JPH0624227U - ウイケット移送用ローラ - Google Patents

ウイケット移送用ローラ

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Publication number
JPH0624227U
JPH0624227U JP10334591U JP10334591U JPH0624227U JP H0624227 U JPH0624227 U JP H0624227U JP 10334591 U JP10334591 U JP 10334591U JP 10334591 U JP10334591 U JP 10334591U JP H0624227 U JPH0624227 U JP H0624227U
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JP
Japan
Prior art keywords
roller
wicket
transferring
oven
metal plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP10334591U
Other languages
English (en)
Inventor
泰行 坂本
典弘 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0624227U publication Critical patent/JPH0624227U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】飛散するカーボン粉や鉄粉に基づく製品金属板
の塗膜面や印刷面の汚染を招くおそれのない、ウイケッ
ト移送用ローラを提供する。 【構成】金属板を保持するためのウイケット2の基杆部
2aの両端を支持するチェーンコンベア3に着設され、
オーブン1内に設けられたガイドレール7の上を走行す
る、片側に鍔部5bを有するウイケット移送用ローラ5
である。ローラ5は耐熱製樹脂よりなり、比較的深い複
数の凹孔9が両面に形成されており、かつ鍔部5bのロ
ーラ主部側の面5b1は端面5b2に向うテーパ面となっ
ている。凹孔9の側面9aは、外方に向って若干拡開し
ていることが好ましい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、金属板に施された塗料膜や印刷膜を乾燥するため、金属板を保持し てオーブン内を通過するウイケットの、基杆部の両端に着設されるウイケット移 送用ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のウイケット移送用ローラは、主体が炭素鋼(例えばS45C)よりなり 、中央孔にカーボンブッシュングが装着されてなるものであった。そのため連続 使用中に鋼シャフトとブッシュング間の摩擦によって、ブッシュングのカーボン が摩耗粉としてオーブン内に飛散して、未乾燥または乾燥中の塗料膜や印刷膜に 付着して、製品金属板の塗膜面や印刷面を汚染するという問題があった。またロ ーラとガイドレール(通常炭素鋼よりなる)間の摩擦により発生した鉄粉が同様 に飛散して、製品の塗膜面や印刷面を汚染するという問題があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、飛散するカーボン粉や鉄粉に基づく製品金属板の塗膜面や印刷面の 汚染を招くおそれのない、ウイケット移送用ローラを提供することを主たる目的 とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案のウイケット移送用ローラは、金属板を保持するためのウイケットの基 杆部の両端に着設され、オーブン内に設けられたガイドレールの上を走行する、 片側に鍔部を有するウイケット移送用ローラであって、耐熱製樹脂よりなり、比 較的深い複数の凹孔が両面に形成されており、かつ鍔部のローラ主部側の面は端 面に向うテーパ面となっていることを特徴とする。凹孔の側面は外方に向って若 干拡開していることが好ましい。
【0005】
【作用】
オーブン内の温度は通常約150〜250℃である。従って約150〜250 ℃の温度で変質や熱変形を生じ難く、かつ高強度および耐摩耗性等の高温特性を 有し、しかも潤滑性の優れた耐熱製樹脂、例えばポリイミド系あるいはポリアミ ド・イミド系の耐熱製樹脂よりロールを形成することによって、従来の鋼製ロー ルに匹敵する、あるいはそれ以上の長寿命を確保できる。ローラは全体が耐熱製 樹脂よりなるので、鋼シャフトやレールとの転動接触により、カーボン粉や鉄粉 が飛散することはない。
【0006】 ウイケットは通常多数(例えば約1000個)が同時にオーブン内を通過する ので、オーブン内を同時に通過するローラも比較的多量となる。そのため鋼製ロ ーラの場合は、オーブン加熱のためのガス使用量や、ウイケット移送のための動 力が比較的大きい。しかし耐熱製樹脂は鋼に比べて熱容量が遥かに小さく、かつ 軽量であるので、オーブン加熱のためのガス使用量が節約され、またウイケット 移送のための動力も節約される。
【0007】 比較的深い複数の凹孔が両面に形成されているので、成形後の収縮が均一に行 なわれ、従って冷却後の加工修正を行なわなくとも、ロール主部の真円度を確保 できる。また材料が節約され、生産コストが低減する。鍔部のローラ主部側の面 は端面に向うテーパ面となっているので、鍔部の基部がレールと実質的に線接触 しながらローラは走行するので、面接触による鍔部の磨耗は実質的になく、また 走行がスムースに行なわれる。凹孔の側面が外方に向って若干拡開している場合 は、長期間使用後の洗浄のさいに、アルカリ洗浄液(例えば苛性ソーダの4重量 %水溶液)や洗浄水の自然流下による除去が促進される。
