JPH0623516B2 - 鉄筋コンクリ−ト構造物解体用鉄筋通電加熱構造 - Google Patents

鉄筋コンクリ−ト構造物解体用鉄筋通電加熱構造

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JPH0623516B2
JPH0623516B2 JP61081603A JP8160386A JPH0623516B2 JP H0623516 B2 JPH0623516 B2 JP H0623516B2 JP 61081603 A JP61081603 A JP 61081603A JP 8160386 A JP8160386 A JP 8160386A JP H0623516 B2 JPH0623516 B2 JP H0623516B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、鉄筋コンクリート構造物の鉄筋に通電して
加熱することにより、コンクリートを破壊して解体する
ための鉄筋通電加熱構造に関するものである。
「従来の技術」 従来、鉄筋コンクリート構造物の構造鉄筋に通電して加
熱することにより、鉄筋周囲のコンクリートを脆性化す
ると共に急激な温度勾配によりひび割れを発生させ、容
易に破壊解体できるようにした解体工法が知られてい
る。
ところで、この工法において鉄筋コンクリート構造物内
部の鉄筋に電源電極を接続するためには、コンクリート
表面部を鉄筋が露出するまでハツリ作業を行わねばなら
ず、その作業に多大の時間と手間を要すると共に、騒
音、振動が激しく、また粉塵も発生することから作業環
境が極めて悪く、その対策設備に多額の費用を要するな
どの問題もあった。
また、ウォータジェットによりコンクリートを切断する
方法もあるが、排水処理設備を要し、作業時間も多大で
あることから膨大な費用を要するなどの問題がある。
そのため最近、鉄筋の端部に接続端子を設けて、この接
続端子をコンクリート表面に露出させ、あるいはコンク
リートに浅く埋設しておき、この接続端子に通電するこ
とにより、鉄筋を加熱してコンクリートを剥離しやすい
状態にして破壊解体を容易化するようにしたコンクリー
ト構造も知られている。
「発明が解決しようとする問題点」 上記従来の鉄筋通電加熱構造においては、直接露出した
接続端子がコンクリート構造物の外観体裁を悪くした
り、腐食してコンクリート表面を汚したりするという欠
点があり、また単に浅く埋め込んだ接続端子では接続端
子の埋め込み位置が表面から判別できない等の問題があ
る 「問題点が解決するための手段」 この発明は前記従来の課題を解決するために、コンクリ
ート構造物1の表面に鉄筋2から延出する導電性接続端
子3の先端を位置させ、この接続端子3の先端部に耐腐
食性を有する腐食防止材4を被覆してなることを特徴と
する鉄筋コンクリート構造物解体用鉄筋通電加熱構造を
提案するものである。
「作用」 鉄筋コンクリート構造物1を解体する際には、その表面
に表出する腐食防止材4を除去又はその先端を削除して
接続端子3を露出させ、二個の接続端子3,3間に通電
してその間の部分における鉄筋2に所定の電流を流して
電気抵抗の大きい鉄筋2を発熱させる。
そして、鉄筋2を高温度に加熱することにより、この熱
で鉄筋2の周囲のモルタル表層は加熱されて脆性化する
と共に、鉄筋2の周辺のコンクリートに急激な温度勾配
を生じてひびわれが発生する。
このようにして、鉄筋2の配筋状態に応じて配置された
各一対の接続端子3,3に順次通電して破壊を要するコ
ンクリート部分の縦横の鉄筋2を加熱することにより、
鉄筋コンクリート構造物1を弱体化して破壊が容易とな
る。
腐食防止材4を被覆した接続端子3はコンクリート表面
に間接的に表出しているため、これを容易に判別できる
が、腐食防止材4を被覆してあるため金属腐食による表
面の汚れがなく、また腐食防止材4の色をコンクリート
表面の色と同色にする等によりコンクリート構造物の外
観体裁が良好に保たれる。
「実施例」 以下この発明を図面に示す実施例について説明すると、
主として原子炉格納容器あるいは仮設建物等、何年か先
に補修又は解体を必要とする鉄筋コンクリート構造物1
には、その内部の構造鉄筋2からコンクリート表面近傍
に先端を延出する導電性の接続端子3が鉄筋2の配筋に
応じて所要位置に必要数埋設されている。
各接続端子3は、鉄筋コンクリート構造体の内部に配筋
された鉄筋2の一部を曲げ加工してその先端を構造物表
面近傍に位置させることにより簡単に設置できるが、こ
のに限らず別に用意した棒状又は板状の電気良導体を鉄
筋2に溶接等により接続したものであってもよく、いず
れの場合にもコンクリート表面に近い先端部には合成樹
脂等の耐腐食性を有するキャップを被嵌したり、或いは
同様の塗料を塗布する等、腐食防止材4を被覆しておい
て接続端子3の腐食を防止する必要がある。
上記のように構成された鉄筋コンクリート構造物1を解
体する際には、その表面に表出する腐食防止材4を除去
又はその先端を削除して接続端子3を露出させ、二個の
接続端子3,3に電源5の電極6,6を接触させ、この
