JP3498415B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

Info

Publication number
JP3498415B2
JP3498415B2 JP06797295A JP6797295A JP3498415B2 JP 3498415 B2 JP3498415 B2 JP 3498415B2 JP 06797295 A JP06797295 A JP 06797295A JP 6797295 A JP6797295 A JP 6797295A JP 3498415 B2 JP3498415 B2 JP 3498415B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
semiconductor substrate
oxide film
base layer
main surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06797295A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07321319A (ja
Inventor
茂樹 高橋
光浩 片岡
剛 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP06797295A priority Critical patent/JP3498415B2/ja
Publication of JPH07321319A publication Critical patent/JPH07321319A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3498415B2 publication Critical patent/JP3498415B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力用半導体素子とし
て用いられる半導体装置の製造方法に関し、その用途と
して、例えば縦型MOSFET(Metal Oxide Semicond
uctor FieldEffect Transistor)やIGBT(Insulated
Gate Bipolar Transistor )等の製造方法、及びその
単体または電力用半導体素子を組み込んだMOSIC等
の製造方法に採用して好適である。
【0002】
【従来の技術】縦型パワーMOSFETは、周波数特性
が優れ、スイッチング速度が速く、かつ低電力で駆動で
きる等多くの特長を有することから、近年多くの産業分
野で使用されている。たとえば、日経マグロウヒル社発
行“日経エレクトロニクス”の1986年5月19日
号,pp.165-188には、パワーMOSFETの開発の焦点
が低耐圧品および高耐圧品に移行している旨記載されて
いる。さらに、この文献には、耐圧100V以下のパワ
ーMOSFETチップのオン抵抗は、10mΩレベルま
で低くなってきていることが記載されており、この理由
として、パワーMOSFETの製造にLSIの微細加工
を利用したり、そのセルの形状を工夫したりすることに
より、面積当たりのチャネル幅が大きくとれるようにな
ったことにある旨述べられている。また、この文献には
主流であるDMOS型(二重拡散型)セルを使用した縦
型パワーMOSFETを中心にのべられている。その理
由は、DMOS型はチャネル部分にシリコンウエハの平
坦な主表面をそのまま使用することを特長とするプレー
ナプロセスにより作製されるため、歩留まりが良くコス
トが安いという製造上の利点があるからである。
【0003】一方、縦型パワーMOSFETの普及に伴
って低損失化、低コスト化がさらに求められているが、
微細加工やセルの形状の工夫によるオン抵抗低減は限界
にきている。たとえば、特開昭63−266882号公
報によると、DMOS型においては微細加工によりユニ
ットセルの寸法を小さくしてもオン抵抗がそれ以上減少
しない極小点があり、その主原因がオン抵抗の成分を成
すJFET抵抗の増加であることが分かっている。また
DMOS型において、特開平2−86136号公報に示
されているように、現在の微細加工技術の下ではオン抵
抗が極小点をとるユニットセルの寸法は15μm付近で
ある。
【0004】この限界を突破するために種々の構造が提
案されている。それらに共通した特徴は素子表面に溝を
形成し、その溝の側面にチャネル部を形成した構造であ
り、この構造により前述のJFET抵抗を大幅に減少さ
せることができる。さらに、この溝の側面にチャネル部
を形成した構造においては、ユニットセル寸法を小さく
してもJFET抵抗の増大は無視することができるた
め、特開昭63−266882号公報に記載されたよう
なユニットセル寸法の縮小に対してオン抵抗が極小点を
とるという限界が無く、15μmを切って微細加工の限
界まで小さくすることができる。
【0005】このように、溝の側面にチャネル部を形成
する構造の従来の製造方法として例えば国際公開WO93/0
3502号や特開昭62-12167号に開示された製造方法があ
る。また、その特性を調べたものとしてISPSD'93 pp.13
5-140 に示されたものもある。図25はWO93/03502号に
開示されたMOSFETの断面図であり、図26〜図3
7は同公報におけるMOSFETの製造工程を示す断面
図である。
【0006】以下にその製造工程を簡単に説明する。ま
ず、図26に示されるように、n+ 型シリコンからなる
半導体基板1の主表面にn- 型のエピタキシャル層2を
成長させたウエハ21を用意する。この半導体基板1は
その不純物濃度が1020cm-3程度になっている。ま
た、エピタキシャル層2はその厚さが7μm程度で、そ
の不純物濃度は1016cm-3程度となっている。このウ
エハ21の主表面を熱酸化して厚さ60nm程度のフィ
ールド酸化膜60を形成し、その後レジスト膜61を堆
積して公知のフォトリソ工程にてセル形成予定位置の中
央部に開口するパターンにレジスト膜61をパターニン
グする。そして、このレジスト膜61をマスクとしてボ
ロン(B+ )をイオン注入する。
【0007】レジスト剥離後、熱拡散により図27に示
すように接合深さが3μm程度のp型拡散層62を形成
する。このp型拡散層62は最終的には後述するp型ベ
ース層16の一部となり、ドレイン・ソース間に高電圧
が印加されたとき、p型拡散層62の底辺部分で安定に
ブレークダウンを起こさせることにより、耐サージ性を
向上させる目的を果たす。
【0008】次に、図27に示すように、ウエハ21の
主表面に窒化シリコン膜63を約200nm堆積し、こ
の窒化シリコン膜63をパターニングして、ピッチ幅
(ユニットセル15の寸法)aで開口する格子状の開口
パターンを形成する。なお、この開口パターンは上述の
p型拡散層62がそのピッチ間隔の中央部に位置するよ
うにマスク合わせしている。
【0009】次に、図28に示すように、窒化シリコン
膜63をマスクとしてフィールド酸化膜60をエッチン
グし、ひきつづきn- 型エピタキシャル層2を深さ1.
