JPH06235124A - 紡機におけるモータの回転数制御方法及び回転数制御装置 - Google Patents

紡機におけるモータの回転数制御方法及び回転数制御装置

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JPH06235124A
JPH06235124A JP2019193A JP2019193A JPH06235124A JP H06235124 A JPH06235124 A JP H06235124A JP 2019193 A JP2019193 A JP 2019193A JP 2019193 A JP2019193 A JP 2019193A JP H06235124 A JPH06235124 A JP H06235124A
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JP
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rotation speed
speed
target rotation
target
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JP2019193A
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Atsushi Kitamura
篤志 北村
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デジタル制御でモータを制御する際の加減速
過程においても、モータの実回転数を目標回転数にほぼ
一致させる。 【構成】 粗紡機の各モータはデジタル制御により速度
制御される。まず、CPUは入力装置から入力された紡
出条件に基づいて目標回転数曲線Aを設定する。そし
て、目標回転数曲線A上の時刻ti における目標回転数
i に対して目標回転数曲線Aの時刻ti 直前のΔt間
の変化分ΔNi に補正値kを掛けた値(k・ΔNi )を
加算した値(Ni +k・ΔNi )を第i番目の速度指示
値Bi とする。ここで、kはモータの実回転数Cが目標
回転数曲線Aとほぼ一致するように予備試験から得られ
た値(0<k≦1)である。CPUは速度指示値Bを所
定時間Δt毎に出力して各モータを速度制御し、実回転
数Cが目標回転数曲線A上の目標回転数Nとほぼ一致す
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば粗紡機や精紡機等
の紡機におけるモータの回転数制御方法及び回転数制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、多品種少ロット生産に対応して紡
出条件が頻繁に変更されるため、頻繁に変更される紡出
条件に対応できるように紡出駆動系、巻取駆動系、リフ
ティング駆動系にそれぞれ可変速モータを備えた粗紡機
が提案されている(例えば、特開平4−174724号
公報)。又、紡出駆動系と巻取駆動系、リフティング駆
動系に別々の可変速モータを配設した精紡機も提案され
ている(例えば、特開昭62−206033号公報)。
又、モータが1個の場合でもモータに可変速モータを使
用した紡機が多い。そして、これらの紡機では各可変速
モータの駆動制御をマイクロコンピュータにより行うよ
うになっている。
【0003】マイクロコンピュータによるモータの速度
制御は、通常インバータを介したデジタル制御で行われ
ている。マイクロコンピュータは紡出条件に対応したモ
ータの目標回転数曲線Aに基づいて速度指示信号を出力
する。図4に示すように、マイクロコンピュータがイン
バータへ出力するモータの回転数を指示する速度指示信
号は、所定時間Δt毎に出力され、その速度指示値は当
該時刻における目標回転数と等しい値に設定されてい
る。すなわち、速度指示値Bは所定時間Δt毎にその時
刻における目標回転数と同じ値に更新され、モータの加
速・減速過程では同図におけるB線のように目標回転数
曲線Aに対して遅れた側で接するステップ形状の信号と
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記したよ
うに速度指示信号Bは所定時間Δt毎にその時刻におけ
る目標回転数と同じ値に更新されるため、モータの加速
・減速過程では速度指示信号Bは常に目標回転数曲線A
に対して時間的な遅れをもっていた。さらに、モータの
実回転数(実際の回転数)が速度指示値に到達するまで
には、モータに働く負荷トルク(負荷抵抗)や負荷慣性
力のために所定時間を要するので、その時間分だけ実回
