JPH06232152A - 電界効果トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

電界効果トランジスタ及びその製造方法

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JPH06232152A
JPH06232152A JP1306793A JP1306793A JPH06232152A JP H06232152 A JPH06232152 A JP H06232152A JP 1306793 A JP1306793 A JP 1306793A JP 1306793 A JP1306793 A JP 1306793A JP H06232152 A JPH06232152 A JP H06232152A
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insulating film
gate
impurity diffusion
sidewall
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JP1306793A
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Akihisa Taniguchi
明久 谷口
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Mitsubishi Electric Corp
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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
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    • H01L29/41725Source or drain electrodes for field effect devices
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電界効果トランジスタおいて、ゲート直列抵
抗を増加させることなく高周波特性の向上を目指す。 【構成】 ウエハ1上に、ゲート絶縁膜2,サイドウォ
ール5に囲まれたポリシリコンからなる疑似ゲート電極
8を形成し、これを選択的に除去した後、Al等の低抵
抗金属からなる断面T字型のゲート電極30を形成す
る。 【効果】 ゲート長が狭く、かつ直列抵抗が低く、高周
波特性の良好な半導体装置を安価に得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体装置及びその製
造方法に関し、特に電界効果トランジスタにおける高周
波特性の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の半導体装置である電界効
果トランジスタのゲート近傍の断面図であり、図におい
て、1はシリコンエピタキシャルウエハ、2はウエハ1
表面に形成されたゲート酸化膜、3はゲート酸化膜2上
に形成されたゲート電極、4はaは通称LDD(Lightl
y doped drain )と呼ばれる低濃度不純物層、4bは該
低濃度不純物層4aと接続する高濃度不純物層4bであ
る。
【0003】次に従来の半導体装置の製造方法について
説明する。図3において、シリコンエピタキシャルウエ
ハ1の上にゲート酸化膜2を形成する。そしてその上に
ゲート金属を堆積し、これを所要のゲート長を有するゲ
ート電極が得られるように写真製版によりエッチングし
てゲート電極3を形成する。次にゲート電極3をマスク
としてイオン注入を行い、LDD層4aを形成し、さら
にマスク(図示せず)を用いてイオン注入することによ
り高濃度不純物層4bを形成する。
【0004】以上のように従来の電界効果トランジスタ
においては、低濃度不純物拡散領域であるLDD層をチ
ャネルとドレインとの間に設けているので、ドレインピ
ンチオフ領域の電界は該低濃度不純物拡散領域にまで広
がることとなり、該ドレインピンチオフ領域の最大電界
を低下させることができ、ホットキャリヤの発生を抑制
することができる。また該最大電界となる位置がゲート
領域よりも外側となるため、発生したホットキャリヤは
ゲート絶縁膜へは注入されないこととなり、ゲート耐圧
を向上させること9ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電界効果トラン
