JPH0523697Y2 - - Google Patents

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JPH0523697Y2
JPH0523697Y2 JP1985110054U JP11005485U JPH0523697Y2 JP H0523697 Y2 JPH0523697 Y2 JP H0523697Y2 JP 1985110054 U JP1985110054 U JP 1985110054U JP 11005485 U JP11005485 U JP 11005485U JP H0523697 Y2 JPH0523697 Y2 JP H0523697Y2
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eaves
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ceiling
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、建築物の軒先周りに張設される破風
板又は鼻かくしとして用いられる軒先仕上げ板に
関し、特にその防火性、施工性、防水性の改良対
策に関するものである。
(従来の技術) 従来、破風板又は鼻かくしにはムク材、合板等
の木質板が用いられていた。
しかし、近年、このような軒先仕上げ板に対し
て防火性が要求されるとともに、上記木質板では
吸放湿による伸縮が大きいために表面に塗装した
塗膜が剥げやすく、3〜5年毎に塗装をしなけれ
ばならないという欠点があり、更には外壁材と同
色で仕上げたいという意匠上の要求がある。これ
らのことから、防火性があり、伸縮が少なく、か
つ外壁材と同系の材質であるケイ酸カルシウム板
や石綿セメント板等の無機質板を短冊状に加工し
たものを適用する試みがなされている。
(考案が解決しようとする課題) しかるに、上記の無機質板よりなる軒先仕上げ
板は、長尺で重量が大であるため、軒先の如き高
い所への施工は作業性が悪くかつ危険であり、施
工性が悪いものとなるとともに、取付け精度が悪
いことから雨水に対する防水性が悪くなるという
問題がある。
また、無機質板は硬質で脆弱であるため、表面
から釘やビスで屋根組の受け材に取付けたり、あ
るいは表面に雨樋用係止具をビス等で取付けたり
するに際しては、予めリード穴をあけておかない
と釘打ち等ができない。また、たとえ釘打ち等が
できても、木材に比べてシマリがないので、風圧
等で弛みやすいとともに、釘打ち部等から毛細管
現象で水が内側に回つて軒下天井を汚損するとい
う問題が生じる。
さらに、軒先仕上げ板の裏面側下端部に、軒下
天井の先端部を載置する突条部を設けるに当たつ
ては、切削加工性が悪いことから、該突条部を別
途接着等で設けることが考えられるが、これでは
使用状態においてこの接合部が露見して外観上良
くないとともに、強風等により上記突条部が壊れ
る可能性があり好ましくない。
本考案はかかる諸点に鑑みてなされたもので、
押出成形により一体成形された無機質材料よりな
る釘打ち部に沿つて独立した中空孔を設けたパネ
ル体を用いることにより、防火性、耐久性および
意匠性の向上は勿論のこと、軽量化により施工性
を改善するとともに、釘打ち性を良好にして取付
け強度および防水性を向上させ、さらに軒下天井
の先端部を載置する突条部の強度性および外観性
を良好にした軒先仕上げ板を提供することを目的
とする。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するため、本考案の解決手段
は、軒先周りに張設される軒先仕上げ板として、
無機質材料よりなる長尺のパネル体であつて、該
パネル体の上端部および下端部の釘打ち部に沿つ
て、パネル体内部にその長手方向に貫通するそれ
ぞれ独立した中空孔が設け、さらに、上記パネル
体の裏面側下端部に軒下天井の先端部を載置支持
する突条部を一体形成してなるものとする。
(作用) 上記の構成により、本考案の軒先仕上げ板で
は、パネル体が無機質材料よりなるので、防火性
に優れているとともに、水分や温度による伸縮が
少なく、伸縮によつて塗膜が剥れるといつたこと
が抑えられて耐久性が改善され、また外壁材と同
系の材質により外壁材との異和感がなく、コーデ
イネートされた意匠外観が得られる。
しかも、パネル体内部にその長手方向に貫通す
る中空孔が設けられていることにより、軽量化が
図られて、軒先への施工が作業性良くかつ取付け
精度良く行うことができ、施工性が良好となると
ともに、釘打ちに際してはパネル体の上端部およ
び下端部の釘打ち部に沿つて、パネル体内部に設
けられた中空孔を介して、釘をスムーズにかつ強
固に打ち込むことができ、取付け強度が良好とな
る。また、たとえ釘打ち部から毛細管現象によつ
て水が伝つても、この水は中空孔内にとどまつて
内側に回ることがないので、防水性が良好となり
軒下天井の汚損が防止される。
さらに、パネル体裏面側下端部に突条部が一体
