JPH06246980A

JPH06246980A - プリンタ

Info

Publication number: JPH06246980A
Application number: JP5039038A
Authority: JP
Inventors: Motoki Matsubara; 元樹松原; Setsuo Sasabe; 節男笹部
Original assignee: New Oji Paper Co Ltd
Current assignee: New Oji Paper Co Ltd
Priority date: 1993-02-26
Filing date: 1993-02-26
Publication date: 1994-09-06

Abstract

(57)【要約】【目的】特殊文字を印字する場合でも多数項目の印字情
報を作成する必要が無い，文字間隔を詰める指定を特別
に行うことの必要も無い、印字情報の作成が内蔵文字を
扱う場合と同様に容易なプリンタを提供すること。【構成】本発明に係るプリンタは、任意の文字を登録文
字として登録する機能を有するプリンタであって、該
登録文字の文字のサイズを表す文字種類と、該登録文
字に対応するあらかじめプリンタに内蔵されている文字
（これを以後内蔵文字という）を表す文字コードと、を
キーとして該登録文字のビットパターンデータを表す文
字パターンを記憶する文字情報記憶部を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、任意の文字を登録する
事ができるプリンタに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】プリンタに内蔵している文字で間違えや
すい文字、例えば０、Ｕ、Ｖ等の文字を特別の形で印字
することが要求される場合が多い。以後、これらの特別
の形で印字される文字を特殊文字と呼ぶ。この例を以下
に示す。

【０００３】

【外１】

【０００４】又ユーザーに毎に標準となっている特殊文
字がある場合、一般の内蔵文字をその特殊文字に変更す
る必要がある。従来のプリンタではこのような特殊文字
を印字する上で以下のような方法をとっている。

【０００５】（イ）一般によく使われる数種類の特殊文
字を含んだ文字パターンを入れた登録メモリ（ＲＯＭ）
を持ち、スイッチ切替えにより文字パターンを切り替え
る。（ロ）登録メモリ（ＲＯＭ）に入っている文字パターン
のデータを書き換える方法。（ハ）文字パターンの登録機能を利用して登録したい特
殊文字の文字パターンを登録文字として記憶部（ＲＡ
Ｍ）に記憶し、その文字パターンを印字するときに、フ
ォーマットデータ中の印字情報を作成するときに文字の
種類の指定を特殊文字の指定にする。内蔵文字を印字す
るときには文字の種類の指定を内蔵文字の指定にする。

【０００６】上記（ハ）の方法を以下に詳細に説明す
る。従来のプリンタにおいて、特殊文字の文字パターン
の登録は以下のように行っている。記憶部（ＲＡＭ）の
一つ一つの文字の登録エリアは通常、プリンタに内蔵さ
れている数種類の文字の中で一番頻繁に使う文字種類の
フォントエリアの大きさに設定されている。

【０００７】特殊文字の文字パターンを登録する場合を
説明する。例えば登録コード「7621H」で表される特殊文
字を登録する場合の登録文字情報を模式的に図１１
（２）に示した。このような登録文字情報が図１１
（２）で示すように登録エリアの大きさに対応する文字
パターン情報に、各々の文字パターン情報同士を区別す
るための登録コード（図中「7621H」、「7622H」等で表さ
れている。）を付与して記憶部（ＲＡＭ）の中に記憶さ
れる。

【０００８】次に実際に登録されている特殊文字を印字
する場合について説明する。印字はフォーマットデータ
に従って行われる。フォーマットデータはあらかじめ、
記憶部（ＲＡＭ）に記憶されている。フォーマットデー
タ（図１２に示す）とは個々の項目の印字するための情
報の集合体であり、通常１ページ分の印字内容を示す。
１項目分の印字するための情報は印字情報と呼ばれ、文
字を印字する位置、文字の倍率、文字と文字の間の間
隔、文字種類、印字する文字の内容により構成される。