ジスタ及びその製造方法は、以上のように構成されてい
るので、高周波特性を向上させるためにゲート長を狭く
するとゲートの断面積が小さくなり、ゲートの直列抵抗
が増加することとなり、このように高周波特性向上とゲ
ート直列抵抗の低減との間にはトレードオフの関係があ
り、ゲート直列抵抗低減のために全体として高周波特性
の向上を犠牲にしなければならないという問題点があっ
た。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、ゲート長を狭くできるととも
に、ゲート直列抵抗を低減でき、さらにゲート・ソース
の重なり部の容量を低減できる電界効果トランジスタを
得ることを目的としており、さらにこの装置に適した製
造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電界効果
トランジスタは、サイドウォールで囲まれたゲート電極
側面に、低濃度不純物拡散領域と接する不純物拡散層を
備えたものである。
【0008】また、この発明に係る電界効果トランジス
タの製造方法は、絶縁膜で囲まれた疑似ゲート電極を形
成し、これを選択的に除去した後、断面T字型のゲート
電極を形成するようにしたものである。
【0009】また、疑似ゲート電極側面に形成した不純
物注入サイドウォールから不純物を拡散させて低濃度不
純物拡散領域を形成するようにしたものである。
【0010】
【作用】この発明においては、絶縁膜で囲まれた疑似ゲ
ート電極を選択的に除去した後、断面T字型のゲート電
極を形成するようにしたので、レジストを用いてゲート
電極材料をパターニングすることによりゲート電極を形
成する場合よりも短いゲート長で、かつ広いゲート断面
積を有するゲート電極を形成することができる。
【0011】この結果、広いゲート断面積によりゲート
直列抵抗を大きく低減でき、これにより犠牲を全く強い
られることなく高周波特性の向上を達成できる電界効果
トランジスタが得られる。
【0012】また、疑似ゲート電極側面に形成した不純
物注入サイドウォールから不純物を拡散させて低濃度不
純物拡散領域を形成するようにしたので、セルフアライ
ンでゲート電極を形成でき、また不純物注入用サイドウ
ォールによって低濃度不純物拡散領域の大きさが増大
し、低ゲート直列抵抗を実現できる。
【0013】
【実施例】実施例1.以下、この発明の第1の実施例に
よる半導体装置及びその製造方法を図について説明す
る。図1において、図5と同一符号は同一または相当部
分を示し、5はシリコン酸化膜、6はBPSG膜(Boro
-Phospho Silicate Glass )、7はBPSG膜6の表面
を酸化してできた酸化膜、8はポリシリコンからなる疑
似ゲート電極、30は断面T字型のゲート電極である。
【0014】次に図2を用いて本実施例の製造フローに
ついて述べる。まず、シリコンエピタキシャルウエハ1
の表面に酸化膜(ゲート酸化膜)2を形成し、さらに全
面にポリシリコンを形成する。続いてこのポリシリコン
を写真製版により所要のゲート長となるようにエッチン
グして疑似ゲート電極8を形成する。その後、全面にS
iO2 (二酸化シリコン)膜を形成し、これをエッチバ
ックして上記疑似ゲート電極8の周囲に、額縁状のいわ
ゆるサイドウォール5を形成する(図2(a) )。
【0015】次に、上記工程で形成した疑似ゲート電極
8及びサイドウォール5をマスクにして、シリコンエピ
タキシャルウエハ1の中にイオン注入を行い、さらにマ
スク(図示せず)を用いて高濃度不純物拡散領域形成用
のイオン注入を行い、その後アニールすることによりL
DD層4a及び高濃度不純物領域4bを形成する。(図
2(b) )。
【0016】次に、全面にBPSG膜6を塗布し、熱処
理を行うことによってBPSG膜を流動させ、ほぼ全面
を平坦化するようにする(図2(c) )。
【0017】次に、BPSG膜6をエッチバックして疑
似ゲート電極8の表面が露出するようにし、その後、疑
似ゲート電極8をフッ酸系のドライエッチングを用いて
選択的に除去する。このときポリシリコンとシリコン酸
化膜はこのフッ酸系のドライエッチングによるエッチン
グレートが大きいため、上記疑似ゲート電極8は容易に
選択的に除去することができる。この状態で表面を酸化
してやると、BPSG膜6の表面に酸化膜7が形成され
る(図2(d) )。
【0018】次に全面にゲート電極となる金属、例えば
Alを蒸着、またはスパッタにて推積し、これを上記工
程で除去した疑似ゲート電極8の幅より広くなるように
