JPH0623485A - 伸線材の製造方法 - Google Patents
伸線材の製造方法Info
- Publication number
- JPH0623485A JPH0623485A JP4184193A JP18419392A JPH0623485A JP H0623485 A JPH0623485 A JP H0623485A JP 4184193 A JP4184193 A JP 4184193A JP 18419392 A JP18419392 A JP 18419392A JP H0623485 A JPH0623485 A JP H0623485A
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- Japan
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- continuously cast
- wire
- continuous casting
- cast rod
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 加工工数を大幅に省略することができて、製
品歩留まりの向上及び、製造時間の短縮を図ることがで
きると共に、製造コストを低減することができる伸線材
の製造方法を提供することを目的とする。 【構成】 連続鋳造されている鍛圧用合金製の連鋳棒３
を加熱してから伸線加工を施すことにより、連鋳棒３の
組織が改善されると共に、熱間圧延となって、伸線加工
性が向上する。
品歩留まりの向上及び、製造時間の短縮を図ることがで
きると共に、製造コストを低減することができる伸線材
の製造方法を提供することを目的とする。 【構成】 連続鋳造されている鍛圧用合金製の連鋳棒３
を加熱してから伸線加工を施すことにより、連鋳棒３の
組織が改善されると共に、熱間圧延となって、伸線加工
性が向上する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、Ｎｉ基合金
（ハステロイＣ−２２，ハステロイＣ−２７６，インコ
ネル６２５等）、Ｃｏ基合金あるいはＦｅ系合金のうち
鍛圧用合金（Ｗｒｏｕｇｈｔ Ａｌｌｏｙ）製の伸線材
を製造する伸線材の製造方法に関する。
（ハステロイＣ−２２，ハステロイＣ−２７６，インコ
ネル６２５等）、Ｃｏ基合金あるいはＦｅ系合金のうち
鍛圧用合金（Ｗｒｏｕｇｈｔ Ａｌｌｏｙ）製の伸線材
を製造する伸線材の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、この種の鍛圧用合金は、ステラ
イトのような鋳造用合金に比べて、溶湯の粘性が大でか
つ凝固温度範囲が小さい等、連続鋳造性が乏しい。この
ため、従来、このような鍛圧用合金製の伸線材を製造す
る場合には、まず、溶解によりインゴットを製造し、こ
のインゴットを分塊鍛造した後、面削、切断してさらに
プレス、ハンマー等により鍛造して所定径の丸棒に加工
し、次いで、（面削）切断を行って所定長さにそろえ、
さらに、これを溝ロールにより熱間圧延してコイル状に
し、続いて、冷間伸線処理（熱処理，線引）を繰り返し
て所定径の伸線材を得るようにしている。
イトのような鋳造用合金に比べて、溶湯の粘性が大でか
つ凝固温度範囲が小さい等、連続鋳造性が乏しい。この
ため、従来、このような鍛圧用合金製の伸線材を製造す
る場合には、まず、溶解によりインゴットを製造し、こ
のインゴットを分塊鍛造した後、面削、切断してさらに
プレス、ハンマー等により鍛造して所定径の丸棒に加工
し、次いで、（面削）切断を行って所定長さにそろえ、
さらに、これを溝ロールにより熱間圧延してコイル状に
し、続いて、冷間伸線処理（熱処理，線引）を繰り返し
て所定径の伸線材を得るようにしている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにして鍛圧用合金製の伸線材を製造する場合には、加
工工数がかかり、かつ製品の歩留まりが悪いために、製
品を製造するまでに長期間を要すると共に、製造コスト
が嵩むという問題がある。そこで、この問題を解決する
ために、本発明者等が鋭意検討した結果、連続鋳造法を
用いて鍛圧用合金製の連鋳棒を連続的に製造しながら、
この連鋳棒に直接伸線加工を施すことにより、上記従来
の、分塊鍛造→面削、切断→鍛造→（面削）切断→熱間
圧延の各工程を省略できることを確認した。
うにして鍛圧用合金製の伸線材を製造する場合には、加
