JPH06236880A - 金属配線の形成方法 - Google Patents

金属配線の形成方法

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JPH06236880A
JPH06236880A JP26875293A JP26875293A JPH06236880A JP H06236880 A JPH06236880 A JP H06236880A JP 26875293 A JP26875293 A JP 26875293A JP 26875293 A JP26875293 A JP 26875293A JP H06236880 A JPH06236880 A JP H06236880A
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JP
Japan
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film
metal
forming
gold plating
metal layer
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Application number
JP26875293A
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English (en)
Inventor
Sadaji Tamaki
貞治 玉木
Yoshiyuki Yamada
淑之 山田
Yoshio Umemura
佳男 梅村
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 金メッキ膜の下のアンダーカットを低減また
は無くすことができる金属配線の形成方法を提供するこ
と。 【構成】 金メッキ膜32を形成後、レジストパターン
22および残存密着膜26を順次除去して、素地金属膜
16を露出させる。露出した素地金属膜16を、金メッ
キ膜24をマスクとしてエッチング除去し、バリア膜1
4を露出させる。次に、N2ガス等の不活性雰囲気中
で、加熱処理を施し、金メッキ膜32を安定化させる。
この加熱処理によって、金メッキ膜24直下の残存素地
金属30は、金メッキ膜32中に固溶体として取り込ま
れ,Au−Pd合金の金メッキ膜32に変化する。次
に、金メッキ膜32を耐酸化性マスクとして用いて、露
出しているバリア膜14部分を酸化して酸化膜34を形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体集積回路にお
ける金メッキ技術を用いた金属配線の形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路における高信頼性
金属配線として、金メッキ技術を用いて形成された金属
配線が用いられている。この金属配線は、半導体集積回
路において一般に用いられているアルミニウム(Al)
およびその合金の配線に比べ、金属腐食、カバレッジ、
エレクトロマイグレーション等の点で優れていることが
知られている。特に、高速動作性を必要とするバイポー
ラ型半導体集積回路では、DRAM等に比べて大きな電
流を流すため、DRAM等以上のエレクトロマイグレー
ション耐性が必要である。このため、金メッキ技術のう
ち電解メッキ法を用いて形成された金属配線が用いられ
ることが多い。また、金メッキ技術のうち無電解メッキ
技術を用いて金メッキ膜を形成すると、電解メッキ技術
を用いた場合のカレントフィルムの電気抵抗に起因する
膜厚の不均一を無くすことができることが知られてい
る。
【0003】以下、図面を参照して、金メッキ技術を用
いた従来の金属配線の形成方法を説明する。図14の
(A)〜(C)および図15の(A)〜(C)は、金メ
ッキ技術のうち電解メッキ技術による従来の金属配線の
形成方法の説明に供する工程図である。各図は、主要工
程で得られる構造体の断面を示してある。尚、図は、断
面を表すハッチング等を一部省略して示してある。
【0004】先ず、半導体素子領域の形成の終了した半
導体基板10を下地として、この下地の上に、バリア膜
14、素地金属膜16および密着膜18を順次堆積し、
これら各層を以って金属層12を形成する。バリア膜1
4は、チタンタングステン(TiW)を1000〜20
00オングストローム(100〜200nm)の厚さに
堆積して形成する。このバリア膜14上に、パラジウム
(Pd)を100〜500オングストロームの厚さに堆
積して素地金属膜16を形成する。さらに、この素地金
属膜16上に、TiWを100〜500オングストロー
ムの厚さに堆積して密着膜18を形成する(図14の
(A))。この密着膜18は、レジストパターンの密着
性を高めるために設けてある。
【0005】次に、金属層12上に、通常のホトリソグ
ラフィ技術を用いて、金属配線形成予定領域に開口部2
0を有するレジストパターン22を形成する。その後、
密着膜18の開口部20に露出している部分をエッチン
グ除去して、開口部20を有する密着膜18aとし、素
地金属膜16の一部分を露出する(図14の(B))。
密着膜18部分のエッチングは、例えば30%過酸化水
素水溶液(H22)のエッチング液に、レジストパター
ン22を形成した半導体基板10を浸漬して行う。
【0006】次に、露出している素地金属膜16部分上
に、5000〜20000オングストロームの厚みの金
メッキ膜24を通常の電解メッキ技術を用いて形成する
(図14の(C))。
【0007】次に、レジストパターン22を除去した
後、露出した密着膜18aを除去して、素地金属膜16
を露出させる。その後、金メッキ膜24をマスクとして
用いて、露出した素地金属膜16をエッチング除去して
バリア膜14を部分的に露出させる。この時、金メッキ
膜24の下には残存素地金属膜16aが残っている(図
