JPH07273327A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH07273327A
JPH07273327A JP6062448A JP6244894A JPH07273327A JP H07273327 A JPH07273327 A JP H07273327A JP 6062448 A JP6062448 A JP 6062448A JP 6244894 A JP6244894 A JP 6244894A JP H07273327 A JPH07273327 A JP H07273327A
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JP
Japan
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oxide film
layer
forming
groove
semiconductor substrate
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JP6062448A
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Mitsuhiro Kataoka
光浩 片岡
Takeshi Yamamoto
剛 山本
Norihito Tokura
規仁 戸倉
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/515,176 priority patent/US6015737A/en
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/40Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/41Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape, relative sizes or dispositions
    • H01L29/423Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape, relative sizes or dispositions not carrying the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/42312Gate electrodes for field effect devices
    • H01L29/42316Gate electrodes for field effect devices for field-effect transistors
    • H01L29/4232Gate electrodes for field effect devices for field-effect transistors with insulated gate
    • H01L29/42356Disposition, e.g. buried gate electrode
    • H01L29/4236Disposition, e.g. buried gate electrode within a trench, e.g. trench gate electrode, groove gate electrode

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オン抵抗を十分に低減することのできる半導
体装置の製造方法を提供する 【構成】 窒化シリコン膜63を、<011>方向に略
垂直及び略平行になるようにパターニングして、ピッチ
幅(ユニットセル15の寸法)aで開口する格子状の開
口パターンを形成する。なお、この開口パターンはp型
拡散層62がそのピッチ間隔の中央部に位置するように
マスク合わせする。そして、この開口パターンに基づき
MOSFETを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子の構造に関
し、その単体または半導体素子を組み込んだIC等に採
用して好適である
【0002】
【従来の技術】縦型パワーMOSFETは、周波数特性
が優れ、スイッチング速度が速く、かつ低電力で駆動で
きる等多くの特長を有することから、近年多くの産業分
野で使用されている。たとえば、日経マグロウヒル社発
行“日経エレクトロニクス”の1986年5月19日
号,pp.165-188には、パワーMOSFETの開発の焦点
が低耐圧品および高耐圧品に移行している旨記載されて
いる。さらに、この文献には、耐圧100V以下のパワ
ーMOSFETチップのオン抵抗は、10mΩレベルま
で低くなってきていることが記載されており、この理由
として、パワーMOSFETの製造にLSIの微細加工
を利用したり、そのセルの形状を工夫したりすることに
より、面積当たりのチャネル幅が大きくとれるようにな
ったことにある旨述べられている。また、この文献には
主流であるDMOS型(二重拡散型)セルを使用した縦
型パワーMOSFETを中心にのべられている。その理
由は、DMOS型はチャネル部分にシリコンウエハの平
坦な主表面をそのまま使用することを特長とするプレー
