JPH06239649A - ガラス容器用擦り傷遮蔽剤及びガラス容器 - Google Patents
ガラス容器用擦り傷遮蔽剤及びガラス容器Info
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- JPH06239649A JPH06239649A JP5021593A JP5021593A JPH06239649A JP H06239649 A JPH06239649 A JP H06239649A JP 5021593 A JP5021593 A JP 5021593A JP 5021593 A JP5021593 A JP 5021593A JP H06239649 A JPH06239649 A JP H06239649A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガラス容器に擦り傷が発生するのを防止し、
また発生した擦り傷を遮蔽する。 【構成】 下記一般式(1)で示されるシリコーン樹脂
と、炭素数16以上の一価アルコール又は炭素数8以上
の脂肪酸と炭素数3以上の一価アルコール部分からなる
脂肪酸の一価アルコールエステルとを含有する。 【化1】 (ただし、式中R1は置換もしくは非置換のアルキル
基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基又はシク
ロアルキル基、R2は炭素数1〜8のアルキル基、a,
b,c,dは0.5<a<2、0.4≦b≦2、c+d
=1,d/(c+d)=0〜0.5を満たす数。) 【効果】 本発明の遮蔽剤は、ガラスとなじみがよいた
め、密着性、遮蔽性に優れた皮膜が得られる。この皮膜
は強度、硬度が大きく滑り性がよいため、擦り傷の発生
を効果的に防止することができる。
また発生した擦り傷を遮蔽する。 【構成】 下記一般式(1)で示されるシリコーン樹脂
と、炭素数16以上の一価アルコール又は炭素数8以上
の脂肪酸と炭素数3以上の一価アルコール部分からなる
脂肪酸の一価アルコールエステルとを含有する。 【化1】 (ただし、式中R1は置換もしくは非置換のアルキル
基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基又はシク
ロアルキル基、R2は炭素数1〜8のアルキル基、a,
b,c,dは0.5<a<2、0.4≦b≦2、c+d
=1,d/(c+d)=0〜0.5を満たす数。) 【効果】 本発明の遮蔽剤は、ガラスとなじみがよいた
め、密着性、遮蔽性に優れた皮膜が得られる。この皮膜
は強度、硬度が大きく滑り性がよいため、擦り傷の発生
を効果的に防止することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば回収して繰返し
使用されるビール瓶、清涼飲料水の瓶などのガラス容器
面に擦り傷が発生するのを防止し、また発生した擦り傷
を遮蔽するために使用されるガラス容器用擦り傷遮蔽剤
及び該遮蔽剤で被覆したガラス容器に関する。
使用されるビール瓶、清涼飲料水の瓶などのガラス容器
面に擦り傷が発生するのを防止し、また発生した擦り傷
を遮蔽するために使用されるガラス容器用擦り傷遮蔽剤
及び該遮蔽剤で被覆したガラス容器に関する。
【0002】
【従来の技術】ビール,清涼飲料,牛乳などに使用され
ているガラス容器は、通常、回収されて繰り返し使用さ
れている。このように回収されて繰り返し使用されるガ
ラス容器は充填工程や流通工程でガラス容器同士或いは
ガラス容器とプラスチックケースや機械等の金属との接
触によりガラス容器面に擦り傷が発生し、その結果著し
く外観が損なわれて瓶詰飲料の商品価値が低下する。そ
こで、従来からガラス容器面に遮蔽剤を塗布して擦り傷
を防止したり、発生した擦り傷を遮蔽する試みがなされ
ている。
ているガラス容器は、通常、回収されて繰り返し使用さ
れている。このように回収されて繰り返し使用されるガ
ラス容器は充填工程や流通工程でガラス容器同士或いは
ガラス容器とプラスチックケースや機械等の金属との接
触によりガラス容器面に擦り傷が発生し、その結果著し
く外観が損なわれて瓶詰飲料の商品価値が低下する。そ
こで、従来からガラス容器面に遮蔽剤を塗布して擦り傷
を防止したり、発生した擦り傷を遮蔽する試みがなされ
ている。
【0003】この場合、このようにガラス容器の擦り傷
の発生を防止し、擦り傷を遮蔽する材料としては、下記
のような特性が要求される。
の発生を防止し、擦り傷を遮蔽する材料としては、下記
のような特性が要求される。
【0004】(1)擦り傷遮蔽性がよいこと。 (2)擦り傷の発生する条件に耐えられる程度に皮膜の
