JPH05240871A - 自動分析装置 - Google Patents
自動分析装置Info
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- JPH05240871A JPH05240871A JP33835092A JP33835092A JPH05240871A JP H05240871 A JPH05240871 A JP H05240871A JP 33835092 A JP33835092 A JP 33835092A JP 33835092 A JP33835092 A JP 33835092A JP H05240871 A JPH05240871 A JP H05240871A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、試料希釈機能を備えた分析装置に関
し、構成が複雑にならないにもかかわらず、希釈試料に
関し高い試料分注精度が得られる分析装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】反応ライン8上の反応容器7にプローブ3によ
り試料を分注し、この反応容器にプローブ11により希
釈液を加え、撹拌棒19で撹拌する。希釈された試料
は、プローブ3により反応ライン8上の隣の反応容器へ
分取され、その後プローブ11により試薬が加えられ
る。反応液は、光度計18により測定される。
し、構成が複雑にならないにもかかわらず、希釈試料に
関し高い試料分注精度が得られる分析装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】反応ライン8上の反応容器7にプローブ3によ
り試料を分注し、この反応容器にプローブ11により希
釈液を加え、撹拌棒19で撹拌する。希釈された試料
は、プローブ3により反応ライン8上の隣の反応容器へ
分取され、その後プローブ11により試薬が加えられ
る。反応液は、光度計18により測定される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料希釈機能を備えた
自動分析装置に係り、特に測定項目が高濃度に含まれる
試料を希釈して測定する場合に適用するに好適な自動分
析装置に関する。
自動分析装置に係り、特に測定項目が高濃度に含まれる
試料を希釈して測定する場合に適用するに好適な自動分
析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、血清生化学検査の分野において、
免疫関係の分析が活発になってきている。免疫分析を適
用する測定項目がCRP,IgA,IgGなど多くなっ
ているが、これらの項目の測定においては、試料を20
倍あるいは400倍,1000倍と希釈する必要があ
る。
免疫関係の分析が活発になってきている。免疫分析を適
用する測定項目がCRP,IgA,IgGなど多くなっ
ているが、これらの項目の測定においては、試料を20
倍あるいは400倍,1000倍と希釈する必要があ
る。
【0003】ところで、従来の生体試料の希釈操作は、
臨床検査技師による用手法によるか、あるいは、希釈専
用の容器を備えた希釈ラインを設けておき、試料を反応
ラインに分注する前に希釈しておく方法を採用してい
た。一方、試料を採取した反応容器に希釈液を自動的に
加えること自体に関しては、特開昭58−86463 号公報お
よび特公昭59−20089 号公報に示されている。
臨床検査技師による用手法によるか、あるいは、希釈専
用の容器を備えた希釈ラインを設けておき、試料を反応
ラインに分注する前に希釈しておく方法を採用してい
た。一方、試料を採取した反応容器に希釈液を自動的に
加えること自体に関しては、特開昭58−86463 号公報お
よび特公昭59−20089 号公報に示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】同じ分析装置によっ
て、希釈を必要とする測定項目と希釈を必要としない測
定項目(TP,GOTなど)を同時に分析しようとする
場合、後者の測定項目の分析には希釈ラインが不必要で
あるにもかかわらず、希釈を必要とする測定項目用とし
て希釈ラインの専用洗浄装置が必要となり、装置が複雑
化するという問題があった。
て、希釈を必要とする測定項目と希釈を必要としない測
定項目(TP,GOTなど)を同時に分析しようとする
場合、後者の測定項目の分析には希釈ラインが不必要で
あるにもかかわらず、希釈を必要とする測定項目用とし
て希釈ラインの専用洗浄装置が必要となり、装置が複雑
化するという問題があった。