工工数がかかり、かつ製品の歩留まりが悪いために、製
品を製造するまでに長期間を要すると共に、製造コスト
が嵩むという問題がある。そこで、この問題を解決する
ために、本発明者等が鋭意検討した結果、連続鋳造法を
用いて鍛圧用合金製の連鋳棒を連続的に製造しながら、
この連鋳棒に直接伸線加工を施すことにより、上記従来
の、分塊鍛造→面削、切断→鍛造→（面削）切断→熱間
圧延の各工程を省略できることを確認した。
【０００４】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、その目的とするところは、加工工数を大幅に省略
することができて、製品歩留まりの向上及び、製造時間
の短縮を図ることができると共に、製造コストを低減す
ることができる伸線材の製造方法を提供することにあ
る。
ので、その目的とするところは、加工工数を大幅に省略
することができて、製品歩留まりの向上及び、製造時間
の短縮を図ることができると共に、製造コストを低減す
ることができる伸線材の製造方法を提供することにあ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項１は、連続鋳造法により鍛圧用合金
製の連鋳棒を製造しながら、上記連鋳棒に伸線加工を施
して細線化するものである。また、本発明の請求項２
は、伸線加工の前に上記連鋳棒を加熱するものである。
なおまた、本発明の請求項３は、連続鋳造されている連
鋳棒に伸線加工を施した後、さらに、冷間伸線処理を施
すものである。
に、本発明の請求項１は、連続鋳造法により鍛圧用合金
製の連鋳棒を製造しながら、上記連鋳棒に伸線加工を施
して細線化するものである。また、本発明の請求項２
は、伸線加工の前に上記連鋳棒を加熱するものである。
なおまた、本発明の請求項３は、連続鋳造されている連
鋳棒に伸線加工を施した後、さらに、冷間伸線処理を施
すものである。
【０００６】
【作用】本発明の請求項１にあっては、連続鋳造されて
いる連鋳棒に伸線加工を施すことにより、連鋳棒の表面
組織が改善されると共に、温間圧延となって、伸線加工
性が向上する。また、本発明の請求項２にあっては、上
記連鋳棒を加熱することにより、この連鋳棒の組織の改
善を行い、かつ熱間圧延を行えて一層伸線加工性の向上
が図れる。なおまた、本発明の請求項３にあっては、連
続鋳造時に行われる伸線加工だけでは不十分の場合に、
冷間伸線処理を施すことにより、所望の伸線材を得る。
いる連鋳棒に伸線加工を施すことにより、連鋳棒の表面
組織が改善されると共に、温間圧延となって、伸線加工
性が向上する。また、本発明の請求項２にあっては、上
記連鋳棒を加熱することにより、この連鋳棒の組織の改
善を行い、かつ熱間圧延を行えて一層伸線加工性の向上
が図れる。なおまた、本発明の請求項３にあっては、連
続鋳造時に行われる伸線加工だけでは不十分の場合に、
冷間伸線処理を施すことにより、所望の伸線材を得る。
【０００７】
【実施例】以下、図１に基づいて本発明の一実施例を説
明する。なお、本実施例においては、Ｎｉ基合金（ハス
テロイＣ−２２，ハステロイＣ−２７６，インコネル６
２５）製の溶接線を製造する場合について詳述する。
明する。なお、本実施例においては、Ｎｉ基合金（ハス
テロイＣ−２２，ハステロイＣ−２７６，インコネル６
２５）製の溶接線を製造する場合について詳述する。
【０００８】図中符号１は横型連続鋳造設備であり、こ
の横型連続鋳造設備１は、水冷モールド２を通して鋳造
された連鋳棒３が、ピンチロール４によって間欠的に引
き出されるようになっているものである。そして、上記
ピンチロール４の下流側には高周波加熱装置５及びロー
ラダイス６が順次配置されている。
の横型連続鋳造設備１は、水冷モールド２を通して鋳造
された連鋳棒３が、ピンチロール４によって間欠的に引
き出されるようになっているものである。そして、上記
ピンチロール４の下流側には高周波加熱装置５及びロー
ラダイス６が順次配置されている。
【０００９】上記のように構成された横型連続鋳造設備
１を用いて、まず、Ｎｉ基合金（ハステロイＣ−２２，
ハステロイＣ−２７６，インコネル６２５）製の連鋳棒
３を、水冷モールド２を通して鋳造し、ピンチロール４
によって間欠的に所定長さ毎に引き出す。これにより、
直径８ｍｍ〜２．６ｍｍの丸棒状の連鋳棒３が連続鋳造
される。
１を用いて、まず、Ｎｉ基合金（ハステロイＣ−２２，
ハステロイＣ−２７６，インコネル６２５）製の連鋳棒
３を、水冷モールド２を通して鋳造し、ピンチロール４
によって間欠的に所定長さ毎に引き出す。これにより、
