JPH06246525A - エンドミル - Google Patents

エンドミル

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Publication number
JPH06246525A
JPH06246525A JP5033797A JP3379793A JPH06246525A JP H06246525 A JPH06246525 A JP H06246525A JP 5033797 A JP5033797 A JP 5033797A JP 3379793 A JP3379793 A JP 3379793A JP H06246525 A JPH06246525 A JP H06246525A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
end mill
blade portion
blade
tool body
connecting tool
Prior art date
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Pending
Application number
JP5033797A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuo Fujimori
郁夫 藤森
Tetsuo Tanaka
哲郎 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Texeng Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Koki Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Koki Co Ltd filed Critical Nisshin Koki Co Ltd
Priority to JP5033797A priority Critical patent/JPH06246525A/ja
Publication of JPH06246525A publication Critical patent/JPH06246525A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/02Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
    • B23C5/10Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2210/00Details of milling cutters
    • B23C2210/04Angles
    • B23C2210/0485Helix angles
    • B23C2210/0492Helix angles different

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Milling Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被加工物の材質および加工状況を問わず、バ
リを発生しないエンドミルを実現すること 【構成】 エンドミル1は、基部側のシャンク3と、そ
の先端側に、接合部10を境にシャンク側のエンドミル
本体8と、先端側の連結工具体9とで構成されている。
エンドミル本体8および連結工具体9は、接合部10に
おいてろう付けにより接合され、エンドミル本体8の第
1刃部4aは、シャンク側からみて左ねじれに形成され
ており、切れ刃5aが刃部4aの右側に形成されてい
る。一方、連結工具体9の第2の刃部4bは、右ねじれ
に形成され、切れ刃5bがその右側に形成されている。
そして、接合部10において、第1の刃部4aと、第2
の刃部4bが一致している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被加工物に対し端面加
工、面取り加工および孔加工を行うためのエンドミルに
関し、特に、その刃部の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】被加工物に対し端面加工、面取り加工お
よび孔加工を行うためのエンドミルとしては、従来よ
り、図11に示すものがある。図において、エンドミル
20は、フライス盤などの工作機械のチャッキング装置
に保持されるシャンク22と、先端側に向けて螺旋状に
形成された切れ刃23を備える複数の刃部24で構成さ
れたエンドミル本体21とで構成されている。刃部24
は、シャンク22側から見たときのねじれ方向により、
右ねじれと左ねじれに分類される一方、切れ刃23が刃
部24の右側と左側のいずれの側に形成されているかに
より、右刃と左刃に分けられる。エンドミル20の回転
方向は、その切れ刃23が右刃の場合は右回転(C
W)、左刃の場合は左回転(CCW)になる。ここで、
被加工物26に孔加工を施すとき、右刃左ねじれの場合
には、切削屑25は、被加工物26側に向かうため、仕
上げ面が悪くエンドミル20の寿命が短い。このため、
右刃右ねじれのエンドミル20を右回転(CW)で使用
して切削加工を行う。この場合には、切削屑25は、図
12に示すように刃部24のねじれに従って上方向に排
出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
エンドミル20においては、その回転方向と刃部24の
左右が一致している場合は、被加工物26に対してその
上方側に切削力が作用する一方、回転方向と刃部24の
左右が異なる場合には、被加工物26の下方側に切削力
が作用するため、次のような問題がある。
【0004】 じん性材料の被加工物26に対して端
面加工(ミーリング加工)を行う場合、エンドミル20
の回転方向と刃部24の左右が一致しているときには、
被加工物26の加工部の上面端部にバリが生じる一方、
回転方向と刃部24の左右が異なるときには、被加工物
26の加工部の下面端部にバリが生じるため、バリ取り
処理を要する。
【0005】 保護フィルムが貼付された被加工物2
6に対するミーリング加工時に、回転方向と刃部24の
向きが一致するときには被加工物26の上面側、異なる
ときには被加工物26の下面側に保護フィルムがバリ状
に残る。また、面取り加工時に、右回転で刃部24が右
刃のときには、保護フィルムが被加工物26の上面側に
バリ状に残るため、見栄えが悪い。
【0006】 ガラス繊維などを含有した強化プラス
チック材料の被加工物26に対するミーリング加工時に
は、被加工物26の上面側もしくは下面側、孔加工時に
は、被加工物26の両面、そして、面取り加工時には、
被加工物26の上面側あるいは端面側に繊維がバリ状に
残るため、バリ取り処理を要する。
【0007】以上の問題に鑑みて、本発明の課題は、被
加工物の材質および加工状況を問わず、バリを発生しな
いエンドミルを実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明において講じた手段は、シャンク側から先端
側に向かって、シャンク側からみて一方のねじれ方向を
もつ螺旋状の第1の刃部と、この第1の刃部に対して先
端側でそのねじれ方向と逆方向のねじれ方向をもつ螺旋
状の第2の刃部とを1つのエンドミルに形成しておくこ
とである。
【0009】ここで、第1の刃部と第2の刃部とは、そ
れらの境界部において端縁の位置がずれていることが好
ましい。また、第1の刃部の外周面は、そのシャンク側
から先端側に向かってテーパーを設け、このテーパーに
よって、第1の刃部を、そのシャンク側の外周寸法が先
端側の外周寸法に比して大きい面取り加工部とすること
が好ましい。
【0010】本発明において、エンドミルは、第1の刃
部およびシャンク側が形成されたエンドミル本体と、そ
の先端側に同軸状に接合された第2の刃部を備える連結
工具体とで構成することができる。この場合には、エン
ドミル本体と連結工具体とを、エンドミルの回転中心軸
線と所定の角度をもって斜交する接合面をもって接合
し、この接合部の周囲を、第1の刃部および第2の刃部
のいずれをも備える重畳部にすることが好ましい。ま
た、エンドミル本体と連結工具体とを、エンドミル本体
側および連結工具体側のうちの一方側に形成された凸部
と、その他方側に形成された凹部との嵌合により接合す
ることによって、この接合部周囲を、第1の刃部および
第2の刃部のいずれをも備える重畳部にしてもよい。
【0011】
【作用】斯かる手段を講じた本発明に係るエンドミル
は、切れ刃の形成方向がエンドミルの回転方向と同一で
あって、切削方向が下方側の第1の刃部をシャンク側
に、切削方向が上方側の第2の刃部を先端側に配置して
いるため、被加工物は、第2の刃部によって切削される
範囲で、第2の刃部の螺旋に従ってその加工面が斜め上
方側に切削される。このため、被加工物の加工部位の下
方端縁にバリは生じないが、上方端縁にはバリが生じ
る。一方、第1の刃部によって、既に第2の刃部が切削
を終了した加工面を再度切削すると、第1の刃部は、加
工面を斜め下方側に切削するため、加工部位の上方端縁
に生じたバリを取り除くので、加工部位のいずれの位置
においてもバリを生じることがない。従って、バリ取り
処理を必要としないので、加工コストを低くすることが
できる。
【0012】また、第1および第2の刃部が、その境界
部分に共存する場合には、その重畳部が加工面を交互に
切削するため、切削残しなどの加工不良を防止すると共
に、加工面を良好に仕上げることができる。さらに、第
1の刃部がテーパーによって面取り部になっている場合
には、穴加工と同時に面取り加工を施すことができる。
また、境界部において、第1の刃部と第2の刃部とがず
れている場合には、第1の刃部の切削により発生する切
削屑は下方側に、第2の刃部の切削により発生する切削
屑は上方側に排出されるため、切削屑の排出が効率よく
行われるので、切削効率を向上させると共に、加工面を
良好に仕上げることができる。
【0013】
【実施例】次に、添付図面を参照して、本発明の実施例
に係るエンドミルについて説明する。
【0014】〔実施例1〕図1(a),(b)に、本発
明の実施例1に係るエンドミルを示してある。本例のエ
ンドミル1は、その回転方向が時計方向(CW)のとき
に切削可能であって、フライス盤などの工作機械のチャ
ッキング装置に保持されるシャンク3と、その先端側に
形成された切削部2とで構成されている。この切削部2
は、その形成領域の途中の接合部10を境に、シャンク
側のエンドミル工具本体8と、先端側の連結工具体9と
で構成され、これらのエンドミル工具本体8および連結
工具体9のいずれにも、切れ刃5を有する刃部4が螺旋
状に形成されており、接合部10においてろう付けによ
り接合されている。エンドミル工具本体8において、そ
の第1の刃部4aは、シャンク側からみて左ねじれに形
成されており、切れ刃5aが刃部4aの右側に形成され
ている。一方、連結工具体9においては、第2の刃部4
bは右ねじれに形成され、切れ刃5bがその右側に形成
されており、先端面には、端面刃11が形成されてい
る。そして、接合部10において、エンドミル工具本体
8の第1の刃部4aと、連結工具体9の第2の刃部4b
が一致している。通常、切れ刃4は、刃部5において、
エンドミル1の回転方向と同一側(左右)に形成され
る。そして、刃部5の螺旋のねじれ方向によって切削状
況が異なり、刃部5のねじれ方向がエンドミル1の回転
方向と同一側のときは、切削屑が刃部5の螺旋方向に従
ってシャンク側に排出されるため、切削をスムースに行
えると共に、切れ刃4に対し不要な負荷を与えることが
ないので、エンドミル1の寿命が長い。これに対して、
刃部5のねじれ方向が回転方向と異なる場合には、切削
屑は刃部5の螺旋に従い、エンドミル1の先端側の加工
部位に排出されるため、仕上げ面が悪く、切れ刃4に負
荷を与えるので、エンドミル1の寿命が短い。
【0015】このような構成のエンドミル1において、
図2に示すように、エンドミル1を時計方向に回転させ
て、下方側に微量ずつ送りながら被加工物7を切削す
る。連結工具体9が被加工物7を切削している期間にお
いて、被加工物7の加工端面7bは、連結工具体9の第
2の刃部4bの螺旋方向に従って、下方側から上面7a
に向かって切削される。そして、切削時に発生する切削
屑6は、連結工具体9の第2の刃部4bの螺旋に沿って
被加工物7の上側に向けて排出される。このため、上面
7aにおいて、加工部の上端縁7cにバリ14が生じ
る。さらに、図2(b)に示すように、被加工物7の厚
み方向の途中位置までエンドミル1を下降させる。この
状態において、加工端面7bは、エンドミル本体8によ
り切削される範囲で、第1の刃部4aの螺旋に従って下
方側に向けて切削される。従って、加工端面7bは、エ
ンドミル本体8と連結工具体9との接合部10を境に、
その上方側は、加工端面7bの上面側から中央部に向か
い、その下方側は、下面側から中央部に向かって切削さ
れるため、加工部の上端縁7cと下端縁7dにバリ14
を生じることがないので、加工部の後仕上げ工程を要し
ない。
【0016】このように、エンドミル本体2を、刃部4
の螺旋方向が異なる切削部2を有するため、被加工物7
は、接合部10を境に、その上面および下面から中央部
に向かって切削されるので、加工部の上端縁7cおよび
下端縁7dにバリ14を生じることがなく、バリ取り処
理を不要とすることができる。また、加工屑6が接合部
10側に移動するため、切れ刃5の切削を阻害すること
がないので、仕上げ面が良好であると共に、切れ刃5の
寿命を長くすることができる。なお、本例においては、
接合部10において、エンドミル本体8の第1の刃部4
aと連結工具体9の第2の刃部4bを一致させている
が、図4に示すように、それらの刃部4を、隙間10a
分ずらして接合してもよい。この場合には、エンドミル
本体8によって切削された切削屑6は、隙間10aから
下方側に排出され、連結工具体9によって切削された切
削屑6は、同じく隙間10aから上方側に排出されるた
め、切削屑6の排出効率がよいので、切削効率を向上さ
せると共に刃部4の寿命を延ばすことができる。また、
エンドミル1の回転方向を時計方向(CW)とし、エン
ドミル本体8の第1の刃部4aの螺旋のねじれ方向を
左、連結工具体9の第2の刃部4bの螺旋のねじれ方向
を右として構成したが、これに限らず、図3(a)およ
び図3(b)のように、エンドミル1の回転方向を反時
計方向(CCW)とし、エンドミル本体8の第1の刃部
4aのねじれ方向を右、連結工具体9の第2の刃部4b
のねじれ方向を左として構成してもよい。本例は、被加
工物に穴加工を施す場合について説明したが、端面加工
(ミーリング)や面取り加工の場合にもバリを生じるこ
とがない。そして、被加工物が、じん性材料やフィルム
貼付材、繊維を混合した強化プラスチックであっても、
バリを生じることなく加工を可能とする。
【0017】〔実施例2〕次に、図5および図6を参照
して、本発明の実施例2に係るエンドミルについて説明
する。なお、本例のエンドミルにおいて、その全体構成
は、図1に示す実施例1のエンドミル1と略同様である
ので、対応する部分には同符号を付してその説明は省略
する。本例の特徴は、エンドミル本体8と連結工具体9
とを接合する接合部12の構成にある。すなわち、エン
ドミル本体8の接合面8aと、連結工具体9の接合面9
aは、側面側からみて互いに嵌合する凹部と凸部から構
成され、両者を嵌合した状態で各々の刃部4が一致する
ように、エンドミル本体8と連結工具体9とが接合され
ている。ここで、接合部12の領域Aにおいて、エンド
ミル本体8および連結工具体9の刃部4(第1の刃部4
a,第2の刃部4b)が、エンドミル本体8のみの場合
と連結工具体9のみの場合とがある。
【0018】このような構成において、図6に示すよう
に、エンドミル1により、被加工物7を切削し、エンド
ミル1の接合部12が被加工物7の厚み方向の途中位置
にあるとき、加工端面7bは、連結工具体9により切削
される範囲で第2の刃部4bの螺旋に従い上方側に切削
され、エンドミル本体8により切削される範囲で第1の
刃部4aの螺旋に従って下方側に向けて切削される。こ
こで、接合部12において切削される加工端面7bは、
接合部12の領域Aの刃部4が、エンドミル本体8の場
合には上方側に切削され、連結工具体9の場合には下方
側に向かって切削される。このため、双方の刃部4の接
合部位が密接していないような場合にも、加工残しの部
分を生じることなく切削できるため、仕上げ面を良好に
すると共に、刃部4の接合の精度を緩和することができ
る。なお、本例においては、エンドミル本体8の接合面
8aと連結工具体9の接合面9aを、側面側からみて互
いに嵌合する凹部と凸部から構成し、接合部12の領域
Aにおいて、ねじれ方向の異なる刃部4を配置するよう
に接合したが、これに限らず、例えば図7に示すよう
に、接合部12を切削部2の平面方向に対して角度θを
有するように、すなわち、エンドミル工具の回転中心軸
線に対して角度θを有するように形成してもよい。この
場合にも、接合部12の領域Bにおいてねじれ方向の異
なる刃部4が配置されているため、加工残しの部分を生
じることなく切削できるので、仕上げ面を良好にすると
共に刃部4の接合の精度を緩和することが可能となる。
また、接合部12において、エンドミル本体8の第1の
刃部4aと連結工具体9の第2の刃部4bの接合状態
は、それらの刃部4を一致するようにしてもよいし、ず
らして接合してもどちらでもよい。さらに、エンドミル
1の回転方向と、エンドミル本体8の第1の刃部4aお
よび連結工具体9の第2の刃部4bとのねじれ方向の関
係は、エンドミル1の回転方向と連結工具体9の第2の
刃部4bのねじれ方向が同じで、エンドミル本体8の第
1の刃部4aのねじれ方向がエンドミル1の回転方向と
逆方向に設定されていればよい。また、切れ刃の左右
は、エンドミル1の回転方向と同じ方向になっていれば
よい。
【0019】〔実施例3〕次に、図9および図10を参
照して、本発明の実施例3に係るエンドミルについて説
明する。なお、本例のエンドミルにおいて、その全体構
成は、図1に示す実施例1のエンドミル1と略同様であ
るので、対応する部分には同符号を付してその説明は省
略する。本例の特徴は、エンドミル本体を、接合面側か
らシャンク側にテーパーを有する面取り工具として構成
したことにある。すなわち、接合面10において、シャ
ンク3側の面取り工具13(エンドミル本体の側)を、
接合面10からシャンク3側に向けて45°のテーパー
で形成し、回転方向が時計方向(CW)の時にその外周
面に左ねじれに螺旋を描く第1の刃部4aを形成して、
接合面10より先端側の連結工具体9の第2の刃部4b
を、右ねじれに形成している。面取り工具13と連結工
具体9の刃部4には、その右側に切れ刃5(切れ刃5
a,5b)が形成されている。また、これらの刃部4
は、接合面10において一致するように接合されてい
る。
【0020】このような構成において、先ず、連結工具
体9により被加工物7に穴加工を施す。このときには、
加工屑6は、連結工具体9の第2の刃部4aの螺旋に従
って上方側に排出されるため、被加工物7の上端縁7c
にバリ14が生じる。さらにエンドミル1を下方側に送
ると、図10(b)に示すように、面取り工具13が被
加工物7の上端縁7cを面取り加工する。この状態にお
いては、面取り工具13の第1の刃部4aが左ねじれに
形成されているため、切削屑6は、下方側に排出される
ので、上端縁7cにバリが生じることがない。また、連
結工具体9の第2の刃部4bは右ねじれに形成されてい
るため、連結工具体9によって切削される加工端面7b
は上方側に螺旋状に切削されるので、被加工物7の下端
面7dにバリが生じることがない。従って、被加工物7
のいずれの位置においてもバリを生じることなく、穴加
工と面取り加工を一連の切削工程で可能とすることがで
きる。なお、本例においては、被加工物に対して穴加工
と面取り加工を同時に行うために、ストレートの連結工
具体と、面取りテーパーを有する面取り工具とを接合し
て、エンドミル構成したが、被加工物7の端面に面取り
加工を施す場合には、エンドミルの回転方向に対し、刃
部のねじれが逆方向で、切れ刃が同じ側にある面取り工
具として構成すればよい。エンドミル1の回転方向と、
面取り工具13と連結工具体9の刃部4の螺旋のねじれ
方向の関係は、エンドミル1の回転方向と連結工具体9
の第2の刃部4bのねじれ方向が同じで、面取り工具1
3の第1の刃部4aのねじれ方向がエンドミル1の回転
方向と逆方向に設定されていればよい。また、切れ刃の
左右は、エンドミル1の回転方向と同じ方向になってい
ればよい。また、面取り工具のテーパ角度は45°でな
くてもかまわない。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のエンドミ
ルにおいては、シャンク側の切削方向が下方側の第1の
刃部と、先端側の切削方向が上方側の第2の刃部とが接
合部で接合されているため、被加工物の厚み方向におい
て、被加工物は、その上面側および下面側から中央に向
かって切削されるので、被加工物の材質や形状を問わず
バリを生じることがなく、加工コストを低くすることが
できる。
【0022】また、第1刃部(エンドミル本体)と第2
の刃部(連結工具体)との境界部において、接合面が軸
方向に対して角度を有している場合や、エンドミル本体
と連結工具体が嵌合状態にある場合には、接合部の領域
において加工面を第1の刃部および第2の刃部の双方が
切削するため、切削残しなどの加工不良を防止すると共
に、加工面を良好に仕上げることができる。さらに、第
1の刃部の側がテーパーを有する面取り部の場合には、
穴加工と同時に面取り加工を施すことができる。また、
第1および第2の刃部が境界部でずれている場合には、
切削屑の排出が効率よく行われるので、切削効率を向上
させると共に、加工面を良好に仕上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施例1に係るエンドミル
の構成を示す側面図、(b)は、その刃部および切れ刃
を示す平面図である。
【図2】(a)は、本例のエンドミルの第2の刃部が、
被加工物を切削する状態を示す説明図、(b)は、本例
のエンドミルが、被加工物を切削する状態を示す説明図
である。
【図3】(a)は、第1の刃部が右ねじれで、第2の刃
部が左ねじれのエンドミルを示す側面図、(b)は、そ
れらの刃部が境界部においてずれたエンドミルを示す側
面図である。
【図4】境界部において刃部がずれたエンドミルが、被
加工物を切削する状態を示す説明図である。
【図5】(a)は、本発明の実施例2に係るエンドミル
のエンドミル本体および連結工具体を示す側面図、
(b)は、それらが接合された状態を示す説明図であ
る。
【図6】本例のエンドミルが、被加工物を切削する状態
を示す説明図である。
【図7】実施例2のエンドミルおいて、接合面が角度θ
を有して接合されている場合を示す側面図である。
【図8】同エンドミルが、被加工物を切削する状態を示
す説明図である。
【図9】本発明の実施例3に係るエンドミルの構成を示
す側面図である。
【図10】(a)は、本例のエンドミルの第2の刃部
が、被加工物を切削する状態を示す説明図、(b)は、
第1の刃部及び第2の刃部が、被加工物を切削する状態
を示す説明図である。
【図11】従来のエンドミルの一例を示す側面図であ
る。
【図12】そのエンドミルが、被加工物を切削する状態
を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・エンドミル 2・・・切削部 3・・・シャンク 4・・・刃部 4a・・・第1の刃部 4b・・・第2の刃部 5・・・切れ刃 5a・・・第1の切れ刃 5b・・・第1の切れ刃 6・・・切削屑 7・・・被加工物 7a・・加工面 7b・・加工端面 7c・・上端縁 7d・・下端縁 8・・・エンドミル本体 8a・・接合面 9・・・連結工具体 9a・・接合面 10・・・接合部 11・・・端面刃 12・・・接合部 13・・・面取り工具 14・・・バリ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャンク側から先端側に向かって、シャ
    ンク側からみて一方のねじれ方向をもって螺旋状に形成
    された第1の刃部と、この第1の刃部に対して先端側で
    そのねじれ方向と逆方向のねじれ方向をもって螺旋状に
    形成された第2の刃部と、を有することを特徴とするエ
    ンドミル。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1の刃部と前
    記第2の刃部とは、それらの境界部において端縁の位置
    がずれていることを特徴とするエンドミル。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記
    第1の刃部の外周面は、そのシャンク側から先端側に向
    かってテーパーを有し、このテーパーによって、前記第
    1の刃部は、そのシャンク側の外周寸法が先端側の外周
    寸法に比して大きい面取り加工部になっていることを特
    徴とするエンドミル。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに規
    定するエンドミルは、前記第1の刃部およびシャンク側
    が形成されたエンドミル本体と、その先端側に同軸状に
    接合された前記第2の刃部を備える連結工具体とで構成
    されていることを特徴とするエンドミル。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記エンドミル本体
    と前記連結工具体とは、エンドミルの回転中心軸線と所
    定の角度をもって斜交する接合面をもって接合されて、
    この接合部の周囲は、前記第1の刃部および前記第2の
    刃部のいずれをも備える重畳部になっていることを特徴
    とするエンドミル。
  6. 【請求項6】 請求項4において、前記エンドミル本体
    と前記連結工具体とは、前記エンドミル本体側および前
    記連結工具体側のうちの一方側に形成された凸部と、そ
    の他方側に形成された凹部との嵌合により接合されて、
    この接合部の周囲は、前記第1の刃部および前記第2の
    刃部のいずれをも備える重畳部になっていることを特徴
    とするエンドミル。
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