JP3281317B2 - ガラス容器の擦り傷遮蔽剤および擦り傷遮蔽剤が塗布されたガラス容器 - Google Patents

ガラス容器の擦り傷遮蔽剤および擦り傷遮蔽剤が塗布されたガラス容器

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JP3281317B2
JP3281317B2 JP23544598A JP23544598A JP3281317B2 JP 3281317 B2 JP3281317 B2 JP 3281317B2 JP 23544598 A JP23544598 A JP 23544598A JP 23544598 A JP23544598 A JP 23544598A JP 3281317 B2 JP3281317 B2 JP 3281317B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス瓶等のガラ
ス容器の擦り傷遮蔽剤に関し、詳しくは、保存安定性、
塗布性に優れ、基材に塗布した後、短時間の低温加熱下
または室温下で、基材上に耐水性、耐候性、傷部の遮蔽
性に優れた被膜を形成するエマルジョン組成物からなる
ガラス容器の擦り傷遮蔽剤および該擦り傷遮蔽剤が塗布
されたガラス容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビール、清涼飲料、牛乳、コーヒ
ーなどの商品用充填容器として使用されているガラス容
器は、使用後に市場から回収され、洗浄されて繰り返し
使用される。このように繰り返し使用されるガラス容器
は、瓶詰め工程やその後の流通過程において、ガラス同
士あるいはガラス容器と機械装置の金属部などとの接触
により、容器表面に擦り傷が発生し、繰り返し使用を重
ねるにつれて美観の低下が著しくなり、外装品質が損な
われる。この結果、充填された内容物の商品価値までも
が低下してしまう。そのため、擦り傷が発生したガラス
容器に対して、ガラス容器用コーティング剤組成物(擦
り傷遮蔽剤)を塗布することが提案されており、この場
合、 塗布が容易で、常温で所要物性を有する被膜を形成で
きること 擦り傷の遮蔽性がよいこと 耐水性がよいこと 被膜表面にベトツキ、スベリ感が無いこと アルカリ水溶液による洗浄で被膜が容易にかつ完全に
剥離すること ガラス容器に貼り付けられたラベルを損傷させないこ
と 長距離輸送した時、被膜の劣化が見られないこと などの要件を満たすものであることが求められている。
このような点に鑑み、本発明者が特開平3−13154
8号公報で提案した先行技術は、特定の硬化性オルガノ
ポリシロキサンと揮発性ポリジメチルシロキサンで構成
される組成物をコーティング剤として使用することから
成るものであり、前記の要件を充足するものである。ま
た、本発明者は、この先行技術の改良を行い、特開平6
−32341号公報、特開平6−32342号公報にお
いて、深い擦り傷や無色透明ガラス容器の擦り傷に対し
ても良好な塗布性、遮蔽効果を示し、しかもアルカリ水
溶液による剥離性に優れた、ガラス容器の擦り傷遮蔽剤
および遮蔽剤によって擦り傷が遮蔽されたガラス容器を
提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、 1)取扱い時の安全性(低い引火点を有する原料を用い
ない) 2)作業の簡素化(コーティングマシーンを水で容易に
洗浄できること) 3)環境衛生の問題 4)製造ラインの違いによりコーティングを行ってから
ラベルを貼ることが可能であることなどの、さらなる要
求により、水を分散剤とするエマルジョン型の処理剤
(擦り傷遮蔽剤)が望まれている。エマルジョン型コー
ティング剤の先行技術として、カルナバワックスやジメ
チルシリコーンオイルを主成分とした方法が知られてい
る(特開昭59−102973号公報、特開昭59−1
