JPH06241989A - 原子吸光光度計の試料自動供給装置 - Google Patents

原子吸光光度計の試料自動供給装置

Info

Publication number
JPH06241989A
JPH06241989A JP4163503A JP16350392A JPH06241989A JP H06241989 A JPH06241989 A JP H06241989A JP 4163503 A JP4163503 A JP 4163503A JP 16350392 A JP16350392 A JP 16350392A JP H06241989 A JPH06241989 A JP H06241989A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
container
empty
unknown sample
standard
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4163503A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Kojima
誠司 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP4163503A priority Critical patent/JPH06241989A/ja
Publication of JPH06241989A publication Critical patent/JPH06241989A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 調合の機構を簡単にし、かつ試料の処理スピ
ードを高める。 【構成】 ターンテーブル6上には未知試料、標準試
料、試薬、ブランク液などのための容器の他に、各未知
試料に対して必要な数の空容器が配置されている。ター
ンテーブル6上の試料を採取したり注入したりするため
にサンプリングノズル12を備えたアーム機構14が配
置されており、空容器に注入された試料を他の液と混合
するために撹拌棒18がアーム機構20の先端に設けら
れている。標準添加法では未知試料、標準試料及び試薬
が空容器で混合されて調合され、原子化部に注入され
る。他の調合を行なうときは他の空容器を使用し、分析
途中では空容器は洗浄しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフレーム方式又はフレー
ムレス方式の原子吸光光度計で、試料を自動的に原子化
部に供給するオートサンプラと称される試料自動供給装
置に関し、特に標準添加法、検量線法、希釈やマトリッ
クスモディフィケイション測定などを行なう際の前処理
を自動的に行なう機能を備えた試料自動供給装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】原子吸光分析においては、試料成分に対
して共存物による干渉が起こるような試料を分析する場
合、マトリックスモディフィケイションや標準添加法を
適用することにより測定誤差を低減することができる。
マトリックスモディフィケイションや標準添加法では、
未知試料に対して標準試料、特定試薬、ブランク液を所
定量分取して混合する前処理が必要である。検量線を作
成する場合は標準試料をブランク液で複数段階にわたっ
て希釈しながら測定がなされるが、その場合にも希釈す
るための前処理が必要である。測定を行なう上で高濃度
過ぎる試料の場合にはブランク液で希釈した後に再び測
定が行なわれるが、そのような希釈の前処理も自動的に
行なわれる。
【0003】従来はこのような前処理を行なうために、
1つの調合ポートを備え、標準添加法の場合であれば未
知試料に対して定められた割合の標準試料と試薬をその
調合ポートへ注入して混合し、その混合された試料を原
子化部への試料注入ポートに注入している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の前処理機能を備
えた試料自動供給装置では、調合ポートが1個だけ備え
られているので、各調合操作ごとに調合ポートを洗浄す
る必要がある。そのため調合ポートの機構が複雑にな
り、原子化部への試料注入ごとに調合ポートを洗浄する
ための時間を要するため、試料の処理スピードが低下す
る。調合ポートの洗浄が十分でない場合にはキャリーオ
ーバーやコンタミネーションが起こるという問題があ
る。そこで、本発明は複雑な機構の調合ポートを不要に
し、また調合ポートの洗浄に要する時間をなくして試料
の処理スピードを高め、かつキャリーオーバーやコンタ
ミネーションを防ぐ前処理機能付き試料自動供給装置を
提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】少なくとも各未知試料に
ついては必要な数の空容器をターンテーブルに配置して
おき、それらの空容器を用いて未知試料を希釈したり、
標準試料や試薬を添加して調合する。調合に用いられた
空容器は分析途中では洗浄しない。検量線を作成する場
合やマトリックスモディフィケイションにもその空容器
を用いて試料や標準試料を調合する。
【0006】
【実施例】図1は一実施例の概略平面図、図2はその洗
浄槽部分での概略垂直断面図である。2は原子吸光光度
計であり、その原子化部4はフレーム方式又はフレーム
レス方式の何れでもよい。原子化部4に注入する未知試
料や標準試料を保持するために原子吸光光度計2の近く
にターンテーブル6が配置され、ターンテーブル6上に
はその外周に沿って未知試料容器、標準試料容器、空容
器などの容器8が配列されており、それらの容器8より
も内側に容器8よりも大型の容器10が円周に沿って配
列されている。大型容器10には標準試料や試薬、ブラ
ンク液が収容されている。ターンテーブル6は往復方向
に回転することができる。容器8には各未知試料に対し
て必要な数の空容器が含まれており、標準試料に対して
も検量線を作成する場合には必要な数の空容器が配置さ
れている。
【0007】ターンテーブル6上の試料を採取したり注
入したりするサンプリングノズル12を備えたアーム機
構14が配置されており、アーム機構14はターンテー
ブル6上の液の採取又は注入のための位置aと洗浄槽1
6の位置及び原子化部への試料注入位置の間で移動する
ことができる。空容器に注入された試料又は標準試料を
他の液と混合するために撹拌棒18がアーム機構20の
先端に設けられている。アーム機構20はターンテーブ
ル6上の容器の位置bと洗浄槽16の位置の間で移動す
ることができる。
【0008】洗浄槽16は図2に示されるように外側容
器の内側に2つの円筒状容器22と24が設けられてい
る。22はサンプリングノズル洗浄用の容器、24は撹
拌棒18を洗浄するための容器である。洗浄槽16の外
側容器の底部はドレインとなって溢れた洗浄液が廃棄さ
れる。洗浄容器22と24の底部には流路がつながり、
それらの流路は合流して三方弁26につながり、三方弁
26の1つの流路は更に三方弁28を介して洗浄液が収
容された洗浄液タンク30と、洗浄液を供給する大型の
洗浄用シリンジ32に接続されている。三方弁26の他
の流路はサンプリング用小シリンジ34とサンプリング
ノズル12を接続する流路に接続されている。
【0009】図2の流路の動作を説明する。ターンテー
ブル6上の未知試料、標準試料、試薬又はブランク液を
採取し、空容器や原子化部への注入部に注入する動作
は、三方弁26が洗浄槽16と三方弁28とを接続する
ようにしておき、サンプリング用シリンジ34によって
サンプリングノズル12で液の採取と吐出を行なう。サ
ンプリングノズル12を洗浄するときは、ノズル12を
洗浄容器22に入れ、三方弁28により洗浄用シリンジ
32と洗浄液タンク30を接続してシリンジ32によっ