【0005】また、特開昭58−86463 号公報および特公
昭59−20089 号公報に示された方法によれば、希釈すべ
き試料を極めて微量に反応容器に採取したものを希釈し
て測定することになるので、試料採取時の分注精度が低
下するという問題を生ずる。
昭59−20089 号公報に示された方法によれば、希釈すべ
き試料を極めて微量に反応容器に採取したものを希釈し
て測定することになるので、試料採取時の分注精度が低
下するという問題を生ずる。
【0006】本発明の目的は、分析装置の構成が複雑に
ならないにもかかわらず、希釈試料に関し高い試料分注
精度が得られる分析装置を提供することにあり、なかん
ずく、単一の反応ライン上で希釈操作を実行できるばか
りでなく、希釈液供給用の専用の分注機構を設けずに済
み、希釈操作に伴って均質に希釈された試料を得ること
ができる自動分析装置を提供することにある。
ならないにもかかわらず、希釈試料に関し高い試料分注
精度が得られる分析装置を提供することにあり、なかん
ずく、単一の反応ライン上で希釈操作を実行できるばか
りでなく、希釈液供給用の専用の分注機構を設けずに済
み、希釈操作に伴って均質に希釈された試料を得ること
ができる自動分析装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、試薬液の入った試薬液槽および希釈液
の入った希釈液槽が設置された試薬液槽配列部と、単一
の反応ライン上の反応容器が試薬を必要とするときに上
記試薬液槽から当該反応容器へ試薬を分注し、反応ライ
ン上の反応容器が希釈液を必要とするときに上記希釈液
槽から当該反応容器へ希釈液を分注する試薬吸排プロー
ブを備えた第1の分注装置と、試料容器配列部上の試料
容器から上記反応ラインの第1の反応容器へ所定量の試
料を分注し、その後希釈液により希釈された試料が収容
された第1の反応容器がサンプリングプローブの移動経
路に位置づけられたときに、上記サンプリングプローブ
によって上記第1の反応容器から上記反応ライン上の第
2の反応容器へ上記希釈済試料の一部を分取する第2の
分注装置と、上記第1の反応容器内に試料および希釈液
が収容された後であって上記第1の反応容器から希釈済
試料が分取される前に上記第1の反応容器内の液を撹拌
すると共に、上記反応ライン上の撹拌位置に試料および
試薬を収容した反応容器が位置づけられたときに当該反
応容器内の液を撹拌する撹拌装置と、を備えた構成にし
た。
めに、本発明は、試薬液の入った試薬液槽および希釈液
の入った希釈液槽が設置された試薬液槽配列部と、単一
の反応ライン上の反応容器が試薬を必要とするときに上
記試薬液槽から当該反応容器へ試薬を分注し、反応ライ
ン上の反応容器が希釈液を必要とするときに上記希釈液
槽から当該反応容器へ希釈液を分注する試薬吸排プロー
ブを備えた第1の分注装置と、試料容器配列部上の試料
容器から上記反応ラインの第1の反応容器へ所定量の試
料を分注し、その後希釈液により希釈された試料が収容
された第1の反応容器がサンプリングプローブの移動経
路に位置づけられたときに、上記サンプリングプローブ
によって上記第1の反応容器から上記反応ライン上の第
2の反応容器へ上記希釈済試料の一部を分取する第2の
分注装置と、上記第1の反応容器内に試料および希釈液
が収容された後であって上記第1の反応容器から希釈済
試料が分取される前に上記第1の反応容器内の液を撹拌
すると共に、上記反応ライン上の撹拌位置に試料および
試薬を収容した反応容器が位置づけられたときに当該反
応容器内の液を撹拌する撹拌装置と、を備えた構成にし
た。
【0008】
【作用】本発明では、希釈液槽が試薬液槽配列部に設置
されており、第1の分注装置が、必要に応じて反応ライ
ン上の反応容器へ、希釈液の分注動作と試薬の分注動作
の両方の役割を担っている。撹拌装置は、希釈液と試料
が収容された反応容器に対する撹拌動作と、試薬と試料
が収容された反応容器に対する撹拌動作を兼ねている。
それ故に希釈用のための特別な撹拌装置を設けなくて
も、均質に希釈された試料を単一の反応ライン上で得る
ことができる。又、本発明によれば、単一の反応ライン
上の第1の反応容器内で試料が希釈され、その第1の反
応容器から同じ反応ライン上の第2の反応容器へ希釈済
の試料が分取される。第2の分注装置は、試料容器配列
部上の試料容器から第1の反応容器へ希釈前の試料を分
注する動作と、第1の反応容器から第2の反応容器へ希
釈済の試料を分注する動作とを兼ねている。これらの第
1分注装置,第2分注装置および撹拌装置の存在によ
り、従来は大型で複雑な構成にならざるを得なかった試
料の希釈および分取操作を、簡潔な構成で実行できる。