強度が大きく、表面の滑り性がよいこと。 (3)表面にべとつき(粘着感)や異常な滑り感などの
異物感がなく、非塗工部と塗工部の差が見立たないこ
と、また、ほこりや汚れを吸着しにくいこと。 (4)室温程度で皮膜を形成し、所要の物性が得られる
こと。 (5)水につけても遮蔽性が保存されること、また、水
につけた時に水面に油膜を生じないこと。 (6)回収後の洗瓶工程で容易に且つ完全に除去できる
こと。 (7)充填工程でラベル貼りに影響したり、ラベルに損
傷を与えるものではないこと。 (8)遮蔽剤そのものが有害でなく、人体や食品に触れ
ても安全であること、また、希釈して使用する場合には
希釈剤が有害でないこと。
強度が大きく、表面の滑り性がよいこと。 (3)表面にべとつき(粘着感)や異常な滑り感などの
異物感がなく、非塗工部と塗工部の差が見立たないこ
と、また、ほこりや汚れを吸着しにくいこと。 (4)室温程度で皮膜を形成し、所要の物性が得られる
こと。 (5)水につけても遮蔽性が保存されること、また、水
につけた時に水面に油膜を生じないこと。 (6)回収後の洗瓶工程で容易に且つ完全に除去できる
こと。 (7)充填工程でラベル貼りに影響したり、ラベルに損
傷を与えるものではないこと。 (8)遮蔽剤そのものが有害でなく、人体や食品に触れ
ても安全であること、また、希釈して使用する場合には
希釈剤が有害でないこと。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、このような目的
の遮蔽剤にシリコーン樹脂を使用することは公知であ
り、例えば特公昭57−17863号公報にはフェニル
基を含むオルガノポリシロキサン樹脂が提案されてい
る。また、特開昭62−265146号公報にはRSi
(OR)3とSi(OR)4との反応生成物を用いるガラ
ス容器のかすれ傷塗布剤が記載されているが、これらの
皮膜は擦り傷の遮蔽は充分であるものの、強度が十分で
ないため摩擦等による皮膜自身の傷つきやガラス瓶の傷
つきを充分に防止することができず、傷によって瓶の表
面が白化する傾向があった。
の遮蔽剤にシリコーン樹脂を使用することは公知であ
り、例えば特公昭57−17863号公報にはフェニル
基を含むオルガノポリシロキサン樹脂が提案されてい
る。また、特開昭62−265146号公報にはRSi
(OR)3とSi(OR)4との反応生成物を用いるガラ
ス容器のかすれ傷塗布剤が記載されているが、これらの
皮膜は擦り傷の遮蔽は充分であるものの、強度が十分で
ないため摩擦等による皮膜自身の傷つきやガラス瓶の傷
つきを充分に防止することができず、傷によって瓶の表
面が白化する傾向があった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
ガラスとのなじみが良く、密着性及びガラスの擦り傷の
遮蔽性に優れ、滑り性も良好で、皮膜自身やガラス面へ
のかすり傷の発生を効果的に防止し得、しかも使用性、
作業性の良いガラス容器用擦り傷遮蔽剤及び該遮蔽剤の
硬化皮膜で被覆されたガラス容器を提供することを目的
とする。
ガラスとのなじみが良く、密着性及びガラスの擦り傷の
遮蔽性に優れ、滑り性も良好で、皮膜自身やガラス面へ
のかすり傷の発生を効果的に防止し得、しかも使用性、
作業性の良いガラス容器用擦り傷遮蔽剤及び該遮蔽剤の
硬化皮膜で被覆されたガラス容器を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、上
記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、シリコー
ン樹脂として下記一般式(1)で示されるシリコーン樹
脂を使用すること、更にこのシリコーン樹脂に炭素数1
6以上の一価アルコール又は炭素数8以上の脂肪酸と炭
素数3以上の一価アルコールとのエステルを使用するこ
とにより、硬くて滑りの良い皮膜が得られ、擦り傷の発
生を効果的に防止し得、またこの皮膜は耐水性が良く、
油膜浮上もなく、均一でガラスに対しなじみが良く、優
れた密着性を有することを知見し、本発明をなすに至っ
た。
記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、シリコー
ン樹脂として下記一般式(1)で示されるシリコーン樹
脂を使用すること、更にこのシリコーン樹脂に炭素数1
6以上の一価アルコール又は炭素数8以上の脂肪酸と炭
素数3以上の一価アルコールとのエステルを使用するこ
とにより、硬くて滑りの良い皮膜が得られ、擦り傷の発
生を効果的に防止し得、またこの皮膜は耐水性が良く、
油膜浮上もなく、均一でガラスに対しなじみが良く、優
れた密着性を有することを知見し、本発明をなすに至っ
た。