5μm程度エッチングして溝64を形成する。次に、図
29に示すように、窒化シリコン膜63をマスクとして
溝64の部分を熱酸化する。これはLOCOS(Local O
xidation of Silicon)法として良く知られた酸化方法で
あり、この酸化により選択酸化膜すなわちLOCOS酸
化膜65が形成され、同時にLOCOS酸化膜65によ
って喰われたn- 型エピタキシャル層2の表面にU溝5
0が形成され、かつ溝50の形状が確定する。
【0010】次に、図30に示すように、LOCOS酸
化膜65をマスクとして、薄いフィールド酸化膜60を
透過させてp型ベース層16を形成するためのボロンを
イオン注入する。このとき、LOCOS酸化膜65とフ
ィールド酸化膜60の境界部分が自己整合位置になり、
イオン注入される領域が正確に規定される。次に、図3
1に示すように、接合深さ3μm程度まで熱拡散する。
この熱拡散により、図27に示す工程において前もって
形成したp型拡散層62と、図30に示す工程において
注入されたボロンの拡散層が一体になり、一つのp型ベ
ース層16を形成する。また、p型ベース層16の領域
の両端面はU溝50の側壁の位置で自己整合的に規定さ
れる。
【0011】次に、図32に示すように、格子状のパタ
ーンでウエハ21表面に形成されているLOCOS酸化
膜65により囲まれたp型ベース層16表面中央部に残
されたパターンでパターニングされたレジスト膜66と
LOCOS酸化膜65をともにマスクとして、薄いフィ
ールド酸化膜60を透過させてn+ 型ソース層4を形成
するためのリンをイオン注入する。この場合も図30に
示す工程においてボロンをイオン注入した場合と同様
に、LOCOS酸化膜65とフィールド酸化膜60の境
界部分が自己整合位置になり、イオン注入される領域が
正確に規定される。
【0012】次に、図33に示すように、接合深さ0.
5〜1μm熱拡散し、n+ 型ソース層4を形成し、同時
にチャネル5も設定する。この熱拡散において、n+
ソース層4の領域のU溝50に接した端面は、U溝50
の側壁の位置で自己整合的に規定される。以上、図30
〜図33の工程によりp型ベース層16の接合深さとそ
の形状が確定する。
【0013】次に、図34に示すように、LOCOS酸
化膜65をウェットエッチングにより除去してU溝50
の内壁51を露出させ、その後熱酸化により厚さ60n
m程度のゲート酸化膜8を形成する。次に、図35に示
すように、ウエハ21の主表面に厚さ400nm程度の
ポリシリコン膜を堆積する。
【0014】次に、図36に示すように、パターニング
されたレジスト膜68をマスクとして酸化膜67を透過
してp+ 型ベースコンタクト層17を形成するためのボ
ロンをイオン注入する。次に、図37に示すように、接
合深さ0.5μm程度熱拡散し、p+ 型ベースコンタク
ト層17を形成する。
【0015】そして、図25(b)に示すように、ウエ
ハ21の主表面にBPSG(BoronPhosphate Silicate
Glass)からなる層間絶縁膜18を形成し、その一部に
コンタクト穴開けを行いp+ 型ベースコンタクト層17
とn+ 型ソース層4を露出させる。さらに、アルミニウ
ム膜からなるソース電極19を形成し、前記コンタクト
穴を介してp+ 型ベースコンタクト層17とn+ 型ソー
ス層4とにオーミック接触させる。さらに、アルミニウ
ム膜保護用としてプラズマCVD法等により窒化シリコ
ン等よりなるパッシベーション膜(図示略)を形成し、
また、ウエハ21の裏面にはTi/Ni/Auの3層膜
からなるドレイン電極20を形成し、n + 型半導体基板
1にオーミック接触をとる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
示したような半導体装置の製造方法によれば、選択酸化
に先立ち低濃度の半導体層の表面の所定領域をエッチン
グ法により除去する。このときに、エッチングした溝の
側面と半導体層表面で形成される屈曲部が生じる(図8
の709参照)。この屈曲部は、後に行われる選択酸化
工程で滑らかになるものと思われていたが、実際は選択
酸化後も曲率半径の小さい屈曲(図8の710参照)と
して残ることが実験により明らかになった。
【0017】そして従来の製造方法では、チャネル領域
がこの屈曲を含むように形成されてしまい、結果、この
屈曲でキャリアの移動度が低下してしまい低オン電圧が
達成できなかった。そこで本発明は上記問題に鑑みたも
のであり、その目的は、選択酸化に先立ちエッチングに
より溝を形成しその溝を含む領域を選択酸化し、この溝
の側面をチャネル部とする工程を有する半導体装置の製
造方法において、低オン電圧が達成できる半導体装置の
製造方法を得ることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に構成された請求項1記載の半導体装置の製造方法は、
第1導電型の半導体基板の主表面上に、所定領域に開口
部を有するマスクを形成するマスク形成工程と、前記マ
スクの開口部を通して前記半導体基板をエッチングし、
前記半導体基板に、前記開口部よりも広い入口部分を有
する第1の溝を形成するエッチング工程と、前記第1の
溝を含む領域を選択酸化することにより、前記第1の溝
の表面、および前記マスクと前記半導体基板との間に所
定厚さの選択酸化膜を形成し、かかる選択酸化膜形成時
に、前記半導体基板における前記選択酸化膜との境界面
に屈曲部が形成される選択酸化工程と、前記選択酸化膜
の側面に接する前記半導体基板表面を含むように前記主
表面側から第2導電型の不純物を拡散させてベース層を
形成し、また前記第1の溝における前記ベース層内の前
記屈曲部より深い領域にチャネル領域を形成するよう
に、前記ベース層内における前記主表面から前記屈曲部
よりも深い領域まで第1導電型の不純物を拡散させて第
1導電型のソース層を形成する不純物導入工程と、前記
選択酸化膜を除去して、前記第1の溝よりも深い所定深