されており、第1の分注装置が、必要に応じて反応ライ
ン上の反応容器へ、希釈液の分注動作と試薬の分注動作
の両方の役割を担っている。撹拌装置は、希釈液と試料
が収容された反応容器に対する撹拌動作と、試薬と試料
が収容された反応容器に対する撹拌動作を兼ねている。
それ故に希釈用のための特別な撹拌装置を設けなくて
も、均質に希釈された試料を単一の反応ライン上で得る
ことができる。又、本発明によれば、単一の反応ライン
上の第1の反応容器内で試料が希釈され、その第1の反
応容器から同じ反応ライン上の第2の反応容器へ希釈済
の試料が分取される。第2の分注装置は、試料容器配列
部上の試料容器から第1の反応容器へ希釈前の試料を分
注する動作と、第1の反応容器から第2の反応容器へ希
釈済の試料を分注する動作とを兼ねている。これらの第
1分注装置,第2分注装置および撹拌装置の存在によ
り、従来は大型で複雑な構成にならざるを得なかった試
料の希釈および分取操作を、簡潔な構成で実行できる。
【0009】
【実施例】図1,図2,図4は、本発明を適用した自動
分析装置の一実施例を示す概略図である。図1におい
て、試料容器配列部の一形態である試料テーブル1にセ
ットされた試料容器2にサンプル吸排プローブ3を挿入
し、ピペット4にて試料を吸引し、サンプリングアーム
5を回転させて、反応容器7に吐出される。6はポンプ
である。
分析装置の一実施例を示す概略図である。図1におい
て、試料容器配列部の一形態である試料テーブル1にセ
ットされた試料容器2にサンプル吸排プローブ3を挿入
し、ピペット4にて試料を吸引し、サンプリングアーム
5を回転させて、反応容器7に吐出される。6はポンプ
である。
【0010】反応容器7を多数円形状に配列した反応ラ
イン(反応テーブル)8は、図示しない駆動装置によっ
て図示矢印方向に半回転プラス1反応容器分回転し、試
料が吐出された反応容器7が試薬吐出位置まで移動して
停止し、試薬の添加が行われる。試薬の添加は、試薬液
槽配列部の一形態である試薬テーブル9にセットされた
試薬ビン10内に試薬吸排プローブ11を挿入し、試薬
ピペットシリンジ12にて試薬吸入位置に来た試薬ビン
10から試薬を吸引し、試薬アーム13を回転移動させ
て当該反応容器7内に吐出する。14はバルブ、15は
ポンプである。
イン(反応テーブル)8は、図示しない駆動装置によっ
て図示矢印方向に半回転プラス1反応容器分回転し、試
料が吐出された反応容器7が試薬吐出位置まで移動して
停止し、試薬の添加が行われる。試薬の添加は、試薬液
槽配列部の一形態である試薬テーブル9にセットされた
試薬ビン10内に試薬吸排プローブ11を挿入し、試薬
ピペットシリンジ12にて試薬吸入位置に来た試薬ビン
10から試薬を吸引し、試薬アーム13を回転移動させ
て当該反応容器7内に吐出する。14はバルブ、15は
ポンプである。
【0011】反応ライン8は、各ステップ毎に半回転プ
ラス1反応容器分回転し、結局2ステップにて1回転プ
ラス2反応容器分回転する。したがって、測定セルを兼
用している反応容器7は、必ず光源16の光軸17を横
切ることになり、光軸17を横切る毎に反応容器7内の
反応液の吸光度が光度計18で測定される。19は撹拌
棒、20は洗浄機構、21はバルブ、22は洗浄液吐出
ポンプ、23は真空ポンプである。
ラス1反応容器分回転し、結局2ステップにて1回転プ
ラス2反応容器分回転する。したがって、測定セルを兼
用している反応容器7は、必ず光源16の光軸17を横
切ることになり、光軸17を横切る毎に反応容器7内の
反応液の吸光度が光度計18で測定される。19は撹拌
棒、20は洗浄機構、21はバルブ、22は洗浄液吐出
ポンプ、23は真空ポンプである。
【0012】次に、反応ライン8の動きについて詳細に
説明する。図2a,2bは反応ライン8の回転移動状態
の説明図で、ステップ1からステップ16までを示して
ある。反応ライン8は各ステップ毎に半回転プラス1反
応容器分回転移動して停止するが、その各ステップ毎の
停止位置を上方から見ると図2a,2bのようになる。
ステップ1では反応容器71 に試料S1 を分注する。ス
テップ2では反応容器71 の試料S1 中に試薬R1 を添
加すると同時に反応容器710に試料S2 (試料S1 の多
項目分析の場合は試料S1 となる)を分注する。ステッ
プ3では反応液となった反応容器71 の試料S1 を撹拌
棒19で撹拌すると同時に、反応容器710の試料S2 中
に試薬R1 の添加および反応容器73 に試料S3 の分注
を行う。次に、ステップ3からステップ4に至る間に試
料S1 を含む反応液の吸光度を光度計18で測定する。
以上の動作を繰り返した後、ステップ13で反応容器7
1 の試料S1 と試薬R1 との混合液、すなわち、反応液
が吸い上げられて洗浄水が注入される。そして、ステッ
プ15でさらに洗浄水が吸い上げられて清浄な反応容器
71 となり、ステップ17(図示せず)で新たな検体の
分析に再利用される。
説明する。図2a,2bは反応ライン8の回転移動状態
の説明図で、ステップ1からステップ16までを示して
ある。反応ライン8は各ステップ毎に半回転プラス1反
応容器分回転移動して停止するが、その各ステップ毎の
停止位置を上方から見ると図2a,2bのようになる。
ステップ1では反応容器71 に試料S1 を分注する。ス
テップ2では反応容器71 の試料S1 中に試薬R1 を添
加すると同時に反応容器710に試料S2 (試料S1 の多
項目分析の場合は試料S1 となる)を分注する。ステッ
プ3では反応液となった反応容器71 の試料S1 を撹拌
棒19で撹拌すると同時に、反応容器710の試料S2 中
に試薬R1 の添加および反応容器73 に試料S3 の分注
を行う。次に、ステップ3からステップ4に至る間に試
料S1 を含む反応液の吸光度を光度計18で測定する。
以上の動作を繰り返した後、ステップ13で反応容器7
1 の試料S1 と試薬R1 との混合液、すなわち、反応液
が吸い上げられて洗浄水が注入される。そして、ステッ
プ15でさらに洗浄水が吸い上げられて清浄な反応容器
71 となり、ステップ17(図示せず)で新たな検体の
分析に再利用される。
【0013】図2のような反応ライン8の動きをするこ
とにより、ステップ1〜ステップ16の間に6点の測光
が可能であり、測定データは図3に示すように間欠的に
得られる。
とにより、ステップ1〜ステップ16の間に6点の測光
が可能であり、測定データは図3に示すように間欠的に
得られる。
【0014】分析項目が高濃度である場合には、吸光度
測定値が検量線の直線領域に入らなくなり、正確な定量
分析値が得られないので、その分析項目を再分析する必
要がある。再分析する場合には、通常の分析操作で採取
する絶対量よりも少ない絶対量の試料を反応容器に採取
し、加える試薬の量は通常の分析操作で使用するものと
同じにするのが好ましい。
測定値が検量線の直線領域に入らなくなり、正確な定量
分析値が得られないので、その分析項目を再分析する必
要がある。再分析する場合には、通常の分析操作で採取
する絶対量よりも少ない絶対量の試料を反応容器に採取
し、加える試薬の量は通常の分析操作で使用するものと
同じにするのが好ましい。
【0015】ところが、再分析のために採取する試料の
容量を微少(例えば1μl程度)にしたのでは試料分注
精度が低下するので、十分な分注精度が得られる容器の
試料を一旦採取し、それを希釈液で希釈し、希釈された
試料液の一部を分取することにより高い分注精度を維持
できる。このあと分取された希釈試料と試薬との反応を
進めてその反応液の測光により検量線の直線領域での分
析項目測定を行う。
容量を微少(例えば1μl程度)にしたのでは試料分注
精度が低下するので、十分な分注精度が得られる容器の
試料を一旦採取し、それを希釈液で希釈し、希釈された
試料液の一部を分取することにより高い分注精度を維持
できる。このあと分取された希釈試料と試薬との反応を
進めてその反応液の測光により検量線の直線領域での分
析項目測定を行う。
【0016】図4は検体、すなわち、試料の自動希釈操
作を説明するための説明図である。ステップ1にて上記
と同様反応容器71 に試料S1 を分注し、ステップ2に
て試薬R1 を添加せずに図1の多数の試薬ビンの内の1
つの試薬ビン10A内に希釈液としての水を入れておい
て水を添加して試料を希釈する。そして、ステップ3に
て上記と同様に撹拌棒19にて十分に撹拌する。さら
に、ステップ10においては、試料S10が分注されるべ
き反応容器72 の隣りに希釈された試料S1 を入れた反
応容器71 があるので、反応容器72 に試料S10を分注
する代りに、反応容器71 から希釈された試料S1 、す
なわち、試料S1′ を数マイクロリットル分取して反応
容器72 に注入する。このとき、希釈された試料S1 は
十分に撹拌されているから正確な希釈分注を行うことが
できる。
作を説明するための説明図である。ステップ1にて上記
と同様反応容器71 に試料S1 を分注し、ステップ2に
て試薬R1 を添加せずに図1の多数の試薬ビンの内の1
つの試薬ビン10A内に希釈液としての水を入れておい
て水を添加して試料を希釈する。そして、ステップ3に
て上記と同様に撹拌棒19にて十分に撹拌する。さら
に、ステップ10においては、試料S10が分注されるべ
き反応容器72 の隣りに希釈された試料S1 を入れた反
応容器71 があるので、反応容器72 に試料S10を分注
する代りに、反応容器71 から希釈された試料S1 、す
なわち、試料S1′ を数マイクロリットル分取して反応
容器72 に注入する。このとき、希釈された試料S1 は
十分に撹拌されているから正確な希釈分注を行うことが
できる。
【0017】この場合、試料S1′ を新たな検体として
必要な試薬を加えて反応させ分析することになる。すな
わち、ステップ11で反応容器72 の試料S1′に試薬
R1を添加して撹拌後吸光度を測定する。
必要な試薬を加えて反応させ分析することになる。すな
わち、ステップ11で反応容器72 の試料S1′に試薬
R1を添加して撹拌後吸光度を測定する。
【0018】図2a,2bから明らかなように、反応ラ
インの反応容器列移送部とサンプルプローブの移動経路
とは、少なくとも2つの反応容器において重なるように
サンプルプローブ3がアーム5によって移動され、移動
経路上に停止した反応容器に対してサンプルプローブが
選択的に上下動作し得る。
インの反応容器列移送部とサンプルプローブの移動経路
とは、少なくとも2つの反応容器において重なるように
サンプルプローブ3がアーム5によって移動され、移動
経路上に停止した反応容器に対してサンプルプローブが
選択的に上下動作し得る。
【0019】上述した実施例によれば、特別な試料希釈
機構を設ける必要がなく、サンプルプローブの動作制御
と試薬テーブル上の希釈水の位置の制御を行うだけで、
正確な希釈分析を実行することができる。しかも希釈時
の試料は、撹拌機構によって均質にすることができる。
このような希釈方法は、高単位血清の自動希釈分析に効
果的に利用できる。
機構を設ける必要がなく、サンプルプローブの動作制御
と試薬テーブル上の希釈水の位置の制御を行うだけで、
正確な希釈分析を実行することができる。しかも希釈時
の試料は、撹拌機構によって均質にすることができる。
このような希釈方法は、高単位血清の自動希釈分析に効
果的に利用できる。
【0020】光度計は、一般に図5に示すように検量線
に曲がりが存在する。すなわち、濃度と吸光度の比例性
が、吸光度2.5 程度を越えると、吸光度が低下してし
まうのが普通である。したがって、高濃度血清を分析し
たときには、図6に示すように、誤差を生じてしまうこ
とになる。このような場合、試料を希釈して反応させ、
発色吸光度を低くして測定することが必要である。
に曲がりが存在する。すなわち、濃度と吸光度の比例性
が、吸光度2.5 程度を越えると、吸光度が低下してし
まうのが普通である。したがって、高濃度血清を分析し
たときには、図6に示すように、誤差を生じてしまうこ
とになる。このような場合、試料を希釈して反応させ、
発色吸光度を低くして測定することが必要である。
【0021】本発明を適用した自動分析装置では、一
度、試料を希釈せずに分析して吸光度がある一定値以上
になったときは、検量線曲りの危険性があるので、自動
的に試料を希釈して再測定を行うように構成してもよ
い。
度、試料を希釈せずに分析して吸光度がある一定値以上
になったときは、検量線曲りの危険性があるので、自動
的に試料を希釈して再測定を行うように構成してもよ
い。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、分析装置の構成が複雑
にならないにもかかわらず、高い試料分注精度を得るこ
とができ、なかんずく、単一の反応ライン上で希釈操作
を実行できるばかりでなく、希釈液供給用の専用の分注
機構を設けずに済み、希釈操作に伴って均質に希釈され
た試料を得ることができる。
にならないにもかかわらず、高い試料分注精度を得るこ
とができ、なかんずく、単一の反応ライン上で希釈操作
を実行できるばかりでなく、希釈液供給用の専用の分注
機構を設けずに済み、希釈操作に伴って均質に希釈され
た試料を得ることができる。
【図1】本発明の一実施例の自動分析装置を示す概略図
である。
である。
【図2】図1の反応ラインの回転移動状態を説明する図
である。
である。
【図3】図2の動作によって得られる測定データ例を示
す図である。
す図である。
【図4】図1の装置における希釈操作を説明するための
図である。
図である。
【図5】検量線の曲りを説明するための図である。
【図6】高単位血清の分析誤差を説明するための図であ
る。
る。
1,9…試料テーブル、2…試料、3…サンプリングプ
ローブ、5…サンプリングアーム、7…反応容器、8…
反応ライン、10…試薬ビン、11…試薬プローブ、1
3…試薬アーム、18…光度計、19…撹拌棒。
ローブ、5…サンプリングアーム、7…反応容器、8…