【0008】従って、本発明は下記一般式(1)で示さ
れるシリコーン樹脂と、炭素数16以上の一価アルコー
ル及び炭素数8以上の脂肪酸と炭素数3以上の一価アル
コールとのエステルから選ばれる有機化合物とを含有し
てなることを特徴とするガラス容器用擦り傷遮蔽剤、特
に硬化皮膜の鉛筆引っかき値が2B以上である遮蔽剤、
及び該遮蔽剤の硬化皮膜で被覆されたガラス容器を提供
する。
れるシリコーン樹脂と、炭素数16以上の一価アルコー
ル及び炭素数8以上の脂肪酸と炭素数3以上の一価アル
コールとのエステルから選ばれる有機化合物とを含有し
てなることを特徴とするガラス容器用擦り傷遮蔽剤、特
に硬化皮膜の鉛筆引っかき値が2B以上である遮蔽剤、
及び該遮蔽剤の硬化皮膜で被覆されたガラス容器を提供
する。
【0009】
【化2】 (ただし、式中R1は置換もしくは非置換のアルキル
基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基又はシク
ロアルキル基、R2は炭素数1〜8のアルキル基、a,
b,c,dは0.5<a<2、0.4≦b≦2、c+d
=1,d/(c+d)=0〜0.5を満たす数。)
基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基又はシク
ロアルキル基、R2は炭素数1〜8のアルキル基、a,
b,c,dは0.5<a<2、0.4≦b≦2、c+d
=1,d/(c+d)=0〜0.5を満たす数。)
【0010】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明に係るガラス容器用擦り傷遮蔽剤は、 (A)硬化性シリコーン樹脂、 (B)有機化合物 を含有する。
と、本発明に係るガラス容器用擦り傷遮蔽剤は、 (A)硬化性シリコーン樹脂、 (B)有機化合物 を含有する。
【0011】ここで、(A)成分のシリコーン樹脂は、
(B)成分の有機化合物と共用することにより、ガラス
容器の表面に密着した均一な皮膜を形成するものであ
り、下記一般式(1)で示されるものを使用する。
(B)成分の有機化合物と共用することにより、ガラス
容器の表面に密着した均一な皮膜を形成するものであ
り、下記一般式(1)で示されるものを使用する。
【0012】
【化3】 (ただし、式中R1は置換もしくは非置換のアルキル
基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基又はシク
ロアルキル基、R2は炭素数1〜8のアルキル基、a,
b,c,dは0.5<a<2、0.4≦b≦2、c+d
=1,d/(c+d)=0〜0.5を満たす数。)
基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基又はシク
ロアルキル基、R2は炭素数1〜8のアルキル基、a,
b,c,dは0.5<a<2、0.4≦b≦2、c+d
=1,d/(c+d)=0〜0.5を満たす数。)
【0013】この場合、R1のアルキル基としては炭素
数1〜4のもの、アルケニル基としては炭素数2〜5の
もの、アリール基としては炭素数6〜10のもの、アラ
ルキル基としてはアルキル基部分が炭素数1〜4、アリ
ール基部分が炭素数6〜10のもの、シクロアルキル基
としては炭素数5〜10のものが好ましい。
数1〜4のもの、アルケニル基としては炭素数2〜5の
もの、アリール基としては炭素数6〜10のもの、アラ
ルキル基としてはアルキル基部分が炭素数1〜4、アリ
ール基部分が炭素数6〜10のもの、シクロアルキル基
としては炭素数5〜10のものが好ましい。
【0014】R1として、メチル基,エチル基,プロピ
ル基,ブチル基等のアルキル基、ビニル基,アリル基等
のアルケニル基、フェニル基,トリル基等のアリール
基、β−フェニルエチル基,β−フェニルプロピル基等
のアラルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル
基やこれらの有機基の炭素原子に結合した水素原子の一
部又は全部をハロゲン原子,シアノ基等で置換したクロ
ルメチル基,フルオロプロピル基,シアノメチル基等を
例示することができる。
ル基,ブチル基等のアルキル基、ビニル基,アリル基等
のアルケニル基、フェニル基,トリル基等のアリール
基、β−フェニルエチル基,β−フェニルプロピル基等
のアラルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル
基やこれらの有機基の炭素原子に結合した水素原子の一
部又は全部をハロゲン原子,シアノ基等で置換したクロ
ルメチル基,フルオロプロピル基,シアノメチル基等を
例示することができる。