11947、特開昭55−56040号公報、特開昭5
7−17863号公報参照)。しかし、このような処理
を施したガラス瓶はスベリ易いために取扱いにくく、ま
た空気中の埃、塵などが付着し易く汚れ易い、耐水性が
不十分で被膜の流れ落ちがある、ウォータークーラー浸
漬時に油浮きがある、さらには、水を分散媒に使用して
いるために、基材に塗布した場合に、ハジキなどの現象
が生じるなどの問題があった。これらの改良技術として
本発明者は、特開平6−9873号公報において、特定
のシリコーンレジンと揮発性ポリオルガノシロキサン、
界面活性剤を用いたエマルジョン組成物の提案を行なっ
たが、ベースレジンの分散剤に揮発性シリコーンを用い
るため、エマルジョンとした場合でも、その製品が引火
点を有すること、さらにはコーティングを行った後にラ
ベルを貼る工程においてラベルが剥がれる問題があっ
た。本発明は、上記問題点を解決し、水を分散媒とする
1液型のエマルジョン組成物であって、保存安定性、塗
布性に優れ、基材に塗布した後、短時間の低温加熱下ま
たは室温下で、基材上に耐水性、耐候性、傷部の遮蔽性
に優れた被膜を形成するガラス瓶コーティング用エマル
ジョン組成物(擦り傷遮蔽剤)および擦り傷遮蔽剤が塗
布されたガラス容器の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するために鋭意検討した結果、クエン酸、グルコ
ン酸、コハク酸、乳酸、フマル酸、DL−リンゴ酸より
選ばれる有機酸にアミノ基を有するシランおよびそれら
の加水分解物を反応させて得られるカルボン酸・アミノ
塩基含有化合物と粘度を特定したアルキル変性シリコー
ンオイルの乳化物とを用いることにより、有用な擦り傷
遮蔽剤となるエマルジョン組成物が得られることを見出
し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明のガ
ラス瓶の擦り傷遮蔽剤は、 (A) クエン酸、グルコン酸、コハク酸、乳酸、フマル
酸、DL−リンゴ酸より選ばれる有機酸に、一般式 R1-Si(OR2)aXb (式中、R1はアミノ基含有基、R2は炭素数1〜4のアル
キル基、X は炭素数1〜4のアルキル基、a およびb は
それぞれ1≦a ≦3、a +b =3の関係を満たす数であ
る。)で表されるアミノ基含有シランを反応させて得ら
れるカルボン酸・アミノ塩基含有化合物 100重量部 (B) クエン酸、グルコン酸、コハク酸、乳酸、フマル
酸、DL−リンゴ酸より選ばれる有機酸に、一般式
【0005】
【化3】
【0006】(式中、R3は一価の炭化水素基またはアル
コキシ基、R4はアミノ基含有基、R5は一価の炭化水素
基、m は1〜1000、n は1〜1000の整数を示す)で示さ
れるアミノ基含有ポリオルガノシロキサンを反応させて
得られるカルボン酸・アミノ塩基含有化合物 0〜1000
重量部 (C) 25℃における粘度が20〜50000cP であるアルキル変
性シリコーンオイルの乳化物 1000〜6000重量部 (D) 水 1000〜30000 重量部 を含有することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる成分(A) は、
本発明の特徴をなす成分であり、クエン酸、グルコン
酸、コハク酸、乳酸、フマル酸、DL−リンゴ酸より選
ばれる有機酸に、一般式 R1-Si(OR2)aXb (式中、R1はアミノ基含有基、R2は炭素数1〜4のアル
キル基、X は炭素数1〜4のアルキル基、a およびb は
それぞれ1≦a ≦3、a +b =3の関係を満たす数であ
る。)で表されるアミノ基含有シランを反応させて得ら
れるカルボン酸・アミノ塩基含有化合物である。ここ
で、上記有機酸の中でも、安定した被膜を形成するこ
と、合成のし易さからクエン酸、DL−リンゴ酸が好ま