写真製版することにより、図1に示すような断面T字型
のゲート電極30を有する電界効果トランジスタを得る
ことができる。
【0019】このように本実施例によれば、ゲート絶縁
膜2表面にサイドウォール5で囲まれたポリシリコンか
らなる疑似ゲート電極8を形成し、これを選択的に除去
してできた溝にゲート電極30を形成するようにしたか
ら、従来のようにレジストパターンを用いたエッチング
によりゲート電極を形成するのに比べ、高精度でかつ微
細なゲート長を有するゲート電極を容易に形成すること
ができ、しかもT字型の断面構造を採用しているため、
ゲート直列抵抗を大きく低減することができる。
【0020】また、疑似ゲート電極8とサイドウォール
5とをマスクとしてイオン注入を行うようにしているた
め、アニール後に低濃度不純物領域4aとゲート電極3
0とのオーバラップ部分が、サイドウォール5が存在す
る分少なくなり、ゲート・ソースの重なり部の容量を低
減できる。
【0021】実施例2.次にこの発明の第2の実施例に
よる半導体装置を図について説明する。図3において、
1はシリコンエピタキシャルウエハ、10はドープドシ
リコンで形成された第2のサイドウォールである。
【0022】図4を用いて本実施例の半導体装置の製造
方法について述べる。まず、シリコンエピタキシャルウ
エハ1の上にゲート酸化膜2を形成し、さらに上部にポ
リシリコンを形成する。そして写真製版により、ポリシ
リコンを所要のゲート長が残るように除去して疑似ゲー
ト電極8を形成する。さらにシリコン酸化膜を全面に積
み、これをエッチバックすることによりサイドウォール
5を形成し、さらに疑似ゲート電極8とサイドウォール
5下部を残して不要なゲート電極2を除去する。(図4
(a) )。
【0023】次に、全面にドープドポリシリコンを積
み、これをエッチバックすることによりサイドウォール
5の外側にドープドポリシリコンからなる第2のサイド
ウォール10が残るようにする(図5(b) )。
【0024】次にアニールすると、ドープドポリシリコ
ンからなる第2のサイドウォール10よりドープドポリ
シリコンに含まれている不純物がシリコンエピタキシャ
ルウエハ1に拡散されて、低濃度不純物領域4aが形成
される(図5(c) )。
【0025】次に全面にイオン注入を行い、先の低濃度
不純物領域4aよりも不純物濃度の高い,高濃度不純物
領域4bを形成する(図5(d) )。
【0026】次に全面にBPSG膜6を塗布し、熱処理
を行うことによりBPSG膜6を平坦化させる。続いて
BPSG膜6が平坦化したところで疑似ゲート電極8の
表面が露出するようにBPSG膜6をエッチバックする
(図5(e) )。
【0027】次に疑似ゲート電極8をフッ酸系のドライ
エッチングを用いて選択的に除去した後、熱処理にてB
PSG膜6表面に酸化膜7を形成する。続いて全面にゲ
ート電極となるAl等の低抵抗ゲート金属を蒸着、また
はスパッタにて積み、これを写真製版することにより、
その上部が先に除去した疑似ゲート電極8の幅より広
い、断面T字型形状のゲート電極30を形成する(図5
(f) )。
【0028】このように本実施例によれば、疑似ゲート
8及びサイドウォール5を形成した後、これら下方のゲ
ート絶縁膜2を残し、上記サイドウォール5に隣接して
不純物拡散源となるドープドポリシリコン10を形成
し、アニールにより不純物拡散を行って低濃度不純物領
域4aを形成するようにしたから、上記実施例と同様に
ゲート長が短く、かつゲート抵抗の小さい電界効果トラ
ンジスタを得ることができるのに加えて、マスクを用い
ることなくセルフアラインで高濃度不純物領域を形成し
てLDD構造を実現することができ、製造コストを安価
にすることができるとともに、ドープドポリシリコン1
0が存在するために、実質的な低濃度不純物領域の大き
さが増大し、ソース抵抗をより低減することができ、相
互コンダクタンスが向上し、その結果、高周波特性の向
上を期待することができる。
【0029】なお上記各実施例では、疑似ゲート電極と
してポリシリコンを用いたが、これは高融点金属や、そ
の他の材料であっても、要はエッチング時にシリコン酸
化膜に対する選択比が大きいものであればよく、上記実
施例と同様の効果を奏する。
【0030】また、上記実施例ではBPSG膜の表面を
酸化する構造にしているが、これはBPSG膜が絶縁膜
として十分に耐えることから、必ずしも必要ではない。
【0031】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、絶縁
膜で囲まれた疑似ゲート電極を選択的に除去した後、こ
