JPH05306056A - 搬送経路切換装置 - Google Patents

搬送経路切換装置

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JPH05306056A
JPH05306056A JP4111452A JP11145292A JPH05306056A JP H05306056 A JPH05306056 A JP H05306056A JP 4111452 A JP4111452 A JP 4111452A JP 11145292 A JP11145292 A JP 11145292A JP H05306056 A JPH05306056 A JP H05306056A
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Hiroshi Hosokawa
浩 細川
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哲夫 山中
Hiroyuki Shibaki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートを小さなシート間隔で搬送した場合で
も目的の搬送経路に確実に搬送でき、そのシートに負荷
をかけることなく搬送できるようにする。 【構成】 第1と第2の搬送経路31と32の入口近傍
に第1の切換ローラ33と第2の切換ローラ34を配設
し、それらのローラを上記各搬送経路31,32へのシ
ートの進入を阻止する阻止位置とシートの進入を許可す
る待避位置とに第1と第2の切換ローラ移動手段35と
36とによって移動可能にし、その第1又は第2の切換
ローラ33又は34を移動させることにより、シートを
第1又は第2の搬送経路31又は32に搬送する。その
シートの後端が切換ローラを通過する前に搬送経路を切
り換えるようにすれば、シート間隔が極めて小さい場合
でも確実に搬送経路を切り換えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザプリンタ,複
写機,ファクシミリ等のシートを搬送する装置の搬送経
路を切り換える搬送経路切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ,複写機等の画像形成装置は、
プリント速度のスピード化が将来に向けて一層促進され
る傾向にある。また、近年高まりつつある資源保護の面
から、画像形成はシート(転写紙)の両面に画像を形成
する両面プリントが主流になる傾向がある。
【0003】その両面プリントを行うためには、片面に
画像を形成したシートを反転させて再び画像形成部に送
り込む必要があるため、画像形成装置の搬送経路内にシ
ートの搬送方向を切り換える搬送経路切換装置が必要と
なる。また、片面のみに画像を形成する場合であって
も、画像を転写した後のシートをソートして排出する際
等には搬送経路切換装置が必要となる。
【0004】そのため、従来の画像形成装置等には、例
えば回動可能な分岐爪の位置をソレノイド等の駆動手段
によって切り換えることにより、搬送経路を選択的に切
り換えてシートを所望の搬送路へ搬送できるようにした
分岐爪方式の搬送経路切換装置を装着したものがある。
また、搬送経路切換装置には、例えば特開昭60−52
455号公報に記載されているように、エアー吸引によ
る方式によって搬送路を切り換えるようにしたものも提
案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年においてプリン
タ,複写機等のOA機器は、両面画像形成やソート,ス
タック機構等の追加等により多機能化が進められている
ため搬送経路が複雑化すると共に、画像形成プロセスス
ピードを変えずにプリント枚数を多く得るために給紙す
るシート間隔を詰める技術が求められている。
【0006】しかしながら、このような要望に対して従
来の分岐爪方式による搬送経路切換装置は、分岐爪の応
答速度によってシートの切り換え速度が決定されてしま
うため、あまり高速の切り換えはできないのでその要望
に対して対応できなかった。また、搬送経路の高速切り
換えを必要としない場合であっても、分岐爪方式の場合
には一般的にシートに負荷がかかるためシートを傷つけ
易く、ジャム等も発生し易いため搬送品質を悪くし易い
ということがあった。
【0007】一方、エアーを用いた吸引方式の場合には
高速で搬送経路の切り換えが可能であるが、吸引装置を
必要とするため装置が大型化すると共にコストアップに
なるということがあった。さらに、騒音も発生するため
デメリットがあってあまり実用的ではなかった。
【0008】この発明は上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、機器の高速化に対応してシートを非常に小
さなシート間隔で搬送経路上を搬送しても、それを目的
とする各搬送経路に確実に切り換えて送り込めるように
することを目的とする。また、シートに負荷をかけるこ
となく安定して、搬送経路の切り換えを確実に行えるよ
うにすることも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため、上述したような搬送経路切換装置にお
いて、第1の搬送経路の入口近傍に第1の切換ローラ
を、第2の搬送経路の入口近傍に第2の切換ローラをそ
れぞれ配設すると共に、その第1の切換ローラを上記第
1の搬送経路へのシートの進入を阻止する阻止位置とシ
ートの進入を許可する待避位置とに移動させる第1の切
換ローラ移動手段と、第2の切換ローラを第2の搬送経
路へのシートの進入を阻止する阻止位置とシートの進入
を許可する待避位置とに移動させる第2の切換ローラ移
動手段とを設けたものである。
【0010】また、第1の搬送経路の入口近傍に第1の
切換ローラを、第2の搬送経路の入口近傍に第2の切換
ローラをそれぞれ配設し、その第1と第2の切換ローラ
をブラケットで保持すると共にそのブラケットを揺動可