しい。上記一般式 R1-Si(OR2)aXb で表されるアミノ基含有シランにおいてR1はアミノ基含
有基で、式
【0008】
【化4】
【0009】で示される物が例示され、式中R6、R7は炭
素数1〜6の2価の炭化水素基、R8は水素原子または炭
素数1〜6の1価炭化水素基、r は0〜3の整数を示
す。このようなアミノ基含有基としては、アミノメチル
基、β−アミノエチル基、γ−アミノプロピル基、δ−
アミノブチル基、N−(β−アミノエチル)アミノメチ
ル基、γ−(N−(β−アミノエチル)アミノ)アミノ
プロピル基などが例示される。
【0010】本発明の成分(B) は、ラベルの接着性をよ
り良好にする成分で、クエン酸、グルコン酸、コハク
酸、乳酸、フマル酸、DL−リンゴ酸より選ばれる有機
に、下記一般式
【0011】
【化5】
【0012】(式中、R3は一価の炭化水素基またはアル
コキシ基、R4はアミノ基含有基、R5は一価の炭化水素
基、m は1〜1000、n は1〜1000の整数を示す)で示さ
れるアミノ基含有ポリオルガノシロキサンを反応させて
得られるカルボン酸・アミノ塩基含有化合物である。
記一般式で示されるアミノ基含有ポリオルガノシロキサ
ンにおいて、R3は1価炭化水素基またはアルコキシ基
で、1価炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル
基、ドデシル基などのアルキル基、シクロヘキシル基、
シクロオクチル基などのシクロアルキル基、フェニル
基、トリル基などのアリール基、ビニル基、アリル基、
プロペニル基などのアルケニル基などが例示され、なか
でもアルキル基が好ましく、特にメチル基、エチル基、
プロピル基、ヘキシル基が好ましい。アルコキシ基とし
てはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロ
ポキシ基、ブトキシ基、t−ブトキシ基などの炭素数1
〜4のアルコキシ基が好ましく、特に入手の容易なこと
からメトキシ基が好ましい。また、R4のアミノ基含有基
としては、前記R1と同様の物が例示される。また、m は
1〜1000、n は1〜1000の整数を示し、好ましくはm は
5〜500 、n が11〜50の整数である。また、アミノ基含
有ポリオルガノシロキサンとしては、粘度は5〜2000cP
のものを使用するのが好ましく、アミノ基含有ポリオル
ガノシロキサンの粘度が5cP未満ではコーティング皮膜
となった時に油浮きを発生しやすく好ましくなく、2000
cPを越えるとコーティング後にラベルを貼る場合にラベ
ルの接着性に不具合を生じ好ましくない。また、成分
(B) の配合量は、成分(A) 100 重量部に対し0〜1000重
量部、特に好ましくは5〜200 重量部である。成分(B)
が1000重量部を越えると皮膜にベタツキが発生すること
や、ラベルの接着性に不具合を生じるなどから好ましく
ない。
【0013】本発明に使用される成分(C) は、被膜に靱
性を付与させ、被膜を安定的に基材へ密着させるための
成分であることと、アルキル変性シリコーンオイルの粘
度を特定することにより、コーティングを行った後にラ
ベルを貼る工程がある場合、ラベルの剥離がなく使用で
きるという本発明の特徴の1つを付与する成分である。
本発明に使用されるアルキル変性シリコーンオイルの25
℃における粘度は20〜50000cP が好ましく、特に好まし
くは 100〜500cP である。(C) 成分におけるアルキル変
性シリコーンオイルの粘度が20cP以下であると揮発性を
有する成分が混在し、被膜中に取り込まれる成分が少な
くなることと、低い引火点を有する原因となり好ましく
ない。また、ガラス面に塗布した場合、重力方向への著
しい移動を行い、遮蔽性の低下が見られるため好ましく
ない。また、粘度が 50000cPを越えると、瓶体表面にベ