直径８ｍｍ〜２．６ｍｍの丸棒状の連鋳棒３が連続鋳造
される。
【００１０】次いで、上記連鋳棒３を高周波加熱装置５
により加熱した状態において、ローラダイス６に通すこ
とによって真円度を改善しつつ、熱間圧延により上記連
鋳棒３を伸線加工した後コイル状に巻き取って溶接線１
０を得る。なお、上記高周波加熱の代わりに通電加熱に
より上記連鋳棒３を加熱するようにしてもよい。また、
上記高周波加熱装置５を設けなくてもよく、この場合に
は、上記連鋳棒３は、ローラダイス６により温間圧延に
て伸線加工されることになる。このようにして溶接線１
０を得てもよいが、上述した伸線加工だけでは不十分な
場合には、さらに、冷間伸線処理を施す。この冷間伸線
処理は、上記コイル状に巻き取られた溶接線１０に熱処
理（加熱温度 少なくとも１０００℃以上「融点−３５
０℃〜融点−５０℃」、加熱時間 少なくとも１０分以
上後水冷）を行い、続いて、伸線用ダイス１１により伸
線加工を行うものであり、所望の寸法（直径２．４ｍｍ
〜１，２ｍｍ）の溶接線が得られるまで、上記熱処理及
び伸線加工を繰り返し行う。なお、上記冷間伸線処理に
おいては、上記伸線用ダイス１１による引抜加工の代わ
りにローラによる圧延加工を行ってもよい。
により加熱した状態において、ローラダイス６に通すこ
とによって真円度を改善しつつ、熱間圧延により上記連
鋳棒３を伸線加工した後コイル状に巻き取って溶接線１
０を得る。なお、上記高周波加熱の代わりに通電加熱に
より上記連鋳棒３を加熱するようにしてもよい。また、
上記高周波加熱装置５を設けなくてもよく、この場合に
は、上記連鋳棒３は、ローラダイス６により温間圧延に
て伸線加工されることになる。このようにして溶接線１
０を得てもよいが、上述した伸線加工だけでは不十分な
場合には、さらに、冷間伸線処理を施す。この冷間伸線
処理は、上記コイル状に巻き取られた溶接線１０に熱処
理（加熱温度 少なくとも１０００℃以上「融点−３５
０℃〜融点−５０℃」、加熱時間 少なくとも１０分以
上後水冷）を行い、続いて、伸線用ダイス１１により伸
線加工を行うものであり、所望の寸法（直径２．４ｍｍ
〜１，２ｍｍ）の溶接線が得られるまで、上記熱処理及
び伸線加工を繰り返し行う。なお、上記冷間伸線処理に
おいては、上記伸線用ダイス１１による引抜加工の代わ
りにローラによる圧延加工を行ってもよい。
【００１１】このようにして製造された溶接線において
は、連続鋳造時に間欠的に引き出すことにより、連鋳棒
３の表面に所定間隔で生じるウィットネスマークと呼ば
れる痕跡を完全に消滅させることができて、溶接線の外
観状態を良好に形成することができると共に、均一でか
つ所望の品質の製品が得られた。
は、連続鋳造時に間欠的に引き出すことにより、連鋳棒
３の表面に所定間隔で生じるウィットネスマークと呼ば
れる痕跡を完全に消滅させることができて、溶接線の外
観状態を良好に形成することができると共に、均一でか
つ所望の品質の製品が得られた。
【００１２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項１
は、連続鋳造法により鍛圧用合金製の連鋳棒を製造しな
がら、上記連鋳棒に伸線加工を施して細線化するもので
あるから、連続鋳造されている連鋳棒に伸線加工を施す
ことにより、連鋳棒の表面組織を改善させることがで
き、かつ温間圧延となって、伸線加工性を向上させるこ
とができる上に、加工工数を大幅に省略することができ
て、製品歩留まりの向上及び、製造時間の短縮を図るこ
とができると共に、製造コストを低減することができ
る。また、本発明の請求項２は、伸線加工の前に上記連
鋳棒を加熱するものであるから、この連鋳棒の加熱によ
って、連鋳棒の組織の改善を行うことができ、かつ熱間
圧延を行えて一層伸線加工性の向上を図ることができ
る。なおまた、本発明の請求項３は、連続鋳造されてい
る連鋳棒に伸線加工を施した後、さらに、冷間伸線処理
を施すものであるから、連続鋳造時に行われる伸線加工
だけでは不十分の場合に、冷間伸線処理を施すことによ
り、所望の品質及び寸法を有した伸線材を得ることがで
きる。
は、連続鋳造法により鍛圧用合金製の連鋳棒を製造しな
がら、上記連鋳棒に伸線加工を施して細線化するもので
あるから、連続鋳造されている連鋳棒に伸線加工を施す
ことにより、連鋳棒の表面組織を改善させることがで
き、かつ温間圧延となって、伸線加工性を向上させるこ
とができる上に、加工工数を大幅に省略することができ
て、製品歩留まりの向上及び、製造時間の短縮を図るこ