能に保持し、そのブラケットを第1の切換ローラを第1
の搬送経路へのシートの進入を阻止する阻止位置にし、
第2の切換ローラを第2の搬送経路へのシートの進入を
許可する待避位置にする第1の位置と、第1の切換ロー
ラを第1の搬送経路へのシートの進入を許可する待避位
置にし、第2の切換ローラを第2の搬送経路へのシート
の進入を阻止する阻止位置にする第2の位置とに移動さ
せるブラケット移動手段を設けて搬送経路切換装置を構
成したものである。
【0011】そして、上記第1及び第2の切換ローラを
独自に回転する駆動ローラとし、その第1又は第2の切
換ローラを阻止位置へ移動させた時にその切換ローラに
当接して連れ回りする共通の従動ローラを設けるとよ
い。また、第1及び第2の切換ローラをいずれも従動ロ
ーラとし、その第1又は第2の切換ローラを阻止位置へ
移動させた時にその第1又は第2の切換ローラに当接し
てそれを連れ回りさせる共通の駆動ローラを設けるとよ
い。
【0012】さらに、第1,第2の搬送経路の分岐部に
切換ローラを配設すると共に、その切換ローラを第1の
搬送経路へのシートの進入を阻止し、第2の搬送経路へ
のシートの進入を許可する第1の位置と、第1の搬送経
路へのシートの進入を許可し、第2の搬送経路へのシー
トの進入を阻止する第2の位置とに移動させる切換ロー
ラ移動手段を設けて搬送経路切換装置を構成するとよ
い。
【0013】そして、その搬送経路切換装置において、
切換ローラを正逆回転可能な駆動ローラとし、その切換
ローラを第1の位置へ移動させた時にその切換ローラに
接して連れ回りする第1の従動ローラと、切換ローラを
第2の位置へ移動させた時にその切換ローラに接して連
れ回りする第2の従動ローラとを設けたり、切換ローラ
を従動ローラとし、その切換ローラが第1の位置へ移動
した時に当接してその切換ローラを連れ回りさせる第1
の駆動ローラと、切換ローラが第2の位置へ移動した時
に接してその切換ローラを連れ回りさせる第2の駆動ロ
ーラとを設けたりするとよい。
【0014】また、上記搬送経路切換装置において、シ
ートの後端が切換ローラを通過する前に搬送経路の切り
換え動作を行なうようにすると効果的である。
【0015】
【作用】このように構成した搬送経路切換装置によれ
ば、第1の切換ローラ移動手段により第1の切換ローラ
を待避位置に、第2の切換ローラ移動手段により第2の
切換ローラを阻止位置にそれぞれ瞬時に移動させること
により搬送されるシートを第1の搬送経路に送ることが
でき、逆に第1の切換ローラを阻止位置に、第2の切換
ローラを待避位置にそれぞれ瞬時に移動させることによ
りシートを第2の搬送経路に送ることができる。
【0016】そして、その搬送経路の切り換え時におい
て、一方の搬送経路が第1又は第2の切換ローラにより
塞がれるため、分岐爪方式の時のようにシートに負荷が
加わることもなくそれが安定して搬送される。また、第
1と第2の切換ローラをブラケットで保持し、そのブラ
ケットを第1の切換ローラを阻止位置にし、第2の切換
ローラを待避位置にする第1の位置と、第1の切換ロー
ラを待避位置にし、第2の切換ローラを阻止位置にする
第2の位置とに移動させるブラケット移動手段を設けれ
ば、第1と第2の切換ローラを1つのブラケット移動手
段によって同時に移動させることができるので、装置を
小型化することができると共にコストダウンが図れる。
【0017】さらに、第1,第2の搬送経路の分岐部に
切換ローラを配設すると共に、その切換ローラを第1の
搬送経路へのシートの進入を阻止し、第2の搬送経路へ
のシートの進入を許可する第1の位置と、第1の搬送経
路へのシートの進入を許可し、第2の搬送経路へのシー
トの進入を阻止する第2の位置とに移動させる切換ロー
ラ移動手段を設ければ、1個の切換ローラでシートを第
1の搬送経路と第2の搬送経路とに選択的に切り換える
ことができる。
【0018】そして、それらの搬送経路切換装置におい
て、シートの後端が切換ローラを通過する前に搬送経路
の切り換え動作を行なうようにすれば、シートを高速で
搬送したり、シート間隔が極めて小さくして搬送した場
合であっても、それを確実に第1と第2の搬送経路とに
選択的に搬送することができる。
【0019】また、第1及び第2の切換ローラを独自に
回転する駆動ローラとし、その第1又は第2の切換ロー
ラを阻止位置へ移動させた時にその切換ローラに当接し
て連れ回りする共通の従動ローラを設けたり、第1及び
第2の切換ローラをいずれも従動ローラとし、その第1
又は第2の切換ローラを阻止位置へ移動させた時にその
ローラに当接してそれを連れ回りさせる共通の駆動ロー
ラを設けたりすれば、第1と第2の搬送経路へ搬送する
シートを駆動ローラと従動ローラとによって挾持しなが
ら搬送することができるので、安定した搬送性能が得ら
れる。
【0020】さらに、切換ローラを正逆回転可能な駆動
ローラとし、その切換ローラを第1の位置へ移動させた
時にその切換ローラに接して連れ回りする第1の従動ロ
ーラと、切換ローラを第2の位置へ移動させた時にその
切換ローラに接して連れ回りする第2の従動ローラとを
設けたり、切換ローラを従動ローラとし、その切換ロー
ラが第1の位置へ移動した時に当接してその切換ローラ
を連れ回りさせる第1の駆動ローラと、切換ローラが第
2の位置へ移動した時に接してその切換ローラを連れ回
りさせる第2の駆動ローラとを設けたりしても、同様に
シートを駆動ローラと従動ローラとによって挾持しなが
ら搬送することができるので、安定した搬送性能が得ら
れる。
【0021】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1はこの発明の一実施例である搬送
経路切換装置を示す概略図、図2は同じくその搬送経路
切換装置の異なる作動状態を示す概略図、図3はその搬
送経路切換装置を装着したレーザプリンタを示す全体構
成図である。
【0022】このレーザプリンタは、プリンタ本体1
に、周辺装置として両面ユニット2と給紙ユニット3が
テーブル5内に一体的に組み込まれて接続され、上部に
