次に、本発明を実施するための形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
<第1の実施例>
<画像処理システム>
図1は、画像処理システム100の一実施例を示す。
画像処理システム100は、表示装置としての画像処理装置110と、端末としてのPC130a、PC130bとを含んで構成される。画像処理装置110とPC130a、PC130bは、それぞれケーブル124、126によって接続される。画像処理装置110とPC130a、PC130bが無線接続されるようにしてもよい。
画像処理装置110は、PC130a、PC130bに表示された画像(以下、「表示画像」という)を表示させる。また、画像処理装置110は、ユーザが描画することにより生成される画像(以下、「描画画像」という)を表示できる。画像処理装置110は、電子情報ボードに含まれてもよい。
また、画像処理装置110は、表示部112に接触されたことによってイベントを発生する。画像処理装置110は、マウス、キーボード等の入力装置により発生するイベントをPC130a、PC130bに送信する。
PC130a、PC130bは、画像処理装置110に表示画像を提供する情報処理装置である。PC130a、PC130bは、画像信号を出力するインターフェースを備える。PC130a、PC130bは、PC130a、PC130bの表示画像を形成する画像信号を所定のレートで画像処理装置110に供給する。例えば、所定のレートは、毎秒30フレーム程度が好ましい。
画像処理システムの一実施例では、PC130a、PC130bは、インターフェースとしてVGA(Video Graphics Array)出力端子(図示せず)を備える。PC130a、PC130bは、画像処理装置110に、VGAケーブル等のケーブル124を介して、画像処理装置110にVGA信号を送信する。PC130a、PC130bは、各種無線通信プロトコルに準拠した無線通信により、画像処理装置110に表示画像を形成する画像信号を送信してもよい。
また、PC130a、PC130bは、画像処理装置110の表示部112の表示画像を取得することができる。PC130a、PC130bは、USB(Universal Serial Bus)ポート(図示せず)を備える。PC130a、PC130bは、USB Mass Storage Class等の汎用ドライバを使用して、USBケーブル126を介して接続された画像処理装置110に格納されている表示画像を取得することができる。
画像処理システムの一実施例では、PC130a、PC130bとしてノート型PCを採用する。PC130a、PC130bとして、デスクトップ型PCやタブレット型PC、PDA(Personal Digital Assistants)、デジタルビデオカメラ、デジタルカメラ等の画像フレームを供給可能な情報処理装置を採用することができる。
画像処理システムの一実施例では、2のPC130a、PC130bを採用する。1のPC又は3以上のPCを採用するようにしてもよい。
<画像処理装置110の機能>
図2は、画像処理装置110の一実施例を示す。図2は、画像表示に関する機能ブロック図を示す。
この機能ブロック図により表される機能は、主に、画像処理装置110に搭載されるCPU(図示せず)により実行される。つまり、図2の機能ブロック図により表される機能は、記憶部(図示せず)に記憶されたアプリケーションに従ってCPUにより実行される。
CPUは、画像読み込み部202と、画像表示部204と、一覧画像生成部206と、一覧画像表示部208と、表示画像指示部210と、表示領域指示部212として機能する。
画像読み込み部202は、画像を読み込む。例えば、PC130a、PC130bからの表示画像を形成する画像信号を読み込む。
表示領域指示部212は、表示画像の表示領域を指示する。
一覧画像生成部206は、画像読み込み部202により読み込まれた表示画像に、表示領域指示部212により指示された表示領域に基づく表示領域の情報を重畳する。一覧画像生成部206は、表示画像に表示領域の情報を重畳した一覧用の縮小画像(以下、「一覧用縮小画像」という)を生成する。一覧用縮小画像は、サムネイルであってもよい。
一覧画像表示部208は、一覧画像生成部206により生成された一覧用縮小画像を複数表示させる。
表示画像指示部210は、一覧画像表示部208により表示される複数の一覧用縮小画像から、画像表示部204に表示させる一覧用縮小画像を指示する。
画像表示部204は、画像読み込み部202により読み込まれた表示画像から、表示画像指示部210により指示された一覧用縮小画像に対応する表示画像の、表示領域指示部212により指示された表示領域を表示させる。
画像処理装置110は、画像表示方法を実行する画像表示アプリケーションを実装する。
画像表示アプリケーションについて説明する。
図3は、画像表示アプリケーションに従って、表示部112に表示される画像の一実施例を示す。例えば、アプリケーションの動作環境、開発環境の一実施例では、OSとしてWINDOWS(登録商標)7(マイクロソフト社)、開発環境としてMSDN(マイクロソフト社)、開発フレームワークとしてNet Framework及びWPF(Windows Presentation Foundation、マイクロソフト社)を利用することができる。
画像表示アプリケーションには、1つのウインドウを表示させる第1のアプリケーションが含まれる。第1のアプリケーションが実行されることにより、ウインドウ内全体に、指示された表示画像の指示された表示領域が表示される。
ウインドウ右側には操作パネルが附置される。操作パネルは、表示画像の上に表示される。操作パネルは、複数の機能実行ボタンを含む。マウス等のポインティングデバイスで、機能実行ボタンを押下げすることで、押下げされた機能実行ボタンに対応する機能が実行される。
機能実行ボタンの一実施例では、画像読み込み処理を実行するための「load」とラベルづけされた画像読み込みボタン302が附置される。また、表示画像の表示領域を指示し、同時に一覧縮小画像の生成、更新の処理を実行するための「Zoom」とラベル付けされた表示画像ズームボタン304が附置される。また、アプリケーションを終了するための「Quit」とラベル付けされたアプリ終了ボタン306が附置される。