【0015】R1は互いに同一でも異なっていても良い
が、硬さ、硬化性、入手の容易さからメチル基が有利で
あり、またガラスと屈折率を近づけて遮蔽性を向上させ
たり、可撓性を付与する目的で、フェニル基やビニル基
等を使用したり、これらの基を互いに組み合わせて使用
することができる。
が、硬さ、硬化性、入手の容易さからメチル基が有利で
あり、またガラスと屈折率を近づけて遮蔽性を向上させ
たり、可撓性を付与する目的で、フェニル基やビニル基
等を使用したり、これらの基を互いに組み合わせて使用
することができる。
【0016】また、アルコキシ基を示すR2OのR2は炭
素数1〜8のアルキル基であり、例えば、メチル基,エ
チル基,プロピル基,ブチル基,アミル基,オクチル基
などが例示されるが、硬化時の皮膜形成に与える効果か
らはR2Oとしてメトキシ基が好ましく、また硬化時に
生成する副生物の臭気が少ないことや有害性の点ではエ
トキシ基であることが好ましい。
素数1〜8のアルキル基であり、例えば、メチル基,エ
チル基,プロピル基,ブチル基,アミル基,オクチル基
などが例示されるが、硬化時の皮膜形成に与える効果か
らはR2Oとしてメトキシ基が好ましく、また硬化時に
生成する副生物の臭気が少ないことや有害性の点ではエ
トキシ基であることが好ましい。
【0017】なお、(A)成分の使用量は、遮蔽剤全体
の40%(重量%、以下同じ)以下、特に5〜30%で
あることが好適である。
の40%(重量%、以下同じ)以下、特に5〜30%で
あることが好適である。
【0018】一方、(B)成分の有機化合物は(A)成
分のシリコーン樹脂と共用して硬化皮膜に滑り性を付与
するものであり、炭素数16以上の一価アルコール及び
炭素数8以上の脂肪酸部分と炭素数3以上の一価アルコ
ール部分からなる脂肪酸の一価アルコールエステルから
選ばれるものである。この場合アルコールは炭素数が1
6以上のものであれば制限はないが、特に炭素数18〜
35のものが好適である。炭素数が16未満の場合に
は、硬化後の塗膜に好ましくない滑り性を生じたり、耐
水性が低下して油膜を生じたり、塗膜外観が劣化したり
する。また、脂肪酸エステルは炭素数8以上の脂肪酸部
分と炭素数3以上の一価アルコール部分からなるもので
あれば制限はないが、特に脂肪酸部分の炭素数が8〜3
0で一価アルコールの炭素数が3〜35であるものが好
適である。具体的には、セチルアルコール,ステアリル
アルコール,エイコシルアルコール,ベヘニルアルコー
ル,セチルアルコール,オクタコシルアルコール等の直
鎖状アルコール類、2−ヘキシルドデカノール,2−オ
クチルドデカノール,(C13H27)(C11H23)CHC
H2OHの構造式で示されるアルコール等の分岐状アル
コール類などのアルコール類、2−エチルヘキサン酸セ
チル,ミリスチン酸イソプロピル,ミリスチン酸オクチ
ルドデシル,ミリスチン酸ミリスチル,ミリスチン酸ヘ
キシルデシル,パルミチン酸イソプロピル,パルミチン
酸2−エチルヘキシル,ステアリン酸ブチル,ステアリ
ン酸2−エチルヘキシル,ステアリン酸イソトリデシ
ル,ステアリン酸ステアリル,オレイン酸イソブチル,
オレイン酸オクチル,オレイン酸ラウリル,オレイン酸
オレイル,オレイン酸2−エチルヘキシル,オレイン酸
デシル,オレイン酸オクチルドデシル,ベヘニン酸オク
チルドデシル,ベヘニン酸ベヘニル等の脂肪酸の一価ア
ルコールエステルなどを挙げることができ、これらは市
販品として入手することができる。特にC18−C35のア
ルコール類やミリスチン酸,パルミチン酸,ステアリン
酸,オレイン酸のエステル等が好適に使用される。
分のシリコーン樹脂と共用して硬化皮膜に滑り性を付与
するものであり、炭素数16以上の一価アルコール及び
炭素数8以上の脂肪酸部分と炭素数3以上の一価アルコ
ール部分からなる脂肪酸の一価アルコールエステルから
選ばれるものである。この場合アルコールは炭素数が1
6以上のものであれば制限はないが、特に炭素数18〜
35のものが好適である。炭素数が16未満の場合に
は、硬化後の塗膜に好ましくない滑り性を生じたり、耐
水性が低下して油膜を生じたり、塗膜外観が劣化したり
する。また、脂肪酸エステルは炭素数8以上の脂肪酸部
分と炭素数3以上の一価アルコール部分からなるもので
あれば制限はないが、特に脂肪酸部分の炭素数が8〜3
0で一価アルコールの炭素数が3〜35であるものが好
適である。具体的には、セチルアルコール,ステアリル
アルコール,エイコシルアルコール,ベヘニルアルコー
ル,セチルアルコール,オクタコシルアルコール等の直
鎖状アルコール類、2−ヘキシルドデカノール,2−オ
クチルドデカノール,(C13H27)(C11H23)CHC
H2OHの構造式で示されるアルコール等の分岐状アル
