JPH0623230B2 - エポキシ樹脂 - Google Patents

エポキシ樹脂

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JPH0623230B2
JPH0623230B2 JP60172579A JP17257985A JPH0623230B2 JP H0623230 B2 JPH0623230 B2 JP H0623230B2 JP 60172579 A JP60172579 A JP 60172579A JP 17257985 A JP17257985 A JP 17257985A JP H0623230 B2 JPH0623230 B2 JP H0623230B2
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amino
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康久 斉藤
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な熱硬化性樹脂に関するものである。さら
に詳しくは分子末端にエポキシ基を有する、新規な熱硬
化性樹脂に関するものである。
エポキシ樹脂は、硬化性、耐熱性、機械特性、密着性、
接着性等に優れており幅広く用いられている。ところが
近年封止材料用途あるいは複合材料用途において、その
要求特性が高度化し、従来からの特性に加えて、低応力
性あるいは強靭性が求められている。現在封止材料用途
に使用されているエポキシ樹脂は、o−クレゾールノボ
ラックタイプのエポキシであり、一方、複合材料用途に
使用されているエポキシ樹脂は、テトラグリシジルジア
ミノジフェニルメタンあるいはトリグリシジルアミノフ
ェノールタイプのエポキシであるが、いずれも低応力性
あるいは強靭性が不十分である。
このようなことから本発明者らは、従来のエポキシ樹脂
を有している特性を保持し、加えて優れた低応力性及び
強靭性を保有するエポキシ樹脂について鋭意検討した結
果、下記のエポキシ樹脂が上記の目的を満足することを
見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、下記の構造式(1)または(2) 〔式中、Ar1は単核または多核のアミノフェノール残
基、Ar2は2価のフェノール残基、Rは水素または炭素
数1〜5のアルキル基、nは0〜50の整数、Bは芳香
族2価基あるいは脂肪族2価基を表わす。〕 で示されるエポキシ樹脂(ただし、式 で表わされる化合物を除く。)を提供するものである。
ここでnは1〜30の整数であることがより好ましい。
上記式(1)及び(2)で表わされる本発明のエポキシ樹脂の
製造方法を例示すると、(1)及び(2)いずれにおいても、
中間体として下記の構造式(3)、(4) 〔ここで、Ar1,Ar2,B,nについては前述に同じ。〕 で表わされる末端アミノ基含有化合物を経て、このアミ
ノ基をエピクロロヒドリン、エピブロモヒドリン、β−
メチルエピクロロヒドリン、β−メチルエピブロモヒド
リン等のエピハロヒドリンを用いてエポキシ化して得ら
れる。エポキシ化の方法は通常の方法が十分用いられ
る。
すなわち式(3)または(4)で表わされる化合物に過剰のエ
ピハロヒドリンを、溶媒あるいは触媒の存在下もしくは
非存在下に付加反応させ、続いて水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキ
シド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウ
ム、酢酸カリウム、トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン等のアルカリで脱ハロゲン化水素する方法が例示され
るが、これに限定されるものではない。反応温度は通常
室温ないし150℃が採用される。また上記において、エ
ピハロヒドリンの付加反応と脱ハロゲン化水素反応は同
時に行っても問題はない。
上記(3)式で表わされる化合物については、活性化ハロ
ゲンを2個有する化合物(式X−B−Xで表わされる。
ここでXはハロゲン原子を表わし、Bについては前述に
同じである。)と、2価フェノールのアルカリ金属塩
(式MO−Ar2−MOで表わされる。ここでMはアルカリ金
属原子を表わし、Ar2については前述に同じである。)
を活性ハロゲン化化合物を過剰にしてジメチルスルフォ
キサイド、ジエチルスルフォキサイド、スルフォラン、
ジフェニルスルフォン、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド、N−メチルピロリドン等の高極性溶媒
を含む溶媒中で、実質的に無水の状態で反応させ、続い
てここで得られたものの末端ハロゲン部分に、さらにア
