JPH06236037A - レジスト材料 - Google Patents

レジスト材料

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JPH06236037A
JPH06236037A JP5115306A JP11530693A JPH06236037A JP H06236037 A JPH06236037 A JP H06236037A JP 5115306 A JP5115306 A JP 5115306A JP 11530693 A JP11530693 A JP 11530693A JP H06236037 A JPH06236037 A JP H06236037A
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健一 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記示性式(I) 【化1】 (但し、R1及びR3は水素原子又はメチル基、R2 はt
ert−ブチル基を示し、m+n=1である。)で示さ
れるベース樹脂と、オニウム塩と、酸不安定基を含有す
る溶解阻止剤とを含有することを特徴とする化学増幅型
レジスト材料。 【効果】 本発明により得られるポジ型レジスト材料
は、高エネルギー線に感応し、感度、解像性、プラズマ
エッチング耐性に優れている。しかもレジストパターン
の耐熱性が優れている。また、パターンがオーバーハン
グ状になりにくく、寸法制御性に優れている。これらの
特性により、特にKrFエキシマレーザーの露光波長で
の吸収が小さいため、微細でしかも基板に対して垂直な
パターンを容易に形成できる特徴がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に超LSI製造用の
微細パターン形成材料として好適な化学増幅型レジスト
材料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
LSI技術の発展につれて、ICチップ中に集積するメ
モリーのビット数はメガビットのオーダーに突入してお
り、これに伴い配線パターンの微細化はサブミクロンの
ルールを要求されている。
【0003】このため、リソグラフィー用光源の波長は
微細パターニングに対してより有利なように紫外領域か
ら遠紫外領域へと単波長側に移りつつある。また、LS
I製造工程中のエッチング工程はRFプラズマによるド
ライエッチングが主流になっている。
【0004】このようなリソグラフィー技術の中にあっ
て、使用するレジスト材料には、使用する波長に対して
の感光性と透過性、耐ドライエッチング性等が要求され
る。これらの条件の下でホトリソグラフィー、特にはg
線やi線用リソグラフィーに使用されるレジストとして
は、使用する光の波長に対する光透過性、耐プラズマエ
ッチング性等の点から例えばノボラック系樹脂等の芳香
族系樹脂が好適に使用される。
【0005】しかし、g線やi線よりも単波長にある水
銀の輝線、KrFやArFのエキシマレーザー光などの
遠紫外光の光源強度は、g線やi線の光源の強度よりも
けた違いに微弱であるので、これらの遠紫外光をホトリ
ソグラフィーに利用する場合、g線やi線のレジストと
して使用する従来型のレジスト材に対しては充分な露光
感度が得られず、また遠紫外光に対する光透過度が低下
するなどの問題点があり、このため新しいタイプのレジ
スト材が望まれていた。
【0006】そこで、従来タイプのレジスト材に代わる
ものとして化学増幅タイプのレジスト材が検討されてお
り、例えば特開昭59−45439号公報には、酸に対
して不安定な反復的に存在する枝分かれした基を有する
重合体の一つであるp−tert−ブトキシカルボニル
オキシ−α−メチルスチレンと、放射光にさらされると
酸を生じる光重合開始剤、例えばジアリールヨードニウ
ム塩とを含むレジスト組成物を提案しており、このレジ
スト材は、遠紫外光にさらすとジアリールヨードニウム
塩が分解して酸を生じ、p−tert−ブトキシカルボ
ニルオキシ−α−メチルスチレンのp−tert−ブト
キシカルボニル基がこの酸で開裂して極性を持つ基が生
じる。
【0007】従って、このようにして露光した領域又は
未露光領域を塩基あるいは非極性溶媒で溶解して所望の
パターンを得ることができる。
【0008】また、特開昭62−115440号公報で
は、例えばポリ−4−tert−ブトキシ−α−メチル
スチレンをジ(tert−ブチルフェニル)ヨードニウ
ムトリフルオロメタンスルホネートと共にジグライムに
溶解した後に遠紫外光にて露光することを提案してお