15の(A))。このエッチングに際して、例えば、P
dの素地金属膜16に対しては、ヨウ化カリウム/ヨウ
素混合液(KI/I2)を用いる。
【0008】次に、金メッキ膜24をマスクとして用い
て、バリア膜14を金メッキ膜24の下のバリア膜14
aを残してエッチング除去する(図15の(B))。こ
のエッチングに際して、例えば、TiWのバリア膜14
に対しては、再び過酸化水素水溶液をエッチング液とし
て用いる。
【0009】次に、窒素(N2)ガス等の不活性雰囲気
中で、300〜400℃の加熱処理を施し、金メッキ膜
24を安定化させる。ここで安定化とは、この加熱処理
によって、金属配線となる金メッキ膜24およびオーミ
ックコンタクト(図示せず)の抵抗値のバラツキなどが
減り均一化することをいう。また、この加熱処理時に、
金メッキ膜24直下のPdの残存素地金属膜16aが金
メッキ膜24に固溶体として取り込まれ、Au−Pd合
金からなる金メッキ膜32が形成される。この金メッキ
膜32が金属配線となる(図15の(C))。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
金属配線の形成方法によれば、アンダーカットに起因す
る問題点を有する。以下、この問題点を図16(A)お
よび(B)を用いて説明する。図16の(A)および
(B)は、従来の金属配線の形成方法の問題点の説明に
供する断面図である。図16の(A)は、図15の
(B)に相当する工程段階の断面図である。図16の
(B)は、図15の(C)の工程段階の後に、この金メ
ッキ膜を含む下地上に絶縁膜を形成した段階の断面を示
している。
【0011】従来の金属配線の形成方法によれば、金メ
ッキ膜形成後、不要になった金属層の除去時に、金メッ
キ膜下側周辺部にもエッチング液が入り込み、バリア膜
がエッチングされ、図16の(A)の図中においてxで
示すアンダーカットが生じる。このため、金メッキ膜が
オーバーハング状となってしまう。
【0012】金メッキ膜周辺のオーバーハング状となっ
た部分では、金属配線となる金メッキ膜を安定化するた
めの加熱処理時に、金メッキ膜の一部分が、図16の
(B)においてSで示す点線で囲んだ部分のように半導
体基板と接触して、金とシリコンの合金化現象が生じる
ことがある。この合金化現象が半導体素子のコンタクト
領域で生じると、エミッターベース等の接合の破壊やポ
リシリコン抵抗の断線といった素子の不良の原因とな
る。
【0013】また、アンダーカット量は、金属配線幅の
大小に関わらずほぼ一定の量になる。このため、金属配
線を微細化して高密度配線を形成する場合、アンダーカ
ットは金属配線の微細化の阻害要因となる。
【0014】さらに、アンダーカットの発生は、後工程
において、パッシベーション膜あるいは多層配線形成の
ための層間膜となる絶縁膜33を形成する際に、金メッ
キ膜のオーバーハング部の下側に絶縁膜の空隙が発生し
易くなり、所謂カスプを生じさせることがある。このカ
スプを図16の(B)においてVで示す点線で囲んで示
す。カスプは、汚染物質を閉じ込めたり半導体表面保護
膜としての絶縁膜の性能を低下させ、不良の原因とな
る。
【0015】また、無電解メッキ技術を用いて金属配線
を形成する場合、無電解メッキの生成条件が比較的高温
(約70℃)であり成長速度も遅い(約4000〜80
00オングストローム/h)ため、メッキ領域を画定し
ているホトレジストを長時間高温の液中に浸すことにな
る。このため、ホトレジストにクラックが入ったり、ま
た、ホトレジストが変形したり剥れてしまうことがあ
る。その結果、意図しない領域にまで金メッキ膜が形成
されて金属配線の面内ショート等の不良の原因となる。
【0016】従って、この出願に係る第1〜第5の発明
の共通の目的は、金メッキ膜の下のアンダーカットを低
減または無くすことができる金属配線の形成方法を提供
することである。
【0017】また、第2の発明は、上記共通の目的に加
え、層間絶縁膜形成時にカスプの発生を防ぐ金属配線の
製造方法を提供することも目的とする。
【0018】また、第3の発明は、上記共通の目的に加
え、カレントフィルムの電気抵抗に起因する膜圧の不均
一を低減する金属配線の製造方法を提供することも目的
とする。
【0019】また、第4の発明は、上記共通の目的に加
え、無電解メッキ時のホトレジストの変形等による不良
を防ぐ金属配線の製造方法を提供することも目的とす
る。
【0020】また、第5及び第6の発明は、上記共通の
目的に加え、多層配線の際の平坦度を向上させる金属配
線の製造方法を提供することも目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】これらの目的の達成を図
るため、この出願に係る第1の発明の金属配線の形成方
法によれば、下地上に、バリア膜とこのバリア膜上に形
成した素地金属膜とを含む金属層を形成し、この金属層
上の一部の領域に、電解メッキ技術を用いて金属配線と
なる金メッキ膜を形成する工程を有する金属配線形成方
法において、形成した金メッキ膜を耐酸化性マスクとし
て用いて、露出しているバリア膜部分を酸化して酸化膜
を形成する工程を含むことを特徴とする。
【0022】また、この出願に係る第2の発明の金属配
線の形成方法によれば、下地上に、バリア層とこのバリ
ア膜上に形成した素地金属とを含む金属層を形成し、こ
の金属層上の一部の領域に、電解メッキ技術を用いて金
属配線となる金メッキ膜を形成する工程を有する金属配
線形成方法において、形成した金メッキ膜側壁にサイド
ウォールを形成する工程と、このサイドウォールおよび
金メッキ膜をエッチングマスクとして用いて、露出して
いる金属膜をエッチング除去する工程とを含むことを特
徴とする。
【0023】また、この出願に係る第3の発明の金属配
線の形成方法によれば、下地上の金メッキ膜形成予定領
域を含む領域に、バリア膜とこのバリア膜上に形成した
