JPH0624045Y2

JPH0624045Y2 - 磁気テープ録音装置

Info

Publication number: JPH0624045Y2
Application number: JP1988161539U
Authority: JP
Inventors: 克彦木村; 輝義中橋
Original assignee: ティアツク株式会社
Priority date: 1988-12-12
Filing date: 1988-12-12
Publication date: 1994-06-22
Anticipated expiration: 2003-12-12
Also published as: JPH0280304U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は、アナログ入力端子とディジタル入力端子とを
有する磁気テープ録音装置即ちテープデッキに関する。

［従来の技術］ＣＤ（コンパクト・ディスク）プレーヤのアナログ出力
端子をテープデッキのアナログ入力端子に接続して、Ｃ
Ｄプレーヤから得られるアナログ信号を磁気テープ上に
記録することは既に行われている。

［考案が解決しようとする課題］ＣＤプレーヤの出力をアナログ信号でテープデッキに与
えると信号劣化（音質劣化）が生じるおそれがあるの
で、テープデッキ側にディジタル・アナログ（Ｄ／Ａ）
変換器を設け、ＣＤプレーヤからディジタル信号をテー
プデッキに与えることが考えられる。しかし、テープデ
ッキにＤ／Ａ変換器を内蔵させてディジタル信号をアナ
ログ信号に変換してアナログ記録回路に入力させると、
結局、テープデッキのアナログ入力端子にアナログ信号
を入力させた場合とさほど信号経路が変わらないために
信号劣化を大幅に改善させることができない。また、ア
ナログ入力の場合と同様に使用する磁気テープの種類に
応じた最大録音レベルの調整が必要になる。

そこで、本考案の目的はディジタル入力信号に対応した
アナログ信号の劣化を抑えることが可能であり、且つ使
用する磁気テープの種類に対応した最大録音レベルの設
定を容易に達成することが可能である磁気テープ録音装
置を提供することにある。

［課題を解決するための手段］上記目的を達成するための本考案は、磁気テープに音声
信号を記録するための記録ヘッドと、前記記録ヘッドに
接続された記録増幅器と、アナログ信号入力端子と、前
記アナログ信号入力端子に接続されており、且つレベル
調整器を含んでいるアナログ入力回路と、ディジタル信
号入力端子と、前記ディジタル信号入力端子に入力する
ディジタル信号のレベルを減衰させるために前記ディジ
タル信号入力端子に接続されたディジタルアッテネータ
と、前記ディジタルアッテネータに接続されたディジタ
ル・アナログ変換器と、前記アナログ入力回路から得ら
れるアナログ信号と前記ディジタル・アナログ変換器か
ら得られるアナログ信号とを択一的に選択して前記記録
増幅器に送るためのスイッチと、使用するために選択さ
れた磁気テープの種類を示す信号を得るための磁気テー
プ選択スイッチと、前記ディジタルアッテネータによる
録音レベルの調整を自動的に行うか、手動で行うかを指
示するための自動手動指示用スイッチと、前記自動手動
指示用スイッチによって手動調整が指示されている時に
前記録音レベルをアップさせるためのアップ調整用スイ
ッチと、前記自動手動指示用スイッチによって手動調整
が指示されている時に前記録音レベルをダウンさせるた
めのダウン調整用スイッチと、前記磁気テープ選択スイ
ッチと前記自動手動指示用スイッチと前記アップ調整用
スイッチと前記ダウン調整用スイッチと前記ディジタル
アッテネータとに接続され、前記自動手動指示用スイッ
チによって自動調整が指示されている時には前記磁気テ
ープ選択スイッチによって指示された種類の磁気テープ
に適合する録音レベルを自動的に得るためのアッテネー
タ制御信号を形成して前記ディジタルアッテネータを制
御し、前記自動手動指示用スイッチによって手動調整が
指示されている時には前記アップ調整用スイッチ又は前
記ダウン調整用スイッチで指示された録音レベルを得る
ためのアッテネータ制御信号を形成して前記ディジタル
アッテネータを制御する制御回路とを備えた磁気テープ
録音装置に係わるものである。