反応ライン、10…試薬ビン、11…試薬プローブ、1
3…試薬アーム、18…光度計、19…撹拌棒。
Claims (1)
- 【請求項1】試料容器配列部と、複数の反応容器が円形
状に配列された単一の反応ラインと、試料と試薬の混合
液を測定する測定部を備えた自動分析装置において、試
薬液の入った試薬液槽および希釈液の入った希釈液槽が
設置された試薬液槽配列部と、上記反応ライン上の反応
容器が試薬を必要とするときに上記試薬液槽から当該反
応容器へ試薬を分注し、上記反応ライン上の反応容器が
希釈液を必要とするときに上記希釈液槽から当該反応容
器へ希釈液を分注する試薬吸排プローブを備えた第1の
分注装置と、上記試料容器配列部上の試料容器から上記
反応ラインの第1の反応容器へ所定量の試料を分注し、
その後希釈液により希釈された試料が収容された上記第
1の反応容器がサンプリングプローブの移動経路に位置
づけられたときに、上記サンプリングプローブによって
上記第1の反応容器から上記反応ライン上の第2の反応
容器へ上記希釈済試料の一部を分取する第2の分注装置
と、上記第1の反応容器内に試料および希釈液が収容さ
れた後であって上記第1の反応容器から希釈済試料が分
取される前に上記第1の反応容器内の液を撹拌すると共
に、上記反応ライン上の撹拌位置に試料および試薬を収
容した反応容器が位置づけられたときに当該反応容器内
の液を撹拌する撹拌装置と、を備えたことを特徴とする
自動分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33835092A JPH0736022B2 (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | 自動分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33835092A JPH0736022B2 (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | 自動分析装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11042785A Division JPS61270661A (ja) | 1985-05-24 | 1985-05-24 | 自動分析装置における試料処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05240871A true JPH05240871A (ja) | 1993-09-21 |
JPH0736022B2 JPH0736022B2 (ja) | 1995-04-19 |
Family
ID=18317326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33835092A Expired - Lifetime JPH0736022B2 (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | 自動分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0736022B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08194005A (ja) * | 1995-01-19 | 1996-07-30 | Toshiba Medical Eng Co Ltd | 自動分析装置 |
JP2014020802A (ja) * | 2012-07-12 | 2014-02-03 | Hitachi High-Technologies Corp | 自動分析装置 |
-
1992
- 1992-12-18 JP JP33835092A patent/JPH0736022B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08194005A (ja) * | 1995-01-19 | 1996-07-30 | Toshiba Medical Eng Co Ltd | 自動分析装置 |
JP2014020802A (ja) * | 2012-07-12 | 2014-02-03 | Hitachi High-Technologies Corp | 自動分析装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0736022B2 (ja) | 1995-04-19 |
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