JPH06243740A - 透明導電膜の製造方法 - Google Patents

透明導電膜の製造方法

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JPH06243740A
JPH06243740A JP5047108A JP4710893A JPH06243740A JP H06243740 A JPH06243740 A JP H06243740A JP 5047108 A JP5047108 A JP 5047108A JP 4710893 A JP4710893 A JP 4710893A JP H06243740 A JPH06243740 A JP H06243740A
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JP
Japan
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film
substrate
transparent conductive
ito
conductive film
Prior art date
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Pending
Application number
JP5047108A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Aso
順一 阿相
Yoshihiro Arai
芳博 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tonen Chemical Corp
Original Assignee
Tonen Sekiyu Kagaku KK
Tonen Chemical Corp
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Publication date
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Publication of JPH06243740A publication Critical patent/JPH06243740A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

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  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Manufacturing Of Electric Cables (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易に低抵抗な透明導電膜を得る方法を提供
する。 【構成】 基板温度80℃以下でスパッタ成膜すること
により基板上にITO膜を設けた後、150〜300℃
の温度で20分間以上熱処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透明導電膜の製造方法に
関し、さらに詳しくはスパッタ製膜によるITOの透明
導電膜の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】In2 3 、ZnO、S
nO2 等の導電材料を用いた透明導電薄膜は、液晶ディ
スプレイ、タッチパネル、センサ、太陽電池における透
明電極等の分野において広く用いられている。透明導電
薄膜の品質は膜の比抵抗値によって決まり、例えば液晶
ディスプレイにおいては、大面積化、表示密度の向上に
伴って、より比抵抗値の小さい透明導電薄膜が要求され
るようになってきた。他の用途においても同様に、比抵
抗値をより小さくすることが求められている。
【0003】現在、最も低抵抗が得られる透明導電膜と
して汎用されているITO(In23 ‐SnO2 化合
物)膜は、その低抵抗化を図るために、ITOの結晶化
温度である150〜200℃以上に透明導電膜を加熱し
てITOを結晶化させ、ドナーとして作用するキャリア
濃度を増加させる手法が用いられている。通常、この加
熱方法は、成膜室内でITO膜を堆積させる前に赤外線
ランプ等であらかじめ基板を加熱しておき、ITOの結
晶化温度以上のある所定の温度(通常200〜300
℃)に保持した状態で、ITOを基板上に堆積させる方
法がとられている。この手法における問題点は、基板を
数百度に加熱するため、成膜室全体を耐熱構造にしなけ
ればならない、大面積基板に均一に成膜するためには、
基板全体を均一に加熱しなければならず、そのためのラ
ンプ等の加熱源が複雑になる等装置全体が複雑、かつ高
価になるという点である。
【0004】また、成膜後に、ITO膜をN2 、H2
の還元雰囲気で500℃で数分間加熱処理して結晶化さ
せる方法(Thin Solid Films, 138(1986) pp 65-70)も
知られているが、低抵抗化は十分ではなく、確実に効果
のある低抵抗化の手法は未だ見出されていないのが実情
である。
【0005】そこで本発明は、簡易に低抵抗な透明導電
膜を得る方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ITO膜
を基板に低温で成膜した後特定の加熱処理を施すと、簡
易に低抵抗な透明導電膜が得られることを見出し、本発
明に至った。
【0007】すなわち本発明は、基板上に少なくともI
TO膜が設けられた透明導電膜の製造方法において、基
板温度80℃以下でスパッタ成膜することにより基板上