さを有する第2の溝を形成する選択酸化膜除去工程と、
前記第2の溝表面にゲート酸化膜を介してゲート電極を
形成し、前記ソース層及び前記ベース層に電気的に接触
するソース電極を形成し、前記半導体基板の他主面側に
電気的に接触するドレイン電極とを形成する電極形成工
程とを含むことを特徴としている。
【0019】ここで、前記エッチング工程は、前記マス
クの開口部を通して前記半導体基板をエッチングし、前
記半導体基板に前記開口部よりも広い入口部分、底面、
及び前記入口部分と前記底面部分とをつなぐ側面を有す
る第1の溝を形成する工程からなり、前記選択酸化工程
は、前記第1の溝を含む領域を選択酸化することによ
り、前記第1の溝の前記入口部分、前記底面、前記側
面、および前記マスクと前記半導体基板との間に所定厚
さの選択酸化膜を形成し、かかる選択酸化膜形成時に、
前記半導体基板における前記選択酸化膜との境界面に屈
曲部が形成される工程であり、前記不純物導入工程は、
前記選択酸化膜の側面に接する前記半導体基板表面を含
むように前記主表面側から第2導電型の不純物を拡散さ
せてベース層を形成し、また前記ベース層内の前記入口
部分よりも前記第1の溝の側面にチャネル領域を形成す
るように、前記ベース層内に第1導電型の不純物を拡散
させて第1導電型のソース層を形成する工程であること
が好ましい。
【0020】また前記選択酸化工程は、前記エッチング
工程により生じた前記第1の溝を含む領域を選択酸化す
ることにより、前記第1の溝表面に所定厚さの第1の選
択酸化膜を形成し、また前記半導体基板における前記入
口部分に相当する部分に屈曲部を形成し、さらに前記マ
スクと前記半導体基板との間に前記屈曲部から遠ざかる
程薄くなる第2の選択酸化膜を形成する工程からなるよ
うであっても良い。
【0021】さらに前記電極形成工程は、前記溝の内壁
を酸化してゲート酸化膜を形成し、このゲート酸化膜上
にゲート電極を形成するゲート形成工程と、前記ソース
層および前記ベース層にともに電気的に接触するソース
電極を形成し、前記半導体基板の他主面側に電気的に接
触するドレイン電極とを形成するソース・ドレイン電極
形成工程とからなることが好ましい。
【0022】さらに前記不純物導入工程は、前記選択酸
化膜と自己整合的に前記主表面側から前記第2導電型の
不純物を拡散させて前記第1の溝表面に前記ベース層を
形成し、また前記選択酸化膜と自己整合的に前記主表面
側から前記ベース層内に前記第1導電型の不純物を拡散
させることで前記ソース層を形成するようにしてもよ
い。
【0023】 上記目的を達成するために構成された請
求項6記載の半導体装置は、第1導電型の半導体基板
と、前記半導体基板の主表面側にエッチングにより初期
溝を形成しその初期溝を含む領域を選択酸化してその形
状が確定されて形成され、所定の入口幅を有する入口、
前記主表面と略平行な面を有する底面、及び前記入口と
前記底面とを連続的に結ぶとともに屈曲した屈曲部を有
する側面、からなる溝部と、前記溝部における前記側面
を含み、前記主表面側から所定深さまで形成された第2
導電型のベース層と、前記ベース層内における前記主表
面側から前記屈曲部を含む深さまで形成され、前記溝部
の前記側面の前記屈曲部よりも深い位置にチャネル領域
を形成させるソース層と、前記溝部の前記側面及び前記
底面を含む領域に、ゲート絶縁膜を介して形成されたゲ
ート電極とを備えることを特徴としている。
【0024】ここで前記溝部は、前記主表面から前記入
口幅の1/2以下の深さを有することが好ましい。さら
に前記半導体基板の面方位は、{100}面であること
が好ましく、また前記半導体基板、前記ベース層及び前
記ソース層はそれぞれシリコンからなり、更に前記溝部
の前記側面における前記チャネル領域の面方位は、{1
11}面もしくは{111}面に近い面であるようにし
てもよい。また、前記半導体基板、前記ベース層及び前
記ソース層はそれぞれシリコンからなり、更に前記溝部
の前記側面における前記チャネル領域の面方位は、{1
10}面、{110}面に近い面、{100}面、{1
00}面に近い面の何れか一つの面であるようにしても
よい。
【0025】 そして、前記溝部は、前記半導体基板を
ケミカルドライエッチングして前記初期溝を形成し、そ
の後、前記初期溝を含む領域を前記選択酸化することに
より前記初期溝の表面に所定厚さの酸化膜を形成し、前
記酸化膜をエッチング除去することで形成されたもので
あることが好ましく、またその溝部はバスタブ形状であ
ると更に好ましい。
【0026】
【作用および発明の効果】上記のように構成された請求
項1の発明によれば、選択酸化に先立ち低濃度の半導体
層の表面の所定領域をエッチング法により除去する。こ
のときに、エッチングした溝の側面と半導体層表面で形
成される屈曲部が生じる。この屈曲部は、後に行われる
選択酸化工程後も屈曲として残る。そこで、チャネル領
域を、前記屈曲よりも深い領域に形成する。これによ
り、非常に薄い反転層中を電子が流れているチャネル領
域がフラットになり、電子の流れが屈曲の影響で乱され
ることを防ぐことができる。これにより低オン電圧を達
成する半導体装置の製造方法を得ることができる。
【0027】 また、上記のように構成された請求項6
記載の半導体装置によれば、屈曲部よりも深い位置にチ
ャネル領域を形成させるようにソース層を形成するた
め、屈曲部で電子の流れが乱されることを防ぐことがで
きる。これにより低オン電圧を達成する半導体装置を得
ることができる。また、請求項9、請求項10、請求項
13または請求項14記載の半導体装置によれば、チャ
ネル領域でフォノン散乱が起こりにくくなる。これによ
り低オン電圧を達成する半導体装置を得ることができ
る。
【0028】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例について
説明する。図1(a)は本発明の第1実施例による四角
