JPH06247855A - アスコルビン酸又は/及びその塩を含む溶液の安定化方法 - Google Patents
アスコルビン酸又は/及びその塩を含む溶液の安定化方法Info
- Publication number
- JPH06247855A JPH06247855A JP5788093A JP5788093A JPH06247855A JP H06247855 A JPH06247855 A JP H06247855A JP 5788093 A JP5788093 A JP 5788093A JP 5788093 A JP5788093 A JP 5788093A JP H06247855 A JPH06247855 A JP H06247855A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ascorbic acid
- pyrosulfite
- salt
- iron
- solution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明は、アスコルビン酸又は/及びその塩
を含む溶液にピロ亜硫酸塩を共存させることを特徴とす
る、該溶液の安定化方法、及び安定化されたアスコルビ
ン酸又は/及びその塩を含む溶液、更に三価の鉄の還元
剤としてアスコルビン酸又は/及びその塩を用いる鉄又
は不飽和鉄結合能(UIBC)の測定方法に於て、該安
定化したアスコルビン酸溶液を還元剤溶液として用いる
ことを特徴とする被検試料中の鉄又はUIBCの測定方
法、の発明である。 【効果】 従来不安定で安定化することが難しかったア
スコルビン酸又は/及びその塩を含む溶液を長期間安定
に保存することができた。また、当該安定化方法は、三
価の鉄の還元剤としてアスコルビン酸又は/及びその塩
を用いる鉄測定試薬やUIBC測定試薬に於ける還元剤
溶液の安定化にも適用できる。
を含む溶液にピロ亜硫酸塩を共存させることを特徴とす
る、該溶液の安定化方法、及び安定化されたアスコルビ
ン酸又は/及びその塩を含む溶液、更に三価の鉄の還元
剤としてアスコルビン酸又は/及びその塩を用いる鉄又
は不飽和鉄結合能(UIBC)の測定方法に於て、該安
定化したアスコルビン酸溶液を還元剤溶液として用いる
ことを特徴とする被検試料中の鉄又はUIBCの測定方
法、の発明である。 【効果】 従来不安定で安定化することが難しかったア
スコルビン酸又は/及びその塩を含む溶液を長期間安定
に保存することができた。また、当該安定化方法は、三
価の鉄の還元剤としてアスコルビン酸又は/及びその塩
を用いる鉄測定試薬やUIBC測定試薬に於ける還元剤
溶液の安定化にも適用できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アスコルビン酸又は/
及びその塩を含む溶液の褐変化及び劣化を抑制する方法
と、該方法により安定化されたアスコルビン酸又は/及
びその塩を含む溶液を還元剤溶液として用いる、被検試
料中の鉄又は不飽和鉄結合能の測定方法に関する。
及びその塩を含む溶液の褐変化及び劣化を抑制する方法
と、該方法により安定化されたアスコルビン酸又は/及
びその塩を含む溶液を還元剤溶液として用いる、被検試
料中の鉄又は不飽和鉄結合能の測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アスコルビン酸又は/及びその塩は、抗
壊血病因子であることから、健康医薬品として古くから
利用されている。そして、最近ではアスコルビン酸又は
/及びその塩を配合した機能性食品や化粧品等が数多く
製造、販売され、その市場が拡大しつつある。しかしな
がら、アスコルビン酸は酸化され易く、また酸化される
と褐変してしまう性質を有し、食品や化粧品の分野に利
用するには問題が多い。
壊血病因子であることから、健康医薬品として古くから
利用されている。そして、最近ではアスコルビン酸又は
/及びその塩を配合した機能性食品や化粧品等が数多く
製造、販売され、その市場が拡大しつつある。しかしな
がら、アスコルビン酸は酸化され易く、また酸化される
と褐変してしまう性質を有し、食品や化粧品の分野に利
用するには問題が多い。
【0003】一方、臨床検査に於ける血清鉄又は不飽和
鉄結合能(UIBC)の測定は、鉄欠乏性貧血、再生不良性
貧血、悪性貧血、慢性出血性貧血、真性多血症、感染性
貧血等の各種貧血、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変等の肝
疾患の鑑別に重要な意味を持っており、臨床的意義が非
常に高い。血清中の鉄は、全て血清グロブリンの1つで
あるトランスフェリンと結合した形で存在するので、血
清鉄を測定する場合には、このトランスフェリンと鉄の
キレートを外し、遊離の鉄としてから鉄の測定を行う。
また、血清中のトランスフェリンはその1/3が鉄と結
合して存在するが、残り2/3は鉄と結合しない形で存
在し、その量は不飽和鉄結合能(UIBC)と呼ばれてい
る。不飽和鉄結合能の測定法としては、血清に既知量の
鉄を加え、トランスフェリンと結合させた残りの鉄の量
を測定して、鉄の減少量から不飽和鉄結合能を求める方
法が一般によく知られている。
鉄結合能(UIBC)の測定は、鉄欠乏性貧血、再生不良性
貧血、悪性貧血、慢性出血性貧血、真性多血症、感染性
貧血等の各種貧血、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変等の肝
疾患の鑑別に重要な意味を持っており、臨床的意義が非
常に高い。血清中の鉄は、全て血清グロブリンの1つで
あるトランスフェリンと結合した形で存在するので、血
清鉄を測定する場合には、このトランスフェリンと鉄の
キレートを外し、遊離の鉄としてから鉄の測定を行う。
また、血清中のトランスフェリンはその1/3が鉄と結
合して存在するが、残り2/3は鉄と結合しない形で存
在し、その量は不飽和鉄結合能(UIBC)と呼ばれてい
る。不飽和鉄結合能の測定法としては、血清に既知量の
鉄を加え、トランスフェリンと結合させた残りの鉄の量
を測定して、鉄の減少量から不飽和鉄結合能を求める方
法が一般によく知られている。
【0004】鉄の測定法としては、例えばα,α'-ジピ
リジル、o-フェナントロリン、バソフェナントロリン、
2,4,6-トリピリジル-S-トリアジン、3-(2-ピリジル)-5,
6ビス(4-スルホフェニル)-1,2,4-トリアジン等や、例え
ば 2-ニトロソ-5-(N-プロピル-N-スルホプロピル)アミ
ノフェノールに代表されるニトロソフェノール誘導体等
の鉄の発色剤を用いた比色分析法が一般的であるが、こ
れらは、全て二価の鉄の発色剤なので、使用に当たって
は三価の鉄を還元するための還元剤の併用を必要とす
る。三価の鉄の還元剤としては、L-アスコルビン酸,チ
オグリコール酸,塩酸ヒドロキシルアミン,ハイドロキ
ノン,ハイドロサルファイト,亜硫酸ナトリウム,硫酸
ヒドラジン,メタ重亜硫酸塩(ピロ亜硫酸塩)等が知ら
れているが、これらのうち精密分析用に十分その還元力
を発揮するのはL-アスコルビン酸とチオグリコール酸で
あるとされている。しかしながら、この2つの還元剤に
も実用上極めて重大な欠陥がある。つまり、チオグリコ
ール酸は、酸性側では溶液状態でも比較的安定で且つ還
元力も十分であるが、メルカプト基特有の悪臭があり、
使用上好ましからざるものである。一方アスコルビン酸
