JPH06240830A - 軒先の換気構造 - Google Patents

軒先の換気構造

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JPH06240830A
JPH06240830A JP3311893A JP3311893A JPH06240830A JP H06240830 A JPH06240830 A JP H06240830A JP 3311893 A JP3311893 A JP 3311893A JP 3311893 A JP3311893 A JP 3311893A JP H06240830 A JPH06240830 A JP H06240830A
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英俊 五味
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軒先納まりをうまく利用することにより、軒
先において小屋裏の換気を簡易に行うことができるよう
にする。 【構成】 開示される発明は、軒先の換気構造であっ
て、比較的短いせいの鼻隠し材2を比較的長いせいのた
る木1の木口面に、両材の上端を揃えて取り付ける一
方、上記たる木1の下端に軒天井材3を張り付けること
により、上記鼻隠し材2の下端と上記軒天井材3の先端
部との間に、屋根裏を換気するための開口部Bを形成
し、化粧カバー材6によって、鼻隠し材2と上記開口部
Bと軒天井材3の先端部とを見え隠れとする。そして、
上記化粧カバー材6の上端部を野地板4に当接させる一
方、化粧カバー材6の下端部と軒天井材3の先端部との
間に、開口部Bと屋外とに通ずる所定の開端空間を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、軒先の換気構造に係
り、詳しくは、軒先において小屋裏(屋根裏)の換気を
行うことができる軒先の換気構造に関する。
【0002】
【従来の技術】屋根面が夏の陽光に焼き付けられると、
小屋裏には日中の熱が夜間までこもり、直下の部屋を蒸
し暑くする。これを避けるために、軒先に換気口を設
け、小屋裏の換気を促すことが必要となる。この場合、
換気口面積が天井面積に対して小さすぎると、換気が充
分なされず、小屋裏内が充分冷却されないばかりか、冬
季、小屋裏内にこもる暖かく湿っぽい空気が、戸外の冷
たい空気によって冷却された屋根面や妻小壁に触れて、
結露が発生する。この結露がひどい場合には、黴が発生
したり、塗料がはげたり、腐食したり等の被害が出る。
一方、換気口面積が充分大きすぎると、外観が醜悪にな
るばかりか、換気口から雨水が吹き込んでくるので不都
合である。
【0003】そこで、従来、換気が円滑に行われる一
方、換気口からの雨水の吹き込みを防止することができ
る軒先換気構造として、実開昭57−109129号公
報において、軒先化粧板によって鼻隠し材を覆うと共
に、段差形状の軒先換気金物と軒先見切材とで換気口を
設けるもの、実開平57−172834号公報におい
て、2重の鼻隠し材及び多孔体からなるもの、実開平2
−68944号公報において、軒先水切の換気孔面と破
風水切の換気孔面の2重構造により換気を行うもの、ま
た、実開平3−113036号公報において、鼻隠し材
と軒天井材との間に、一端が鼻隠し材裏面に固定され、
他端に軒天井材の縁端を受容する受け部が一体に形成さ
れ、通気穴が開設された換気金物を用いるもの等が提案
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
57−109129号公報のものは、軒先化粧板に加え
て専用の換気金物が必要となり、実開平57−1728
34号公報のものは、専用の換気部材(多孔体)に加え
て、鼻隠し材が1枚余計に必要となり、実開平2−68
944号公報のものは、2種類の複雑形状の水切が必要
となる上、両水切間の位置決め調整が煩雑である。ま
た、実開平3−113036号公報の軒先換気金物は、
釘打ち固定部位と嵌合固定部位とが異なるため、作業時
間が長くなるという欠点がある。
【0005】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、軒先納まりをうまく利用することにより、軒先
において小屋裏の換気を簡易に行うことができる軒先の
換気構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の軒先の換気構造は 比較的短いせい
の鼻隠し材を比較的長いせいのたる木の木口面に、両材
の上端を揃えて取り付ける一方、上記たる木の下端に軒
天井材を張り付けることにより、上記鼻隠し材の下端と
上記軒天井材の先端部との間に、屋根裏を換気するため
の開口部を形成し、化粧カバー材によって、上記鼻隠し
材と上記開口部と上記軒天井材の先端部とを見え隠れと
したことを特徴としている。
【0007】また、請求項2記載の軒先の換気構造は、
上記化粧カバー材の上端部を屋根下地材に当接させる一
方、上記化粧カバー材の下端部と上記軒天井材の先端部
との間に、上記開口部と屋外とに通ずる所定の開端空間
を設けたことを特徴としている。
【0008】
【作用】この発明の構成によれば、せいが比較的長いた
る木と、せいが比較的短い鼻隠し材と、単純形状の化粧
カバー材等から軒先の換気構造が得られ、小屋裏換気の
ための専用の部品を必要としない。すなわち、軒先納ま
りをうまく利用するだけの労力により、軒先において小
屋裏の換気を簡易に行うことが可能となる。加えて、化
粧カバー材を不燃性かつ防水性の材料から得るようにす
れば、軒先構造の耐火性及び防水性の向上にも寄与でき
る。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。図1は、この発明の一実施例である軒先
の換気構造を示す断面図、図2は同軒先の換気構造に用
いられる化粧カバー材の形状を示す部分斜視図である。
図1に示す軒先は、例えば、図3の符号Aで示す屋根部
分を構成する。
【0010】図1において、符号1は、図示せぬ軒梁か
ら突出する状態で、棟梁と軒梁との間に架設されたたる
木を示し、たる木1は、互いに所定の間隔を開けて、か
つ平行に複数本架設されている。各たる木1の木口面に
は、たる木1のせいよりも短いせいの鼻隠し材2が、そ