ナプロセスにより作製されるため、歩留まりが良くコス
トが安いという製造上の利点があるからである。
【0003】一方、縦型パワーMOSFETの普及に伴
って低損失化、低コスト化がさらに求められているが、
微細加工やセルの形状の工夫によるオン抵抗低減は限界
にきている。たとえば、特開昭63−266882号公
報によると、DMOS型においては微細加工によりユニ
ットセルの寸法を小さくしてもオン抵抗がそれ以上減少
しない極小点があり、その主原因がオン抵抗の成分を成
すJFET抵抗の増加であることが分かっている。また
DMOS型において、特開平2−86136号公報に示
されているように、現在の微細加工技術の下ではオン抵
抗が極小点をとるユニットセルの寸法は15μm付近で
ある。
【0004】この限界を突破するために種々の構造が提
案されている。それらに共通した特徴は素子表面に溝を
形成し、その溝の側面にチャネル部を形成した構造であ
り、この構造により前述のJFET抵抗を大幅に減少さ
せることができる。さらに、この溝の側面にチャネル部
を形成した構造においては、ユニットセル寸法を小さく
してもJFET抵抗の増大は無視することができるた
め、特開昭63−266882号公報に記載されたよう
なユニットセル寸法の縮小に対してオン抵抗が極小点を
とるという限界が無く、15μmを切って微細加工の限
界まで小さくすることができる。
【0005】このように、溝の側面にチャネル部を形成
する構造の従来の製造方法として例えば国際公開W09
3/03502号公報や特開昭62-12167号に開示された
製造方法がある。図24は同公報のMOSFETの断面
図であり、図25〜図36は国際公開W093/035
02号公報におけるMOSFETの製造工程を示す断面
図である。
【0006】以下にその製造工程を簡単に説明する。ま
ず、図25に示されるように、n+ 型シリコンからなる
半導体基板1の主表面にn- 型のエピタキシャル層2を
成長させたウエハ21を用意する。この半導体基板1は
その不純物濃度が1020cm-3程度になっている。ま
た、エピタキシャル層2はその厚さが7μm程度で、そ
の不純物濃度は1016cm-3程度となっている。このウ
エハ21の主表面を熱酸化して厚さ60nm程度のフィ
ールド酸化膜60を形成し、その後レジスト膜61を堆
積して公知のフォトリソ工程にてセル形成予定位置の中
央部に開口するパターンにレジスト膜61をパターニン
グする。そして、このレジスト膜61をマスクとしてボ
ロン(B+ )をイオン注入する。
【0007】レジスト剥離後、熱拡散により図26に示
すように接合深さが3μm程度のp型拡散層62を形成
する。このp型拡散層62は最終的には後述するp型ベ
ース層16の一部となり、ドレイン・ソース間に高電圧
が印加されたとき、p型拡散層62の底辺部分で安定に
ブレークダウンを起こさせることにより、耐サージ性を
向上させる目的を果たす。
【0008】次に、図26に示すように、ウエハ21の
主表面に窒化シリコン膜63を約200nm堆積し、こ
の窒化シリコン膜63をパターニングして、ピッチ幅
(ユニットセル15の寸法)aで開口する格子状の開口
パターンを形成する。なお、この開口パターンは上述の
p型拡散層62がそのピッチ間隔の中央部に位置するよ
うにマスク合わせしている。
【0009】次に、図27に示すように、窒化シリコン
膜63をマスクとしてフィールド酸化膜60をエッチン
グし、ひきつづきn- 型エピタキシャル層2を深さ1.
5μm程度エッチングして溝64を形成する。次に、図
28に示すように、窒化シリコン膜63をマスクとして
溝64の部分を熱酸化する。これはLOCOS(Local O
xidation of Silicon)法として良く知られた酸化方法で
あり、この酸化により選択酸化膜すなわちLOCOS酸
化膜65が形成され、同時にLOCOS酸化膜65によ
って喰われたn- 型エピタキシャル層2の表面にU溝5
0が形成され、かつ溝50の形状が確定する。
【0010】次に、図29に示すように、LOCOS酸
化膜65をマスクとして、薄いフィールド酸化膜60を
透過させてp型ベース層16を形成するためのボロンを
イオン注入する。このとき、LOCOS酸化膜65とフ
ィールド酸化膜60の境界部分が自己整合位置になり、
イオン注入される領域が正確に規定される。次に、図3
0に示すように、接合深さ3μm程度まで熱拡散する。
この熱拡散により、図26に示す工程において前もって
形成したp型拡散層62と、図29に示す工程において
注入されたボロンの拡散層が一体になり、一つのp型ベ
ース層16を形成する。また、p型ベース層16の領域
の両端面はU溝50の側壁の位置で自己整合的に規定さ
れる。
【0011】次に、図31に示すように、格子状のパタ
ーンでウエハ21表面に形成されているLOCOS酸化
膜65により囲まれたp型ベース層16表面中央部に残
されたパターンでパターニングされたレジスト膜66と
LOCOS酸化膜65を共にマスクとして、薄いフィー
ルド酸化膜60を透過させてn+ 型ソース層4を形成す
るためのリンをイオン注入する。この場合も図29に示
す工程においてボロンをイオン注入した場合と同様に、
LOCOS酸化膜65とフィールド酸化膜60の境界部
分が自己整合位置になり、イオン注入される領域が正確
に規定される。
【0012】次に、図32に示すように、接合深さ0.