は、粉末での安定性は比較的良好であるが、溶液状態で
は安定性が極めて悪いという問題点がある。
リジル、o-フェナントロリン、バソフェナントロリン、
2,4,6-トリピリジル-S-トリアジン、3-(2-ピリジル)-5,
6ビス(4-スルホフェニル)-1,2,4-トリアジン等や、例え
ば 2-ニトロソ-5-(N-プロピル-N-スルホプロピル)アミ
ノフェノールに代表されるニトロソフェノール誘導体等
の鉄の発色剤を用いた比色分析法が一般的であるが、こ
れらは、全て二価の鉄の発色剤なので、使用に当たって
は三価の鉄を還元するための還元剤の併用を必要とす
る。三価の鉄の還元剤としては、L-アスコルビン酸,チ
オグリコール酸,塩酸ヒドロキシルアミン,ハイドロキ
ノン,ハイドロサルファイト,亜硫酸ナトリウム,硫酸
ヒドラジン,メタ重亜硫酸塩(ピロ亜硫酸塩)等が知ら
れているが、これらのうち精密分析用に十分その還元力
を発揮するのはL-アスコルビン酸とチオグリコール酸で
あるとされている。しかしながら、この2つの還元剤に
も実用上極めて重大な欠陥がある。つまり、チオグリコ
ール酸は、酸性側では溶液状態でも比較的安定で且つ還
元力も十分であるが、メルカプト基特有の悪臭があり、
使用上好ましからざるものである。一方アスコルビン酸
は、粉末での安定性は比較的良好であるが、溶液状態で
は安定性が極めて悪いという問題点がある。
【0005】アスコルビン酸を含有する溶液の安定化方
法としては、環状トリメタリン酸塩を共存させる方法
(特公昭59-32468)、dl-N-アセチルホモシステインチ
オラクトン(又はN-アセチル-L-システイン)と亜硫酸
塩を添加する方法(特開昭49-92219)等が提案されてい
る。これらの方法は、確かにアスコルビン酸溶液の安定
化効果が認められるものの、環状トリメタリン酸塩を共
存させる方法では、室温で4週間放置後のアスコルビン
酸の残存率は約80%に過ぎない。また、dl-N-アセチル
ホモシステインチオラクトン(又はN-アセチル-L-シス
テイン)及び亜硫酸塩を添加する方法では、約10日間保
存時の安定化効果が認められているに過ぎず、また、亜
硫酸塩を単独で用いた場合にはアスコルビン酸の安定化
効果は認められない。
法としては、環状トリメタリン酸塩を共存させる方法
(特公昭59-32468)、dl-N-アセチルホモシステインチ
オラクトン(又はN-アセチル-L-システイン)と亜硫酸
塩を添加する方法(特開昭49-92219)等が提案されてい
る。これらの方法は、確かにアスコルビン酸溶液の安定
化効果が認められるものの、環状トリメタリン酸塩を共
存させる方法では、室温で4週間放置後のアスコルビン
酸の残存率は約80%に過ぎない。また、dl-N-アセチル
ホモシステインチオラクトン(又はN-アセチル-L-シス
テイン)及び亜硫酸塩を添加する方法では、約10日間保
存時の安定化効果が認められているに過ぎず、また、亜
硫酸塩を単独で用いた場合にはアスコルビン酸の安定化
効果は認められない。
【0006】一方食品等の分野に於ては、フマル酸を添
加する方法(特開平4-352776)等があるが、該方法は、
アスコルビン酸を含有する飲食品の褐変化による外観の
劣悪化や風味の改善を目的としたものであり、長期間保
存後のアスコルビン酸自体の残存率を高めることを目的
としたものではない。即ち、該方法によれば、アスコル
ビン酸及びフマル酸を添加した飲料を瓶に充填、密封し
た状態で2週間(55℃)保存した場合に飲料の褐変化が
防止できたに過ぎない。従って、アスコルビン酸を含有
する溶液のより効果的な安定化方法の開発が望まれてい
る現状にある。
加する方法(特開平4-352776)等があるが、該方法は、
アスコルビン酸を含有する飲食品の褐変化による外観の
劣悪化や風味の改善を目的としたものであり、長期間保
存後のアスコルビン酸自体の残存率を高めることを目的
としたものではない。即ち、該方法によれば、アスコル
ビン酸及びフマル酸を添加した飲料を瓶に充填、密封し
た状態で2週間(55℃)保存した場合に飲料の褐変化が
防止できたに過ぎない。従って、アスコルビン酸を含有
する溶液のより効果的な安定化方法の開発が望まれてい
る現状にある。
【0007】
【発明の目的】本発明は上記した如き状況に鑑みなされ
たもので、アスコルビン酸又は/及びその塩を含む溶液
の効果的な安定化方法と、該安定化されたアスコルビン
酸又は/及びその塩を含む溶液を還元剤溶液として用い
た被検試料中の鉄又は不飽和鉄結合能(UIBC)の測
定方法を提供することを目的とする。
たもので、アスコルビン酸又は/及びその塩を含む溶液
の効果的な安定化方法と、該安定化されたアスコルビン
酸又は/及びその塩を含む溶液を還元剤溶液として用い
た被検試料中の鉄又は不飽和鉄結合能(UIBC)の測
定方法を提供することを目的とする。
【0008】
【問題を解決するための手段】本発明は、アスコルビン
酸又は/及びその塩を含む溶液に、ピロ亜硫酸塩を共存
させることを特徴とする、該溶液の安定化方法である。
また、本発明はその溶液中にピロ亜硫酸塩を共存させた
ことを特徴とする、アスコルビン酸又は/及びその塩を
含む溶液の発明である。更に、本発明は三価の鉄の還元
剤としてアスコルビン酸又は/及びその塩を用いる鉄又
はUIBCの測定方法に於て、アスコルビン酸又は/及
びその塩を含む溶液にピロ亜硫酸塩を共存させて成る溶
液を還元剤溶液として用いることを特徴とする、被検試
料中の鉄又はUIBCの測定方法の発明である。即ち、
本発明者等は、アスコルビン酸又は/及びその塩を含む
溶液の安定化方法について鋭意研究の途上、ピロ亜硫酸
塩に、意外にもアスコルビン酸又は/及びその塩を含む
溶液の安定化効果があることを見出し、本発明を完成さ
せるに到った。
酸又は/及びその塩を含む溶液に、ピロ亜硫酸塩を共存
させることを特徴とする、該溶液の安定化方法である。
また、本発明はその溶液中にピロ亜硫酸塩を共存させた
ことを特徴とする、アスコルビン酸又は/及びその塩を
含む溶液の発明である。更に、本発明は三価の鉄の還元
剤としてアスコルビン酸又は/及びその塩を用いる鉄又
はUIBCの測定方法に於て、アスコルビン酸又は/及
びその塩を含む溶液にピロ亜硫酸塩を共存させて成る溶
液を還元剤溶液として用いることを特徴とする、被検試
料中の鉄又はUIBCの測定方法の発明である。即ち、
本発明者等は、アスコルビン酸又は/及びその塩を含む
溶液の安定化方法について鋭意研究の途上、ピロ亜硫酸
塩に、意外にもアスコルビン酸又は/及びその塩を含む
溶液の安定化効果があることを見出し、本発明を完成さ
せるに到った。
【0009】本発明に用いられるピロ亜硫酸の塩類とし
ては、アルカリ金属塩、アンモニウム塩、アルカリ土類
金属塩のうち、必要量が溶解できるものであれば何れも
利用できるが、市販品として手に入れ易いことから、通
常、ピロ亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸カリウムが好ま
しく使用される。ピロ亜硫酸塩の至適濃度は、pH、ア
スコルビン酸濃度等により異なるが、通常0.001w/v%以
上、好ましくは0.01w/v%以上である。また、鉄又はU
IBCの測定に於て、還元剤として用いるアスコルビン
酸の安定化剤としてピロ亜硫酸塩を共存させる場合に
は、測定系にピロ亜硫酸塩の還元作用の影響が出ない程
度の低濃度で用いることが好ましく、その場合のピロ亜
硫酸塩の濃度としては、溶液中の濃度として、0.01〜0.