形ユニットセルからなる縦型パワーMOSFETの平面
図であり、同図(b)は同図(a)におけるA−A断面
図である。図2〜図24は同じく縦型パワーMOSFE
Tの製造における各段階での説明図である。また、図4
はp型ベース層の中央部形成のためにボロンイオン注入
をしたウエハの断面図、図5はLOCOS酸化のために
窒化シリコン膜をユニットセル寸法aの間隔でパターニ
ングしたウエハの断面図、図9はLOCOS酸化膜が形
成されたウエハの断面図、図10はLOCOS酸化膜を
マスクとしてp型ベース層形成のためにボロンイオン注
入をしたウエハの断面図、図11は熱拡散によりp型ベ
ース層を形成したウエハの断面図、図12はLOCOS
酸化膜をマスクとしてn+ 型ソース層形成のためにリン
イオン注入をしたウエハの断面図、図13は熱拡散によ
りn+ 型ソース層を形成したウエハの断面図、図20は
LOCOS酸化膜を除去した後に熱酸化によりゲート酸
化膜を形成したウエハの断面図、図21はゲート酸化膜
の上にゲート電極が形成されたウエハの断面図、図23
はp+ 型ベースコンタクト層形成のためにボロンイオン
注入をしたウエハの断面図、図24は熱拡散によりp+
型ベースコンタクト層を形成したウエハの断面図、そし
て、図1(b)が層間絶縁膜,ソース電極およびドレイ
ン電極を形成したウエハの完成断面図である。
【0029】この実施例の縦型パワーMOSFETは、
その要部,すなわちユニットセル部分を図1に示すよう
な構造として、このユニットセル15がピッチ幅(ユニ
ットセル寸法)aで平面上縦横に規則正しく多数配置さ
れた構造となっている。図1において、ウエハ21は不
純物濃度が1020cm-3程度で厚さ100〜300μm
のn+ 型シリコンからなる半導体基板1上に不純物密度
が1016cm-3程度の厚さ7μm前後のn- 型エピタキ
シャル層2が構成されたものであり、このウエハ21の
主表面にユニットセル15が構成される。ウエハ21の
主表面に12μm程度のユニットセル寸法aでU溝50
を形成するために、厚さ3μm程度のLOCOS酸化膜
を形成し、この酸化膜をマスクとして自己整合的な二重
拡散により接合深さが3μm程度のp型ベース層16
と、接合深さが1μm程度のn+ 型ソース層4とが形成
されており、それによりU溝50の側壁部51にチャネ
ル5が設定される。なお、p型ベース層16の接合深さ
はU溝50底辺のエッジ部12でブレークダウンによる
破壊が生じない深さに設定されている。また、p型ベー
ス層16の中央部の接合深さが周囲よりも深くなるよう
に、あらかじめp型ベース層16の中央部にボロンが拡
散されており、ドレイン・ソース間に高電圧が印加され
たときに、p型ベース層16の底面の中央部でブレーク
ダウンが起こるように設定されている。また、二重拡散
後にこの拡散マスク及びU溝50形成用として使用した
LOCOS酸化膜は除去されて、U溝50の内壁には厚
さが60nm程度のゲート酸化膜8が形成され、さら
に、その上に厚さが400nm程度のポリシリコンから
なるゲート電極9、厚さが1μm程度のBPSGからな
る層間絶縁膜18が形成されている。さらに、p型ベー
ス層16の中央部表面に接合深さが0.5μm程度のp
+ 型ベースコンタクト層17が形成され、層間絶縁膜1
8の上に形成されたソース電極19とn+ 型ソース層4
およびp+ 型ベースコンタクト層17がコンタクト穴を
介してオーミック接触している。また、半導体基板1の
裏面にオーミック接触するようにドレイン電極20が形
成されている。
【0030】次に本実施例の製造方法を述べる。まず、
図2,図3に示されるように、n+ 型シリコンからなる
面方位が(100)である半導体基板1の主表面にn-
型のエピタキシャル層2を成長させたウエハ21を用意
する。この半導体基板1はその不純物濃度が1020cm
-3程度になっている。また、エピタキシャル層2はその
厚さが7μm程度で、その不純物濃度は1016cm-3
度となっている。次に、図4に示される様に、このウエ
ハ21の主表面を熱酸化して厚さ60nm程度のフィー
ルド酸化膜60を形成し、その後レジスト膜61を堆積
して公知のフォトリソ工程にてセル形成予定位置の中央
部に開口するパターンにレジスト膜61をパターニング
する。そして、このレジスト膜61をマスクとしてボロ
ン(B+ )をイオン注入する。
【0031】レジスト剥離後、熱拡散により図5に示す
ように接合深さが3μm程度のp型拡散層62を形成す
る。このp型拡散層62は最終的には後述するp型ベー
ス層16の一部となり、ドレイン・ソース間に高電圧が
印加されたとき、p型拡散層62の底辺部分で安定にブ
レークダウンを起こさせることにより、耐サージ性を向
上させる目的を果たす。
【0032】次に、図5に示すように、ウエハ21の主
表面に窒化シリコン膜63を約200nm堆積し、この
窒化シリコン膜63を図6に示すように<011>方向
に垂直及び平行になるようにパターニングして、ピッチ
幅(ユニットセル15の寸法)aで開口する格子状の開
口パターンを形成する。なお、この開口パターンは上述
のp型拡散層62がそのピッチ間隔の中央部に位置する
ようにマスク合わせしている。
【0033】次に、窒化シリコン膜63をマスクとして
フィールド酸化膜60をエッチングし、ひきつづき図7
に示すように、四フッ化炭素と酸素ガスを含む放電室7
02でプラズマを発生させて、化学的な活性種を作り、
この活性種を反応室703へ輸送し、反応室703でn
- 型エピタキシャル層2を等方的にケミカルドライエッ
チングして溝64を形成する。この時、図8(a)に示
すように、半導体基板表面と溝の側面で形成される屈曲
709が形成される。
【0034】次に、図8(b),図9に示すように、窒
化シリコン膜63をマスクとして溝64の部分を熱酸化
する。これはLOCOS(Local Oxidation of Silicon)
法として良く知られた酸化方法であり、この酸化により
