JP2000063747A - エマルジョン組成物 - Google Patents

エマルジョン組成物

Info

Publication number
JP2000063747A
JP2000063747A JP10235442A JP23544298A JP2000063747A JP 2000063747 A JP2000063747 A JP 2000063747A JP 10235442 A JP10235442 A JP 10235442A JP 23544298 A JP23544298 A JP 23544298A JP 2000063747 A JP2000063747 A JP 2000063747A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
amino
carboxylic acid
coating
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10235442A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Takezawa
好昭 竹澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Momentive Performance Materials Japan LLC
Original Assignee
GE Toshiba Silicones Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GE Toshiba Silicones Co Ltd filed Critical GE Toshiba Silicones Co Ltd
Priority to JP10235442A priority Critical patent/JP2000063747A/ja
Publication of JP2000063747A publication Critical patent/JP2000063747A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 保存安定性、塗布性に優れ、基材に塗布した
後、短時間の低温加熱下または室温下で、基材上に耐水
性、耐候性、傷部の遮蔽性に優れた被膜を形成する、水
を分散媒とする1液型のエマルジョン組成物を提供す
る。 【解決手段】 (A) カルボン酸を有する酸味料に、特定
のアミノ基含有シランを反応させて得られるカルボン酸
・アミノ塩基含有化合物 100重量部、(B) カルボン酸を
有する酸味料に、特定のアミノ基含有ポリオルガノシロ
キサンを反応させて得られるカルボン酸・アミノ塩基含
有化合物0〜1000重量部、(C) 25℃における粘度が2〜
5000cPであるジメチルシリコーンオイルの乳化物1000〜
6000重量部および(D) 水1000〜30000 重量部を含有する
エマルジョン組成物。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、エマルジョン組成
物に関し、詳しくは、保存安定性、塗布性に優れ、基材
に塗布した後、短時間の低温加熱下または室温下で、基
材上に耐水性、耐候性、傷部の遮蔽性に優れた被膜を形
成するエマルジョン組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、ビール、清涼飲料、牛乳、コーヒ
ーなどの商品用充填容器として使用されているガラス容
器は、使用後に市場から回収され、洗浄されて繰り返し
使用される。このように繰り返し使用されるガラス容器
は、容器詰め工程や、その後の流通過程において、ガラ
ス同士あるいはガラス容器と機械装置の金属部などとの
接触により、容器表面に擦り傷が発生し、繰り返し使用
を重ねるにつれて美観の低下が著しくなり、外装品質が
損なわれる。この結果、充填された内容物の商品価値ま
でもが低下してしまう。そのため、擦り傷が発生したガ
ラス容器に対して、ガラス容器用コーティング剤組成物
を塗布することが提案されており、この場合、 塗布が容易で、常温で所要物性を有する被膜を形成で
きること 擦り傷の遮蔽性がよいこと 耐水性が良いこと 被膜表面にベトツキ、スベリ感が無いこと アルカリ水溶液による洗浄で被膜が容易かつ完全に剥