【0008】
【実施例】
図1において、1はトンネル型オーブンであって、燃焼ガスによって加熱され たホットエアが還流して、内部温度を通常150〜250℃の範囲内の所定温度 に保持している。2は、塗料膜または印刷膜が形成された金属板(図示されない )を若干傾斜した状態において保持するウイケットであり、オーブン1内を同時 に多数個(例えば約1000個)が通過するように互いに近接して(例えば約2 5mmの間隔で)配設されている。
【0009】 3は、ウイケット2を支持、移送するための無限チェーンコンベアであって、 図2に示すように、第1の外リンク3a、第2の外リンク3dおよび第1の内リ ンク3b、第2の内リンク3c、ならびにコロ3eとピン4が主体となって1ピ ッチが構成されている。ウイケット2は、コ字状の基杆部2aの両端の縦杆2a 1が、断面コ字状の第2の内リンク3cまたは第2の外リンク3dに設けられた 取付孔6(外リンク3dの場合は図示されない)に挿通することによって、チェ ーンコンベア3に着設される。ピン4の大部分は、外端が第1の外リンク3aの ほぼ外面3a1の位置で止まっているが、複数ピッチ(例えば8ピッチ)毎に図 示のように長く延びていて、この延びた部分にスペーサ3fおよびローラ5が着 設されている。各ローラ5は、オーブン1内を長手方向に延びる2本の鋼製のガ イドレール7の上を、チェーンコンベアによって転動しながら走行し、それに伴 いウイケット2が入口部から出口部に向ってオーブン1内を移送される。
【0010】 ローラ5は、耐熱製樹脂、例えば250℃における引張強さが約500kgf /cm2以上で、連続使用温度が250℃のポリイミド系あるいはポリアミド・ イミド系の耐熱製樹脂(例えば東レ{株}製TIー5000シリーズ)よりなる ことが望ましい。図3、図4、図5に示されるように、ローラ5はローラ主部5 aと鍔部5bよりなっており、シャフト4を挿通するための中央孔8が形成され ている。
【0011】 鍔部5bは、ガイドレール7からローラ1の外れ止めのため設けられるもので あって、そのローラ主部5a側の面5b1は端面5b2に向うテーパ面となってい る、すなわち端面5b2に向って次第に薄肉になっている。そのため鍔部5bと ガイドレール7が面接触することがない故、面接触による鍔部の磨耗は実質的に なく、また走行がスムースに行なわれる。
【0012】 比較的深い、かつ深さがほぼ等しく、同形の凹孔9が複数個(図では6個)、 ローラ5の両面に対向して形成されている。そのためローラ5の幅方向ほぼ中央 にドーナツ状円盤部10が形成されて、ウイケット2による荷重を受けるように なっている。また射出成形等の成形後の収縮が均一に行なわれ、冷却後の加工修 正を行なわなくとも、ロール主部5aの真円度を確保できる。凹孔9の側面9a は外方に向って若干拡開している(例えば傾斜角θが約5度)。そのため長期間 使用後に、ローラ5に付着したやにを除去するためアルカリ洗浄を行なった後の 、洗浄液や洗浄水が自然流下し易く、これら水分の除去が容易である。
【0013】 凹孔9を包囲する部分の厚さは、ウイケット2の荷重に耐える範囲内で、なる べく薄く、かつ比較的均一であることが、材料節約、およびローラ主部の真円度 確保の点から好ましい。本実施例の場合、ローラ主部5aの外周面5a1および 中央孔8の内周面8aのそれぞれと、凹孔9間の部分の厚さ、および円盤部10 の厚さ、ならびに各凹孔9間の隔壁部11の厚さは、何れも約3.5mmである 。
【0014】
【考案の効果】
本考案のウイケット移送用ローラは、飛散するカーボン粉や鉄粉に基づく製品 金属板の塗膜面や印刷面の汚染を招くおそれのないという効果を奏する。 さらにオーブン加熱のためのガス使用量や、ウイケット移送のための動力も節 約され、また冷却後の加工修正を行なわなくとも、ローラ主部の真円度を確保で き、さらにローラやレールの補修や交換の頻度が少なくなって維持費が節減され 、また材料費が節約され、生産コストが低減し、かつ走行がスムースに行なわれ るというメリットを有する。 凹孔の側面が外方に向って若干拡開している場合は、洗浄液等の除去が促進さ れるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例であるローラを有するウイケッ
トを備えるオーブンの例の長手方向垂直の縦断面図であ
る。
【図2】図1のA部の拡大詳細面図である。
【図3】図1のローラの正面図である。
【図4】図3の左側よりみた側面図である。
【図4】図3の右側よりみた側面図である。
【符号の説明】
1 オーブン 2 ウイケット 2a 基杆部 3 チェーンコンベア 5 ローラ 5a 主部 5b 鍔部 5b1 主部側の面 5b2 端面 7 ガイドレール 9 凹孔 9a 側面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例であるローラを有するウイケッ
トを備えるオーブンの例の長手方向垂直の縦断面図であ
る。
【図2】図1のA部の拡大詳細面図である。
【図3】図1のローラの正面図である。
【図4】図3の左側よりみた側面図である。
図5】図3の右側よりみた側面図である。
【符号の説明】 1 オーブン 2 ウイケット 2a 基杆部 3 チェーンコンベア 5 ローラ 5a 主部 5b 鍔部 5b1 主部側の面 5b2 端面 7 ガイドレール 9 凹孔 9a 側面

