JPH06246303A - アングル材及びチャンネル材の局部加熱式製造方法 - Google Patents

アングル材及びチャンネル材の局部加熱式製造方法

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JPH06246303A
JPH06246303A JP6618093A JP6618093A JPH06246303A JP H06246303 A JPH06246303 A JP H06246303A JP 6618093 A JP6618093 A JP 6618093A JP 6618093 A JP6618093 A JP 6618093A JP H06246303 A JPH06246303 A JP H06246303A
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roll
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angle
rolling
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JP6618093A
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Inventor
Kiroku Fujiwara
原 喜 六 藤
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Aichi Steel Corp
Original Assignee
Aichi Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄骨建築の骨組みに使用する外角部又は外隅
角部分が所定のRであるアングル材・チャンネル材を生
産性よく、製造する方法を提供しようとする。 【構成】 金属平板を折り曲げて、アングル材3又はチ
ャンネル材44を製造する第1工程と、第1工程で得ら
れた中間部材3又は44の頂角部302又は隅角部分4
02に対して、局部加熱5する第2工程と、上下及び左
右に互いに平行な4ロール10、11、12、13の圧
延機によって、冷間で仕上げ加工すると共に、その両辺
部38、39、又は両フランジ部42、43の各端面3
6、37又は420、430だけを水平上ロール10の
鍔部102と直右ロール13、又は水平上ロールの鍔部
151、152によって押し込んで、外頂角部312、
又は外隅角部分402を所定のRに成形すると同時に、
その部分に積極的に肉を補充する第3工程とからなるア
ングル材及びチャンネル材を製造する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、頂角が90°でその先
端の内外が所定のRであるアングル材と、両内・外隅角
部が所定のRであるチヤンネル材(溝型材)とを製造す
るとき、先ず、板状金属素材を曲げてアングル材又はチ
ャンネル材を成形した後、コーナー部を局部加熱してか
ら、端部をコーナー方向に押圧しながら仕上げ成形する
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(アングル材)従来、アングル材の製造方法としては、
主に2つの方法が知られている。第1の方法は、図3に
示す如く、長尺薄肉の金属平板の略中央部をロール3
0、31で折り曲げてアングル材3を製造するフォーミ
ング法である。又、第2の方法は、ビレットを圧延ロー
ルで所定の形状に熱間加工してアングル材を製造する方
法である。近年、例えば、ステンレス鋼のアングル材
は、建築用材料その他の建築物の装飾材料として需要が
増加するに伴い、安価で装飾性に優れたものが要求され
ている。
【0003】(チャンネル材)従来、チヤンネル材の製
造方法としては、主に2つの方法が知られている。第1
の方法は、図4に示す如く、長尺薄肉の金属平板の略中
央部を残して、ロール40、41で両端部42、43を
折り曲げて、チヤンネル材4を製造するフォーミング法
である。又、第2の方法は、ビレットを圧延ロールで所
定の形状に熱間加工してチヤンネル材を製造する方法で
ある。その他、「局部加熱を含む大径角形鋼管成形工
法」(特開平3−216213号公報参照) に、局部加熱部分
を折り曲げ加工して、コ字状材料を冷間で製造すること
が開示されている。近年、例えば、ステンレス鋼のチヤ
ンネル材は、建築用材料その他の建築物の装飾材料とし
て需要が増加するに伴い、安価で装飾性に優れたものが
要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
(アングル材の課題)しかしながら、上記従来のアング
ル材3の製造方法には、次の問題点がある。即ち、上記
前者のフォーミング法は、図3に示す如く、金属平板を
直接圧延ロール30、31によってアングル材3にフォ
ーミングする方法である。上記圧延ロールは、直角のV
字状溝を有するロール30と、頂角が直角の凸部を有す
るロール31とよりなり、前記両ロール30、31の間
で金属平板を直角状に圧延する。しかし、この方法で
は、内・外頂角部分301、302がそれぞれ予定のR
を帯びたアングル材3しか得られなかった。従って、建
築物の直角コーナー部、柱等のコーナーに使用する場
合、装飾性が損なわれる。又、上記後者の熱間圧延加工
法は、ロール孔型にかかる面圧力が板圧延等に比べて高
く、且つ材料とロール表面速度の差が場所によって大き
く異なり、これによりアングル材の表面が荒れて、装飾
性が損なわれる。本発明は、かかる従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、内・外頂角部分が所定のR
で、且つ所定の肉厚になったアングル材を生産性よく、
且つ肌が綺麗で、精度よく製造する方法を提供しようと
するものである。
【0005】(チャンネル材課題)しかしながら、上記
2つの従来のチヤンネル材の製造方法には、それぞれ次
の問題点がある。即ち、上記前者のフォーミング法は、
図4に示す如く、金属平板を直接圧延ロール40、41
によってチヤンネル材4にフォーミングする方法であ
る。上記圧延ロールは、隅角が直角のコ字状溝を有する
ロール40と、隅角が直角の凸部を有するロール41と
よりなり、前記両ロール40、41の間で金属平板を隅
角が直角状のコ字状に圧延する。しかし、この方法で
は、内・外隅角部分401、402が、それぞれ予定の
Rを帯びたチヤンネル材4しか得られなかった。従っ
て、建築物の直角コーナー部、柱等のコーナーに使用す
る場合、装飾性が損なわれる。又、上記後者の熱間圧延
加工法は、ロール孔型にかかる面圧力が板圧延等に比べ
て高く、且つ材料とロール表面速度の差が場所によって
大きく異なり、これによりチヤンネル材4の表面が荒れ
て、装飾性が損なわれる。又、前記公開技術の局部加熱
後冷間圧延によってコ字状材料を製造する方法では、コ
ーナー部の肉やせが十分防止出来ないのに対して、積極
的に当該部分に対して肉を補充してR部分の肉厚を厚く
すると同時に、寸法的にも精度の良いものとしたいと共
に、R止まりが明瞭なチャンネル材を得たい。本発明
は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであっ
て、内・外隅角部分が所定のRで、且つ肉厚寸法精度の
良いチヤンネル材を生産性よく、且つ肌が綺麗なものを
得る方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題の解決手段】本発明の要旨とするところは、次の
通りである。即ち、 (アングル材の局部加熱式製造方法)金属平板を曲げて
アングル材を製造する第1工程と、前記第1工程で得ら
れた第1中間部材の頂角部分に対して、局部加熱する第
2工程と、前記板曲げ工程と局部加熱で得られた略L字
状の第2中間部材の内頂角部分を所定のRに圧延するた
めの水平上ロールと、第2中間部材の左外側面に接する
垂直左ロールと、第2中間部材の外下面に接する水平下
ロールと、第2中間部材の右下端面に接する垂直右ロー
ルとを用いて、内外頂角部分を所定のRに圧延すると同
時に、上部端面と下部端面とのそれぞれを押さえ込んで
各外頂角の肉不足をカバーすると共に、積極的に肉を補
充するための圧延加工を施す第3工程とからなることを
特徴とするものである。なお、前記水平上ロールの中間
部材の内側面に当たる部分は、低摩擦状態になめらかに
加工が施されているか、又は、水平上ロールと中間部材
の各辺部の外側面との間に潤滑剤を供給することにより
低摩擦状態にする。
【0007】(チャンネル材の局部加熱式製造方法)板
状金属素材を曲げてチャンネル材を製造する第1工程
と、前記第1工程で得られた第1中間部材の両フランジ
部分とウェブ部分との境界部を局部加熱する第2工程
と、前記板曲げ工程と局部加熱で得られた略コ字状の第
2中間部材の両フランジ部分とウェブ部分との各内隅角
部分を所定のRに圧延するための水平上ロールと、第2
中間部材の左フランジ部分の外側面に接する垂直左ロー
ルと、第2中間部材のウェブ部分の外下面に接する水平
下ロールと、第2中間部材の右フランジ部分の右外側面
に接する垂直右ロールとを用いて、内外隅角部分を所定
のRに圧延すると同時に、段付の前記水平上ロールによ
り各上部端面を押さえ込んで各外隅角の肉不足をカバー
すると共に、積極的に肉を補充するための圧延加工を施
す第3工程とからなることを特徴とするものである。
【0008】
【作用及び効果】
(アングル材の局部加熱式製造方法の作用及び効果) (第1工程)先ず、板を曲げてアングル材を製造する。
この工程では、一方が直角状の頂部を有する凸状ロール
であり、他方が直角状のV字状ロールである、軸が互い
に平行な2ロール圧延機で、その板巾方向中間の部分の
中央部をアングル材の頂角とするように、冷間で折曲げ
て略L字状にする。この冷間圧延によって、その板巾方
向中間の部分の中央部が大きなRに折曲げ加工されるの
で、無理なく円滑に折曲げがなされる。従って、折曲げ
られた第1中間部材には、折曲げられた頂部にひび割れ
等の疵も発生することがない。 (第2工程)次に、第1中間部材は、その折り曲げ部分
を高周波局部加熱装置によって局部加熱される。この局
部加熱によって、次の第3工程で加工される局部が脆化
せず、且つ残留応力が残らない程度の温度まで加熱され
る。この局部加熱の方法は、中周波でも、ガス加熱でも
良い。 (第3工程)前記板曲げ工程と局部加熱で得られた略L
字状の第2中間部材に対して、上下及び左右に互いに平
行な4ロール圧延機の、内頂角部分を所定のRに圧延す
るための水平上ロールと、第2中間部材の左外側面に接
する垂直左ロールと、第2中間部材の外下面に接する水
平下ロールと、第2中間部材の右下端面に接する垂直右
ロールとを用いて、内外の頂角部分を各所定のRに圧延
すると同時に、上部端面と下部端面とのそれぞれを上記
水平ロールの鍔部で押さえ込んで外頂角の肉不足をカバ
ーするための圧延加工が施される。 (効果)この第3工程で得られる製品は、前記第2工程
で施された局部加熱によって変形が容易である領域であ
るため、内外両側の頂部部分は巾拡がりが防止され、R
止めが明確になり、各端部方向への肉の移動も抑制され
る。従って、外頂部分に十分に肉が移動して所定のRが
形成され、且つその肉厚も厚く、寸法精度の良いアング
ル材が得られる。
【0009】(チャンネル材の局部加熱式製造方法の作
用及び効果) (第1工程)先ず、板を曲げてチャンネル材を製造す
る。この工程では、その板巾方向中央部分をウェブ部と
なし、又、前記板巾方向中央から等距離の部分をチャン
ネル材の各隅角部とするように、これらの部分を大きな
Rに冷間で折曲げて、両端部をフランジとした略コ字状
のチャンネル材に加工する。この冷間圧延によって、そ
の板巾方向にそれぞれ大きなRに折曲げ加工されるの
で、無理なく円滑に折曲げがなされる。従って、折曲げ
られた第1中間部材には、折曲げられた各隅角部にそれ
ぞれひび割れ等の疵が発生することもない。 (第2工程)次に、第1中間部材の折り曲げられた2条
の隅角部分に対して、高周波局部加熱装置によって、局
部加熱される。この局部加熱によって、第2中間部材
は、次の第3工程で加工される局部が脆化せず、且つ残
留応力が残らない程度の温度まで加熱される。この局部
加熱の方法は、中周波でも、ガス加熱でも良い。 (第3工程)第3工程は、上記工程で折曲げられ、局部
加熱されたコ字状の第2中間部材の両フランジ部の各内
側面とウェブ部の内下面とがなす各内隅角部分を所定の
Rに圧延するための水平上ロールと、第2中間部材の左
外側面に接する垂直左ロールと、第2中間部材のウェブ
部の外下面に接する水平下ロールと、第2中間部材の右
外側面に接する垂直右ロールとを用いて、水平上ロール
と水平下ロールとの間隙、及び水平上ロールと垂直左・
右ロールの各間隙を前記第2中間部材のウェブ部の厚み
及び各フランジ部の厚みに対して、面圧下を掛けるだけ
狭く設定して置いて、上記工程で折曲げられ、局部加熱
されたコ字状の第2中間部材を、これらの圧延ロール間
で囲まれたコ字状部に挿入し、両内隅角部分を所定のR
に圧延すると同時に、両上部端面のそれぞれを押さえ込
んで、各外隅角の肉不足をカバーするための圧延加工が
施される。上記水平ロールの鍔部で、前記中間部材の両
上部端面のそれぞれが押さえ込まれて、各余肉が各外隅
角の肉不足部分に移動されて、両外隅角を各略直角にす
るか、又は0.5〜1.0R等予定のRで、且つ所定の
肉厚寸法のものに形成される。 (効果)前記従来のフォーミング法によって造られたチ
ャンネル材4は、内・外隅角部分401、402がそれ
ぞれ所定のRを有していず、建築物の直角コーナー部、
柱等のコーナーに使用する場合、装飾性が損なわれる欠
点を有していたが、本発明の冷間圧延方法で仕上げ加工
を行えば、両上部端面にそれぞれ面圧下が掛けられるた
め、それぞれの内・外隅角部分に余肉が回って充分な所
定のRと肉厚が得られ、装飾性を損なうこともない。
又、上記従来技術の1つである後者の熱間圧延加工法
は、ロール孔型にかかる面圧力が板圧延等に比べて高
く、且つ材料とロール表面速度の差が場所によって大き
く異るため、これによりチャンネル材のフランジ部の表
面が荒れる欠点を有していたが、本発明方法によれば、
冷間加工であり、ロール孔型に掛かる面圧力が低く、且
つロールの周速差も少なく、又、水平上ロールと中間部
材の各フランジ部の内側面との間も、ロール表面が滑ら
かであるか、又は水平上ロールと中間部材の各フランジ
部の外側面との間に潤滑剤が供給されながら圧延される
ため、低摩擦状態に保たれている。従って、製品チャン
ネル材のフランジ部の表面肌も綺麗で、且つ冷間圧延で
あるため、寸法精度も非常に良いものが得られる。従来
技術の1つとして、「局部加熱を含む大径角形鋼管成形
工法」(特開平3−216213号公報参照) に、局部加熱部
分を折り曲げ加工して、コ字状材料を冷間で製造した
後、これらを向き合わせて突き合わせ溶接を行って角形
鋼管を製造することが開示されている。この局部加熱後
冷間圧延によってコ字状材料を製造する方法では、コー
ナー部の肉やせが十分防止出来ないのに対して、本発明
では、積極的に当該部分に対して肉を補充してR部分の
肉厚を厚くし、寸法的にも精度の良いものが得られ、R
止まりが明瞭で、且つ生産性がよく、且つ肌が綺麗なチ
ャンネル材を得ることが出来る。
【0010】
【実施例】
(アングル材の局部加熱式製造方法)次に、本発明にか
かる第1実施例(アングル材の局部加熱式製造方法)を
その図面に基づいて、説明する。 (第1工程)先ず、ステンレス鋼(JIS−SUS30
4)からなる長さ5400mmの平鋼(板状金属)の断
面が103.8mm×6mmを、従来法と同じく、図3
に示すように、一方が直角状の頂部を有する凸状ロール
31であり、他方が直角状のV字状ロール30である、
軸が互いに平行な2ロール圧延機で、前記板巾方向中央
部分をアングル材3の(内外の)頂角301、302と
するようにして、数段の冷間圧延で順次折曲げて、図1
(イ)に示すように、頂角が略90°の断面L字状のア
ングル材3にした。この冷間圧延によって、内外の頂角
301、302が大きなRに折曲げ加工されるので、無
理なく円滑に折曲げがなされる。従って、折曲げられた
第1中間部材3には、折曲げられた内外の頂部301、
302の部分にひび割れ等の疵が発生することがなかっ
た。 (第2工程)次に、折曲げられた第1中間部材3は、図
1(ロ)に示すように、折曲げられた頂部302に対し
て、断面L字状の高周波局部加熱装置5で、断面L字状
に50mmの幅に、且つ長手方向に帯状に局部加熱し
た。この局部加熱によって、次の第3工程で加工される
局部301、302が脆化せず、且つ残留応力が残らな
い程度の温度(1000℃)まで加熱された。 (第3工程)前記板曲げ工程と局部加熱工程とで得られ
た頂角が略90°の断面L字状の第2中間部材3に対し
て、図1(ハ)に示すように、上下及び左右に互いに平
行な4ロール圧延機によって、その内頂角部分301、
302を4Rに圧延するための水平上ロール10と、第
2中間部材3の左外側面32に接する垂直左ロール11
と、第2中間部材3の外下面34に接する水平下ロール
12と、第2中間部材3の右下端面37に接する垂直右
ロール13とを用いて、内外頂角部分311、312を
それぞれ4R、1Rに圧延すると同時に、水平上ロール
10の鍔部102と、垂直右ロール13とで上部端面3
6と下部端面37とのそれぞれを1.9mm押さえ込ん
で、外頂角312の肉不足をカバーするための圧延加工
を施した。この第3工程で得られる製品3は、前記第2
工程で施された局部加熱5によって変形が容易である領
域であるため、内外両側の頂角部分311、312は巾
拡がりが防止され、R止めが明確になり、各端部36、
37方向への肉の移動も抑制された。従って、外頂角部
分312に十分に肉が移動して所定のR(1.0R)が
形成され、且つその肉厚寸法精度が良いアングル材3が
得られた。 (効 果)前記従来のフォーミング法によって造られた
アングル材3は、内・外頂角部分301、302がそれ
ぞれ所定のRを有していず、建築物の直角コーナー部、
柱等のコーナーに使用する場合、装飾性が損なわれる欠
点を有していたが、本実施例の冷間圧延方法で仕上げ加
工を行えば、両端面36、37にそれぞれ面圧下が掛け
られるため、それぞれの内・外頂角部分311、312
に余肉が回って充分な内外R(4R、1R)が形成さ
れ、装飾性を損なうこともなくなった。又、上記従来技
術の1つである後者の熱間圧延加工法では、ロール孔型
にかかる面圧力が板圧延等に比べて高く、且つ材料とロ
ール表面速度の差が場所によって大きく異なり、これに
よりアングル材の各辺部の表面が荒れる欠点を有してい
たが、本実施例によれば、冷間加工であり、ロール孔型
又はロール周面10、11、12に掛かる面圧力が低
く、且つロールの周速差も少なく、又、水平上ロール1
0と第2中間部材3の内側面33の各表面との間も、ロ
ール表面101が滑らかであり、且つ水平上ロール10
と第2中間部材3の内側面の表面33との間に潤滑剤が
供給されながら圧延されるため、低摩擦状態に保たれて
いた。従って、製品アングル材3の各辺部38、39の
表面肌も綺麗で、且つ冷間圧延であるため、頂角部分の
肉厚寸法精度も非常に良いものが得られた。
【0011】(チャンネル材の局部加熱式製造方法)こ
の第2実施例(チャンネル材の局部加熱式製造方法)
は、図2に示す通り、先ず、予め製品より少し長めのフ
ランジ部を有するチャンネル材4を折曲げて成形する。
次いで、折り曲げされた部位402、402を局部加熱
5、51した後、その両フランジ部42、43の各端面
420、430だけを冷間で押し込んで、内外の隅角部
分401、402に所定のRを有するチャンネル材4を
製造する方法である。 (第1工程)先ず、ステンレス鋼(JISーSUS30
4)からなる長さ5400mm、断面が107.6mm
×6mmのの平鋼(板状金属)を、従来法と同じく、図
4に示す通り、その板巾方向中央部分100mmをウェ
ブ部44となし、又、前記両端部から25mmの等距離
の部分をチャンネル材4の各隅角部402、402とす
るように、これらの部分を数段の冷間圧延ロール40、
41等で順次折曲げて、両端部をフランジ42、43と
した、図2(イ)に示すように、略コ字状のチャンネル
材4に加工した。この冷間圧延によって、その板巾方向
の2点で、且つ長手方向全長にわたって、大きな9Rに
折曲げ加工されるので、無理なく円滑に折曲げがなされ
る。従って、折曲げられた第2中間部材4には、折曲げ
られた各内外隅角部401、402の部分にそれぞれひ
び割れ等の疵が発生することもなかった。 (第2工程)次に、上記第1中間部材4が、図2(ロ)
に示すように、高周波局部加熱装置5、51によって、
チャンネル材4の両外隅角部402、402に対して、
断面L字状のコーナーに各幅30mmにわたって、長手
方向に局部加熱する。この局部加熱によって、次の第3
工程で加工される局部(内外隅角部)401、402が
脆化せず、且つ残留応力が残らない程度の温度(100
0℃)まで加熱された。 (第3工程)第3工程は、上記工程で折曲げられ、局部
加熱されたコ字状の第2中間部材の両フランジ部42、
43の各内側面422、432と、ウェブ部44の内下
面442とがなす内隅角部分401、401を所定のR
に圧延するための水平上ロール15と、第2中間部材4
の左外側面421に接する垂直左ロール16と、第2中
間部材4のウェブ部44の外下面441に接する水平下
ロール17と、第2中間部材4の右外側面431に接す
る垂直右ロール18とを用いて、水平上ロールの鍔部1
51、152で上端部420、430のそれぞれを3.
8mm押さえ込んで各外隅角402、402の肉不足を
カバーし、且つかかる部分を積極的に肉盛りするための
圧延加工を施した。上記水平上ロール15の鍔部15
1、152で、前記中間部材4の両上部端面420、4
30のそれぞれが押さえ込まれて、各余肉が各外隅角4
02、402の肉不足部分に移動されて、両外隅角40
2が1Rで、且つ所定寸法の肉厚に形成された。この圧
延成形で得られた製品は、厚さが6mm、各フランジ部
の長さが50mm、内隅角401、401が4R、外隅
角402、402に肉が十分回った1Rの等辺フランジ
42、43のチャンネル材4で、その表面肌は綺麗で、
且つ寸法精度も極めて良好であった。 (効 果)前記従来のフォーミング法によって造られた
チャンネル材4は、内・外隅角部分401、402がそ
れぞれ所定のRを有していず、建築物の直角コーナー
部、柱等のコーナーに使用する場合、装飾性が損なわれ
る欠点を有していたが、本発明の冷間圧延方法で仕上げ
加工を行った第2実施例では、両上部端面420、43
0にそれぞれ面圧下が掛けられるため、それぞれの内・
外隅角部分401、402に余肉が回って充分な所定の
R(4R、1R)が形成され、装飾性を損なうこともな
い。又、上記従来技術の1つである後者の熱間圧延加工
法は、ロール孔型にかかる面圧力が板圧延等に比べて高
く、且つ材料とロール表面速度の差が場所によって大き
く異なり、これによりチャンネル材のフランジ部の表面
が荒れる欠点を有していたが、本第2実施例によれば、
冷間加工であり、ロール孔型に掛かる面圧力が低く、且
つロールの周速差も少なく、又、水平上ロール15と第
2中間部材4の各フランジ部42、43の内側面42
2、432との間も、水平上ロール15の表面153、
154は滑らかであり、且つ水平上ロール15と第2中
間部材4の各フランジ部42、43の外側面421、4
31との間に潤滑剤が供給されながら圧延されるため、
低摩擦状態に保たれている。従って、製品チャンネル材
4のフランジ部42、43の表面肌も綺麗で、且つ冷間
圧延であるため、寸法精度も非常に良いものが得られ
る。従来技術の1つとして、「局部加熱を含む大径角形
鋼管成形工法」(特開平3−216213号公報参照) に、局
部加熱部分を折り曲げ加工して、コ字状材料を冷間で製
造した後、これらを向き合わせて突き合わせ溶接を行っ
て角形鋼管を製造することが開示されている。この局部
加熱後冷間圧延によってコ字状材料を製造する方法で
は、コーナー部の肉やせが十分防止出来ないのに対し
て、本第2実施例では、積極的に該部分に対して肉を補
充して内外の隅角部401、402の所定の4R、1R
の部分の肉厚寸法的にも予定の精度のものが得られた。
その上、R止まりが明瞭で、且つ生産性がよく、且つ肌
が綺麗で、精度がよいチャンネル材4を製造出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のアングル材の製造工程説
明用図である。
【図2】本発明の第2実施例のチャンネル材の製造工程
説明用図である。
【図3】従来法のアングル材の製造説明用図である。
【図4】従来法のチャンネル材の製造説明用図である。
【符号の説明】 3 アングル材 4 チャンネル材 5、51 局部加熱装置 10、15 水平上ロール 11、16 垂直左ロール 12、17 水平下ロール 13、18 垂直右ロール 101 水平上ロールの左側面 102 水平上ロールの鍔部 151、152 水平上ロールの左右鍔部 153、154 水平上ロールの左右側面 30、31 アングル材フォーミング用圧延ロール 32、33、34、35 アングル材の側面 36、37 アングル材の端面 38、39 アングル材の辺 301、302 内外の頂角部 42、43 フランジ部 44 ウェブ部 401、402 チヤンネル材のコーナー部 420、430 フランジの端面 421、422、431、432 フランジ部の内外側
面 441、442 ウェブ部の内外側面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属平板を曲げてアングル材を製造する
    第1工程と、 前記第1工程で得られた第1中間部材の頂角部分に対し
    て、局部加熱する第2工程と、 前記板曲げ工程と局部加熱で得られた略L字状の第2中
    間部材の内頂角部分を所定のRに圧延するための水平上
    ロールと、第2中間部材の左外側面に接する垂直左ロー
    ルと、第2中間部材の外下面に接する水平下ロールと、
    第2中間部材の右下端面に接する垂直右ロールとを用い
    て、内外頂角部分を所定のRに圧延すると同時に、上部
    端面と下部端面とのそれぞれを押さえ込んで外頂角の肉
    不足をカバーすると共に、積極的に肉を補充するための
    圧延加工を施す第3工程とからなることを特徴とするア
    ングル材の局部加熱式製造方法。
  2. 【請求項2】 板状金属素材を曲げてチャンネル材を製
    造する第1工程と、 前記第1工程で得られた第1中間部材の両フランジ部分
    とウェブ部分との境界部を局部加熱する第2工程と、 前記板曲げ工程と局部加熱で得られた略コ字状の第2中
    間部材の両フランジ部分とウェブ部分との各内隅角部分
    を所定のRに圧延するための水平上ロールと、第2中間
    部材の左フランジ部分の外側面に接する垂直左ロール
    と、第2中間部材のウェブ部分の外下面に接する水平下
    ロールと、第2中間部材の右フランジ部分の右外側面に
    接する垂直右ロールとを用いて、内外隅角部分を所定の
    Rに圧延すると同時に、鍔付の前記水平上ロールにより
    各上部端面を押さえ込んで各外隅角の肉不足をカバーす
    ると共に、積極的に肉を補充するための圧延加工を施す
    第3工程とからなることを特徴とするチャンネル材の局
    部加熱式製造方法。
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