離すること ガラス容器に貼付けたラベルを損傷させないこと 長距離輸送した時、被膜の劣化がみられないこと などの要件を満たすものであることが求められている。
このような点に鑑み、本発明者が特開平3−13154
8号公報で提案した先行技術は、特定の硬化性オルガノ
ポリシロキサンと揮発性ポリジメチルシロキサンで構成
される組成物をコーティング剤として使用することから
成るものであり、前記の要件を充足するものである。ま
た、本発明者は、この先行技術の改良を行い、特開平6
−32341号公報、特開平6−32342号公報にお
いて、深い擦り傷や無色透明ガラス容器の擦り傷に対し
ても良好な塗布性、遮蔽効果を示し、しかもアルカリ水
溶液による剥離性に優れた、ガラス容器の擦り傷遮蔽剤
および遮蔽剤によって擦り傷が遮蔽されたガラス容器を
提案した。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、 1)取扱い時の安全性(低い引火点を有する原料を用い
ない) 2)作業の簡素化(コーティングマシーンを水で容易に
洗浄できること) 3)環境衛生の問題 4)製造ラインの違いによりコーティングを行ってから
ラベルを貼ることが可能であること などの、さらなる要求により、水を分散剤とするエマル
ジョン型の処理剤が望まれている。エマルジョン型コー
ティング剤の先行技術として、カルナバワックスやジメ
チルシリコーンオイルを主成分とした方法が知られてい
る(特開昭59−102973号公報、特開昭59−1
11947、特開昭55−56040号公報、特開昭5
7−17863号公報参照)。しかし、このような処理
を施したガラス容器はスベリ易いために取扱いにくく、
また空気中の埃、塵などが付着し易く汚れ易い、耐水性
が不十分で被膜の流れ落ちがある、ウォータークーラー
浸漬時に油浮きがある、さらには、水を分散媒に使用し
ているために、基材に塗布した場合に、ハジキなどの現
象が生じるなどの問題があった。これらの改良技術とし
て本発明者は、特開平6−9873号公報において、特
定のシリコーンレジンと揮発性ポリオルガノシロキサ
ン、界面活性剤を用いたエマルジョン組成物の提案を行
ったが、ベースレジンの分散剤に揮発性シリコーンを用
いるため、エマルジョンとした場合でも、その製品が引
火点を有すること、さらにはコーティングを行った後に
ラベルを貼る工程においてラベルが剥がれる問題があっ
た。本発明は、上記問題点を解決し、水を分散媒とする
1液型のエマルジョン組成物であって、保存安定性、塗
布性に優れ、基材に塗布した後、短時間の低温加熱下ま
たは室温下で、基材上に耐水性、耐候性、傷部の遮蔽性
に優れた被膜を形成するエマルジョン組成物の提供を目
的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するために鋭意検討した結果、カルボン酸を有す
る酸味料にアミノ基を有するシランおよびそれらの加水
分解物を反応させて得られるカルボン酸・アミノ塩基含
有化合物と粘度を特定したジメチルシリコーンオイルの
乳化物とを用いることにより、有用なエマルジョン組成
物が得られることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明のエマルジョン組成物は、 (A) カルボン酸を有する酸味料に、一般式 R1-Si(OR2)aXb (式中、R1はアミノ基含有基、R2は炭素数1〜4のアル
キル基、X は炭素数1〜4のアルキル基、a およびb は
それぞれ1≦a ≦3、a +b =3の関係を満たす数であ
る。)で表されるアミノ基含有シランを反応させて得ら
れるカルボン酸・アミノ塩基含有化合物 100重量部 (B) カルボン酸を有する酸味料に、一般式 【0005】 【化2】 【0006】(式中、R3は一価の炭化水素基またはアル
コキシ基、R4はアミノ基含有基、R5は一価の炭化水素
基、m は1〜1000、n は1〜1000の整数を示す)で示さ
れるアミノ基含有ポリオルガノシロキサンを反応させて
得られるカルボン酸・アミノ塩基含有化合物 0〜1000
重量部 (C) 25℃における粘度が2〜5000cPであるジメチルシリ
コーンオイルの乳化物1000〜6000重量部 (D) 水 1000〜30000 重量部を含有することを特徴とす
る。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明で用いられる成分(A) は、
本発明の特徴をなす成分であり、カルボン酸を有する酸