素地金属膜とを含む金属層パターンを選択的に形成する
工程と、金属層パターンを含む下地全面上にAl膜を形
成する工程と、このAl膜上に、金属層パターンの領域
に開口部を有するレジストパターンを形成して、エッチ
ングによりAl膜の一部を除去して金属層パターンを露
出させる工程と、露出した金属層パターンの部分の素地
金属膜上に金属配線となる金メッキ膜を電解メッキ技術
を用いて形成する工程と、残存するAl膜およびレジス
トパターンをエッチングにより除去する工程とを含むこ
とを特徴とする。
【0024】また、この出願に係る第4の発明の金属配
線の形成方法によれば、下地上の金メッキ膜形成予定領
域を含む領域に、バリア膜とこのバリア膜上に形成した
素地金属膜とを含む金属層パターンを選択的に形成する
工程と、この金属層パターンの側壁に絶縁性のサイドウ
ォール形成する工程と、このサイドウォール形成後、金
属パターンの素地金属膜上に無電解メッキ技術を用いて
金属配線となる金メッキ膜を形成する工程とを含むこと
を特徴とする。
【0025】また、この出願に係る第5の発明の金属配
線の形成方法によれば、下地上に形成された絶縁膜上お
よび、この絶縁膜上に形成された溝内に金属層を形成
し、この溝内の金属層上に金メッキ膜を形成した後、金
メッキ膜が形成されていない部分の金属層を除去するこ
とを特徴とする。
【0026】また、この出願に係る第6の発明の金属配
線の形成方法によれば、下地上の配線形成予定領域を含
む領域上に第1の絶縁膜、第1の導電膜、第2の絶縁膜
とによる積層膜を形成する工程と、配線形成予定領域上
の積層膜を除去し、第1の絶縁膜に側壁を形成する工程
と、この側壁を含む配線形成予定領域上にバリア膜と、
このバリア膜上に形成した素地金属膜とによる金属層を
形成する工程と、この金属層上に金属メッキ膜を形成す
る工程と、この金属メッキ膜をマスクとして第3の絶縁
膜と第1の導電膜を除去する工程とを含むことを特徴と
する。
【0027】尚、ここで下地とは、半導体基板はもとよ
りその他この半導体基板に素子を形成したもの、その
他、これらに限らず広く金属配線を形成する下地となる
ものを意味している。また、ここで金メッキ膜とは、A
uまたはAuを含む合金からなるメッキ膜およびメッキ
膜と素地金属膜との合金を意味する。
【0028】
【作用】この出願に係る第1発明の金属配線の形成方法
によれば、金メッキ膜形成後、露出している金属膜を除
去せずに、酸化して酸化膜を形成する。このため、金メ
ッキ膜の下にアンダーカットを生じることなく金属配線
を形成することができる。
【0029】また、この出願に係る第2発明の金属配線
の形成方法によれば、金メッキ膜および金メッキ膜の側
壁に形成したサイドウォールをエッチングマスクとして
用いて、露出している金属膜を除去している。このた
め、金メッキ膜の下のアンダーカットを低減または無く
すことができる。さらに、サイドウォールを除去した後
に絶縁膜などを形成すれば、カスプの発生を防ぐことが
できる。
【0030】また、この出願に係る第3発明の金属配線
の形成方法によれば、金メッキ膜を形成する前に、金属
層パターンを形成する。このため、金属層パターンの幅
等を金属配線となる金メッキ膜の幅等と個別に決めるこ
とができる。従って、金属層パターンの幅を金メッキ膜
よりも広くできるので、金メッキ膜の下のアンダーカッ
トを低減または無くすことができる。さらに、カレント
フィルムの一部にAlを用いるので、カレントフィルム
の電気抵抗を小さくすることができる。その結果、電解
メッキ技術を用いて形成する金メッキ膜厚の均一性の向
上が期待できる。
【0031】また、この出願に係る第4発明の金属配線
の形成方法によれば、金属層パターンの側壁にサイドウ
ォールを形成するので、金メッキ膜の下にアンダーカッ
トが生じない。また、無電解メッキ時にホトレジストを
用いないので、ホトレジストのクラック、変形または剥
離による金属配線の面内ショート等の不良を防ぐことが
できる。
【0032】また、この出願に係る第5の発明の金属配
線の形成方法によれば、下地上に、金メッキ膜形成予定
領域に溝状の開口部を有する絶縁膜を形成し、その表面
に金属膜を形成し、絶縁膜を形成した時にできる開口部
に対応する金属膜上に金メッキ膜を形成している。この
ため、除去する金属膜は絶縁膜の上部にあるので、金属
膜を除去する際、アンダーカットを生じることなく金属
配線を形成することができる。
【0033】また、この出願に係る第6の発明の金属配
線の形成方法によれば、下地上に、金メッキ膜形成予定
領域に溝状の開口部を有する絶縁膜と、この絶縁膜上の
導電膜と、この導電膜上の絶縁膜とによる積層膜を形成
し、開口部に面した第1層目の絶縁膜内に金属層を形成
し、第2層目の導電膜と導通をとりこの金属層上に金属
メッキ膜を形成している。このため、除去する導電膜
は、第1層の絶縁膜の上部にあるため、導電膜を除去す
る際アンダーカットを生じることなく金属配線を形成す
ることができる。
【0034】
【実施例】以下、図面を参照して、この出願に係る第1
〜第6の発明の実施例について説明する。以下に参照す
る図は、この発明が理解できる程度に各構成成分の大き
さ、形状および配置関係を概略的に示してあるにすぎな
い。従って、この発明は、この図示例にのみ限定される
ものではないことは明らかである。尚、以下の各実施例
の説明に供する図では、断面を表すハッチング等は一部
省略して示してある。また、図中の符号は、従来例と同
一部分には従来例と同一の符号を用いている。
【0035】第1実施例 先ず、この出願に係る第1の発明の実施例(以下、「第
1実施例」と称する)について図1の(A)および
(B)を用いて説明する。図1の(A)および(B)
は、第1実施例の説明に供する工程図であり、従来例の
説明に供する図13の(A)に続く工程で得られる構造
体の断面を示している。
【0036】第1実施例では、従来例の図15の(A)