［考案の作用及び効果］本考案は次の作用及び効果を有する。

（イ）アナログ・ディジタル変換器の出力はアナログ系
のレベル調整器よりも後段にてスイッチを介して記録増
幅器に接続される。従って、ディジタル・アナログ変換
器から磁気ヘッドまでのアナログ信号経路が短くなり、
信号の劣化が少なくなる。

（ロ）ディジタル・アナログ変換器の前段のディジタル
アッテネータによって録音レベルの設定を行うので、ア
ナログによる録音レベルの設定よりも容易且つ正確に設
定することができる。

（ハ）自動手動指示用スイッチによって手動調整を指示
してアップ調整用スイッチ又はダウン調整用スイッチに
よって録音レベルの設定を手動によって行うことができ
るように構成されているので、所望録音レベルの設定を
容易に行うことができる。

［実施例］図面を参照して本考案の実施例に係わる磁気テープ録音
装置即ちテープデッキについて説明する。

点線で囲んで示すカセット型テープデッキ１は、テープ
カセットの磁気テープ２に接触する記録磁気ヘッド３を
有している。磁気ヘッド３には記録増幅器４が接続され
ていると共に記録バイアス回路（図示せず）が接続され
ている。なお、記録バイアス回路は使用する磁気テープ
２の種類（ノーマル、メタル等）の変化に応じてバイア
スを切り換えるように構成されている。このテープデッ
キ１はアナログ入力端子５の他にディジタル入力端子６
を有する。アナログ入力端子５にはバッファ増幅器７，
８とレベル調整器９とから成るアナログ入力回路１０が
接続されている。

ディジタル入力端子６にはディジタル入力回路１１を介
してディジタル信号処理回路１２が接続されている。こ
のディジタル信号処理回路１２はディジタルフィルタ１
３とディジタルアッテネータ（減衰器）１４とから成
る。ディジタルアッテネータ１４はマイクロコンピュー
タから成る制御回路１５の出力で指定された減衰状態に
なる。

ディジタルアッテネータ１４の出力段にはディジタル・
アナログ（Ｄ／Ａ）変換器１６及びローパスフィルタ１
７が接続されている。

切換スイッチ１８は接点ａとｂとを有してアナログ入力
回路１０とローパスフィルタ１７とを記録増幅器４に択
一的に接続するものである。この切換スイッチ１８は、
制御回路１５に入力選択状態を知らせるためのスイッチ
１９に連動する。スイッチ１９は接点ａに投入された時
にアナログ入力選択を示す信号（高レベル）を制御回路
１５に与え、接点ｂに投入された時にディジタル入力選
択を示す信号（低レベル）を制御回路１５に与える。

制御回路１５に接続された３個の磁気テープ選択スイッ
チ２０、２１、２２はノーマルテープ、ハイポジション
テープ、メタルテープを示す信号をそれぞれ制御回路１
５に与えるものであり、記録バイアス切換スイッチ（図
示せず）に連動する。

制御回路１５に接続されたスイッチ２３はディジタルレ
ベル調整の自動と手動の切換スイッチである。制御回路
１５に接続されたスイッチ２４は手動レベル調整におけ
るレベルアップを指令するためのものである。制御回路
１５に接続されたスイッチ２５は手動レベル調整におけ
るレベルダウンを指令するためのものである。

制御回路１５はマイクロコンピュータを含み、スイッチ
１９〜２５に応答して最適減衰レベルを決定し、最適減
衰レベルを設定するための制御信号をディジタルアッテ
ネータ１４に与える。減衰量設定データは例えば６ビッ
トから成り、種々のレベルを設定し得る。

２６はディジタル機器としてのＣＤプレーヤであってデ
ィジタル出力端子２７を設けたものである。このディジ
タル出力端子２７はテープデッキ１のディジタル入力端
子６に接続される。