は排紙ユニット4が装着されている。プリンタ本体1内
に設けられた感光体ドラム8は、作像プロセスが開始さ
れると図示しない駆動モータによつて矢示方向へ回転駆
動され、その上方に設けられた帯電チヤージヤ9によつ
てその表面が一様に帯電される。
【0023】そして、光書込みユニット10によつて画
像データに応じて変調されたレーザビームを感光体ドラ
ム8の軸方向に主走査しながら照射して露光し、その表
面に静電潜像を形成する。その静電潜像に、現像ユニッ
ト11によつてトナーを付着させて現像して可視像化す
る。
【0024】一方、このプリンタ本体1に備えられた上
下二段の給紙トレイ6,7あるいはテーブル5に備えら
れた給紙ユニツト3のいずれかから、各給紙ローラ15
a,15b,15cのいずれかの回転によつて図示しな
いシートが選択的に給紙され、そのシートは感光体ドラ
ム8の近傍に位置するシート位置合わせ装置のローラ対
であるレジストローラ対16に挟持された状態で待機す
る。
【0025】そして、トナー像を担持する感光体ドラム
8が回転してくるのと同期して、レジストローラ対16
も所定のタイミングで回転を開始し、シートを感光体ド
ラム8とその下方に設けられた転写・分離部17との対
向位置へ送出する。それによって、転写・分離部17の
転写チャージャの作用により、感光体ドラム8上のトナ
ー像がシートに転写されると共に、そのシートは感光体
ドラム8から分離され、搬送ベルト18によつて定着器
19に送られて転写された画像が加熱定着される。
【0026】その後、プリント済のシートは、詳細な説
明を後述する搬送経路切換装置20によつて進路が決定
され、プリンタ本体1の上部の排紙ユニット4あるいは
下部の両面ユニット2のいずれかへ選択的に排出され
る。23,24はプリンタ本体1側と排紙ユニット4側
の搬送ローラ対、25a,25bは排紙ユニツト4から
下段トレイ4a,上段トレイ4bへそれぞれシートを排
出するための排紙ローラである。また、RSはレジスト
ローラ対16の直前に配設したシートの有無を検知する
ためのセンサである。
【0027】なお、トナー像をシートに転写した後、感
光体ドラム8上に残留するトナーはクリーニングユニツ
ト14によつて除去される。さらに、感光体ドラム8の
残留電位は除電ランプ26によつて除電される。こうし
て、感光体ドラム8は初期化されて次のページの作像プ
ロセスの帯電に進み、同様な動作を繰り返す。
【0028】このプリンタ本体1内にはさらに、このレ
ーザプリンタ全体の制御及び印字データの処理等を司ど
るコントローラ27と上記作像部を構成するプリンタエ
ンジンの制御を司どるエンジンドライバ28の各基板
と、電源部29等が設けられている。
【0029】搬送経路切換装置20は、定着器19を通
過して搬送路21を搬送されるシートを、図1に明示す
る第1の搬送経路31と第2の搬送経路32とに画像形
成内容が片面プリントか両面プリントか等によって搬送
方向を選択的に切り換えるものである。
【0030】その搬送経路切換装置20は、第1の搬送
経路31の入口近傍に第1の切換ローラ33を、第2の
搬送経路32の入口近傍に第2の切換ローラ34をそれ
ぞれ回転自在に配設すると共に、その第1の切換ローラ
33を第1の搬送経路31へのシートPの進入を阻止す
る図2に示す阻止位置とシートPの進入を許可する図1
に示す待避位置とに移動させる第1の切換ローラ移動手
段35と、第2の切換ローラ34を第2の搬送経路32
へのシートの進入を阻止する図1に示す阻止位置とシー
トの進入を許可する図2に示す待避位置とに移動させる
第2の切換ローラ移動手段36とを設けている。
【0031】その第1の切換ローラ33は、ローラ保持
部材37の先端に回転自在に支持されており、そのロー
ラ保持部材37は筒状部材41内に矢示A方向に摺動可
能に嵌入されていて、その筒状部材41の底部とローラ
保持部材37の一端に形成している鍔37aとの間にス
プリング42を介装して、そのスプリング42の付勢力
によってローラ保持部材37が通常の状態において矢示
A方向に移動されて、第1の切換ローラ33が図1に示
すシートPの第1の搬送経路31への進入を許可する待
避位置に移動するようにしている。
【0032】同様に、第2の切換ローラ34がローラ保
持部材38の先端に回転自在に支持されており、それが
筒状部材43内に矢示B方向に摺動可能に嵌入されて、
その筒状部材43の底部とローラ保持部材38の一端に
形成している鍔38aとの間にスプリング44を介装し
て、そのスプリング44の付勢力によってローラ保持部
材38が通常の状態において矢示B方向に移動されて、
第2の切換ローラ34が図2に示すシートPの第2の搬
送経路32への進入を許可する待避位置に移動するよう
にしている。
【0033】また、その第1の切換ローラ33側のロー
ラ保持部材37は、鍔37a側の端面がソレノイド45
の可動軸45aの先端に、第2の切換ローラ34側のロ
ーラ保持部材38は、鍔38a側の端面がソレノイド4
6の可動軸46aの先端にそれぞれ当接されている。
【0034】そして、そのソレノイド45がオン状態に
なると、ローラ保持部材37がスプリング42の付勢力
に抗して矢示Aと反対方向に移動して、第1の切換ロー
ラ33が図2に示す第1の搬送経路31へのシートの進
入を阻止する阻止位置に移動し、ソレノイド46がオン
状態になると、ローラ保持部材38がスプリング44の
付勢力に抗して矢示Bと反対方向に移動して第2の切換
ローラ34が図1に示す第2の搬送経路32へのシート
の進入を阻止する阻止位置に移動する。
【0035】この搬送経路切換装置20は、搬送路21
を図1で左方へ向けてシートPが搬送されてくると、そ
れを第1の搬送経路31へ搬送する指示が出されている
ときには(この例では片面画像形成の場合)、ソレノイ
ド45はオフ状態のままであるがソレノイド46がオン
状態になるため、同図に示すように第1の搬送経路31
のみが開く、したがってシートPが第1の搬送経路31
に案内される。
【0036】また、シートを第2の搬送経路32へ搬送
する指示が出されているときには(この例では両面画像
形成の場合)、ソレノイド46はオフ状態のままである
がソレノイド45がオン状態になるため、図2に示すよ
うに第2の搬送経路32のみが開いて、そこにシートP
が搬送されていく。
【0037】そして、その第1の切換ローラ33及び第
2の切換ローラ34は共に回転自在なローラであるた
め、そこにシートが接触してもそれが連れ回りをするた
め、それらの切換ローラがシートに負荷を与えるような
ことがない。また、その第1,第2の切換ローラ33,
34の各ローラを上述した阻止位置にすることによって
第1又は第2の搬送経路31又は32を塞ぐので、確実
な搬送経路の切り換えができる。
【0038】ところで、この実施例による搬送経路切換
装置は、シートPの後端が第1,第2の切換ローラ3
3,34のいずれかを通過する前にソレノイド45又は
46をオン状態にして搬送経路の切り換え動作を行なう
ようにすれば、図3に示したレーザプリンタよりも更に
シート間隔を詰めて搬送可能な高速処理用のレーザプリ
ンタ等の画像形成装置の搬送経路切換装置に使用可能と
なる。
【0039】そのシート間隔を非常に小さくした場合の
搬送経路の切換動作について、図4及び図5を参照して
詳しく説明する。この例では、連続して搬送されるシー
トを第1の搬送経路31と第2の搬送経路32とに交互
に振り分けて搬送する場合を例にとって説明する。図4
の(a)に示すように、シートPが搬送路21を分岐部
に向けて搬送されてくるとソレノイド46(図1参照)
がオン状態になって第2の切換ローラ34が第2の搬送
経路32を塞ぐ。
【0040】したがって、図4の(b)に示すように1
枚目のシートP1 が第2の切換ローラ34によって第2
の搬送経路32への進入が阻止される形になって第1の
搬送経路31へ導かれる。この時、2枚目の後続のシー
トP2 は1枚目のシートP1との間が狭い間隔Lsで搬
送されている。
【0041】図4の(c)に示すように、1枚目のシー
トP1 の後端Pbが第1の切換ローラ33を通過しない
うちに、ソレノイド45をオン状態にすると共にソレノ
イド46をオフにして、第1の切換ローラ33を図示の
第1の搬送経路31へのシートの進入を阻止する阻止位
置にすると共に第2の切換ローラ34をシートの進入を
許可する待避位置にする。
【0042】この際、第1の切換ローラ33はシートP
1 に接触するようになるが、それ自体回転自在であるた
め、矢示C方向に搬送されるシートP1 によって連れ回
りされ、その第1の切換ローラ33によってシートP1
にその搬送を阻止する方向の負荷が加わるようなことが
ない。
【0043】そして、図5の(a)に示すように、2枚
目のシートP2 が搬送路21を搬送されてくると、それ
が第1の搬送経路31へのシートの進入を阻止する阻止
位置に移動している第1の切換ローラ33によって第2
の搬送経路32へ導かれる。この時、2枚目のシートP
2 は図5の(b)に示すように後続の3枚目のシートP
3 との間が狭い間隔Lsで搬送されている。
【0044】図5の(c)に示すように、2枚目のシー
トP2 の後端Pbが第2の切換ローラ34を通過しない
うちに、ソレノイド46をオン状態にすると共にソレノ
イド45をオフにして、第2の切換ローラ34を図示の
第2の搬送経路32へのシートの進入を阻止する阻止位
置にすると共に第1の切換ローラ33をシートの進入を
許可する待避位置にする。
【0045】この際、第2の切換ローラ34はシートP
2 に接触するようになるが、それ自体回転自在であるた
め、矢示D方向に搬送されるシートP2 によって連れ回
りされ、その第2の切換ローラ34によってシートP2
にその搬送を阻止する方向の負荷が加わるようなことが
ない。このように、図4の(a)〜(c)及び図5の
(a)〜(c)の動作を繰り返すことにより、シート間
隔が小さい場合であっても、その搬送されるシートをそ
こに負荷を与えることなく安定して確実に搬送経路を切
り換えて搬送することができる。
【0046】したがって、従来の分岐爪を使用した搬送
経路を切り換える装置においては、シート間を十分広く
とって搬送経路の切り換え動作を時間的に余裕をもって
行なうようにしていたため、印字スピードの高速化,搬
送経路の複雑化,シート間隔の最小化等に対応できなか
ったが、この実施例によればそれに対応できるため、単
位時間当たりのプリント枚数を多く得ることができる。
【0047】図6及び図7は第1と第2の切換ローラを
ブラケットで揺動可能に保持するようにした搬送経路切
換装置の実施例を示すものであり、図1と対応する部分
には同一の符号を付してある。
【0048】この搬送経路切換装置は、第1の搬送経路
31の入口近傍に第1の切換ローラ33を、第2の搬送
経路32の入口近傍に第2の切換ローラ34をそれぞれ
配設し、その第1と第2の切換ローラ33,34をブラ
ケット47で保持すると共にそのブラケット47を軸4
8で揺動可能に保持し、そのブラケット47を第1の切
換ローラ33を第1の搬送経路31へのシートの進入を
阻止する阻止位置にし、第2の切換ローラ34を第2の
搬送経路32へのシートの進入を許可する待避位置にす
る第1の位置と、第1の切換ローラ33を第1の搬送経
路31へのシートの進入を許可する待避位置にし、第2
の切換ローラ34を第2の搬送経路32へのシートの進
入を阻止する阻止位置にする第2の位置とに移動させる
ブラケット移動手段50を設けている。
【0049】その第1と第2の切換ローラ33と34を
共に回転自在に保持するブラケット47は、ソレノイド
51の可動軸51aに連結されており、そのソレノイド
51がオフ状態にある時には図示しないスプリングによ
って図6の矢示E方向に揺動付勢されて、第1の切換ロ
ーラ33が第1の搬送経路31へのシートの進入を許可
する待避位置にあり、ソレノイド51をオン状態にした
ときにそれが矢示Eと反対方向に揺動して、図7に示す
ように第2の切換ローラ34を第2の搬送経路32への
シートの進入を許可する待避位置にする第1の位置にな
る。
【0050】この実施例によれば、第1と第2の切換ロ