また、ウインドウの下部には画像一覧表示パネル308が附置される。画像一覧表示パネル308は、表示画像の上に表示されてもよい。画像一覧表示パネル308は、複数の機能実行ボタンを含む。ポインティングデバイス等で、機能実行ボタンを押下げすることで、機能実行ボタンに対応する機能が実行される。
画像一覧表示パネル308には、表示される一覧用縮小画像を切り替える処理を実行する一覧送りボタン312、一覧戻しボタン314が附置される。また、一覧用縮小画像を表示し、表示対象画像として、一覧用縮小画像に対応する画像を指示する処理を実行する4つの画像サムネイルボタン316、318、320及び322が附置される。画像サムネイルボタン316、318、320及び322は4つに限られず、2−3であってもよいし、5以上であってもよい。
<画像処理装置110の動作>
画像表示アプリケーションが実行されることにより行われる処理を説明する。
<画像読み込み処理>
図4は、画像読み込み処理の一実施例を示す。図4は、主に画像読み込み部202により実行される処理を示す。
ステップS402では、操作パネル内の画像読み込みボタン302が押下げされる。この押下げは、タッチパネルで構成された表示画面に表示された画像読み込みボタン302が、人の手により押下げられることにより実行されてもよいし、ペン等のポインティングデバイスにより押下げられることにより実行されてもよい。また、物理的に画像読み込みボタンが設けられ、該読み込みボタンが人の手により押下げられることにより実行されてもよい。
ステップS404では、ステップS402で、画像読み込みボタン302が押下げされると、画像処理装置110は、画像ファイルを選択するダイアログ(以下、「ファイル選択ダイアログ」という)を表示させる。ファイル選択ダイアログは、例えば、Windows(登録商標)ではOpen FileDialogコンポーネント等を利用できる。
ステップS406では、ファイル選択ダイアログで画像ファイルが選択され、「load」ボタンが押下げされると、画像処理装置110は、選択された画像ファイルのファイルパスがあるか否かを判定する。ファイル選択ダイアログで、「Cancel」ボタン(図示せず)が押下げされると、画像処理装置110は、画像読み込み処理を中止する。
ステップS408では、ステップS406でファイルパスがあると判定された場合、ファイルパスが取得され、画像データが読み込まれ、処理を完了する。
ステップS406でファイルパスがないと判定された場合、終了する。
画像読み込み処理が完了すると、読み込んだ画像データを用いて、一覧画像生成部206により一覧画像生成処理が実行される。また、読み込んでいる画像データが3枚以下の場合は、一覧画像表示部208により一覧画像表示処理も実行される。
また、読み込んでいる画像データがない場合は、最初に読み込んだ画像データの画像表示処理が画像表示部204により実行される。
図5は、ファイル選択ダイアログ315の一実施例を示す。
図5に示される例では、ファイル選択ダイアログ315で、複数のファイルのうち、「Image01.png」、「Image02.png」、「Image03.png」、及び「Image04.png」の4つの画像ファイルが選択される。利用者が「load」とラベルづけされた画像読み込みボタン302を押下げすることで、選択されている「Image01.png」、「Image02.png」、「Image03.png」、及び「Image04.png」の4つの画像ファイルが読み込まれる。
図6は、表示画像の一実施例を示す。図6は、4つの画像ファイルを読み込んだ後に、一覧画像表示部208により、表示部112に表示される画像の一実施例を示す。
図6に示される例では、「Image01.png」、「Image02.png」、「Image03.png」及び「Image04.png」に対応する「A」、「B」、「C」、及び「D」という文字が描かれた画像データが読み込まれる。
一覧画像表示部208は、一覧画像表示パネル308に、一覧画像生成部206により生成、更新された一覧用縮小画像を表示させる。図6に示される例では、画像サムネイルボタン316には画像データ「Image01.png」に対応する「A」という文字が描かれた画像が表示される。また、画像サムネイルボタン318には画像データ「Image02.png」に対応する「B」という文字が描かれた画像が表示される。また、画像サムネイルボタン320には画像データ「Image03.png」に対応する「C」という文字が描かれた画像が表示される。また、画像サムネイルボタン322には画像データ「Image04.png」に対応する「D」という文字が描かれた画像が表示される。
また、画像表示部204は、画面に、画像サムネイルボタン316に表示される画像データ「Image01」に対応する画像を表示させる。なお、一覧画像表示部208は、一覧画像表示パネル308に含まれる画像サムネイルボタン316、308、310及び312のうち、現在の表示画像を判別できるように、該表示画像に対応する画像サムネイルボタンを表示させるのが好ましい。図6に示される例では、一覧画像表示部208は、画像サムネイルボタン316の枠を強調表示させる。
<一覧画像生成処理>
図7は、一覧画像生成処理の一実施例を示す。図7は、主に一覧画像生成部206により実行される処理を示す。
ステップS702では、画像処理装置110は、画像読み込み処理で、画像データを読み込んだか否かを判定する。
ステップS704では、ステップS702により画像データを読み込んだと判定される場合、画像処理装置110は、読み込んだ画像データの一覧用縮小画像を生成する。画像処理装置110は、画像サムネイルボタン310に一覧用縮小画像を設定する。一覧用縮小画像を生成する時点では、表示画像の表示領域を変更する処理等は行われていない。従って、画像処理装置110は、表示画像に表示領域の情報を重畳する処理は行わない。
しかし、表示領域指示部212により画像の表示領域が変更された場合、一覧画像生成部206は、表示領域が変更された表示画像に対応する一覧用縮小画像に表示領域の情報を重畳する。
図8は、一覧用縮小画像の一実施例を示す。図8には、画像サムネイルボタン310に表示される一覧用縮小画像の一実施例が示される。一覧用縮小画像は、一覧画像生成部206により作成される。