テープデッキ１のディジタル入力端子６に例えばＣＤプ
レーヤ２６を接続し、またテープ２をノーマルテープと
して記録を行う場合には、スイッチ１８、１９の接点ｂ
をオンにする。また、スイッチ２０をオン操作する。こ
れにより、制御回路１５はノーマルテープに適合する減
衰量を示すデータをディジタル減衰器１４に与える。こ
の結果、アナログ入力回路１０のレベル調整器９による
レベル調整のようなわずらわしい調整を伴わずに自動的
にノーマルテープの最大録音レベルが設定される。減衰
されたディジタル信号はＤ／Ａ変換器１６でアナログ信
号に変換され、アナログ系のレベル調整器９を介さずに
記録増幅器４の入力になる。

テープ２がノーマル以外のテープの場合もノーマルの場
合と同様に選択されたテープに適合する最大録音レベル
がディジタルアッテネータ１４で設定される。

スイッチ２０、２１、２２による自動設定によってほぼ
最適なレベル設定を行うことができるが、手動でレベル
調整を行うこともできる。この場合には自動手動切換ス
イッチ２３を操作して手動モードとした後に、アップス
イッチ２４又はダウンスイッチ２５を操作して減衰量制
御データの内容を変え、所望の制御データをディジタル
アッテネータ１４に与える。

アナログ入力端子５にアナログ信号を入力させる時に
は、スイッチ１８を接点ａに投入し、従来と同様に記録
する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例のテープデッキを示すブロック
図である。１…テープデッキ、２…テープ、３…磁気ヘッド、４…
記録増幅器、５…アナログ入力端子、６…ディジタル入
力端子、９…レベル調整器、１０…アナログ入力回路、
１２…ディジタル信号処理回路、１４…ディジタルアッ
テネータ、１５…制御回路、１６…Ｄ／Ａ変換器、１８
…スイッチ、２０、２１、２２…磁気テープ選択スイッ
チ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】磁気テープに音声信号を記録するための記
録ヘッドと、前記記録ヘッドに接続された記録増幅器と、アナログ信号入力端子と、前記アナログ信号入力端子に接続されており、且つレベ
ル調整器を含んでいるアナログ入力回路と、ディジタル信号入力端子と、前記ディジタル信号入力端子に入力するディジタル信号
のレベルを減衰させるために前記ディジタル信号入力端
子に接続されたディジタルアッテネータと、前記ディジタルアッテネータに接続されたディジタル・
アナログ変換器と、前記アナログ入力回路から得られるアナログ信号と前記
ディジタル・アナログ変換器から得られるアナログ信号
とを択一的に選択して前記記録増幅器に送るためのスイ
ッチと、使用するために選択された磁気テープの種類を示す信号
を得るための磁気テープ選択スイッチと、前記ディジタルアッテネータによる録音レベルの調整を
自動的に行うか、手動で行うかを指示するための自動手
動指示用スイッチと、前記自動手動指示用スイッチによって手動調整が指示さ
れている時に前記録音レベルをアップさせるためのアッ
プ調整用スイッチと、前記自動手動指示用スイッチによって手動調整が指示さ
れている時に前記録音レベルをダウンさせるためのダウ
ン調整用スイッチと、前記磁気テープ選択スイッチと前記自動手動指示用スイ
ッチと前記アップ調整用スイッチと前記ダウン調整用ス
イッチと前記ディジタルアッテネータとに接続され、前
記自動手動指示用スイッチによって自動調整が指示され
ている時には前記磁気テープ選択スイッチによって指示
された種類の磁気テープに適合する録音レベルを自動的
に得るためのアッテネータ制御信号を形成して前記ディ
ジタルアッテネータを制御し、前記自動手動指示用スイ
ッチによって手動調整が指示されている時には前記アッ
プ調整用スイッチ又は前記ダウン調整用スイッチで指示
された録音レベルを得るためのアッテネータ制御信号を
形成して前記ディジタルアッテネータを制御する制御回
路とを備えた磁気テープ録音装置。