り、これは上記特開昭59−45439号公報と同様の
反応機構により良好な解像度を得ることができる。
【0009】また、特開昭62−115440号公報に
は、ポリ−4−tert−ブトキシスチレンと酸発生剤
からなるレジスト材料も提案され、この提案と類似とし
たものとして特開平3−223858号公報の分子内に
tert−ブトキシ基を有する樹脂と酸発生剤からなる
二成分系レジスト材料の提案、更には特開平4−211
258号公報ではメチル基、イソプロピル基、tert
−ブチル基、テトラヒドロピラニル基、トリメチルシリ
ル基含有ポリヒドロキシスチレンと酸発生剤からなる二
成分系のレジスト材料が提案されている。
【0010】しかしながら、本発明者の検討によると、
従来提案されている化学増幅型のベースポリマーとして
ヒドロキシスチレンの水酸基の一部をtert−ブトキ
シカルボニルオキシ基(以下、t−Boc基と称する)
で置換した樹脂は、熱安定性が非常に悪く、容易にt−
Boc基が脱離してしまうという問題点があった。ま
た、本発明者等の検討によれば、前述したようなヒドロ
キシスチレンのOH基を保護基で保護した樹脂と酸発生
剤からなる二成分系ポジ型レジスト材では、現像液に溶
解するようにするためには多くの保護基を分解する必要
がある。その際に、膜厚変化や膜内の応力或いは気泡の
発生等を引き起こす可能性が高い。
【0011】このように、従来提案されている化学増幅
系ポジ型レジスト材は多くの問題点を含んでおり、いま
だに実用に供することが難しい現状である。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者等は、
高感度、高解像度、プロセス適応性に優れ、実用性の高
い化学増幅型レジスト材料につき鋭意検討を行った結
果、下記示性式(I)で示される樹脂をベース樹脂とし
て用い、これにオニウム塩を酸発生剤として配合すると
共に、更に酸不安定基を含有する溶解阻止剤を添加した
場合、従来技術に比べて膜厚変化や気泡発生をより少な
くすることができ、精密な微細加工に有利であり、超L
SI用のレジスト材料として非常に有効であることを知
見した。
【0013】
【化2】 (但し、R1及びR3は水素原子又はメチル基、R2 はt
ert−ブチル基を示し、m+n=1である。)
【0014】またこの場合、上記式(I)のベース樹脂
として、分子量分布Mw/Mnが1.0〜1.4の狭分散
ポリマーを用いることにより、解像度が顕著に増大し、
エキシマレーザー光による露光で0.4μm以下のレベ
ルにおいても優れた解像性を示すことを知見した。
【0015】即ち、上記式(I)のベース樹脂はレジス
ト材の主成分として公知であるが、これらの公知のレジ
スト材の主成分であるポリマーは、いずれもモノマーを
通常のラジカル重合又はカチオン重合することにより得
られており、この場合、ポリマーの分子量分布を制御し
たり、特にポリマーの分子量分布についての配慮がなさ
れておらず、得られるポリマーは広くてかつ不均一な分
子量分布を有するものとなる。
【0016】しかし、本発明者等は、これらの多分散度
のポリマーではエキシマレーザー光に対して十分対応で
きず、解像性を高め、エキシマレーザー光の露光により
超微細パターンを与えるためには、上記式(I)のベー
ス樹脂の分子量分布Mw/Mnを1.0〜1.4の範囲と
することが有効であることを知見した。
【0017】このように分子量分布の狭いポリマーを用
いることによって、耐熱性の優れた樹脂ができること、
またこのようにして設計された樹脂を主成分とすること
により、紫外光や遠紫外光に対しても充分な露光感度が
得られ、かつ光強度が低下することがなく、しかも、ウ
エハー製造工程中の真空工程における真空度の低下、プ
ロセス雰囲気の汚染の誘発、ポリマーの溶解速度の遅速
などを生じることがないので、パターニングの不安定さ
が解消されて、超LSI等の製造に用いるレジスト材と
して好適であることを知見し、本発明をなすに至ったも
のである。
【0018】従って、本発明は、(A)上記式(I)の
ベース樹脂、(B)オニウム塩、(C)酸不安定基を含
有する溶解阻止剤を含有する化学増幅型レジスト材料を
提供する。
【0019】以下、本発明につき更に詳述すると、本発
明の化学増幅型レジスト材料の主成分((A)成分)
は、下記示性式(I)で示されるポリマーである。
【0020】
【化3】 (但し、R1及びR3は水素原子又はメチル基、R2 はt
ert−ブチル基を示し、m+n=1である。)
【0021】ここで、この式(I)のポリマーの分子量
分布Mw/Mnは、解像度を増大させるという点から1.