接続端子3,3間の部分における鉄筋2に所定の電流
(例えば電圧20〜50V、電流 500〜1000A)、望ましく
は高周波電流を通電して電気抵抗の大きい鉄筋2を発熱
させる。
そして、鉄筋2を比較的高温度(例えば 400〜 500℃前
後)に達するまで加熱することにより、この熱で熱筋2
の周囲のモルタル表層は加熱されて脆性化すると共に、
鉄筋2の周辺のコンクリートに急激な温度勾配を生じて
ひびわれが発生する。
このようにして、鉄筋2の配筋状態に応じて配置された
各一対の接続端子3,3に順次電極6,6を接触させて
破壊を要するコンクリート部分の縦横の鉄筋2を加熱す
ることにより、鉄筋コンクリート構造物1を弱体化して
極めて容易に破壊することができる。
なお、第3図に示すように発電機7を搭載した移動車輛
8に傾倒自在なガイドロッド9を設け、このガイドロッ
ド9に沿って遠隔操作により昇降自在に一対の伸縮アー
ム10を取付け、その先端に電極6を設けることによ
り、高さのある鉄筋コンクリート構造物1に対して通電
操作を自動化することができる。
また、円筒形の鉄筋コンクリート構造物1に対しては、
第4図に示すように回転軸11に昇降自在に台座12を
取付け、これに先端に電極6を設けた一対の伸縮アーム
13を取付け、この伸縮アーム13を適宜回転又は昇降
させることにより通電操作を自動化することができる。
「発明の効果」 以上の通りこの発明によれば、鉄筋コンクリート構造物
の表面に、その内部に配筋された鉄筋から延出する導電
性接続端子の先端を位置させてなるので、コンクリート
表面部を一切破砕することなく容易に接続端子を判別
し、その先端を露出させて、迅速かつ能率的に電極を接
触させ、鉄筋を通電加熱することができる。
また、接続端子の先端に耐腐食性を有する腐食防止材を
被覆してなるので、接続端子の腐食を防止することがで
き、かつその先端を削除することも容易で、通電加熱の
際に接続端子を簡単に露出させることができる。
従って、この発明によれば、従来のように鉄筋を露出さ
せるためのコンクリート砕砕に要する手間や時間を大幅
に削減して通電加熱による解体作業を短時間に能率的か
つ経済的に行うことができ、しかも従来のコンクリート
はつり作業における騒音、振動粉塵等による作業環境の
悪化などの弊害も解消することができる。
そして、腐食防止材を被覆した接続端子はコンクリート
表面に間接的に表出しているので、これを容易に判別で
き、腐食防止材を被覆してあるので、金属腐食によるコ
ンクリート表面の汚れがなく、また腐食防止材の色をコ
ンクリート表面の色と同色にする等によりコンクリート
構造物の外観体裁を良好に保つことができる。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明の実施例を示す部分断面図、第2図は
通電状態を示す縦断面図、第3図は電極装置の一態様を
示す側面図、第4図は電極装置の他の態様を示す横断面
図である。 1……鉄筋コンクリート構造物、2……鉄筋、3……接
続端子、4……キャップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−5815(JP,A) 特開 昭61−64963(JP,A) 特公 昭53−32188(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄筋コンクリート構造物の表面に、その内
    部に配筋された構造鉄筋から延出する導電性接続端子の
    先端を位置させ、この接続端子の先端部に耐腐食性を有
    する腐食防止材を被覆してなることを特徴とする鉄筋コ
    ンクリート構造物解体用鉄筋通電加熱構造。
JP61081603A 1986-04-09 1986-04-09 鉄筋コンクリ−ト構造物解体用鉄筋通電加熱構造 Expired - Fee Related JPH0623516B2 (ja)

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JPS62236970A JPS62236970A (ja) 1987-10-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS535815A (en) * 1976-07-07 1978-01-19 Furukawa Electric Co Ltd Reinforced concrete structure
US4260687A (en) * 1976-09-07 1981-04-07 Warner-Lambert Company Diagnostic device
JPS6164963A (ja) * 1984-09-05 1986-04-03 前田建設工業株式会社 鉄筋コンクリ−ト構造物の鉄筋通電加熱による表層剥離工法

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JPS62236970A (ja) 1987-10-17

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