転数は速度指示信号Bよりも遅れていた。その結果、紡
機の起動時や停止時などのモータの加速・減速過程で
は、モータの実回転数は図4におけるC曲線のようにな
り、目標回転数曲線Aとの間に差が生じていた。このよ
うにモータの加減速過程では、モータの実回転数を目標
回転数にほぼ一致して追従させることができないという
問題があった。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的はデジタル制御でモータを
制御する際の加減速過程においても、モータの実回転数
を目標回転数にほぼ一致させることができる紡機におけ
るモータの回転数制御方法及び回転数制御装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明では、モータの駆動制御をデ
ジタル制御により行う紡機において、目標回転数と同じ
値の速度指示値に基づいてモータを駆動させたときに発
生する目標回転数に対するモータの実回転数の遅れを予
め予測してその遅れを補正する補正値を設定し、実回転
数が目標回転数とほぼ一致するように前記補正値を用い
て演算された速度指示値に基づいてモータを駆動制御さ
せるようにした。
【0007】請求項2に記載の発明では、モータの駆動
制御をデジタル制御により行う紡機において、紡出条件
等のデータを入力するための入力装置と、前記入力装置
により入力されたデータを記憶する第1の記憶装置と、
前記第1の記憶装置に記憶されたデータに基づいて起動
から停止までのモータの目標回転数を設定する目標回転
数設定手段と、目標回転数を速度指示値としてモータを
駆動させたときに発生する目標回転数に対するモータの
実回転数の遅れを補正するための補正値を記憶する第2
の記憶装置と、前記目標回転数設定手段により設定され
た目標回転数と前記補正値に基づいて速度指示値を算出
する演算手段と、前記演算手段が算出した速度指示値に
基づいてモータを変速させる変速装置とを備えた。
【0008】
【作用】上記構成により請求項1に記載の発明によれ
ば、紡機のモータはデジタル制御により駆動制御され
る。モータを目標回転数と同じ値の速度指示値に基づい
て駆動させたときに発生する目標回転数に対するモータ
の実回転数の遅れを予め予測してその遅れを補正する補
正値が設定される。速度指示値は実回転数が目標回転数
とほぼ一致するように補正値を用いて演算される。そし
て、モータは補正値を用いて演算された速度指示値に基
づいて駆動制御される。従って、モータの加減速過程で
も、モータの実回転数は目標回転数とほぼ一致する。な
お、補正値は予め予備試験から求められる。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、紡出条件
等のデータは入力装置により第1の記憶装置に入力され
て記憶される。目標回転数設定手段は第1の記憶装置に
記憶されたデータに基づいて起動から停止までのモータ
の目標回転数を設定する。第2の記憶装置には目標回転
数に対するモータの実回転数の遅れを補正するための補
正値が記憶される。演算手段は前記補正値と目標回転数
設定手段により設定された目標回転数とに基づいて速度
指示値を算出する。変速装置は第2の演算手段が算出し
た速度指示値に基づいてモータを駆動制御する。従っ
て、モータの加減速過程でも、モータの実回転数は目標
回転数とほぼ一致する。
【0010】
【実施例】以下、本発明を粗紡機に具体化した一実施例
を図1〜図3に基づいて説明する。
【0011】まず、本発明の方法を実施するための粗紡
機の駆動系を図3に従って説明する。駆動系は紡出駆動
系、巻取駆動系及びリフティング駆動系とからなり、各
駆動系にそれぞれ別の可変速モータを備えている。紡出
駆動系はドラフト部1とフライヤ部2とからなり、ドラ
フト部1を構成するフロントローラ3を備えた回転軸3
aの一端と、ドライビングシャフト4との間に歯車列5
及びベルト伝動機構6が配設されている。ドライビング
シャフト4はモータとしてのメインモータM1とベルト
伝動機構7を介して連結されている。前記ドライビング
シャフト4の回転がベルト伝動機構8を介して伝達され
る回転軸9に駆動歯車10が嵌着され、フライヤ部2を
構成するフライヤ11の上部に駆動歯車10と噛合する
被動歯車12が一体回転可能に嵌着固定されている。な
お、前記回転軸3aの一端にはメインモータM1の回転
速度を間接的に検出するパルスエンコーダE1が接続さ
れている。
【0012】巻取駆動系を構成するボビンホイール13
はボビンレール14上に装備されている。ボビンホイー
ル13の被動歯車13aと噛合する駆動歯車15が嵌着
固定された回転軸16には、ドライビングシャフト4の
回転力と、巻取用モータM2による回転力とが差動歯車
機構17により合成されて伝達されるようになってい
る。すなわち、巻取用モータM2の回転がベルト伝動機
構18を介して差動歯車機構17に入力され、差動歯車
機構17の出力側に配設された歯車列19に対して自在
継手20及び連結軸21を介して前記回転軸16が連結
されている。又、巻取用モータM2にはパルスエンコー
ダE2が取付けられている。
【0013】ボビンレール14にはリフティング駆動系
を構成するリフターラック22が固定され、リフターラ
ック22と噛合するピニオン23が嵌着された回転軸2
4に、昇降用モータM3の回転がベルト伝動機構25及
び歯車列26等を介して伝達される。歯車列26の途中
には一対の電磁クラッチ27,28を装備した切換機構
29が配設され、電磁クラッチ27,28の励消磁によ
り前記回転軸24の回転方向、すなわちボビンレール1
4の昇降運動の方向が変更可能となっている。回転軸2
4の一端には昇降用モータM3の回転速度を間接的に検
出するパルスエンコーダE3が接続されている。両電磁
クラッチ27,28は同時に励磁されることがなく、ボ
ビンレール14は第1の電磁クラッチ27が励磁された
ときに上昇移動され、第2の電磁クラッチ28が励磁さ
れたときに下降移動されるようになっている。前記各モ
ータM1〜M3は制御装置30の指令に基づいて制御さ
れるそれぞれ独立のインバータ31〜33を介して変速
駆動されるようになっている。
【0014】図2に示すように、制御装置30を構成す
るマイクロコンピュータ34は目標回転数設定手段及び
演算手段としての中央処理装置(以下CPUという)3
5と、第2の記憶装置としてのプログラムメモリ36
と、第1の記憶装置としての作業用メモリ38とからな
る。プログラムメモリ36は制御プログラムを記憶した
読出し専用メモリ(ROM)からなり、作業用メモリ3
8は入力装置37により入力された入力データ及びCP
U35における演算処理結果等を一時記憶する読出し及
び書替え可能なメモリ(RAM)からなっている。
【0015】CPU35はプログラムメモリ36に記憶
されたプログラムデータに基づいて動作する。プログラ
ムメモリ36には入力装置37から作業用メモリ38に
入力されるゲレン、繊維種、撚数、巻取開始時における
ボビン径等の紡出条件のデータに基づいて各モータM1
〜M3の起動から停止までの目標回転数Nを算出するた
めの演算式が記憶されている。モータM2,M3の目標
回転数NはモータM1の目標回転数Nを基準にして設定
されている。又、プログラムメモリ36にはCPU35
から出力される各モータM1〜M3の速度指示信号の速
度指示値Bを補正値kを用いて算出する演算式が記憶さ
れている。ここで、補正値kはモータを駆動させたとき
に発生する目標回転数に対するモータの実回転数の遅れ
を補正するために用いられる数値である。補正値kは機
台の機械条件等により決まる固有の値(0<k≦1.
0)であり、各モータM1〜M3毎に予め試験運転から
求められた値である。又、入力装置37は制御装置30
にキーボードとして一体に組み込まれている。CPU3
5には前記各パルスエンコーダE1,E2,E3からの
出力信号が入力される。
【0016】CPU35は入力装置37により入力され
た紡出条件に基づいてメインモータM1、巻取用モータ
M2及び昇降用モータM3への速度指示を出力インタフ
ェース39に出力するようになっている。各モータM1
〜M3への速度指示は出力インタフェース39からそれ
ぞれメインモータ駆動回路40、巻取用モータ駆動回路
41、昇降用モータ駆動回路42を介して変速装置とし
てのインバータ31,32,33へそれぞれ出力される
ようになっている。
【0017】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。機台の運転に先立ってまずゲレン、繊維種、
撚数、巻取り開始時におけるボビン径等の紡出条件が入
力装置37により入力される。機台の運転開始によりメ
インモータM1、巻取用モータM2及び昇降用モータM
3が駆動される。メインモータM1の駆動によりベルト
伝動機構7、ドライビングシャフト4、ベルト伝動機構
8、回転軸9、駆動歯車10及び被動歯車12を介して
フライヤ11が回転駆動される。又、ベルト伝動機構
7、ドライビングシャフト4、歯車列5及びベルト伝動
機構6を介してフロントローラ3がそれぞれ回転駆動さ
れる。又、差動歯車機構17に入力されたメインモータ
M1の回転力と、巻取用モータM2の回転力との合成さ
れた回転力が歯車列19及び連結軸21を介して回転軸
16に伝達され、ボビンBが装着されたボビンホイール
13が駆動歯車15及び被動歯車13aを介して回転駆