5〜1μm熱拡散し、n+ 型ソース層4を形成し、同時
にチャネル5も設定する。この熱拡散において、n+ 型
ソース層4の領域のU溝50に接した端面は、U溝50
の側壁の位置で自己整合的に規定される。以上、図29
〜図32の工程によりp型ベース層16の接合深さとそ
の形状が確定する。
【0013】次に、図33に示すように、LOCOS酸
化膜65をウェットエッチングにより除去してU溝50
の内壁51を露出させ、その後熱酸化により厚さ60n
m程度のゲート酸化膜8を形成する。次に、図34に示
すように、ウエハ21の主表面に厚さ400nm程度の
ポリシリコン膜を堆積する。
【0014】次に、図35に示すように、パターニング
されたレジスト膜68をマスクとして酸化膜67を透過
してp+ 型ベースコンタクト層17を形成するためのボ
ロンをイオン注入する。次に、図36に示すように、接
合深さ0.5μm程度熱拡散し、p+ 型ベースコンタク
ト層17を形成する。
【0015】そして、図24(b)に示すように、ウエ
ハ21の主表面にBPSG(BoronPhosphate Silicat
e Glass)からなる層間絶縁膜18を形成し、その一部
にコンタクト穴開けを行いp+ 型ベースコンタクト層1
7とn+ 型ソース層4を露出させる。さらに、アルミニ
ウム膜からなるソース電極19を形成し、前記コンタク
ト穴を介してp+ 型ベースコンタクト層17とn+ 型ソ
ース層4とにオーミック接触させる。さらに、アルミニ
ウム膜保護用としてプラズマCVD法等により窒化シリ
コン等よりなるパッシベーション膜(図示略)を形成
し、また、ウエハ21の裏面にはTi/Ni/Auの3
層膜からなるドレイン電極20を形成し、n+ 型半導体
基板1にオーミック接触をとる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上従来の技術で示し
た製造方法により作製した縦型MOSFETは、LOC
OS酸化により表面に溝を形成するが、溝形状はU字型
であり、チャネル部である溝側面は特定の結晶面ではな
いために電子は強く散乱され、チャネル移動度が低下
し、オン抵抗が十分に低減しないという問題があった。
【0017】また、溝側面がある結晶面になっても移動
度が低い結晶面であるために、オン抵抗が十分に低減し
ないという問題があった。そこで、本発明は、オン抵抗
を十分に低減することのできる半導体装置の製造方法を
提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明は、半導体基板の一主面側に
該半導体基板よりも低不純物濃度であって第1導電型の
半導体層を形成し、この低濃度の半導体層の表面を主表
面としてその所定領域を選択酸化することにより、該所
定領域の前記半導体層内に前記主表面より所定深さを有
する選択酸化膜を形成する選択酸化工程と、前記選択酸
化膜の側面に接する前記半導体層表面にチャネルを形成
すべく、第2導電型と第1導電型の不純物を前記主表面
より拡散し、この拡散により前記チャネルの長さを規定
すると同時に第2導電型のベース層と第1導電型のソー
ス層を形成し、前記半導体層を第1導電型のドレイン層
とする不純物導入工程と、前記選択酸化膜を除去して前
記所定深さを有する溝構造を形成する選択酸化膜除去工
程と、前記チャネルとなる部分を含む前記溝の内壁を酸
化してゲート酸化膜とするゲート酸化膜形成工程と、前
記ゲート酸化膜上にゲート電極を形成するゲート電極形
成工程と、前記ソース層および前記ベース層にともに電
気的に接触するソース電極と、前記半導体基板の他主面
側に電気的に接触するドレイン電極とを形成するソー
ス,ドレイン電極形成工程とを含む半導体装置の製造方
法において、前記半導体基板表面の面方位が{100}
に設定され、前記選択酸化工程の耐酸化性マスクが前記
半導体基板表面の<011>方向に対して略直角または
略平行にパタ−ニングされ、前記溝の側面の面方位を
{ABB}(ただしA、Bは整数)に設定することを要
旨とする。
【0019】また、請求項2記載の本発明は、請求項1
記載の半導体装置の製造方法において、前記溝の側面の