【０００９】ここで、この印字情報の具体例を図１２に
示した。図１２に示した様に、全て内蔵文字で構成され
る文字列「NO.1」を印字する場合は１項目分の印字情報
（項目番号１の印字情報）で済む。ところが、内蔵文字
と特殊文字の混じった文字列［Ａ特殊文字ＢＣ」を
印字する場合は３項目分の印字情報（項目番号２から４
の印字情報）を要する。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】上記の従来の方法では
次の問題点があった。（イ）複数種類の文字パターンを登録する必要があり、
登録メモリ（ＲＯＭ）の記憶領域を多く消費する。すな
わち、登録できる数に限りがあるのでニーズの高いパタ
ーンのみしか登録できないので、その文字パターン以外
のパターンが必要になった時には対応できない。

【００１１】（ロ）登録メモリ（ＲＯＭ）を書き換える
という作業は極めて複雑であり、一般にユーザーでは行
えない作業である。（ハ）記憶部（ＲＡＭ）の一つ一つの文字の登録エリア
は一定であるので、登録エリアの大きさより大きい特殊
文字を登録する場合、複数個のエリアに分割して登録す
ることになる。この場合、印字情報の作成の際、この特
殊文字の指定時に１項目分の印字情報で指定することが
できず、複数項目の印字情報に分けて指定する必要があ
る。これは具体的には図１３の項目番号３から４に２項
目の印字情報に分けて指定されていることを言ってい
る。

【００１２】又、登録エリアの大きさよりも小さい場
合、文字間隔を詰めるなどの指定が必要である。これは
具体的には図１３の項目番号２の印字情報中において文
字間隔が「−１」に指定されていることを言っている。
このように文字間隔を詰める指定を特別に行うことも上
記と同様に印字情報の作成を複雑にさせる。もし、文字
間隔を詰めずに「０」にすると図１３の項目番号１のよ
うに登録エリアのサイズ毎に印字されるので文字と文字
の間隔が開いてしまう。更に、文字間隔が制御できる幅
より小さい場合、以上のような指定をしても文字と文字
の間隔が開いてしまう。

【００１３】又、先に説明したように、印字する文字列
に内蔵文字と特殊文字が混在する場合、も１項目分の印
字情報で指定することができず、複数項目の印字情報に
分けて指定する必要がある。図１２及び図１３から分か
るように、複数項目の印字情報に分かれた場合その項目
毎に文字を印字する位置、文字の倍率、文字と文字の間
の間隔等を指定して印字情報を作成しなければならな
い。

【００１４】以上に説明した印字情報の作成はユーザー
側が行うことが多いので、以上のように文字を印字する
位置、文字の倍率、文字と文字の間の間隔等を逐一指定
することはできるだけ少なくすることが望まれている。
すなわち、特殊文字を印字する場合の種々の条件におい
ても１項目の印字情報を作成するだけで済むようにする
ことが課題となっている。

【００１５】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、登録メモリを書き換えたりするこ
とを必要とせず、様々の条件下で種々の特殊文字を印字
する場合でも多数項目の印字情報を作成する必要が無
い，文字間隔を詰める指定を特別に行うことの必要も無
い、印字情報の作成が内蔵文字を扱う場合と同様に容易
なプリンタを提供することを目的とする。

【００１６】

【課題を解決するための手段】本発明に係るプリンタ
は、任意の文字を登録文字として登録する機能を有する
プリンタであって、該登録文字の文字のサイズを表す
文字種類と、該登録文字に対応するあらかじめプリン
タに内蔵されている文字（これを以後内蔵文字という）
を表す文字コードと、をキーとして該登録文字のビット
パターンデータを表す文字パターンを記憶する文字情報
記憶部を備えたプリンタである。

【００１７】更に、印字時に印字情報中の一文字毎にそ
の印字文字の文字種類と、文字コードと、をキーに
して前記文字情報記憶部を検索し、登録文字のビットパ
ターンデータを表す文字パターンがあれば、そのビット
パターンデータを印字し、文字パターンがなければ、内
蔵文字を印字する。