LOCOS酸化膜65が形成され、同時にLOCOS酸
化膜65によって喰われたn- 型エピタキシャル層2の
表面にU溝50が形成され、かつ溝50の形状が確定す
る。この時、ケミカルドライエッチング工程で形成され
た屈曲部709は、溝の側面に屈曲710として残る。
【0035】この時、溝の側面のチャネル形成部の面方
位が(111)に近い面となるようにケミカルドライエ
ッチングの条件とLOCOS酸化の条件を選ぶ。このよ
うにしてLOCOS酸化により形成されたU溝50の内
壁表面は平坦で欠陥が少なく、その表面は図2に示され
るウエハ21の初期の主表面と同程度に表面状態が良
い。
【0036】次に、図10に示すように、LOCOS酸
化膜65をマスクとして、薄いフィールド酸化膜60を
透過させてp型ベース層16を形成するためのボロンを
イオン注入する。このとき、LOCOS酸化膜65とフ
ィールド酸化膜60の境界部分が自己整合位置になり、
イオン注入される領域が正確に規定される。次に、図1
1に示すように、接合深さ3μm程度まで熱拡散する。
この熱拡散により、図5に示す工程において前もって形
成したp型拡散層62と、図10に示す工程において注
入されたボロンの拡散層が一体になり、一つのp型ベー
ス層16を形成する。また、p型ベース層16の領域の
両端面はU溝50の側壁の位置で自己整合的に規定され
る。
【0037】次に、図12に示すように、格子状のパタ
ーンでウエハ21表面に形成されているLOCOS酸化
膜65により囲まれたp型ベース層16表面中央部に残
されたパターンでパターニングされたレジスト膜66と
LOCOS酸化膜65を共にマスクとして、薄いフィー
ルド酸化膜60を透過させてn+ 型ソース層4を形成す
るためのリンをイオン注入する。この場合も図9に示す
工程においてボロンをイオン注入した場合と同様に、L
OCOS酸化膜65とフィールド酸化膜60の境界部分
が自己整合位置になり、イオン注入される領域が正確に
規定される。
【0038】次に、図13に示すように、接合深さ0.
5〜1μm熱拡散し、n+ 型ソース層4を形成し、同時
にチャネル5も設定する。この熱拡散により得られる接
合深さは、図14に示すように、前記エッチング時に形
成され、前記選択酸化後まで溝側面に残った屈曲部71
0よりも深く設定する。この熱拡散において、n+ 型ソ
ース層4の領域のU溝50に接した端面は、U溝50の
側壁の位置で自己整合的に規定される。
【0039】以上、図10〜図13の工程によりp型ベ
ース層16の接合深さとその形状が確定する。このp型
ベース層16の形状において重要なことは、p型ベース
層16の側面の位置がU溝50の側面により規定され、
自己整合されて熱拡散するため、U溝50に対してp型
ベース層16の形状は完全に左右対称になる。次に、図
15に示すように、LOCOS酸化膜65を弗酸を含む
水溶液700中で、フッ化アンモニウムによりPHが5
程度に調整された状態で、シリコンの表面を水素で終端
させながら酸化膜を除去してU溝50の内壁51を露出
させる。この除去工程は選択酸化膜の形成されている面
に光が当たらないように遮光布で遮光して行う。
【0040】この後、水溶液中から取りだし、清浄な空
気中で乾燥させる。次に、図17に示すように、チャネ
ルが形成される予定のp型ベース層16のU溝の側面5
に(111)面が形成されるまで酸化膜を形成する。こ
の熱酸化工程により、チャネルが形成される予定面の原
子オーダーでの平坦度が高くなる。この熱酸化工程は、
図16に示すように、酸素雰囲気に保たれ、約1000
℃に保持されている酸化炉601にウエハ21を徐々に
挿入することにより行う。このようにすると、酸化の初
期は比較的低い温度で行われるため、p型ベース領域1
6、n+ 型ソース領域4の不純物が、酸化工程中にウエ
ハ外部に飛散することを抑えられる。次に、図18に示
すように、この酸化膜600を除去する。この酸化膜6
00の除去も選択酸化膜の除去と同様に弗酸を含む水溶
液中で、フッ化アンモニウムによりPHが5程度に調整
された状態で、露出されたシリコンの表面を水素で終端
させながら行う。このような方法で形成されたU溝50
の内壁51は、平坦度が高く、また欠陥も少ない良好な
シリコン表面である。
【0041】つづいて図20に示すように、U溝50の
側面及び底面に熱酸化により厚さ60nm程度のゲート
酸化膜8を形成する。この酸化工程は前述したのと同様
に、酸素雰囲気602に保たれ(図19参照)、約10
00℃に保持されている酸化炉601にウエハ21を徐
々に挿入する。このようにすると、酸化の初期は比較的
低い温度で行われるため、p型ベース領域16、n+
ソース領域4の不純物が、酸化工程中にウエハ外部に飛
散することを抑えられる。ゲート酸化膜8の膜質や、厚
さの均一性、チャネル5の界面の界面準位密度,キャリ
ア移動度は従来のDMOSと同程度に良好である。
【0042】次に、図21に示すように、ウエハ21の
主表面に厚さ400nm程度のポリシリコン膜を堆積
し、隣接した二つのU溝50の上端の距離bよりも2β
だけ短い距離cだけ離間するようにパターニングしてゲ
ート電極9を形成する。次にゲート電極9の端部におい
てゲート酸化膜8が厚くなるよう酸化する。この時図2
2に示すようにゲート酸化膜が、ゲート端部で厚くなる
部分の長さをxとすると、β>xとなるようにβを設定
する。
【0043】以上、図10〜図22に示す工程は本実施
例において最も重要な製造工程の部分であり、LOCO
S酸化膜65を自己整合的な二重拡散のマスクとして使
用し、p型ベース層16,n+ 型ソース層4及びチャネ
ル5を形成し、次にLOCOS酸化膜65を除去した
後、ゲート酸化膜8,ゲート電極9を形成する。次に、
図23に示すように、パターニングされたレジスト膜6
8をマスクとして酸化膜67を透過してp+ 型ベースコ
ンタクト層17を形成するためのボロンをイオン注入す
る。
【0044】次に、図24に示すように、接合深さ0.