表示画像のサイズとアプリケーションウインドウのサイズがともに横Xピクセル、縦Yピクセルとする。また、一覧用縮小画像(画像サムネイルボタン)のサイズが横xピクセル、縦yピクセルとする。
なお、表示画像のサイズ、アプリケーションウインドウのサイズ、及び一覧用縮小画像の縦横比は全て同じとする。アプリケーションウインドウと一覧用縮小画像は左上を(0,0)、右下を(X,Y)と(x,y)とする座標系に従う。
表示領域指示部212により、表示をn倍(nは、1≦nの整数)に拡大する指示が実行される。表示をn倍に拡大すると、表示領域は相対的に1/n倍になる。従って、表示をn倍に拡大すると、表示領域は横X/nピクセル、縦Y/nピクセルの矩形領域となる。
また、矩形領域の左上が(X1/n,Y1/n)になるように、表示領域をずらすと、表示画像のうち、第1の表示領域は左上が(X1/n,Y1/n)で、横X/nピクセル、縦Y/nピクセルの矩形領域となる。ここで、非表示領域は左上が(0,0)で、横Xピクセル、縦Yピクセルの矩形領域から第1の表示領域を抜いた領域となる。
一覧画像生成部206は、左上が(0,0)で、横Xピクセル、縦Yピクセルの矩形領域から第1の表示領域を抜いた非表示画像を生成する。一覧画像生成部206は、非表示画像をx/n倍する。一覧画像生成部206は、一覧用縮小画像に、x/n倍した非表示画像を重畳する。一覧画像生成部206は、非表示画像から、一覧用縮小画像を区別できるように、非表示画像を表示させるのが好ましい。例えば、一覧画像生成部206は、グレーの半透明となる非表示画像を生成するのが好ましい。
また、表示領域指示部212により、表示を1/n倍に縮小する指示が実行される。表示を1/n倍に縮小すると、表示領域は相対的にn倍になる。従って、表示を1/n倍に縮小すると、表示領域は横n×Xピクセル、縦n×Yピクセルの矩形領域となる。表示を1/n倍に縮小する場合でも、一覧用縮小画像を生成できる。さらに、必要に応じて、非表示画像を生成できる。
図9は、画像表示処理の一実施例を示す。図9は、主に画像表示部204により実行される処理を示す。
ステップS902では、画像処理装置110は、表示対象の画像データを取得する。例えば、画像表示部204は、表示画像指示部210により指示された画像に対応する画像データを取得する。また、画像表示部204は、表示画像指示部210により画像の指示がない状態で、画像読み込み処理が実行された場合に、画像読み込み部202により読み込まれる画像データを取得する。
ステップS904では、画像処理装置110は、表示領域の画像を切り出す。例えば、画像表示部204は、ステップS902により取得した画像データの表示画像の表示領域が変更される場合、表示領域の情報に基づいて、表示画像から表示領域の画像を切り出す。
ステップS906では、画像処理装置110は、ウインドウサイズにフィットさせて、ステップS904により切り出した表示領域の画像を表示させる。例えば、画像表示部204は、ステップS904により切り出した表示領域の画像を表示させる。
<一覧画像表示処理>
図10は、一覧画像表示処理の一実施例を示す。
図10は、主に一覧画像表示部208により実行される処理を示す。
ステップS1002では、画像処理装置110は、読み込まれている画像データが4以下であるか否かを判定する。
ステップS1004では、読み込まれている画像データが4以下である場合、画像処理装置110は、画像サムネイルボタンに、全画像データに対応する一覧用縮小画像を表示させる。
ステップS1006では、読み込まれている画像データが4より多い場合、画像処理装置110は、一覧戻しボタンが押下されたか否かを判定する。
ステップS1008では、ステップS1006で、一覧戻しボタンが押下げられたと判定された場合、画像処理装置110は、表示されている一覧用縮小画像の画像データより前に読み込まれた画像データがある場合、前に読み込まれた画像データに対応する一覧用縮小画像を表示させる。表示されている一覧用縮小画像の画像データより前に読み込まれた画像データが4以上ある場合には、最大4の画像データに対応する一覧用縮小画像を表示させるのが好ましい。
ステップS1010では、ステップS1006で一覧戻しボタンが押下げられないと判定された場合、画像処理装置110は、一覧送りボタンが押されたか否かを判定する。
ステップS1012では、ステップS1010で一覧送りボタンが押されたと判定された場合、表示されている一覧用縮小画像の画像データより後に読み込まれた画像データがある場合、それらに対応する一覧用縮小画像を表示させる。表示されている一覧用縮小画像の画像データより後に読み込まれた画像データが4以上ある場合には、最大4つ画像データに対応する一覧用縮小画像を表示させるのが好ましい。
ステップS1010で一覧送りボタンが押されたと判定されない場合、ステップS1004、S1008及びS1012の処理の終了後、一覧画像表示処理を終了する。
図10に示されるフローチャートにおいて、ステップS1002及びS1004、ステップS1006及びS1008、ステップS1010及びS1012の順序を入れ替えてもよい。
<表示画像指示処理>
図11は、表示画像指示処理の一実施例を示す。
図11は、主に表示画像指示部210により実行される処理を示す。
ステップS1102では、画像サムネイルボタンが押下される。この押下げは、タッチパネルで構成された表示画面に表示された画像サムネイルボタンが、人の手により押下げられることにより実行されてもよいし、ペン等のポインティングデバイスにより押下げられることにより実行されてもよい。
ステップS1104では、画像処理装置110は、ステップS1102により押下げされた画像サムネイルボタンに表示される一覧用縮小画像に対応する画像データの画像表示処理を実行する。画像表示処理が実行される結果、表示画像の表示領域がウインドウに表示される。
ステップS1106では、画像処理装置110は、強調表示されている画像サムネイルボタンを元の強調表示されていない画像サムネイルボタンに戻し、押下されたサムネイルボタンを強調表示させる。
<表示画面のズームとずらし>
図12は、操作サブパネルの一実施例を示す。図12に示される例では、操作パネルで表示画像ズームボタン304が押下げされた場合に表示される操作サブパネル324の一実施例を示す。操作サブパネル324が表示されている状態で、表示画像ズームボタン304を再度押下げることで操作サブパネル324を閉じることができる。