形成されていることにより、軒下天井の先端部を
載置支持しても破損することがなく、十分な支持
強度が確保されるとともに、接合部がなく軒下天
井先端部が納められるので外観が良好となる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
第1図は本考案の第1実施例に係る軒先仕上げ
板A1を示し、1は軒先周りに張設される長尺の
パネル体であつて、該パネル体1は、ケイ酸カル
シウム板、石綿セメント板等、無機質材料よりな
り、パネル体1の内部(上下端寄りの釘打ち部に
対応する部位を含む)には長手方向に貫通する断
面方形状の中空孔2が多数個、パネル体短辺方向
に横列状に形成されており、押出成形により一体
成形されてなるものである。そして特に、上記中
空孔2のうちパネル体1の上端部および下端部に
それぞれ独立して設けられた中空孔2は、後述す
る取り付けに際して釘が挿入されるためのもので
ある。
さらに、上記パネル体1の裏面側下端部(第1
図では下面側左端部)には、長手方向に延び、軒
下天井の先端部を載置支持するための突条部3が
一体形成されている。また、該突条部3の内部に
も上記中空孔2よりも大きい中空孔2′が長手方
向に貫通して形成されていて、軽量化を図るよう
になされている。
次に、上記第1実施例の軒先仕上げ板A1を鼻
かくしとして用いた施工使用例を第2図に示す。
同図において、10は野地板であつて、該野地
板10上にはルーフイング材11を介して屋根材
12が敷設されており、また野地板10の先端部
には水切り材13が設けられている。また、14
は垂木であつて、該垂木14の先端には鼻かくし
用の下地材15が設けられている。また、16は
軒下天井であつて、該軒下天井16は軒下天井受
け材17に釘18等によつて取付けられている。
そして、軒先周りの上記下地材15に軒先仕上
げ板A1がその裏面側下端部の突条部3に軒下天
井16の先端部を載置せしめた状態で上端部およ
び下端部の釘打ち部にて釘19によつて順次張り
付けられる。その際、この釘19打ちはバネル体
1のそれぞれ独立した中空孔2を介してパネル部
1の表面の釘打ち部から打ち付けられ、かつ垂木
14の1に合致した長手方向の所定間隔毎に打ち
付けられる。また、軒先仕上げ板A1,A1同士の
接合部が下地材15の接合部と合致しない割り付
けで張設される。尚、上記釘19としてはステン
レススクリユーネイルが保持力、防食性の点で好
ましい。
その後、軒先仕上げ板A1,A1同志の接合部を
コーキング処理したのち、該接合部を含む表面が
塗装される。しかる後、雨樋20を係止する雨樋
係止材21が別の独立した中空孔2を介して釘1
9によつて軒先仕上げA1に取付けられる。
尚、軒先仕上げ板A1のコーナー部においては、
取り合い部となる裏面側の突条部3のうち一方の
突条部3の一部を切除して取付けて干渉しないよ
うにしている。また、このコーナー部において中
空孔2が外部に露出する部分では充填材やキヤツ
プにより該中空孔2の露出を隠蔽するようにして
いる。
したがつて、上記の如く施工される軒先仕上げ
板A1は、無機質材料よりなるパネル体1で構成
されているので、防火性に優れているとともに、
水等に対する伸縮が少なく、表面に塗装した塗膜
をその剥離を抑えて長期間安定維持できるなど、
耐久性に優れている。
しかも、上記パネル体1の内部には中空孔2,
2′が設けられているので、軽量化が図られて、
軒先への施工性を作業性良く安全にかつ取付け精
度良く行うことができ、施工性を向上できるとと
もに水仕舞を良好なものとすることができる。ま
た、パネル体1の上端部および下端寄部の釘打ち
部に沿つて、パネル体内部に貫通するそれぞれ独
立した中空孔2を介して、釘19打ちが行われる
ので、この中空孔2の存在によつて無機質製であ
るにも拘らず釘19打ちをスムーズにかつ強固に
行うことができ、軒先仕上げ板A1を風圧等でガ
タつくことなく確実に保持して取付け強度を向上
させることができる。また、たとえこの釘打ち部
から毛細管現象により水が侵入しても、この水は
中空孔2内にとどまつて内側へ回るようなことが
なく、軒下天井16の汚損を防止することができ
る。
また、軒下天井16の先端部が載置される突条
部3はパネル体1と一体形成されているので、支
持強度が大で軒下天井16を載置しても壊れるよ
うなことがない。しかも、一体形成により接着等
の接合部が存在しないので、使用状態において軒
下天井16先端部を外観良く納めることができ
る。
さらには、上記パネル体1は外装材と同系の材
質(無機質材)よりなるので、軒先周りに取付け
た場合外壁材との異和感がなく、コーデイネート
された外観を現出させることができる。
また、第3図〜第5図は本考案の第2〜第2実
施例に係る軒先仕上げA2〜A4を示す。第3図の
軒先仕上げ板A2では、パネル体1内部のうち釘
打ち部に沿つて対応する部位のみ(図ではパネル
体1を下地材15に取付けるための上下端寄りの
釘打ち部及び雨樋係止材21を軒先仕上げ板A2
に取付けるための釘打ち部の計4箇所)に中空孔