ーラ33と34を、ブラケット47を軸48を中心(支
点)にして1個のソレノイド51によって図6に示す位
置(第2の位置)と図7に示す位置(第1の位置)とに
移動させることができるので、切換ローラを移動させる
ためのソレノイドが1個で済む分だけコストダウンが図
れる。
【0051】図8及び図9は第1,第2の搬送経路の分
岐部に切換ローラ移動手段によって移動される切換ロー
ラを設けた搬送経路切換装置の実施例を示すものであ
り、図1と対応する部分には同一の符号を付してある。
【0052】この搬送経路切換装置は、第1,第2の搬
送経路31,32の分岐部に1個の切換ローラ52を配
設すると共に、その切換ローラ52を第1の搬送経路3
1へのシートの進入を阻止し、第2の搬送経路32への
シートの進入を許可する図8に示す第1の位置と、第1
の搬送経路31へのシートの進入を許可し、第2の搬送
経路32へのシートの進入を阻止する図9に示す第2の
位置とに移動させる切換ローラ移動手段49を設けてい
る。
【0053】切換ローラ52は、略中心部が軸54によ
って揺動可能に支持される連結棒53の一端に回転自在
に取り付けられており、その連結棒53の他端側はソレ
ノイド51の可動軸51aに連結されている。
【0054】そして、この連結棒53は、ソレノイド5
1がオフ状態にある時には図示しないスプリングによっ
て図9の矢示F方向に揺動付勢されて、その一端の切換
ローラ52が第2の搬送経路32へのシートPの進入を
阻止し、第1の搬送経路32へのシートの進入を許可す
る第2の位置となってシートPを第1の搬送経路31へ
導く切換位置となり、ソレノイド51をオン状態にする
とそれと逆の方向に揺動して、第2の搬送経路32への
シートの進入を許可し、第1の搬送経路31へのシート
の進入を阻止する図8に示す第1の位置となってシート
Pを第2の搬送経路32へ導く切換位置となる。
【0055】また、この実施例においても、図4及び図
5で説明した場合と同様に、シートPの後端が切換ロー
ラ52を通過する前にソレノイド51をオン又はオフ状
態にして搬送経路の切り換え動作を行なうようにすれ
ば、シート間隔を詰めて搬送する画像形成装置にも対応
が可能になる。そのシート間隔を非常に小さくした場合
の搬送経路の切換動作について、図10及び図11を参
照して詳しく説明する。
【0056】この例では、連続して搬送されるシートを
第1の搬送経路31と第2の搬送経路32とに交互に振
り分けて搬送する場合を例にとって説明する。図10の
(a)に示すように、シートPが搬送路21を分岐部に
向けて搬送されてくるとソレノイド51(図8参照)は
オフ状態のままであるため、切換ローラ52は図示の位
置にあって第2の搬送経路32を塞いでいる。
【0057】したがって、図10の(b)に示すように
1枚目のシートP1 が、その切換ローラ52に阻止され
る形で図示のように第1の搬送経路31へ導かれる。こ
の時、2枚目の後続のシートP2 は、1枚目のシートP
1 との間が狭い間隔Lsで搬送されている。
【0058】図10の(c)に示すように、1枚目のシ
ートP1 の後端Pbが切換ローラ52を通過しないうち
にソレノイド51がオン状態になり、切換ローラ52を
図示の第1の搬送経路31へのシートの進入を阻止する
阻止位置にする。この際、切換ローラ52はシートP1
に接触するようになるが、それ自体回転自在であるた
め、矢示C方向に搬送されるシートP1 によって連れ回
りされる。
【0059】したがって、そのシートP1 に、そこに接
した切換ローラ52によって搬送を阻止する方向の負荷
が加わることはない。そして、図11の(a)に示すよ
うに、2枚目のシートP2 が搬送路21を進んでくる
と、それが第1の搬送経路31へのシートの進入を阻止
する阻止位置に移動している切換ローラ52によって第
2の搬送経路32へ導かれる。この時、2枚目のシート
P2 は図11の(b)に示すように後続の3枚目のシー
トP3 との間が狭い間隔Lsで搬送されている。
【0060】図11の(c)に示すように、2枚目のシ
ートP2 の後端Pbが切換ローラ52を通過しないうち
に、ソレノイド51をオフ状態にすると、切換ローラ5
2が再び図示の第2の搬送経路32へのシートの進入を
阻止する阻止位置になる。この際、切換ローラ52はシ
ートP2 に接触するようになるが、それ自体回転自在で
あるため、矢示D方向に搬送されるシートP2 によって
連れ回りされる。したがって、そのシートP2 に接した
切換ローラ52によりシートP2 の搬送を阻止する方向
の負荷が加わることはない。
【0061】このように、図10の(a)〜(c)及び図
11の(a)〜(c)の動作を繰り返すことにより、シー
ト間隔が小さい場合であっても、その搬送されるシート
をそこに負荷を与えることなく安定して確実に搬送経路
を切り換えて搬送することができる。このように、この
実施例では切換ローラ52が1個なので、それが一方の
搬送経路を阻止している阻止位置にある場合には、もう
一方の搬送経路に対しては待避位置となる。
【0062】この実施例によれば、図6の実施例と同様
にソレノイドが1個で済む上に、切換ローラも1個でよ
いので、更にコストダウンを図ることができる。図12
乃至図14は第1又は第2の切換ローラを阻止位置へ移
動させた時にそのローラに当接して連れ回りする共通の
従動ローラを設けた搬送経路切換装置の実施例を示すも
のであり、図1と対応する部分には同一の符号を付して
ある。
【0063】この搬送経路切換装置は、第1及び第2の
切換ローラ33及び34を図示しない駆動源によって独
自に回転する駆動ローラとし、その第1の切換ローラ3
3を図12に示す阻止位置へ、また第2の切換ローラ3
4を同図に仮想線で示す阻止位置へそれぞれ移動させた
時に、その切換ローラ33又は34に当接して連れ回り
する共通の従動ローラ55を設けている。
【0064】この実施例では、図13に示すシートP1
のように、その後端Pbが第1の切換ローラ33を通過
しないうちにその第1の切換ローラ33を図示の阻止位
置に、また図14に示すシートP2 のように、その後端
Pbが第2の切換ローラ34を通過しないうちにその第
2の切換ローラ34を図示の阻止位置にそれぞれ移動さ
せる。
【0065】そうすることによって、そこを搬送される
シートが駆動ローラである第1又は第2の切換ローラ3
3又は34と従動ローラ55とによって挾持されなが
ら、それらのローラによって発生する搬送力により、図
13の場合にはシートP1 が第1の搬送経路31へ、図
14の場合にはシートP2 が第2の搬送経路32へそれ
ぞれ安定して搬送される。なお、この実施例では第1と
第2の切換ローラ33と34を駆動するための駆動源が
2個必要であるが、その回転方向は図13及び図14に
矢印で示す一方向である。
【0066】図15乃至図17は第1及び第2の切換ロ
ーラをいずれも従動ローラとしてそれらの切換ローラを
阻止位置へ移動させた時に共通の駆動ローラに当接する
ようにした搬送経路切換装置の実施例を示すものであ
り、図12と対応する部分には同一の符号を付してあ
る。
【0067】この搬送経路切換装置は、第1及び第2の
切換ローラ33及び34をいずれも従動ローラとし、そ
の第1の切換ローラ33を図15に示す阻止位置へ、ま
た第2の切換ローラ34を同図に仮想線で示す阻止位置
へそれぞれ移動させた時に、その第1又は第2の切換ロ
ーラ33又は34に当接してそれを連れ回りさせる共通
の正逆両方向に回転可能な駆動ローラ56を設けてい
る。
【0068】この実施例によっても、図16に示すシー
トP1 のように、その後端Pbが第1の切換ローラ33
を通過しないうちにその第1の切換ローラ33を図示の
阻止位置に、また図17に示すシートP2 のように、そ
の後端Pbが第2の切換ローラ34を通過しないうちに
その第2の切換ローラ34を図示の阻止位置にそれぞれ
移動させることによって、シートP1 を第1の搬送経路
31へ、またシートP2 を第2の搬送経路32へそれぞ
れ安定して搬送することができる。
【0069】しかも、この実施例によれば図12乃至図
14の実施例に対して駆動側のローラとなる駆動ローラ
56を駆動させるための駆動源(図示を省略している)
が1個で済むため、それだけ構成が簡単になって小型に
なると共にコストダウンが図れる。
【0070】図18乃至図20は駆動ローラとした切換
ローラを第1の位置と第2の位置へそれぞれ移動させた
時にそのローラに接する第1の従動ローラと第2の従動
ローラを設けた搬送経路切換装置の実施例を示すもので
あり、図8と対応する部分には同一の符号を付してあ
る。
【0071】この搬送経路切換装置は、切換ローラ52
を正逆回転可能な駆動ローラとし、その切換ローラ52
を図18に仮想線で示す第1の位置へ移動させた時にそ
の切換ローラ52に接して連れ回りする第1の従動ロー
ラ57と、切換ローラ52を同図に実線で示す第2の位
置へ移動させた時にその切換ローラ52に接して連れ回
りする第2の従動ローラ58とを設けている。
【0072】この実施例では、図19に示すシートP1
のように、その後端Pbが切換ローラ52を通過しない
うちにその切換ローラ52を第1の搬送経路31に対し
て阻止位置にし、それを矢示の反時計回り方向に回転さ
せた切換ローラ52と第1の従動ローラ57とによって
挾持して、そこに発生する搬送力によってシートP1を
第1の搬送経路31に搬送する。
【0073】また、シートP2 の後端Pbが切換ローラ
52を通過しないうちに、図20に示すように切換ロー
ラ52を第2の搬送経路32に対して阻止位置にし、そ
の矢示の時計回り方向に回転する切換ローラ52と第2
の従動ローラ58とによって挾持して、そこに発生する
搬送力によってシートP2 を第2の搬送経路32に搬送
する。
【0074】図21乃至図23は従動ローラとした切換
ローラを第1と第2の位置へそれぞれ移動させた時に当
接する第1の駆動ローラと第2の駆動ローラとを設けた
搬送経路切換装置の実施例を示すものであり、図18と
対応する部分には同一の符号を付してある。
【0075】この搬送経路切換装置は、切換ローラ52
を従動ローラとし、その切換ローラ52が図21に仮想
線で示す第1の位置へ移動した時に当接してその切換ロ
ーラ52を連れ回りさせる第1の駆動ローラ61と、切
換ローラ52が同図に実線で示す第2の位置へ移動した
時に接してその切換ローラ52を連れ回りさせる第2の
駆動ローラ62とを設けている。なお、この第1と第2
の駆動ローラ61と62は、図示しない駆動源によって
共に回転駆動される。
【0076】この実施例では、図22に示すシートP1
のように、その後端Pbが切換ローラ52を通過しない
うちにその切換ローラ52を第1の搬送経路31に対し
て阻止位置にし、それを矢示の時計回り方向に回転して
いる第1の駆動ローラ61にシートP1 を介して圧接さ
せ、そのローラ間に発生する搬送力によってシートP1
を挾持しながら第1の搬送経路31に搬送する。
【0077】また、シートP2 の後端Pbが切換ローラ
52を通過しないうちに、図23に示すように切換ロー
ラ52を第2の搬送経路32に対して阻止位置にし、そ
れを矢示の反時計回り方向に回転している第2の駆動ロ
ーラ62にシートP2 を介して圧接させ、そのローラ間
に発生する搬送力によってシートP2 を挾持しながら第
2の搬送経路32に搬送する。なお、この実施例では第
1と第2の駆動ローラ61と62を駆動するための駆動
源が2個必要であるが、その回転方向は図22及び図2
3に矢印で示す一方向である。
【0078】以上、各実施例について説明したが、その
各実施例に使用する切換ローラ,駆動ローラ,従動ロー
ラ等の各ローラは、その長手方向の全長に亘って全てが
ローラ部分であってもよいし、幅の狭いローラを間隔を
置いて串状に複数個配列したものであってもよい。そし
て、これらの切換ローラ,駆動ローラ,従動ローラ等の
各ローラが、第1の搬送経路31と第2の搬送経路32
との分岐部において、各実施例における搬送経路を構成
しているガイド板に必要最小限の大きさで形成した各開
口から、その搬送経路内に出入り自在になっている。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、第1と第2の切換ローラ移動手段によって第1の切
換ローラと第2の切換ローラを待避位置と阻止位置とに
それぞれ選択的に瞬時に移動させて、シートを第1の搬
送経路と第2の搬送経路とに搬送することができ、その
際に一方の搬送経路は第1又は第2の切換ローラによっ
て塞がれるため、分岐爪方式の時のようにシートに負荷
を加えることなくそれを所望の搬送経路に安定して搬送
することができる。
【0080】また、第1と第2の切換ローラをブラケッ
トで保持し、そのブラケットを第1の切換ローラを阻止
位置にして第2の切換ローラを待避位置にする第1の位
置と、第1の切換ローラを待避位置にして第2の切換ロ
ーラを阻止位置にする第2の位置とに移動させるブラケ
ット移動手段を設ければ、第1と第2の切換ローラを1
つのブラケット移動手段によって同時に移動させること
ができるので、装置を小型化できると共にコストダウン
が図れる。
【0081】さらに、第1,第2の搬送経路の分岐部に
切換ローラを配設すると共に、その切換ローラを第1の
搬送経路へのシートの進入を阻止し、第2の搬送経路へ
のシートの進入を許可する第1の位置と、第1の搬送経
路へのシートの進入を許可し、第2の搬送経路へのシー
トの進入を阻止する第2の位置とに移動させる切換ロー
ラ移動手段を設ければ、1個の切換ローラでシートを第
1の搬送経路と第2の搬送経路とに選択的に切り換える
ことができるので、更にコストダウンが図れる。
【0082】そして、それらの搬送経路切換装置におい
て、シートの後端が切換ローラを通過する前に搬送経路
の切り換え動作を行なうようにすれば、高速で搬送され
るシートやシート間隔が極めて小さい搬送装置において
も、それを確実に第1と第2の搬送経路とに選択的に切
り換えることができる。
【0083】また、第1及び第2の切換ローラを独自に
回転する駆動ローラとし、その第1又は第2の切換ロー
ラを阻止位置へ移動させた時にその切換ローラに当接し
て連れ回りする共通の従動ローラを設けたり、第1及び
第2の切換ローラをいずれも従動ローラとし、その第1
又は第2の切換ローラを阻止位置へ移動させた時にその
ローラに当接してそれを連れ回りさせる共通の駆動ロー
ラを設けたりすれば、シートを駆動ローラと従動ローラ
とによって挾持しながら搬送できるので、安定した搬送
性能が得られる。
【0084】さらに、切換ローラを正逆回転可能な駆動
ローラとし、その切換ローラを第1の位置へ移動させた
時にその切換ローラに接して連れ回りする第1の従動ロ
ーラと、切換ローラを第2の位置へ移動させた時にその
切換ローラに接して連れ回りする第2の従動ローラとを
設けたり、切換ローラを従動ローラとし、その切換ロー
ラが第1の位置へ移動した時に当接してその切換ローラ
を連れ回りさせる第1の駆動ローラと、切換ローラが第
2の位置へ移動した時に接してその切換ローラを連れ回
りさせる第2の駆動ローラとを設けたりしても、同様に
シートを駆動ローラと従動ローラとによって挾持しなが
ら搬送することができるので、安定した搬送性能が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である搬送経路切換装置を
示す概略図である。
【図2】同じくその搬送経路切換装置の異なる作動状態
を示す概略図である。
【図3】同じくその搬送経路切換装置を装着したレーザ
プリンタを示す全体構成図である。
【図4】シートの後端が第1,第2の切換ローラのいず
れかを通過する前に搬送経路の切り換えを行なうように
した場合の動作を段階的に示した概略図である。
【図5】同じく図4以降の動作を段階的に示した図4と
同様な概略図である。
【図6】第1と第2の切換ローラをブラケットで揺動可
能に保持した実施例において第1の搬送経路にシートを
搬送可能な状態を示す概略図である。
【図7】同じくその実施例において第2の搬送経路にシ
ートを搬送可能な状態を示す概略図である。
【図8】第1,第2の搬送経路の分岐部に切換ローラ移
動手段によって移動される切換ローラを設けた実施例の
第2の搬送経路にシートを搬送可能な状態を示す概略図
である。
【図9】同じくその実施例において第1の搬送経路にシ
ートを搬送可能な状態を示す概略図である。
【図10】図8の実施例でシートを第1の搬送経路31
と第2の搬送経路32とに交互に振り分けて搬送する場
合の動作を段階的に示した概略図である。
【図11】同じく図10以降の動作を段階的に示した図
10と同様な概略図である。
【図12】第1又は第2の切換ローラを阻止位置へ移動
させた時にそのローラに当接して連れ回りする共通の従
動ローラを設けた実施例を示す概略図である。
【図13】図12の実施例においてシートP1 を第1の
搬送経路31へ搬送する様子を示す概略図である。
【図14】同じくその実施例においてシートP2 を第2
の搬送経路32へ搬送する様子を示す概略図である。
【図15】第1及び第2の切換ローラをいずれも従動ロ
ーラとしてそれらの切換ローラを阻止位置へ移動させた
時に共通の駆動ローラに当接するようにした実施例を示
す概略図である。
【図16】同じくその実施例においてシートP1 を第1
の搬送経路31へ搬送する様子を示す概略図である。
【図17】同じくその実施例においてシートP2 を第2
の搬送経路32へ搬送する様子を示す概略図である。
【図18】駆動ローラとした切換ローラを第1の位置と
第2の位置へそれぞれ移動させた時にそのローラに接す
る第1の従動ローラと第2の従動ローラを設けた実施例
を示す概略図である。
【図19】同じくその実施例においてシートP1 を第1
の搬送経路31へ搬送する様子を示す概略図である。
【図20】同じくその実施例においてシートP2 を第2
の搬送経路32へ搬送する様子を示す概略図である。
【図21】従動ローラとした切換ローラを第1と第2の
位置へそれぞれ移動させた時に当接する第1の駆動ロー
ラと第2の駆動ローラとを設けた実施例を示す概略図で
ある。
【図22】同じくその実施例においてシートP1 を第1