タツキ、スベリ性を有する問題とコーティングを行った
後にラベルを貼る場合、ラベルの剥離が発生し好ましく
ない。
【0014】本発明の成分(C) に使用されるアルキル変
性シリコーンオイルは、下記する平均組成式(1) 、(2)
および(3) で表されるものが好ましく、平均組成式(1)
、(2) および(3) で示されるアルキル変性シリコーン
オイルは、ポリジメチルハイドロジェンシロキサンまた
はポリメチルハイドロジェンジメチルシロキサンコポリ
マーに二重結合を少なくとも1個有する炭化水素を付加
してなるものである。これらはポリメチルハイドロジェ
ンシロキサン、ポリメチルハイドロジェンジメチルシリ
コーンコポリマーに白金触媒を用いてα−オレフィンを
付加反応により付加させて合成することができる。
【0015】
【化6】
【0016】(式中、Zは炭素数10〜90の範囲にあるア
ルキル基、p 、q はアルキル変性シリコーンオイルの25
℃における粘度を20〜50000cP とする任意の整数を示
す) 上記アルキル変性シリコーンオイルを乳化するための界
面活性剤は、(C) 成分として均一なエマルジョンを形成
させるものであれば特に限定はされず、ノニオン系、カ
チオン系、アニオン系およびこれらの混合系のいずれで
もかまわない。ノニオン系界面活性剤としては、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、などが
例示される。またカチオン系界面活性剤としてはヘキサ
デシルトリメチルアンモニウムクロリド、オクタデシル
トリメチルアンモニウムクロリドのようなアルキルトリ
メチルアンモニウム塩;ジドデシルジメチルアンモニウ
ムクロリド、ジヘキサデシルジメチルアンモニウムクロ
リド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロリドの
ようなジアルキルジメチルアンモニウム塩;ヘキサデシ
ルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、オクタデシ
ルジメチルベンジルアンモニウムクロリドのようなベン
ジルアンモニウム塩などが例示される。また、アニオン
系界面活性剤としては、アルキルサルファート、アルキ
ルホスフェート、ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル硫酸ナトリウムなどが例示される。(C) 成分に
おけるアルキル変性シリコーンオイルの乳化物中のシリ
コーン成分の比率は特に限定はされないが、組成物とし
ての調製が容易なこと、および乳化安定性が良好なこと
から5〜50%が好ましく、特に好ましくは30〜35%であ
る。本発明において、成分(C) の配合量は、(A) 成分 1
00重量部に対し、1000〜6000重量部が好ましく、特に好
ましくは 500〜2000重量部である。1000重量部未満であ
ると、被膜の耐久性に不具合を生じ好ましくなく、6000
重量部を越えると被膜形成成分との相溶性に不具合を生
じ被膜を曇らせ、クリアな表面を形成させないため好ま
しくない。
【0017】本発明において、成分(D) の水は成分(A)
のカルボン酸・アミノ塩基含有化合物 100重量部に対し
て1000〜30000 重量部使用される。1000重量部未満であ
るとベタツキなどの特性に不具合を生じ、 30000重量部
お越えると、被膜形成成分含有率が少なく、傷部の遮蔽
に不具合を生じ好ましくない。
【0018】また本発明のエマルジョン組成物は、前記
した(A) 成分、(B) 成分、(C) 成分および(D) 成分から
なるものであるが、必要に応じて各種の添加剤を添加し
てもよく、この添加剤の配合量は、本発明の目的を損な
わない限り、特に限定されない。この添加剤としては、
例えば高級脂肪酸エステルなどの被膜改質剤、紫外線吸
収剤、増粘剤、抗酸化剤などが例示される。