て洗浄液を吸引する。次に三方弁28をシリンジ32と
三方弁26を接続する方向に切り替え、三方弁26によ
り三方弁28とノズル12を接続し、シリンジ32によ
って洗浄液をノズル12から吐出してノズル12とそれ
につながる流路を洗浄する。次に三方弁26を三方弁2
8と洗浄槽16とを接続する方向に切り替え、洗浄液を
洗浄槽方向に送りながらノズル12の外側を洗浄する。
洗浄容器22,24から溢れた洗浄液は洗浄容器22と
24の外側の槽の底部から排出される。撹拌棒18の洗
浄も、同様に洗浄槽16に洗浄液を送りながら撹拌棒1
8を洗浄容器24に浸すことにより行なう。
【0010】この実施例で未知試料の調合や標準試料の
調合を行なう動作を図3に示す。例えば未知試料の場合
であれば、未知試料をノズル12で吸入して空容器に分
注し、その空容器に標準試料や試薬を注入した後、撹拌
棒18でその空容器に注入された液を混合する。調合さ
れた液をノズル12でサンプリングし、原子化部へ注入
する。撹拌棒18とノズル12を洗浄した後、次の空容
器を用いて割合を変えた調合を行ない、又は次の試料に
ついて同様の調合操作を行なう。全ての未知試料や標準
試料について終了するまで繰り返す。
【0011】この実施例を標準添加法に適用した場合の
一例を表1に示す。位置を示す数字はターンテーブル6
上の位置である。
【表1】 位置 未知試料量(μl) 標準試料量(μl) 試薬量(μl) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1 未知試料#1 −− −− −− 2 空容器 100 0 400 3 空容器 100 50 350 4 空容器 100 100 300 5 空容器 100 150 250 6 未知試料#2 −− −− −− 7 空容器 8 空容器 9 空容器
【0012】表1の標準添加法の例では、1番目の位置
に1番目の未知試料容器を置き、2番目から5番目に空
容器を置く。6番目の位置に2番目の未知試料を置き、
7番目から9番目の位置に空容器を置く。1番目の未知
試料については2番目の位置に置かれた空容器に100
μlの未知試料と試薬400μlを分注して混合し、3
番目の位置の空容器では100μlの未知試料と50μ
lの標準試料と350μlの試薬を分注して混合する。
以下設定された混合割合になるように空容器を用いて調
合を行なう。調合された試料はサンプリングノズル12
で原子化部に注入する。
【0013】この実施例を検量線法に適用した場合の例
を表2に示す。
【表2】 位置 標準試料量(μl) ブランク液量(μl) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1 標準試料 −− −− 2 空容器 100 400 3 空容器 200 300 4 空容器 300 200 5 未知試料#1 −− −− 6 未知試料#2 −− −−
【0014】表2の検量線法では標準試料を1番目の位
置に置き、2番目から4番目に空容器を置いて標準試料
をその空容器を用いてブランク液で希釈する調合を行な
い、その調合された試料で測定を行なって検量線を作成
する。5番目と6番目の位置に未知試料を置き、その未
知試料の測定結果は1番目の標準試料と、2番目から4
番目の空容器を用いて調合した試料による検量線で濃度
を求める。
【0015】この実施例を未知試料の希釈やマトリック
スモディフィケイション法に適用した例を表3に示す。
【表3】 位置 未知試料量(μl) 試薬量(μl) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1 未知試料#1 −− −− 2 空容器 50 450 (10倍希釈) 3 空容器 50(空容器2) 450 (100倍希釈)
【0016】表3の希釈法では、1番目の位置に未知試
料を置き、2番目の位置と3番目の位置に空容器を置
く。2番目の空容器では予め入力された調合命令に従っ
て、未知試料50μlと試薬450μlとを混合して1
0倍に希釈する。その測定結果がなおスケールオーバー
した場合には自動的に次の希釈を行なうために、3番目
の位置の空容器を用いて2番目の位置の調合された試料
を50μl注入し、それに試薬を450μl添加して混
合し、その3番目の位置の調合試料で測定を行なう。こ
の場合、3番目の空容器は予備的に設置されたものであ
り、2番目の容器での調合で適当な測定が行なわれた場
合には使用されない。本発明は実施例に示された装置に
適用されるだけでなく、特許請求の範囲内で前処理機能
付きの試料自動供給装置を備えた種々の原子吸光光度計
に適用することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明では調合のための容器を洗浄する
必要がないので、サンプリングスピードが上昇する。ま
た同じ混合容器を使用しないことからキャリーオーバー
やコンタミネーションが少なくなる。検量線法と標準添
加法の何れも自動的に処理することができる。予備的に
空容器を設置しておけば、自動希釈処理の再測定も可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示す概略平面図である。
【図2】同実施例での洗浄槽部分を示す概略垂直断面図
である。
【符号の説明】
2 原子吸光光度計 4 原子化部 6 ターンテーブル 8,10 試料容器等の容器 12 サンプリングノズル 14,20 アーム機構 16 洗浄槽 18 撹拌器 26,28 三方弁 34 サンプリング用シリンジ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示す概略平面図である。
【図2】同実施例での洗浄槽部分を示す概略垂直断面図
である。
【図3】同実施例の動作を示すフローチャート図であ
る。
【符号の説明】 2 原子吸光光度計 4 原子化部 6 ターンテーブル 8,10 試料容器等の容器 12 サンプリングノズル 14,20 アーム機構 16 洗浄槽 18 撹拌器 26,28 三方弁 34 サンプリング用シリンジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未知試料容器の他に必要な標準試料容
    器、試薬容器及びブランク液容器、並びに少なくとも各
    未知試料について必要な数の空容器が配置され、選択さ
    れた容器を採取又は注入のための位置へ移送する機構を
    有するターンテーブルと、液の注入と吐出を行なうノズ
    ルを有し、そのノズルを前記採取又は注入のための位
    置、原子化部への導入位置、及び洗浄位置へ移送するノ
    ズルアーム機構と、前記空容器に注入された液を混合す
    る混合機構と、未知試料又は標準試料を他の液とともに
    所定の割合になるように前記空容器へ注入する前処理制
    御部とを備えたことを特徴とする原子吸光光度計の試料
    自動供給装置。
JP4163503A 1992-05-29 1992-05-29 原子吸光光度計の試料自動供給装置 Pending JPH06241989A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4163503A JPH06241989A (ja) 1992-05-29 1992-05-29 原子吸光光度計の試料自動供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4163503A JPH06241989A (ja) 1992-05-29 1992-05-29 原子吸光光度計の試料自動供給装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06241989A true JPH06241989A (ja) 1994-09-02

Family

ID=15775105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4163503A Pending JPH06241989A (ja) 1992-05-29 1992-05-29 原子吸光光度計の試料自動供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06241989A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120272753A1 (en) * 2007-08-05 2012-11-01 Kuwait University Sample extraction device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120272753A1 (en) * 2007-08-05 2012-11-01 Kuwait University Sample extraction device
US8863595B2 (en) * 2007-08-05 2014-10-21 Kuwait University Sample extraction device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20150309060A1 (en) Apparatus and Method for Automated Analysis
JP2003098182A (ja) 臨床アナライザ用化学システム
JPH1062429A (ja) 生化学自動分析装置における試薬注入攪拌装置
US4042338A (en) Automatic sample preparation device
JP2003232799A (ja) 自動分析装置
JPH0580059A (ja) 自動分析装置
JPH06241989A (ja) 原子吸光光度計の試料自動供給装置
JPS61270661A (ja) 自動分析装置における試料処理方法
JPH08101216A (ja) 自動分析装置
JPH0682460A (ja) 自動分析装置
JPH0593725A (ja) 抗原抗体反応におけるプロゾーン判定方法及び分析方法
JPH08101214A (ja) 臨床用自動分析装置
JP3194601B2 (ja) 自動分析方法および自動分析装置
JP2753340B2 (ja) 反応サンプルの作製方法
JPH05240871A (ja) 自動分析装置
JPS62159049A (ja) 自動分析装置
JPH0684973B2 (ja) 自動分析装置
JPS59202065A (ja) 自動分析装置
JP2962226B2 (ja) フレーム式原子吸光光度計
JPH04335157A (ja) 自動化学分析装置
JPH0139551B2 (ja)
JP2894376B2 (ja) フレーム式原子吸光光度計
JP2655556B2 (ja) 自動分析装置
JP2533096B2 (ja) 自動化学分析装置
JPH0529868B2 (ja)