5μm程度熱拡散し、p+ 型ベースコンタクト層17を
形成する。そして、図1(b)に示すように、ウエハ2
1の主表面にBPSGからなる層間絶縁膜18を形成
し、その一部にコンタクト穴開けを行いp+ 型ベースコ
ンタクト層17とn+ 型ソース層4を露出させる。さら
に、アルミニウム膜からなるソース電極19を形成し、
前記コンタクト穴を介してp+ 型ベースコンタクト層1
7とn+ 型ソース層4とにオーミック接触させる。さら
に、アルミニウム膜保護用としてプラズマCVD法等に
より窒化シリコン等よりなるパッシベーション膜(図示
略)を形成し、また、ウエハ21の裏面にはTi/Ni
/Auの3層膜からなるドレイン電極20を形成し、n
+ 型半導体基板1にオーミック接触をとる。
【0045】本発明の実施例によれば、チャネル領域
を、前記エッチング時に形成され、前記選択酸化後まで
溝側面に残った屈曲部よりも深い領域に形成する。これ
により、非常に薄い反転層中を電子が流れているチャネ
ル領域がフラットになり、電子の流れが屈曲の影響で乱
されることを防ぐことができることにより低オン電圧が
得られる。
【0046】上記実施例では、本発明を格子状のパター
ンを用いて説明したが、本発明は格子状パターンに限定
されるものではなく、例えばストライプ状のパターンに
も適用でき、同様の効果を得ることができる。さらに本
発明は、実施例で示した縦型のMOSFETに限定され
るものではなく、例えばこのようなMOSFETを組み
込んだパワーMOSICや、絶縁ゲート型バイポーラト
ランジスタ(IGBT)のゲート構造等にも適用するこ
とができる。また、実施例中ではnチャネル型について
のみ説明したが、n型とp型の半導体の型を入れ換えた
pチャネル型についても同様の効果が得られることは言
うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図(a)は本発明第1実施例による縦型パワー
MOSFETの一部を示す平面図であり、図(b)は図
(a)のA−A断面図である。
【図2】本発明第1実施例による縦型パワーMOSFE
Tの製造工程の説明に供する図である。
【図3】本発明第1実施例による縦型パワーMOSFE
Tの製造工程の説明に供する断面図である。
【図4】本発明第1実施例による縦型パワーMOSFE
Tの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図5】本発明第1実施例による縦型パワーMOSFE
Tの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図6】本発明第1実施例による縦型パワーMOSFE
Tの製造工程の説明に供する要部平面図である。
【図7】本発明第1実施例による縦型パワーMOSFE
Tの製造工程の説明に供する図である。
【図8】本発明第1実施例による縦型パワーMOSFE
Tの製造工程の説明に供する図である。
【図9】本発明第1実施例による縦型パワーMOSFE
Tの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図10】本発明第1実施例による縦型パワーMOSF
ETの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図11】本発明第1実施例による縦型パワーMOSF
ETの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図12】本発明第1実施例による縦型パワーMOSF
ETの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図13】本発明第1実施例による縦型パワーMOSF
ETの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図14】本発明第1実施例による縦型パワーMOSF
ETの製造工程の説明に供する図である。
【図15】本発明第1実施例による縦型パワーMOSF
ETの製造工程の説明に供する図である。
【図16】本発明第1実施例による縦型パワーMOSF
ETの製造工程の説明に供する図である。
【図17】本発明第1実施例による縦型パワーMOSF
ETの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図18】本発明第1実施例による縦型パワーMOSF
ETの製造工程の説明に供する図である。
【図19】本発明第1実施例による縦型パワーMOSF
ETの製造工程の説明に供する図である。
【図20】本発明第1実施例による縦型パワーMOSF
ETの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図21】本発明第1実施例による縦型パワーMOSF
ETの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図22】本発明第1実施例による縦型パワーMOSF
ETの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図23】本発明第1実施例による縦型パワーMOSF
ETの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図24】本発明第1実施例による縦型パワーMOSF
ETの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図25】図(a)は従来の縦型パワーMOSFETの
一部を示す平面図であり、図(b)は図(a)のA−A
断面図である。
【図26】従来の縦型パワーMOSFETの製造工程の
説明に供する要部断面図である。
【図27】従来の縦型パワーMOSFETの製造工程の
説明に供する要部断面図である。
【図28】従来の縦型パワーMOSFETの製造工程の
説明に供する要部断面図である。
【図29】従来の縦型パワーMOSFETの製造工程の
説明に供する要部断面図である。
【図30】従来の縦型パワーMOSFETの製造工程の
説明に供する要部断面図である。
【図31】従来の縦型パワーMOSFETの製造工程の
説明に供する要部断面図である。
【図32】従来の縦型パワーMOSFETの製造工程の
説明に供する要部断面図である。
【図33】従来の縦型パワーMOSFETの製造工程の
説明に供する要部断面図である。
【図34】従来の縦型パワーMOSFETの製造工程の
説明に供する要部断面図である。
【図35】従来の縦型パワーMOSFETの製造工程の
説明に供する要部断面図である。
【図36】従来の縦型パワーMOSFETの製造工程の
説明に供する要部断面図である。
【図37】従来の縦型パワーMOSFETの製造工程の
説明に供する要部断面図である。
【符号の説明】
1 n+ 型半導体基板 2 n- 型エピタキシャル層 4 n+ 型ソース層 5 チャネル 6 n- 型ドレイン層 7 JFET部 8 ゲート酸化膜 9 ゲート電極 16 p型ベース層 19 ソース電極 20 ドレイン電極 50 U溝 51 U溝の内壁 65 LOCOS酸化膜 601 酸化炉 603 ウエハボート 700 水溶液 702 放電室 703 反応室 704 遮光布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−82161(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/78

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板の主表面上に、
    所定領域に開口部を有するマスクを形成するマスク形成
    工程と、 前記マスクの開口部を通して前記半導体基板をエッチン
    グし、前記半導体基板に、前記開口部よりも広い入口部