5w/v%程度である。また、本発明に係るアスコルビン酸
又は/及びその塩を含む溶液のpHは、通常2〜8の範
囲、好ましくはpH2〜5の範囲である。本発明に係る
アスコルビン酸又は/及びその塩を含む溶液に於て、用
いられる溶媒は、用いる試薬類が溶解し、また最終pH
が2〜8の範囲になるものであれば何れにてもよく、例
えば蒸留水、イオン交換水、上記pH内に緩衝能を持つ
各種緩衝液等が挙げられるが、これらに限定されるもの
ではない。。
ては、アルカリ金属塩、アンモニウム塩、アルカリ土類
金属塩のうち、必要量が溶解できるものであれば何れも
利用できるが、市販品として手に入れ易いことから、通
常、ピロ亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸カリウムが好ま
しく使用される。ピロ亜硫酸塩の至適濃度は、pH、ア
スコルビン酸濃度等により異なるが、通常0.001w/v%以
上、好ましくは0.01w/v%以上である。また、鉄又はU
IBCの測定に於て、還元剤として用いるアスコルビン
酸の安定化剤としてピロ亜硫酸塩を共存させる場合に
は、測定系にピロ亜硫酸塩の還元作用の影響が出ない程
度の低濃度で用いることが好ましく、その場合のピロ亜
硫酸塩の濃度としては、溶液中の濃度として、0.01〜0.
5w/v%程度である。また、本発明に係るアスコルビン酸
又は/及びその塩を含む溶液のpHは、通常2〜8の範
囲、好ましくはpH2〜5の範囲である。本発明に係る
アスコルビン酸又は/及びその塩を含む溶液に於て、用
いられる溶媒は、用いる試薬類が溶解し、また最終pH
が2〜8の範囲になるものであれば何れにてもよく、例
えば蒸留水、イオン交換水、上記pH内に緩衝能を持つ
各種緩衝液等が挙げられるが、これらに限定されるもの
ではない。。
【0010】本発明を実施するには、本発明に係る安定
化剤であるピロ亜硫酸塩をアスコルビン酸又は/及びそ
の塩を含む溶液中に共存させるだけでよく、何等特別な
操作は不要である。本発明に係るアスコルビン酸又は/
及びその塩を含む溶液中には、安定化剤としてのピロ亜
硫酸塩の他に、必要に応じて各種防腐剤、緩衝剤、界面
活性剤その他の薬品類が共存していても構わない(但
し、アスコルビン酸又は/及びその塩やピロ亜硫酸塩に
対して反応性を有する物質の共存は不可であることは言
うまでもない。)。また、アスコルビン酸又は/及びそ
の塩を含む溶液にピロ亜硫酸塩を共存させて成る溶液を
還元剤溶液として用いる本発明に係る鉄又はUIBCの
測定方法に於て、該還元剤溶液以外に用いられる発色試
薬、緩衝剤、各種防腐剤、界面活性剤、その他の試薬類
等は、アスコルビン酸又は/及びその塩を含む溶液を還
元剤溶液として用いる、自体公知の鉄又はUIBCの測
定方法に於て用いられる試薬類等が全てそのまま使用可
能であり、またそれら試薬類等の濃度範囲等も、自体公
知の該測定法に於て通常用いられる濃度範囲等を適宜選
択して用いることで足りる。また、測定操作等も、本発
明に係るアスコルビン酸又は/及びその塩を含む溶液を
使用する以外は、自体公知の鉄又はUIBCの測定方法
に準じてこれを行うことで足りる。
化剤であるピロ亜硫酸塩をアスコルビン酸又は/及びそ
の塩を含む溶液中に共存させるだけでよく、何等特別な
操作は不要である。本発明に係るアスコルビン酸又は/
及びその塩を含む溶液中には、安定化剤としてのピロ亜
硫酸塩の他に、必要に応じて各種防腐剤、緩衝剤、界面
活性剤その他の薬品類が共存していても構わない(但
し、アスコルビン酸又は/及びその塩やピロ亜硫酸塩に
対して反応性を有する物質の共存は不可であることは言
うまでもない。)。また、アスコルビン酸又は/及びそ
の塩を含む溶液にピロ亜硫酸塩を共存させて成る溶液を
還元剤溶液として用いる本発明に係る鉄又はUIBCの
測定方法に於て、該還元剤溶液以外に用いられる発色試
薬、緩衝剤、各種防腐剤、界面活性剤、その他の試薬類
等は、アスコルビン酸又は/及びその塩を含む溶液を還
元剤溶液として用いる、自体公知の鉄又はUIBCの測
定方法に於て用いられる試薬類等が全てそのまま使用可
能であり、またそれら試薬類等の濃度範囲等も、自体公
知の該測定法に於て通常用いられる濃度範囲等を適宜選
択して用いることで足りる。また、測定操作等も、本発
明に係るアスコルビン酸又は/及びその塩を含む溶液を
使用する以外は、自体公知の鉄又はUIBCの測定方法
に準じてこれを行うことで足りる。
【0011】本発明に係る安定化方法は、アスコルビン
酸を用いる各種分野、例えば臨床診断薬、健康医薬品、
機能性食品、化粧品、その他多方面で幅広く利用でき
る。また、本発明に係る鉄の測定方法は、臨床検査の分
野だけでなく、水質検査、その他多方面に於て、幅広く
利用できる。これまで、ピロ亜硫酸塩が鉄やUIBCの
測定用試薬に於ける還元剤として用いられた例はある
が、これがアスコルビン酸又は/及びその塩を含む溶液
の安定化に極めて有効であり、アスコルビン酸又は/及
びその塩を含む溶液を還元剤溶液として用いる鉄又はU
IBCの測定方法に於て、還元剤溶液の安定化に有効に
使用し得るということは、全く意外なことであった。
尚、本発明に係る鉄又はUIBCの測定方法は、用手法
に限らず、自動分析装置を用いた測定系にも利用でき
る。
酸を用いる各種分野、例えば臨床診断薬、健康医薬品、
機能性食品、化粧品、その他多方面で幅広く利用でき
る。また、本発明に係る鉄の測定方法は、臨床検査の分
野だけでなく、水質検査、その他多方面に於て、幅広く
利用できる。これまで、ピロ亜硫酸塩が鉄やUIBCの
測定用試薬に於ける還元剤として用いられた例はある
が、これがアスコルビン酸又は/及びその塩を含む溶液
の安定化に極めて有効であり、アスコルビン酸又は/及
びその塩を含む溶液を還元剤溶液として用いる鉄又はU
IBCの測定方法に於て、還元剤溶液の安定化に有効に
使用し得るということは、全く意外なことであった。