の工程の後、N2ガス等の不活性雰囲気中で、金メッキ
膜24に300〜400℃の加熱処理を施し、金メッキ
膜24を安定化させる。この加熱処理によって、金メッ
キ膜24直下の残存素地金属16aは、金メッキ膜24
中に固溶体として取り込まれ、Au−Pd合金となった
金メッキ膜32が形成される(図1の(A))。
【0037】金メッキ膜32を耐酸化性マスクとして用
いて、露出しているバリア膜14部分を酸化して酸化膜
34を形成する。第1実施例では、Au−Pd合金とな
った金メッキ膜32を耐酸化性マスクとして用いて、金
メッキ膜32の下のバリア膜14bを除く、露出したバ
リア膜14部分をO2ガス等の酸化性雰囲気中で熱処理
することにより酸化して酸化膜34を形成する。第1実
施例では、この金メッキ膜32が金属配線となる(図1
の(B))。尚、熱処理は、例えば、約400℃の温度
下で約1時間行うと良い。尚、バリア膜14の酸化に際
しては、Au−Pd合金の金メッキ膜32直下の領域も
コンタクト領域以外ならば酸化しても構わない。
【0038】第2実施例 以下、この出願に係る第2の発明の第1の実施例(以
下、「第2実施例」と称する)について図2の(A)〜
(C)および図3の(A)〜(C)を用いて説明する。
図2の(A)〜(C)は、第2実施例の説明に供する前
半の工程図であり、図2の(A)は、従来例の説明に供
する図12の(C)に続く工程で得られる構造体の断面
を示している。図3の(A)〜(C)は、図2(C)に
続く後半の工程図である。各図は、工程主要段階で得ら
れる構造体の断面を示している。
【0039】第2実施例では、従来例の図14の(C)
の工程で、金メッキ膜24を形成した後、公知のRIE
技術を用いて酸素イオンプラズマ中でレジストパターン
(図示せず)を部分的に除去して、金メッキ膜24の側
壁にホトレジストのサイドウォール22aを形成する
(図2の(A))。
【0040】次に、金メッキ膜24およびサイドウォー
ル22aをマスクとして用いて、露出した密着膜18a
をエッチング除去して素地金属膜16を露出させる。
尚、このとき、サイドウォール直下の密着膜18bが残
存する(図2の(B))。
【0041】次に、露出した素地金属膜16部分を除去
する。このとき、サイドウォール22a直下の密着膜1
8bも素地金属膜16エッチング時のマスクとして働
き、金メッキ膜24の幅が増加したのと同じ働きをす
る。この工程により金メッキ膜24およびサイドウォー
ル22aの下に素地金属膜16bが残る(図2の
(C))。
【0042】次に、サイドウォール22aを除去する
(図3の(A))。
【0043】次に、露出したバリア膜14をエッチング
除去し、素地金属膜16bの下に残存するバリア膜14
bを得る。尚、このとき残存していた密着膜18bも同
時に除去される(図3の(B))。
【0044】次に、N2ガス等の不活性雰囲気中で、3
00〜400℃の加熱処理をして金メッキ膜を安定化さ
せる。このとき、金メッキ膜24のAuと素地金属膜1
6bのPdとの合金からなる金メッキ膜32を形成す
る。この金メッキ膜32が金属配線となる。
【0045】第3実施例 以下、この出願に係る第2の発明の第2の実施例(以
下、「第3実施例」と称する)について図4の(A)〜
(C)および図5の(A)〜(B)を用いて説明する。
図4(A)〜(C)は、第3実施例の説明に供する前半
の工程図である。図5の(A)〜(B)は、図4の
(C)に続く後半の工程図である。各図は、主要工程段
階で得られる構造体の断面を示している。
【0046】先ず、半導体素子形成の終了した半導体基
板10上に、TiWを1500オングストローム程度の
厚みに堆積してバリア膜14を形成する。このバリア膜
14上にAuを300オングストローム程度の厚みに堆
積して素地金属膜26を形成する。さらに、この素地金
属膜26上にTiWを500オングストローム程度の厚
みに堆積して密着膜(図示せず)形成する。各膜は、蒸
着技術として、例えば、公知のスパッタリング法を用い
て順次形成する。
【0047】次に、従来のホトリソグラフィ技術を用い
て、金属配線となる金メッキ膜を形成する領域に開口部
20を有するレジストパターン22を形成する。
【0048】その後、開口部20に露出している密着膜
をエッチング除去し、開口部を有する密着膜18aを形
成し、素地金属膜26の一部分を露出する(図4の
(A))。密着膜のエッチングは、例えば、30%過酸
化水素水溶液(H2 2 )のエッチング液に、レジスト
パターン22を形成した半導体基板10を浸漬して行
う。
【0049】次に、露出している素地金属膜26部分上
に、5000〜20000オングストロームの厚みの金
メッキ膜24を通常の電解メッキ技術を用いて形成す
る。
【0050】次に、レジストパターン22を除去した
後、露出した密着膜18aおよび素地金属膜26を順次
エッチングして除去することにより金メッキ膜24の下
に残存する素地金属膜26aを得る。Auの素地金属膜
26のエッチングには、例えばヨウ化カリウム/ヨウ素
混合液(KI/I2 )を用いると良い(図4の
(B))。尚、このとき素地金属膜26は、金メッキ膜
と同じ素材で形成されているため、金メッキ膜の下に
は、アンダーカットは生じない。
【0051】次に、金メッキ膜24側壁にサイドウォー
ル40を形成する。第3実施例では、金メッキ膜24お
よび素地金属膜26aの側壁にTEOSをO3により熱
酸化して得たシリコン酸化膜からなる幅3000オング
ストローム程度のサイドウォール40を通常のRIE技
術を用いて形成する(図4の(C))。
【0052】次に、サイドウォール40および金メッキ
膜24をエッチングマスクとして用いて、露出している
バリア膜14をエッチングして除去する。第3実施例で
は、金メッキ膜24はそのまま金属配線となる(図5の
(A))。このエッチングの際に、サイドウォール40
の下側が3000オングストローム程横方向にエッチン