    分を有する第1の溝を形成するエッチング工程と、 前記第1の溝を含む領域を選択酸化することにより、前
    記第1の溝の表面、および前記マスクと前記半導体基板
    との間に所定厚さの選択酸化膜を形成し、かかる選択酸
    化膜形成時に、前記半導体基板における前記選択酸化膜
    との境界面に屈曲部が形成される選択酸化工程と、 前記選択酸化膜の側面に接する前記半導体基板表面を含
    むように前記主表面側から第2導電型の不純物を拡散さ
    せてベース層を形成し、また前記第1の溝における前記
    ベース層内の前記屈曲部より深い領域にチャネル領域を
    形成するように、前記ベース層内における前記主表面か
    ら前記屈曲部よりも深い領域まで第1導電型の不純物を
    拡散させて第1導電型のソース層を形成する不純物導入
    工程と、 前記選択酸化膜を除去して、前記第1の溝よりも深い所
    定深さを有する第2の溝を形成する選択酸化膜除去工程
    と、 前記第2の溝表面にゲート酸化膜を介してゲート電極を
    形成し、前記ソース層及び前記ベース層に電気的に接触
    するソース電極を形成し、前記半導体基板の他主面側に
    電気的に接触するドレイン電極とを形成する電極形成工
    程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記エッチング工程は、前記マスクの開
    口部を通して前記半導体基板をエッチングし、前記半導
    体基板に前記開口部よりも広い入口部分、底面、及び前
    記入口部分と前記底面部分とをつなぐ側面を有する第1
    の溝を形成する工程からなり、 前記選択酸化工程は、前記第1の溝を含む領域を選択酸
    化することにより、前記第1の溝の前記入口部分、前記
    底面、前記側面、および前記マスクと前記半導体基板と
    の間に所定厚さの選択酸化膜を形成し、かかる選択酸化
    膜形成時に、前記半導体基板における前記選択酸化膜と
    の境界面に屈曲部が形成される工程であり、 前記不純物導入工程は、前記選択酸化膜の側面に接する
    前記半導体基板表面を含むように前記主表面側から第2
    導電型の不純物を拡散させてベース層を形成し、また前
    記ベース層内の前記入口部分よりも前記第1の溝の側面
    にチャネル領域を形成するように、前記ベース層内に第
    1導電型の不純物を拡散させて第1導電型のソース層を
    形成する工程であることを特徴とする請求項1記載の半
    導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記選択酸化工程は、前記エッチング工
    程により生じた前記第1の溝を含む領域を選択酸化する
    ことにより、前記第1の溝表面に所定厚さの第1の選択
    酸化膜を形成し、また前記半導体基板における前記入口
    部分に相当する部分に屈曲部を形成し、さらに前記マス
    クと前記半導体基板との間に前記屈曲部から遠ざかる程
    薄くなる第2の選択酸化膜を形成する工程からなること
    を特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記電極形成工程は、 前記溝の内壁を酸化してゲート酸化膜を形成し、このゲ
    ート酸化膜上にゲート電極を形成するゲート形成工程
    と、 前記ソース層および前記ベース層にともに電気的に接触
    するソース電極を形成し、前記半導体基板の他主面側に
    電気的に接触するドレイン電極とを形成するソース・ド
    レイン電極形成工程とからなることを特徴とする請求項
    1記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記不純物導入工程は、前記選択酸化膜
    と自己整合的に前記主表面側から前記第2導電型の不純
    物を拡散させて前記第1の溝表面に前記ベース層を形成
    し、また前記選択酸化膜と自己整合的に前記主表面側か
    ら前記ベース層内に前記第1導電型の不純物を拡散させ
    ることで前記ソース層を形成することを特徴とする請求
    項1記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 第1導電型の半導体基板と、 前記半導体基板の主表面側にエッチングにより初期溝を
    形成しその初期溝を含む領域を選択酸化してその形状が
    確定されて形成され、所定の入口幅を有する入口、前記
    主表面と略平行な面を有する底面、及び前記入口と前記
    底面とを連続的に結ぶとともに屈曲した屈曲部を有する
    側面、からなる溝部と、 前記溝部における前記側面を含み、前記主表面側から所
    定深さまで形成された第2導電型のベース層と、 前記ベース層内における前記主表面側から前記屈曲部を
    含む深さまで形成され、前記溝部の前記側面の前記屈曲
    部よりも深い位置にチャネル領域を形成させるソース層
    と、 前記溝部の前記側面及び前記底面を含む領域に、ゲート
    絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを備えることを
    特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記溝部は、前記主表面から前記入口幅
    の1/2以下の深さを有することを特徴とする請求項6
    記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記半導体基板の面方位は、{100}
    面であることを特徴とする請求項6又は請求項7記載の
    半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記半導体基板、前記ベース層及び前記
    ソース層はそれぞれシリコンからなり、更に前記溝部の
    前記側面における前記チャネル領域の面方位は、{11
    1}面もしくは{111}面に近い面であることを特徴
    とする請求項6乃至請求項8の何れかに記載の半導体装
    置。
  10. 【請求項10】 前記半導体基板、前記ベース層及び前
    記ソース層はそれぞれシリコンからなり、更に前記溝部
    の前記側面における前記チャネル領域の面方位は、{1
    10}面、{110}面に近い面、{100}面、{1
    00}面に近い面の何れか一つの面であることを特徴と
    する請求項6乃至請求項7の何れかに記載の半導体装
    置。
  11. 【請求項11】 前記溝部は、前記半導体基板をケミカ
    ルドライエッチングして前記初期溝を形成し、その後、
    前記初期溝を含む領域を前記選択酸化することにより前
    記初期溝の表面に所定厚さの酸化膜を形成し、前記酸化
    膜をエッチング除去することで形成されたものであるこ
    とを特徴とする請求項6記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記溝部はバスタブ形状であることを
    特徴とする請求項6記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 第1導電型の半導体基板と、 前記半導体基板の主表面側に形成され、所定の入口幅を
    有する入口、前記主表面と略平行な面を有する底面、及
    び前記入口と前記底面とを連続的に結ぶとともに屈曲し
    た屈曲部を有する側面、からなる溝部と、 前記溝部における前記側面を含み、前記主表面側から所
    定深さまで形成された第2導電型のベース層と、 前記ベース層内における前記主表面側から前記屈曲部を