【００１８】

【作用】本発明では、登録文字の文字のサイズを表す文
字種類と、該登録文字に対応するあらかじめプリンタ
に内蔵されている文字（これを以後内蔵文字という）を
表す文字コードと、をキーとして該登録文字のビットパ
ターンデータを表す文字パターン情報を文字情報記憶部
に記憶する。

【００１９】更に、印字時に印字情報中の一文字毎にそ
の印字文字の文字種類と、文字コードと、をキーに
して文字情報記憶部を検索し、登録文字のビットパター
ンデータを表す文字パターンがあれば、そのビットパタ
ーンデータを印字し、文字パターンがなければ、内蔵文
字を印字する。

【００２０】

【実施例】図１は、本発明の一実施例のプリンタ装置の
システム構成図であり、（Ｌ）はデータバスライン、
（１）はＣＰＵ、（２）は制御プログラム等格納部であ
り、実際は固定メモリ（ＲＯＭ）で構成される。この制
御プログラム等格納部は印字データの編集、印字制御を
行う制御プログラムを格納する印字制御プログラム格納
領域等に区分されている。（３）は主としてフォーマッ
トデータ等を記憶する一時情報記憶部で記憶情報が可変
なメモリ（ＲＡＭ）である。（４）は印字動作や用紙の
送り等を制御する印字制御部、（５）は印字ヘッド、
（６）は外部装置、例えばホストコンピュータとの間で
印字情報の授受を行うための通信インタフェースであ
る。

【００２１】本発明の特徴とする構成は、制御プログラ
ム等格納部（２）、一時情報記憶部（３）にある。制御
プログラム等格納部（２）は図２にフロー図で示すよう
な各種プログラムを格納しており、通常の印字のための
制御プログラムを格納した制御プログラム格納領域（２
１）、内蔵文字発生の為のビットパターンを記憶してい
る内蔵文字記憶領域（２２）、内蔵文字の種類に対応す
る文字の大きさを記憶する文字サイズ記憶領域（２
３）、登録する文字を後述の文字パターン記憶メモリ
（３２）に書き込んだり、そこから読み出したり、内蔵
文字の代わりに採用したりする文字制御プログラム格納
領域（２４）等を有している。尚この文字制御プログラ
ムについては後述の図４、図５について説明する。

【００２２】一時情報記憶部（３）はＲＡＭで構成さ
れ、入力バッファメモリ（３１）、文字パターン記憶メ
モリ（３２）、フォーマット登録メモリ（３３）、出力
バッファメモリ（３４）を含んでいる。通信インタフェ
ース（６）により、ホストコンピュタ（７）からコード
で受信した印字情報を一時的に入力バッファメモリ（３
１）が記憶する。文字パターン記憶メモリ（３２）は前
述の文字制御プログラム格納領域（２４）で処理された
登録文字の文字パターンを記憶するものである。この文
字パターン記憶メモリ（３２）がいわゆる文字情報記憶
部に相当する。フォーマット登録メモリ（３３）は印字
データを登録しておくものである。印字指令によりフォ
ーマット登録メモリ（３３）のデータを読み込み、制御
プログラム格納領域（２１）、文字制御プログラム格納
領域（２４）によりビット展開処理を行い、処理された
データを出力バッファメモリ（３４）が記憶している。
出力バッファメモリ（３４）のデータは印字制御部
（４）により、印字ヘッド（５）から出力される。

【００２３】次に本発明のプリンタの動作について、図
２に基ずいて説明する。Ａ）通常時、入力バッファメモリ（３１）にデータがな
い場合、データが入力バッファメモリ（３１）に入力さ
れるまで待機する（ステップ201)。データがホストコン
ピュータから送信されると割り込み処理で図３のフロー
の処理が行われる。図３のフローの処理は図２中のフロ
ーのどの処理をしていてもデータが送信されてくると優
先的に割り込み処理される。