尚、本発明に係る鉄又はUIBCの測定方法は、用手法
に限らず、自動分析装置を用いた測定系にも利用でき
る。
【0012】
実施例1. [アスコルビン酸溶液の調製]0.4Mグリシン緩衝液にア
スコルビン酸を0.4%,ピロ亜硫酸ナトリウムを0.1%の
濃度になるように溶解し、塩酸又は水酸化カリウムでp
Hを2.0〜8.0に調整した。 [保存条件]調製したアスコルビン酸溶液を25℃のイン
キュベーターに保存した。 [アスコルビン酸濃度の測定]調製直後、1ヶ月保存後
及び3ヶ月保存後のアスコルビン酸溶液の夫々につい
て、下記の方法でアスコルビン酸濃度を測定した。ま
ず、リン酸一アンモニウムが15g/dl(1.3M/l)、メタノ
ールが7.5ml/dl、アセチルアセトンが0.15ml/dl、カタ
ラーゼが45,000U/dl、硫酸銅(II)五水和物が2.5mg/dl
(0.1mM/l)になるようにこれらをイオン交換水に溶解
し、水酸化ナトリウムでpHを7.0に調整して発色試液と
した。各アスコルビン酸溶液夫々100μlをとり、上記発
色試液4.0mlを加え37℃恒温槽中で60分間加温反応後、
試薬ブランクを対照として410nmの吸光度を測定した。
濃度既知のアスコルビン酸を含有する標準液(10,2
0,30,50,80,100mg/dl)100μlをとり、同様の操作を
行って吸光度を測定し、アスコルビン酸標準液の濃度と
吸光度から検量線を作成した。この検量線からアスコル
ビン酸溶液中のアスコルビン酸濃度を算出した。調製直
後のアスコルビン酸濃度を100%とし、1ヶ月保存後及
び3ヶ月保存後のアスコルビン酸溶液中のアスコルビン
酸濃度の残存率を求めた。結果を表1に示す。
スコルビン酸を0.4%,ピロ亜硫酸ナトリウムを0.1%の
濃度になるように溶解し、塩酸又は水酸化カリウムでp
Hを2.0〜8.0に調整した。 [保存条件]調製したアスコルビン酸溶液を25℃のイン
キュベーターに保存した。 [アスコルビン酸濃度の測定]調製直後、1ヶ月保存後
及び3ヶ月保存後のアスコルビン酸溶液の夫々につい
て、下記の方法でアスコルビン酸濃度を測定した。ま
ず、リン酸一アンモニウムが15g/dl(1.3M/l)、メタノ
ールが7.5ml/dl、アセチルアセトンが0.15ml/dl、カタ
ラーゼが45,000U/dl、硫酸銅(II)五水和物が2.5mg/dl
(0.1mM/l)になるようにこれらをイオン交換水に溶解
し、水酸化ナトリウムでpHを7.0に調整して発色試液と
した。各アスコルビン酸溶液夫々100μlをとり、上記発
色試液4.0mlを加え37℃恒温槽中で60分間加温反応後、
試薬ブランクを対照として410nmの吸光度を測定した。
濃度既知のアスコルビン酸を含有する標準液(10,2
0,30,50,80,100mg/dl)100μlをとり、同様の操作を
行って吸光度を測定し、アスコルビン酸標準液の濃度と
吸光度から検量線を作成した。この検量線からアスコル
ビン酸溶液中のアスコルビン酸濃度を算出した。調製直
後のアスコルビン酸濃度を100%とし、1ヶ月保存後及
び3ヶ月保存後のアスコルビン酸溶液中のアスコルビン
酸濃度の残存率を求めた。結果を表1に示す。
【0013】比較例1.0.4Mグリシン緩衝液にアスコル
ビン酸を0.4%の濃度になるように溶解し、塩酸又は水
酸化カリウムでpHを2.0〜8.0に調整した。その後、実
施例1と同様に保存し、調製直後のアスコルビン酸濃度
を100%とし、1ヶ月保存後及び3ヶ月保存後のアスコ
ルビン酸溶液中のアスコルビン酸濃度の残存率を実施例
1と同様の方法で求めた。結果を表1に併せて示す。
ビン酸を0.4%の濃度になるように溶解し、塩酸又は水
酸化カリウムでpHを2.0〜8.0に調整した。その後、実
施例1と同様に保存し、調製直後のアスコルビン酸濃度
を100%とし、1ヶ月保存後及び3ヶ月保存後のアスコ
ルビン酸溶液中のアスコルビン酸濃度の残存率を実施例
1と同様の方法で求めた。結果を表1に併せて示す。
【0014】
【表1】
【0015】表1の結果から明らかな如く、ピロ亜硫酸
ナトリウムをアスコルビン酸溶液中に共存させると、ア
スコルビン酸の溶液中の残存率が著しく向上し、特にp
H2〜5に於ては3ヶ月保存後でも調製直後と比べて殆
ど変化していないことが判る。
ナトリウムをアスコルビン酸溶液中に共存させると、ア
スコルビン酸の溶液中の残存率が著しく向上し、特にp
H2〜5に於ては3ヶ月保存後でも調製直後と比べて殆
ど変化していないことが判る。
【0016】実施例2. [アスコルビン酸溶液の調製]0.4Mグリシン緩衝液にア
スコルビン酸を0.4%、ピロ亜硫酸ナトリウムを0.001〜
1%の濃度になるように溶解し、塩酸でpH3.0に調整し
た。 [保存条件]調製したアスコルビン酸溶液を25℃のイン
キュベーターに保存した。 [アスコルビン酸濃度の測定]調製直後、10日間保存後
及び30日間保存後のアスコルビン酸溶液の夫々につい
て、実施例1と同様の方法でアスコルビン酸濃度を測定
した。調製直後のアスコルビン酸濃度を100%とし、10
日間保存後及び30日間保存後のアスコルビン酸溶液中の
アスコルビン酸濃度の残存率を実施例1と同様の方法で
求めた。結果を表2に示す。
スコルビン酸を0.4%、ピロ亜硫酸ナトリウムを0.001〜
1%の濃度になるように溶解し、塩酸でpH3.0に調整し
た。 [保存条件]調製したアスコルビン酸溶液を25℃のイン
キュベーターに保存した。 [アスコルビン酸濃度の測定]調製直後、10日間保存後
及び30日間保存後のアスコルビン酸溶液の夫々につい
て、実施例1と同様の方法でアスコルビン酸濃度を測定
した。調製直後のアスコルビン酸濃度を100%とし、10
日間保存後及び30日間保存後のアスコルビン酸溶液中の
アスコルビン酸濃度の残存率を実施例1と同様の方法で
求めた。結果を表2に示す。
【0017】比較例2.0.4Mグリシン緩衝液にアスコル
ビン酸を0.4%の濃度になるように溶解し、塩酸でpH3.