とができると共に、製造コストを低減することができ
る。また、本発明の請求項２は、伸線加工の前に上記連
鋳棒を加熱するものであるから、この連鋳棒の加熱によ
って、連鋳棒の組織の改善を行うことができ、かつ熱間
圧延を行えて一層伸線加工性の向上を図ることができ
る。なおまた、本発明の請求項３は、連続鋳造されてい
る連鋳棒に伸線加工を施した後、さらに、冷間伸線処理
を施すものであるから、連続鋳造時に行われる伸線加工
だけでは不十分の場合に、冷間伸線処理を施すことによ
り、所望の品質及び寸法を有した伸線材を得ることがで
きる。
【図１】本発明の一実施例を示す概略構成図である。
１ 横型連続鋳造設備 ２ 水冷モールド ３ 連鋳棒 ４ ピンチロール ５ 高周波加熱装置 ６ ローラダイス １０ 溶接線 １１ 伸線用ダイス
Claims (3)
- 【請求項１】 連続鋳造法により鍛圧用合金製の連鋳棒
を製造しながら、上記連鋳棒に伸線加工を施して細線化
することを特徴とする伸線材の製造方法。 - 【請求項２】 伸線加工の前に連鋳棒を加熱することを
特徴とする請求項１記載の伸線材の製造方法。 - 【請求項３】 連続鋳造されている連鋳棒に伸線加工を
施した後、さらに、冷間伸線処理を施すことを特徴とす
る請求項１または２記載の伸線材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4184193A JPH0623485A (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | 伸線材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4184193A JPH0623485A (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | 伸線材の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0623485A true JPH0623485A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=16148986
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4184193A Pending JPH0623485A (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | 伸線材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0623485A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007021584A (ja) * | 2006-09-25 | 2007-02-01 | Dowa Holdings Co Ltd | Ｚｎ−Ａｌ合金線及びその製造方法並びにＺｎ−Ａｌ合金線材 |
| CN103008373A (zh) * | 2011-09-27 | 2013-04-03 | 吴江市中信科技有限公司 | 一种细伸机 |
| WO2018118035A1 (en) * | 2016-12-21 | 2018-06-28 | Sealy Technology, Llc | System and method of producing a coil for a mattress |
-
1992
- 1992-07-10 JP JP4184193A patent/JPH0623485A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007021584A (ja) * | 2006-09-25 | 2007-02-01 | Dowa Holdings Co Ltd | Ｚｎ−Ａｌ合金線及びその製造方法並びにＺｎ−Ａｌ合金線材 |
| CN103008373A (zh) * | 2011-09-27 | 2013-04-03 | 吴江市中信科技有限公司 | 一种细伸机 |
| WO2018118035A1 (en) * | 2016-12-21 | 2018-06-28 | Sealy Technology, Llc | System and method of producing a coil for a mattress |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20001010 |