動される。すなわち、メインモータM1はドラフト部1
及びフライヤ部2を駆動する他に、巻取駆動系の駆動力
の一部を担っている。特に、起動時及び停止時における
ボビンホイール13の回転数(回転速度)は、変速時に
比較的に大きな負荷慣性力を受けるメインモータM1の
回転数により決まってくる。又、昇降用モータM3の駆
動によりベルト伝動機構25、歯車列26、切換機構2
9、回転軸24及びピニオン23を介してリフターラッ
ク22とともにボビンレール14が昇降動される。
【0018】CPU35から出力インタフェース39及
び各モータ駆動回路40,41,42を介してインバー
タ31,32,33に出力された各速度指示信号に従っ
てメインモータM1、巻取用モータM2、昇降用モータ
M3がそれぞれ駆動される。各モータM1〜M3への各
速度指示信号は入力装置37により入力された紡出条件
に基づいて出力される。そして、各モータM1〜M3の
回転速度がパルスエンコーダE1〜E3により検出され
てCPU35にフィードバックされる。
【0019】次に、CPU35による各モータM1〜M
3の速度制御について説明する。ただし、各モータM1
〜M3に対する速度制御は基本的に同じ制御なので、こ
こではメインモータM1についてのみ説明する。まずC
PU35は入力装置37から作業用メモリ38に入力さ
れたゲレン、繊維種、撚数、巻取り開始時におけるボビ
ン径等の紡出条件のデータに基づいて、メインモータM
1の目標回転数を時間tの関数として表される図1にお
ける目標回転数曲線Aとして算出する。
【0020】CPU35から出力インターフェイス39
及びメインモータ駆動回路40を介してインバータ31
に出力される速度指示値Bは、プログラムメモリ36に
記憶されたプログラムデータに基づいてCPU35によ
り算出される。その速度指示値Bは所定時間Δt毎に順
次に更新される。例えば、図1に示すように時刻ti
おける第i番目の速度指示値Bi は、時刻ti 直前の所
定時間Δt間における目標回転数曲線Aの変化量ΔNi
(=Ni −Ni-1 )に補正値kを掛けた値(k・Δ
i )を時刻ti における目標回転数Ni に加算した値
(Ni +k・ΔNi)として算出される。そして、速度
指示値Bi は所定時間Δt毎に順次に更新されてゆく。
よって、インバータ31に出力される速度指示値Bは、
同図のように経時に対してステップ形状に変化する。な
お、ΔNi はメインモータM1の加速過程では正とな
り、メインモータM1の減速過程では負となるので、速
度指示値Bi は加速過程では目標回転数Nより大きな値
として更新され、減速過程では目標回転数Nより小さな
値として更新される。
【0021】速度指示値を算出する際に用いられた補正
値kは、メインモータM1の実回転数が目標回転数Nと
ほぼ一致するように設定された値であるので、速度指示
値Bに基づくメインモータM1の実回転数Cは同図の曲
線のように目標回転数曲線Aとほぼ一致する。一方、巻
取用モータM2及び昇降用モータM3についても、同様
にして算出された各速度指示値Bに基づいて速度制御さ
れるので、各モータM2,M3の実回転数もそれぞれの
目標回転数曲線Aとほぼ一致する。
【0022】従って、機台の起動時や停止時の加減速過
程において、負荷トルクや負荷慣性力が働くためにメイ
ンモータM1の実回転数Cが速度指示値Bから遅れて
も、実回転数Cが目標回転数曲線Aとほぼ一致する。
又、比較的に負荷トルクや負荷慣性力が小さい巻取用モ
ータM2及び昇降用モータM3に対しても、加減速過程
において各モータM2,M3の実回転数Cをそれぞれの
目標回転数曲線Aとほぼ一致させることができる。そし
て、各モータM2,M3の目標回転数NはモータM1の
目標回転数Nを基準にして設定されているので、紡出糸
に対する紡出速度、巻取速度及びボビンレールの昇降速
度を常に同期させることができる。その結果、紡出糸の
紡出速度と巻取速度との速度差に起因する紡出糸の張力
変動による糸むらや紡糸切れ等を確実に防止することが
できる。
【0023】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次のよ
うに構成することもできる。 (1)速度指示値Bの演算方法は上記実施例に限定され
ない。例えば、時刻t i-1 における速度指示値Bの変化
量ΔBi-1 (=Bi-1 −Bi-2 )を補正値k′倍した値
(k′・ΔBi-1 )を時刻ti における目標回転数Ni
に加算して速度指示値Bi を算出してもよい。又、上記
実施例では紡出条件毎に異なる補正値kを一定値とした
が、補正値kを変数としてもよい。例えば、パルスエン
コーダから検出した実回転数Cが目標回転数曲線Aへ収