0〜1.4の範囲、より好ましくは1.0〜1.3の範
囲とすることが好ましく、分子量分布が1.4を超える
と解像度の低下が著しくなる傾向を示す。
【0022】また、式(I)において、m+n=1であ
るが、残膜率、解像性、パターン形状等の点からmは
0.05〜0.5、好ましくは0.1〜0.3、より好
ましくは0.12〜0.25の範囲であることが推奨さ
れる。
【0023】上記ポリマーは例えばp−tert−ブト
キシスチレン或いはp−tert−ブトキシ−α−メチ
ルスチレンのモノマーを重合してポリ−p−tert−
ブトキシスチレン或いはポリ−p−tert−ブトキシ
−α−メチルスチレンを得た後、該ポリマーのエーテル
結合の一部を部分的に脱離することによって得られる。
ここで重合はラジカル重合、カチオン重合、アニオン重
合等の方法で実施可能である。次いで得られたポリマー
を更に必要に応じて、例えばメタノールを用いてポリマ
ー中の反応混合物を沈澱させて洗浄し、乾燥することに
より精製、単離することができる。通常、反応後のポリ
マーには未反応物、副反応物等が不純物として含有して
おり、このポリマーを含むレジスト材を超LSI等を製
造する際のレジストとして用いた場合、この不純物がウ
ェハー製造工程に悪影響を及ぼすことがあるので、精製
処理は充分に施すことが好ましい。更に得られたポリマ
ーの分子量分布がレジスト特性を大きく左右するので、
分子量分布を制御することが好ましく、この方法として
は、例えば分別により低分子量物を除去する等の方法で
分子量分布を1.0〜1.4の範囲に調整することがで
きる。
【0024】次いで、得られたポリマーのエーテル結合
を酸で部分的に切断し、示性式(I)で示されるポリマ
ーを得ることができる。この場合、エーテル結合の切断
反応はジオキサン、アセトン、アセトニトリル、ベンゼ
ン等の溶媒又はこれらの混合溶媒に溶解した後、塩酸、
臭化水素酸、パラトルエンスルホン酸ピリジニウム塩、
トリフルオロ酢酸等の酸を滴下することにより容易に行
うことができる。脱離の度合いは使用する酸によっても
異なるが、例えば塩酸の場合はエーテル結合のモル数に
対して0.1〜2倍の範囲で適宜選択することによって
調整可能である。エーテル結合の残留割合、即ちm値は
0.05〜0.5の範囲、好ましくは0.1〜0.3の
範囲、より好ましくは0.12〜0.25の範囲に調整
することが好ましい。
【0025】次に、(B)成分のオニウム塩は、光の照
射により酸を発生する酸発生剤であり、ウェハーステッ
パーなどでレジスト膜中にオニウム塩が分解して発生し
た強酸が上記式(I)のポリマーのtert−ブトキシ
基を下記のように水酸基に開裂して、式(I)のポリマ
ーをアルカリ可溶性にするものである。
【0026】
【化4】
【0027】このようなオニウム塩カチオン性光開始剤
の例として、下記式の化合物等を挙げることができ、更
に特開昭59−45439号、同62−115440
号、特開平1−300250号公報、米国特許第453
7854号等に開示されたオニウム塩カチオン性光開始
剤も使用することができるが、これらに制限されるもの
ではなく、光照射により酸を発生する物質であればよ
い。
【0028】
【化5】
【0029】上記のオニウム塩カチオン性光開始剤の配
合量は、レジスト材全体の0.1〜15%(重量%、以
下同じ)、特に0.5〜1%とすることが好ましい。
0.1%未満ではポジ型のレジスト特性を示すが、感度
が低い。一方、酸発生剤の含量が増加するとレジスト感
度は高感度化する傾向を示し、15%より多くてもポジ
型の特性を示すが、含量の増加による更なる高感度化が
