JPH0624122A - 絵柄の転写方法 - Google Patents

絵柄の転写方法

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JPH0624122A
JPH0624122A JP14741793A JP14741793A JPH0624122A JP H0624122 A JPH0624122 A JP H0624122A JP 14741793 A JP14741793 A JP 14741793A JP 14741793 A JP14741793 A JP 14741793A JP H0624122 A JPH0624122 A JP H0624122A
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synthetic resin
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hydrophobic synthetic
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Masahiko Ono
政彦 小野
Tetsumi Ochiai
哲美 落合
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】耐磨耗性に優れた絵柄であって、しかも厚みが
極めて薄い絵柄を任意の基板に形成することができる転
写方法を提供すること。 【構成】ベースフィルム1上にアクリル系塗料7を塗布
し、この塗料膜2上に昇華性染料を含むインキで印刷し
た転写紙を重ねて昇華転写して絵柄を染色し、次に基板
に重ねて転写する。絵柄が染料の浸透によって形成さ
れ、しかも薄い塗料膜から構成されるため、耐磨耗性に
優れ、薄い絵柄を任意の基材上に形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐磨耗性に優れた絵柄
であって、しかも厚みが極めて薄い絵柄を任意の基板に
形成することができる転写方法に関する。更に詳しく
は、例えば磁性層上に絵柄を形成できて、耐磨耗性に優
れ、しかも極めて薄く、磁気情報の読み取りに支障の生
じない絵柄の転写方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁性層は、例えば、ポリエステル等のベ
ースフィルムに、剥離可能に磁性層を設け、更に接着層
を形成して成る磁気転写箔を用いて、この転写箔の磁性
層と接着層をカードや預金通帳等の基材に転写して形成
される。
【0003】ところで、ほとんどの磁性粉末は黒褐色の
色相を有しており、磁気通帳や磁気カードに転写した場
合には極めて見栄えが悪い。従来からこの点の改善が望
まれていたが未だに十分なものは得られていない。
【0004】従来から行われている絵付された磁気転写
箔は図1に示すようなもので、すなわち、ベースフィル
ム1/剥離層2/絵柄層3/隠蔽層4/磁性層5/接着
剤層6のような層構成を有している。なお隠蔽層4は、
(a)酸化チタン等の白色顔料を含む塗料を塗布する方
法、(b)金属蒸着する方法、(c)隠蔽力の大きい着
色顔料を含む塗料を塗布する方法、(d)この(a)〜
(c)のうち二層以上を積層する方法などがある。
【0005】しかるに、この(a)及び(c)の方法で
は、十分な隠蔽性を得るためには比較的厚く塗布する必
要があり、(b)の方法では蒸着の後、空気や水分によ
る蒸着金属の劣化を防ぐために防食樹脂層を形成する必
要がある。いずれにしても隠蔽層は一定の厚みを必要と
するのである。
【0006】しかるに周知のように、磁気カードや磁気
通帳の磁性部分は磁気ヘッドに接触して、その記録情報
を読み取られる。そのため、磁気ヘッドと磁気粉末層と
の距離は通常4μm以下、厚くてもせいぜい8μm以下
であることが要求され、しかも多数回磁気ヘッドに接触
しても磨耗することのない鮮明な絵柄層を形成できるこ
とが要求される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、耐
磨耗性に優れ、しかも極めて薄い絵柄を任意の基板上に
形成することのできる転写方法を提供することを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】ところで、昇華性染料の
名称で知られる特殊な染料を使用して転写箔上の薄い単
一の塗料膜を染色すると、この膜がベースフィルムから