グされるが、金メッキ膜24直下のバリア膜はほとんど
エッチングされずに、バリア膜14cが残る。また、そ
の後のサイドウォール40のエッチング除去時に、半導
体基板上10上に例えばCVD酸化膜が露出している場
合、このCVD酸化膜もエッチングされるが、CVD酸
化膜のエッチング速度はサイドウォールの酸化膜のエッ
チング速度に比べて3倍以上遅い。このため、半導体基
板10上に露出しているCVD酸化膜のエッチングは実
用上問題とはならない。
【0053】さらに、金属配線形成後、絶縁膜形成時の
カスプの発生を防ぐために、絶縁膜形成前にサイドウォ
ール40を除去する(図5の(B))。
【0054】尚、第3実施例では、サイドウォールをシ
リコン酸化膜を用いて形成した例につき説明 したが、
例えば、シリコン窒化膜を用いてサイドウォールを形成
しても良い。
【0055】第4実施例 以下、この出願に係る第3の発明の実施例(以下、「第
4実施例」と称する)について図6の(A)〜(C)お
よび図7の(A)〜(C)を用いて説明する。図6の
(A)〜(C)は、第4実施例の説明に供する前半の工
程図である。図7の(A)〜(C)は、図6の(C)に
続く後半の工程図である。各図は、主要工程段階で得ら
れる構造体の断面を示している。
【0056】第4実施例では、先ず、半導体素子の形成
の終了した半導体基板10上に、TiWを1000〜2
000オングストロームの厚さに堆積したバリア膜、P
dを100〜500オングストロームの厚さに堆積した
素地金属膜、および、TiWを100〜500オングス
トロームの厚さに堆積した密着膜を順次形成して金属層
を形成する。次に、従来のホトリソグラフィ技術を用い
て、金属配線となる金メッキ膜を形成する領域に第1の
レジストパターン48を形成する。次に、露出した金属
層をエッチングして除去し、密着膜18b、素地金属膜
16cおよびバリア膜14dからなる金属層パターン1
2aを形成する(図6の(A))。TiWをエッチング
する場合は、例えば30%過酸化水素水溶液(H
2 2 )等のエッチング液に、半導体基板を浸漬して行
うと良い。また、Pdをエッチングする場合は、例え
ば、ヨウ化カリウム/ヨウ素混合液(KI/I2 )を用
いて行うと良い。
【0057】次に、第1のレジストパターン48を除去
した後、公知の蒸着技術を用いて10000〜2000
0オングストロームの厚みのAl膜52を金属層パター
ン12aを含む半導体基板10上全面に形成する(図6
の(B))。
【0058】次に、Al膜52上に、金属層の領域に開
口部54を有するレジストパターン56を形成して、エ
ッチングによりこのAl膜52の一部を除去して密着膜
18bの一部の領域を露出させる。第4実施例では、公
知のホトリソグラフィ技術を用いて、金メッキ膜を形成
する領域に開口部54を有する第2のレジストパターン
56を形成する。次に、レジストパターン56をマスク
として、Al膜52および密着膜18bをエッチング
し、開口部を有するAl膜52aおよび開口部を有する
密着膜18cを得ることにより、素地金属膜16cを露
出させる(図6の(C))。Al膜52のエッチングに
は、概ね垂直な側壁を得られるドライエッチングを用い
ることが望ましい。
【0059】次に、露出した素地金属膜16c上に金メ
ッキ膜24を電解メッキ法を用いて形成する(図7の
(A))。
【0060】次に、残存するAl膜52aおよび第2の
レジストパターン56をエッチングにより順次除去す
る。(図7の(B))。
【0061】次に、金メッキ膜24側壁に残存している
密着膜18cを除去した後、N2ガス等の不活性雰囲気
中で300〜400℃の加熱処理を施し、Au−Pd合
金の金メッキ膜32を形成する。この金メッキ膜32が
金属配線となる(図7の(C))。
【0062】第4実施例では、金属層パターンをホトリ
ソグラフィおよびエッチングを用いて形成したが、例え
ば、リフトオフ法を用いて金属層パターンを形成しても
良い。
【0063】第5実施例 先ず、この出願に係る第4の発明の実施例(以下、「第
5実施例」と称する)について図8の(A)〜(C)お
よび図9の(A)〜(C)を用いて説明する。図8の
(A)〜(C)は、第5実施例の説明に供する前半の工
程図である。図9の(A)〜(C)は、図8の(C)に
続く後半の工程図である。各図は、主要工程段階で得ら
れる構造体の断面を示している。
【0064】先ず、下地としての素子形成後の半導体基
板10上に、TiWを1500オングストローム程度の
厚さに堆積したバリア膜14、Auを300オングスト
ロームの厚さに堆積した素地金属膜26、TiWを50
00オングストロームの厚さに堆積した予備犠牲膜(図
示せず)を順次形成する。この予備犠牲膜上の金メッキ
膜形成予定領域を含む領域にレジストパターン66を形
成した後、異方性エッチング技術を用いて予備犠牲膜を
部分的に除去し、パターニングされた予備犠牲膜62を
得る(図8の(A))。
【0065】次に、レジストパターン66を除去した
後、パターニングされた予備犠牲膜62の表面を酸化し
て犠牲膜62aとし、この犠牲膜62aをエッチングマ
スクとして用いて、露出した素地金属膜16およびバリ
ア膜14を順次エッチングして除去して、バリア膜14
d、素地金属膜16dおよび犠牲膜62aからなる金属
層パターン46を形成する(図8の(B))。
【0066】次に、金属層パターン46を形成した半導
体基板10全面に500オングストロームの厚さのシリ
コン窒化膜72および5000オングストロームのシリ
コン酸化膜74をCVD法により順次形成する(図8の
(C))。次に、金属層パターン46の側壁部にシリコ
ン酸化膜74aが残存するようにシリコン酸化膜74に
対して異方性エッチングを行う。続いて、残存したシリ
コン酸化膜74aをエッチングマスクとして露出したシ
リコン窒化膜72を除去して、シリコン酸化膜74aお
よびシリコン窒化膜72aからなる絶縁性のサイドウォ
ール70を形成する(図9の(A))。このとき、犠牲
膜62aが露出する。
【0067】次に露出した犠牲膜62aを除去して素地
金属膜16dを露出させる。次に、素地金属膜16d上
に無電解メッキ技術を用いて5000オングストローム
程度の厚みの金メッキ膜24を形成する。第5実施例で
は、この金メッキ膜24がそのまま金属配線となる(図
9の(B))。
【0068】この後、層間絶縁膜となるシリコン窒化膜
80および表面保護膜となるシリコン酸化膜82を順次
CVD法を用いて形成すると良い(図9の(C))。
【0069】第5実施例では、シリコン酸化膜部分76
およびシリコン窒化膜部分78からなるサイドウォール
70を形成したが、サイドウォール70は、シリコン窒
化膜またはシリコン酸化膜だけで形成しても良い。尚、
シリコン窒化膜を形成することにより、シリコン酸化膜
と金属層パターンとの密着性を高めることができる。
【0070】第6実施例 先ず、この出願に係る第5の発明の実施例(以下、「第
6実施例」と称する)について図10の(A)〜(C)
および図11の(A)〜(B)を用いて説明する。図1
0の(A)〜(C)は、第6実施例の説明に供する前半
の工程図である。図11の(A)〜(B)は、図10の
(C)に続く後半の工程図である。各図は、主要工程段
階で得られる構造体の断面を示している。
【0071】先ず、半導体素子形成の終了した半導体基
板10上に、CVD法によりシリコン酸化膜を1000
0〜12000オングストローム形成する。次に、シリ
コン酸化膜上に図示しない開口部86を有するレジスト
膜を形成し、露出しているシリコン酸化膜を除去するこ
とにより、開口部86を有するシリコン酸化膜84を得
る。(図9の(A))。
【0072】この酸化膜84を含む半導体基板10全面
上にTiWを1500オングストローム程度の厚みに堆
積してバリア膜88を形成する。このバリア膜88上に
Pdを300オングストローム程度の厚みに堆積して素
地金属膜90を形成する。さらにこの素地金属膜90上
にTiW300オングストローム程度の厚みに堆積して
密着膜92を形成する(図10の(B))。各膜は、例
えば公知のスパッタリング法を用いて順次形成する。
【0073】次に、従来のホトリソグラフィ技術を用い
て、開口部86を除く酸化膜84上にレジストパターン
94を形成する。その後、密着膜92の開口部86に露
出している部分をエッチング除去して、開口部を有する
密着膜92aを得ることにより素地金属膜90の一部を
露出する(図10の(C))。密着膜92のエッチング
は、例えば30%過酸化水素水溶液(H2 2 )のエッ
チング液に、レジストパターン94を形成した半導体基
板10を浸漬して行なう。
【0074】次に、露出している素地金属膜90上に5
000〜20000オングストロームの厚みの金メッキ
膜24を通常の電解メッキ技術を用いて形成する(図1
1の(A))。
【0075】次にレジストパターン94を除去したあ
と、絶縁膜84上部に残存する密着膜92a及び素地金
属膜90及びバリア膜88を順次エッチングして除去す
る(図11の(B))。Pdによって形成された素地金
属膜90をエッチングする場合は、たとえば、ヨウ化カ
リウム/ヨウ素混合液(KI/I2 )を用いて行なう
とよい。これにより、素地金属膜90a、バリア膜88
aに囲まれた金メッキ膜24を得る。
【0076】次に、N2ガス等の不活性雰囲気中で、3
00〜400℃の加熱処理をして金メッキ膜を安定化さ
せる。このとき、金メッキ膜24のAuと素地金属膜9
0aのPdとの合金からなる金メッキ膜32を形成す
る。この金メッキ膜32が金属配線となる(図11の
(C))。
【0077】第6実施例では、金メッキ膜32は絶縁膜
84に形成された溝状の部分に形成されている。このた
め、多層配線を形成する際に、段差の少ない多層配線を
形成できる。
【0078】また、第6実施例では、金メッキ膜を形成
する際、図10の(B)の工程でバリア膜88と素地金
属膜90を形成したあと、密着膜92を形成せずに素地
金属膜90全面上に金メッキ膜を形成し、基板全面をエ
ッチバックすることにより金メッキ膜24を残してもよ
い。
【0079】第7実施例 先ず、この出願に係る第6の発明の実施例(以下、「第
7実施例」と称する)について図12の(A)〜(C)
および図13の(A)〜(B)を用いて説明する。図1
2の(A)〜(C)は、第7実施例の説明に供する前半
の工程図である。図13の(A)〜(B)は、図12の
(C)に続く後半の工程図である。各図は、主要工程段
階で得られる構造体の断面を示している。
【0080】まず、半導体素子形成の終了した半導体基
板10を下地として、この半導体基板10全面上に、C
VD法によりシリコン酸化膜を6000オングストロー
ム、このシリコン酸化膜上にアルミをスパッタ法で20
00オングストローム、このアルミ上にシリコン酸化膜
をCVD法で3000オングストローム順次形成する。
その後、図示しないホトレジストにより配線領域を画定
し、この配線領域に開口部102を有する絶縁膜96、
アルミ膜98、絶縁膜100を形成する(図12の
(A))。
【0081】次に、半導体基板10全面上にTiWを1
500オングストローム程度の厚みに堆積してバリア膜
88を形成する。次にこのバリア膜88上にPdを30
0オングストローム程度の厚みに堆積して素地金属膜9
0を形成する。次にこの素地金属膜90上にTiWを3
00オングストローム程度の厚みに堆積して密着膜92
を形成する。各膜は、例えば公知のスパッタリング法を
用いて順次形成する。この後、ホトレジスト104を全
面にコーティングする(図12の(B))。
【0082】次に、ホトレジスト104の露光・現像を
行い、開口部102内にのみホトレジスト104aを残
す。次に、このホトレジスト104aをマスクとして密
着膜92をエッチング除去し、開口部102内のみに密
着膜92bを残す(図12の(C))。密着膜92のエ
ッチングは、例えば30%過酸化水素水溶液(H
2 2 )のエッチング液に、半導体基板10を浸漬して
行なう。
【0083】次に、ホトレジスト104aを除去した
後、開口部102内に残存する密着膜92bをマスクと
して素地金属膜90の露出している部分をエッチング除
去し、開口部102内のみに素地金属膜90bを残す。
Pdによって形成された素地金属膜90をエッチングす
る場合は、たとえば、ヨウ化カリウム/ヨウ素混合液
(KI/I2 )を用いて行なうとよい。次に、素地金属
膜90bをマスクとしてバリア膜88の露出している部
分をエッチング除去し開口部102内にバリア膜88b
を残す。このとき、バリア膜88は、密着膜92bと同
じ素材で形成されているため、密着膜92bも同時に除
去される(図13の(A))。ここで、バリア膜88b
は少なくとも一部でアルミ膜98と接していて、バリア
膜88bとアルミ膜98との間に電気的な導通がなけれ
ばならない。
【0084】次に、素地金属膜90b上に5000〜2
0000オングストロームの厚みの金メッキ膜24を電
解メッキ技術を用いて形成した後、絶縁膜100とアル
ミ膜98を除去する(図13の(A))。この後、N2
ガス等の不活性雰囲気中で、300〜400℃の加熱処
理をして金メッキ膜を安定化させる。
【0085】上述した各実施例では、この出願に係る各
発明を、特定の材料を使用し、また、特定の条件で形成
した例につき説明したが、この発明は多くの変更および
変形を行うことができる。例えば、上述した第1〜第4
実施例、及び第6〜第7実施例では密着膜を形成した
が、密着膜はレジストパターンの密着性を高めるために
設けたのであって、この出願に係る各発明では、必ずし
も密着膜を設ける必要はない。また、上述した第1〜第
6実施例では、素地金属膜として、AuまたはPdを用
いたが、この出願に係る各発明では、例えば、銅(C
u)またはコバルト(Co)を用いても良い。また、上
述した各実施例では、バリア膜としてTiWを用いた
が、この出願に係る各発明では、バリア膜として、チタ
ン(Ti)、タングステン(W)、クロム(Cr)また
はこれらの化合物を用いても良い。また、上述した第
1、第2、第4、第6、第7の実施例では、金メッキ膜
を形成した後の工程で、N2ガス雰囲気中で加熱処理を
行ったが、この出願に係る各発明では、必ずしも加熱処
理を行う必要はない。また、上述した各実施例では、金
属配線として金メッキ膜を用いたが、他の金属メッキ膜
を用いてもよい。
【0086】
【発明の効果】この出願に係る第1〜第6発明の金属配
線の形成方法によれば、金属配線の下のアンダーカット
を低減または無くすことができる。このため、金属配線
を微細化した場合も安定して金属配線を形成することが
できる。
【0087】また、この出願に係る第1の発明の金属配
線の形成方法によれば、金メッキ膜形成後、露出してい
る金属膜を除去せずに、酸化して酸化膜を形成してい
る。このため、金メッキ膜の下にアンダーカットを生じ
ることなく金属配線を形成することができる。
【0088】また、この出願に係る第2の発明の金属配
線の形成方法によれば、金メッキ膜および金メッキ膜の
側壁に形成したサイドウォールをエッチングマスクとし
て用いて、露出している金属膜を除去している。このた
め、金メッキ膜の下のアンダーカットの量を低減または
無くすことができる。さらに、サイドウォールを除去し
た後に絶縁膜などを形成すれば、カスプの発生を防ぐこ
とができる。
【0089】また、この出願に係る第3の発明の金属配
線の形成方法によれば、金メッキ膜を形成する前に、金
属層パターンを形成する。このため、金属層パターンの
幅等を金属配線となる金メッキ膜の幅等と個別に決める
ことができる。従って、金属層パターンの幅を金メッキ
膜よりも広くできるので、アンダーカットの量を低減ま
たは無くすことができる。さらに、カレントフィルムの
一部にAlを用いるので、カレントフィルムの電気抵抗
を小さくすることができる。その結果、電解メッキ技術
を用いて形成する金メッキ膜厚の均一性の向上が期待で
きる。
【0090】また、この出願に係る第4の発明の金属配
線の形成方法によれば、金属層パターンの側壁にサイド
ウォールを形成するので、アンダーカットが生じない。
従って、カスプの発生も防ぐことができる。また、無電
解メッキ時に、フォトレジストを用いないので、金メッ
キ膜の下にアンダーカットが生じないだけではなく、さ
らに、無電解メッキ時のフォトレジストのクラック、変
形または剥離による面内ショートを防ぐことができる。
その結果、無電解メッキを用いて、均一な膜厚の金メッ
キ膜を、フォトレジストのクラック等に起因するショー
トの恐れなく形成することができる。
【0091】また、この出願に係る第5の発明の金属配
線の形成方法によれば、絶縁膜に形成された溝の表面お
よびこの絶縁膜上に金属膜が形成されており、この絶縁
膜に形成された溝内の金属膜上に金メッキ膜を形成す
る。このとき、除去する金属膜は、絶縁膜の上部に露出
しているため、この金属膜を除去する際、金メッキ膜の
下のアンダーカットは生じない。さらに、絶縁膜に形成
された溝内に金属配線が形成されているため、多層配線
の際、平坦度を向上することができる。
【0092】また、この出願に係る第6の発明の金属配
線の形成方法によれば、開口部を有する絶縁膜上に導電
膜があり、この導電膜とつながっているバリア膜と素地
金属膜が絶縁膜の開口部内にある。このため、金属メッ
キ膜形成後不要となった導電膜を除去する際、この導電
膜は絶縁膜の上部に露出しているので、金メッキ膜の下
のアンダーカットは生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)および(B)は、第1実施例の説明に供
する工程図である。
【図2】(A)〜(C)は、第2実施例の説明に供する
前半の工程図である。
【図3】(A)〜(C)は、図2の(C)に続く、第2
実施例の説明に供する後半の工程図である。
【図4】(A)〜(C)は、第3実施例の説明に供する
前半の工程図である。
【図5】(A)および(B)は、図4の(C)に続く、
第3実施例の説明に供する後半の工程図である。
【図6】(A)〜(C)は、第4実施例の説明に供する
前半の工程図である。
【図7】(A)〜(C)は、図6の(C)に続く、第4
実施例の説明に供する後半の工程図である。
【図8】(A)〜(C)は、第5実施例の説明に供する
前半の工程図である。
【図9】(A)〜(C)は、図8の(C)に続く、第5
実施例の説明に供する後半の工程図である。
【図10】(A)〜(C)は、第6実施例の説明に供す
る前半の工程図である。
【図11】(A)〜(C)は、図10の(C)に続く、
第6実施例の説明に供する後半の工程図である。
【図12】(A)〜(C)は、第7実施例の説明に供す
る前半の工程図である。
【図13】(A)〜(B)は、図12の(C)に続く、
第7実施例の説明に供する後半の工程図である。
【図14】(A)〜(C)は、従来の金属配線の形成方
法の説明に供する前半の工程図である。
【図15】(A)〜(C)は、図14の(C)に続く、
従来の金属配線の形成方法の説明に供する後半の工程図
である。
【図16】(A)および(B)は、従来の金属配線の形
成方法の問題点の説明に供する構造断面図である。
【符号の説明】
10:半導体基板 14,14b:バリア膜 32:金メッキ膜 34:酸化膜

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地上に、バリア膜と該バリア膜上に形
    成した素地金属膜とを含む金属層を形成し、該金属層上
    の一部の領域に、電解メッキ技術を用いて金属配線とな
    る金メッキ膜を形成する工程を有する金属配線形成方法
    において、 形成した金メッキ膜を耐酸化性マスクとして用いて、露
    出している前記バリア膜部分を酸化して酸化膜を形成す
    る工程を含むことを特徴とする金属配線の形成方法。
  2. 【請求項2】 下地上に、バリア膜と該バリア膜上に形
    成した素地金属膜とを含む金属層を形成し、該金属層上
    の一部の領域に、電解メッキ技術を用いて金属配線とな
    る金メッキ膜を形成する工程を有する金属配線形成方法
    において、 形成した前記金メッキ膜側壁にサイドウォールを形成す
    る工程と、 該サイドウォールおよび前記金メッキ膜をエッチングマ
    スクとして用いて、露出している金属層をエッチング除
    去する工程とを含むことを特徴とする金属配線の形成方
    法。
  3. 【請求項3】 下地上の金メッキ膜形成予定領域を含む
    領域に、バリア膜と該バリア膜上に形成した素地金属膜
    とを含む金属層パターンを選択的に形成する工程と、 前記金属層パターンを含む下地全面上にAl膜を形成す
    る工程と、 該Al膜の一部をエッチングにより除去して前記金属層
    パターンを部分的に露出させる工程と、 露出した前記金属層パターンの部分の素地金属膜上に金
    属配線となる金メッキ膜を電解メッキ技術を用いて形成
    する工程と、 残存するAl膜をエッチングにより除去する工程とを含
    むことを特徴とする金属配線の形成方法。
  4. 【請求項4】 下地上の金メッキ膜形成予定領域を含む
    領域に、バリア膜と該バリア膜上に形成した素地金属膜
    とを含む金属層パターンを選択的に形成する工程と、 前記金属層パターンの側壁に絶縁性のサイドウォール形
    成する工程と、 該サイドウォール形成後、前記金属層パターンの素地金
    属層上に無電解メッキ技術を用いて金属配線となる金メ
    ッキ膜を形成する工程とを含むことを特徴とする金属配
    線の製造方法。
  5. 【請求項5】 主表面上に第1及び第2の領域と、第1
    及び第2の領域間に前記第1及び第2の領域によって定
    義される第3の領域とを有する下地を準備する工程と、 前記第1及び第2の領域全面上に第1及び第2の絶縁膜
    を形成する工程と、 前記第1及び第2の絶縁膜上及び第3の領域上にバリア
    膜と該バリア膜上に形成した素地金属膜とを含む金属層
    を形成する工程であって、 前記金属層は、前記第1の絶縁膜上から前記第2の絶縁
    膜上にかけて延在する金属層を形成する工程と、 前記第3の領域の前記金属層上に金属メッキ膜を形成す
    る工程と、 前記金属メッキ膜をマスクとして、前記第1及び第2の
    絶縁膜上の前記金属層を除去する工程とを含むことを特
    徴とする金属配線の形成方法。
  6. 【請求項6】下地上の配線形成予定領域を含む領域上
    に、第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜上に形成した第
    1の導電膜と、前記第1の導電膜上に形成した第2の絶
    縁膜とを含む積層膜を形成する工程と、 前記配線形成予定領域上の前記積層膜を除去することに
    より、前記第1の絶縁膜に側壁を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜の側壁全面及び前記配線形成予定領域
    全面上にバリア膜と、該バリア膜上に形成した素地金属
    膜とを含む金属層を形成する工程であり、前記金属層
    は、前記第1の導電膜と少なくとも一部が接している金
    属層を形成する工程と、 前記金属層上に金属メッキ膜を形成する工程と、 前記金属メッキ膜をマスクとして、前記第2の絶縁膜及
    び第1の導電膜を除去する工程とを含むことを特徴とす
    る金属配線の形成方法。
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