画像表示アプリケーションでは、操作パネルの表示画像ズームボタン304により、表示画像を拡大又は縮小することができる。また、画像表示アプリケーションでは、シフトボタン334により、表示画像が拡大されている状態で表示領域をずらすことで表示画像の表示領域を指示することができる。
図12に示される操作サブパネル324には、表示画面の表示を等倍にする「100%」と表される等倍ボタン332が附置される。また、表示画面の表示を2倍にする「200%」と表される2倍ズームボタン330が附置される。また、表示画面の表示を3倍にする「300%」と表される3倍ズームボタン328が附置される。また、表示画面の表示を4倍にする「400%」と表される4倍ズームボタン326が附置される。図12に示されるズームボタンは一例であり、所望の倍率に拡大、縮小するボタンを有するようにしてもよい。
また、操作サブパネル324には、表示を2倍以上にズーム(拡大)した場合に、表示領域を上下左右方向にずらす(シフトする)処理を実行するためのずらし(シフト)ボタン334が附置される。
図13は、表示領域ズーム処理の一実施例を示す。図13に示される処理は、主に、表示領域指示部212により実行される。
ステップS1302では、画像処理装置110は、等倍ボタン332が押下げされたか否かを判定する。この押下げは、タッチパネルで構成された表示画面に表示された等倍ボタン332が、人の手により押下げられることにより実行されてもよいし、ペン等のポインティングデバイスにより押下げられることにより実行されてもよい。また、物理的に等倍ボタン332が設けられ、該等倍ボタン332が人の手により押下げられることにより実行されてもよい。
ステップS1304では、ステップS1302で等倍ボタンが押下げされたと判定された場合、画像処理装置110は、表示領域を表示画像全体に変更する。
ステップS1306では、ステップS1302で等倍ボタンが押下げされないと判定された場合、画像処理装置110は、2倍ズームボタン330が押下げされたか否かを判定する。この押下げは、タッチパネルで構成された表示画面に表示された2倍ズームボタン330が、人の手により押下げられることにより実行されてもよいし、ペン等のポインティングデバイスにより押下げられることにより実行されてもよい。また、物理的に2倍ズームボタン330が設けられ、該2倍ズームボタン330が人の手により押下げられることにより実行されてもよい。
ステップS1308では、ステップS1306で2倍ズームボタン330が押下げされたと判定された場合、画像処理装置110は、表示領域を表示領域の中心は不変のまま、表示領域のサイズを現在の倍率/2に変更する。
ステップS1310では、ステップS1306で2倍ズームボタン330が押下げされないと判定された場合、画像処理装置110は、3倍ズームボタン328が押下げされたか否かを判定する。この押下げは、タッチパネルで構成された表示画面に表示された2倍ズームボタン328が、人の手により押下げられることにより実行されてもよいし、ペン等のポインティングデバイスにより押下げられることにより実行されてもよい。また、物理的に3倍ズームボタン328が設けられ、該3倍ズームボタン328が人の手により押下げられることにより実行されてもよい。
ステップS1312では、ステップS1310で3倍ズームボタン328が押下げされたと判定された場合、画像処理装置110は、表示領域を表示領域の中心は不変のまま、表示領域のサイズを現在の倍率/3に変更する。
ステップS1314では、ステップS1310で3倍ズームボタン328が押下げされないと判定された場合、画像処理装置110は、4倍ズームボタン326が押下げされたか否かを判定する。この押下げは、タッチパネルで構成された表示画面に表示された4倍ズームボタン326が、人の手により押下げられることにより実行されてもよいし、ペン等のポインティングデバイスにより押下げられることにより実行されてもよい。また、物理的に4倍ズームボタン326が設けられ、該4倍ズームボタン326が人の手により押下げられることにより実行されてもよい。
ステップS1316では、ステップS1314で4倍ズームボタン326が押下げされたと判定された場合、画像処理装置110は、表示領域を表示領域の中心は不変のまま、表示領域のサイズを現在の倍率/4に変更する。
ステップS1318では、ステップS1304、S1308、S1312及びS1316の処理の後、画像処理装置110は、図9を参照して説明した画像表示処理を実行する。
ステップS1314で4倍ズームボタン326が押下げされないと判定された場合、又はステップS1318の処理の後、表示領域ズーム処理を終了する。
ステップS1304、S1308、S1312及びS1316の表示領域の変更の際に、表示画像から表示領域が出るような場合、表示画像になるように表示領域を自動的にシフトするのが好ましい。
図13に示されるフローチャートにおいて、ステップS1302及びS1304、ステップS1306及びS1308、ステップS1310及びS1312、ステップS1314及びS1316の順序を入れ替えてもよい。
<表示領域シフト処理>
図14は、表示領域シフト処理の一実施例を示す。図14に示される処理は、主に、表示画像指示部210により実行される。
ステップS1402では、画像処理装置110は、シフトボタン334の上シフトボタンが押下されたか否かを判定する。この押下げは、タッチパネルで構成された表示画面に表示された上シフトボタンが、人の手により押下げられることにより実行されてもよいし、ペン等のポインティングデバイスにより押下げられることにより実行されてもよい。また、物理的に上シフトボタンが設けられ、該上シフトボタンが人の手により押下げられることにより実行されてもよい。
ステップS1404では、ステップS1402で上シフトボタンが押下されたと判定された場合、画像処理装置110は、表示領域を上方向にNピクセルずらす。
ステップS1406では、ステップS1402で上シフトボタンが押下されないと判定された場合、画像処理装置110は、シフトボタン334の下シフトボタンが押下されたか否かを判定する。この押下げは、タッチパネルで構成された表示画面に表示された下シフトボタンが、人の手により押下げられることにより実行されてもよいし、ペン等のポインティングデバイスにより押下げられることにより実行されてもよい。また、物理的に下シフトボタンが設けられ、該下シフトボタンが人の手により押下げられることにより実行されてもよい。
ステップS1408では、ステップS1406で下シフトボタンが押下されたと判定された場合、画像処理装置110は、表示領域を下方向にNピクセルずらす。
ステップS1410では、ステップS1406で下シフトボタンが押下されないと判定された場合、画像処理装置110は、シフトボタン334の左シフトボタンが押下されたか否かを判定する。この押下げは、タッチパネルで構成された表示画面に表示された左シフトボタンが、人の手により押下げられることにより実行されてもよいし、ペン等のポインティングデバイスにより押下げられることにより実行されてもよい。また、物理的に左シフトボタンが設けられ、該左シフトボタンが人の手により押下げられることにより実行されてもよい。
ステップS1412では、ステップS1410で左シフトボタンが押下されたと判定された場合、画像処理装置110は、表示領域を左方向にNピクセルずらす。
ステップS1414では、ステップS1410で左シフトボタンが押下されないと判定された場合、画像処理装置110は、シフトボタン334の右シフトボタンが押下されたか否かを判定する。この押下げは、タッチパネルで構成された表示画面に表示された右シフトボタンが、人の手により押下げられることにより実行されてもよいし、ペン等のポインティングデバイスにより押下げられることにより実行されてもよい。また、物理的に右シフトボタンが設けられ、該右シフトボタンが人の手により押下げられることにより実行されてもよい。
ステップS1416では、ステップS1414で右シフトボタンが押下されたと判定された場合、画像処理装置110は、表示領域を右方向にNピクセルずらす。
ステップS1418では、ステップS1404、S1408、S1412及びS1416の処理の後、画像処理装置110は、図9を参照して説明した画像表示処理を実行する。
ステップS1414で右シフトボタンが押下げされないと判定された場合、又はステップS1418の処理の後、表示領域シフト処理を終了する。
ステップS1404、S1408、S1412及びS1416の表示領域をシフトさせた際に、表示画像から表示領域が出るような場合、表示画像内になるように表示領域を自動的にシフトするのが好ましい。
図14に示されるフローチャートにおいて、ステップS1402及びS1404、ステップS1406及びS1408、ステップS1410及びS1412、ステップS1414及びS1416の順序を入れ替えてもよい。
<画像処理装置110の動作の一実施例>
図15−図19は、画像処理装置110により表示される画像の一実施例を示す。
画像処理装置110は、画像表示アプリケーションに従って、画像を表示させる処理を実行する。
画像処理装置110では、画像表示アプリケーションが動作することにより、複数の画像が切替えられて表示される。
図15に示される例では、図12に示される画面状態で、操作サブパネル324で、2倍ズームボタン330が押下げられた場合の表示画像が示される。表示画像では、表示領域の中央は不変で、押下前の倍率である等倍から2倍に拡大されるため縦横のサイズは1/2になる。
また、表示領域の変更に伴い、画像サムネイルボタン316に表示される一覧用縮小画像に非表示領域が重畳される。
図16に示される例では、図15に示される画面状態で、シフトボタン334の右シフトボタンが数回押下された場合の表示画像が示される。表示領域は右側にシフトする。表示領域には、図15では非表示領域だった右側部分が含まれる。さらに、画像サムネイルボタン316に表示される一覧用縮小画像も更新される。例えば、仮に、1回の押下で20ピクセルシフトする場合には、2回の押下では40ピクセルシフトする。
図17に示される例では、図16に示される画面状態で、「B」と表示された画像サムネイルボタン318が選択される。画像サムネイルボタン318が選択され、画像サムネイルボタン318に対応する表示画像が表示された後、操作サブパネル324で、3倍ズームボタン328が押下げられ、さらに、シフトボタン334の下シフトボタンが押下される。
図17によれば、図12と比較して、画像サブネイルボタン316に表示される一覧用縮小画像に対応する表示画像の表示領域と画像サブネイルボタン318に表示される一覧用縮小画像に対応する表示画像の表示領域が変更される。このため、画像サムネイルボタン316に表示される一覧用縮小画像、画像サムネイルボタン318に表示される一覧用縮小画像に、それぞれ表示領域の情報が重畳される。
また、画像サムネイルボタン318の一覧用縮小画像が表示されているため、画像サムネイルボタン318が強調表示される。
画像サムネイルボタンに表示されている画像を見ることで、該画像サムネイルボタンを選択し、表示させた場合の表示画像を確認できる。
図18に示される例では、図17に示される画面状態で、画像サムネイルボタン322が選択される。画像サムネイルボタン322が選択され、画像サムネイルボタン322に対応する表示画像が表示された後、操作サブパネル324で、4倍ズームボタン326が押下げられ、さらに、シフトボタン334の上シフトボタンが押下される。
図18によれば、図12と比較して、画像サブネイルボタン316に表示される一覧用縮小画像に対応する表示画像の表示領域と画像サブネイルボタン318に表示される一覧用縮小画像に対応する表示画像の表示領域と画像サブネイルボタン322に表示される一覧用縮小画像に対応する表示画像の表示領域が変更される。このため、画像サムネイルボタン316に表示される一覧用縮小画像、画像サムネイルボタン318に表示される一覧用縮小画像、画像サムネイルボタン322に表示される一覧用縮小画像に、それぞれ表示領域の情報が重畳される。
また、画像サムネイルボタン322の一覧用縮小画像が表示されているため、画像サムネイルボタン322が強調表示される。
画像サムネイルボタンに表示されている画像を見ることで、該画像サムネイルボタンを選択し、表示させた場合の表示画像を確認できる。
図19に示される例では、図18に示される画面状態で、画像サムネイルボタン318が選択される。画像サムネイルボタン318が選択され、画像サムネイルボタン318に対応する表示画像が表示される。
画像サムネイルボタンを選択する際に、該画像サムネイルボタンを見ることにより一覧用縮小画像と非表示領域とを確認できる。つまり、表示画像を切替える前に、該表示画像の表示状態を確認できる。
画像処理システムの一実施例によれば、表示、編集対象の候補となる一覧用縮小画像を一覧表示させることができる。さらに、一覧表示された一覧用縮小画像から表示、編集対象を選択できる。
また、表示画像を拡大、縮小表示し、拡大表示させることにより表示領域を変更する場合に、表示領域に基づいて、非表示領域を決定し、一覧用縮小画像に非表示領域の情報を重畳し、画像サムネイルボタンに表示できる。一覧用縮小画像に非表示領域の情報を重畳した画像を画像サムネイルボタンに表示させることにより、ユーザに表示画像の表示状態を把握させることができる。
<第2の実施例>
画像処理システム100の一実施例は、図1と略同一である。
<画像処理装置110の機能>
図20は、画像処理装置110の一実施例を示す。図20は、画像編集に関する機能ブロック図を示す。
この機能ブロック図により表される機能は、主に、画像処理装置110に搭載されるCPU(図示せず)により実行される。つまり、図20の機能ブロック図により表される機能は、記憶部(図示せず)に記憶されたアプリケーションに従ってCPUにより実行される。
CPUは、画像読み込み部202と、画像表示部204と、一覧画像生成部206と、一覧画像表示部208と、表示画像指示部210と、表示領域指示部212と、白紙画像生成部214と、線分書き込み部216と、画像重畳部218と、画像保存部220として機能する。
画像読み込み部202、画像表示部204、一覧画像生成部206、一覧画像表示部208、表示画像指示部210、表示領域指示部212の機能は、図2を参照して説明した機能と略同一である。
線分書き込み部216は、表示画像上に線分を書き込む。
画像重畳部218は、表示画像に線分書き込み部216により表示画像上に書き込まれた線分を重畳する。
白紙画像生成部214は、白紙の表示画像の画像データを生成する。
画像保存部220は、読み込んだ画像データ、生成した画像データを保存する。
画像処理装置110の一実施例は、画像表示方法を実行する画像編集アプリケーションを実装する。
画像編集アプリケーションについて説明する。
画像編集アプリケーションが実行されることにより、画像処理装置110は、画像表示アプリケーションが実行される場合の機能に加えて、白紙画像生成部214、線分書き込み部216、画像重畳部218、画像保存部220として機能する。画像表示アプリケーションが実行される場合に機能についての説明は省略する。
図21は、画像編集アプリケーションに従って、表示部112に表示される画像の一実施例を示す。アプリケーションの動作環境、開発環境の一実施例は、第1の実施例と同様である。
ウインドウ右側には操作パネルが附置される。操作パネルは、表示画像の上に表示される。操作パネルは、複数の機能実行ボタンを含む。マウスなどのポインティングデバイスで、複数の機能実行ボタンを押下げすることで、押下げされた機能実行ボタンに対応する機能が実行される。
機能実行ボタンの一実施例では、画像読み込み処理を実行するための「load」とラベルづけされた画像読み込みボタン302が附置される。また、表示画像の表示領域を指示し、同時に一覧縮小画像の生成、更新の処理を実行するための「Zoom」とラベル付けされた表示画像ズームボタン304が附置される。また、表示編集対象の画像データとして白紙画像を生成する白紙画像生成処理を実行するための「new」とラベル付けされた白紙画像生成ボタン336が附置される。また、読み込んだ画像データ、生成した画像データ、編集された画像データを保存するための画像保存処理を実行するための「save」とラベル付けされた画像保存ボタン338が附置される。また、アプリケーションを終了するための「Quit」とラベル付けされたアプリ終了ボタンが附置される。また、アプリケーションを終了するための「Quit」とラベル付けされたアプリ終了ボタン306が附置される。
また、操作パネル以外の画像表示エリアにてポインティングデバイスを押下したまま、ドラッグすることで表示画像にドラッグの軌跡が表示される。
また、ウインドウ下部には画像一覧表示パネル308が附置される。画像一覧表示パネル308は、表示画像の上に表示される。画像一覧表示パネル308は、複数の機能実行ボタンを含む。ポインティングデバイスで、機能実行ボタンを押下げすることで、機能実行ボタンに対応する機能が実行される。
画像一覧表示パネル308の一実施例では、表示される一覧用縮小画像を切り替える処理を実行する一覧送りボタン312、一覧戻しボタン314が附置される。また、一覧用縮小画像を表示し、表示画像をとして、一覧用縮小画像に対応する画像を指示する処理を実行する4つの画像サムネイルボタン316、318、320及び322が附置される。
<画像編集アプリケーションの動作>
画像編集アプリケーションが実行されることにより行われる処理を説明する。
<線分書き込み処理、画像重畳処理>
図22は、線分書き込み処理の一実施例を示す。
図22は、主に線分書き込み部216により実行される処理を示す。
ステップS2202では、画像処理装置110は、操作パネル、画像一覧表示パネル308以外のウインドウの任意の場所で、マウスボタン(ポインティングデバイス)が押下されたか否かを判定する。
ステップS2204では、ステップS2202でマウスボタンが押下げされたと判定された場合、画像処理装置110は、マウスボタンがリリースされたか否かを判定する。
ステップS2206では、ステップS2204でマウスボタンがリリースされないと判定された場合、画像処理装置110は、マウスドラッグ中であるか否かを判定する。
ステップS2208では、ステップS2206でマウスドラッグ中であると判定された場合、画像処理装置110は、線分書き込み状態であると認識し、ドラッグの軌跡をウインドウに表示させる。
ステップS2202で操作パネル、画像一覧表示パネル308以外のウインドウの任意の場所で、マウスボタンが押下されないと判定された場合、線分書き込み処理を終了する。
ステップS2206でマウスドラッグ中でないと判定された場合、又はステップS2208でドラッグの軌跡をウインドウに表示させた後、ステップS2204に戻る。
ステップS2210では、ステップS2204でマウスボタンがリリースされたと判定された場合、画像処理装置110は、マウスドラッグの軌跡に対応してウインドウ上にドラッグの軌跡が表示されているか否かを判定する。
ステップS2212では、ステップS2210でドラッグの軌跡が表示されていると判定された場合、画像処理装置110は、画像重畳処理を実行する。
ステップS2210でドラッグの軌跡が表示されていないと判定された場合、線分書き込み処理を終了する。
図23は、画像重畳処理の一実施例を示す。
図23は、主に画像重畳部218により実行される処理を示す。
ステップS2302では、画像処理装置110は、表示されている線分情報を取得する。
ステップS2304では、画像処理装置110は、表示画像に、ステップS2302で取得した線分を重畳することにより合成画像を生成する。画像処理装置110は、新たな画像データに、ステップS2304により生成した合成画像の画像データを置き換える。
ステップS2306では、画像処理装置110は、表示されている線分を削除させる。
ステップS2308では、画像処理装置110は、ウインドウ上に、ステップS2304により置き換えた新たな画像データに対応する合成画像を表示させる。
ステップS2310では、画像処理装置110は、ステップS2308により表示した合成画像に基づいて、図7を参照して説明した一覧画像生成処理を実行する。
ステップS2312では、画像処理装置110は、ステップS2308により表示した合成画像に基づいて、図10を参照して説明した一覧画像表示処理を実行させ、ウインドウ内の表示を更新させる。
図24は、画像処理装置110により表示される画像の一実施例を示す。
図24は、表示画像上へ線分を書き込んだ画面を示す。
利用者は、表示画像内の「A」の右側でマウスボタンを押下したまま、円を描くようにマウスドラッグする。画像処理装置110は、マウスポインタの動きに従って線分を表示させる。利用者がマウスボタンをリリースする。画像処理装置110は、書き込んだ線分を表示画像に重畳するとともに画像一覧表示パネル308に含まれる画像サムネイルボタンのうち、表示画面に対応する画像サムネイルボタン上の一覧用縮小画像も更新させる。
<白紙画像生成処理>
図25は、白紙画像生成処理の一実施例を示す。
図25は、主に白紙画像生成部214により実行される処理を示す。
ステップS2502では、操作パネル内の白紙画像生成ボタン336が押下される。この押下げは、タッチパネルで構成された表示画面に表示された白紙画像生成ボタン336が、人の手により押下げられることにより実行されてもよいし、ペン等のポインティングデバイスにより押下げられることにより実行されてもよい。また、物理的に白紙画像生成ボタン336が設けられ、該白紙画像生成ボタン336が人の手により押下げられることにより実行されてもよい。
ステップS2504では、ステップS2502で、白紙画像生成ボタン336が押下げされると、画像処理装置110は、白紙画像データを生成させる。白紙画像のサイズは予め設定されるのが好ましい。
ステップS2506では、画像処理装置110は、図9を参照して説明した画像表示処理を実行することにより、ウインドウ上に、白紙画像を表示させる。
ステップS2508では、画像処理装置110は、図7を参照して説明した一覧画像生成処理を実行することにより、白紙画像データに基づいて、一覧用縮小画像を生成させる。
ステップS2510では、画像処理装置110は、図11を参照して説明した表示画像指示処理を実行することにより、白紙画像データに基づいて、画像一覧表示パネル308に含まれる画像サムネイルボタンのうち、白紙画像が表示される画像サムネイルボタンを強調表示させ、表示を更新させる。
図26は、画像処理装置110により表示される画像の一実施例を示す。
図26は、4の画像データが読み込まれた状態で、白紙画像を作成させた画面である。
利用者により白紙画像生成ボタン336が押下げられると、ウインドウに白紙画像が表示される。さらに、画像一覧表示パネル308の末尾の画像サムネイルボタン322に、白紙画像に対応する一覧用縮小画像が表示されるとともに、画像サムネイルボタン322が強調表示される。
図27は、画像処理装置110により表示される画像の一実施例を示す。
図27は、白紙画像を生成した後に、白紙画像に線分を書き込んだ場合の表示画面である。白紙画像を生成できることで、例えばフリーディスカッションのメモを白紙画像に書き込んで保存することができる。つまり、ホワイトボードのような利用ができる。
<画像保存処理>
図28は、画像保存処理の一実施例を示す。図28は、主に画像保存部220により実行される処理を示す。
画像保存処理の一実施例では、読み込んだ画像データのフォーマットと異なるフォーマットで、画像データが保存される。例えば、1つのPDF(Portable Document Format)のファイルとして、複数の画像データが保存される。
ステップS2802では、画像処理装置110の操作パネル内の画像保存ボタン338が押下される。この押下げは、タッチパネルで構成された表示画面に表示された画像保存ボタン338が、人の手により押下げられることにより実行されてもよいし、ペン等のポインティングデバイスにより押下げられることにより実行されてもよい。
ステップS2804では、画像処理装置110は、画像保存ボタン338が押下げされた時間情報に基づいて、画像データを保存する際の保存ファイル名を生成する。
ステップS2806では、画像処理装置110は、画像データを保存するディレクトリを選択するダイアログを表示させる。
図29は、画像処理装置110により表示される画像の一実施例を示す。
図29は、ディレクトリ選択ダイアログの一実施例を示す。
ディレクトリ選択ダイアログには、キャプション部分に、生成された保存ファイル名が表示される。
利用者は、ディレクトリ情報でディレクトリを選択し、「Save」ボタンを押下することで保存先ディレクトリを指定できる。
画像保存ダイアログの処理に、例えば、WindowsのFolderBrowserDialogコンポーネント等を利用できる。
ステップS2808では、保存先ディレクトリが指定された後、画像処理装置110は、全ての画像データを含むPDFファイルを生成する。PDFファイルを生成する際に、例えば、iText(iText Software社)を利用できる。
ステップS2810では、画像処理装置110は、ステップS2806で指定されたディレクトリに、ステップS2804で生成したファイル名で、ステップS2808で生成したPDFファイルを保存する。
<画像処理装置110の動作の一実施例>
図30は、画像処理装置110により表示される画像の一実施例を示す。
画像処理装置110は、画像編集アプリケーションに従って、画像を表示させる。
図30は、黒板アプリケーションの起動直後の画面である。
画面右側面に操作パネルがある。操作パネルには、ページに貼り付ける画像データを読み込む画像読み込みボタン302が附置される。操作パネルには、ページの表示領域をズームしたり、シフトしたりするズームパンパネルを表示させる表示画像ズームボタン304が附置される。操作パネルには、表示ページに線分を書き込む書き込みボタン340が附置される。操作パネルには、表示ページに線分を書き込む際の線の色と幅を選択するペン属性変更パネルを表示させるペン属性変更ボタン342が附置される。操作パネルには、新規ページを作成する白紙画像ボタン336が附置される。操作パネルには、作成したページを保存する画像保存ボタン338が附置される。操作パネルには、アプリケーションを終了するアプリ終了ボタン306が附置される。
また、ペン属性変更ボタン342には9色の色ボタンと4つの線幅ボタンが附置される。さらに、画面下部にはページ一覧表示パネル308が附置される。ページ一覧表示パネル308には、4つの画像サムネイルボタン316、308、320及び322とページ一覧送りボタン312とページ一覧戻しボタン314が附置される。
なお、画像処理装置110の一実施例で実行される画像編集アプリケーションでは、ページサイズは表示画像のサイズよりも大きいため初期状態で画像サムネイルボタンに表示される画像には非表示領域を示すグレーの領域が含まれる。
図31は、表示部112に表示される画像の一実施例を示す。
図31には、4枚の画像データを読み込んだ直後の画面を示す。画像編集アプリケーションが起動されることにより、画像データを読み込む度に自動的に新規ページが作成される。新規ページに画像データが張り付けられる。
また、ページが読み込まれる際に、初期状態で作成されている1ページ目が白紙の場合、1ページ目は削除される。
図32は、表示部112に表示される画像の一実施例を示す。
図32は表示ズームボタン304が押下げられることにより表示されるズームパンパネル344が示される。
図33は、ズームパンパネル344の一実施例を示す。
ズームパンパネル344は、シフトエリア346と、倍率変更ボタン348と、リセットボタン350とを含む。
シフトエリア346は、表示領域をシフトさせる際に、表示領域と非表示領域を表示させるエリアである。
表示倍率変更ボタン348は、表示領域をズームするためのボタンである。図33には、2倍にズームする際に選択される「200」と示されるものと、1.5倍にズームする際に選択される「150」と示されるものとが示される。また、図33には、等倍に表示させる際に選択される「100」と示されるものと、75%に縮小する際に選択される「75」と示されるものとが示される。
リセットボタン350は、表示領域のシフトとズームを元に戻す際に選択される。
利用者はシフトエリア346内でマウスボタンを押下して表示領域をドラッグすることで表領域をシフトする。
また、シフトエリアでは、表示領域の変更内容がリアルタイムで更新される。このため、利用者は直感的に表示領域を変更させることができる。
図34は、画像サムネイルボタンの一実施例を示す。
画像サムネイルボタンでは、シフトエリア346と同様に表示領域の変更内容がリアルタイムに更新される。
図35は、表示部112に表示される画像の一実施例を示す。
図35には、表示をズームする操作とともに、ページ内に線分を書き込んでいる場合に、表示される画面である。利用者は、表示領域を所望の倍率と位置に変更しながら、必要な書き込みを素早く行うことができる。
図36は、表示部112に表示される画像の一実施例を示す。
図36は、2ページ目に表示を変更後、表示領域を変更した場合に表示される画面である。ページ一覧パネルには1、2、3、4ページの表示領域の情報が表示されている。このため、2ページ目を表示中に1ページ目の表示状態も確認できる。さらに、表示される画面を切り替えた際に、表示される領域を事前に把握することができる。
図37は、表示部112に表示される画像の一実施例を示す。
2ページ目に表示領域を切替えた後に、再度1ページ目に表示を切り替えた場合に表示される画面である。
利用者はページを切り替える前に、切り替えるページの表示状態を事前に確認できる。このため、切り替えた直後にどこが表示されている分からずに戸惑うことなく、素早く議論を継続できる。
画像処理システムの一実施例によれば、表示、編集対象の候補となる一覧用縮小画像を一覧表示させることができる。さらに、一覧表示された一覧用縮小画像から表示、編集対象を選択できる。
また、表示画像を拡大、縮小表示し、また拡大表示させることにより表示領域を変更する場合に、表示領域に基づいて、非表示領域を決定し、一覧用縮小画像に非表示領域の情報を重畳し、画像サムネイルボタンに表示させることができる。一覧用縮小画像に非表示領域の情報を重畳した画像を画像サムネイルボタンに表示させることができることにより、表示画像の表示状態を把握できる。
さらに、白紙画像を生成でき、該白紙画像に線分を書き込み、保存できる。このため、例えばフリーディスカッションのメモを白紙画像に書き込んで保存することができる。
本発明は特定の実施例を参照しながら説明されてきたが、各実施例は単なる例示に過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。説明の便宜上、本発明の実施例に従った装置は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウエアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明は上記実施例に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が包含される。