JPH0623486A - 伸線材の製造方法 - Google Patents

伸線材の製造方法

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JPH0623486A
JPH0623486A JP4184194A JP18419492A JPH0623486A JP H0623486 A JPH0623486 A JP H0623486A JP 4184194 A JP4184194 A JP 4184194A JP 18419492 A JP18419492 A JP 18419492A JP H0623486 A JPH0623486 A JP H0623486A
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JP
Japan
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wire drawing
continuous casting
wire
rod
forging
Prior art date
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Pending
Application number
JP4184194A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Oka
勉 岡
Kazuichi Hamada
和一 濱田
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工工数を大幅に省略することができて、製
品歩留まりの向上及び、製造時間の短縮を図ることがで
きると共に、製造コストを低減することができる伸線材
の製造方法を提供することを目的とする。 【構成】 連続鋳造法により所定径(例えば8mm)以
下の鍛圧用合金製の連鋳棒3を製造することによって、
従来の分塊鍛造→面削、切断→鍛造→(面削)切断→熱
間圧延の各工程を省略して、直接冷間伸線処理工程に移
行すると共に、冷間伸線処理工程時において、まず、上
記連鋳棒3に断面減少率10%未満の伸線加工を施すこ
とにより、連鋳棒表面に応力を付与した後、熱処理によ
り表面組織の改善を行い、伸線加工性の向上を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、Ni基合金
(ハステロイC−22,ハステロイC−276,インコ
ネル625等)、Co基合金あるいはFe系合金のうち
鍛圧用合金(Wrought Alloy)製の伸線材
を製造する伸線材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の鍛圧用合金は、ステラ
イトのような鋳造用合金に比べて、溶湯の粘性が大でか
つ凝固温度範囲が小さい等、連続鋳造性が乏しい。この
ため、従来、このような鍛圧用合金製の伸線材を製造す
る場合には、まず、溶解によりインゴットを製造し、こ
のインゴットを分塊鍛造した後、面削、切断してさらに
プレス、ハンマー等により鍛造して所定径の丸棒に加工
し、次いで、(面削)切断を行って所定長さにそろえ、
さらに、これを溝ロールにより熱間圧延してコイル状に
し、続いて、冷間伸線処理(熱処理,線引)を繰り返し
て所定径の伸線材を得るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにして鍛圧用合金製の伸線材を製造する場合には、加
工工数がかかり、かつ製品の歩留まりが悪いために、製
品を製造するまでに長期間を要すると共に、製造コスト
が嵩むという問題がある。そこで、この問題を解決する
ために、本発明者等が鋭意検討した結果、連続鋳造法を
用いて鍛圧用合金製の連鋳棒を製造し、この連鋳棒に直
接冷間伸線処理を施すことにより、上記従来の、分塊鍛
造→面削、切断→鍛造→(面削)切断→熱間圧延の各工
程を省略できることを確認した。
【0004】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、その目的とするところは、加工工数を大幅に省略
することができて、製品歩留まりの向上及び、製造時間
の短縮を図ることができると共に、製造コストを低減す
ることができる伸線材の製造方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1は、連続鋳造法により鍛圧用合金
製の連鋳棒を製造した後、該連鋳棒に冷間伸線処理を施
して細線化するものである。また、本発明の請求項2
は、上記冷間伸線処理として、未熱処理状態の連鋳棒に
断面減少率10%未満の伸線加工を施した後、熱処理し
て伸線加工を施すものである。さらに、本発明の請求項
3は、上記冷間伸線処理として、熱処理した連鋳棒に伸
線加工を施すものである。
【0006】
【作用】本発明の請求項1にあっては、連続鋳造法によ
り所定径(例えば8mm)以下の鍛圧用合金製の連鋳棒
を製造することによって、上記従来の分塊鍛造→面削、
切断→鍛造→(面削)切断→熱間圧延の各工程を省略し
て、直接冷間伸線処理工程に移行する。また、本発明の
請求項2にあっては、冷間伸線処理工程時において、ま
ず、連鋳棒に断面減少率10%未満の伸線加工を施すこ
とにより、連鋳棒表面に応力を付与した後、熱処理によ
り棒の表面組織の改善を行い、伸線加工性の向上を図
る。さらに、本発明の請求項3にあっては、連鋳棒に熱
処理を施すことにより、連鋳棒の組織の改善を行い、伸
線加工性の向上を図る。
【0007】
【実施例】以下、図1に基づいて本発明の実施例を説明
する。なお、本実施例においては、Ni基合金(ハステ
ロイC−22,ハステロイC−276,インコネル62
5)製の溶接線を製造する場合について詳述する。