ミノフェノールのアルカリ金属塩(式MO−Ar1−NH2で表
わされる。ここでMおよびAr1については前述に同
じ。)を反応させて得られる。反応温度は通常50℃以
上が採用される。
各段階の反応をそれぞれ下記の式(5)、式(6)で表わす。
〔式中、X,B,M,Ar1,Ar2,nについては前述と同
じ。〕 上記(4)式で表わされる化合物については、活性化ハロ
ゲンを2個有する化合物と2価フェノールのアルカリ金
属塩を、2価フェノールのアルカリ金属塩を過剰にし
て、上記の高極性溶媒を含む溶媒中で、実質的に無水の
状態で反応させ、続いてニトロ基及びハロゲン原子で置
換された芳香族化合物(式X−Ar1−NO2で表わされる。
ここでX,Ar1については前述に同じ。)を反応させ、
最後に末端のニトロ基を通常の方法で還元して得られ
る。
各段階の反応をそれぞれ下記の式(7)、式(8)、式(9)で
表わす。
〔式中、X,B,M,Ar1,Ar2,nについては前述に同
じ。〕 活性化ハロゲンを2個有する化合物(式X−B−Xで表
わされる。X,Bについては前述に同じ。)について例
示すると、4,4−ジクロロジフェニルスルフォン、
4,4′−ジフルオロジフェニルスルフォン、4,4′
−ジクロロジフェニルケトン、4,4′−ジフルオロジ
フェニルケトン、1,2,4,5−テトラブロモベンゼ
ン、1,2,4,5−テトラクロロベンゼン、2,4−
ジクロロベンゾニトリル2,6−ジクロロベンゾニトリ
ル、2,4−ジクロロニトロベンゼン、2,6−ジクロ
ロニトロベンゼン あるいは上記の化合物に低級アルキル基、低級アルコキ
シ基等が置換された化合物、さらにジクロロメタン、ジ
ブロモメタン、1,2−ジブロモエタン、1,2−ジブ
ロモプロパン、1,3−ジブロモプロパン、1,4−ジ
ブロモブタン、1,6−ジブロモヘキサン、1,8−ジ
ブロモオクタン等の1種または2種以上がある。2価フ
ェノールについて例示すると などの1種または2種以上があり、上記の各芳香環は、
低級アルキル基、低級アルコキシ基、フェニル基、フェ
ノキシ基、ハロゲン原子等が置換されているものが含ま
れる。
(3)式の構造を有する化合物の製造に用いられるアミノ
フェノールについて例示すると、o−アミノフェノー
ル、m−アミノフェノール、p−アミノフェノール、
2,2−(4−ヒドロキシフェニル−4′−アミノフェ
ニル)−プロパン、2,2−(4−ヒドロキシフェニル
−2′−メチル−4′−アミノフェニル)−プロパン、
2,2−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル−4′
−アミノフェニル)−プロパン、3−アミノ−1−ナフ
トール、8−アミノ−2−ナフトール、5−アミノ−1
−ナフトール、4−アミノ−2−メチル−1−ナフトー
ル等の1種または2種以上がある。
(8)式の反応に用いられるニトロ基及びハロゲン原子で
置換された芳香族化合物について例示するとp−クロル
ニトロベンゼン、m−クロルニトロベンゼン、p−フル
オルニトロベンゼン、m−フルオルニトロベンゼン等の
1種または2種以上がある。
(9)式の還元反応について例示すると、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリド
ン、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、クロロホル
ム、ベンゼン、トルエン等の溶媒中で、ラニーニッケル
等の触媒を用いて水添する方法がある。
以上本発明のエポキシ樹脂の製造方法について例示した
が、これらに限定されるものではない。
このようにして得られた本発明のエポキシ樹脂は、通常
のエポキシ硬化剤と併用して低応力性及び強靭性に優れ
た特性を発揮する。具体的には従来のエポキシと比較し
て弾性率及び熱膨張係数が小さく、一方で破壊伸び及び
破壊エネルギーは大きくなる。また硬化性、耐熱性、密
着性、接着性等は従来のエポキシ樹脂と比較して同等以
上である。
エポキシ硬化剤について例示すると、ジシアンジアミ
ド、テトラメチルグアニジン、フェノールノボラック樹
脂、クレゾールノボラック樹脂、酸無水物、芳香族アミ
ン、その他脂肪族、脂環族の各種アミン等の1種または
2種以上がある。
また三フッ化ホウ素等のルイス酸による自己硬化も可能
である。
酸無水物について例示すると、テトラヒドロ無水フタル
酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無
水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、ドデセ
ニル無水コハク酸、無水ナジック酸、無水メチルナジッ
ク酸、無水フタル酸、無水ピロメリット酸、無水ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸、メチルシクロヘキセンテト