【００２４】図３の処理フローでは送信されたデータを
入力バッファに書き込み(スッテプ301) 、データがなく
なるまでこの処理を継続する。(ステップ302) データが
なくなると元の処理( 図２中のいづれかの処理）に戻
る。

【００２５】Ｂ）入力バッファメモリ（３１）からデー
タを読み出す。(ステップ202)この次のステップ203 で
は入力されたデータが登録文字情報であるか否かの判断
をしている。この判断方法を説明する前に、先ず、この
登録文字情報について説明する。

【００２６】登録文字情報を模式的に図７（２）に示し
た。登録文字情報（701)は、文字種類(702) 、文字コー
ド(703) 、文字パターン(704) から構成される。文字種
類(702) はビットで表した時の文字のサイズである。こ
こでは図６に示したような縦方向サイズと横方向サイズ
を組み合わせた７種類の文字のサイズを想定している。
これを文字サイズテーブルと呼ぶ。

【００２７】文字コード(703) はその登録対象になって
いる特殊文字がどの内蔵文字に対する特殊文字であるの
かを示す。この文字コード情報には一般に使用されてい
るアスキーコードを使用している。即ち、例えば内蔵文
字の０（ゼロ）に対する特殊文字であれば０（ゼロ）を
示す文字コード「３０Ｈ」が、ここに入るわけである。

【００２８】文字パターン(704) はその登録対象になっ
ている特殊文字のビットパターンのデ−タがはいる。例
えば前述の文字の種類(702) が５であれば、図６から分
かるように、この特殊文字のサイズは縦方向サイズが１
６で、横方向サイズが８になるので、横方向の８ビット
のデータを一行分づつ１６行分並べたビットデータが入
っていることになる。

【００２９】また、文字種類情報(702) の前にあるのは
登録文字情報コマンド(705) である。この登録文字情報
コマンド(705) は、以下のデータが登録文字情報である
ことを示している。次に続く文字種類(702) 、文字コー
ド(703) 及び文字パターン(704) のそれぞれの間
に「，」がある。この「，」があることによって、各々
の情報の区別がつけられている。最後に文字パターン(7
04) の後に終了コード(706)がある。この終了コード(70
6) は、以上のデータで登録文字情報に含まれる最後尾
の情報である文字パターンが終わりであることを示して
いる。

【００３０】以上で登録文字情報の構成の説明を終え、
図２のステップ203 の説明に戻る。

【００３１】Ｃ）読み出したデータが特殊文字を登録す
るための登録文字情報であれば(ステップ203) 、図４の
フローの処理を行う。このスッテプ203 では以上説明し
た登録文字情報コマンド(705) がデータ中にあることを
判断してそれ以後のデータが文字種類(702) 、文字コー
ド(703) 、文字パターン(704) と順番に並んだ登録文字
情報であることを判断しているわけである。次に、図４
のフローの説明を以下に行う。

【００３２】登録文字情報コマンド(705) を判断するこ
とによって、そのコマンドに続く文字種類を読み込み、
文字制御プログラム格納領域（２４）で、どの文字種類
に該当するのかを判断し、文字サイズ記憶領域（２３）
に記憶されている、文字のサイズを選択する。(ステッ
プ401) この文字サイズ記憶領域（２３）には図６に示
す通りの文字の種類に対する文字の縦方向サイズと横方
向サイズが記憶されている。つまり、このステップ401
でこれから登録する文字の縦方向サイズと横方向サイズ
が分かることになる。

【００３３】次に、コンマ「, 」があることを判断する
ことによって、文字コードを読み込む。ここで、文字種
類と文字コードをキーにして文字パターン記憶メモリ
（３２）を検索する。データが存在する場合はその位置
にポインタをおき、データが存在しない場合は一番最後
のデータの次の位置にポインタをおく。ポインタをおい
た位置に文字種類情報と文字コードを書き込む。(ステ
ップ402)次に、上記と同様にコンマ「, 」があることを
判断することによって、文字パターンを順次読み込む。
(ステップ403) すなわち、ステップ402 で書き込んだ文
字コードの後に文字パターンを順次書き込む。