コール類などのアルコール類、2−エチルヘキサン酸セ
チル,ミリスチン酸イソプロピル,ミリスチン酸オクチ
ルドデシル,ミリスチン酸ミリスチル,ミリスチン酸ヘ
キシルデシル,パルミチン酸イソプロピル,パルミチン
酸2−エチルヘキシル,ステアリン酸ブチル,ステアリ
ン酸2−エチルヘキシル,ステアリン酸イソトリデシ
ル,ステアリン酸ステアリル,オレイン酸イソブチル,
オレイン酸オクチル,オレイン酸ラウリル,オレイン酸
オレイル,オレイン酸2−エチルヘキシル,オレイン酸
デシル,オレイン酸オクチルドデシル,ベヘニン酸オク
チルドデシル,ベヘニン酸ベヘニル等の脂肪酸の一価ア
ルコールエステルなどを挙げることができ、これらは市
販品として入手することができる。特にC18−C35のア
ルコール類やミリスチン酸,パルミチン酸,ステアリン
酸,オレイン酸のエステル等が好適に使用される。
【0019】この(B)成分の使用量は特に制限はない
が、(A)成分100部(重量部、以下同じ)に対して
0.05〜20部、特に0.1〜10部とすることが好
適である。
が、(A)成分100部(重量部、以下同じ)に対して
0.05〜20部、特に0.1〜10部とすることが好
適である。
【0020】本発明の遮蔽剤は上記(A),(B)を主
成分とし、室温下において空気中の水分等により硬化し
て皮膜を形成するものであるが、更に硬化を促進するた
めの触媒を使用しても良い。
成分とし、室温下において空気中の水分等により硬化し
て皮膜を形成するものであるが、更に硬化を促進するた
めの触媒を使用しても良い。
【0021】かかる触媒の例としては、オルガノポリシ
ロキサンの縮合触媒として知られているものを使用する
ことが可能であり、例えば、 (1)トリエタノールアミン等の有機アミン類 (2)オクチル酸亜鉛,オクチル酸錫等のカルボン酸金
属塩類 (3)ジブチル錫ジラウレート,ジブチル錫ジオクテー
ト等の有機錫化合物 (4)テトラブチルチタネート,テトラプロピルチタネ
ート等のチタン酸エステル類 (5)アセチルアセトンアルミニウム塩等のアルミニウ
ム有機化合物 (6)三フッ化ホウ素トリエチルアミン錯体等のフッ化
ホウ素化合物 等を挙げることができる。これらのうち、安全衛生上か
らは、テトラブチルチタネート等のチタン酸エステル類
やジブチル錫ジラウレート等が好ましい。
ロキサンの縮合触媒として知られているものを使用する
ことが可能であり、例えば、 (1)トリエタノールアミン等の有機アミン類 (2)オクチル酸亜鉛,オクチル酸錫等のカルボン酸金
属塩類 (3)ジブチル錫ジラウレート,ジブチル錫ジオクテー
ト等の有機錫化合物 (4)テトラブチルチタネート,テトラプロピルチタネ
ート等のチタン酸エステル類 (5)アセチルアセトンアルミニウム塩等のアルミニウ
ム有機化合物 (6)三フッ化ホウ素トリエチルアミン錯体等のフッ化
ホウ素化合物 等を挙げることができる。これらのうち、安全衛生上か
らは、テトラブチルチタネート等のチタン酸エステル類
やジブチル錫ジラウレート等が好ましい。
【0022】なお、触媒使用量は、(A)成分100部
に対して、約0.05〜20部、好ましくは0.1〜1
0部が適当である。
に対して、約0.05〜20部、好ましくは0.1〜1
0部が適当である。
【0023】本発明には、更に各種の補助成分、例えば
揮発性オルガノシロキサン等の溶剤ないしは分散媒、安
定剤、揺変剤、着色剤、充填剤等も含有させることがで
きる。なお、上記揮発性オルガノシロキサン等の溶剤な
いしは分散媒を使用する場合には、安全衛生上からはエ
タノール、イソパラフィン系脂肪酸炭化水素が好ましい
が、必要に応じて例えばメタノール,プロパノール,ブ
タノール等の低級アルコールや所要溶解能を有する他の
有機溶剤を使用することもできる。
揮発性オルガノシロキサン等の溶剤ないしは分散媒、安
定剤、揺変剤、着色剤、充填剤等も含有させることがで
きる。なお、上記揮発性オルガノシロキサン等の溶剤な
いしは分散媒を使用する場合には、安全衛生上からはエ
タノール、イソパラフィン系脂肪酸炭化水素が好ましい
が、必要に応じて例えばメタノール,プロパノール,ブ
タノール等の低級アルコールや所要溶解能を有する他の
有機溶剤を使用することもできる。
【0024】本発明の擦り傷遮蔽剤で形成した硬化皮膜
の鉛筆硬度(JISK−5400,8・4記載の方法に
基づいて測定)は2B以上であることが好ましい。鉛筆
硬度が2B未満の場合には、皮膜の強度が不足するため
充分な擦り傷防止効果が得られない。
の鉛筆硬度(JISK−5400,8・4記載の方法に
基づいて測定)は2B以上であることが好ましい。鉛筆
硬度が2B未満の場合には、皮膜の強度が不足するため