ラカルボン酸無水物、3,4−ジカルボキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレンコハク酸二無水
物、1−メチル−3,4−ジカルボキシ−1,2,3,
4−テトラヒドロ−1−ナフタレンコハク酸二無水物等
の1種または2種以上がある。
芳香族アミンについて例示すると、4,4′−ジアミノ
ジフェニルメタン、3,3′−ジアミノジフェニルメタ
ン、4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、3,4′
−ジアミノジフェニルエーテル、4,4′−ジアミノジ
フェニルプロパン、4,4′−ジアミノジフェニルスル
フォン、3,3′−ジアミノジフェニルスルフォン、
2,4−トルエンジアミン、2,6−トルエンジアミ
ン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミ
ン、ベンジジン、4,4′−ジアミノジフェニルスルフ
ァィド、3,3′−ジクロロ−4,4′−ジアミノジフ
ェニルスルフォン、3,3′−ジクロロ−4,4′−ジ
アミノジフェニルプロパン、3,3′−ジメチル−4,
4′−ジアミノジフェニルメタン、3,3′−ジメトキ
シ−4,4′−ジアミノジビフェニル、3,3′−ジメ
チル−4,4′−ジアミノビフェニル、1,3−ビス
(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3
−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−ア
ミノフェノキシ)ベンゼン、2,2−ビス(4−アミノ
フェノキシフェニル)プロパン、4,4′−ビス(4−
アミノフェノキシ)ジフェニルスルフォン、4,4′−
ビス(3−アミノフェノキシ)ジフェニルスルフォン、
9,9′−ビス(4−アミノフェニル)アントラセン、
9,9′−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、
3,3′−ジカルボキシ−4,4′−ジアミノジフェニ
ルメタン、2,4−ジアミノアニソール、ビス(3−ア
ミノフェニル)メチルホスフィンオキサイド、3,3′
−ジアミノベンゾフェノン、o−トルイジンスルフォ
ン、4,4′−メチレン−ビス−o−クロロアニリン、
テトラクロロジアミノジフェニルメタン、m−キシリレ
ンジアミン、p−キシリレンジアミン、4,4′−ジア
ミノスチルベン、5−アミノ−1−(4′−アミノフェ
ニル−1,3,3−トリメチルインダン、6−アミノ−
1−(4′−アミノフェニル)−1,3,3−トリメチ
ルインダン、5−アミノ−6−メチル−1−(3′−ア
ミノ−4′−メチルフェニル)−1,3,3−トリメチ
ルインダン、7−アミノ−6−メチル−1−(3′−ア
ミノ−4′−メチルフェニル)−1,3,3−トリメチ
ルインダン、6−アミノ−5−メチル−1−(4′−ア
ミノ−3′−メチルフェニル)−1,3,3−トリメチ
ルインダン、6−アミノ−7−メチル−1−(4′−ア
ミノ−3′−メチルフェニル)−1,3,3−トリメチ
ルインダン等の1種または2種以上がある。
本発明のエポキシ樹脂はその特性を損わない範囲で、分
子中に2個以上のエポキシ基を有する通常のエポキシ樹
脂との併用が可能である。例をあげればビスフェノール
A、ビスフェノールF、ハイドロキノン、レゾルシン、
フロログリシン、トリス−(4−ヒドロキシフェニル)
メタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシ
フェニル)エタン等の二価あるいは三価以上のフェノー
ル類またはテトラブロムビスフェノールA等のハロゲン
化ビスフェノール類から誘導されるグリシジルエーテル
化合物、フェノール、o−クレゾール等のフェノール類
とホルムアルデヒドの反応生成物であるノボラック樹脂
から誘導されるノボラック系エポキシ樹脂、アニリン、
p−アミノフェノール、m−アミノフェノール、4−ア
ミノ−m−クレゾール、6−アミノ−m−クレゾール、
4,4′−ジアミノジフェニルメタン、3,3′−ジア
ミノジフェニルメタン、4,4′−ジアミノジフェニル
エーテル、3,4′−ジアミノジフェニルエーテル、
1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,
4−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−
ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス
(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、2,2−ビス(4
−アミノフェノキシフェニル)プロパン、4−フェニレ
ンジアミン、m−フェニレンジアミン、2,4−トルエ
