JPH0684973B2 - 自動分析装置 - Google Patents

自動分析装置

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JPH0684973B2
JPH0684973B2 JP60190374A JP19037485A JPH0684973B2 JP H0684973 B2 JPH0684973 B2 JP H0684973B2 JP 60190374 A JP60190374 A JP 60190374A JP 19037485 A JP19037485 A JP 19037485A JP H0684973 B2 JPH0684973 B2 JP H0684973B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、自動分析装置に係り、特に、免疫血清検査の
特有で煩雑な試料の希釈という前処理操作を自動化する
ことのできる自動分析装置に関する。
〔発明の背景〕
一般に生化学検査の場合、測定対象の濃度範囲は10-2
10-5mol/lであるのに対し免疫血清検査の場合の対象物
質の濃度範囲は生化学検査の場合の測定対象の濃度範囲
よりも1桁以上も低い10-8mol/l〜10-12mol/lである。
このことが、免疫血清検査の自動化を、生化学検査のそ
れより難しくしている原因の一つである。
例えば、生化学検査で用いられる自動分析装置の至適使
用範囲は、例えば、リユウマチ検査等の免疫沈降反応で
10-5〜10-8mol/l、ラテックス凝集反応では10-7〜10-10
mol/lである。これに対して免疫検査項目の内IgGは1×
10-5〜10-8mol/l,IgMは1×10-7〜10-5,IgAは1×10-6
〜1×10-4mol/l,C8やC4は1×10-6〜1×10-4mol/l,CR
Pは10-8〜10-6mol/l,ハプトグロビンやトランスフェリ
ンは10-6〜10-5mol/l,IgEやβ−ミクログロブリンは
1×10-8〜1×10-7mol/l,α−FPやフェリチンなどは、
10-11〜10-9mol/lである。
すなわち、α−FP,フェリチン,β−ミクログロブリ
ン,IgEなどは、ラテックス凝集法の至適範囲であり、CR
P,ハプトグロビン,トランスフェリンなどは、免疫沈降
法の至適範囲であるので問題はない。
問題となるのは、IgG,IgM,IgA,C3,C4のように測定濃度
が、沈降反応の至適範囲より1〜2桁高い場合である。
従来、これらの物質の測定を行うには、予め試料血清
を、例えば21倍に生理食塩水で希釈してから、自動分析
装置のサンプラーにセットする方法が用いられていた。
このように、予め試料を希釈する方法は、多大の労力を
要するだけでなく、希釈を行わない項目とは別のグルー
プとして測定しなければならないので、多項目自動分析
装置のメリットを著しく損うものであった。
近年、第7図に示す如き反応キュベット用テーブルとは
別に試料希釈キュベット用テーブルを有する免疫血清用
自動分析装置が用いられるようになった。この免疫血清
用自動分析装置においては、試料血清の自動希釈を可能
にしており、この点はメリットが大きい。しかし、自動
希釈を可能にするため、従来の自動分析装置に希釈のた
めだけに使用される希釈キュベット用テーブル6、希釈
用シリンジ5とその移動用ロボット4、第1次サンプリ
ング機構2を増設したこの方法は、機構系全体の信頼性
を低下させ、その上、生化学と免疫の同時測定ができな
いなどの欠点を有するものである。
図中、1はサンプルフィーダー,2は一次サンプリング機
構,3は試薬収納庫(安定化液),4はノズル移動ロボッ
ト,5は一次試薬分注ポンプ,6は希釈テーブル,7は洗浄シ
ステム,8は二次サンプリング機構,9は撹拌機構,10は試
薬収納庫,11は二次試薬分注ポンプ,12は反応テーブル,1
3は光学系,14は操作パネル,15はCRTディスプレイ,16は
プリンターである。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、一台の反応テーブルで測定項目との関
係で必要な濃度への自動希釈と測定とを連続して実行で
き、しかも免疫検査のように希釈を必要とする検査項目
と生化学検査のように希釈を必要としない検査項目との
測定を1台で並行して適正に行なうことができて、自動
分析装置としての汎用性が高く、よって多項目自動分析
装置としてのメリットを十分に活かすことのできる自動
分析装置を提供することにある。