期待できないこと、高価なこと、レジスト内の低分子成
分の増加はレジスト膜の機械的強度を低下させること等
により含量は15%以下とするのが好適である。
【0030】本発明のレジスト材には、上記(A),
(B)成分に加え、(C)成分として酸不安定基を含有
する溶解阻止剤を混合してなるものである。このような
溶解阻止剤としては、例えばビスフェノールAのOH基
をtert−ブトキシ基やtert−ブトキシカルボニ
ルオキシ基(t−Boc基)で1つ以上置換した化合物
が使用される。他の例としては下記のような溶解阻止剤
が例示されるが、特に解像性の点から酸不安定基の少な
くとも一つがtert−ブトキシカルボニルオキシ基で
あるものが好ましい。
【0031】
【化6】
【0032】上記溶解阻止剤の配合量はレジスト材全体
の5〜40%がよい。5%未満では溶解阻止効果が小さ
く、40%より多いとレジストの機械的強度や耐熱性、
解像性が低下する場合がある。
【0033】また、レジスト材料は通常その数倍量の有
機溶媒で溶解してレジスト材として使用するが、この有
機溶媒としては本発明のポリマーを主成分とするレジス
ト成分を充分に溶解することができ、かつレジスト膜が
均一に広がるようなものが選択される。具体的には酢酸
ブチル、キシレン、アセトン、セロソルブアセテート、
エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレング
リコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、乳酸エチ
ル、乳酸メチル、乳酸プロピル、乳酸ブチル等が挙げら
れる。これら有機溶媒はその1種を単独で使用しても又
は2種以上を組み合わせてもよい。
【0034】上記レジスト材の使用方法、光照射方法な
どは公知のリソグラフィー技術を採用して行なうことが
できるが、特に本発明のレジスト材は254〜193n
mの遠紫外光による微細パターニングに最適である。
【0035】
【発明の効果】本発明により得られるポジ型レジスト材
料は、高エネルギー線に感応し、感度、解像性、プラズ
マエッチング耐性に優れている。しかもレジストパター
ンの耐熱性が優れている。また、パターンがオーバーハ
ング状になりにくく、寸法制御性に優れている。これら
の特性により、特にKrFエキシマレーザーの露光波長
での吸収が小さいため、微細でしかも基板に対して垂直
なパターンを容易に形成できる特徴がある。
【0036】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。なお、実施例、比較例の説明に先立ち、ベ
ース樹脂の合成例を示す。
【0037】〔合成例〕500mlのフラスコに2.4
gの2,2’−アゾビスイソブチルニトリル、60gの
p−tert−ブトキシスチレン、ベンゼン120ml
を仕込み、フラスコ内を窒素置換後、この混合液を90
℃で7時間重合した。得られたポリマーをメタノールで
洗浄した後、乾燥した。このポリマーをGPCで分析し
たところ、重量平均分子量(Mw)が17000,分子
量分布(Mw/Mn)は2.01であった。なお、収率は
70%であった。
【0038】該ポリマーを更にベンゼン/メタノール系
の溶媒に溶解し、分別処理を行った。このように分別処
理したポリマーを再度乾燥して、重量平均分子量150
00,分子量分布1.35のポリ−p−tert−ブト
キシスチレン29gを得た(ポリマーA)。
【0039】また、上記と同様な方法によりp−ter
t−ブトキシ−α−メチルスチレンをラジカル重合した
後、分別処理して重量分子量1600,分子量分布1.
30のp−tert−ブトキシ−α−メチルスチレンポ
リマーを得た(ポリマーB)。
【0040】次に、得られたポリマーA又はB50gを
500mlのフラスコに仕込んだ後、アセトン200m
lに溶解した。その後、温度を60℃に昇温し、このフ
ラスコに下記の表1に示す量の酸を用いて約1時間かけ
て滴下して部分脱離反応を6時間行った後、フラスコを
冷却した。得られたポリマーを水洗、乾燥した後、FT
−IRで脱離化度を分析した。なお、脱離度は、151
2cm-1のフェニル基由来の吸収ピークと897cm-1
のt−ブチル基由来の吸収ピークの吸光度比から求め
た。
【0041】
【表1】
【0042】〔実施例1〕上記合成例で得られた樹脂C
(ポリ−tert−ブトキシスチレン−ポリヒドロキシ
スチレン)9.6g、酸発生剤として下記式(1)の化
合物を0.48g、溶解阻止剤として(2,2−ビス
〔p−(t−ブトキシカルボニルオキシ)フェニル〕プ
ロパンを1.92gを使用し、これらをジエチレングリ
コールジメチルエーテル66gに溶解した後、この溶液
を0.2μmのフィルターで濾過してレジスト溶液を調
製した。
【0043】
【化7】
【0044】このレジスト溶液をシリコーン基板上に2
000rpmでスピン塗布し、ホットプレート上にて1
00℃で2分間プリベークした。膜厚は0.8μmであ
った。
【0045】加速電圧30kvの電子線で描画した後、
85℃で90秒PEB(PostExposure B
ake)を行った。2.4%のテトラメチルアンモニウ
ムヒドロキシド(TMAH)水溶液で1分間現像を行
い、水で30秒間リンスした。その結果、ポジ型の特性
を示し、D0感度は7μC/cm2であった。
【0046】また、電子線にかえて遠紫外線であるKr
Fエキシマレーザー光(波長248nm)で評価した場
合のD0感度は24mJ/cm2であった。
【0047】KrFエキシマレーザー露光では0.28
μmのライン及びスペースパターンを、また、電子線露
光では0.22μmのライン及びスペースを解像した。
【0048】〔実施例2〕樹脂Cの代りに樹脂D(ポリ
−tert−ブトキシスチレン−ポリヒドロキシスチレ
ン)を用いた以外は実施例1と同様な方法でレジスト溶
液を調製し、評価した。その結果、電子線感度は8.4
μC/cm2、KrF感度は28mJ/cm2であり、実
施例1と同程度の解像性を有していることを確認した。
また、KrF露光では垂直な側壁をもつパターンを形成
し得ることを確認した。
【0049】〔実施例3〕樹脂E(ポリ−tert−ブ
トキシ−α−メチルスチレン−ポリヒドロキシスチレ
ン)及び酸発生剤に下記式(2)で示されるオニウム塩
を用いた以外は実施例1と同様にレジストを調製した。
【0050】
【化8】
【0051】PEBを90℃で90秒間行った結果、ポ
ジ型の特性を示すことを確認し、電子線の感度は6.5
μC/cm2であった。本レジストも実施例1の現像条
件に対して膜べりは2%程度と良好で、0.22μmラ
イン及びスペースを解像した。一方、KrFエキシマレ
ーザー露光によっても評価し、0.28μライン及びス
ペースを解像した。
【0052】〔比較例〕20mlのトルエンを溶媒とし
た20gのp−tert−ブトキシスチレンモノマーに
0.40gの2,2−アゾビスイソブチルニトリルを溶
解した溶液を窒素雰囲気下70℃で5時間反応させた。
生成した重合物をメタノールで洗浄後乾燥し、ポリ−t
ert−ブトキシスチレン14gを得た。このものはG
PCで重量平均分子量(Mw)9000,分散度(Mw
n)1.90であった。次いで、この重合物を15%
塩酸水(3.0倍モル)で6時間部分脱離した。脱離化
度は100%であった。次いで、洗浄、乾燥した後、更
にピリジン100mlに溶解し、この溶液にジ−ter
t−ブチル−ジカーボネートを用いてt−Boc化反応
した。t−Boc化率はNMRの測定結果から20モル
%であった。
【0053】この重合体と、実施例1で用いた酸発生
剤、溶解阻止剤、溶剤を用いてレジストを調製した。実
施例1と同様にKrFエキシマステッパーで露光を実施
した。その結果、得られたパターンは、0.4μmまで
は解像したが、それ以下の微細パターンは解像できなか
った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 和政 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28−1 信越化学工業株式会社合成技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記示性式(I) 【化1】 (但し、R1及びR3は水素原子又はメチル基、R2 はt
    ert−ブチル基を示し、m+n=1である。)で示さ
    れるベース樹脂と、オニウム塩と、酸不安定基を含有す
    る溶解阻止剤とを含有することを特徴とする化学増幅型
    レジスト材料。
  2. 【請求項2】 式(I)のベース樹脂の分子量分布Mw
    /Mnが1.0〜1.4である請求項1記載のレジスト
    材料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004070473A1 (ja) * 2003-02-10 2004-08-19 Fasl Llc 感放射線性樹脂組成物、その製造法並びにそれを用いた半導体装置の製造方法
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