味料に、一般式 R1-Si(OR2)aXb (式中、R1はアミノ基含有基、R2は炭素数1〜4のアル
キル基、X は炭素数1〜4のアルキル基、a およびb は
それぞれ1≦a ≦3、a +b =3の関係を満たす数であ
る。)で表されるアミノ基含有シランを反応させて得ら
れるカルボン酸・アミノ塩基含有化合物である。ここ
で、カルボン酸を有する酸味料としては、クエン酸、グ
ルコン酸、コハク酸、乳酸、フマル酸、DL−リンゴ酸
などが例示され、これらの中でも、安定した被膜を形成
すること、合成のし易さからクエン酸、DL−リンゴ酸
が好ましい。 上記一般式 R1-Si(OR2)aXb で表されるアミノ基含有シランにおいてR1はアミノ基含
有基で、式 【0008】 【化3】 【0009】で示される物が例示され、式中R6、R7は炭
素数1〜6の2価の炭化水素基、R8は水素原子または炭
素数1〜6の1価炭化水素基、r は0〜3の整数を示
す。このようなアミノ基含有基としては、アミノメチル
基、β−アミノエチル基、γ−アミノプロピル基、δ−
アミノブチル基、N−(β−アミノエチル)アミノメチ
ル基、γ−(N−(β−アミノエチル)アミノ)アミノ
プロピル基などが例示される。 【0010】本発明の成分(B) は、ラベルの接着性をよ
り良好にする成分で、カルボン酸を有する酸味料に、下
記一般式 【0011】 【化4】 【0012】(式中、R3は一価の炭化水素基またはアル
コキシ基、R4はアミノ基含有基、R5は一価の炭化水素
基、m は1〜1000、n は1〜1000の整数を示す)で示さ
れるアミノ基含有ポリオルガノシロキサンを反応させて
得られるカルボン酸・アミノ塩基含有化合物であり、カ
ルボン酸を有する酸味料としては、(A) 成分で例示した
物と同様の物が例示される。上記一般式で示されるアミ
ノ基含有ポリオルガノシロキサンにおいて、R3は1価炭
化水素基またはアルコキシ基で、1価炭化水素基として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキ
シル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基などのアル
キル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基などのシ
クロアルキル基、フェニル基、トリル基などのアリール
基、ビニル基、アリル基、プロペニル基などのアルケニ
ル基などが例示され、なかでもアルキル基が好ましく、
特にメチル基、エチル基、プロピル基、ヘキシル基が好
ましい。アルコキシ基としてはメトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、t
−ブトキシ基などの炭素数1〜4のアルコキシ基が好ま
しく、特に入手の容易なことからメトキシ基が好まし
い。また、R4はアミノ基含有基としては、前記R1と同様
の物が例示される。また、m は1〜1000、n は1〜1000
の整数を示し、好ましくはm は5〜500 、n が11〜50の
整数である。また、アミノ基含有ポリオルガノシロキサ
ンとしては、粘度は5〜2000cPのものを使用するのが好
ましい。アミノ基含有ポリオルガノシロキサンの粘度が
5cP未満ではコーティング皮膜となった時に油浮きを発
生しやすく好ましくなく、2000cPを越えるとコーティン
グ後にラベルを貼る場合にラベルの接着性に不具合を生
じ好ましくない。また、成分(B) の配合量は、成分(A)
100 重量部に対し0〜1000重量部、特に好ましくは5〜
200 重量部である。成分(B) が1000重量部を越えると皮
膜にベタツキが発生することや、ラベルの接着性に不具
合を生じるなどから好ましくない。 【0013】本発明に使用される成分(C) は、被膜に靱
性を付与させるための成分であることと、ジメチルシリ
コーンオイルの粘度を特定することにより、コーティン
グを行った後にラベルを貼る工程がある場合、ラベルの
剥離がなく使用できるという本発明における特徴の1つ
を付与する成分である。本発明に使用されるジメチルシ
リコーンオイルの25℃における粘度は5〜5000cPが好ま
しく、特に好ましくは50〜500cP である。(C) 成分にお
けるジメチルシリコーンオイルの粘度が2cP未満である
と揮発性を有する成分が混在し、被膜中に取り込まれる
成分が少なくなることと、低い引火点を有する原因とな
り好ましくない。また、ガラス面に塗布した場合、重力
方向への著しい移動を行ない、遮蔽性の低下が見られる
ため好ましくない。ジメチルシリコーンオイルの粘度が
5000cPを越えると、瓶体表面にベタツキ、スベリ性を有
する問題とコーティングを行った後にラベルを貼る場
合、ラベルの剥離が発生し好ましくない。25℃における
粘度が2〜5000cPのジメチルシリコーンオイルは公知の
方法で合成したものを用い、これらを乳化するための界
面活性剤は、(C) 成分として均一なエマルジョンを形成
させるものであれば特に限定はされず、ノニオン系、カ
チオン系、アニオン系およびこれらの混合系のいずれで
もかまわない。ノニオン系界面活性剤としては、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、などが
例示される。またカチオン系界面活性剤としてはヘキサ
デシルトリメチルアンモニウムクロリド、オクタデシル
トリメチルアンモニウムクロリドのようなアルキルトリ
メチルアンモニウム塩;ジドデシルジメチルアンモニウ
ムクロリド、ジヘキサデシルジメチルアンモニウムクロ
リド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロリドの
ようなジアルキルジメチルアンモニウム塩;ヘキサデシ
ルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、オクタデシ
ルジメチルベンジルアンモニウムクロリドのようなベン
ジルアンモニウム塩などが例示される。また、アニオン
系界面活性剤としてはアルキルサルファート、アルキル
ホスフェート、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル硫酸ナトリウムなどが例示される。(C) 成分にお
けるジメチルシリコーンオイルの乳化物中のシリコーン
成分の比率は特に限定はされないが、組成物としての調
製が容易なこと、および乳化安定性が良好なことから5
〜50%が好ましく、特に好ましくは30〜35%である。本
発明において成分(C) のジメチルシリコーンオイルの乳
化物は、成分(A) のカルボン酸・アミノ塩基含有化合物
100重量部に対して1000〜6000重量部使用される。 【0014】本発明において、成分(D) の水は成分(A)
のカルボン酸・アミノ塩基含有化合物 100重量部に対し
て1000〜30000 重量部使用される。1000重量部未満であ
るとベタツキなどの特性に不具合を生じ、 30000重量部
を越えると、被膜形成成分含有率が少なく、傷部の遮蔽
に不具合を生じ好ましくない。 【0015】また、本発明のエマルジョン組成物は、前
記した(A) 成分、(B) 成分、(C) 成分および(D) 成分か
らなるものであるが、必要に応じて各種の添加剤を添加
してもよく、この添加剤の配合量は、本発明の目的を損
なわない限り、特に限定されない。この添加剤として
は、例えば高級脂肪酸エステルなどの被膜改質剤、紫外
線吸収剤、増粘剤、抗酸化剤などが例示される。 【0016】本発明のエマルジョン組成物を容器に塗布
する方法として、スプレーコーティング、刷毛塗り、パ
フ塗り、浸漬法など、通常行われている手法を用いるこ
とができる。また、大量のガラス容器、通常このような
ガラス容器は、開口部が細口の瓶体であるが、これらを
処理する場合には、例えば特開昭58−213654号
公報記載のローラー式コーティング装置や特公平1−5
9221号公報記載のコーティングベルト式コーティン
グ装置が使用可能である。被膜の厚さは任意であるが、
擦り傷遮蔽効果、触感のバランス、アルカリ水溶液によ
る剥離性の観点から、 0.5〜40μm程度が適当である。
また、塗布する部位は擦り傷部に限らないことは言うま
でもないが、コスト削減の目的のために、擦り傷のみを
前記の膜厚になるようにコーティングすることも可能で
ある。また、本発明のエマルジョン組成物は、ガラス容
器に貼り付けたラベルの上に塗布してもラベルを損傷さ
せることはない。 【0017】本発明のエマルジョン組成物は硬化に際し
て特に加熱は必要ではなく、塗布後、室温で 0.5〜48時
間程度放置すれば、表面粘着性のない被膜が容易に得ら
れるが、必要に応じて硬化時間の短縮などのために加熱
しても差し支えない。 【0018】 【発明の効果】本発明のエマルジョン組成物は、擦り傷
遮蔽効果に優れているのは勿論、ガラス基材に塗布し、
室温または短時間の低温加熱によって、優れた撥水性、
耐水性、耐候性を有し、粘着感のない塗膜を形成し、形
成された被膜およびエマルジョン組成物は、ラベル表面
を侵すことなく、さらにはコーティングを行なった後に
ラベルを貼る場合でも、その接着性に不具合を生じるも
のではない。本発明のエマルジョン組成物は、水を分散
媒とするエマルジョン型のため、有機溶剤による安全
性、環境衛生上の問題もなく、またエマルジョンである
にもかかわらず、優れた安定性を有し、さらに基材に対
して、ハジキのない良好な塗布性を示し、滑り易さ、汚
れ易さ、浸水時の油浮きなども生ずることがなく、良好
な遮蔽剤としての特性を示す。 【0019】 【実施例】以下において、合成例、実施例および比較例
を挙げ、本発明をさらに詳しく説明する。本発明の範囲
は、以下の実施例のみに限定されるものではない。な
お、合成例、実施例および比較例中の配合量は特に断り
のない限りすべて重量部、粘度は25℃における値を示
す。 合成例1 攪拌機、加温ジャケット、還流冷却器および滴下ロート
を取り付けたフラスコに水:100g、クエン酸一水和物2
1.0g(0.1mol)を溶解させる。このときpH試験紙に
より酸性サイドであることを確認する。そこへ滴下ロー
トよりγ−(N−(β−アミノエチル)アミノ)アミノ
プロピルメチルジメトキシシラン;23.4g(0.1mol)を
添加し、液温50〜60℃にて1時間攪拌を行った。その後
30℃まで冷却を行い、水溶液のpHがニュートラルであ
ることを確認し、カルボン酸・アミン塩基含有化合物
(A−1)を得た。 合成例2 攪拌機、加温ジャケット、還流冷却器および滴下ロート
を取り付けたフラスコに水:100g、クエン酸一水和物2
1.0g(0.1mol)を溶解させる。このときpH試験紙に
より酸性サイドであることを確認する。そこへ滴下ロー
トよりγ−(N−(β−アミノエチル)アミノ)アミノ
プロピルトリメトキシシラン;25.9g(0.1mol)を添加
し、液温50〜60℃にて1時間攪拌を行った。その後30℃
まで冷却を行い、水溶液のpHがニュートラルであるこ
とを確認し、カルボン酸・アミン塩基含有化合物(A−
2)を得た。 合成例3 攪拌機、加温ジャケット、還流冷却器および滴下ロート
を取り付けたフラスコに水:100g、DL−リンゴ酸13.4
g(0.1mol)を溶解させる。このときpH試験紙により
酸性サイドであることを確認する。そこへ滴下ロートよ
りアミノプロピルトリメトキシシラン;22.1g(0.1mo
l)を添加し、液温50〜60℃にて1時間攪拌を行った。
その後30℃まで冷却を行い、水溶液のpHがニュートラ
ルであることを確認し、カルボン酸・アミン塩基含有化
合物(A−3)を得た。 【0020】合成例4 下記に示す構造のアミノ基含有ポリオルガノシロキサ
ン:1mol をアセトン溶媒に分散させ、そこに12倍mol
のクエン酸を添加し60℃で3時間反応させ、アセトンを
減圧脱溶し、カルボン酸・アミン塩基含有化合物(B−
1)を得た。 【0021】 【化5】 【0022】合成例5 下記に示す構造のアミノ基含有ポリオルガノシロキサ
ン:1mol をアセトン溶媒に分散させ、そこに5倍mol
のクエン酸を添加し60℃で3時間反応させ、アセトンを
減圧脱溶し、カルボン酸・アミン塩基含有化合物(B−
2)を得た。 【0023】 【化6】 【0024】合成例6 下記に示す構造のアミノ基含有ポリオルガノシロキサ
ン:1mol をアセトン溶媒に分散させ、そこに3倍mol
のクエン酸を添加し60℃で3時間反応させ、アセトンを
減圧脱溶し、カルボン酸・アミン塩基含有化合物(B−
3)を得た。 【0025】 【化7】【0026】調製例1 攪拌機、加温ジャケット、還流冷却器および滴下ロート
を取り付けたフラスコに、粘度 200cpのジメチルシリコ
ーンオイル92g、NIKKOL OP-5 (日本油脂製乳化剤);
3.3g、NIKKOL 18TX (日本油脂製乳化剤);3.3g、ボー
キニンP;0.1g、ボーキニンM;0.2gをしこみ50〜55℃
で攪拌混合を行う。そこへ水;20gを添加した。上記混
合物をミル圧;40ミル圧にてミル反転を行い、反転物を
ジメチルシリコーンオイルが30%となるように水に分散
させ乳化物(C−1)を得た。 【0027】調製例2 攪拌機、加温ジャケット、還流冷却器および滴下ロート
を取り付けたフラスコに、粘度1000cPのジメチルシリコ
ーンオイル92g、NIKKOL OP-5(日本油脂製乳化剤);3.
3g、NIKKOL 18TX (日本油脂製乳化剤);3.3g、ボーキ
ニンP;0.1g、ボーキニンM;0.2gを仕込み50〜55℃で
攪拌混合を行う。そこへ水;20gを添加した。上記混合
物をミル圧;40ミル圧にてミル反転を行い、反転物をジ
メチルシリコーンオイルが30%となるように水に分散さ
せ乳化物(C−2)を得た。 【0028】調製例3 攪拌機、加温ジャケット、還流冷却器および滴下ロート
を取り付けたフラスコに、オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン402g、ヘキサメチルジシロキサン;11.6gドデ
シルベンゼンスルホン酸;7.5gを仕込み攪拌混合を行
う。そこへ水;907gを添加し、粗乳化を行った。粗乳化
物を加圧ホモジナイザー(1次圧50kg/cm 2 :2次圧 4
00kg/cm2 )にて乳化を行った。続いて乳化物を80〜90
℃にて乳化重合を行い、ジメチルシリコーンオイル粘度
300cP 、成分濃度32%の乳化物(C−3)を得た。 【0029】比較調製例1 攪拌機、加温ジャケット、還流冷却器および滴下ロート
を取り付けたフラスコに、粘度20000cP のジメチルシリ
コーンオイル92g、NIKKOL OP-5 (日本油脂製乳化
剤);3.3g、NIKKOL 18TX (日本油脂製乳化剤);3.3
g、ボーキニンP;0.1g、ボーキニンM;0.2gを仕込み5
0〜55℃で攪拌混合を行う。そこへ水;20gを添加し
た。上記混合物をミル圧;40ミル圧にてミル反転を行
い、反転物をジメチルシリコーンオイルが30%となるよ
うに水に分散させ乳化物(S−1)を得た。 【0030】比較調製例2 攪拌機、加温ジャケット、還流冷却器および滴下ロート
を取り付けたフラスコに、オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン402g、ヘキサメチルジシロキサン;2.6g、ドデ
シルベンゼンスルホン酸;7.5gを仕込み攪拌混合を行
う。そこへ水;907gを添加し、粗乳化を行った。粗乳化
物を加圧ホモジナイザー(1次圧50kg/cm2 :2次圧 4
00kg/cm2 )にて乳化を行った。続いて乳化物を80〜90
℃にて乳化重合を行い、ジメチルシリコーンオイル粘度
30000cP、成分濃度32%の乳化物(S−2)を得た。 【0031】比較調製例3 攪拌機、加温ジャケット、還流冷却器および滴下ロート
を取り付けたフラスコに、カルナバロウ50部、流動パラ
フィン25部、ポリオキシエチレン(10)ステアレート9
部、ポリオキシエチレン(40)ステアレート9部、ポリ
オキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル12部を
仕込み、徐々に加熱して溶解し、90℃に保ちながら加熱
攪拌した後、90℃に加熱した水 380部を徐々に加えなが
ら1時間攪拌し、次に冷却攪拌して25℃まで冷却して、
エマルジョン組成物(S−3)を得た。 【0032】実施例1〜6および比較例1〜12 表1〜3に示す組成(表中の数値の単位は部である)
で、本発明のエマルジョン組成物および比較例用のエマ
ルジョン組成物を調製し、擦り傷遮蔽用のコーティング
剤として、遮蔽性、耐水性、耐候性、美観、油浮き性、
安定性、ラベルへの影響を以下の通り評価した。結果を
表1〜3に示す。 ・試験体の作成 <ビール瓶用褐色大瓶>リターナブル使用され、側面全
体に擦り傷が付いたビール瓶用褐色大瓶(内容量633ml
)を用意し、これに各コーティング剤組成物を1本当
たりの塗布量が0.4gとなるように塗布した。塗布後、直
ちに、これらの瓶体に内容物の20%にあたる量の氷水を
充填し、瓶体表面の一部(容器底から約7cmの高さま
で)を結露させた。さらに25℃、60%RHの環境下で3日
間放置して評価用瓶体とした。 【0033】・被膜特性の評価方法 [塗布性評価]評価用瓶体の作成時におけるコーティン
グ剤組成物の塗布性を目視観察し、下記の基準で評価し
た。 ◎ : 容器体表面に均一な被膜を形成し、ハジキ、ム
ラの発生がない。 × : 均一な被膜を形成せず、ハジキ、ムラの発生が
ある。 <振動テスト>評価用瓶体を入れた所定のプラスチック
ケース(通常、P箱)をエミック(株)製の振動試験機
に固定し、振動周波数5〜40Hz、加振加速度1G、振幅
10cmで120 分間振動した。本条件は、実際のトラック輸
送では輸送距離1800km以上に相当する。 <擦り傷遮蔽性>振動テスト前後の擦り傷部位の外観を
目視観察し、下記の基準で4段階評価した。 ◎ : 擦り傷部位が完全に遮蔽されている。 ○ : 擦り傷部の一部が露出している。 △ : 擦り傷部の半分が露出している。 × : 擦り傷遮蔽効果が不十分である。 <油浮き性>評価用瓶体を20℃の水中に3日間浸漬した
後、水浴表面を目視観察し、下記の基準で3段階評価し
た。 ○ : 油膜が全く認められない。 △ : わずかに油膜が認められる。 × : 油膜が水浴表面に顕著に認められる。 <洗瓶性>評価用瓶体を液温60℃、水酸化ナトリウム3
%およびアルミン酸ナトリウム5%を含む水溶液に浸漬
し、15分経過後の被膜の除去の程度を目視観察し、下記
の基準で3段階評価した。 ○ : 被膜がほぼ完全に除去されている。 △ : 被膜が半分程度残存している。 × : 被膜の大部分が残存している。 <白粉の発生>振動テスト後の瓶体表面の白粉発生状況
を目視観察し、下記の基準で4段階評価した。 ◎ : 白粉の発生がない。 ○ : 白粉の発生がわずかにある。 △ : 白粉の発生がややある。 × : 白粉の発生がかなりあり、実用対象外のレベル
である。 <耐水性>評価用瓶体の上に水道水を14時間流した後、
外観を目視にて観察し下記の基準で4段階評価した。 ◎ : 擦り傷部位が完全に遮蔽され、被膜の透明感も
良好。 ○ : 擦り傷部の一部が露出しているが、透明感は良
好。 △ : 擦り傷部の一部が露出し、透明感もやや不良。 × : 擦り傷遮蔽効果が不十分で被膜の透明感もな
い。 <耐候性>サンシャインウエザオメーターを用いて 500
時間暴露した後、外観を目視にて観察し下記の基準で4
段階評価した。 ◎ : 擦り傷部位が完全に遮蔽され、被膜の透明感も
良好。 ○ : 擦り傷部の一部が露出しているが、透明感は良
好。 △ : 擦り傷部の一部が露出し、透明感もやや不良。 × : 擦り傷遮蔽効果が不十分で被膜の透明感もな
い。 <安定性>コーティング剤組成物を、室温で4ヶ月間静
置した後、液の均一性を観察し評価した。 ○ : 液の均一性は良好。 △ : わずかに液の分離が見られるが、被膜特性には
問題ない。 × : 液の分離が見られ、被膜特性にも不具合を生じ
る。 <ラベル接着性>カゼインのりを塗ったラベルを試験体
に貼り付け、4時間放置し、その後、水の中に浸漬し、
ラベルの剥がれを目視観察し、下記の基準で評価した。 ◎ : ラベルの剥がれがない。 × : ラベルの剥がれが見られる。 【0034】 【表1】【0035】 【表2】【0036】 【表3】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】(A) カルボン酸を有する酸味料に、一般式 R1-Si(OR2)aXb (式中、R1はアミノ基含有基、R2は炭素数1〜4のアル
    キル基、X は炭素数1〜4のアルキル基、a およびb は
    それぞれ1≦a ≦3、a +b =3の関係を満たす数であ
    る。)で表されるアミノ基含有シランを反応させて得ら
    れるカルボン酸・アミノ塩基含有化合物 100重量部 (B) カルボン酸を有する酸味料に、一般式 【化1】 (式中、R3は一価の炭化水素基またはアルコキシ基、R4
    はアミノ基含有基、R5は一価の炭化水素基、m は1〜10
    00、n は1〜1000の整数を示す)で示されるアミノ基含
    有ポリオルガノシロキサンを反応させて得られるカルボ
    ン酸・アミノ塩基含有化合物 0〜1000重量部 (C) 25℃における粘度が2〜5000cPであるジメチルシリ
    コーンオイルの乳化物1000〜6000重量部 (D) 水 1000〜30000 重量部を含有するエマルジョン組
    成物。
JP10235442A 1998-08-21 1998-08-21 エマルジョン組成物 Withdrawn JP2000063747A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10235442A JP2000063747A (ja) 1998-08-21 1998-08-21 エマルジョン組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10235442A JP2000063747A (ja) 1998-08-21 1998-08-21 エマルジョン組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000063747A true JP2000063747A (ja) 2000-02-29

Family

ID=16986181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10235442A Withdrawn JP2000063747A (ja) 1998-08-21 1998-08-21 エマルジョン組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000063747A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6395857B1 (en) * 1999-05-24 2002-05-28 Chiba Flour Milling Co. Ltd. Modified organopolysiloxanes, production thereof and compositions
US7094845B2 (en) * 2001-12-07 2006-08-22 Nikko Materials Co., Ltd. Basic silane coupling agent organic carboxylate composition, method for producing the same, and epoxy resin composition containing the same

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6395857B1 (en) * 1999-05-24 2002-05-28 Chiba Flour Milling Co. Ltd. Modified organopolysiloxanes, production thereof and compositions
US7094845B2 (en) * 2001-12-07 2006-08-22 Nikko Materials Co., Ltd. Basic silane coupling agent organic carboxylate composition, method for producing the same, and epoxy resin composition containing the same
US7432335B2 (en) 2001-12-07 2008-10-07 Nikko Materials Co., Ltd. Basic silane coupling agent organic carboxylate composition, method for producing the same, and epoxy resin composition containing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2015076C (en) Abrasion-concealing agent for glass containers, abrasion- concealed glass container, and method for concealing abrasions on glass container
KR100239255B1 (ko) 유도체화된 아민 작용성 유기 규소 화합물을 함유하는 광택제
US8912132B2 (en) Thermally conductive silicone grease composition
JPH0138414B2 (ja)
US4467068A (en) Composition for concealing graze marks on glass
US3702769A (en) Method of polishing leather with compositions containing reaction product of hydroxy endblocked siloxanes and aminofunctional silanes
US4656221A (en) Composition for concealing graze marks on transparent glass bottle
US3145175A (en) Grease composition
CN108137952A (zh) 胺官能化有机硅烷/脂肪酸组合体系作为施用于铝及其合金的污染/腐蚀抑制剂
JP2004217866A (ja) 容器搬送コンベアベルト用潤滑剤原液および潤滑剤
JP2000063747A (ja) エマルジョン組成物
JP3281317B2 (ja) ガラス容器の擦り傷遮蔽剤および擦り傷遮蔽剤が塗布されたガラス容器
JP6084060B2 (ja) ベルトコンベア用潤滑剤組成物及びベルトコンベアの潤滑方法
US5705592A (en) Fluorosiloxane-containing care compositions
JP2828900B2 (ja) 防錆用コーティング剤
EP0455385A2 (en) Process of curing methylhydrosiloxanes
JP3190266B2 (ja) ガラス容器用コーティング剤組成物及びコーティング剤が塗布されたガラス容器
US6579908B1 (en) Foam control agents for coatings
JP3847544B2 (ja) ガラス容器コーティング用エマルジョン組成物およびエマルジョン組成物が塗布されたガラス容器
JP3290406B2 (ja) ガラス容器コーティング用エマルジョン組成物およびエマルジョン組成物が塗布されたガラス容器
JP4866691B2 (ja) 水中油型シリコーンエマルジョン金型用離型剤
JPS58167449A (ja) ガラス製瓶体の擦り傷遮蔽材
US4005023A (en) Silicone fluid useful as a brake fluid
JP3847543B2 (ja) ガラス容器コーティング用エマルジョン組成物およびエマルジョン組成物が塗布されたガラス容器
JP4407867B2 (ja) ガラス容器用コーティング剤組成物およびコーティング剤が塗布されたガラス容器

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20051101