【0008】図中符号1は横型連続鋳造設備であり、こ
の横型連続鋳造設備1は、水冷モールド2を通して鋳造
された連鋳棒3が、ピンチロール4によって間欠的に引
き出されるようになっているものである。
【0009】上記のように構成された横型連続鋳造設備
1を用いて、まず、Ni基合金(ハステロイC−22,
ハステロイC−276,インコネル625)製の連鋳棒
3を、水冷モールド2を通して鋳造し、ピンチロール4
によって間欠的に所定長さ毎に引き出した後、コイル状
に巻き取る。このようにして、直径8mm〜2.6mm
の丸棒状の連鋳棒3が連続鋳造される。
【0010】次いで、上記連鋳棒3に冷間伸線処理を施
して、直径2.4mm〜1,2mmの溶接線10を製造
する。この冷間伸線処理における当初の処理には2通り
の方法があり、まず、第1の方法にあっては、未熱処理
状態において伸線用ダイス11を用いて、上記連鋳棒3
に断面減少率10%未満の伸線加工を施して連鋳棒3の
表面組織に応力を付与した後に、熱処理(加熱温度 少
なくとも1000℃以上「融点−350℃〜融点−50
℃」、加熱時間 少なくとも10分以上後水冷)を行う
ことにより、棒の表面組織の改善を行い、以後に行われ
る伸線加工の加工性を向上させることができる。また、
上記冷間伸線処理の第2の方法は、上記連鋳棒3に熱処
理(加熱温度 少なくとも1050℃以上「融点−30
0℃〜融点−50℃」、加熱時間 少なくとも10分以
上後水冷)を行い、続いて、伸線用ダイス11により伸
線加工を行うことにより、該最初の伸線加工時の断面減
少率を比較的高く(例えば、30%程度に)できて加工
性を向上させることができる。ここで、第1の方法より
加熱温度が50℃高いのは、組織改善に有効な応力の付
与がないためで、伸線後の熱処理は第1の方法の条件と
同じになる。そして、これらの2つの方法とも、所望の
寸法の溶接線が得られるまで、熱処理及び伸線加工を繰
り返し行う。なお、上記第2の方法の代わりに、図1に
示すように、ピンチロール4の下流側に高周波加熱装置
5を配置することにより、冷間伸線処理以前に上記連鋳
棒3を高周波加熱して予め熱処理を行うようにしてもよ
い。なおまた、高周波加熱の代わりに通電加熱を行うよ
うにしてもよい。さらに、上記冷間伸線処理において
は、上記伸線用ダイス11による引抜加工の代わりにロ
ーラによる圧延加工を行ってもよい。
【0011】ここで、上記のような熱処理の条件を設定
したのは、この熱処理条件を外れた場合に、(1)熱処
理温度が低いと、再結晶化しないために組織が改善され
ず、加工性が鋳造のままと変わらないからであり、
(2)融点−50℃以上になると局所的に初期溶融が生
じ、加工性を劣化させるからである。このようにして製
造された溶接線においては、連続鋳造時に間欠的に引き
出すことにより、連鋳棒3の表面に所定間隔で生じるウ
ィットネスマークと呼ばれる痕跡を完全に消滅させるこ
とができて、溶接線の外観状態を良好に形成することが
できると共に、均一でかつ所望の品質の製品が得られ
た。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
は、連続鋳造法により鍛圧用合金製の連鋳棒を製造した
後、該連鋳棒に冷間伸線処理を施して細線化するもので
あるから、所定径(例えば8mm)以下の鍛圧用合金製
の連鋳棒を連続鋳造することによって、上記従来の分塊
鍛造→面削、切断→鍛造→(面削)切断→熱間圧延の各
工程を省略して、直接冷間伸線処理工程に移行すること
により、加工工数を大幅に省略することができて、製品
歩留まりの向上及び、製造時間の短縮を図ることができ
ると共に、製造コストを低減することができる。また、
本発明の請求項2は、上記冷間伸線処理として、未熱処
理状態の連鋳棒に断面減少率10%未満の伸線加工を施
した後、熱処理して伸線加工を施すものであるから、冷
間伸線処理工程時において、まず、連鋳棒に断面減少率
10%未満の伸線加工を施すことにより、連鋳棒表面に
応力を付与した後、熱処理により棒の表面組織の改善を
行うことができ、従って、伸線加工性の向上を図ること
ができる。さらに、本発明の請求項3は、上記冷間伸線
処理として、熱処理した連鋳棒に伸線加工を施すもので
あるから、連鋳棒に熱処理を施すことにより、連鋳棒の
組織の改善を行うことができ、かつ伸線加工性の向上を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 横型連続鋳造設備 2 水冷モールド 3 連鋳棒 4 ピンチロール 10 溶接線 11 伸線用ダイス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造法により鍛圧用合金製の連鋳棒
    を製造した後、該連鋳棒に冷間伸線処理を施して細線化
    することを特徴とする伸線材の製造方法。
  2. 【請求項2】 冷間伸線処理として、未熱処理状態の連
    鋳棒に断面減少率10%未満の伸線加工を施した後、熱
    処理して伸線加工を施すことを特徴とする請求項1記載
    の伸線材の製造方法。
  3. 【請求項3】 冷間伸線処理として、熱処理した連鋳棒
    に伸線加工を施すことを特徴とする請求項1記載の伸線
    材の製造方法。
JP4184194A 1992-07-10 1992-07-10 伸線材の製造方法 Pending JPH0623486A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112275796A (zh) * 2020-09-03 2021-01-29 太原钢铁(集团)有限公司 提升镍基合金线材轧制表面质量的方法

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Effective date: 20000725