2を設けたものである。この軒先仕上げ板A2
場合、軒先の端部に張設すると、コーナー部で露
出する中空孔2の数が少なくなるため、その充填
作業を少なくして作業性の向上を図ることができ
るとともに、外観の向上を図ることができる。
また、第4図の軒先仕上げ板A3では、パネル
体1の表面側上端部(第4図では上面側右端部)
にも内部に大きな中空子2′を有する突条部4を
一体に設けたもので、水切り材を回つて軒先仕上
げ材A3上部から水が侵入するのを防止する上で
効果的である。また、第5図の軒先仕上げ板A4
では、パネル体1の裏面側下部に凹条溝を形成
し、該凹条溝5下方に連続して裏面側へ大きく突
出し、内部に大きな中空孔2′を例えば2個有す
る突条部3を設けたものであり、上記凹条溝5に
より軒下天井の取付け性および防水性を向上させ
るとともに、上記突条部3により重量をさほど増
やさずに底面に幅広に見せることができ外観を一
層良好にしたものである。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案の軒先仕上げ板に
よれば、上端部および下端部の釘打ち部に沿つ
て、パネル体内部にその長手方向に貫通するそれ
ぞれ独立した中空孔を有し、裏面側下端部に突条
部が一体形成された無機質材料よりなる長尺のパ
ネル体で構成したので、防水性および耐久性に優
れていることに加えて、上記中空孔により軽量が
図られて施工性を改善できるとともに、釘打ち性
が良好となつて取付け強度を向上でき、また釘打
ち部での防水性を向上させることができる。しか
も、上記突条部の一体形成により軒下天井を載置
支持する強度を十分に確保できるとともに軒下天
井先端部を接合部なく納めて外観の向上を図るこ
とができる。
さらに、外壁材と同質材により異和感をなくし
てコーデイネートされた外観を現出させることが
できる。よつて、防火性、施工性、防水性、強度
性、外観性などの良好な破風板又は鼻かくしを提
供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を例示し、第1図は第1
実施例の軒先仕上げ板の短辺側側面図、第2図は
同施工状態を示す断面図であり、第3図〜第5図
はそれぞれ第2,3および第4実施例の軒先仕上
げ板の短辺側側面図である。 1……パネル体、2……中空孔、3……突条
部、16……軒下天井、19……釘。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軒先周りに張設される無機質材料よりなる長尺
    のパネル体であつて、該パネル体の上端部および
    下端部の釘打ち部に沿つて、パネル体内部にその
    長手方向に貫通するそれぞれ独立した中空孔が設
    けられており、上記パネル体の裏面側下端部に軒
    下天井の先端部を載置支持する突条部が一体形成
    されてなることを特徴とする軒先仕上げ板。
JP1985110054U 1985-07-18 1985-07-18 Expired - Lifetime JPH0523697Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985110054U JPH0523697Y2 (ja) 1985-07-18 1985-07-18

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985110054U JPH0523697Y2 (ja) 1985-07-18 1985-07-18

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Publication Number Publication Date
JPS6219319U JPS6219319U (ja) 1987-02-05
JPH0523697Y2 true JPH0523697Y2 (ja) 1993-06-17

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ID=30988719

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JP1985110054U Expired - Lifetime JPH0523697Y2 (ja) 1985-07-18 1985-07-18

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JP2009127419A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Jeil Technos Co Ltd 壁型枠ユニットおよび壁型枠構造体

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JPS6219319U (ja) 1987-02-05

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