充分な擦り傷防止効果が得られない。
【0025】また、この擦り傷遮蔽剤で形成した硬化皮
膜の動摩擦係数は2以下であることが好ましい。動摩擦
係数が3より高い場合には皮膜の滑り性が不足して、充
分な擦り傷防止効果が得られない場合がある。
膜の動摩擦係数は2以下であることが好ましい。動摩擦
係数が3より高い場合には皮膜の滑り性が不足して、充
分な擦り傷防止効果が得られない場合がある。
【0026】本発明の擦り傷遮蔽剤が適用されるガラス
容器は、特に制限されないが、ビール、清涼飲料、牛
乳、酒の容器等の市場から回収されて再使用されるもの
が有効に用いられる。
容器は、特に制限されないが、ビール、清涼飲料、牛
乳、酒の容器等の市場から回収されて再使用されるもの
が有効に用いられる。
【0027】本発明の遮蔽剤をガラス容器に塗布する方
法としては、刷毛塗り、スプレー法、浸漬法、フローコ
ーター法、転写法等、通常行なわれている方法、その他
の任意の方法を採用することができる。また、塗布すべ
き場所は、擦り傷発生部位や擦り傷が生じ易い部位であ
るが、このような部位のみに限定されるものではない。
法としては、刷毛塗り、スプレー法、浸漬法、フローコ
ーター法、転写法等、通常行なわれている方法、その他
の任意の方法を採用することができる。また、塗布すべ
き場所は、擦り傷発生部位や擦り傷が生じ易い部位であ
るが、このような部位のみに限定されるものではない。
【0028】本発明の遮蔽剤は、ラベルのインクを溶解
せず、ラベルを損傷することがないので、ラベルを貼付
した後に塗工することができる。
せず、ラベルを損傷することがないので、ラベルを貼付
した後に塗工することができる。
【0029】塗工した後は、室温に1〜96時間程度放
置することにより、表面貼着性のない皮膜を得ることが
できるが、硬化時間の短縮や揮発性オルガノシロキサン
の除去、その他の必要に応じて、ガラス容器中の内容物
の品質を損なわない程度の加熱処理を行なってもよい。
置することにより、表面貼着性のない皮膜を得ることが
できるが、硬化時間の短縮や揮発性オルガノシロキサン
の除去、その他の必要に応じて、ガラス容器中の内容物
の品質を損なわない程度の加熱処理を行なってもよい。
【0030】なお、硬化皮膜の厚みは任意であるが、擦
り傷を遮蔽する効果、皮膜の強度及び洗浄工程で容易に
除去することができることから、0.5〜10μm、好
ましくは1〜3μm程度が適当である。0.1μmより
薄いと擦り傷遮蔽性が不十分になり、また擦り傷の発生
防止の効果が不十分になる場合があり、10μmより厚
くなると、洗浄工程で除去しにくくなる場合が生じる。
り傷を遮蔽する効果、皮膜の強度及び洗浄工程で容易に
除去することができることから、0.5〜10μm、好
ましくは1〜3μm程度が適当である。0.1μmより
薄いと擦り傷遮蔽性が不十分になり、また擦り傷の発生
防止の効果が不十分になる場合があり、10μmより厚
くなると、洗浄工程で除去しにくくなる場合が生じる。
【0031】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもの
ではない。
的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもの
ではない。
【0032】[実施例1〜11,比較例1〜4]表1に
示す組成のガラス容器の擦り傷遮蔽剤を調製し、その性
能を下記の方法により評価した。結果を表1に併記す
る。
示す組成のガラス容器の擦り傷遮蔽剤を調製し、その性
能を下記の方法により評価した。結果を表1に併記す
る。
【0033】なお、表1で示した成分は下記の通りであ
る。
る。
【0034】オルガノシロキサンA (C6H5)0.1(CH3)0.9(CH3O)1.02SiO0.9
の平均組成式で示される粘度が17センチストークスで
あるオルガノポリシロキサン
の平均組成式で示される粘度が17センチストークスで
あるオルガノポリシロキサン
【0035】オルガノシロキサンB (CH3)1.0(C2H5)1.02SiO0.9の平均組成式で
示される粘度が13センチストークスであるオルガノポ
リシロキサン
示される粘度が13センチストークスであるオルガノポ
リシロキサン
【0036】オルガノシロキサンC (C6H5)0.1(CH3)1.0(C2H5O)0.7SiO1.1
の平均組成式で示される粘度が130センチストークス
であるオルガノポリシロキサン
の平均組成式で示される粘度が130センチストークス
であるオルガノポリシロキサン
【0037】オルガノシロキサンD (C6H5)0.2(CH3)1.6(CH3O)0.3SiO0.95
の平均組成式で示される粘度が30センチストークスで