0に調整した。その後、実施例2と同様に保存し、調製
直後のアスコルビン酸濃度を100%とし、10日間保存後
及び30日間保存後のアスコルビン酸溶液中のアスコルビ
ン酸濃度の残存率を実施例1と同様の方法で求めた。結
果を表2に併せて示す。
ビン酸を0.4%の濃度になるように溶解し、塩酸でpH3.
0に調整した。その後、実施例2と同様に保存し、調製
直後のアスコルビン酸濃度を100%とし、10日間保存後
及び30日間保存後のアスコルビン酸溶液中のアスコルビ
ン酸濃度の残存率を実施例1と同様の方法で求めた。結
果を表2に併せて示す。
【0018】
【表2】
【0019】表2の結果からも明らかな如く、ピロ亜硫
酸ナトリウムをアスコルビン酸溶液中に共存させると、
アスコルビン酸の溶液中の残存率が著しく向上し、特に
ピロ亜硫酸ナトリウムの濃度が0.01%以上になると、30
日保存後でも極めて安定であることが判る。
酸ナトリウムをアスコルビン酸溶液中に共存させると、
アスコルビン酸の溶液中の残存率が著しく向上し、特に
ピロ亜硫酸ナトリウムの濃度が0.01%以上になると、30
日保存後でも極めて安定であることが判る。
【0020】実施例3 血清鉄の測定 [アスコルビン酸溶液の調製]0.4Mグリシン緩衝液にア
スコルビン酸を0.4%、ピロ亜硫酸ナトリウムを0.1%、
トリトンX-100(化学名:ポリオキシエチレン(10)オク
チルフェニルエーテル、ローム アンド ハース社商品
名)を0.7%の濃度になるように溶解し、塩酸でpH3.0
に調整した。 [発色液の調製]0.1Mグリシン緩衝液にバソフェナン
トロリンスルホン酸ナトリウムを0.1%の濃度になるよ
うに溶解し、塩酸でpH3.0に調整した。 [血清鉄の測定方法]血清試料20μlに上で調製したア
スコルビン酸溶液300μlを加え、37℃で5分間加温した
後、発色液75μlを加え、更に5分間加温後、主波長546
nm、副波長600nmの二波長吸光度を測定した。試料の代
わりに蒸留水を用いて同様に測定を行った結果を試薬盲
検とした。また、試料の代わりに標準液(鉄200μg/d
l)を用いて同様に測定を行った。下記の式1より血清
鉄濃度を算出した。
スコルビン酸を0.4%、ピロ亜硫酸ナトリウムを0.1%、
トリトンX-100(化学名:ポリオキシエチレン(10)オク
チルフェニルエーテル、ローム アンド ハース社商品
名)を0.7%の濃度になるように溶解し、塩酸でpH3.0
に調整した。 [発色液の調製]0.1Mグリシン緩衝液にバソフェナン
トロリンスルホン酸ナトリウムを0.1%の濃度になるよ
うに溶解し、塩酸でpH3.0に調整した。 [血清鉄の測定方法]血清試料20μlに上で調製したア
スコルビン酸溶液300μlを加え、37℃で5分間加温した
後、発色液75μlを加え、更に5分間加温後、主波長546
nm、副波長600nmの二波長吸光度を測定した。試料の代
わりに蒸留水を用いて同様に測定を行った結果を試薬盲
検とした。また、試料の代わりに標準液(鉄200μg/d
l)を用いて同様に測定を行った。下記の式1より血清
鉄濃度を算出した。
【式1】 結果を表3に示す。
【0021】比較例3 還元剤としてチオグリコール酸を用い、発色試液として
2-ニトロソ-5-(N-プロピル-N-スルホプロピル)アミノフ
ェノール(Nitroso-PSAP)を用いた血清鉄測定用市販キ
ットであるFe C-テストワコー(和光純薬工業(株)製)
を用い、実施例3と同じ血清試料について、下記の方法
で血清鉄の濃度を測定した。0.4M酢酸緩衝液(pH6.2
5、界面活性剤,還元剤チオグリコール酸を含有する)
を2.0ml、試料0.2mlを混合し、次いで発色試液(Nitros
o-PSAP)を1滴加え、良く混合し、室温で5分間放置
後、試薬盲検を対照として750nmでの吸光度を測定し
た。血清試料の代わりに蒸留水を用いて同様に測定を行
った結果を試薬盲検とした。また、血清試料の代わりに
鉄標準液(鉄200μg/dl)を用いて同様に測定を行っ
た。式1から、試料中の血清鉄の濃度を算出した。結果
を表3に併せて示す。
2-ニトロソ-5-(N-プロピル-N-スルホプロピル)アミノフ
ェノール(Nitroso-PSAP)を用いた血清鉄測定用市販キ
ットであるFe C-テストワコー(和光純薬工業(株)製)
を用い、実施例3と同じ血清試料について、下記の方法
で血清鉄の濃度を測定した。0.4M酢酸緩衝液(pH6.2
5、界面活性剤,還元剤チオグリコール酸を含有する)
を2.0ml、試料0.2mlを混合し、次いで発色試液(Nitros
o-PSAP)を1滴加え、良く混合し、室温で5分間放置
後、試薬盲検を対照として750nmでの吸光度を測定し
た。血清試料の代わりに蒸留水を用いて同様に測定を行
った結果を試薬盲検とした。また、血清試料の代わりに
鉄標準液(鉄200μg/dl)を用いて同様に測定を行っ
た。式1から、試料中の血清鉄の濃度を算出した。結果
を表3に併せて示す。
【0022】
【表3】
【0023】表3の結果から明らかな如く、本発明に係
るピロ亜硫酸ナトリウムを共存させたアスコルビン酸溶
液を還元剤溶液として用いて血清鉄の測定を行った場合
と従来の血清鉄測定用の試薬を用いて測定を行った場合
とを比較すると、測定値に差が見られず、ピロ亜硫酸塩
を測定系に添加しても、血清鉄の測定値への影響がない
ことが判る。
るピロ亜硫酸ナトリウムを共存させたアスコルビン酸溶
液を還元剤溶液として用いて血清鉄の測定を行った場合
と従来の血清鉄測定用の試薬を用いて測定を行った場合
とを比較すると、測定値に差が見られず、ピロ亜硫酸塩
を測定系に添加しても、血清鉄の測定値への影響がない
ことが判る。
【0024】 実施例4.血清不飽和鉄結合能(UIBC)の測定 [緩衝液の調製]0.4Mグリシン緩衝液(pH8.6)に硫
酸第一鉄アンモニウムを、鉄として80μg/dlの濃度にな
るように溶解した。 [アスコルビン酸溶液の調製]蒸留水にアスコルビン酸
を0.5%、ピロ亜硫酸ナトリウムを0.1%、バソフェナン
トロリンスルホン酸ナトリウムを0.1%の濃度になるよ
うに溶解し、pH3.0に調整した。 [UIBCの測定方法]試料20μlに上記緩衝液300μl
を加え、37℃で5分間加温した後、上記アスコルビン酸
溶液75μlを加え、更に5分間加温後、主波長546nm、副
波長600nmの二波長吸光度を測定した。同様に試薬盲検
を測定し、鉄の減少量から、UIBCを求めた。結果を
表4に示す。
酸第一鉄アンモニウムを、鉄として80μg/dlの濃度にな
るように溶解した。 [アスコルビン酸溶液の調製]蒸留水にアスコルビン酸
を0.5%、ピロ亜硫酸ナトリウムを0.1%、バソフェナン
トロリンスルホン酸ナトリウムを0.1%の濃度になるよ
うに溶解し、pH3.0に調整した。 [UIBCの測定方法]試料20μlに上記緩衝液300μl
を加え、37℃で5分間加温した後、上記アスコルビン酸
溶液75μlを加え、更に5分間加温後、主波長546nm、副
波長600nmの二波長吸光度を測定した。同様に試薬盲検
を測定し、鉄の減少量から、UIBCを求めた。結果を
表4に示す。
【0025】比較例4.還元剤としてメタ重亜硫酸ナト
リウム(ピロ亜硫酸ナトリウム)を用い、発色試薬とし
て2-ニトロソ-5-(N-プロピル-N-スルホプロピル)アミノ
フェノール(Nitroso-PSAP)を用いた不飽和鉄結合能測
定用試薬キットであるUIBC-テストワコー(和光純薬工
業(株)製)を用い、実施例4と同じ血清について下記の
方法でUIBCを測定した。0.16M トリス緩衝液(pH
8.6、還元剤メタ重亜硫酸ナトリウム,硫酸第一アンモ
ニウムをFe2+として 105μg/dlを含む。)2.0mlと血清
試料0.2mlとを混合し、室温で30分間放置した。次いで
発色試液(Nitroso-PSAP)を1滴加えて良く混合し、室
温で15分間放置後、蒸留水を対照にして750nmでの吸光
度を測定した。血清試料の代わりに蒸留水を用いて同様
に測定を行い試薬盲検とした。UIBCは、下記式によ
り算出した。
リウム(ピロ亜硫酸ナトリウム)を用い、発色試薬とし
て2-ニトロソ-5-(N-プロピル-N-スルホプロピル)アミノ
フェノール(Nitroso-PSAP)を用いた不飽和鉄結合能測
定用試薬キットであるUIBC-テストワコー(和光純薬工
業(株)製)を用い、実施例4と同じ血清について下記の
方法でUIBCを測定した。0.16M トリス緩衝液(pH
8.6、還元剤メタ重亜硫酸ナトリウム,硫酸第一アンモ
ニウムをFe2+として 105μg/dlを含む。)2.0mlと血清
試料0.2mlとを混合し、室温で30分間放置した。次いで
発色試液(Nitroso-PSAP)を1滴加えて良く混合し、室
温で15分間放置後、蒸留水を対照にして750nmでの吸光
度を測定した。血清試料の代わりに蒸留水を用いて同様
に測定を行い試薬盲検とした。UIBCは、下記式によ
り算出した。
【式2】 結果を表4に併せて示す。
【0026】
【表4】
【0027】表4の結果から明らかな如く、本発明に係
るピロ亜硫酸ナトリウムを共存させたアスコルビン酸溶
液を還元剤溶液として用いてUIBCの測定を行った場
合と従来のUIBC測定用の試薬を用いて測定を行った
場合とを比較すると、測定値に差が見られず、ピロ亜硫
酸塩を測定系に添加しても、UIBCの測定値への影響
がないことが判る。
るピロ亜硫酸ナトリウムを共存させたアスコルビン酸溶
液を還元剤溶液として用いてUIBCの測定を行った場
合と従来のUIBC測定用の試薬を用いて測定を行った
場合とを比較すると、測定値に差が見られず、ピロ亜硫
酸塩を測定系に添加しても、UIBCの測定値への影響
がないことが判る。
【0028】実施例5.血清鉄の測定 [アスコルビン酸溶液の調製]0.4Mグリシン緩衝液にア
スコルビン酸を0.4%、ピロ亜硫酸ナトリウムを0.1%、
トリトンX-100(化学名:ポリオキシエチレン(10)オク
チルフェニルエーテル、ローム アンド ハース社商品
名)を0.7%の濃度になるように溶解し、塩酸でpH3.0
に調整した。調製後、25℃インキュベーターで3ヶ月保
存した。 [発色液の調製]0.1Mグリシン緩衝液にバソフェナン
トロリンスルホン酸ナトリウムを0.1%の濃度になるよ
うに溶解し、塩酸でpH3.0に調整した。 [血清鉄の測定方法]調製直後及び3ヶ月保存後の上記
アスコルビン酸溶液を用い、実施例3の方法に従って、
夫々血清鉄の測定を行った。結果を表5に示す。
スコルビン酸を0.4%、ピロ亜硫酸ナトリウムを0.1%、
トリトンX-100(化学名:ポリオキシエチレン(10)オク
チルフェニルエーテル、ローム アンド ハース社商品
名)を0.7%の濃度になるように溶解し、塩酸でpH3.0
に調整した。調製後、25℃インキュベーターで3ヶ月保
存した。 [発色液の調製]0.1Mグリシン緩衝液にバソフェナン
トロリンスルホン酸ナトリウムを0.1%の濃度になるよ
うに溶解し、塩酸でpH3.0に調整した。 [血清鉄の測定方法]調製直後及び3ヶ月保存後の上記
アスコルビン酸溶液を用い、実施例3の方法に従って、
夫々血清鉄の測定を行った。結果を表5に示す。
【0029】比較例5 [アスコルビン酸溶液の調製]0.4Mグリシン緩衝液にア
スコルビン酸を0.4%、トリトンX-100を0.7%の濃度に
なるように溶解し、塩酸でpH3.0に調整した。調製後、
25℃インキュベーターで3ヶ月保存した。 [血清鉄の測定方法]調製直後及び3ヶ月保存後の上記
アスコルビン酸溶液を用い、実施例5と同じ血清につい
て実施例3の方法に従って夫々血清鉄の測定を行った。
結果を表5に併せて示す。 比較例6 Fe C-テストワコー(和光純薬工業(株)製)を用い、実
施例5と同じ血清について比較例3と同様の方法で血清
鉄の測定を行った。結果を表5に併せて示す。
スコルビン酸を0.4%、トリトンX-100を0.7%の濃度に
なるように溶解し、塩酸でpH3.0に調整した。調製後、
25℃インキュベーターで3ヶ月保存した。 [血清鉄の測定方法]調製直後及び3ヶ月保存後の上記
アスコルビン酸溶液を用い、実施例5と同じ血清につい
て実施例3の方法に従って夫々血清鉄の測定を行った。
結果を表5に併せて示す。 比較例6 Fe C-テストワコー(和光純薬工業(株)製)を用い、実
施例5と同じ血清について比較例3と同様の方法で血清
鉄の測定を行った。結果を表5に併せて示す。
【0030】
【表5】
【0031】表5の結果から明らかな如く、ピロ亜硫酸
ナトリウムを添加しなかった比較例5では、3ヶ月保存
したアスコルビン酸を用いた場合、全般に測定値が高く
測定される傾向がみられたが、ピロ亜硫酸ナトリウムを
添加した実施例5では、調製直後と25℃、3ヶ月保存後
のアスコルビン酸を用いた場合での測定値には差が見ら
れなかった。また、本発明の方法(実施例5)と従来の
試薬を用いた場合(比較例6)とを比較すると、本発明
の方法により調製したアスコルビン酸溶液を用いると、
3ヶ月保存後の溶液を用いた場合でも、測定値への影響
がなく、血清鉄測定用試薬として充分使用可能であるこ
とが判る。
ナトリウムを添加しなかった比較例5では、3ヶ月保存
したアスコルビン酸を用いた場合、全般に測定値が高く
測定される傾向がみられたが、ピロ亜硫酸ナトリウムを
添加した実施例5では、調製直後と25℃、3ヶ月保存後
のアスコルビン酸を用いた場合での測定値には差が見ら
れなかった。また、本発明の方法(実施例5)と従来の
試薬を用いた場合(比較例6)とを比較すると、本発明
の方法により調製したアスコルビン酸溶液を用いると、
3ヶ月保存後の溶液を用いた場合でも、測定値への影響
がなく、血清鉄測定用試薬として充分使用可能であるこ
とが判る。
【0032】
【発明の効果】本発明は、アスコルビン酸又は/及びそ
の塩を含む溶液の効果的な安定化方法を提供するもので
あり、本発明の方法によれば、従来不安定で安定化する
ことが難しかったアスコルビン酸又は/及びその塩を含
む溶液を長期間安定に保存することがてきる点、及び当
該安定化方法は、三価の鉄の還元剤としてアスコルビン
酸又は/及びその塩を用いる鉄測定試薬やUIBC測定
試薬に於ける還元剤溶液の安定化にも充分適用可能であ
る点に顕著な効果を奏するものである。
の塩を含む溶液の効果的な安定化方法を提供するもので
あり、本発明の方法によれば、従来不安定で安定化する
ことが難しかったアスコルビン酸又は/及びその塩を含
む溶液を長期間安定に保存することがてきる点、及び当
該安定化方法は、三価の鉄の還元剤としてアスコルビン
酸又は/及びその塩を用いる鉄測定試薬やUIBC測定
試薬に於ける還元剤溶液の安定化にも充分適用可能であ