【００３４】この、続いて書き込む文字パターンは横方
向１行毎に、縦方向のサイズ分送られてくるのでこれを
そのまま書き込む。先に説明したように、前述のステッ
プ401 でこれから登録する文字の縦方向サイズと横方向
サイズがあらかじめ分かっているので、この文字パター
ンのデータの終了点は分かる。又、先に説明した終了コ
ード(706) まできたことでも、このデータの終了点は分
かる。以上のようにして、文字種類、文字コード、文字
パターンは図７（１）で示すような形で文字パターン記
憶メモリ（３２）に記憶される。

【００３５】これで、図４のフローを終了し、図２のフ
ローに戻ることになる。尚、従来のプリンタと比較した
場合に、この図４のフローが非常に異なるので参考のた
めに、この本発明の図４のフローに対応する従来のプリ
ンタのフローを図９に示している。この図９に入るまで
のフローは本発明の図２のフローと同一である。

【００３６】Ｄ）読み出したデータが印字時に使用する
フォーマットデータであれば(ステップ204) 、このデー
タをフォーマット登録メモリ（３３）に登録する。(ス
テップ205) Ｅ）読み出したデータが印字指令であれば(ステップ20
6) 、図５のフローの処理を行う。図５の処理フローは
次の動作を行う。印字指令によって指定されたフォーマ
ットのデータの１項目分の印字情報のデータをフォーマ
ット登録メモリ（３３）から読み込む。(ステップ501)
この１項目読み込んだ印字情報のデータから文字の文字
種類を読み、文字コードで表される印字文字の情報を１
文字ずつ取り出し、文字種類と文字コードをキーにし
て、文字パターン記憶メモリ（３２）中にその文字に対
応する特殊文字の

【００３７】文字パターンが何処に記憶されているかを
検索する(ステップ502) 。もし、文字パターンが記憶さ
れていなければ、その文字に対応する特殊文字が登録さ
れていないと判断されるので、その文字の内蔵文字のビ
ットパターンを印字すればよいことになる。従って、そ
の指定された文字のビットパターンを内蔵文字記憶領域
（２２）から読み込み(ステップ503) 、ステップ505 に
移る。

【００３８】もし、その文字に対応する特殊文字の文字
パターンが検索された場合は文字パターン記憶メモリ
（３２）よりその文字パターンを読み込む。(ステップ5
04) 読み込む際には図６に示す文字サイズテーブルから
指定された文字種類の文字サイズを読み込み、そのサイ
ズに従ってその特殊文字のビットパターンを読み込む。
読み込み後、ステップ505 に移る。

【００３９】ステップ503 もしくはステップ504 で読み
込まれたビットパターンに対してステップ505 におい
て、文字の拡大等の文字修飾を行い、出力バッファのフ
ォーマットデータで指定されている位置にビットパター
ンを書き込む。読み込んだ１項目分のデータを全てビッ
ト展開処理するまでステップ502 〜505 の処理を繰り返
す。(ステップ506)データが残っていない場合、ステッ
プ507 に移り、出力バッファのデータを順次印字ヘッド
（５）に送り、印字が開始される。ステップ508 の処理
は、印字制御部（４）に制御が渡され、パラレルに処理
されるので制御プログラム格納部（２）ではステップ50
8 の処理が終わると元の処理（図２のスタート）に戻
る。尚、従来のプリンタと比較した場合に、この図５の
フローが非常に異なるので参考のために、この本発明の
図５のフローに対応する従来のプリンタのフローを図１
０に示している。この図１０に入るまでのフローは本発
明の図２のフローと同一である。

【００４０】例えば、前述の１項目分のデータが図８に
示すよう内容であった場合について以下に具体例を挙げ
て、図５のフローを説明する。例１では「N 」, 「O
」, 「. 」, 「1 」という内蔵文字で構成される文字
列を印字するときの印字情報のデータを示している。こ
の場合は内蔵文字だけで文字列が構成されているのでプ
リンタに対する指令は従来の例( 図１２項目番号１参
照) と同様に一項目の印字情報になる。一項目の印字情
報とは図に示すように一行で表されるものである。例え
ば最初の文字「N 」を印字する場合、文字種類「１」と
「N 」に対する文字コードであるアスキーコード「4EH
」によるキーに従って文字パターン記憶メモリ（３
２）中にその文字に対応する特殊文字の文字パターンが
何処に記憶されているかを検索し、そのキーに対応する
特殊文字の文字パターンが記憶されていないことを判断
し( ここまでが前述のステップ502 に相当) 、ステップ
503 に進み、内蔵文字記憶領域から文字コード「4EH 」
に対する内蔵文字の文字パターンを読み込んで、続くス
テップ505 に従って文字「N 」を印字する。この一項目
の印字情報の文字数は４文字なのでＩ＝４である「1 」
の処理が終了するまで以上の処理を繰り返す。

【００４１】例２では「Ａ」, 「０の特殊文字」,
「Ｃ」という内蔵文字と特殊文字で構成される文字列を
印字するときの印字情報のデータを示している。この場
合でもプリンタに対する指令は上記の例１と同様に一項
目の印字情報で済む。この場合、最初の文字「Ａ」は内
蔵文字であるので前述の例１の文字「N 」と同様の処理
で印字される。次に第２の文字「０の特殊文字」を印字
する場合は、前述の(ステップ505) に説明したように文
字種類「２」とＢに対するアスキーコード「42H」によ
るキーに従って文字パターン記憶メモリ（３２）中にそ
の文字に対応する特殊文字の文字パターンが何処に記憶
されているかを検索し、そこにあらかじめ記憶されてい
た０の特殊文字の文字パターンを読み込む。このとき、
文字種類は「２」であるので図６の文字テーブルに従っ
て１６×１６の文字パターンを想定して読み込んでい
る。その後、ステップ505 に従って「０の特殊文字」を
印字する。次の「Ｃ」も最初の文字「Ａ」と同様にして
印字される。この一項目の印字情報が同一の文字種類で
あることを利用して文字のサイズが同じである文字を登
録文字を選択できるようにさせている。つまり、登録文
字としての特殊文字が、その文字のサイズ及びその文字
と対応する内蔵文字、のキーによって整理されて記憶さ
れているので、同じ文字のサイズの内蔵文字と同様に扱
われるようになる。

【００４２】Ｆ）読み出したデータが登録文字のパター
ン情報でもなく、フォーマットデータでもなく印字指令
でもなければ間違ったデータとしてエラー処理され(ス
テップ 207)、ステップ201 にもどる。

【００４３】図７（１）は、本発明で使用される文字パ
ターン記憶メモリ（３２）に登録された登録文字情報の
１例を示し、最初の１バイトは文字種類を示し、次の１
バイトで文字コードを示している。その後に文字パター
ンのデータが入っている。文字パターン記憶メモリ（３
２）中のデータ検索の時はこの最初の文字種類と文字コ
ードをキーとして読み込み判断される。

【００４４】又、図６の文字サイズ記憶領域（２３）に
記憶されている文字番号以外の文字番号を指定して文字
パターンを登録すると既に記憶されている特殊文字との
入れ替えが行われないので従来の文字パターンの登録機
能として利用する事が出きる。

【００４５】以上に本発明の構成、動作の概略を述べた
が、本発明は種々の変形が可能であり、図７（１）に示
した文字種類と文字コードにより構成されるキーを別の
テーブルとして持ち、文字パターンは文字パターンだけ
で登録しておき、そのパターンの開始アドレスをこの文
字種類と文字コードのテーブルに一緒に記憶しておくと
検索時の高速化を図る事もできる。