あるオルガノポリシロキサン
の平均組成式で示される粘度が30センチストークスで
あるオルガノポリシロキサン
【0038】チタノシロキサンA (C6H5)0.1(CH3)0.3(C2H5O)1.02Si0.98
Ti0.02O0.9の平均組成式で示される粘度が13セン
チストークスであるチタノシロキサン
Ti0.02O0.9の平均組成式で示される粘度が13セン
チストークスであるチタノシロキサン
【0039】アイソパーM エクソン化学(株)製の初留点205℃,乾点252
℃,平均分子量191のイソパラフィン系炭化水素溶剤
℃,平均分子量191のイソパラフィン系炭化水素溶剤
【0040】揮発性シロキサンA 下記式(2)で示される粘度が2.3センチストークス
で沸点が175℃の揮発性オルガノシロキサン
で沸点が175℃の揮発性オルガノシロキサン
【0041】
【化4】
【0042】揮発性シロキサンB 下記(3)式で示される粘度が3.9センチストークス
で沸点が210℃の揮発性オルガノシロキサン
で沸点が210℃の揮発性オルガノシロキサン
【0043】
【化5】
【0044】アルコールA 構造式C18H37OHで示されるステアリルアルコール
(花王(株)製、商品名カルコール80)
(花王(株)製、商品名カルコール80)
【0045】アルコールB 下記式(4)で示されるアルコール(日産化学(株)
製、商品名ファインオキソコール2600)
製、商品名ファインオキソコール2600)
【0046】
【化6】
【0047】アルコールC 構造式C14H29OHで示されるミリスチルアルコール
(花王(株)製、商品名カルコール40)
(花王(株)製、商品名カルコール40)
【0048】エステルA 構造式C17H35COC18H37で示されるステアリン酸ス
テアリル(花王(株)製、商品名エキセパールSS)
テアリル(花王(株)製、商品名エキセパールSS)
【0049】エステルB 下記構造式(5)で示されるパルミチン酸イソプロピル
【0050】
【化7】
【0051】エステルC 構造式C5H11COOC2H5で示されるカプロン酸エチ
ル
ル
【0052】性 能 評 価 (1)動摩擦係数 ガラス板上で硬化した擦り傷遮蔽剤の塗膜について、協
和科学(株)製の動摩擦係数精密測定記録装置を用いて
測定した。
和科学(株)製の動摩擦係数精密測定記録装置を用いて
測定した。
【0053】(2)鉛筆引っかき値 JISK−5400塗料一般試験方法中の8・4に記載
の方法に準じて測定した。
の方法に準じて測定した。
【0054】(3)液の外観(白濁や分離の有無、均一
溶解性)擦り傷遮蔽性 肉眼による目視で評価した。
溶解性)擦り傷遮蔽性 肉眼による目視で評価した。
【0055】(4)耐摩耗性 遮蔽剤をコートし、4日間室温で乾燥したビール瓶に水
を充填して密栓し、プラスチックケース(P函)に入れ
てヤマト科学製の振盪器(Shaker model,
SA−31)を使用して、振盪幅4cm,140回/分
の条件で30分間水平振盪試験を行なった後、外観を目
視で評価した。この場合、遮蔽剤の受けた傷でほぼ全面
に白化が認められるものを×、部分的に白化したものを
△、白化のないものを○とした。
を充填して密栓し、プラスチックケース(P函)に入れ
てヤマト科学製の振盪器(Shaker model,
SA−31)を使用して、振盪幅4cm,140回/分
の条件で30分間水平振盪試験を行なった後、外観を目
視で評価した。この場合、遮蔽剤の受けた傷でほぼ全面
に白化が認められるものを×、部分的に白化したものを
△、白化のないものを○とした。
【0056】(5)耐水性 遮蔽剤をコートし、4日間室温で乾燥したビール瓶を1
週間水中に浸漬した後、油膜の浮上の有無及び取り出し
た後の瓶の外観を目視で評価した。
週間水中に浸漬した後、油膜の浮上の有無及び取り出し
た後の瓶の外観を目視で評価した。
【0057】(6)除去性 3.5%の水酸化ナトリウム液を用い、70℃,10分
の条件で洗浄した場合の被膜の除去し易さを評価した。
の条件で洗浄した場合の被膜の除去し易さを評価した。
【0058】(7)ラベル損傷性 市販のビール瓶のラベルを遮蔽剤を含ませたスポンジで
上下方向に5回処理し、ラベル表面及び印刷インキの損
傷の有無を評価した。
上下方向に5回処理し、ラベル表面及び印刷インキの損
傷の有無を評価した。
【0059】
【表1】
【0060】
【発明の効果】本発明のガラス容器用擦り傷遮蔽剤は下
記の利点を有する。 (1)ガラスとなじみがよいため、密着性、遮蔽性に優
れた皮膜が得られる。 (2)強度の大きい硬い皮膜を形成し、滑り性がよいた
め、擦り傷の発生を効果的に防止する。 (3)シリコーン樹脂、特に一般式(1)のシリコーン