〔発明の概要〕 上記目的を達成するための本発明は、試料と試薬との反
応をすすめるための複数の反応容器が配列された反応テ
ーブルと、前記各反応容器内で形成された反応液を測光
する光度計とを備えた自動分析装置において、前記試料
の各種測定項目に対応してこの試料の希釈の有無と希釈
する場合の希釈液料の情報とが予め入力された制御部
と、前記入力情報により希釈が指示されている測定項目
の場合には、前記反応テーブル上の前記試料の吐出位置
位置における前記反応容器に前記試料と前記入力情報に
基づく量の前記希釈液とを添加し、次いでこの添加後の
当該反応容器から前記の希釈された試料を吸入して所定
量を前記反応テーブル上の新たな前記反応容器内に吐き
出し、前記入力情報により希釈が指示されていない測定
項目の場合には、前記吐出位置における前記反応容器に
前記希釈液を添加することなく前記試料を添加する試料
ピペッティテング装置とを備えたことを特徴とする自動
分析装置である。
本発明の構成によれば、試料の各種測定項目に対応して
入力された情報に基づき、測定項目との関係で希釈が必
要な試料について自動希釈が可能であり、しかも、希釈
濃度も測定項目との関係で入力情報に基づき自動設定す
ることができる。
また、オペレータが試料の分析項目に応じた試料希釈の
情報を入力するだけで、生化学検査項目のような希釈の
必要ない測定項目と、免疫検査項目のような希釈の必要
な測定項目とを、1台の反応テーブル上で並行して適正
に反応を進行させることできる。よって、汎用性が高
く、多項目自動分析装置としてのメリットを十分に活か
すことができる自動分析装置を提供することができる。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の実施例について説明する。第1図には、
本発明の一実施例が示されている。
本実施例はターンテーブル方式の反応ラインを有する自
動分析装置である。
この自動分析装置は、数十個の反応容器としての透光性
反応キュベット3を恒温下(例えば37℃)に保持する反
応テーブル30を1サイクルに1回転と1キュベット分回
転させることによって、各キュベット内で起る生化学反
応に基づく吸光度変化を複数のサイクル、例えば1サイ
クル20秒で30サイクルに渡って測定し、目的成分の濃度
を求めるものである。
次に、生化学項目の測定時における本実施例の動作につ
いて説明する。
まず、オペレーターは、各被検試料血清や標準試料を採
取したサンプルカップ1をサンプルテーブル28にセット
し、各測定項目に対応する第1試薬と第2試薬の入った
容器22を保冷庫26の必要箇所にセットして装置をスター
トする。
装置がスタートすると、サンプルテーブル28が回転し
て、最初に測定されるべき試料のサンプルカップが所定
の吸入位置に停止する。それと同時に、反応テーブル上
の清浄な最初のキュベットが所定の吐出位置に位置づけ
られ、その状態で血清ピペッティング機構29が動作し、
該キュベット中に試料の分注を行う。次いで反応テーブ
ルが、1回転と1キュベット分回転し、停止する。この
時、サンプルテーブルは、項目選択情報に基づいて(同
一試料血清について複数項目を測定する場合は、その項
目数に対応するサイクル間、同一位置で停止している)
必要ならば次のサンプルカップの位置に回転する。
引きつづき、反応テーブル中の次のキュベットへ、試料
血清が採取される。同時に前回サイクルで試料血清が入
ったキュベット中に、必要な第1試薬が添加され所定の
反応が開始される(試薬必要量は、項目選択情報によっ
て定まる)。
次に、反応テーブルはまた1回転と1キュベット分回転
して停止する。すなわち、各サイクルごとに、反応テー
ブルの停止時の位置は1キュベット分づつ反時計方向に
進行する。この進行に合わせて、各キュベットに順次必
要な試料血清が採取され、必要な第1試薬が添加され、
所定のサイクル後には、必要に応じて第2試薬が添加さ
れて、測定項目に応じた反応が進行する。なお、第1試
薬、第2試薬の添加は、各々のピペッティング機構27a,
27bと、これと連動する2系列のシリンジ機構20bによっ
て達成される。
また、反応テーブルのキュベット列を挟む形で、光源13
と回折格子形の多波長分光光度計12が設けられており、
反応テーブルが上述の各サイクルにおいて回転する時、
全てのキュベットの吸光度が測定される。もちろん、各
キュベットの各サイクルの吸光度の中で、本当に必要な
データは第1試薬が添加された後、所定のサイクル数分
のみ(第1図図示実施例では30サイクル、10分後)であ