    含む深さまで形成され、前記溝部の前記側面の前記屈曲
    部よりも深い位置にチャネル領域を形成させるソース層
    と、 前記溝部の前記側面及び前記底面を含む領域に、ゲート
    絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを備え、 前記半導体基板、前記ベース層及び前記ソース層はそれ
    ぞれシリコンからなり、更に前記溝部の前記側面におけ
    る前記チャネル領域の面方位は、{111}面もしくは
    {111}面に近い面であることを特徴とする半導体装
    置。
  14. 【請求項14】 第1導電型の半導体基板と、 前記半導体基板の主表面側に形成され、所定の入口幅を
    有する入口、前記主表面と略平行な面を有する底面、及
    び前記入口と前記底面とを連続的に結ぶとともに屈曲し
    た屈曲部を有する側面、からなる溝部と、 前記溝部における前記側面を含み、前記主表面側から所
    定深さまで形成された第2導電型のベース層と、 前記ベース層内における前記主表面側から前記屈曲部を
    含む深さまで形成され、前記溝 部の前記側面の前記屈曲
    部よりも深い位置にチャネル領域を形成させるソース層
    と、 前記溝部の前記側面及び前記底面を含む領域に、ゲート
    絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを備え、 前記半導体基板、前記ベース層及び前記ソース層はそれ
    ぞれシリコンからなり、更に前記溝部の前記側面におけ
    る前記チャネル領域の面方位は、{110}面、{11
    0}面に近い面、{100}面、{100}面に近い面
    の何れか一つの面であることを特徴とする半導体装置。
JP06797295A 1994-03-31 1995-03-27 半導体装置及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3498415B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06797295A JP3498415B2 (ja) 1994-03-31 1995-03-27 半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-62447 1994-03-31
JP6244794 1994-03-31
JP06797295A JP3498415B2 (ja) 1994-03-31 1995-03-27 半導体装置及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07321319A JPH07321319A (ja) 1995-12-08
JP3498415B2 true JP3498415B2 (ja) 2004-02-16

Family

ID=26403487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06797295A Expired - Fee Related JP3498415B2 (ja) 1994-03-31 1995-03-27 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3498415B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3410286B2 (ja) 1996-04-01 2003-05-26 三菱電機株式会社 絶縁ゲート型半導体装置
US6133099A (en) * 1997-02-04 2000-10-17 Nec Corporation Vertical MOSFET and method of manufacturing thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07321319A (ja) 1995-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5714781A (en) Semiconductor device having a gate electrode in a grove and a diffused region under the grove
JP3493903B2 (ja) 半導体装置
KR100232711B1 (ko) 반도체장치의 제조방법
JP4490094B2 (ja) トレンチ金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ素子の製造方法
JP3087674B2 (ja) 縦型mosfetの製造方法
KR100246975B1 (ko) 반도체 장치의 제조방법
US6603173B1 (en) Vertical type MOSFET
JPS6237965A (ja) 縦形半導体装置およびその製造方法
US5698880A (en) Semiconductor device having a groove with a curved part formed on its side surface
JP3498415B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP3498431B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3663657B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH07273319A (ja) 半導体装置
JP3646343B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2858411B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US6228698B1 (en) Manufacture of field-effect semiconductor devices
JP3491408B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH08298321A (ja) 半導体装置
JPH07273327A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3646370B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3319430B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3879129B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3521628B2 (ja) 半導体装置
JP3358558B2 (ja) 半導体装置
JP2841865B2 (ja) 縦型mosfetの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031104

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091205

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101205

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131205

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees