JPH0623867A - オーバーラップ量測定装置 - Google Patents
オーバーラップ量測定装置Info
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Abstract
形状に影響されることなく、ジョイント部での正確なオ
ーバーラップ量を測定する。 【構成】 成形ドラム1の周面に巻回されるゴムシート
2において、ロータリーエンコーダ4及びカウンタ5に
より回転量が検知され、その回転量情報を基にセンサ7
が上記成形ドラム1の周面からゴムシート2の表面まで
の距離検出を、ゴムシート2の巻回始端13の部位及び
終端17の部位で行ない、その検出結果に基づき演算装
置6にてオーバーラップ量が算出される。
Description
らその周面上にシート状部材を巻回させる時に生じる、
シート状部材の巻回始端と終端とが重なり合うジョイン
ト部のオーバーラップ量を測定する装置に関するもので
ある。
図4に示すように、ゴムシート、ゴム引きコードあるい
はゴム引きスチールコードといったシート状部材30を
成形ドラム31の周面上に巻回し貼着する工程があり、
上記のシート状部材30は、その貼付始端32と終端3
3とが規定の量だけ重なり合う、すなわちジョイント部
34が規定のオーバーラップ量Hを有するように貼着さ
れている。しかし、シート状部材30の材料の伸縮性あ
るいはシート状部材30の切断条件等により、上記オー
バーラップ量が規定範囲から外れることがあり、そのよ
うな場合には、仕上がりタイヤの性能に大きく影響する
ことになり好ましくない。従って、製造工程において
は、成形ドラムの周面上に巻回貼着されたシート状部材
30のジョイント部34におけるオーバーラップ量Hを
測定管理する必要が生じる。
は、接触、非接触式のセンサを用いてジョイント部の凹
凸を検出しオーバーラップ量を測定する装置、あるいは
シート状部材の巻回始端と終端との位置を検出し、成形
ドラムの回転量からオーバーラップ量を測定する装置
(特開平1−197609号報参照)等が提案されてい
る。
測定装置の内、接触式センサによりジョイント部の凹凸
を検出するものは、成形ドラムが比較的高速回転される
ために、回転に伴う振動の影響を受け易く、測定値に大
きな誤差が生じてしまう。従って、測定時には成形ドラ
ムを低速回転させる必要がある。さらに、センサが接触
式であるため、頻繁にトラブルが発生する等の欠点もあ
り生産効率上好ましくない。
ント後にジョイント部の凹凸を検出するものにおいて
は、シート状部材の巻回始端に重なるシート状部材の表
面がなだらかに変化するため、正確な巻回始端位置を検
出することが困難であった。
位置を検出し、成形ドラムの回転量からオーバーラップ
量を検出するものは、図5に示すように、巻回するシー
ト状部材30の表面にコードの糸目等の大きな凹凸があ
った場合、糸目と終端の区別がつきにくい。つまり、正
確な終端位置の検出ができず、その結果、正確なオーバ
ーラップ量が測定できないということになる。
れたものであり、巻回されるシート状部材の表面形状に
影響されることなく、ジョイント部での正確なオーバー
ラップ量が測定できるオーバーラップ量測定装置を提供
することを目的としている。
ドラムを回転させながら、その周面上にシート状部材を
巻回させる時に生じる、シート状部材の巻回始端と終端
とが重なり合うジョイント部のオーバーラップ量を測定
する装置において、前記ドラムの回転量を検出する回転
量検出手段と、上記ドラム周面から、ドラム周面に巻回
されるシート状部材表面までの距離検出を行なう距離検
出手段と、上記回転量検出手段からの回転量情報を基
に、上記シート状部材の巻回始端及び終端での距離検出
を行ない、それらの距離検出結果を合成し、その合成結
果を基に上記ジョイント部のオーバーラップ量を算出す
る処理手段とを備えたものである。
巻回始端部位及び終端部位において、成形ドラム周面か
らシート状部材表面までの距離検出が行なわれ、その検
出結果に基づき演算装置6にてオーバーラップ量が算出
される。
図面を用いて説明する。
置を示す構成図で、実施例の説明においては、タイヤ製
造工程における成形ドラムの周面上に、シート状部材と
してゴムシートを巻回、貼着するものとする。
8により駆動制御されるモータ3により矢印10方向に
回転される。ゴムシート2は、上記成形ドラム1の上方
より矢印11方向に供給され、成形ドラム1の周面に巻
回貼着された後、カッター12により定寸切断される。
コーダ4が設けられ、成形ドラム1の回転に伴いカウン
タ5にパルス信号を出力する。カウンタ5では、このパ
ルス信号を計数し、演算装置6に出力するようになって
いる。センサ7には光学式変位計が適用され、センサ7
は上記成形ドラム1に対向した適宜位置に設けられてい
る。上記センサ7は演算装置6からの制御信号により成
形ドラム1の周面から、この成形ドラム1の周面に貼着
されるゴムシート2の表面までの距離検出を行ない、そ
の距離検出結果を演算装置6に出力するものである。演
算装置6は、上記カウンタ5の計数情報に基づいてセン
サ7に取り込まれた距離検出結果に演算処理を施すこと
によりオーバーラップ量を算出するようになっている。
表示装置9は、上記演算装置6により算出されたオーバ
ーラップ量、あるいは適正オーバーラップ量に対する合
否判定を報知するものである。
動作について図2を用いて説明する。
ム1の所定位置に貼着され(図2の(A))、モータ3
の駆動により成形ドラム1の回転が開始されると、ゴム
シート2は順次成形ドラム1の周面に貼着される。上記
成形ドラム1が回転を開始すると、成形ドラム1の回転
軸に設けられたロータリーエンコーダ4からパルス信号
が出力され、カウンタ5では、このパルス信号の計数を
行ない、その計数値を演算装置6に順次出力する。
の計数値が予め設定された計数値Rに達した時点、つま
り、成形ドラム1が回転を開始してから、成形ドラム1
の検出開始位置15がセンサ7の検出位置14に到達す
る回転量に等しい計数値に達すると、センサ7が距離検
出を開始する。そして、同様に、成形ドラム1の検出終
了位置16がセンサ7の検出位置14に到達する回転量
に等しい計数値Sに達すると距離検出が終了される(図
2の(B))。ここで、検出開始位置15及び検出終了
位置16は計数値R及び計数値Sにより設定されるもの
で、計数値R及び計数値Sは、センサ7が、後述するジ
ョイント部21を十分に含む適宜範囲で距離検出を行な
えるように設定されている。そして、上記センサ7によ
り検出された距離データは、一旦演算装置6内のメモリ
に記憶される。
検出は上述のように行なわれる。
で一旦停止され、カッター12が作動することによりゴ
ムシート2は成形ドラム1の外周長にオーバーラップ量
を加算した長さで定寸切断される。そして、この時、ゴ
ムシート2の終端17が始端13に重ねて貼着されるこ
とによりジョイント部21が形成される。
ラム1が再度回転を開始し、カウンタ5の計数値が成形
ドラム1の丁度一回転分の計数値に達すると、カウンタ
5は演算装置6または、図外のドラム原点検出センサ等
によりリセットされ、再度計数を開始する。
記始端13部位での距離検出と同様に、上記カウンタ5
の計数値が計数値Rに達するとセンサ7が距離検出を開
始し、計数値Sに達すると距離検出を終了する(図2の
(C))。つまり、上記ゴムシート2の終端17部位で
の距離検出は、上記始端13部位での距離検出と同範囲
で行なわれることになる。
検出は上述のように行なわれる。
が終了すると、演算装置6は、ゴムシート2の始端13
部位での距離データを読みだして演算処理を施し、オー
バーラップ量を算出する。演算方法は種々考えられる
が、以下その一例に沿って図面を用いて説明する。
ータを示す波形図である。
位での距離データを示す波形18である。同図に示すよ
うに波形18は、計数値R時点からしばらくは距離値0
を示し、急激に立ち上がった後(波形18a)、一定距
離値を保って変位する(波形18b)。つまり、最初の
距離値0の状態は、カウンタ5の計数値が計数値Rに達
し距離検出が開始されているが、ゴムシート2の始端1
3がセンサ7の検出位置14に達していないため、セン
サ7が成形ドラム1表面を検出していることを示し、波
形18aは始端13が検出位置14に到達したことを示
し、波形18bはセンサ7がゴムシート2の表面を検出
していることを示している。
13(波形18aの立上り始点)に対応する計数値Tが
求められ、検出開始位置15から始端13までのパルス
数Nが算出される。つまり、検出開始位置15から始端
13までの回転量に等しいパルス数が求められることに
なる。
13部位での波形18と、ゴムシート2の終端17部位
での波形19とを一旦合成した後、上記始端13部位に
対する波形18(図3(B)の斜線部)分を削除するこ
とにより図3(C)の波形20を得る。つまり、上記処
理を施すことによって、終端17を示す波形の終点22
が明確になり、終端17が先に貼付られたゴムシート2
の糸目等と重なっている場合にも正確な終端17の位置
を検出することができる。
ゴムシート2の終端17に対応する計数値Zが求めら
れ、検出開始位置15から終端17までのパルス数Mが
算出される。つまり、検出開始位置15から終端17ま
での回転量に等しいパルス数が求められることになる。
始位置15から終端17までの回転量に等しいパルス数
Mから、検出開始位置15から始端13までの回転量に
等しいパルス数Nを減算することによって、オーバーラ
ップ量に等しい回転量のパルス数が求められる。従っ
て、ロータリーエンコーダ5からのパルス1個が、貼着
されるゴムシート2の周長Pmmに対応するように予め設
定すれば、求めるオーバーラップ量は(M−N)×Pに
よって算出される。
6内で適正オーバーラップ量と比較され、その合否結果
を表示装置9によって報知するか、あるいは算出値をそ
のまま表示するようになっている。
ドラムを一周方向に回転させて測定を行なっているが、
モータに可逆式のものを設けるとともに、カウンタにア
ップダウン式のものを適用し、センサをゴムシートのジ
ョイント部形成位置近傍に配設して、ゴムシートのジョ
イント部形成後に、成形ドラムを逆方向に回転させて測
定を行なうことにより、オーバーラップ量測定時間の短
縮を図るようにしてもい。
ムシートを成形ドラムの周面に貼着する場合を例に説明
したが、その他のシート状部材においても同様に適用が
可能である。
を回転させながら、その周面上にシート状部材を巻回さ
せる時に生じる、シート状部材の巻回始端と終端とが重
なり合うジョイント部のオーバーラップ量を測定する装
置において、前記ドラムの回転量を検出する回転量検出
手段と、上記ドラム周面から、ドラム周面に巻回される
シート状部材表面までの距離検出を行なう距離検出手段
と、上記回転量検出手段からの回転量情報を基に、上記
シート状部材の巻回始端及び終端での距離検出を行な
い、それらの距離検出結果を合成し、その合成結果をも
とに上記ジョイント部のオーバーラップ量を算出する処
理手段とを備えたので、ジョイント部において、先に巻
回されているシート状部材の表面形状に影響されること
なくシート状部材の終端を検出することができ、その結
果、より正確なオーバーラップ量を測定することが可能
になる。
図である。
図、(B)はゴムシートの始端部位における距離検出状
態を示す概略図、(C)はゴムシートの終端部位におけ
る距離検出状態を示す概略図である。
を示す波形図、(B)は(A)にゴムシートの終端部位
での距離データを合成した波形図、(C)は(B)から
(A)を削除して得られた波形図である。
略図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ドラムを回転させながら、その周面上に
シート状部材を巻回させる時に生じる、シート状部材の
巻回始端と終端とが重なり合うジョイント部のオーバー
ラップ量を測定する装置において、前記ドラムの回転量
を検出する回転量検出手段と、上記ドラム周面から、ド
ラム周面に巻回されるシート状部材表面までの距離検出
を行なう距離検出手段と、上記回転量検出手段からの回
転量情報を基に、上記シート状部材の巻回始端及び終端
での距離検出を行ない、それらの距離検出結果を合成
し、その合成結果を基に上記ジョイント部のオーバーラ
ップ量を算出する処理手段とを備えたことを特徴とする
オーバーラップ量測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4183907A JP2509050B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | オ―バ―ラップ量測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0623867A true JPH0623867A (ja) | 1994-02-01 |
JP2509050B2 JP2509050B2 (ja) | 1996-06-19 |
Family
ID=16143905
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4183907A Expired - Lifetime JP2509050B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | オ―バ―ラップ量測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2509050B2 (ja) |
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- 1992-07-10 JP JP4183907A patent/JP2509050B2/ja not_active Expired - Lifetime
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