の上端をたる木1の上端に合わせて、突き付けられ釘打
ちされて固定されている。例えば、130mmせいのた
る木1を用いる場合には、120mmせいの鼻隠し材2
を用いるのが好適である。
【0011】たる木1の下端には、石膏ボード等の耐火
性の軒天井材3が直張りされ、これにより、軒天井材3
の先端部上面と鼻隠し材2の下端との間に、小屋裏に通
じる例えば幅10mmの隙間Bが自然に形成されてい
る。一方、たる木1の上端には、パーティクルボードや
構造用合板等の野地板4が張設され、野地板4の上面に
は、アスファルトルーフィング等の防水紙5が貼付され
て防水処理がなされている。
【0012】鼻隠し材2の外側面には、鼻形の化粧カバ
ー材6が、三角形のカバー受け木桟7を介して、釘打ち
されて固定されている。上記化粧カバー材6は、塩ビ鋼
板を折曲加工することにより一体的に得られる鼻形の折
曲長尺物であり、図2に示すように、被係止片61と、
化粧水切片62と、化粧換気片63とから概略なってい
る。上記被係止片61は、納まりを良くするためのもの
で、野地板4(防水紙5)の先端部上面と、瓦8を受け
ている瓦受け木桟9との間に介挿されている。上記化粧
水切片62は、鼻隠し材2、隙間B及び軒天井材3の先
端部を覆い隠し、軒先の外観を美麗に見せると共に、隙
間Bから雨水が吹き込むのを防止している。なお、化粧
水切片62は、軒天井材3の先端部に接触しないよう
に、鼻形に折曲されている。また、化粧換気片63は、
軒天井材3の先端部下面を無接触状態で覆い隠すように
配置され、これにより、軒裏を美麗に見せると共に、軒
天井材3との間で換気口Cを構成している。この換気口
Cは、隙間Bに通じている。これにより、冷たい外気
は、換気口C及び隙間Bを経由して、小屋裏に流れ込
み、一方、小屋裏の暖かい空気は、隙間B及び換気口C
を経由して屋外に流出するようになっている。
【0013】なお、上記カバー受け木桟7は、化粧水切
片62を受ける材であり、化粧水切片6の形状に対応す
るものとされ、鼻形(三角形)に形成されている。
【0014】上記構成によれば、小屋裏換気のための専
用の部品を用いることなく、軒先納まりをうまく利用す
るだけの労力により、小屋裏の換気を簡易に行うことが
可能となる。加えて、化粧カバー材を不燃性及び防水性
の材料により形成したので、軒先構造の耐火性及び防水
性の向上にも寄与できる。
【0015】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、化粧カバ
ー材は、塩ビ鋼板製のものに限定されない。また、化粧
カバー材の形状も、図1に示す鼻形のものに限らず、軒
先の形式や意匠効果を増すために、適宜、変形しても良
く、例えば、図4に示すような稲妻形の化粧カバー材6
Aでも良く、図5に示すような傘の柄形の化粧カバー材
6Bでも良い。このような化粧カバー材6,6A,6B
は、通気のための穿設工程を必要とせず、折曲加工だけ
で形成される比較的単純形状のものであるので、簡易に
得ることができ、また、所定の取付面を受け材や野地板
に当接して釘打ちするだけで、簡易に取付固定すること
ができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば、せいが比較的長いたる木と、せいが比較的短い
鼻隠し材と、単純形状の化粧カバー材等から軒先の換気
構造が得られ、小屋裏換気のための専用の部品を必要と
しない。すなわち、軒先納まりをうまく利用するだけの
労力により、軒先において小屋裏の換気を簡易に行うこ
とが可能となる。加えて、化粧カバー材を不燃性かつ防
水性の材料から得るようにすれば、軒先構造の耐火性及
び防水性の向上にも寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である軒先の換気構造を示
す断面図である。
【図2】同軒先の換気構造に用いられる化粧カバー材の
部分斜視図である。
【図3】実施例の説明に供する建物の外観図である。
【図4】実施例の変形例である軒先の換気構造を示す断
面図である。
【図5】実施例の変形例である軒先の換気構造を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 たる木 2 鼻隠し材 3 軒天井材 4 野地板(屋根下地材) 6,6A,6B 化粧カバー材 B 隙間(開口部) C 換気口(開端空間)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比較的短いせいの鼻隠し材を比較的長い
    せいのたる木の木口面に、両材の上端を揃えて取り付け
    る一方、前記たる木の下端に軒天井材を張り付けること
    により、 前記鼻隠し材の下端と前記軒天井材の先端部との間に、
    屋根裏を換気するための開口部を形成し、 化粧カバー材によって、前記鼻隠し材と前記開口部と前
    記軒天井材の先端部とを見え隠れとしたことを特徴とす
    る軒先の換気構造。
  2. 【請求項2】 前記化粧カバー材の上端部を屋根下地材
    に当接させる一方、前記化粧カバー材の下端部と前記軒
    天井材の先端部との間に、前記開口部と屋外とに通ずる
    所定の開端空間を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の軒先の換気構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009108580A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Gantan Beauty Ind Co Ltd 軒先唐草、及びそれを用いた軒先構造
JP2018100591A (ja) * 2018-03-15 2018-06-28 積水化学工業株式会社 庇パラペットの取り付け構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009108580A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Gantan Beauty Ind Co Ltd 軒先唐草、及びそれを用いた軒先構造
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