【0019】本発明のガラス瓶コーティング用エマルジ
ョン組成物(擦り傷遮蔽剤)を容器に塗布する方法とし
て、スプレーコーティング、刷毛塗り、パフ塗り、浸漬
法など、通常行われている手法を用いることができる。
また、大量のガラス容器、通常このようなガラス容器
は、開口部が細口の瓶体であるが、これらを処理する場
合には、例えば特開昭58−213654号公報記載の
ローラー式コーティング装置や特公平1−59221号
公報記載のコーティングベルト式コーティング装置が使
用可能である。被膜の厚さは任意であるが、擦り傷遮蔽
効果、触感のバランス、アルカリ水溶液による剥離性の
観点から、 0.5〜40μm程度が適当である。また、塗布
する部位は擦り傷部に限らないことは言うまでもない
が、コスト削減の目的のために、擦り傷のみを前記の膜
厚になるようにコーティングすることも可能である。ま
た、本発明のガラス瓶コーティング用エマルジョン組成
(擦り傷遮蔽剤)は、ガラス容器に貼り付けたラベル
の上に塗布してもラベルを損傷させることはない。
【0020】本発明のガラス瓶コーティング用エマルジ
ョン組成物(擦り傷遮蔽剤)は硬化に際して特に加熱は
必要ではなく、塗布後、室温で 0.5〜48時間程度放置す
れば、表面粘着性の無い被膜が容易に得られるが、必要
に応じて硬化時間の短縮などのために加熱しても差し支
えない。
【0021】
【発明の効果】本発明のガラス容器コーティング用エマ
ルジョン組成物(擦り傷遮蔽剤)は、擦り傷遮蔽効果に
優れているのは勿論、ガラス基材に塗布し、室温または
短時間の低温加熱によって、優れた撥水性、耐水性、耐
候性を有し、粘着感のない塗膜を形成し、形成された被
膜およびエマルジョン組成物は、ラベル表面を侵すこと
なく、さらにはコーティングを行った後にラベルを貼る
場合でも、その接着性に不具合を生じるものではない。
本発明のガラス容器コーティング用エマルジョン組成物
(擦り傷遮蔽剤)は、水を分散媒とするエマルジョン型
のため、有機溶剤による安全性、環境衛生上の問題もな
く、またエマルジョンであるにもかかわらず、優れた安
定性を有し、さらに基材に対して、ハジキのない良好な
塗布性を示し、滑り易さ、汚れ易さ、浸水時の油浮きな
ども生ずることがなく、良好な遮蔽剤としての特性を示
す。
【0022】
【実施例】以下において、合成例、実施例および比較例
を挙げ、本発明をさらに詳しく説明する。本発明の範囲
は、以下の実施例のみに限定されるものではない。な
お、合成例、実施例および比較例中の配合量は特に断り
のない限りすべて重量部、粘度は25℃における値を示
す。
【0023】合成例1 攪拌機、加温ジャケット、還流冷却器および滴下ロート
を取り付けたフラスコに水:100g、クエン酸一水和物2
1.0g(0.1mol)を溶解させる。このときpH試験紙に
より酸性サイドであることを確認する。そこへ滴下ロー
トよりγ−(N−(β−アミノエチル)アミノ)アミノ
プロピルメチルジメトキシシラン;23.4g(0.1mol)を
添加し、液温50〜60℃にて1時間攪拌を行った。その後
30℃まで冷却を行い、水溶液のpHがニュートラルであ
ることを確認し、カルボン酸・アミン塩基含有化合物
(A−1)を得た。 合成例2 攪拌機、加温ジャケット、還流冷却器および滴下ロート
を取り付けたフラスコに水:100g、クエン酸一水和物2
1.0g(0.1mol)を溶解させる。このときpH試験紙に
より酸性サイドであることを確認する。そこへ滴下ロー
トよりγ−(N−(β−アミノエチル)アミノ)アミノ
プロピルトリメトキシシラン;25.9g(0.1mol)を添加
し、液温50〜60℃にて1時間攪拌を行った。その後30℃
まで冷却を行い、水溶液のpHがニュートラルであるこ
とを確認し、カルボン酸・アミン塩基含有化合物(A−
2)を得た。 合成例3 攪拌機、加温ジャケット、還流冷却器および滴下ロート
を取り付けたフラスコに水:100g、DL−リンゴ酸13.4
g (0.1mol)を溶解させる。このときpH試験紙により
酸性サイドであることを確認する。そこへ滴下ロートよ
りアミノプロピルトリメトキシシラン;22.1g(0.1mo
l)を添加し、液温50〜60℃にて1時間攪拌を行った。
その後30℃まで冷却を行い、水溶液のpHがニュートラ
ルであることを確認し、カルボン酸・アミン塩基含有化
合物(A−3)を得た。 合成例4 下記に示す構造のアミノ基含有ポリオルガノシロキサ
ン:1mol をアセトン溶媒に分散させ、そこに12倍mol
のクエン酸を添加し60℃で3時間反応させ、アセトンを
減圧脱溶し、カルボン酸・アミン塩基含有化合物(B−
1)を得た。
【0024】
【化7】
【0025】合成例5 下記に示す構造のアミノ基含有ポリオルガノシロキサ
ン:1mol をアセトン溶媒に分散させ、そこに5倍mol
のクエン酸を添加し60℃で3時間反応させ、アセトンを
減圧脱溶し、カルボン酸・アミン塩基含有化合物(B−
2)を得た。
【0026】
【化8】
【0027】合成例6 下記に示す構造のアミノ基含有ポリオルガノシロキサ
ン:1mol をアセトン溶媒に分散させ、そこに3倍mol
のクエン酸を添加し60℃で3時間反応させ、アセトンを
減圧脱溶し、カルボン酸・アミン塩基含有化合物(B−
3)を得た。
【0028】
【化9】
【0029】調製例中、(C) 成分のアルキル変性シリコ
ーンオイルとしては以下のものを使用した。
【0030】
【化10】
【0031】調製例1 攪拌機、加温ジャケット、還流冷却器および滴下ロート
を取り付けたフラスコに、粘度 200cPのアルキル変性シ
リコーンオイル(1)92g、NIKKOL OP-5 (日本油脂製
乳化剤);3.3g、NIKKOL 18TX (日本油脂製乳化剤);
3.3g、ボーキニンP;0.1g、ボーキニンM;0.2gを仕込
み50〜55℃で攪拌混合を行う。そこへ水;20gを添加し
た。上記混合物をミル圧;40ミル圧にてミル反転を行
い、反転物をジメチルシリコーンオイルが30%となるよ
うに水に分散させ乳化物(C−1)を得た。
【0032】調製例2 攪拌機、加温ジャケット、還流冷却器および滴下ロート
を取り付けたフラスコに、粘度1000cPのアルキル変性シ
リコーンオイル(2)92g、NIKKOL OP-5(日本油脂製乳
化剤);3.3g、NIKKOL 18TX (日本油脂製乳化剤);3.
3g、ボーキニンP;0.1g、ボーキニンM;0.2gを仕込み
50〜55℃で攪拌混合を行う。そこへ水;20gを添加し
た。上記混合物をミル圧;40ミル圧にてミル反転を行
い、反転物をジメチルシリコーンオイルが30%となるよ
うに水に分散させ乳化物(C−2)を得た。
【0033】調製例3 攪拌機、加温ジャケット、還流冷却器および滴下ロート
を取り付けたフラスコに、アルキル変性シリコーンオイ
ル(3)200g、ドデシルベンゼンスルホン酸;7.5gを仕
込み攪拌混合を行う。そこへ水;907gを添加し、粗乳化
を行った。粗乳化物を加圧ホモジナイザー(1次圧50kg
/cm2 :2次圧400 kg/cm2 )にて乳化を行い、粘度 3
00cP、成分濃度32%の乳化物(C−3)を得た。
【0034】比較調製例1 攪拌機、加温ジャケット、還流冷却器および滴下ロート
を取り付けたフラスコに、粘度 20000cPのジメチルシリ
コーンオイル92g、NIKKOL OP-5 (日本油脂製乳化
剤);3.3g、NIKKOL 18TX (日本油脂製乳化剤);3.3
g、ボーキニンP;0.1g、ボーキニンM;0.2gを仕込み5
0〜55℃で攪拌混合を行う。そこへ水;20gを添加し
た。上記混合物をミル圧;40ミル圧にてミル反転を行
い、反転物をジメチルシリコーンオイルが30%となるよ
うに水に分散させ乳化物(S−1)を得た。
【0035】比較調製例2 攪拌機、加温ジャケット、還流冷却器および滴下ロート
を取り付けたフラスコに、オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン402g、ヘキサメチルジシロキサン;2.6gドデシ
ルベンゼンスルホン酸;7.5gを仕込み攪拌混合を行う。
そこへ水;907gを添加し、粗乳化を行った。粗乳化物を
加圧ホモジナイザー(1次圧50kg/cm2:2次圧 400kg
/cm2 )にて乳化を行った。続いて乳化物を80〜90℃に
て乳化重合を行い、ジメチルシリコーンオイル粘度 300
00cP、成分濃度32%の乳化物(S−2)を得た。
【0036】比較調製例3 攪拌機、加温ジャケット、還流冷却器および滴下ロート
を取り付けたフラスコに、カルナバロウ50部、流動パラ
フィン25部、ポリオキシエチレン(10)ステアレート9
部、ポリオキシエチレン(40)ステアレート9部、ポリ
オキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル12部を
仕込み、徐々に加熱して溶解し、90℃に保ちながら加熱
攪拌した後、90℃に加熱した水 380部を徐々に加えなが
ら1時間攪拌し、次に冷却攪拌して25℃まで冷却して、
エマルジョン組成物(S−3)を得た。
【0037】実施例1〜6および比較例1〜12 表1〜3に示す組成(表中の数値の単位は部である)
で、本発明のエマルジョン組成物および比較例用のエマ
ルジョン組成物を調製し、擦り傷遮蔽用のコーティング
剤として、遮蔽性、耐水性、耐候性、美観、油浮き性、
安定性、ラベルへの影響を以下の通り評価した。結果を
表1〜3に示す。 ・試験体の作成 <ビール瓶用褐色大瓶>リターナブル使用され、側面全
体に擦り傷が付いたビール瓶用褐色大瓶(内容量633ml)
を用意し、これに各コーティング剤組成物を1本当たり
の塗布量が0.4gとなるように塗布した。塗布後、直
ちに、これらの瓶体に内容物の20%にあたる量の氷水
を充填し、瓶体表面の一部(瓶底から約7cmの高さま
で)を結露させた。さらに25℃、60%RHの環境下で3
日間放置して評価用瓶体とした。
【0038】・被膜特性の評価方法 [塗布性評価]評価用瓶体の作成時におけるコーティン
グ剤組成物の塗布性を目視観察し、下記の基準で評価し
た。 ◎ : 瓶体表面に均一な被膜を形成し、ハジキ、ムラ
の発生がない。 × : 均一な被膜を形成せず、ハジキ、ムラの発生が
ある。 <振動テスト>評価用瓶体を入れた所定のプラスチック
ケース(通常、P箱)をエミック(株)製の振動試験機
に固定し、振動周波数5〜40Hz、加振加速度1G、振幅
10cmで120分間振動した。本条件は、実際のトラック輸
送では輸送距離1800km以上に相当する。 <擦り傷遮蔽製>振動テスト前後の擦り傷部位の外観を
目視観察し、下記の基準で4段階評価した。 ◎ : 擦り傷部位が完全に遮蔽されている。 ○ : 擦り傷部の一部が露出している。 △ : 擦り傷部の半分が露出している。 × : 擦り傷遮蔽効果が不十分である。 <油浮き性>評価用瓶体を20℃の水中に3日間浸漬した
後、水浴表面を目視観察し、下記の基準で3段階評価し
た。 ○ : 油膜が全く認められない。 △ : わずかに油膜が認められる。 × : 油膜が水浴表面に顕著に認められる。 <洗瓶性>評価用瓶体を液温60℃、水酸化ナトリウム3
%およびアルミン酸ナトリウム5%を含む水溶液に浸積
し、15分経過後の被膜の除去の程度を目視観察し、下記
の基準で3段階評価した。 ○ : 被膜がほぼ完全に除去されている。 △ : 被膜が半分程度残存している。 × : 被膜の大部分が残存している。 <白粉の発生>振動テスト後の瓶体表面の白粉発生状況
を目視観察し、下記の基準で4段階評価した。 ◎ : 白粉の発生がない。 ○ : 白粉の発生がわずかにある。 △ : 白粉の発生がややある。 × : 白粉の発生がかなりあり、実用対象外のレベル