剥離可能で、しかも転写形状に応じてこの層が切断さ
れ、従って薄く耐磨耗性の絵柄が任意の基板上に形成で
きる。
【0009】本発明はこのような知見に基づいて完成さ
れたものであって、すなわち、本発明は、ベースフィル
ム上に剥離容易に疎水性合成樹脂塗料膜を備える転写箔
の上記疎水性合成樹脂塗料膜に、昇華性染料を含むイン
キを印刷した昇華転写紙を重ね、上記染料を転写して上
記疎水性合成樹脂塗料膜を絵柄状に染色し、次にこの転
写箔を基板に重ね、上記染色絵柄を有する疎水性合成樹
脂塗料膜を上記基板に転写することを特徴とする。
【0010】本発明に係る転写箔は、例えば、図2に示
すようなもので、ベースフィルム1上に、剥離性の疎水
性合成樹脂塗料膜7を設けて、この疎水性合成樹脂塗料
膜7を昇華性分散染料で染色し、この上に隠蔽層4を形
成し、次いで磁性層5を形成し、更に接着剤層6を形成
することによって得ることができる。
【0011】そして、この方法で得られた転写箔は、そ
の接着剤層6によりカード基板や通帳に接着し、ベース
フィルム1を剥離することにより、磁性層5と共に疎水
性合成樹脂塗料膜7を転写形状に応じて転写し、磁気カ
ードや磁気通帳を製造することができる。
【0012】本発明に係るベースフィルム1は任意のプ
ラスチックフィルムでよく、例えばポリエステルフィル
ム、ポリオレフィンフィルム等が使用できる。
【0013】また、疎水性の合成樹脂塗料膜7として
は、ほとんどのものが昇華性合成樹脂で染色できるか
ら、この合成樹脂塗料がベースフィルム1に剥離性を有
することに留意して選択すべきである。例えばベースフ
ィルム1がポリエステルフィルムであれば、オクリル樹
脂塗料が使用できる。
【0014】この疎水性合成樹脂塗料膜7を昇華性分散
染料を含むインキで印刷した転写紙で染色する場合に
は、まず昇華性分散染料を含むインキで紙等の支持体に
印刷して転写紙とし、この印刷面を疎水性合成樹脂塗料
膜7上に密着し、加熱して染料を疎水性合成樹脂塗料膜
7中に昇華浸透させて絵柄状に染色した後、転写紙を除
去すればよい。加熱する方法には加熱盤を用いる方法、
加熱ロールを用いる方法等があり、また粘着剤等で転写
紙が充分に疎水性合成樹脂塗料膜7に密着していれば、
オーブンによる加熱も可能である。図面の図4に湿した
ものは加熱ロールを用いて転写染色する方法を説明する
説明図で、全体を10torr以下に減圧された真空室内
に、疎水性合成樹脂塗料膜7を形成したベースフィルム
10のロールと、転写紙11のロールを設置し、両者を
加熱ロール12上で重ね、転写紙11川から加熱して転
写し、この後剥離してそれぞれを巻き取る。
【0015】こうして疎水性合成樹脂塗料膜7を染色し
た後、隠蔽層4を形成する。この隠蔽層4は参加チタン
等の白色顔料や着色顔料を混合した樹脂層から構成され
ていてもよく、またアルミニウム等の金属の蒸着膜から
構成されていてもよい。またその両者を積層することも
できる。
【0016】この隠蔽層4の上に磁性塗料から成る磁性
層5と接着剤層6を形成する。磁性塗料は従来から使用
されているフェライト等の磁性粉末を含む塗料でよく、
また接着剤は任意のものでよい。
【0017】こうして得られる転写箔は、カード、通帳
等の基板にその接着剤層6を密着し、ベースフィルム1
を剥離して転写される。転写の際、上記疎水性合成樹脂
塗料膜7はベースフィルム1から剥離し、しかもこの膜
7は塗料から構成されるため転写形状に応じて切断さ
れ、こうして染色絵柄を有する疎水性合成樹脂塗料膜7
が上記基板上に転写される。
【0018】このように磁性層上に疎水性合成塗料膜と
隠蔽層を形成する場合には、疎水性合成樹脂塗料膜と隠
蔽層の厚さの合計は、磁性層と磁気ヘッドの間の距離に
相当するので、この厚みは4μm以下であることが好ま
しく、厚くてもせいぜい8μmである。このような薄い
コートはクラビアコーティング等によりできる。
【0019】
【作用】以上のように、本発明は、ベースフィルム上に
剥離容易に疎水性合成樹脂塗料膜を備える転写箔の上記
疎水性合成樹脂塗料膜に、昇華性染料を含むインキを印
刷した昇華転写紙を重ね、上記染料を転写して上記疎水
性合成樹脂塗料膜を絵柄状に染色し、次にこの転写箔を
基板に重ね、上記染色絵柄を有する疎水性合成樹脂塗料
膜を上記基板に転写するため、転写に際して染色絵柄を
有する疎水性合成樹脂塗料膜はベースフィルムから剥離
し、しかもこの膜は塗料から構成されるため転写形状に
応じて切断され、こうして上記膜中に浸透した染料によ
り構成される染色絵柄を有する薄い疎水性合成樹脂塗料
膜が上記基板上に転写される。
【0020】
【実施例】厚さ25μmの二軸延伸ポリエステルフィル
ムから成るベースフィルム1に、アクリル系樹脂塗料
を、乾燥後の厚さで1μmとなる厚さにグラビアコーテ
ィングし、乾燥して疎水性の合成樹脂膜7を形成した
(図3a)。
【0021】一方、40g/m2 坪量の純白ロール紙の
片面にスターチを主成分とした水性塗料をコートした転
写原紙に、それぞれシー・アイ・ディスパース・ブルー
60(C.I.Disperse Blue 60)、シー・アイ・ディス
パース・レッド 60(C.I.Disperse Red 60 )、シー
・アイ・ディスパース・イエロー 7(C.I.DisperseYe
llow 7 )の昇華性分散染料を含む三種類のグラビアイ
ンキで印刷して、全面ベタの転写紙B−1、R−1、Y
−1を作成し、また同じインキで細線模様を印刷してB
−2、R−2、Y−2の転写紙を作成した。
【0022】この転写紙と、上記合成樹脂塗料膜7を形
成したベースフィルムとを、図4に湿した連続式の真空
転写機で165℃、転写時間20秒の条件で転写した。
こうして得られた着色もしくは絵付合成樹脂塗料膜7上
に、白色顔料を混合した塩ビ−アクリル系塗料を、乾燥
後の厚さで1.5μmの厚さになるようにグラビアコー
ティングし、更にアルミニウムを500オングストロー
ム蒸着して隠蔽層4とした(図3)。
【0023】次いでアクリル系塗料を乾燥後の厚さで
0.5μmになるように塗布乾燥して防食樹脂層8を形
成し、磁性塗料を12μmの厚さに塗布し、乾燥前に磁
場配向処理を行なった後、乾燥させて磁性層5とした。
この上にアクリル系感熱接着剤を厚さ1μm(乾燥後)
塗布して乾燥させて着色又はストライプ柄の絵柄の施さ
れた転写箔を得た。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、染色絵柄を有する薄い
疎水性合成樹脂塗料膜が任意の基板上に転写され、しか
もこの染色絵柄は上記疎水性合成樹脂塗料膜中に浸透し
た染料により構成されるため耐磨耗性が高いため、耐磨
耗性に優れ、しかも極めて薄い絵柄を任意の基板上に形
成することができるという効果を奏する。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は従来の転写箔の断面図。
【図2】図2は本発明の実施例に係る転写箔の断面図。
【図3】図3aは本発明に係る転写箔の製造工程を説明
するための断面図。図3bは本発明に係る転写箔の製造
工程を説明するための断面図。
【図4】図4は真空転写機の説明図。
【符号の説明】
1 ベースフィルム。 2 剥離層。 3 絵柄層。 4 隠蔽層。 5 磁性層。 6 接着剤層。 7 疎水性合成樹脂塗料膜。 8 防食樹脂層。 9 染色絵柄。 10 フィルム。 11 転写紙。 12 加熱ロール。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースフィルム上に剥離容易に疎水性合成
    樹脂塗料膜を備える転写箔の上記疎水性合成樹脂塗料膜
    に、昇華性染料を含むインキを印刷した昇華転写紙を重
    ね、上記染料を転写して上記疎水性合成樹脂塗料膜を絵
    柄状に染色し、 次にこの転写箔を基板に重ね、 上記染色絵柄を有する疎水性合成樹脂塗料膜を上記基板
    に転写することを特徴とする絵柄の転写方法。
JP5147417A 1993-06-18 1993-06-18 絵柄の転写方法 Expired - Lifetime JPH0825329B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005506228A (ja) * 2001-10-19 2005-03-03 レオナード クルツ ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー エンボス加工フィルムおよびセキュリティー・ドキュメント

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01237200A (ja) * 1988-03-18 1989-09-21 Dainippon Printing Co Ltd 転写シート

Patent Citations (1)

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