る点に顕著な効果を奏するものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】比較例4.還元剤としてメタ重亜硫酸ナト
リウム(ピロ亜硫酸ナトリウム)を用い、発色試薬とし
て2-ニトロソ-5-(N-プロピル-N-スルホプロピル)アミノ
フェノール(Nitroso-PSAP)を用いた不飽和鉄結合能測
定用試薬キットであるUIBC-テストワコー(和光純薬工
業(株)製)を用い、実施例4と同じ血清について下記の
方法でUIBCを測定した。使用緩衝液(0.16M トリス
緩衝液 pH8.6、還元剤メタ重亜硫酸ナトリウム,硫酸
第一鉄アンモニウムをFe2+として 100μg/dlを含
む。)2.0mlと血清試料0.2mlとを混合し、室温で30分間
放置した。次いで発色試液(Nitroso-PSAP)を1滴加え
て良く混合し、室温で15分間放置後、蒸留水を対照にし
て750nmでの吸光度を測定した。血清試料の代わりに蒸
留水を用いて同様に測定を行い試薬盲検とした。UIB
Cは、下記式により算出した。
リウム(ピロ亜硫酸ナトリウム)を用い、発色試薬とし
て2-ニトロソ-5-(N-プロピル-N-スルホプロピル)アミノ
フェノール(Nitroso-PSAP)を用いた不飽和鉄結合能測
定用試薬キットであるUIBC-テストワコー(和光純薬工
業(株)製)を用い、実施例4と同じ血清について下記の
方法でUIBCを測定した。使用緩衝液(0.16M トリス
緩衝液 pH8.6、還元剤メタ重亜硫酸ナトリウム,硫酸
第一鉄アンモニウムをFe2+として 100μg/dlを含
む。)2.0mlと血清試料0.2mlとを混合し、室温で30分間
放置した。次いで発色試液(Nitroso-PSAP)を1滴加え
て良く混合し、室温で15分間放置後、蒸留水を対照にし
て750nmでの吸光度を測定した。血清試料の代わりに蒸
留水を用いて同様に測定を行い試薬盲検とした。UIB
Cは、下記式により算出した。
【式2】結果を表4に併せて示す。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】比較例4.還元剤としてメタ重亜硫酸ナト
リウム(ピロ亜硫酸ナトリウム)を用い、発色試薬とし
て2-ニトロソ-5-(N-プロピル-N-スルホプロピル)アミノ
フェノール(Nitroso-PSAP)を用いた不飽和鉄結合能測
定用試薬キットであるUIBC-テストワコー(和光純薬工
業(株)製)を用い、実施例4と同じ血清について下記の
方法でUIBCを測定した。使用緩衝液(0.16M トリス
緩衝液 pH8.6、還元剤メタ重亜硫酸ナトリウム,硫酸
第一鉄アンモニウムをFe2+として 100μg/dlを含
む。)2.0mlと血清試料0.2mlとを混合し、室温で30分間
放置した。次いで発色試液(Nitroso-PSAP)を1滴加え
て良く混合し、室温で15分間放置後、蒸留水を対照にし
て750nmでの吸光度を測定した。血清試料の代わりに蒸
留水を用いて同様に測定を行い試薬盲検とした。UIB
Cは、下記式により算出した。
リウム(ピロ亜硫酸ナトリウム)を用い、発色試薬とし
て2-ニトロソ-5-(N-プロピル-N-スルホプロピル)アミノ
フェノール(Nitroso-PSAP)を用いた不飽和鉄結合能測
定用試薬キットであるUIBC-テストワコー(和光純薬工
業(株)製)を用い、実施例4と同じ血清について下記の
方法でUIBCを測定した。使用緩衝液(0.16M トリス
緩衝液 pH8.6、還元剤メタ重亜硫酸ナトリウム,硫酸
第一鉄アンモニウムをFe2+として 100μg/dlを含
む。)2.0mlと血清試料0.2mlとを混合し、室温で30分間
放置した。次いで発色試液(Nitroso-PSAP)を1滴加え
て良く混合し、室温で15分間放置後、蒸留水を対照にし
て750nmでの吸光度を測定した。血清試料の代わりに蒸
留水を用いて同様に測定を行い試薬盲検とした。UIB
Cは、下記式により算出した。
【式2】 結果を表4に併せて示す。
Claims (10)
- 【請求項1】アスコルビン酸又は/及びその塩を含む溶
液に、ピロ亜硫酸塩を共存させることを特徴とする、該
溶液の安定化方法。 - 【請求項2】ピロ亜硫酸塩がピロ亜硫酸のアルカリ金属
塩、アンモニウム塩、又はアルカリ土類金属塩である、
請求項1に記載の安定化方法。 - 【請求項3】ピロ亜硫酸塩がピロ亜硫酸ナトリウム又は
ピロ亜硫酸カリウムである、請求項1に記載の安定化方
法。 - 【請求項4】その溶液中にピロ亜硫酸塩を共存させたこ
とを特徴とする、アスコルビン酸又は/及びその塩を含
む溶液。 - 【請求項5】ピロ亜硫酸塩がピロ亜硫酸のアルカリ金属
塩、アンモニウム塩、又はアルカリ土類金属塩である、
請求項4に記載の溶液。 - 【請求項6】ピロ亜硫酸塩がピロ亜硫酸ナトリウム又は
ピロ亜硫酸カリウムである、請求項4に記載の溶液。 - 【請求項7】三価の鉄の還元剤としてアスコルビン酸又
は/及びその塩を用いる鉄又は不飽和鉄結合能の測定方
法に於て、アスコルビン酸又は/及びその塩を含む溶液
にピロ亜硫酸塩を共存させて成る溶液を還元剤溶液とし
て用いることを特徴とする、被検試料中の鉄又は不飽和
鉄結合能の測定方法。 - 【請求項8】アスコルビン酸又は/及びその塩を含む溶
液に、ピロ亜硫酸塩を0.01〜0.5w/v%の濃度で共存させ
る、請求項7に記載の測定方法 - 【請求項9】ピロ亜硫酸塩がピロ亜硫酸のアルカリ金属
塩、アンモニウム塩、又はアルカリ土類金属塩である、
請求項7又は8に記載の測定方法。 - 【請求項10】ピロ亜硫酸塩がピロ亜硫酸ナトリウム又
はピロ亜硫酸カリウムである、請求項7又は8に記載の
測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5057880A JP3008719B2 (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | アスコルビン酸又は/及びその塩を含む溶液の安定化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5057880A JP3008719B2 (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | アスコルビン酸又は/及びその塩を含む溶液の安定化方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06247855A true JPH06247855A (ja) | 1994-09-06 |
JP3008719B2 JP3008719B2 (ja) | 2000-02-14 |
Family
ID=13068308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5057880A Expired - Fee Related JP3008719B2 (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | アスコルビン酸又は/及びその塩を含む溶液の安定化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3008719B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2767694A1 (fr) * | 1997-09-02 | 1999-03-05 | Oreal | Systeme a base de derive d'acide phosphonique et de metabisulfite pour stabiliser l'acide ascorbique et composition contenant un tel systeme |