である。 <耐水性>評価用瓶体の上に水道水を14時間流した後、
外観を目視にて観察し下記の基準で4段階評価した。 ◎ : 擦り傷部位が完全に遮蔽され、被膜の透明感も
良好。 ○ : 擦り傷部の一部が露出しているが、透明感は良
好。 △ : 擦り傷部の一部が露出し、透明感もやや不良。 × : 擦り傷遮蔽効果が不十分で被膜の透明感もな
い。 <耐候性>サンシャインウエザオメーターを用いて 500
時間暴露した後、外観を目視にて観察し下記の基準で4
段階評価した。 ◎ : 擦り傷部位が完全に遮蔽され、被膜の透明感も
良好。 ○ : 擦り傷部の一部が露出しているが、透明感は良
好。 △ : 擦り傷部の一部が露出し、透明感もやや不良。 × : 擦り傷遮蔽効果が不十分で被膜の透明感もな
い。 <安定性>コーティング剤組成物を、室温で4ヶ月間静
置した後、液の均一性を観察し評価した。 ○ : 液の均一性は良好。 △ : わずかに液の分離が見られるが、被膜特性には
問題ない。 × : 液の分離が見られ、被膜特性にも不具合を生じ
る。 <ラベル接着性>カゼインのりを塗ったラベルを試験体
に貼り付け、4時間放置し、その後、水の中に浸漬し、
ラベルの剥がれを目視観察し、下記の基準で評価した。 ◎ : ラベルの剥がれがない。 × : ラベルの剥がれが見られる。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 183/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) クエン酸、グルコン酸、コハク酸、乳
    酸、フマル酸、DL−リンゴ酸より選ばれる有機酸に、
    一般式 R1-Si(OR2)aXb (式中、R1はアミノ基含有基、R2は炭素数1〜4のアル
    キル基、X は炭素数1〜4のアルキル基、a およびb は
    それぞれ1≦a ≦3、a +b =3の関係を満たす数であ
    る。)で表されるアミノ基含有シランを反応させて得ら
    れるカルボン酸・アミノ塩基含有化合物 100重量部 (B) クエン酸、グルコン酸、コハク酸、乳酸、フマル
    酸、DL−リンゴ酸より選ばれる有機酸に、一般式 【化1】 (式中、R3は一価の炭化水素基またはアルコキシ基、R4
    はアミノ基含有基、R5は一価の炭化水素基、m は1〜10
    00、n は1〜1000の整数を示す)で示されるアミノ基含
    有ポリオルガノシロキサンを反応させて得られるカルボ
    ン酸・アミノ塩基含有化合物 0〜1000重量部 (C) 25℃における粘度が20〜50000cP であるアルキル変
    性シリコーンオイルの乳化物 1000〜6000重量部 (D) 水 1000〜30000 重量部を含有するガラス容器の擦
    り傷遮蔽剤
  2. 【請求項2】 成分(C) に使用されるアルキル変性シリ
    コーンオイルが、平均組成式(1) および/または(2) お
    よび/または(3) で表される請求項1記載のガラス容器
    の擦り傷遮蔽剤。 【化2】 (式中、Zは炭素数10〜90の範囲にあるアルキル基、p
    、q はアルキル変性シリコーンオイルの25℃における
    粘度を20〜50000cP とする任意の整数を示す)
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のガラス容器の擦
    り傷遮蔽剤より処理され、上記(A) 、(B) 、および(C)
    の混合物からなる被膜形成性物の被膜が、ガラス容器の
    表面に形成されてなることを特徴とするガラス容器。
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