【００４６】

【発明の効果】本発明では、登録文字の文字のサイズを
表す文字種類と、該登録文字に対応するあらかじめプ
リンタに内蔵されている文字（これを以後内蔵文字とい
う）を表す文字コードと、をキーとして該登録文字のビ
ットパターンデータを表す文字パターン情報を文字情報
記憶部に記憶する。

【００４７】更に、印字時に印字情報中の一文字毎にそ
の印字文字の文字種類と、文字コードと、をキーに
して文字情報記憶部を検索し、登録文字のビットパター
ンデータを表す文字パターンがあれば、そのビットパタ
ーンデータを印字し、文字パターンがなければ、内蔵文
字を印字する。つまり、登録文字が、その文字のサイズ
及びその文字と対応する内蔵文字、のキーによって整理
されて記憶されているので、同じ文字のサイズの内蔵文
字と同様に扱われるようになる。

【００４８】これにより、登録メモリを書き換えたりす
ることを必要とせず、様々の条件下で種々の特殊文字を
印字する場合でも多数項目の印字情報を作成する必要が
無い，文字間隔を詰める指定を特別に行うことの必要も
無い、印字情報の作成が内蔵文字を扱う場合と同様に容
易なプリンタが得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明のプリンタ装置の概略システム
構成図である。

【図２】図２は、本発明のプリンタの主な動作手順を示
したフローチャート図である。

【図３】図３は、本発明のプリンタにおけるデータ受信
時の割り込み処理を示したフローチャート図である。

【図４】図４は、図３のフローチャートから分岐する文
字を登録するサブルーチン処理を示したフローチャート
図である。

【図５】図５は、図３のフローチャートから分岐する文
字を印字するサブルーチン処理を示したフローチャート
図である。

【図６】図６は、文字サイズを記憶している文字サイズ
記憶領域（２３）の中身を示す構成図である。

【図７】（１）は文字情報記憶部である文字パターン記
憶メモリ（３２）の中身を示す構成図である。（２）は
登録文字情報の中身を示す構成図である。

【図８】図８は本発明のプリンタに使用されるフォーマ
ットデータ（個々の項目の印字するための情報の集合体
であり、通常１ページ分の印字内容を示す。１項目分の
印字するための情報は印字情報と呼ばれ、文字を印字す
る位置、文字の倍率、文字と文字の間の間隔、文字種
類、印字する文字の内容により構成される。）の例を示
す図。

【図９】図９は本発明の図４のフローチャート図に対応
する従来のプリンタのフローチャート図である。

【図１０】図１０は本発明の図５のフローチャート図に
対応する従来のプリンタのフローチャート図である。

【図１１】本発明の図７に対応する従来のプリンタの相
当する構成図であって、（１）は文字情報記憶部である
文字パターン記憶メモリ（３２）の中身を示す構成図で
ある。（２）は登録文字情報の中身を示す構成図であ
る。

【図１２】図１２は従来のプリンタに使用されるフォー
マットデータの例を示す図である。本図は図８に対応す
る。

【図１３】図１３は従来のプリンタに使用されるフォー
マットデータの例を示す図である。本図も図８に対応す
る。

【符号の説明】

７０２文字種類７０３文字コード７０４文字パターン３２文字パターン記憶メモリ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】任意の文字を登録文字として登録する機能
を有するプリンタであって、該登録文字の文字のサイ
ズを表す文字種類と、該登録文字に対応するあらかじ
めプリンタに内蔵されている文字（これを以後内蔵文字
という）を表す文字コードと、をキーとして該登録文字
のビットパターンデータを表す文字パターンを記憶する
文字情報記憶部を備えたプリンタ。
【請求項２】印字時に印字情報中の一文字毎にその印字
文字の文字種類と、文字コードと、をキーにして前
記文字情報記憶部を検索し、登録文字のビットパターン
データを表す文字パターンがあれば、そのビットパター
ンデータを印字し、文字パターンがなければ、内蔵文字
を印字することを特徴とする請求項１記載のプリンタ。