオブジェクトに付与されている属性値(文字列など)を取得する。続くステップS124において、パーツ追加部110として機能するCPU2は、ステップS122において取得した属性値を付与した説明用パーツを定義する記述を説明用情報350に追加する。すなわち、オブジェクト加工部112として機能するCPU2は、ワークスペースに含まれるオブジェクトの属性に基づいて説明用パーツを生成し、パーツ追加部110として機能するCPU2は、パーツ追加部110として機能するCPU2は、オブジェクト加工部112によって生成された説明用パーツに基づいて、説明用情報350を更新する。そして、処理はステップS130へ進む。
一方、ステップS126において、パーツ追加部110として機能するCPU2は、ユーザによって入力される属性値を受けて、当該属性値を付与した説明用パーツを定義する記述を説明用情報350に追加する。そして、処理はステップS130へ進む。
ステップS130において、説明用モード管理部108として機能するCPU2は、ダイアログ210に含まれるページ追加アイコンがユーザによって選択されたか否かを判断する。すなわち、CPU2は、説明用ビューの新たなページの生成がユーザによって指示されたか否かを判断する。ページ追加アイコンがユーザによって選択された場合(ステップS130においてYESの場合)には、処理はステップS132へ進み、そうでなければ(ステップS130においてNOの場合)、処理はステップS134へ進む。
ステップS132において、説明用モード管理部108として機能するCPU2は、表示中の説明用ビューウィンドウ400を消去するとともに、ページ(page)タグの番号をインクリメントする。そして、ステップS104以下の処理が繰返される。ステップS104において、説明用モード管理部108として機能するCPU2は、特定領域の指定に応答してWS情報300に基づいて説明用情報350を更新する。
ステップS134において、説明用モード管理部108として機能するCPU2は、ダイアログ210に含まれる表紙追加アイコンがユーザによって選択されたか否かを判断する。すなわち、CPU2は、説明用ビューに対して表紙用ページの追加がユーザによって指示されたか否かを判断する。表紙追加アイコンがユーザによって選択された場合(ステップS134においてYESの場合)には、処理はステップS136へ進み、そうでなければ(ステップS134においてNOの場合)、処理はステップS140へ進む。
ステップS136において、パーツ追加部110として機能するCPU2は、表示中の説明用ビューウィンドウ400を消去するとともに、表紙用ページを定義する記述を説明用情報350に追加する。続くステップS138において、パーツ追加部110として機能するCPU2は、ユーザによって入力される属性値を受けて、当該属性値を表紙用ページに付与するための記述を説明用情報350に追加する。そして、処理はステップS140へ進む。
ステップS140において、説明用モード管理部108として機能するCPU2は、説明用ビューの再生がユーザによって指示されたか否かを判断する。説明用ビューの再生がユーザによって指示された場合(ステップS140においてYESの場合)には、処理はステップS142へ進み、そうでなければ(ステップS140においてNOの場合)、処理はステップS146へ進む。
ステップS142において、説明用モード管理部108として機能するCPU2は、生成済の説明用情報350に基づいて、原則として、ページ番号に従って、説明用ビューを順次切替えて表示する。続くステップS144において、説明用モード管理部108として機能するCPU2は、説明用ビューの再生終了がユーザによって指示されたか否かを判断する。説明用ビューの再生終了がユーザによって指示された場合(ステップS144においてYESの場合)には、処理はステップS146へ進み、そうでなければ(ステップS144においてNOの場合)、ステップS142以下の処理が繰返される。
ステップS146において、説明用モード管理部108として機能するCPU2は、ダイアログ210に含まれる変更反映アイコンがユーザによって選択されたか否かを判断する。すなわち、CPU2は、表示用ビューにおける変更点のワークスペースへの反映がユーザによって指示されたか否かを判断する。変更反映アイコンがユーザによって選択された場合(ステップS146においてYESの場合)には、処理はステップS148へ進み、そうでなければ(ステップS146においてNOの場合)、処理はステップS154へ進む。
ステップS148において、説明用モード管理部108として機能するCPU2は、説明用情報350の内容のうち、ワークスペースに反映すべき記述を特定する。続くステップS150において、説明用モード管理部108として機能するCPU2は、ステップS148において特定した記述に基づいて、WS情報300の内容を更新する。言い換えれば、CPU2は、説明用情報350の定義などをWS情報300へ移す。すなわち、説明用モード管理部108として機能するCPU2は、所定条件に基づいて、説明用情報350に含まれる定義の全部または一部をWS情報300に反映する。
さらに続くステップS152において、説明用モード管理部108として機能するCPU2は、説明用情報350の内容のうち、WS情報300へ反映した記述を削除および/または参照情報に置換する。すなわち、説明用モード管理部108として機能するCPU2は、WS情報300に反映された内容に対応する説明用情報350における定義を削除または更新する。そして、処理はステップS154へ進む。
ステップS154において、説明用モード管理部108として機能するCPU2は、説明用モードの終了がユーザによって指示されたか否かを判断する。説明用モードの終了がユーザによって指示された場合(ステップS154においてYESの場合)には、処理は終了し、そうでなければ(ステップS154においてNOの場合)、ステップS102以下の処理が繰返される。
<変形例>
上述した説明用情報350および説明用パーツの記述形式、それらの記録方法、および説明用ビューの再生方法などについては、上述した実施の形態のものに限定されるものではない。例えば、説明用情報350は、参照情報(リンク)の順序付の集合として記述することもできる。あるいは、説明用情報350に新たに追加されたオブジェクトや説明用パーツは、ワークスペース上の対応する特定領域ではない領域に存在するオブジェクトであってもよいし、別のワークスペースに配置されているオブジェクトなどであってもよい。
上述した説明用情報350および説明用パーツの記述形式、それらの記録方法、および説明用ビューの再生方法などについては、上述した実施の形態のものに限定されるものではない。例えば、説明用情報350は、参照情報(リンク)の順序付の集合として記述することもできる。あるいは、説明用情報350に新たに追加されたオブジェクトや説明用パーツは、ワークスペース上の対応する特定領域ではない領域に存在するオブジェクトであってもよいし、別のワークスペースに配置されているオブジェクトなどであってもよい。
また、上述の実施の形態においては、あるユーザが作業する処理装置PC上で説明用ビューを可視化する構成について例示したが、処理装置PCに接続されたプロジェクター装置などで説明用ビューの内容をより大型のスクリーンなどに投射するような使用形態も想定される。あるいは、サーバ装置SRVにWS情報300および説明用情報350を格納する場合には、当該説明用ビューを生成したユーザが説明を行なう先のユーザに向けて、サーバ装置SRV上のWS情報300および説明用情報350の格納先のアドレスを示した電子メールなどを送付し、当該電子メールを受取ったユーザが自身の処理装置PC上で説明用ビューを再生するような使用形態も想定される。さらに、あるユーザが生成したWS情報300および説明用情報350のファイル自体を電子メールなどによって、説明を行なう先のユーザに向けて送信するような使用形態であってもよい。
<実施の形態による作用・効果>
この発明の実施によれば、あるユーザが作業を行なっているワークスペースの特定領域(あるいは、特定のオブジェクト)をピックアップした、説明用ビュー(スライド)を任意の数だけ作成することができる。さらに、これらの説明用ビューに対して説明用パーツ(独立したオブジェクト、表紙ページ、目次ページ、タイトル、ページ番号、謝辞など)を追加することができる。これにより、説明先の相手や状況などに応じて最適なシナリオで説明することができる。一方、当該ユーザが作業中のワークスペースは、そのまま維持できるので、当該ユーザが作業あるいは理解しやすい形で残しておくことができる。
この発明の実施によれば、あるユーザが作業を行なっているワークスペースの特定領域(あるいは、特定のオブジェクト)をピックアップした、説明用ビュー(スライド)を任意の数だけ作成することができる。さらに、これらの説明用ビューに対して説明用パーツ(独立したオブジェクト、表紙ページ、目次ページ、タイトル、ページ番号、謝辞など)を追加することができる。これにより、説明先の相手や状況などに応じて最適なシナリオで説明することができる。一方、当該ユーザが作業中のワークスペースは、そのまま維持できるので、当該ユーザが作業あるいは理解しやすい形で残しておくことができる。
この発明の実施によれば、説明用情報350は、ワークスペースを定義するWS情報300とリンクした形で定義されているので、説明用ビューに対してなされた何らかの変更が、ワークスペースに直接的に反映させることができる。これにより、説明用資料と作業中のワークスペースとに対して、二重の編集操作などを行なう手間を省略できるとともに、時間経過による忘れ/間違いなどを防止できる。
すなわち、WS情報300と説明用情報350とを分離しておくことにより得られるメリットを残しつつ、説明用情報350に対してなされた変更情報を、WS情報300に的確に反映できるので、説明をしながら説明用ビューに書き込んだり編集したりした内容を、ワークスペースに書き直すということをしなくてもよい。
この発明の実施によれば、説明用情報350は、作業中のワークスペースに含まれるオブジェクトとリンクした形で定義されているので、説明用ビューには含まれていないワークスペース上のオブジェクトであっても、リンクをたどることにより、参照することができる。
この発明の実施によれば、作業中のワークスペース上の特定領域をユーザに指示させることにより、説明用情報350が生成される。これにより、当該領域に含まれるオブジェクトを説明用情報350に含めることができるので、ユーザはその内容を視認しながら直感的に説明用のスライドを作成することができる。また、ある説明用情報350を作成した後で、当該説明用情報350とは独立した別の説明用情報350を作成することもできるので、共通のワークスペースの内容から、複数の説明方法を選択および保存できる。
この発明の実施によれば、説明用ビューに必要である、タイトルなどの説明用パーツを、WS情報300から引き出して加工することで、情報を付与するというユーザの作業を軽減することができる。
[その他の実施の形態]
本発明に係るプログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明に係るプログラムに含まれ得る。
本発明に係るプログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明に係るプログラムに含まれ得る。
さらに、本発明に係るプログラムは、他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明に係るプログラムに含まれ得る。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記憶された記憶媒体とを含む。
さらに、本発明に係るプログラムによって実現される機能の一部または全部を専用のハードウェアによって構成してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 CPU、4 内部バス、6 出力装置、8 通信インターフェイス、10 入力装置、12 ハードディスク、14 メモリ、16 CD−ROMドライブ、16a CD−ROM、18 FDドライブ、18a フレキシブルディスク、100 処理部、102 操作管理部、104 ビュー管理部、106 オブジェクト管理部、108 説明用モード管理部、110 パーツ追加部、112 オブジェクト加工部、114 空間管理部、116 入出力部、118 作業メモリ、120 格納部、130 入出力制御装置、300 ワークスペース(WS)情報、350 説明用情報、NW ネットワーク、PC,PC1〜PCN 情報処理装置(処理装置)、SRV サーバ装置。
Claims (10)
- 仮想的な作業空間を提供する情報処理装置であって、
前記作業空間と前記作業空間に含まれるオブジェクトとを定義した第1情報を管理するための第1管理手段と、
前記第1情報に基づいて、前記仮想作業空間の一部または全部の内容を可視化するための第1可視化手段と、
前記仮想作業空間の特定領域の内容を定義した第2情報を管理するための第2管理手段と、
前記第2情報に定義された内容を可視化するための第2可視化手段とを備え、
前記第2管理手段は、
前記特定領域の指定に応答して前記第1情報に基づいて前記第2情報を生成または更新し、
前記第1情報とは独立した表示要素を前記第2情報に追加的に定義可能である、情報処理装置。 - 前記表示要素は、前記第1情報によって定義されるオブジェクトとは独立したオブジェクトを含む、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記第2情報は、互いに独立したページに区切って内容を定義することが可能であり、
前記表示要素は、1つのページに区切られた内容を含む、請求項1または2に記載の情報処理装置。 - 前記第2可視化手段は、前記第2情報が複数の前記ページの内容を含む場合に、各ページの内容を所定順序で切替えて表示する、請求項3に記載の情報処理装置。
- 前記作業空間に含まれるオブジェクトの属性に基づいて前記表示要素を生成する要素生成手段をさらに備え、
前記第2管理手段は、前記要素生成手段により生成された前記表示要素に基づいて、前記第2情報を更新する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記第2情報は、前記特定領域に含まれるオブジェクトについて、当該オブジェクトの前記第1情報における定義内容と関連付けるための参照情報を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記第2情報は、前記特定領域に含まれるオブジェクトに対して、前記作業空間における当該オブジェクトの有する表示属性とは異なる表示属性を設定するための情報を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記第1管理手段は、所定条件に基づいて、前記第2情報に含まれる定義の全部または一部を前記第1情報に反映し、
前記第2管理手段は、前記第1管理手段によって前記第1情報に反映された内容に対応する前記2情報における定義を削除または更新する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 情報処理装置により仮想的な作業空間を提供する方法であって、
前記作業空間と前記作業空間に含まれるオブジェクトとを定義した第1情報を管理するステップと、
前記第1情報に基づいて、前記仮想作業空間の一部または全部の内容を可視化するステップと、
前記仮想作業空間の特定領域の内容を定義した第2情報を管理するステップと、
前記第2情報に定義された内容を可視化するステップとを備え、
前記第2情報を管理するステップは、
前記特定領域の指定に応答して前記第1情報に基づいて前記第2情報を生成または更新するステップと、
前記第1情報とは独立した表示要素を前記第2情報に追加的に定義するステップとを含む、方法。 - コンピュータを仮想的な作業空間を提供する情報処理装置として機能させるプログラムであって、前記プログラムは、前記コンピュータに、
前記作業空間と前記作業空間に含まれるオブジェクトとを定義した第1情報を管理するステップと、
前記第1情報に基づいて、前記仮想作業空間の一部または全部の内容を可視化するステップと、
前記仮想作業空間の特定領域の内容を定義した第2情報を管理するステップと、
前記第2情報に定義された内容を可視化するステップとを実行させ、
前記第2情報を管理するステップは、
前記特定領域の指定に応答して前記第1情報に基づいて前記第2情報を生成または更新するステップと、
前記第1情報とは独立した表示要素を前記第2情報に追加的に定義するステップとを含む、プログラム。
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JP2022545871A (ja) * | 2019-10-09 | 2022-11-01 | 広州視源電子科技股▲分▼有限公司 | 知能インタラクティブパネルの制御方法及びその装置 |
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- 2009-04-17 JP JP2009101128A patent/JP2010250688A/ja not_active Withdrawn
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