ンジアミン、2,6−トルエンジアミン、p−キシリレ
ンジアミン、m−キシリレンジアミン、1,4−シクロ
ヘキサン−ビス(メチルアミン)、1,3−シクロヘキ
サン−ビス(メチルアミン)、5−アミノ−1−(4′
−アミノフェニル)−1,3,3−トリメチルインダ
ン、6−アミノ−1−(4′−アミノフェニル)−1,
3,3−トリメチルインダン等から誘導されるアミン系
エポキシ樹脂、p−オキシ安息香酸、m−オキシ安息香
酸、テレフタル酸、イソフタル酸等の芳香族カルボン酸
から誘導されるグリシジルエステル系化合物、5,5−
ジメチル・ヒダントイン等から誘導されるヒダントイン
系エポキシ樹脂、2,2′−ビス(3,4−エポキシシ
クロヘキシル)プロパン、2,2−ビス〔4−(2,3
−エポキシプロパン)シクロヘキシル〕プロパン、ビニ
ルシクロヘキセンジオキサイド、3,4−エポキシシク
ロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカ
ルボキシレート等の脂環式エポキシ樹脂、その他、トリ
グリシジルイソシアヌレート、2,4,6−トリグリシ
ドキシ−S−トリアジン等の1種または2種以上を挙げ
ることができる。さらに必要により硬化促進剤として、
従来より公知である三級アミン、フェノール化合物、イ
ミダゾール類その他ルイス酸を添加してもよい。
本発明のエポキシ化合物は必要に応じて増量剤、充填
剤、補強剤あるいは顔料などが併用される。たとえばシ
リカ、炭酸カルシウム、三酸化アンチモン、カオリン、
二酸化チタン、酸化亜鉛、雲母、バライト、カーボンブ
ラック、ポリエチレン粉、ポリプロピレン粉、アルミニ
ウム粉、鉄粉、銅粉、ガラス繊維、炭素繊維、アルミナ
繊維、アスベスト繊維等の1種または2種以上が用いら
れ成形、積層、接着剤、複合材料等への用途に供せられ
る。
以下実施例において本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例 1 〈末端アミンタイプのポリスルフォンオリゴマーの製
法〉 撹拌装置、温度計、冷却分液装置のついたフラスコにレ
ゾルシン27.5g(0.25モル)、ジメチルスルフォキサイ
ド240g、クロロベンゼン240gを仕込み、窒素を10
/hr流しながら溶解した。(以後、反応終了まで窒素を
流し続ける。)50℃で50%水酸化カリウム水溶液5
4.4g(0.485モル)及び炭酸カリウム7.60g(0.055モ
ル)を添加し、10分間保温した。続いて120℃まで昇
温し共沸で水留去を開始し、温度を上げながら水留去を
続けた。水留去終了時温度はほぼ140℃であった。水留
去に続いてクロロベンゼンを留去し、温度160℃まで留
去を続け、留去終了後50℃以下に冷却した。4,4′
−ジクロロジフェニルスルフォン88.2g(0.307モル)
を添加後160℃まで昇温し、同温度で6時間保温して反
応を終了した。ここで得られた樹脂液をA液とする。
一方撹拌装置、温度計、冷却分液装置のついたフラスコ
にp−アミノフェノール12.7g(0.116モル)、ジメチ
ルスルフォキサイド85.0g、クロロベンゼン85.0gを仕
込み、窒素を10/hr流しながら溶解した。(以後反
応終了まで窒素を流し続ける。)続いて50℃で50%
水酸化カリウム水溶液12.7g(0.113モル)を添加し、
その後A液と同じ操作を行って水留去及びクロロベンゼ
ン留去を行い、樹脂液B液を得た。
上記で得られたB液を先に得られたA液に添加し、10
/hrの窒素を流しながら140℃で4時間保温して反応
を終了した。反応後冷却して生成塩を過し、過後メ
タノール/水の混合溶液に沈澱し、メタノール洗浄後、
減圧乾燥して末端アミンのポリスルフォンオリゴマーを
得た。
このものはアミン当量が951g/eq融点は約150℃であっ
た。
〈エポキシ化物の製法〉 撹拌装置、温度計、冷却分液装置、減圧装置、滴下漏斗
のついたフラスコに上記で得られたフルフォンオリゴマ
ー19.0g(アミノ基当り0.02当量)、エピクロロヒドリ
ン185g(2モル)を仕込み、60℃で10時間反応さ
せた。その後150mm Hgまで減圧して、温度を60℃に保
持し、かつ系内の水を共沸で留去しながら、48%水酸
化ナトリウム水溶液3.67g(0.044モル)を1時間かけ
て滴下し、滴下後30分保温して水留去を終了した。そ
の後残存エピクロルヒドリンの留去を行い、最終150
℃、10mm Hgまで留去を続けた。留去終了後クロロホ
ルム107gを添加してエポキシ化合物を溶解し、生成塩
を過後水洗を数回繰り返した。続いて無水硫酸ナトリ
ウムで脱水後、クロロホルムの留去を行い、最終160
℃、1mm Hgまで留去を続け、エポキシ化合物を得た。
このものはエポキシ当量が643g/eq、融点は約130℃であ
った。
実施例 2 〈末端アミンタイプのポリスルフォンオリゴマーの製