り、これらの処理は制御部24で適宜行われることは言う
までもない。
第1試薬添加から、31サイクルめの停止時には該キュベ
ットは洗浄機構17の位置に達する。この洗浄機構は連続
する4〜5個のキュベット(従って、同一キュベットは
4〜5サイクル間に4〜5回洗浄される)を洗浄して、
次回の使用に供する。
なお、第1図中10は、反応容器を一定温度に保つための
循環水用恒温槽,31は洗浄機構に連通する吸・排注水機
構,11は撹拌機構,20aは血清ピペッティング機構に連通
する吸入・吐出用シリンジ機構を示している。
このような生化学用自動分析装置を用いて、前述した試
料血清の自動希釈から測定までを連続して実行できるな
ら、装置の価格面においても、また信頼性の面において
も著しく有効であることは言うまでもない。
種々の検討を行った結果、血清ピペッティング機構29と
これに連通するシリンジ機構20a,反応テーブル30と洗浄
機構17を以下記述のように適宜制御することによって、
上述の目的が達成された。
まず、血清採取用シリンジ(第1図図示20a)を第3図
に示すように構成する。第2図は従来の生化学測定の場
合、第3図は、本発明の実施例を示したものである。す
なわち、従来は第2図に示すように血清ピペッティング
機構29が動作して、ノズル4がサンプルテーブル中の所
定のカップ中に下降すると、マイクロシリンジ41の動作
によって試料血清の所定量がノズル4中に吸入され、次
いで血清ピペッティング機構29が反応テーブル側に移動
して、所定のキュベット中にノズル4が下降すると、マ
イクロシリンジ41の動作によって、該試料血清が吐出さ
れる。この後、ノズル4は洗浄槽に下降し、弁42が一定
時間開いて、洗浄水によりノズル内外の残存する試料血
清の汚れを取り、1サイクルのピペッテング動作を終了
する。マイクロシリンジの吸入・吐出量は、予め入力さ
れた各項目ごとの測定条件、第4図に示されるSample v
olumeの量に基づきパルスモータ44,駆動機構43によって
制御される。
次に第3図図示実施例の場合について説明する。本実施
例の場合はマイクロシリンジ41に三方弁42′を介して希
釈液用シリンジ49を接続し、このシリンジ49はマイクロ
シリンジ41とは独立の駆動機構47,パルスモータ48によ
って制御される。
さらに予め各測定項目ごとに、第5図に示すようにSamp
le volumeの入力項にサンプル採取量と共に希釈液の量
を入力できるようにプログラムした。ノズル4が前述の
ようにサンプルカップ中に下降するとマイクロシリンジ
41によって入力されているサンプル量分をノズル4中に
吸入する。そして同時に、希釈液用シリンジ49中に入力
されている量の希釈液50を吸入する。次いで、ノズル4
が反応テーブル上の所定のキュベット中に下降すると、
三方弁42′が図中の実線方向に切り換わり、マイクロシ
リンジ41と希釈シリンジ49が同時に上昇(吐出)する。
これによって、キュベット中には所定の試料血清がw/
(w+W)に希釈された状態で吐出される。(w,Wは前
述したサンプル量と希釈液量の入力値である。)第5図
に示される入力例では、GOT(仮名)の測定において、2
0μlの試料血清が400μlの希釈液で21倍に希釈されて
該キュベット中に吐出される。
しかしながら、このキュベット中に前述したように、第
1試薬あるいは、第2試薬を添加して反応させても免疫
反応の分析ができない。すなわち希釈した試料血清液の
一部を新しい別の容器に一担採取してから分析器にかけ
て第1試薬あるいは第2試薬を添加するような方法によ
って初めて達成できる。
以下、その達成のために前述の反応テーブルを従来とは
異なった方式で制御し、これと前記の血清ピペッティン
グ法とを組み合わせることを考案したので、第6図の反
応テーブル模式図を用いて説明する。
装置がスタートすると、前述のように先ず、サンプルテ
ーブルが回転し、第1番目のサンプルカップが所定の位
置に準備される。この状態で、前述の(第3図)血清ピ
ペッティング機構とマイクロシリンジ,希釈シリンジが
動作し、ノズル中に該試料血清がwμl吸入される。こ
の時、その測定項目条件の希釈液量が0でなければ(血
清試料の自動希釈が必要である場合)、希釈シリンジは
入力されているWμlの希釈液を吸入する。
次いで、ピペッティング機構は反応テーブル側へ移動
し、第6図(A)に示すようにNO.5のキュベット中に、
試料血清wμlと希釈液Wμlが吐出混合される。吐出
混合後、第3図図示三方弁42′を切換えて直ちにノズル
中にその混合液wμlが吸入される。またこの時、NO.6
〜NO.9のキュベットは洗浄機構下にあり、脱イオン水に
よる洗浄(排水・給水・吸水)が実施される。
入力値のWが0の時(希釈を必要としない項目の場合)
ノズルは、反応テーブル上部に停止したままで試料血清
wμlはノズル中に保持されたままである。次に、第6
図(B)に示すように反応テーブルは時計方向に4キュ
ベット分回転する。この状態でノズルは、NO.1のキュベ
ット中に下降し、w/(W+w)に希釈された試料血清液
又は、希釈されない試料血清をwμl該キュベット中に
吐出する。この時、NO.2〜NO.5のキュベットは洗浄され
る(試料血清希釈に使用されたNO.5のキュベットは、4
サイクル内に4回洗浄されて、5サイクル目には現在の
NO.1のキュベット位置に達して、5番目の測定用の希釈
試料血清又は、非希釈試料血清wμlが採取される)。
次いで、該ピペッティング機構がサンプルテーブル側に
移動し、2番目の試料血清(多項目の測定依頼がある場
合は、次の試料血清には進まない)と、必要に応じて希
釈液が吸入される。またこの間に、反応テーブルは1回
転と5キュベット分反時計方向に正転して、第6図
(C)の位置に停止する。この状態で、もし必要ならN
O.6のキュベット中に該試料血清と希釈液が混合吐出
後、その混合液wμlがノズル中に吸入される(希釈不
要と項目の場合は試料血清wμlがそのまま保持され
る)。なお、w及びWの量は測定項目条件に基づく大き
さになるので、前回と同じになるとは限らない。同時
に、NO.7〜NO.10の容器が洗浄される。
次いで、反応テーブルが4キュベット分反時計方向に回
転し、第6図(D)の位置で停止する。この状態で、N
O.2のキュベット中に前回サイクルと同様に、希釈試料
血清又は、非希釈試料血清wμlが採取される。同時
に、前サイクルで該試料血清(希釈又は非希釈)wμl
が採取されたNO.1のキュベット中には、その項目の測定
に必要な第1試薬が添加される。また、それと同時にN
O.3〜NO.6のキュベットが洗浄される。
次いで、反応テーブルは再び反時計方向に、1回転と5
キュベット分正転して、第6図(E)の位置で停止し、
NO.7のキュベットで必要に応じ、3番目の試料血清の希
釈が行われ、NO.8〜NO.11のキュベットは洗浄される。
次いで、反応テーブルは、反時計方向に4キュベット分
回転して、第6図(F)の位置で停止し、NO.3のキュベ
ットに3番目の試料血清(希釈又は非希釈)が吐出し、
NO.2のキュベットには必要な第1試薬が添加され、(N
O.4〜NO.7のキュベットは洗浄される。
このような動作の繰り返しによって、NO.5以降のキュベ
ットにおいて、順次希釈された試料血清(もしくは非希
釈試料血清)が、次々とNO.1以降のキュベット中に採取
され、第1試薬が添加されて、さらにサイクルが進むと
必要に応じ、第2試薬が添加されて反応が進行する。各
サイクルの反時計方向の1回転と5キュベット分の正転
時に、全キュベットの吸光度変化が観測され、必要な演
算によって目的物質の濃度が求められるのは前述の通り
である。
第1試薬添加後、30サイクル以上の測定に供されたNO.1
以降の各キュベットは、前述のように順次、停止時の洗
浄によって再生され、次の試料血清の希釈に、さらに洗
浄されて次の試料血清の測定に供される。
反応テーブルが具備しなければならないキュベット数
は、30サイクル分と希釈位置・試料添加位置の各1個分
と、両度の洗浄に必要な8個分の合計40個が最低限であ
るが、幾分の余裕があっても良い。第1図、第6図の実
施例は、48個のキュベットを使用している。余裕分に担
当するサイクル分だけ第1試薬添加後から洗浄までの、
いわゆる測定サイクルが良くなるのは明白であろう。ま
た、希釈位置は前述のように、試料血清の吐出位置より
4サイクル前に設ける必要はなく、任意の数でよい。例
えば、8サイクル前に設けた場合は、前述の正転時に1
回と9キュベット分、逆転時が8キュベット分とするこ
とによって、全く同様の効果を得ることは明白である。
但し、この数を増大すると、反応テーブルが具備しなけ
ればならないキュベットの数が増大する。最低数は、前
述の例のように、洗浄に必要なサイクル数(この場合は
4)であることも理解されるはずである。
本実施例の有効性を確認するために、イムノグロブリン
−G(IgGと略す)の比較測定を試みた。結果は表1に
示す。第1表の方法Aは、オペレーターが従来通り予
め、用手法で21倍に希釈した試料血清をサンプルテーブ
ルにセットし、サンプル量20μl、第1試薬500μl
で、前述した従来の生化学測定法の動作で測定した。測
定は、抗ヒトIgA抗体を含む第1試薬と試料血清中のIgA
との反応によって生ずる複合体の濁度を、第1試薬添加
後30サイクル(10分)を経て、340nmと700nmの2波長測
光法で測定、そして予め既知濃度の標準血清より求めた
検量線によって濃度換算した。
第1表の方法Bは、上述と同一試料血清を希釈せずにサ
ンプルテーブルにセットして、w=20μl,W=200μl
(希釈率20/(200+20)で21倍)を入力して、前述した
本発明の自動希釈測定法で測定した。第1試薬の量など
他の測定条件は上記と同じである。
すなわち、表1の結果は本発明の自動希釈測定装置の効
果を示しており、オペレーターによる試料血清の希釈誤
差がないため、同時再現性CV(%)が、従来の半分以下
になることを示している。しかも検体の希釈に要する時
間(通常100検体当りで一時間前後)は、全く不要にな
るので迅速化、省力化の効果も極めて大きい。
以上説明した本実施例によれば、免疫血清検査における
試料血清の希釈という煩雑な業務が全く不用になる。し
かも入力情報に基づいて、試料血清ごとに、任意な倍率
で希釈したり、全く希釈しないなど(測定項目によっ
て)生化学から血清免疫までの巾広い測定を同時に行な
うことができる。これにより、自動分析装置としての汎
用性が高く、よって多項目自動分析装置としてのメリッ
トを十分に活かすことができる自動分析装置を提供する
ことができる。これは、従来全くみられない長所であ
る。
また、本実施例によれば、これらの機能を満足させるた
めの特別な希釈用テーブル、希釈用サンプリング機構な
どを必要としていないので、装置が低価格になるだけで
なく、機構の信頼性を高める。
そして、生化学と免疫血清検査の両方が同一装置で可能
となるため、分析装置を2台設置する必要がなく、設置
面積を小さくすることができる。
〔発明の効果〕
以上説明した本発明によれば、一台の反応テーブルで測
定項目との関係で必要な濃度への自動希釈と測定とを連
続して実行でき、しかも免疫検査のように希釈を必要と
する検査項目と生化学検査のように希釈を必要としない
検査項目との測定を1台で並行して適正に行なうことが
できて、自動分析装置としての汎用性が高く、よって多
項目自動分析装置としてのメリットを十分に活かすこと
のできる自動分析装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す全体構成図、第2図は従
来の血清ピペッティング機構図、第3図は本発明のピペ
ッティング機構図、第4図は従来の血清ピペッティング
条件の入力例を示す図、第5図は本発明の血清ピペッテ
ィング条件の入力例を示す図、第6図は本発明における
反応テーブルの制御方式を説明するための図、第7図は
従来の免疫血清用自動分析装置を示す図である。 4……ノズル、41……マイクロシリンジ、42′……三方
弁、43,47……駆動機構、44,48……パルスモータ、49…
…希釈液用シリンダ、50……希釈液。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料と試薬との反応をすすめるための複数
    の反応容器が配列された反応テーブルと、前記各反応容
    器内で形成された反応液を測光する光度計とを備えた自
    動分析装置において、前記試料の各種測定項目に対応し
    てこの試料の希釈の有無と希釈する場合の希釈液料の情
    報とが予め入力された制御部と、前記入力情報により希
    釈が指示されている測定項目の場合には、前記反応テー
    ブル上の前記試料の吐出位置位置における前記反応容器
    に前記試料と前記入力情報に基づく量の前記希釈液とを
    添加し、次いでこの添加後の当該反応容器から前記の希
    釈された試料を吸入して所定量を前記反応テーブル上の
    新たな前記反応容器内に吐き出し、前記入力情報により
    希釈が指示されていない測定項目の場合には、前記吐出
    位置における前記反応容器に前記希釈液を添加すること
    なく前記試料を添加する試料ピペッティング装置とを備
    えたことを特徴とする自動分析装置。
JP60190374A 1985-08-29 1985-08-29 自動分析装置 Expired - Lifetime JPH0684973B2 (ja)

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