樹脂は耐水性があり、油膜浮上のない均一で透明な皮膜
を得ることができる。 (4)ラベルを損傷することがない。 (5)有害性がなく人体や食品に触れても安全である。
記の利点を有する。 (1)ガラスとなじみがよいため、密着性、遮蔽性に優
れた皮膜が得られる。 (2)強度の大きい硬い皮膜を形成し、滑り性がよいた
め、擦り傷の発生を効果的に防止する。 (3)シリコーン樹脂、特に一般式(1)のシリコーン
樹脂は耐水性があり、油膜浮上のない均一で透明な皮膜
を得ることができる。 (4)ラベルを損傷することがない。 (5)有害性がなく人体や食品に触れても安全である。
フロントページの続き (72)発明者 吉沢 政博 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコ−ン電子材料 技術研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 下記一般式(1)で示されるシリコーン
樹脂と、炭素数16以上の一価アルコール及び炭素数8
以上の脂肪酸と炭素数3以上の一価アルコールとのエス
テルから選ばれる有機化合物とを含有してなることを特
徴とするガラス容器用擦り傷遮蔽剤。 【化1】 (ただし、式中R1は置換もしくは非置換のアルキル
基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基又はシク
ロアルキル基、R2は炭素数1〜8のアルキル基、a,
b,c,dは0.5<a<2、0.4≦b≦2、c+d
=1,d/(c+d)=0〜0.5を満たす数。) - 【請求項2】 硬化皮膜の鉛筆引っかき値が2B以上で
ある請求項1記載の遮蔽剤。 - 【請求項3】 請求項1記載のガラス容器用擦り傷遮蔽
剤の硬化皮膜で被覆されたガラス容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5021593A JP2658800B2 (ja) | 1993-02-16 | 1993-02-16 | ガラス容器用擦り傷遮蔽剤及びガラス容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5021593A JP2658800B2 (ja) | 1993-02-16 | 1993-02-16 | ガラス容器用擦り傷遮蔽剤及びガラス容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06239649A true JPH06239649A (ja) | 1994-08-30 |
JP2658800B2 JP2658800B2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=12852859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5021593A Expired - Fee Related JP2658800B2 (ja) | 1993-02-16 | 1993-02-16 | ガラス容器用擦り傷遮蔽剤及びガラス容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2658800B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010131057A2 (en) | 2009-05-11 | 2010-11-18 | Rudjer Boskovic Institute | Preparation for chemical treatment of glass, ceramic and stone surfaces |
-
1993
- 1993-02-16 JP JP5021593A patent/JP2658800B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010131057A2 (en) | 2009-05-11 | 2010-11-18 | Rudjer Boskovic Institute | Preparation for chemical treatment of glass, ceramic and stone surfaces |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2658800B2 (ja) | 1997-09-30 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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