の搬送経路31へ搬送する様子を示す概略図である。
【図23】同じくその実施例においてシートP2 を第2
の搬送経路32へ搬送する様子を示す概略図である。
【符号の説明】
20 搬送経路切換装置 21 搬送路 31 第1の搬送経路 32 第2の
搬送経路 33 第1の切換ローラ 34 第2の
切換ローラ 35 第1の切換ローラ移動手段 36 第2の
切換ローラ移動手段 45,46,51 ソレノイド 47 ブラケ
ット 49 切換ローラ移動手段 50 ブラケ
ット移動手段 52 切換ローラ 55 従動ロ
ーラ 56 駆動ローラ 57 第1の
従動ローラ 58 第2の従動ローラ
フロントページの続き (72)発明者 芝木 弘幸 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送されるシートを第1の搬送経路と第
    2の搬送経路とに搬送方向を選択的に切り換える搬送経
    路切換装置において、 前記第1の搬送経路の入口近傍に第1の切換ローラを、
    前記第2の搬送経路の入口近傍に第2の切換ローラをそ
    れぞれ配設すると共に、該第1の切換ローラを前記第1
    の搬送経路へのシートの進入を阻止する阻止位置とシー
    トの進入を許可する待避位置とに移動させる第1の切換
    ローラ移動手段と、前記第2の切換ローラを前記第2の
    搬送経路へのシートの進入を阻止する阻止位置とシート
    の進入を許可する待避位置とに移動させる第2の切換ロ
    ーラ移動手段とを設けたことを特徴とする搬送経路切換
    装置。
  2. 【請求項2】 搬送されるシートを第1の搬送経路と第
    2の搬送経路とに搬送方向を選択的に切り換える搬送経
    路切換装置において、 前記第1の搬送経路の入口近傍に第1の切換ローラを、
    前記第2の搬送経路の入口近傍に第2の切換ローラをそ
    れぞれ配設し、該第1と第2の切換ローラをブラケット
    で保持すると共に該ブラケットを揺動可能に保持し、該
    ブラケットを前記第1の切換ローラを前記第1の搬送経
    路へのシートの進入を阻止する阻止位置にし、前記第2
    の切換ローラを前記第2の搬送経路へのシートの進入を
    許可する待避位置にする第1の位置と、前記第1の切換
    ローラを前記第1の搬送経路へのシートの進入を許可す
    る待避位置にし、前記第2の切換ローラを前記第2の搬
    送経路へのシートの進入を阻止する阻止位置にする第2
    の位置とに移動させるブラケット移動手段を設けたこと
    を特徴とする搬送経路切換装置。
  3. 【請求項3】 搬送されるシートを第1の搬送経路と第
    2の搬送経路とに搬送方向を選択的に切り換える搬送経
    路切換装置において、 前記第1,第2の搬送経路の分岐部に切換ローラを配設
    すると共に、該切換ローラを前記第1の搬送経路へのシ
    ートの進入を阻止し、前記第2の搬送経路へのシートの
    進入を許可する第1の位置と、前記第1の搬送経路への
    シートの進入を許可し、前記第2の搬送経路へのシート
    の進入を阻止する第2の位置とに移動させる切換ローラ
    移動手段を設けたことを特徴とする搬送経路切換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    搬送経路切換装置において、シートの後端が前記切換ロ
    ーラを通過する前に搬送経路の切り換え動作を行なうよ
    うにしたことを特徴とする搬送経路切換装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の搬送経路切換装置
    において、前記第1及び第2の切換ローラを独自に回転
    する駆動ローラとし、該第1又は第2の切換ローラを前
    記阻止位置へ移動させた時に該切換ローラに当接して連
    れ回りする共通の従動ローラを設けたことを特徴とする
    搬送経路切換装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載の搬送経路切換装置
    において、前記第1及び第2の切換ローラをいずれも従
    動ローラとし、該第1又は第2の切換ローラを前記阻止
    位置へ移動させた時に該第1又は第2の切換ローラに当
    接してそれを連れ回りさせる共通の駆動ローラを設けた
    ことを特徴とする搬送経路切換装置。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の搬送経路切換装置におい
    て、前記切換ローラを正逆回転可能な駆動ローラとし、
    該切換ローラを前記第1の位置へ移動させた時に該切換
    ローラに接して連れ回りする第1の従動ローラと、前記
    切換ローラを前記第2の位置へ移動させた時に該切換ロ
    ーラに接して連れ回りする第2の従動ローラとを設けた
    ことを特徴とする搬送経路切換装置。
  8. 【請求項8】 請求項3記載の搬送経路切換装置におい
    て、前記切換ローラを従動ローラとし、該切換ローラが
    前記第1の位置へ移動した時に当接して該切換ローラを
    連れ回りさせる第1の駆動ローラと、前記切換ローラが
    前記第2の位置へ移動した時に接して該切換ローラを連
    れ回りさせる第2の駆動ローラとを設けたことを特徴と
    する搬送経路切換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011104802A (ja) * 2009-11-13 2011-06-02 Sinfonia Technology Co Ltd プリンタ
JP2012140228A (ja) * 2011-01-05 2012-07-26 Ricoh Co Ltd シート搬送装置および画像形成装置

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