面方位を{111}に設定することを要旨とする。ま
た、請求項3記載の本発明は、半導体基板の一主面側に
該半導体基板よりも低不純物濃度であって第1導電型の
半導体層を形成し、この低濃度の半導体層の表面を主表
面としてその所定領域を選択酸化することにより、該所
定領域の前記半導体層内に前記主表面より所定深さを有
する選択酸化膜を形成する選択酸化工程と、前記選択酸
化膜の側面に接する前記半導体層表面にチャネルを形成
すべく、第2導電型と第1導電型の不純物を前記主表面
より拡散し、この拡散により前記チャネルの長さを規定
すると同時に第2導電型のベース層と第1導電型のソー
ス層を形成し、前記半導体層を第1導電型のドレイン層
とする不純物導入工程と、前記選択酸化膜を除去して前
記所定深さを有する溝構造を形成する選択酸化膜除去工
程と、前記チャネルとなる部分を含む前記溝の内壁を酸
化してゲート酸化膜とするゲート酸化膜形成工程と、前
記ゲート酸化膜上にゲート電極を形成するゲート電極形
成工程と、前記ソース層および前記ベース層にともに電
気的に接触するソース電極と、前記半導体基板の他主面
側に電気的に接触するドレイン電極とを形成するソー
ス,ドレイン電極形成工程とを含む半導体装置の製造方
法において、前記半導体基板表面の面方位が{100}
に設定され、前記選択酸化工程の耐酸化性マスクが前記
半導体基板表面の<001>方向に対して略直角または
略平行にパタ−ニングされ、前記溝の側面の面方位が
{AB0}(ただしA、Bは整数)に設定することを要
旨とする。
【0020】また、請求項4記載の本発明は、請求項3
記載の半導体装置の製造方法において、前記溝の側面の
面方位を{110}に設定することを要旨とする。ま
た、請求項5記載の本発明は、半導体基板の一主面側に
該半導体基板よりも低不純物濃度であって第1導電型の
半導体層を形成し、この低濃度の半導体層の表面を主表
面としてその所定領域を選択酸化することにより、該所
定領域の前記半導体層内に前記主表面より所定深さを有
する選択酸化膜を形成する選択酸化工程と、前記選択酸
化膜の側面に接する前記半導体層表面にチャネルを形成
すべく、前記選択酸化膜と自己整合的に順次第2導電型
と第1導電型の不純物を前記主表面より二重拡散し、こ
の二重拡散により前記チャネルの長さを規定すると同時
に第2導電型のベース層と第1導電型のソース層を形成
し、前記半導体層を第1導電型のドレイン層とする不純
物導入工程と、この二重拡散の後に前記選択酸化膜を除
去して前記所定深さを有する溝構造を形成し、前記チャ
ネルとなる部分を含む前記溝の内壁を酸化してゲート酸
化膜とし、このゲート酸化膜上にゲート電極を形成する
ゲート形成工程と、前記ソース層および前記ベース層に
ともに電気的に接触するソース電極と、前記半導体基板
の他主面側に電気的に接触するドレイン電極とを形成す
るソース,ドレイン電極形成工程とを含む半導体装置の
製造方法において、前記半導体基板表面の面方位が{1
00}に設定され、前記選択酸化工程の耐酸化性マスク
が前記半導体基板表面の<011>方向に対して略直角
または略平行にパタ−ニングされ、前記溝の側面の面方
位を{ABB}(ただしA、Bは整数)に設定すること
を要旨とする。
【0021】また、請求項6記載の本発明は、請求項5
記載の半導体装置の製造方法において、前記溝の側面の
面方位を{111}に設定することを要旨とする。ま
た、請求項7記載の本発明は、半導体基板の一主面側に
該半導体基板よりも低不純物濃度であって第1導電型の
半導体層を形成し、この低濃度の半導体層の表面を主表
面としてその所定領域を選択酸化することにより、該所
定領域の前記半導体層内に前記主表面より所定深さを有
する選択酸化膜を形成する選択酸化工程と、前記選択酸
化膜の側面に接する前記半導体層表面にチャネルを形成
すべく、前記選択酸化膜と自己整合的に順次第2導電型
と第1導電型の不純物を前記主表面より二重拡散し、こ
の二重拡散により前記チャネルの長さを規定すると同時
に第2導電型のベース層と第1導電型のソース層を形成
し、前記半導体層を第1導電型のドレイン層とする不純
物導入工程と、この二重拡散の後に前記選択酸化膜を除