束するように補正値kを設定してもよい。
【0024】(2)上記実施例では、k値をCPU35
のプログラムメモリ(ROM)36に記憶したが、精紡
機の機械条件等に応じてユーザが適宜なk値を設定でき
るようにk値を不揮発性のRAMに記憶できる構成とし
てもよい。
【0025】(3)上記実施例ではインバータによる可
変速モータの速度制御としたが、サーボモータとしても
よい。 (4)上記実施例では粗紡機に適用したが、粗紡機以外
の例えば精紡機、撚糸機等の紡機に適用してもよい。
【0026】(5)複数のモータを同期制御する場合に
限らず、モータ1個の場合でもよい。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、デ
ジタル制御でモータを制御する際の加減速過程において
も、モータの実回転数を目標回転数にほぼ一致させるこ
とができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例において、モータ
の加減速過程における目標回転数、速度指示値及び実回
転数を示すタイムチャートである。
【図2】一実施例において各モータを駆動制御する制御
装置のブロック図である。
【図3】一実施例において粗紡機の駆動機構の概略斜視
図である。
【図4】従来技術において、モータの加減速過程におけ
る目標回転数、速度指示値及び実回転数を示すタイムチ
ャートである。
【符号の説明】
35…目標回転数設定手段及び演算手段としてのCP
U、36…第2の記憶装置としてのプログラムメモリ、
37…入力装置、38…第1の記憶装置としての作業用
メモリ、31…変速装置としてのインバータ、M1…モ
ータとしてのメインモータ、M2…モータとしての巻取
用モータ、M3…モータとしての昇降用モータ、N…目
標回転数、B…速度指示値、C…実回転数、k…補正
値。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの駆動制御をデジタル制御により
    行う紡機において、 目標回転数と同じ値の速度指示値に基づいてモータを駆
    動させたときに発生する目標回転数に対するモータの実
    回転数の遅れを予め予測してその遅れを補正する補正値
    を設定し、実回転数が目標回転数とほぼ一致するように
    前記補正値を用いて演算された速度指示値に基づいてモ
    ータを駆動制御させる紡機におけるモータの回転数制御
    方法。
  2. 【請求項2】 モータの駆動制御をデジタル制御により
    行う紡機において、 紡出条件等のデータを入力するための入力装置と、 前記入力装置により入力されたデータを記憶する第1の
    記憶装置と、 前記第1の記憶装置に記憶されたデータに基づいて起動
    から停止までのモータの目標回転数を設定する目標回転
    数設定手段と、 目標回転数を速度指示値としてモータを駆動させたとき
    に発生する目標回転数に対するモータの実回転数の遅れ
    を補正するための補正値を記憶する第2の記憶装置と、 前記目標回転数設定手段により設定された目標回転数と
    前記補正値に基づいて速度指示値を算出する演算手段
    と、 前記演算手段が算出した速度指示値に基づいてモータを
    変速させる変速装置とを備えた紡機におけるモータの回
    転数制御装置。
JP2019193A 1993-02-08 1993-02-08 紡機におけるモータの回転数制御方法及び回転数制御装置 Pending JPH06235124A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001234436A (ja) * 2000-02-03 2001-08-31 Truetzschler Gmbh & Co Kg 紡績機械、特に練条機、たとえば調整型練条機へスライバを供給する装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001234436A (ja) * 2000-02-03 2001-08-31 Truetzschler Gmbh & Co Kg 紡績機械、特に練条機、たとえば調整型練条機へスライバを供給する装置
JP4620264B2 (ja) * 2000-02-03 2011-01-26 ツリュツラー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト 紡績機械、特に練条機、たとえば調整型練条機へスライバを供給する装置

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