JP2004331524A (ja) * | 2003-05-01 | 2004-11-25 | Nikko Chemical Co Ltd | L−アスコルビン酸脂肪酸エステルの着色及び臭い発生の防止方法及び組成物、及び該方法及び組成物を用いた皮膚外用剤、化粧料、及び入浴剤 |
JP2008179553A (ja) * | 2007-01-24 | 2008-08-07 | Taisho Pharmaceutical Co Ltd | アスコルビン酸含有液剤 |
JP2009518386A (ja) * | 2005-12-09 | 2009-05-07 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | パーソナルケア組成物 |
FR2968955A1 (fr) * | 2010-12-15 | 2012-06-22 | Oreal | Composition cosmetique comprenant de l’acide ascorbique |
DE102013018573A1 (de) | 2013-10-31 | 2015-05-21 | Stephan Teichmann | Oxidationsstabile Zubereitung |
-
1993
- 1993-02-23 JP JP5057880A patent/JP3008719B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2767694A1 (fr) * | 1997-09-02 | 1999-03-05 | Oreal | Systeme a base de derive d'acide phosphonique et de metabisulfite pour stabiliser l'acide ascorbique et composition contenant un tel systeme |
EP0913147A1 (fr) * | 1997-09-02 | 1999-05-06 | L'oreal | Système à base de dérivé d'acide phosphonique et de métabisulfite pour stabiliser l'acide ascorbique |
JP2004331524A (ja) * | 2003-05-01 | 2004-11-25 | Nikko Chemical Co Ltd | L−アスコルビン酸脂肪酸エステルの着色及び臭い発生の防止方法及び組成物、及び該方法及び組成物を用いた皮膚外用剤、化粧料、及び入浴剤 |
JP2009518386A (ja) * | 2005-12-09 | 2009-05-07 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | パーソナルケア組成物 |
JP2008179553A (ja) * | 2007-01-24 | 2008-08-07 | Taisho Pharmaceutical Co Ltd | アスコルビン酸含有液剤 |
FR2968955A1 (fr) * | 2010-12-15 | 2012-06-22 | Oreal | Composition cosmetique comprenant de l’acide ascorbique |
DE102013018573A1 (de) | 2013-10-31 | 2015-05-21 | Stephan Teichmann | Oxidationsstabile Zubereitung |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3008719B2 (ja) | 2000-02-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1881328B1 (en) | Method of determining iron concentration | |
US4588695A (en) | Determination of unsaturated iron-binding capacity | |
JPH06247855A (ja) | アスコルビン酸又は/及びその塩を含む溶液の安定化方法 | |
WO1986004610A1 (en) | Stabilized enzyme substrate solutions | |
US5151370A (en) | Reagent and method for serum iron assay | |
JPH06294799A (ja) | 臨床診断に用いる安定した液体対照および/または 較正用血清 | |
WO2020093305A1 (zh) | 检测血液样本中的铁含量的方法及试剂盒 | |
US5872009A (en) | Method for measuring bilirubin | |
JP4224563B2 (ja) | 溶液状態のアスコルビン酸又はその塩の安定化方法、アスコルビン酸又はその塩を存在させた溶液、及び試料中の測定対象物質の測定試薬 | |
JP7061283B2 (ja) | ロイコ型色素の安定化方法 | |
JP4211660B2 (ja) | 残留塩素測定用組成物 | |
JP4123181B2 (ja) | カルシウムの測定方法および測定試薬 | |
CN111257549A (zh) | 检测血清中的不饱和铁结合力的试剂盒及方法 | |
JP3170066B2 (ja) | 不飽和鉄結合能測定試薬 | |
JP7232475B2 (ja) | ロイコ型色原体の安定化方法 | |
JPH102901A (ja) | 対照血清及びカリブレーター中のビリルビンの安定化 | |
JPS6035270A (ja) | ヘモグロビンの分解防止方法 | |
JP3719742B2 (ja) | ビリルビン測定用試薬および測定方法 | |
JP2880210B2 (ja) | 酵素法による抱合型ビリルビン比色定量法及び試薬 | |
JP2000253873A (ja) | ビリルビンオキシダーゼの安定化方法 | |
JP2013208096A (ja) | 尿酸含有溶液及び溶液中の尿酸の安定化方法 | |
JPS61224999A (ja) | セルロプラスミンの活性測定方法 | |
JPH089996A (ja) | 2−オキソグルタル酸含有液状試薬 | |
JPS63291594A (ja) | 過酸化水素の定量方法 | |
JPS602198A (ja) | オキシダーゼによる基質の新規定量法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19991102 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |