JP5645146B2 - 情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置及びその制御方法とその制御プログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置及びその制御方法とその制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、生体組織の組織標本画像に基づく診断を評価する情報処理技術に関する。
上記技術分野において、特許文献1には、病理画像である組織標本画像からの診断を支援するため、診断に重要な注目領域(ROI:Region of Interest)を自動的に抽出して順位付けする技術が開示されている。
特開2009−175040号公報
しかしながら、上記従来技術には、同じ組織標本画像に対する病理医によるROIの選択と装置によるROIの選択とを比較して、あるいは異なる病理医による同じ組織標本画像についてのROIの選択とを比較して、選択の正しさを評価することへの言及はない。そのため、病理医や装置により選択されたROIが診断に重要な領域を含むか否かの判断ができなかった。
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、
生体組織を撮影した組織標本画像から診断対象として第1の優先順位を付けて選択された第1の複数領域と、前記組織標本画像から診断対象として第2の優先順位を付けて選択された第2の複数領域と、前記組織標本画像上での前記選択された各領域の位置情報とを入力する入力手段と、
前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域と、前記第2の優先順位が付いた前記第2の複数領域との類似度を、前記選択された各領域間の前記組織標本画像上の距離を考慮した相関に基づいて演算する演算手段と、
を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置の制御方法は、
生体組織を撮影した組織標本画像から診断対象として第1の優先順位を付けて選択された第1の複数領域と、前記組織標本画像から診断対象として第2の優先順位を付けて選択された第2の複数領域と、前記組織標本画像上での前記選択された各領域の位置情報とを入力する入力ステップと、
前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域と、前記第2の優先順位が付いた前記第2の複数領域との類似度を、前記選択された各領域間の前記組織標本画像上の距離を考慮した相関に基づいて演算する演算ステップと、
を含むことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る制御プログラムは、
生体組織を撮影した組織標本画像から診断対象として第1の優先順位を付けて選択された第1の複数領域と、前記組織標本画像から診断対象として第2の優先順位を付けて選択された第2の複数領域と、前記組織標本画像上での前記選択された各領域の位置情報とを入力する入力ステップと、
前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域と、前記第2の優先順位が付いた前記第2の複数領域との類似度を、前記選択された各領域間の前記組織標本画像上の距離を考慮した相関に基づいて演算する演算ステップと、
をコンピュータに実行させる。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、
生体組織を撮影した組織標本画像から診断対象として第1の優先順位を付けて選択した第1の複数領域を送信する送信手段と、
前記第1の複数領域の送信に応答して、前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域と、前記組織標本画像から診断対象として第2の優先順位を付けて選択された第2の複数領域とから、各領域の組織標本画像の特徴量により重み付けされた、前記選択された各領域間の距離に基づいて演算された類似度と、前記第2の複数領域とを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した類似度と、識別可能とした前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域及び前記第2の優先順位が付いた前記第2の複数領域とを表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置の制御方法は、
生体組織を撮影した組織標本画像から診断対象として第1の優先順位を付けて選択した第1の複数領域を送信する送信ステップと、
前記第1の複数領域の送信に応答して、前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域と、前記組織標本画像から診断対象として第2の優先順位を付けて選択された第2の複数領域とから、各領域の組織標本画像の特徴量により重み付けされた、前記選択された各領域間の距離に基づいて演算された類似度と、前記第2の複数領域とを受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより受信した類似度と、識別可能とした前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域及び前記第2の優先順位が付いた前記第2の複数領域とを表示する表示ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
上記目的を達成するため、本発明に係る制御プログラムは、
生体組織を撮影した組織標本画像から診断対象として第1の優先順位を付けて選択した第1の複数領域を送信する送信ステップと、
前記第1の複数領域の送信に応答して、前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域と、前記組織標本画像から診断対象として第2の優先順位を付けて選択された第2の複数領域とから、各領域の組織標本画像の特徴量により重み付けされた、前記選択された各領域間の距離に基づいて演算された類似度と、前記第2の複数領域とを受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより受信した類似度と、識別可能とした前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域及び前記第2の優先順位が付いた前記第2の複数領域とを表示する表示ステップと、
をコンピュータに実行させる。
上記目的を達成するため、本発明に係るシステムは、
生体組織を撮影した組織標本画像に基づく診断を支援する情報処理システムであって、
前記組織標本画像から診断対象として第1の優先順位を付けて選択された第1の複数領域と、前記組織標本画像から診断対象として第2の優先順位を付けて選択された第2の複数領域と、前記組織標本画像上での前記選択された各領域の位置情報とを入力する入力手段と、
前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域と、前記第2の優先順位が付いた前記第2の複数領域との類似度を、前記選択された各領域間の前記組織標本画像上の距離を考慮した相関に基づいて演算する演算手段と、
前記演算手段が演算した類似度と、識別可能とした前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域及び前記第2の優先順位が付いた前記第2の複数領域とを表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
生体組織を撮影した組織標本画像に基づく診断を支援する情報処理方法であって、
前記組織標本画像から診断対象として第1の優先順位を付けて選択された第1の複数領域と、前記組織標本画像から診断対象として第2の優先順位を付けて選択された第2の複数領域と、前記組織標本画像上での前記選択された各領域の位置情報とを入力する入力ステップと、
前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域と、前記第2の優先順位が付いた前記第2の複数領域との類似度を、前記選択された各領域間の前記組織標本画像上の距離を考慮した相関に基づいて演算する演算ステップと、
前記演算ステップにおいて演算した類似度と、識別可能とした前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域及び前記第2の優先順位が付いた前記第2の複数領域とを表示する表示ステップと、
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、病理医や装置により選択されたROIが重要な注目領域を含んでいるか否かを評価できる。
本発明の第1実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第2実施形態に係る病理医用端末からROI画像を送信する時点の表示画面を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る病理医用端末への解析結果の表示画面を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る類似度蓄積DBの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るROI選択の相関値演算を説明する模式図である。 本発明の第2実施形態に係る病理医用端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る画像識別テーブル及び送受信データの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る病理医用端末の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る情報処理装置を有する情報処理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る情報処理装置を有する情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第3実施形態に係る病理医用端末への解析結果の表示画面を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る類似度蓄積DBの構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係る病理医用端末からROI画像を送信する時点の表示画面を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る病理医用端末への解析結果の表示画面を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る情報処理装置を有する情報処理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態に係る情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第6実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第6実施形態に係る病理医用端末への問合せ回答の表示画面を示す図である。 本発明の第6実施形態に係る情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての情報処理装置100について、図1を用いて説明する。図1に示すように、情報処理装置100は、入力部110と演算部120とを含む。入力部110は、生体組織を撮影した組織標本画像から選択された診断対象となる第1の複数領域と、組織標本画像から選択された診断対象となる第2の複数領域と、組織標本画像上での前記選択された各領域の位置情報とを入力する。演算部120は、第1の複数領域と第2の複数領域との類似度を、選択された各領域間の組織標本画像上の距離を考慮した相関に基づいて演算する。
本実施形態によれば、病理医や装置により選択されたROIが重要な注目領域を含んでいるか否かを評価できる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態は、組織標本画像の1つの組織領域内に自由に選択され、病理医用端末から送信された複数のROIについて、同じ組織領域について他のROIの選択結果との類似度(相関の強さ)を演算して、ROIの選択が旨くなされているかを評価する。第2実施形態では、他のROIの選択は解析センターの病理画像解析支援装置により自動的に行なわれる。従って、本実施形態によれば、病理医用端末から送信された複数のROIの選択を解析センターが定量的に評価できる。
《本実施形態の情報処理装置を含む情報処理システムの構成》
図2は、本実施形態の情報処理装置である解析センター210を含む情報処理システム200の構成を示すブロック図である。図2の情報処理システム200は、病理画像診断の支援を行なう情報処理装置である解析センター210と、解析センター210にネットワーク230を介して接続する病理画像診断の支援を受ける複数の病理医用端末220とを備える。
解析センター210は、ネットワーク230と通信するための通信制御部215を有する。また、通信制御部215が受信した病理医用端末220からのROIの情報を、ROIの解析優先順位と共に受信するROI受信部211を有する。ここで、病理医用端末220からのROIの優先順位を以下第1優先順位とする。また、通信制御部215が受信した組織標本画像を記憶する組織標本画像記憶部212を有する。組織標本画像記憶部212に記憶された組織標本画像に基づいて、ROIとROIの解析優先順位とを設定するROI設定部213を有する。ここで、解析センター210が設定したROIの優先順位を以下第2優先順位とする。また、組織標本画像記憶部212に記憶された組織標本画像の内、ROI受信部211及びROI設定部213の示すROIの特徴量を解析するROI特徴量解析部214を有する。
類似度演算部216は、ROI受信部211のROI及び第1優先順位と、ROI設定部213のROI及び第2優先順位と、ROI特徴量解析部214が解析した各ROIの特徴量を使用して、ROI受信部211のROIとROI設定部213のROIとの類似度(相関)を演算する。類似度演算部216が演算した類似度は、ROI設定部213のROIと共に類似度・ROI送信部217によって通信制御部215を介して、診断支援の入力元である依頼元へ送信される。また、類似度演算部216が演算した類似度は、以降の診断支援に参照されるため、依頼元単位に検索可能に類似度蓄積DB218に蓄積される。
各々の病理医用端末220は、病理医用端末220の動作及び解析センター210との通信を制御する制御部221を備える。また、染色した生体組織を撮影した病理スライドを診断可能な解像度で読み取るスキャナ222を備える。また、スキャナ222で読み取った組織標本画像を表示するディスプレイ223を備える。図2には、データ入力や操作指示用のキーボードやポインティングデバイスなどは図示していないが、必要な入出力デバイスは接続しているものとする。
《情報処理システムの動作シーケンス》
図3は、本実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの動作手順300を示すシーケンス図である。図3においては、病理医用端末220のスキャナ222による病理スライドの読み取りから、診断支援情報の画面表示までの動作を説明する。
まず、病理医用端末220は、ステップS301において、スキャナ222で病理スライドから組織標本画像を読み込む。次に、ステップS303において、読み込んだ組織標本画像をディスプレイ223に表示する。そして、組織標本画像内の複数の組織領域から診断に使用する組織領域を選択する。更に、選択された組織領域上から診断支援のため解析センター210に解析を依頼するROIを選択する(図4参照)。なお、組織領域の選択やROIの選択は、病理医がディスプレイ223画面上の組織標本画像から指示してもよいし、既存の自動ROI設定ソフトウェアにより決定してもよい。
ステップS305において、病理医用端末220は、組織標本画像と、選択されたROIと、ROIの優先順位とを解析センター210に送信する。送信する組織標本画像には、少なくとも、病理医用端末220の端末ID、画像を特定する画像ID、病理医を特定する医師IDを、処理結果の送信にために添付する。また、撮影した生体組織の部位(胃、肺、乳房、前立腺など)、染色法(HE法、IHC法、FISH法など)を、解析センター210による解析のために添付する。また、患者の個人情報が漏洩しない範囲で、例えば、性別や年齢の情報、住所や国籍の情報などが、解析あるいはデータベース(以下、DB)への情報蓄積や分析のために付加されて良い。
組織標本画像の受信に応答して、組織標本画像を記憶した解析センター210は、ステップS307において、組織標本画像に基づいて予め学習登録された組織構造解析DBを使った組織構造解析を行ない、解析センター210独自のROIの設定とROIの優先順位の設定とを行なう。解析センター210は、続いてステップS309において、病理医用端末220から送信されたROIと、解析センター210が設定したROIとの各々の特徴量を、予め学習登録された特徴量解析DBを使って解析する。
解析センター210は、ステップS311において、各ROIの位置情報と特徴量とに基づいて、病理医用端末220から送信されたROIと、解析センター210が設定したROIとの類似度(順位相関係数)を演算する。解析センター210は、ステップS313において、病理医用端末220に対して解析結果と演算した類似度とを送信する。また、演算されたROI設定の類似度を、医師IDや画像IDに対応付けて、類似度蓄積DB218に蓄積する。
解析結果と類似度とを受信した病理医用端末220は、ステップS315において、ステップS301において病理スライドから読み込んだ組織標本画像に解析結果と類似度とを重畳して、ステップS317においてディスプレイ223に表示する(図5参照)。病理医はディスプレイ223に表示された解析結果を支援情報として参照して、組織標本画像の診断を行なう一方、類似度により自分のROI設定を評価・学習できる。
《病理医用端末での表示画面》
以下、本実施形態の処理におけるディスプレイ223の表示画面を、図4及び図5に従って説明する。
(支援依頼時の表示画面)
図4は、本実施形態に係る、病理医用端末からROI画像を送信する時点での、病理医用端末220のディスプレイ223に表示された画面400を示す図である。
画面400には、組織標本画像から選択された組織領域に重畳して、選択した複数のROI401〜404が表示されている。各ROI401〜404内には優先順位が丸数字で示されている。組織標本画像と、これら複数のROI401〜404の位置情報と、優先順位とが、診断支援情報を得るために解析センター210に送信される。なお、図4には、ROIが矩形の場合を示したが、円や楕円などの他の形状であってもよいし、細胞の塊の輪郭に合わせた形状であってもよい。本実施形態では、位置情報としてROIの中央位置が送信される。
また、図4の405は、表示された組織標本画像の病理医用端末220における管理情報と、診断支援を依頼する依頼先の解析センター210を特定する情報とである。この中には、依頼元である病理医の医師IDが含まれる。なお、405に示す情報は一例であって、これに限定されない。
(解析結果の表示画面)
図5は、本実施形態に係る、解析結果と類似度とを受信した時点での、病理医用端末220のディスプレイ223に表示された画面500を示す図である。
図5においては、図4の複数のROI401〜404の解析結果が、ガン細胞を有する各ROIに対応して解析した特徴量の表示で表わされている。ROI501及び504は、特徴量が表示されてないことから、ガン細胞の無いエリアであることを示している。ROI502及び503は、特徴量として、平均核サイズ(μm2)と、平均異形度と、テクスチャとの値により表示されている。
図5の505及び506は、病理医用端末220から送信したROI501及び504とは異なる、解析センター210が設定したROIである。ROI506は、ROI504と同様にガン細胞の無いエリアであることを示している。ROI505は、特徴量が表示されており、ガン細胞を有するROIである。また、実線の丸数字は、送信した時のROI501〜504の優先順位を示し、識別可能な破線の丸数字は、解析センター210が設定したROI503,502,505,506の優先順位を示す。
図5の510は、表示された組織標本画像の病理医用端末220における管理情報と、診断支援の解析結果を報告した報告元の解析センター210を特定する情報とである。510には類似度が0.65であることが表示されている。なお、510に示す情報は一例であって、これに限定されない。病理医はかかる表示を見て、自分のROI401〜404の設定についての評価を認識することができる。
《解析センターのハードウェア構成》
図6は、本実施形態に係る解析センター210のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、図6には、1つの装置による構成を示したが、機能別の複数の装置により構成されてもよい。
図6において、CPU610は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで解析センター210の各機能構成部を実現する。ROM620は、初期データ及びプログラムなどの固定データ及びプログラムを記憶する。通信制御部215は、ネットワーク230を介して複数の病理医用端末220との通信を制御する。かかる通信は有線であっても無線であっても良い。
RAM640は、CPU610が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM640には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。各領域には、病理医用端末220から受信した組織標本画像データやROIの位置情報を含む受信データ641が記憶される。また、病理医用端末220から受信した組織標本画像データ642が記憶される。また、解析センター210が算出した類似度データ643が記憶される。また、病理医用端末220に送信する解析結果や類似度を含む送信データ644が記憶される。
ストレージ650は、データベースや各種のパラメータ、CPU610が実行するプログラムを、不揮発に記憶する大容量記憶装置である。ストレージ650には、本実施形態の実現に必要な以下のデータ又はプログラムが記憶されている。データの記憶部としては、組織標本画像データによりROIの特徴量解析を行なうために使用される特徴量解析用DB651が格納される。また、算出された類似度を蓄積する類似度蓄積DB218が格納される(図7参照)。また、類似度を算出するための演算式を含むアルゴリズムである類似度算出アルゴリズム652が格納される。なお、かかる特徴量解析用DB651は、病理医用端末220から受信した画像データや解析結果のフィードバック、解析結果の統計的な処理などを使って学習することによって、更新されるのが望ましい。
また、本実施形態では、プログラムとして、一連の病理画像診断支援を実現する病理画像診断支援プログラム653を格納する(図8A参照)。また、病理画像診断支援プログラム653の一部を構成する、特徴量解析用DB651を使って組織標本画像データによるROIの特徴量解析を行なう特徴量解析モジュール654を格納する。また、類似度算出アルゴリズム652を使用して類似度を算出する類似度算出モジュール655を格納する。また、解析結果と類似度とを診断支援情報として病理医用端末220に送信する解析結果送信モジュール656を格納する。
なお、図6には、本実施形態に必須なデータやプログラムのみが示されており、OSなどの汎用のデータやプログラムは図示されていない。
(類似度蓄積DBの構成)
図7は、本実施形態に係る類似度蓄積DB218の構成を示すブロック図である。
701は診断支援の依頼をした病理医を特定する医師IDであり、702は依頼日時である。703は受信した組織標本画像データを特定する組織標本画像IDである。704〜706は、組織標本画像ID703で特定した組織標本画像データを種別するための、性別/年齢と、解析対象の組織標本画像の部位と、その生体組織の染色法とであり、解析センター210での解析法に関連する情報である。707は、病理医用端末220から受信したROIと解析センター210で設定したROIとの相関値である算出された類似度である。
図7では、上記病理医用端末220から受信した各組織標本画像に対応して、各類似度707の算出の基となったROI情報が記憶されている。例えば、2行目の類似度“0.65”が算出されたROI情報710として、ROIの優先順位711と、病理医用端末220から受信した依頼設定情報712と、解析センター210が設定した比較設定情報713とが格納される。依頼設定情報712には、組織標本画像内の組織領域を示す情報712aと、組織領域から病理医により選ばれたROIの重心位置を示すROI重心位置アドレス712bと、解析センター210が解析したROIの特徴量712cとが含まれる。また、比較設定情報713には、組織標本画像内の設定した組織領域を示す情報713aと、組織領域から解析センター210により選ばれたROIの重心位置を示すROI重心位置アドレス713bと、解析センター210が解析したROIの特徴量713cとが含まれる。なお、ROIの形状によりROI重心位置の記憶データは異なる。同様のROI情報720が、3行目の類似度“0.74”が算出されたROI情報として格納される。以上のように、本実施形態では、ROIの形状の変化やROI内の画素単位あるいは細胞単位の重み付けなどを考慮してROI重心位置をROIの形状の中心とした。しかしながら、重心位置に限定されるものではない。
なお、類似度蓄積DB218の一行毎の情報は、類似度蓄積DB218に蓄積される前に、RAM640上に生成される。また、特徴量解析と解析結果の通知のためのテーブルなどもRAM640上に生成されるが、本実施形態では類似度の演算・通知が主要構成であり、解析結果の通知は副次的なものであり詳細な説明は省略する。
《解析センターの動作手順》
図8Aは、本実施形態に係る情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図6のCPU610がRAM640を使用しながら実行して、図2の解析センター210の各機能構成部を実現する。
まず、ステップS801において、病理医用端末220からの解析画像とROIとの受信を待つ。画像受信があればステップS803に進んで、受信した組織標本画像と、ROIと、ROIの優先順位とを記憶する。次に、ステップS805において、受信した組織標本画像から、解析センター210でROIと、ROIの優先順位とを設定する。次に、ステップS807に進んで、部位、染色法、性別/年齢などに対応した各ROIの特徴量解析を行なう。ここで行なう特徴量解析は、例えばHE染色された胃の生体組織であれば、細胞核の寸法や形状解析が行なわれることになる。
そして、ステップS809において、病理医用端末220からのROIと、解析センター210で設定されたROIとの類似度(順位相関係数)を演算する。次に、ステップS811においては、特徴量解析結果と類似度とを送信元の病理医用端末220に対して送信元からの画像IDを付して送信する。ステップS813においては、類似度蓄積DB218に算出した類似度を医師IDに対応付けて記録する。
(解析される特徴量)
図8AのステップS807で解析される特徴量としては、以下のような特徴量がある。しかし、以下の例はHE染色法の場合の一例であってこれには限定されない。
まず、ROI全体の組織構造解析における特徴量としては、対象となる臓器によっては特殊な特徴量が使われる場合があるが、概ねどの部位のガンにおいても下記特徴量f1〜f10が重要な特徴となっている。
f1) 核のサイズ、
f2) 大きい核の密度 = 大きい核の数 / 全核の数、
f3) 腺管に属する核の密度、
f4) 核の向き、
f5) 核の扁平度、
f6) 腺管の厚さ、
f7) 色(RGB)、
f8) 色(HSV)、
f9) 腺管領域、
f10) Gabor関数でフィルタリングした信号(方位特徴、配列)、
がある。
また、大域的特徴としては、上記特徴量に加えて、粘液、脂肪などの領域に関する情報も使う場合がある。特殊な特徴量としては、例えば胃生検では印環細胞(以下、Signet ring)の疑いなどがある。
また、より詳細な特徴量解析における特徴量としては、対象となる臓器によっては特殊な特徴量が使われる場合があるが、概ねどの部位のガンにおいても下記特徴量F1〜F7が重要な特徴となっている。
F1) 核のサイズ、
F2) 核の長径および短径、
F3) 円形度(円に近ければ最大値1を取り,円から外れている度合いが大きいほど小さい値)、
F4) テクスチャ、
F5) 色(RGB)、
F6) 色(HSV)、
F7) 腺管領域、
がある。
特殊な特徴量としては、例えば、低倍率画像データによる胃生検ではSignet ringの疑いなどがある場合の、高倍率画像データによるSignet ringの有無の確認がある。
なお、実際の条件判断に使用されるのは、上記特徴量を基本特徴量として,その平均,分散,中央値,四分位数,ヒストグラムのP-percentile(例えばP=5,25,50,75,95)など,派生的に得られる統計量を、ROI単位で算出した上でROIの特徴量とする。
なお、組織構造解析は低倍率画像データで行ない、より詳細な特徴量解析は高倍率画像データで行なう。そのため、組織構造解析と特徴量解析とで用いられている同じ名前の特徴量は、画像の解像度が異なるため同じものではない。例えば。核のサイズでは、低倍率画像データの解析においては、ヘマトキシンリンに染まった領域を抽出してそのピクセルサイズをもとに大きな核と小さな核に分類するなど、おおざっぱに解析をする。これに対して、高倍率画像データの解析においては、核の輪郭を正確に抽出してその輪郭を元にサイズ(あるいは円軽度など)を算出する。
また、腺管などの大域的な情報は低倍率でしか得られないため,まず組織標本画像の低倍率画像データの解析で腺管領域を抽出して腺管マスクを生成し、そのマスク情報をそのまま高倍率画像データの解析モジュールに渡す。高倍率画像データの解析モジュールはこの情報に基づいて、解析対象である核が腺管に含まれているかどうかを確認して、もし腺管に含まれているならばたとえサイズが大きくてもガンとは判定しないようにするなども行なわれる。
《相関値演算》
次に、図8AのステップS809において使用されるROI選択の相関値演算を説明する。
本実施形態では、病理画像における特徴に依存したROI選択の類似度を算出する順位相関係数Rlを導入する。この順位相関係数は、1からROIの重心間の距離数を引いたものに特徴量の関数である重み係数により重み付けしながら線形和を取ったものであり、下記の式で表される。
Figure 0005645146
ここで、Nは総分類(対象領域:ROI)数であり、dnは領域重心間距離である。wn(f1,…,fM)は特徴量f1,…,fMの比較する2つの領域に含まれる量によって決まる重み係数で、最大値が“1”である。
重み係数wn(f1,…,fM)の具体的な設定法としては、まず、特徴量の1つを(f)とし、比較する第1のROI選択が選んだ領域をA1とし、第2のROI選択が選んだ領域をA2とする。そして、それぞれに含まれる特徴量fの小さい方を基準の量にして、その量が一定値“f0”を超えた場合を“1”とし、“f0”以下の場合は、領域A1の特徴量“f1”と領域A2の特徴量“f2”の小さいほうを“f0”で除した数とする。つまり、
Figure 0005645146
と設定することで与えられる。なお、“f0”、“f1”、“f2”などは具体的な数値であり、上記の特徴量の種類f1、f2などとは異なる。
図8Bは、上記2つの領域A1とA2との相関値演算を図式的に説明する模式図である。画面800上の組織領域810上に選択された2つのROI−1(A1)とROI−2(A2)があり、ROI間の距離をdn、それぞれの特徴量“f1”、“f2”とすると、その1つの演算値は図示したwn(f)×(1ーdn)となる。上記[数1]は、このような演算を各ROIについて行ない、線形和したものである。
このようにwnを決めることで、順位相関Rlの最大値は“1”になる(領域が一致してかつ両選択の領域において一定値“f0”以上の特徴量fを含む場合)。なお、この相関は、領域の特徴量にも依存するので、場所が一致しても病理的な特徴量が双方で得られていない限り、相関値が高くなることはない。つまり、病理的な根拠の薄い偶然の一致による高い相関を防止する効果がある。
なお、上記[数1]の説明においては、ROIの優先順位は特に考慮されていない。しかしながら、実用的には、対応する2つのROIはそれぞれに選択で同じ優先順位のROIとして優先順位を導入すると、さらに類似度の差異を明瞭にできる。しかし、一方で同じ領域をROIとして選んだ場合の差異を強調し過ぎる可能性もあるので、ROIの個数などで調整する必要もある。
《病理医用端末のハードウェア構成》
図9は、本実施形態に係る病理医用端末220のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示したように、病理医用端末220は、基本的構成として、制御部221と、スキャナ222と、ディスプレイ223とを有している。
図9において、CPU910は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで病理医用端末220の制御部を実現する。ROM920は、初期データ及びプログラムなどの固定データ及びプログラムを記憶する。通信制御部930は、ネットワーク230を介して解析センター210との通信を制御する。かかる通信は有線であっても無線であっても良い。
RAM940は、CPU910が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM940には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。各領域には、スキャナ222が病理スライドから読み取った組織標本画像読取データ941が記憶される。また、解析センター210に送信する組織標本画像の画像データ及び通知された類似度(順位相関係数)を管理すると共に、患者や部位、ROIなどを特定するための画像識別テーブル1042が記憶される(図10参照)。また、解析センター210と送受信する送受信データ943が記憶される(図10参照)。また、病理医用端末220のディスプレイ223に表示するための表示データ944が記憶される。
ストレージ950は、データベースや各種のパラメータ、CPU910が実行するプログラムを、不揮発に記憶する大容量記憶装置である。ストレージ950には、本実施形態の実現に必要な以下のデータ又はプログラムが記憶されている。データの記憶部としては、病理医がローカルに蓄積した、スキャナ222で読み取った組織標本画像DB951が格納される。また、患者に対応する診断履歴を保持する患者履歴DB952が格納される。
また、本実施形態では、プログラムとして、病理画像診断支援を解析センター210に依頼する処理を含む病理画像診断処理プログラム953を格納する(図11参照)。また、病理画像診断処理プログラム953の一部を構成する、解析センター210とのデータ通信を制御する送受信制御モジュール954を格納する。また、解析センター210から受信した解析結果を組織標本画像に重畳して表示する解析結果表示モジュール955を格納する。
入力インタフェース960は、CPU910による制御に必要な制御信号及びデータを入力するインタフェースである。本実施形態では、スキャナ222から病理スライドを読み取った組織標本画像の画像データを入力する。なお、他のキーボードやポインティングデバイスなどの図示は省略している。出力インタフェース970は、CPU910による制御の下に機器に対して制御信号及びデータを出力するインタフェースである。本実施形態では、ディスプレイ223に組織標本画像や解析センター210への診断支援の依頼情報、あるいは解析センター210から送信された解析結果や類似度を出力する。
なお、図9には、本実施形態に必須なデータやプログラムのみが示されており、OSなどの汎用のデータやプログラムは図示されていない。
(画像識別テーブル及び送受信データの構成)
図10は、本実施形態に係る画像識別テーブル942及び送受信データ943の構成を示す図である。
1001は患者を特定する患者IDであり、1002は組織標本画像の撮影日時であり、1003は組織標本画像を特定する組織標本画像IDである。1004は患者の性別/年齢であり、1005は解析対象の組織標本画像の部位であり、1006はその生体組織の染色法であり、解析センター210での解析法に関連する情報である。1007は、病理医用端末220から受信したROIと解析センター210で設定したROIとの相関値である、算出された類似度である。
図10では、スキャナで読み取って診断支援を依頼した各組織標本画像に対応して、各類似度1007の算出の基となったROI情報が記憶されている。例えば、2行目の類似度“0.65”が算出されたROI情報1010として、ROIの優先順位1011と、解析センター210に送信した依頼設定情報1012と、解析センター210が設定した比較設定情報1013とが格納される。依頼設定情報1012には、組織標本画像内の組織領域を示す情報1012aと、組織領域から病理医により選ばれたROIの重心位置を示すROI重心位置アドレス1012bと、解析センター210が解析したROIの特徴量1012cとが含まれる。また、比較設定情報1013には、組織標本画像内の設定した組織領域を示す情報1013aと、組織領域から解析センター210により選ばれたROIの重心位置を示すROI重心位置アドレス1013bと、解析センター210が解析したROIの特徴量1013cとが含まれる。なお、ROIの形状によりROI重心位置の記憶データは異なる。同様のROI情報1020が、3行目の類似度“0.74”が算出されたROI情報として格納される。以上のように、本実施形態では、ROIの形状の変化やROI内の画素単位あるいは細胞単位の重み付けなどを考慮してROI重心位置をROIの形状の中心とした。しかしながら、重心位置に限定されるものではない。
上記情報の必要性の高い一部情報は、DBとして病理医用端末220に蓄積されてもよいが、解析センター210に医師IDに対応付けられて蓄積されているので、全てを蓄積する必要はない(図7参照)。
《病理医用端末の動作手順》
図11は、本実施形態に係る病理医用端末220の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図9のCPU910がRAM940を使用しながら実行して、図2の病理医用端末220の機能を実現する。
まず、ステップS1101において、スキャナ222によって病理スライドを解析可能な倍率に対応する解像度で読み取る。ステップS1103において、その読み取った病理スライドに対応する画像をディスプレイ223に表示する。ステップS1105において、病理医によるROI設定入力を待って、ROI設定入力があればステップS1207に進んで、病理スライドに対応する組織標本画像から解析依頼対象の組織領域の選択、その組織領域からのROIの設定が行なわれ、ROIの優先順位が設定される。ステップS1207の処理の結果、選択された組織領域上に解析依頼のために選択された複数のROIが重畳されて表示された例が、図4に相当する。
ステップS1109において、読み取られた組織標本画像データと、設定したROIと、ROIの優先順位とを、医師IDや画像IDを付して解析センター210に送信する。なお、病理医用端末220を特定する端末IDや解析センター210の解析法に関連する情報も共に送信する。ステップS1111においては、解析センター210からの解析結果と類似度との受信を待つ。解析結果と類似度との受信があればステップS1113に進んで、解析結果と類似度とを解析対象の組織領域に重畳した表示画面を生成する。ステップS1115において、重畳して生成された表示画面をディスプレイ223に表示することで、病理医の診断を支援する(図5参照)。
[第3実施形態]
第2実施形態においては、病理医用端末220から送信されたROIと類似度を算出する比較対象は解析センター210が設定したROIであった。本実施形態では、解析センター210ではなく、解析センター210は受信した組織標本画像を専門医用端末に送信してROI設定を依頼し、専門医のROI設定との類似度を算出する。本実施形態によれば、病理医側で自分の習熟度などが評価できると共に、ROI設定基準に関する対話なども可能となる。
《本実施形態の情報処理装置を含む情報処理システムの構成》
図12は、本実施形態に係る情報処理装置である解析センター1210を有する情報処理システム1200の構成を示すブロック図である。
図12の情報処理システム1200は、病理画像診断の支援を行なう情報処理装置である解析センター1210と、解析センター1210にネットワーク230を介して接続する病理画像診断の支援を受ける複数の病理医用端末220と、病理画像診断の支援を行なう専門医用端末1220とを備える。
解析センター1210について図2の解析センター210との相違点を説明する。同じ参照番号を付した機能部は、図2と同様であるので詳細な説明を省略する。ネットワーク230と通信するための通信制御部1215は、複数の病理医用端末220に加えて専門医用端末1220との通信を制御する。ROI受信部1213は、通信制御部1215が受信した依頼先の専門医用端末1220からのROIの情報を、ROIの解析優先順位と共に受信する。ここで、専門医が設定したROIの優先順位を以下第2優先順位とする。また、ROI特徴量解析部214は、組織標本画像記憶部212に記憶された組織標本画像の内、ROI受信部211及びROI受信部1213の示すROIの特徴量を解析する。
類似度演算部216は、ROI受信部211のROI及び第1優先順位と、ROI受信部1213のROI及び第2優先順位と、ROI特徴量解析部214が解析した各ROIの特徴量を使用して、ROI受信部211のROIとROI設定部213のROIとの類似度(相関)を演算する。類似度演算部216が演算した類似度は、ROI設定部213のROIと共に類似度・ROI送信部217によって通信制御部1215を介して、診断支援の依頼元へ送信される。また、類似度演算部216が演算した類似度は、以降の診断支援に参照されるため、依頼元単位に比較対象の専門医の情報も含めて検索可能に類似度蓄積DB1218に蓄積される。
専門医用端末1220は、専門医用端末1220の動作及び解析センター210との通信を制御する制御部1221を備える。また、解析センター210から送信された組織標本画像を表示するディスプレイ1223を備える。図12には、データ入力や操作指示用のキーボードやポインティングデバイスなどは図示していないが、必要な入出力デバイスは接続しているものとする。
なお、上記には、ROI設定依頼の対象を専門医としたが、他の専門医ではない病理医や、他の解析センターなどであっても良い。
《情報処理システムの動作シーケンス》
図13は、本実施形態に係る情報処理装置を有する情報処理システムの動作手順1300を示すシーケンス図である。図13においては、病理医用端末220のスキャナ222による病理スライドの読み取りから、診断支援情報の画面表示までの動作を説明する。なお、図3と同様のステップは同じ参照番号を付しており、説明は省略する。
ステップS305において、病理医用端末220から解析センター1210に送信された、組織標本画像と、選択されたROIと、ROIの優先順位とは、解析センター1210で受信される。そして、解析センター1210は、ステップS1301において、専門医用端末1220に対してROI設定の依頼をする。ROI設定の依頼には、組織標本画像と、組織標本画像を特定する画像IDとが添付されている。
専門医用端末1220では、ステップS1303において、解析センター1210から受信した組織標本画像を表示する。そして、ステップS1205において、専門医のROI設定と、ROIの優先順位の設定とが行なわれ、その設定結果がステップS1207において解析センター1210に報告される。
解析センター1210では、ステップS1309で病理医用端末220からの依頼情報(組織標本画像やROIなど)を登録して、専門医用端末1220からの報告を待つ。専門医用端末1220からのROIとROIの優先順位の報告があると、ステップS309において各ROIの特徴量を解析することになる。以下、ステップS317までの処理は、比較対象が、解析センターの設定したROIから専門医の設定したROIに変わるのみで、図3と同様であるので、説明を省略する。
《病理医用端末での表示画面》
以下、本実施形態の処理におけるディスプレイ223の表示画面を、図14に従って説明する。なお、病理医用端末220の診断支援の依頼時におけるディスプレイ223の表示は図4と同様であるので、説明を省略する。
(解析結果の表示画面)
図14は、本実施形態に係る病理医用端末220のディスプレイ223への解析結果の表示画面1400を示す図である。なお、図14の表示画面1400における図5と同じ参照番号を付された要素は同じものであるので、説明は省略する
図14においては、1410に、図5の510の情報に加えて、ROIの類似度を演算した対象の専門医の氏名が追加されている。なお、1410に示す情報は一例であって、これに限定されない。病理医はかかる表示を見て、図4の自分のROI401〜404の設定についての評価を認識することができる。
(類似度蓄積DBの構成)
図15は、本実施形態に係る類似度蓄積DB1218の構成を示す図である。なお、図15の類似度蓄積DB1218の構成の、図7との相違点は、専門医名1209の追加のみであり、他の図7と同じ参照番号は図7と同様であるので、説明は省略する。
《解析センターの動作手順》
図16は、本実施形態に係る情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図示しないCPUがRAMを使用しながら実行して、図12の解析センター1210の各機能構成部を実現する。なお、図16のフローチャートにおいて、図8との相違点は、図8のステップS805をステップS1601〜S1603に置き換えたものである。従って、他の同じ参照番号のステップの処理は同様であるので説明は省略し、以下相違点のみを説明する。
ステップS803において病理医用端末220から受信した情報を記憶した後、ステップS1601において、病理医用端末220から受信した組織標本画像を専門医用端末1220に送信して、専門医によるROI設定を依頼する。ステップS1603において、専門医用端末1220からのROI設定の報告受信を待って、受信があればステップS1605に進んで、専門医用端末1220から受信したROI及びROIの優先順位を記憶する。そして、以下、各ROIの特徴量解析、順位相関係数(類似度)演算を図8と同様に実行する。なお、ステップS813においては、類似度蓄積DB218に算出した類似度と専門医名とを医師IDに対応付けて記録する。
[第4実施形態]
第2実施形態及び第3実施形態においては、病理医が選ばれた組織領域上に自由に設定した複数のROIについて、解析センターのROI設定や、専門医のROI設定との相関(類似度)を演算した。本実施形態においては、組織領域上に自由に設定した複数のROIではなく、組織領域を予め格子状の所定領域範囲の複数ブロック(ROIに相当:図7及び図8参照)に分割し、病理医はその複数ブロックから解析対象のブロックをROIとして選択する。従って、順位相関係数(類似度)の演算も共通の複数ブロックからどのブロックを選択したかの、2つのブロック選択順位間の演算となる。しかしながら、2つのブロック選択順位間の演算には、暗黙裏に格子状の所定領域範囲に分割された複数ブロックの組織領域上の規格化された位置関係が寄与していると考えられるので、病理画像の特徴の1つである位置関係が考慮されている。本実施形態によれば、第2及び第3実施形態よりも、より簡単な類似度の演算により病理医におけるROI設定を定量的に評価できる。
なお、本実施形態の情報処理システムの構成や動作、情報処理システムを構成する病理医用端末や専門医用端末及び解析センターの構成や動作は、第2実施形態や第3実施形態と同様である。本実施形態の第2及び第3実施形態との相違点は、ROIの設定が組織領域を予め格子状の所定領域範囲に分割した複数ブロックからの選択で行なわれることと、それに対応して例えば図8の順位相関係数(類似度)で異なる演算式を使用するものであるので、以下相違点を説明する。
《病理医用端末での表示画面》
以下、本実施形態の処理におけるディスプレイ223の表示画面を、図17及び図18に従って説明する。
(支援依頼時の表示画面)
図17は、本実施形態に係る病理医用端末220からROI画像を送信する時点の、ディスプレイ223の表示画面1700を示す図である。
表示画面1700には、予め組織標本画像の倍率などに基づいた寸法の格子目1711が重畳されている。その升目であるブロックの1701から1704に、病理医により選択されたROIとしてその優先順位が丸数字で表示されている。1710は、依頼先や依頼元の医師IDを含む情報である。
(解析結果の表示画面)
図18は、本実施形態に係る病理医用端末220のディスプレイ223への解析結果と類似度との表示画面1800を示す図である。
表示画面1800には、図17と同様の格子目1811が重畳されている。その升目であるブロックの図7の1701から1704に対応する1801から1804に、病理医により選択されたROIとしてその優先順位が丸数字で表示されている。さらに、解析センターあるいは専門医により選択されたROIの優先順位が1803,1802,1805,1804に破線丸数字で表示されている。1810は、報告元や依頼元の医師IDと、算出された類似度を含む情報である。
《組織標本画像のブロック分割とROI設定》
組織標本画像のブロック分割とROI設定は、以下のように行なわれる。
最初に組織標本画像から選択された組織領域を小領域(ブロック)に分割する。代表的な方法としては、格子状のブロック分割により小領域を設定する方法がある。この場合も、組織が存在しない領域は予め対象から外し残りを対象領域とする方法もある。ブロック分割の場合は、領域の重複はないが、重複があっても良い。例えば、組織の存在する点を中心とした一定の矩形ないし円形領域を小領域として設定する方法である。いずれにしても、第2及び第3実施形態と相違して、予めROIの位置情報が固定されて既知である。
次に、病理医が解析対象の重要なブロックを選択して、ROIとして設定する。なお、ブロックの選択を装置により自動選択する場合には、ROI選択基準を用いて行なわれる。ROI選択基準は、細胞核の密度、細胞核の集合の形状などの一般的な病理知識や、機械学習アルゴリズムで作成された人工知能的情報に基づいて作成される。なお、すべてのブロックに順位づけする必要はなく、上位一定個数のブロックにのみ順位を付番し、残りのブロックに対しては最下位順位をつけるようにすることも可能である。例えば、図17においては、優先順位1〜4以外のブロックは全て優先順位5とする。
《順位相関値演算》
本実施形態で使用される類似度演算の順位相関係数の計算方法としては、スピアマンの順位相関係数と、ケンドールの順位相関係数とを説明する。
(スピアマンの順位相関係数)
スピアマンの順位相関係数Rsは、
Figure 0005645146
で定義される。ここで、Nは総分類(全ブロック:対象領域)数であり、dnは対応する分類での順位差である。Rsは、“−1”から“+1”までの数値をとり、“+1”に近い場合は正の相関(同じ順序での相関)が高く、“−1”に近い場合は負の相関(一方の逆順にした場合の相関)が高く、“0”に近い場合は無相関であることを示す。
前述したように、スピアマンの順位相関係数Rsにおいて、順位差dnはブロックを設定した時点でブロック間の正規化された距離を含んでいると言える。
(ケンドールの順位相関係数)
ケンドールの順位相関係数Rkは、
Figure 0005645146
で定義される。ここで、Nは総分類(全ブロック:対象領域)数である。また、Fiは、系列1{Xi}の順位を昇順に並べ替え、対応する系列2{Yi}のYi(i=1,2,…,N−1/j=i+1,i+2,…,N)について、Yi<Yjなる個数を示す。Biは、Yi>Yjなる個数を示す。また、ΣFiは2変数の元の順序での方向が一致する回数を示し、ΣBjは2変数の一方を逆順序にしたときの方向が一致する回数を示す。Rkは、“−1”から“+1”までの数値をとり、“+1”に近い場合は正の相関(同じ順序での相関)が高く、完全に一致するときは“+1”になる。“−1”に近い場合は負の相関(一方の逆順にした場合の相関)が高く、“0”に近い場合は無相関であることを示し、逆順が完全に一致するときは“−1”になる。
なお、前述したように、ケンドールの順位相関係数Rkの場合においても、順位の一致性はブロックを設定した時点でブロック間の正規化された距離を含んでいると言える。また、上記のスピアマンの順位相関係数Rs及びケンドールの順位相関係数Rkともに同一順位を認めているので、ROIの選択リストに同一順位があって良い。そのため、ブロック分割においてすべてのブロックに順位づけする必要はなく、順位数をブロック数以下に設定できる。例えば、上述のように、上位一定個数のブロックにのみ順位を付番し、残りのブロックに対しては最下位順位をつけるようにすることも可能となる。さらに、選択した上位一定個数のブロックを加えたブロック数に対する順位相関係数を求めるだけで類似の算出には充分であり、大幅に計算時間を削減することが可能となる。
[第5実施形態]
第2乃至第4実施形態においては、類似度を病理医に通知したり、類似度蓄積DBに累積したりする例を示した。本実施形態においては、類似度蓄積DBに累積した類似度から病理医や専門医、あるいは装置のROI設定の傾向を評価して、その評価結果を通知する。本実施形態によれば、医師や装置の傾向を知ることによって、教育や学習、あるいは複数の医師が診断に関与する場合の、医師の選択(傾向の異なる医師を選ぶなど)に応用が可能となる。
《本実施形態の情報処理装置を含む情報処理システムの構成》
図19は、本実施形態に係る情報処理装置である解析センター1910を有する情報処理システム1900の構成を示すブロック図である。
図19の構成において、図12の構成と異なる点は、類似度蓄積DB1218に蓄積した類似度を使用して医師や装置のROI設定傾向を評価する傾向評価部1919と、かかる傾向評価部1919が評価した傾向を、病理医用端末220や専門医用端末1220に通知する通信制御部1915とである。他の図12と同じ参照番号を付した機能構成部は図12と同様であるので、説明を省略する。
《解析センターの動作手順》
図20は、本実施形態に係る情報処理装置である解析センター1910の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、CPUがRAMを使用しながら実行して、図19の解析センター1910の各機能構成部を実現する。
まず、ステップS2001において、組織標本画像と、1つのROI設定と、そのROIの優先順位を受信する。次に、ステップS2003において、同じ組織標本画像に基づく、他のROI設定と、そのROIの優先順位を受信する。なお、2つの設定は、医師同士であっても、医師と装置とであっても、装置同士であってもよい。ステップS2005で順位相関係数を算出する。かかる算出は、[数1]〜[数4]のいずれを使用してもよい。なお、ブロック分割の場合に[数1]を使用する場合には、予めROIの中央位置が決まっていると考えればよい。ステップS2007においては、評価対象の全画像について順位相関係数を算出したかを判断する。なお、評価対象の全画像とは、1つの病理スライドからの複数の組織領域であってもよいし、教育や学習の場合は同じ部位の異なる病理スライドであってもよい。さらに、時間経過を含む長期的に入力された画像としてもよい。評価対象の全画像について順位相関係数を算出してなければステップS2001に戻って、処理を繰り返す。
評価対象の全画像について順位相関係数の算出が終了していればステップS2009に進んで、順位相関係数の平均値を算出する。ステップS2011において、順位相関係数の平均値を所定の基準値と比較する。順位相関係数の平均値が所定の基準値より大きければステップS2013に進んで、両ROI設定は似た傾向を持つとして、類似度蓄積DB1218に両比較対象と対応付けて蓄積される。順位相関係数の平均値が所定の基準値以下であればステップS2015に進んで、両ROI設定は異なる傾向を持つとして、類似度蓄積DB1218に両比較対象と対応付けて蓄積される。
本実施形態は、実用的な利用方法として、例えば、一方のROI選択はベテランの病理医の結果で信頼度が高く、一方のROI選択が研修医の結果で未熟な場合、後者の習熟度測定やROI選択のやり直し可否の判定に用いることができる。
[第6実施形態]
第5実施形態では、順位相関係数の演算毎に、両者の傾向(似た傾向か./異なる傾向か)を評価して通知した。本実施形態では、時間履歴を集積して、その傾向を診断傾向表として病理医用端末220から参照可能とした。本実施形態によれば、病理医が組織標本画像による診断支援を依頼する場合に、誰に対して支援を依頼するかを予め選択することができ、より効果的な支援が可能となる。
《情報処理システムの動作シーケンス》
図21は、本実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システム2100の動作手順を示すシーケンス図である。情報処理システム2100の構成は、第5実施形態の図19と同様である。
まず、ステップS2101において。病理医用端末220から解析センター1910に対して診断傾向表を要求する。解析センター1910は、ステップS2103において、類似度蓄積DB1218を参照して診断傾向表を作成する。ステップS2105において、生成した診断傾向表を病理医用端末220に返信する。病理医用端末220では、ステップS2107において、受信した診断傾向表をディスプレイ223に表示し、診断支援先(複数でも可)を選択する。
以降の処理は、第3実施形態の図13における専門医用端末1220への診断支援依頼のシーケンスと同様である。
まず、病理医用端末220は、ステップS2109において、スキャナ222で病理スライドから組織標本画像を読み込む。次に、ステップS2111において、組織標本画像内の複数の組織領域から診断に使用する組織領域を選択する。更に、選択された組織領域上から診断支援のため解析センター210に解析を依頼するROIを選択する。ステップS2113において、病理医用端末220は、組織標本画像と、選択されたROIと、診断支援先とを解析センター1910に送信する。
ステップS2113において、病理医用端末220から解析センター1910に送信された、組織標本画像と、選択されたROIとは、解析センター1910で受信される。そして、解析センター1910は、ステップS2115において、診断支援先に相当する専門医用端末1220に対してROI設定の依頼をする。ROI設定の依頼には、組織標本画像と、組織標本画像を特定する画像IDとが添付されている。診断支援先の専門医用端末1220では、解析センター1910から受信した組織標本画像を表示し、ステップS2117において、専門医のROI設定やROIの優先順位の設定が行なわれ、その設定結果がステップS2119において解析センター1910に報告される。
解析センター1910では、ステップS2121で病理医用端末220からの依頼情報(組織標本画像やROIなど)を登録して、診断支援先の専門医用端末1220からの報告を待つ。専門医用端末1220からのROIとROIの優先順位の報告があると、ステップS2123において各ROIの特徴量を解析することになる。そして、ステップS2125において、解析結果を診断支援依頼元に送信する。
ステップS2125において解析結果を受信した病理医用端末220は、ステップS2127において、ステップS2109において病理スライドから読み込んだ組織標本画像に解析結果と類似度とを重畳して、ステップS2129においてディスプレイ223に表示する。病理医はディスプレイ223に表示された解析結果を支援情報として参照して、組織標本画像の診断を行なう一方、類似度により自分のROI設定を評価・学習できる。 (問合せ回答の表示画面)
図22は、本実施形態に係る病理医用端末220のディスプレイ223への問合せ回答の表示画面2200を示す図である。
2201は診断傾向表の全体を示す。診断傾向表2201は、生体組織の部位2203に対応して、傾向評価部1919が評価した中で似た傾向の医者2205を順位相関係数の平均値が高い方から並べている。また、異なった傾向の医者2207を順位相関係数の平均値が低い方から並べている。
かかる診断傾向表2201の表示により、病理医は診断支援を受ける他の病理医を、診断がより正確となるよう選択することが可能になる。
《解析センターの動作手順》
図23は、本実施形態に係る情報処理装置である解析センター1910の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、CPUがRAMを使用しながら実行して、図19の解析センター1910の各機能構成部を実現する。
まず、ステップS2301において、病理医用端末220から診断傾向表の要求があったかを判断する。病理医用端末220から診断傾向表の要求があればステップS2303に進んで、要求した医師IDに基づいて、類似度蓄積DB1218に蓄積した順位相関係数を検索する。ステップS2305において、検索された順位相関係数の相関対象医師毎の平均値を算出する。ステップS2307において、算出された平均値を所定の基準値と比較して、図20のステップS2011〜S2015と同様に、似た傾向の医師/異なる傾向の医師を判定し、診断傾向表を生成する。ステップS2309において、生成した診断傾向表を要求先の病理医用端末220に送信する。
[他の実施形態]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステム又は装置も、本発明の範疇に含まれる。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されても良いし、単体の装置に適用されても良い。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する制御プログラムが、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされる制御プログラム、或いはその制御プログラムを格納した媒体、その制御プログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。
この出願は、2011年1月31日に出願された日本国特許出願 特願2011−018936号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (18)

  1. 生体組織を撮影した組織標本画像から診断対象として第1の優先順位を付けて選択された第1の複数領域と、前記組織標本画像から診断対象として第2の優先順位を付けて選択された第2の複数領域と、前記組織標本画像上での前記選択された各領域の位置情報とを入力する入力手段と、
    前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域と、前記第2の優先順位が付いた前記第2の複数領域との類似度を、前記選択された各領域間の前記組織標本画像上の距離を考慮した相関に基づいて演算する演算手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記入力手段は、さらに前記第1の複数領域及び前記第2の複数領域の各々の領域から解析された特徴量を入力し、
    前記演算手段は、さらに前記特徴量により重み付けされた相関に基づいて前記類似度を演算することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記演算手段は、
    Nを総分類(対象領域:ROI)数とし、
    dnを領域重心間距離とし、
    wn(f1,…,fM)を特徴量f1,…,fMの比較する2つの領域に含まれる量によって決まる重み係数とする場合に、
    Figure 0005645146
    で表わされるRlにより前記類似度を算出することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記重み係数wn(f1,…,fM)は、
    特徴量の1つをfとし、比較する第1のROI選択で選んだ領域をA1とし、第2のROI選択で選んだ領域をA2とした場合に、
    それぞれに含まれる特徴量fの小さい方の量を基準にして、その量が一定値“f0”を超えた場合を“1”とし、“f0”以下の場合は、領域A1の特徴量“f1”と領域A2の特徴量“f2”との小さい方を“f0”で除した数とする式、
    Figure 0005645146
    で表わされることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記入力手段に入力される前記第1の複数領域は前記組織標本画像を分割したブロックから前記第1の優先順位を付けて選択され、前記第2の複数領域は前記組織標本画像を分割した前記ブロックから前記第2の優先順位を付けて選択されており、
    前記演算手段は、
    Nを総分類(全ブロック:対象領域)数とし、
    dnを対応する分類での順位差とする場合に、
    スピアマンの順位相関係数、
    Figure 0005645146
    により前記類似度を算出することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記入力手段に入力される前記第1の複数領域は前記組織標本画像を分割したブロックから前記第1の優先順位を付けて選択され、前記第2の複数領域は前記組織標本画像を分割した前記ブロックから前記第2の優先順位を付けて選択されており、
    前記演算手段は、
    Nを総分類(全ブロック:対象領域)数とし、
    Fiを、系列1{Xi}の順位を昇順に並べ替え、対応する系列2{Yi}のYi(i=1,2,…,N−1/j=i+1,i+2,…,N)について、Yi<Yjなる個数とし、
    Biを、Yi>Yjなる個数とし、
    ΣFiは2変数の元の順序での方向が一致する回数とし、ΣBjを2変数の一方を逆順序にしたときの方向が一致する回数とする場合に、
    ケンドールの順位相関係数、
    Figure 0005645146
    により前記類似度を算出することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記第1の複数領域と、前記第2の複数領域とは、それぞれ病理医と病理画像解析装置とのいずれかが選択し、
    前記特徴量は、前記病理画像解析装置により前記第1の複数領域及び前記第2の複数領域の各々の領域から解析されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記病理画像解析装置は当該情報処理装置に含まれることを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  9. 前記演算手段が演算した類似度と該類似度の比較対象となった複数領域とを送信する第1送信手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記演算手段が演算した類似度を前記入力手段への複数の入力元に対応付けて蓄積する蓄積手段と、
    前記蓄積手段に蓄積した類似度の履歴に基づいて、前記複数の入力元における診断対象となる複数領域の選択を評価する評価手段と、
    前記評価手段が評価した前記複数の入力元における選択の評価を送信する第2送信手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  11. 前記評価手段は、前記蓄積手段に蓄積した類似度の履歴の平均値に基づいて、前記入力元における診断対象となる複数領域の選択の傾向を評価することを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 生体組織を撮影した組織標本画像から診断対象として第1の優先順位を付けて選択された第1の複数領域と、前記組織標本画像から診断対象として第2の優先順位を付けて選択された第2の複数領域と、前記組織標本画像上での前記選択された各領域の位置情報とを入力する入力ステップと、
    前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域と、前記第2の優先順位が付いた前記第2の複数領域との類似度を、前記選択された各領域間の前記組織標本画像上の距離を考慮した相関に基づいて演算する演算ステップと、
    を含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  13. 生体組織を撮影した組織標本画像から診断対象として第1の優先順位を付けて選択された第1の複数領域と、前記組織標本画像から診断対象として第2の優先順位を付けて選択された第2の複数領域と、前記組織標本画像上での前記選択された各領域の位置情報とを入力する入力ステップと、
    前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域と、前記第2の優先順位が付いた前記第2の複数領域との類似度を、前記選択された各領域間の前記組織標本画像上の距離を考慮した相関に基づいて演算する演算ステップと、
    をコンピュータに実行させる制御プログラム。
  14. 生体組織を撮影した組織標本画像から診断対象として第1の優先順位を付けて選択した第1の複数領域を送信する送信手段と、
    前記第1の複数領域の送信に応答して、前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域と、前記組織標本画像から診断対象として第2の優先順位を付けて選択された第2の複数領域とから、各領域の組織標本画像の特徴量により重み付けされた、前記選択された各領域間の距離に基づいて演算された類似度と、前記第2の複数領域とを受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した類似度と、識別可能とした前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域及び前記第2の優先順位が付いた前記第2の複数領域とを表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  15. 生体組織を撮影した組織標本画像から診断対象として第1の優先順位を付けて選択した第1の複数領域を送信する送信ステップと、
    前記第1の複数領域の送信に応答して、前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域と、前記組織標本画像から診断対象として第2の優先順位を付けて選択された第2の複数領域とから、各領域の組織標本画像の特徴量により重み付けされた、前記選択された各領域間の距離に基づいて演算された類似度と、前記第2の複数領域とを受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにより受信した類似度と、識別可能とした前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域及び前記第2の優先順位が付いた前記第2の複数領域とを表示する表示ステップと、
    を含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  16. 生体組織を撮影した組織標本画像から診断対象として第1の優先順位を付けて選択した第1の複数領域を送信する送信ステップと、
    前記第1の複数領域の送信に応答して、前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域と、前記組織標本画像から診断対象として第2の優先順位を付けて選択された第2の複数領域とから、各領域の組織標本画像の特徴量により重み付けされた、前記選択された各領域間の距離に基づいて演算された類似度と、前記第2の複数領域とを受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにより受信した類似度と、識別可能とした前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域及び前記第2の優先順位が付いた前記第2の複数領域とを表示する表示ステップと、
    をコンピュータに実行させる制御プログラム。
  17. 生体組織を撮影した組織標本画像に基づく診断を支援する情報処理システムであって、
    前記組織標本画像から診断対象として第1の優先順位を付けて選択された第1の複数領域と、前記組織標本画像から診断対象として第2の優先順位を付けて選択された第2の複数領域と、前記組織標本画像上での前記選択された各領域の位置情報とを入力する入力手段と、
    前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域と、前記第2の優先順位が付いた前記第2の複数領域との類似度を、前記選択された各領域間の前記組織標本画像上の距離を考慮した相関に基づいて演算する演算手段と、
    前記演算手段が演算した類似度と、識別可能とした前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域及び前記第2の優先順位が付いた前記第2の複数領域とを表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  18. 生体組織を撮影した組織標本画像に基づく診断を支援する情報処理方法であって、
    前記組織標本画像から診断対象として第1の優先順位を付けて選択された第1の複数領域と、前記組織標本画像から診断対象として第2の優先順位を付けて選択された第2の複数領域と、前記組織標本画像上での前記選択された各領域の位置情報とを入力する入力ステップと、
    前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域と、前記第2の優先順位が付いた前記第2の複数領域との類似度を、前記選択された各領域間の前記組織標本画像上の距離を考慮した相関に基づいて演算する演算ステップと、
    前記演算ステップにおいて演算した類似度と、識別可能とした前記第1の優先順位が付いた前記第1の複数領域及び前記第2の優先順位が付いた前記第2の複数領域とを表示する表示ステップと、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
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