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属板を保持するためのウイケットの基杆
    部の両端を支持するチェーンコンベアに着設され、オー
    ブン内に設けられたガイドレールの上を走行する、片側
    に鍔部を有するウイケット移送用ローラにおいて、耐熱
    製樹脂よりなり、比較的深い複数の凹孔が両面に形成さ
    れており、かつ鍔部のローラ主部側の面は端面に向うテ
    ーパ面となっていることを特徴とするウイケット移送用
    ローラ。
  2. 【請求項2】凹孔の側面が外方に向って若干拡開してい
    ることを特徴とする請求項1記載のウイケット移送用ロ
    ーラ。
JP10334591U 1991-11-20 1991-11-20 ウイケット移送用ローラ Pending JPH0624227U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009523111A (ja) * 2006-01-13 2009-06-18 ベー・エル・ハー・バルター・ライスト・ホウルディング・アクチェンゲゼルシャフト 推力要素を有する運搬装置

Citations (5)

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JPS537502U (ja) * 1976-07-06 1978-01-23
JPS5914501A (ja) * 1982-07-15 1984-01-25 Tokio Suzuki 絶縁車輪の製造法
JPS622167U (ja) * 1985-06-20 1987-01-08
JPH0246606U (ja) * 1988-09-24 1990-03-30
JPH0251902B2 (ja) * 1981-08-04 1990-11-08 Bayer Ag

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