JPH0624621A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は印刷を終えた用紙の印刷面を伏せて用
紙を排紙トレーに排出（フェイスダウン排紙）させた
り、印刷面を表にして用紙を排紙トレーに排出（フェイ
スアップ排紙）させたりすることを選択可能に形成した
画像形成装置に関し、フェイスダウン排紙の場合でもフ
ェイスアップ排紙の場合でも同じ一つの排紙トレー上に
用紙が排紙され、省スペース的に形成することができる
画像形成装置を提供することを目的とする。 【構成】画像形成装置１には、フェイスダウン搬送路１
７とフェイスアップ・両面印刷搬送路１８及びこれに連
通するフェイスアップ搬送路１９が設けられ、前記フェ
イスダウン搬送路１７と前記フェイスアップ・両面印刷
搬送路１８との境に搬送路を選択するための案内レバー
２０を設けてある。前記フェイスダウン搬送路１７は排
紙トレイ１６に通じており、前記フェイスアップ搬送路
１９は前記フェイスダウン搬送路１７の出口に対向する
側から前記排紙トレイ１６に通じている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の技術分野】本発明は印刷を終えた用紙の印刷面
を伏せて機外に排出し、又は印刷面を表にして用紙を排
出することが選択可能な画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来技術とその問題点】電子写真複写機、液晶プリン
タ、ＬＥＤプリンタ等の画像形成装置には、印刷を終え
た用紙の印刷面を伏せて機外の排紙トレーに排出する
（所謂フェイスダウン）機能、及び印刷面を表にして排
紙トレーに排出する（所謂フェイスアップ）機能を備え
た装置が実用化されている。そうした従来の画像形成装
置にはフェイスダウン用の排紙トレーと、フェイスアッ
プ用の排紙トレーがそれぞれ別々に設けられていた。

【０００３】しかしながら、このように複数の排紙トレ
ーを装置に設けることは、装置を大型化し、特に排紙ト
レーは装置の側部に突出したかたちで取り付けられる
為、その占有面積も広くなる。したがって、誤って装置
に体をぶつける危険もあり、また用紙を取り出す位置も
複数となり、取り扱い上も不便であった。

【０００４】

【発明の目的】本発明は前記従来の問題点に鑑み、フェ
イスダウン排紙の場合でもフェイスアップ排紙の場合で
も同じ一つの排紙トレーに用紙を排紙し、装置を大型化
することなく、スペースの有効利用を図ることを可能と
した画像形成装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【発明の要点】本発明は前記目的を達成するために、用
紙貯留部より作像部へ用紙を供給する給紙機構と、前記
作像部で画像が作像された用紙を機外へ排出する為の排
紙通路と、該排紙通路を通過して排紙された用紙を堆積
する排紙トレイとを備える画像形成装置において、前記
排紙通路は前記作像部で作像された用紙の画像面を伏せ
て前記排紙トレイに排出する為の第１の通路と、前記作
像部で作像された用紙の画像面を表にして用紙を前記排
紙トレイ上に排出する為の第２の通路とを有し、前記作
像部を通過した用紙は前記第１の通路又は前記第２の通
路のいずれか一方に搬送されるよう搬送路の選択を制御
する搬送路選択制御手段を備えることを特徴とする。

【０００６】

【実 施 例】以下、本発明の実施例について図面を参
照しながら詳述する。図１は本発明の一実施例の画像形
成装置を示す概略構成図である。同図において、画像形
成装置１には感光体ドラム３、帯電器４、印字ヘッド
５、現像器６、転写器７、クリーナ８で構成された画像
形成部２が設けられている。この画像形成部２の下方に
は用紙カセット９が設けられており、この用紙カセット
９に積載された用紙を前記画像形成部２へ給紙する給紙
部１０が前記画像形成部２の右下方に形成されている。
この給紙部１０は収納ロール１１ａ、給紙コロ１１ｂ、
スリップロール１２、及び待機板１３により構成されて
いる。また、前記画像形成部２の左方には定着器１４が
設けられており、この定着器１４の用紙搬出口には搬送
ロール１５が設けられている。

【０００７】本実施例の画像形成装置１は筺体１６の上
面に形成された排紙トレイ１６’へ作像を終えた用紙を
排紙するに当たってフェイスダウン排紙とフェイスアッ
プ排紙のいずれをも行い得るようその機能を選択できる
ようにしてある。また、用紙の両面に画像を形成できる
機能（両面印刷）も有している。これらの機能を実現す
るために、本実施例の装置１には第１の通路としてのフ
ェイスダウン搬送路１７と、第２の通路としてのフェイ
スアップ・両面印刷搬送路１８、及びフェイスアップ搬
送路１９が形成されている。また、上述の搬送ロール１
５の用紙搬送方向下流には定着処理を終えた用紙を前記
フェースダウン搬送路１７側へ搬送するか又は前記フェ
イスアップ・両面印刷搬送路１８側へ搬送するかを決め
る搬送路選択手段としての案内レバー２０が設けられて
いる。

【０００８】上記フェイスダウン搬送路１７の上部には
排出ロール２１を設けられ、上記フェイスダウン搬送路
１７を通って搬送されてきた用紙はこの排出ロール２１
によってフェイスダウンの状態で前記排紙トレイ１６’
に送り出される。一方、上記フェイスアップ・両面印刷
搬送路１８には搬送ロール２２ａ〜２２ｃが設けられ、
これらのロールによってフェイスアップ排紙される用紙
や、両面印刷が為される用紙が装置１の右方へ搬送され
る。また、前記フェイスアップ搬送路１９にはフェイス
アップ搬送ロール２３と排出ロール２４を設けてあり、
このフェイスアップ搬送路１９へ送られてきた用紙は、
さらにフェイスアップ搬送ロール２３で搬送され、前記
排出ロール２４によってフェイスアップの状態で前記排
紙トレイ１６’に送り出される。

【０００９】前記フェイスアップ搬送路１９と前記フェ
イスアップ・両面印刷搬送路１８との境界部には用紙を
フェイスアップ搬送路１９側へ搬送するか、又は前記用
紙カセット９側へ搬送するかを決める案内レバー２５が
設けられている。

【００１０】図２は上述の案内レバー２０の近傍の様子
を示す拡大図である。上記案内レバー２０は枢軸２６に
固定されており、この枢軸２６は不図示の枠体に枢支さ
ると共に伝動機構を介してモータの如きアクチュエータ
に連結している。このアクチュエータは電子回路を備え
る制御部で制御できるようにされており、選択スイッチ
が操作されると、前記アクチュエータの動作に伴い前記
枢軸２６が回動し、その結果、前記案内レバー２０の案
内面２０’が用紙を前記フェイスダウン搬送路１７側へ
搬送するか前記フェイスアップ・両面印刷搬送路１８側
へ搬送するかに応じてその機能に適応する側へ向く。図
示の実線で示している状態が前記フェイスダウン搬送路
１７側へ用紙を搬送する状態であり、点線で示している
状態が用紙を前記フェイスアップ・両面印刷搬送路１８
側へ搬送する状態である。

【００１１】図３は前述の案内レバー２５の構成を示す
斜視図である。同図において、案内レバー２５は一部を
搬送路の内壁の曲率に適合するよう凹弧状に切り欠かれ
た円板を複数枚、所謂串刺し形状に形成している。ま
た、この案内レバー２５を可動させるための機構や制御
は前記案内レバー２０と同様に構成している。なお、前
記案内レバー２０も概ね前記案内レバー２５と同様に形
成してある。

【００１２】図４はフェイスアップ排紙を行う状態に案
内レバー２５の位置が選択されている状態を示す上記画
像形成装置１の要部構成図である。一方、図５は両面印
刷を行う状態に案内レバー２５の位置が選択されている
状態を示す要部構成図である。

【００１３】以下、図１、図４及び図５を参照し、動作
について説明する。先ず、フェイスダウン排紙の場合、
前記給紙コロ１１ｂにより用紙カセット９から給紙され
た用紙は、前記案内レバー２５が図４に示す状態になっ
ているため、搬送路２７に進み、前記待機板１３で一旦
停止し、前記感光体ドラム３に形成されたトナー画像と
一致するタイミングで用紙は再給紙され、前記転写器７
で用紙に前記トナー画像が転写される。次いで、用紙は
前記定着器１４に送られトナー像が用紙に熱定着され
る。その後、用紙は前記案内レバー２０に案内され、こ
の時案内レバー２０は実線位置に設定されている為、用
紙は前記フェイスダウン搬送路１７側へ搬送され、前記
排出ロール２１によってフェイスダウンの状態で前記排
紙トレイ１６’に送り出される。

【００１４】次に、フェイスアップ排紙の場合には前記
案内レバー２０が点線で示す状態に設定され、前記定着
器１４から出力された用紙は前記フェイスアップ・両面
印刷搬送路１８側へ搬送される。次いで、用紙は前記搬
送ロール２２ａ〜２２ｃにより装置下部を右方へ搬送さ
れ、前記案内レバー２５で前記フェイスアップ搬送路１
９側へ進むよう案内され、前記フェイスアップ搬送ロー
ル２３により前記フェイスアップ搬送路１９に搬送され
た後、排出ロール２４によってフェイスアップの状態で
前記排紙トレイ１６’に送り出される。

【００１５】次に、両面印刷の場合には、先ず前記案内
レバー２０は点線で示す状態に設定され、前記案内レバ
ー２５は図４に示す状態に設定されている。したがっ
て、給紙カセット９から搬出された用紙は、上述と同様
の搬送路を通り定着器１４から出力され、フェイスアッ
プ・両面印刷搬送路１８を通って、用紙の先端が前記案
内レバー２５に達する。この時案内レバー２５は図５に
示す状態に設定され、従って用紙は前記案内レバー２５
に案内され、且つ、用紙に対し滑動可能に回転する収納
ロール１１ａにより前記用紙カセット９へ戻される。こ
のとき、用紙はその印刷面を上にして前記用紙カセット
９に戻る。次いで、前記案内レバー２５が再度図４に示
す状態に設定され、用紙は前記給紙コロ１１により再度
給紙され、先の印字処理により印字されていなかった面
が上面となって転写器７を通過する。この為、今度は先
の印字処理により印字されなかった他面に印字処理（転
写処理）が行われる。このようにして両面への印字を終
え、定着器１４を通過した用紙は実線位置に設定された
案内レバー２０によりフェイスダウン搬送路１７へ案内
され排紙トレイ１６’に排出される。

【００１６】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、フ
ェイスダウン排紙の場合でもフェイスアップ排紙の場合
でも同じ一つの排紙トレー上に用紙が排紙されるよう構
成したので、画像形成装置をコンパクトに形成すること
ができ、設置のための占有面積も狭くて済む。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の画像形成装置を示す概略構
成図である。

【図２】案内レバー２０の近傍の様子を示す一部省略概
略構成図である。

【図３】案内レバー２５の構成を示す概略斜視図であ
る。

【図４】フェイスアップ排紙を行い得るよう案内レバー
２５の位置が選択されている状態を示す画像形成装置の
要部構成図である。

【図５】両面印刷を行い得るよう案内レバー２５の位置
が選択されている状態を示す前記画像形成装置の要部構
成図である。

【符号の説明】

１ 画像形成装置 ９ 用紙カセット １６ 排紙トレイ １７ フェイスダウン搬送路 １８ フェイスアップ・両面印刷搬送路 １９ フェイスアップ搬送路 ２０ 案内レバー ２２ 搬送ロール ２３ フェイスアップ搬送ロール ２５ 案内レバー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 用紙貯留部より作像部へ用紙を供給する
   給紙機構と、前記作像部で画像が作像された用紙を機外
   へ排出する為の排紙通路と、該排紙通路を通過して排紙
   された用紙を堆積する排紙トレイとを備える画像形成装
   置において、 前記排紙通路は、前記作像部で作像された用紙の画像面
   を伏せて前記排紙トレイに排出する為の第１の通路と、 前記作像部で作像された用紙の画像面を表にして用紙を
   前記排紙トレイ上に排出する為の第２の通路とを有し、 前記作像部を通過した用紙は前記第１の通路又は前記第
   ２の通路のいずれか一方に搬送されるよう搬送路の選択
   を制御する搬送路選択制御手段を備えることを特徴とす
   る画像形成装置。