法〉 撹拌装置、温度計、冷却分液装置のついたフラスコに、
粉末炭酸カリウム79.9g(0.578モル)、4,4−ジク
ロロフェニルスルフォン116.4g(0.405モル)、ビスフ
ェノール、A57.1g(0.25モル)、トルエン132g、ジ
メチルアセトアミド302gを仕込み、窒素を10/hr
流して70℃まで加熱した。(窒素は反応終了まで流し
続ける。)30分後p−アミノフェノール35.5g(0.32
6モル)を添加し、昇温して水を共沸で留去しながら反
応を続けた。反応温度はほぼ160℃であり、反応終了ま
で10時間を要した。反応後150℃、10mm Hgを最終条
件にして溶媒を留去し、その後クロロホルム414gに溶
解して水洗を数回行うことにより、生成塩及び残存する
ジメチルアセトアミドを除去した。続いて無水硫酸ナト
リウムで脱水後、クロロホルムの留去を行い、最終160
℃、1mm Hgまで留去を続け、末端アミンのポリスルフ
ォンオリゴマーを得た。
このものはアミン当量が576g/eq融点が約120℃であっ
た。
〈エポキシ化物の製法〉 上記で得られたポリスルフォンオリゴマー23.0g(アミ
ノ基当り0.04当量)、及び48%水酸ナトリウム水溶液
7.33g(0.088モル)を用い、その他の条件は実施例1
のエポキシ化物の製法の条件と同じにしてエポキシ化物
を得た。
このものはエポキシ当量が405g/eq融点が約100℃であっ
た。
実施例 3 〈末端ニトロタイプのポリホルマールオリゴマーの製
法〉 撹拌装置、温度計、冷却分液装置のついたフラスコにビ
スフェノールA97.3g(0.426モル)、ジメチルスルフ
ォキサイド324g、トルエン91gを仕込み、窒素を1
0/hr流しながら溶解した。(以後反応終了まで窒素
を流し続ける。)続いて50℃で50%水酸化カリウム
水溶液95.6g(0.852モル)を添加し、10分間保温し
た。続いて100℃まで昇温し共沸で水留去を開始し、温
度を上げながら水留去を続けた。水留去終了時温度はほ
ぼ125℃であった。水留去に続いてトルエンを留去し、
温度130℃まで留去を続け、留去終了後100℃まで冷却し
た。その後100℃を保持しながら、ジクロロジメタン25.
5g(0.3モル)を2時間かけて滴下し、滴下後2時間保
温して50℃以下まで冷却した。続いて4−クロロニト
ロベンゼン40.5g(0.257モル)添加し、125℃まで昇温
して同温度で8時間保温して反応を終了した。反応後10
0℃、5mm Hgを最終条件にしてジメチルスルフォキサイ
ドを留去し、その後トルエン540gに溶解して数回水洗
を行うことにより、生成塩及び残存ジメチルスルフォキ
サイドを除去し、無水硫酸ナトリウムで脱水して過し
た。
〈末端アミンタイプのポリホルマールオリゴマーの製
法〉 上記で得られたトルエン溶液に20.8gのラニーニッケル
を添加し、オートクレーブ中で水添することによりアミ
ノ化反応を行った。反応後触媒で過して、最終150
℃、1mm Hgまでトルエン留去を行い、末端アミンのポ
リホルマールオリゴマーを得た。
このものはアミン当量477g/eq、融点は約110℃であっ
た。
〈エポキシ化物の製法〉 上記で得られたポリホルマールオリゴマー19.1g(アミ
ノ基当り0.04当量)、及び48%水酸化ナトリウム水溶
液7.3g(0.088モル)を用い、クロロホルムのかわりに
トルエン107g用いて、実施例1と同じようにエポキシ
化及び後処理を行い、エポキシ化物を得た。
このものはエポキシ当量が3599g/eq、融点が約100℃で
あった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の構造式(1)または(2) 〔式中、Ar1は単核または多核のアミノフェノール残
    基、Ar2は2価のフェノール残基、Rは水素または炭素
    数1〜5のアルキル基、nは0〜50の整数、Bは芳香
    族2価基あるいは脂肪族2価基を表わす。〕 で示されるエポキシ樹脂(ただし、式 で表わされる化合物を除く。)。
  2. 【請求項2】nが1〜30の整数である特許請求の範囲
    第1項記載のエポキシ樹脂。
JP60172579A 1985-08-05 1985-08-05 エポキシ樹脂 Expired - Lifetime JPH0623230B2 (ja)

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JP60172579A JPH0623230B2 (ja) 1985-08-05 1985-08-05 エポキシ樹脂

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JPS6232112A JPS6232112A (ja) 1987-02-12
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