にITO膜を設けた後、150〜300℃の温度で20
分間以上熱処理することを特徴とする方法を提供するも
のである。
【0008】本発明において使用する基板としては、ガ
ラス、プラスチック、例えばポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポ
リアミド、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリス
チレン、ポリプロピレン、ポリエチレン等(単独重合体
の他に共重合体も含む)の基板が挙げられる。また、基
板はこれらを2種以上含む積層体であっても良い。基板
の厚さは、用途によって異なるが、通常1.0〜100
0μmである。
【0009】ITO膜は、Snを添加したIn2 3
膜である。Snの添加量は好ましくは3.0〜15.0
原子%である。
【0010】なお、任意的に基板とITO膜との間に、
保護層として例えばSiO2 層を設けることも可能であ
る。
【0011】本発明の方法においては、まず上記のIT
O膜を基板にスパッタ成膜する。スパッタ成膜には直流
スパッタ法、高周波スパッタ法、反応性高周波スパッタ
法など任意のスパッタ法を用いることができる。その際
に、基板温度80℃以下の低温で行う。その他の条件は
慣用のITO膜の成膜条件を使用することができる。I
TO膜を形成する際には、スパッタを何度か行って、I
TOの多層膜とすることも可能である。また、ITO膜
の厚さは用途によって異なるが、通常数千オングストロ
ームである。
【0012】本発明においては、上記のようにして成膜
したITO膜に次の加熱処理を施す。すなわち加熱温度
150〜300℃、好ましくは200〜300℃で、2
0分間以上、好ましくは30分間以上行う。時間の上限
は特に限定されないが、通常は2時間以下である。加熱
処理は、真空中または還元雰囲気中で行うのが好ましい
が、湿度を一定に保持した大気(空気)中の簡便な雰囲
気中で行っても問題ない。真空中で行う場合には、1.
0 torr 以下がより好ましい。また、還元雰囲気として
は、N2 、H2 等の雰囲気が好ましい。
【0013】本発明の方法によって製造される透明導電
膜は、太陽電池、光センサ等の光電変換用途;液晶、エ
レクトロルミネセンス、エレクトロクロミック、EL等
の表示素子用途;建築物、自動車、航空機、炉ののぞき
窓等の各種窓の熱線反射用途、可視光の可変遮光用途、
防曇防氷用途;帯電防止用途;タッチスイッチ用途;光
通信用途等の広い分野で使用することができる。
【0014】
【作用】通常のスパッタ成膜においては、ITOは(40
0) 配向が優勢であるが、本発明の方法においては、ス
パッタ成膜ITOではあまり出現しない(222) 配向が優
勢となる。この(222) 配向は通常、スパッタ成膜よりも
低抵抗が得られるといわれているイオンプレーティング
法による成膜において出現するものである。本発明の方
法は、スパッタ成膜したITO膜を比較的低い温度で熱
処理するのでITOを(222) 配向させ、その結果、低抵
抗なITO膜を得ることができるものと考えられる。
【0015】
【実施例】以下の実施例により、本発明をさらに詳しく
説明する。実施例1〜6および比較例1〜7 厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(以下、
PETということがある)基板上に、基板搬送通過型
(インライン方式)の直流プレーナー型マグネトロンス
パッタ装置(基板自公転型、ULVAC社製)を使用し
て、スパッタ成膜を行った。基板温度は設定せず、成膜
時にプラズマに晒されることによる自然の温度上昇だけ
によるものとした。そのときの基板温度を測定すると6
0℃であった。ターゲットとしてIn2 3 とSnO2
の粉末焼結体(重量比90:10)を用い、投入電力
3.0W/cm2 、ガス圧 8×10-3 torr として、膜厚1
000オングストロームのITO膜を成膜した。なお、
スパッタガス種は、実施例1〜2および比較例1〜3で
はArのみを使用し、実施例3〜6および比較例4〜7
ではAr+O2 (モル比 160:1)を使用した。
【0016】かくして得られた透明導電膜を、表1に示
した条件にて熱処理を行った。熱処理後の透明導電膜の
抵抗率を測定し、また(222) /(400) 配向積分強度比を
求めた。
【0017】なお、抵抗率は四端子法により測定し、配
向はX線結晶回折(XRD)によって調べた。結果を表
1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】*1 単位:×10-4Ω・cm *2 湿度50%RH
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、簡易に低抵抗な透明導
電膜を得ることができる。よって、本発明の方法は工業
的に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 31/04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に少なくともITO膜が設けられ
    た透明導電膜の製造方法において、基板温度80℃以下
    でスパッタ成膜することにより基板上にITO膜を設け
    た後、150〜300℃の温度で20分間以上熱処理す
    ることを特徴とする方法。
JP5047108A 1993-02-15 1993-02-15 透明導電膜の製造方法 Pending JPH06243740A (ja)

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