れにゲート電極を埋め込むことにより断面T字型のゲー
ト電極を形成するようにしたので、レジストを用いてゲ
ート電極材料をパターニングしてゲート電極を形成する
よりも、短いゲート長でかつ広いゲート断面積を有する
ゲート電極を形成することができ、ゲート直列抵抗を低
減できるとともに、このゲート直列抵抗により犠牲を強
いられることなく、高周波特性の向上を図ることができ
る効果がある。
【0032】また、疑似ゲート電極側面に形成した不純
物注入サイドウォールから不純物を拡散させて不純物拡
散領域を形成するようにしたので、セルフアラインでゲ
ート電極を形成できて製造コストが安価となり、また不
純物注入サイドウォールによって不純物拡散領域の大き
さが増大し、ソース抵抗のより一層の低減を図ることが
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による半導体装置を示
す断面図である。
【図2】上記電界効果トランジスタの製造フローを示す
図である。
【図3】この発明の第2の実施例による半導体装置を示
す断面図である。
【図4】上記電界効果トランジスタの製造フローを示す
図である。
【図5】従来の半導体装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリコンエピタキシャルウエハ 2 ゲート酸化膜 3 ゲート電極 4a LDD部(低濃度不純物拡散領域) 4b 高濃度不純物拡散領域 5 サイドウォール 6 BDSG膜 7 酸化膜 8 ポリシリコンからなる疑似ゲート電極 10 ドープドポリシリコン 30 断面T字型のゲート電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に絶縁膜を介して配置されたゲー
    ト電極と、該ゲート電極下方のチャネル領域両側に形成
    された低濃度不純物拡散領域、及びこれに続いて形成さ
    れた高濃度不純物拡散領域とを備えた電界効果トランジ
    スタにおいて、 ゲート絶縁膜上に形成され、その側面に絶縁膜からなる
    サイドウォールを有する断面T字型のゲート電極と、 上記サイドウォール側面に形成され、上記低濃度不純物
    拡散領域と接する不純物拡散層とを備えたことを特徴と
    する半導体装置。
  2. 【請求項2】 基板上に絶縁膜を介して配置されたゲー
    ト電極をマスクとして不純物注入を行い、該ゲート電極
    下方のチャネル領域両側に不純物拡散領域を形成する工
    程を有する電界効果トランジスタの製造方法において、 ゲート絶縁膜上に疑似ゲート電極を形成し、この側面に
    絶縁膜からなるサイドウォールを形成する工程と、 上記疑似ゲート電極及びサイドウォールをマスクとして
    不純物注入を行った後、熱処理することにより上記不純
    物を拡散させて不純物拡散領域を形成する工程と、 基板表面を絶縁膜を用いて平坦化した後、上記疑似ゲー
    ト電極を露呈させる工程と、 上記疑似ゲート電極を選択的に除去した後、低抵抗材料
    からなる断面T字型ゲート電極を形成する工程とを含む
    ことを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
  3. 【請求項3】 基板上に絶縁膜を介して配置されたゲー
    ト電極をマスクとして不純物注入を行い、該ゲート電極
    下方のチャネル領域両側に不純物拡散領域を形成する工
    程を有する電界効果トランジスタの製造方法において、 ゲート絶縁膜上に疑似ゲート電極を形成し、この側面に
    絶縁膜からなるサイドウォールを形成する工程と、 上記疑似ゲート電極及びサイドウォール下方のゲート絶
    縁膜のみを残し、上記サイドウォール側面に不純物が注
    入された第2のサイドウォールを形成する工程と、 熱処理を行い上記第2のサイドウォールに含まれる不純
    物を拡散させて低濃度不純物拡散領域を形成する工程
    と、 その後、全面イオン注入を行い高濃度不純物拡散領域を
    形成する工程と、 基板表面を絶縁膜を用いて平坦化した後、上記疑似ゲー
    ト電極を露呈させる工程と、 上記疑似ゲート電極を選択的に除去した後、低抵抗材料
    からなる断面T字型ゲート電極を形成する工程とを含む
    ことを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
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