去して前記所定深さを有する溝構造を形成し、前記チャ
ネルとなる部分を含む前記溝の内壁を酸化してゲート酸
化膜とし、このゲート酸化膜上にゲート電極を形成する
ゲート形成工程と、前記ソース層および前記ベース層に
ともに電気的に接触するソース電極と、前記半導体基板
の他主面側に電気的に接触するドレイン電極とを形成す
るソース,ドレイン電極形成工程とを含む半導体装置の
製造方法において、前記半導体基板表面の面方位が{1
00}に設定され、前記選択酸化工程の耐酸化性マスク
が前記半導体基板表面の<001>方向に対して略直角
または略平行にパタ−ニングされ、前記溝の側面の面方
位が{AB0}(ただしA、Bは整数)に設定すること
を要旨とする。
【0022】また、請求項8記載の本発明は、請求項7
記載の半導体装置の製造方法において、前記溝の側面の
面方位を{110}に設定することを要旨とする。
【0023】
【作用および発明の効果】上記のように構成された請求
項1及び5の発明によれば、面方位が{100}の基板
表面を用い、前記基板表面の<011>方向に略直角ま
たは略平行にパタ−ニングした耐酸化性マスクを用いて
エッチングおよび選択酸化の条件を選び、溝の側面と基
板表面とのなす角度を正確に制御することで溝の側面を
{AAB}(ただし、A、Bは整数)の面指数である等
価な結晶面にすることができる。溝の側面を結晶面にす
ることができ、チャネル移動度を高くすることができる
ためにオン抵抗を低減できる。
【0024】また、上記のように構成された請求項2及
び6の発明によれば、溝の側面と基板表面とのなす角度
を54.7度に制御することで、溝の側面を高移動度を
有する{111}の等価な結晶面にすることができ、オ
ン抵抗を低減できる。 また、上記のように構成された
請求項3及び7の発明によれば、面方位が{100}の
基板表面を用い、前記基板表面の<001>方向に略直
角または略平行にパタ−ニングした耐酸化性マスクを用
いてエッチングおよび選択酸化の条件を選び、溝の側面
と基板表面とのなす角度を制御することで溝の側面を
{AB0}(ただし、A、Bは整数)の面指数である等
価な結晶面にすることができる。溝側面を結晶面にする
ことができ、チャネル移動度を高くすることができるた
めにオン抵抗を低減できる。
【0025】また、上記のように構成された請求項4及
び8の発明によれば、溝の側面と基板表面とのなす角度
を45.0度に制御することで、溝の側面を高移動度を
有する{110}の等価な結晶面にすることができ、オ
ン抵抗を低減できる。
【0026】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例について
説明する。図1(a)は本発明の第1実施例による四角
形ユニットセルからなる縦型パワーMOSFETの平面
図であり、同図(b)は同図(a)におけるA−A断面
図である。図2〜図22は同じく縦型パワーMOSFE
Tの製造における各段階での説明図である。また、図4
はp型ベース層の中央部形成のためにボロンイオン注入
をしたウエハの断面図、図5はLOCOS酸化のために
窒化シリコン膜をユニットセル寸法aの間隔でパターニ
ングしたウエハの断面図、図8はLOCOS酸化膜が形
成されたウエハの断面図、図9はLOCOS酸化膜をマ
スクとしてp型ベース層形成のためにボロンイオン注入
をしたウエハの断面図、図10は熱拡散によりp型ベー
ス層を形成したウエハの断面図、図11はLOCOS酸
化膜をマスクとしてn+ 型ソース層形成のためにリンイ
オン注入をしたウエハの断面図、図12は熱拡散により
n+ 型ソース層を形成したウエハの断面図、図18はL
OCOS酸化膜を除去した後に熱酸化によりゲート酸化
膜を形成したウエハの断面図、図19はゲート酸化膜の
上にゲート電極が形成されたウエハの断面図、図21は
p+ 型ベースコンタクト層形成のためにボロンイオン注
入をしたウエハの断面図、図22は熱拡散によりp+ 型
ベースコンタクト層を形成したウエハの断面図、そし
て、図1(b)が層間絶縁膜,ソース電極およびドレイ
ン電極を形成したウエハの完成断面図である。
【0027】この実施例の縦型パワーMOSFETは、
その要部,すなわちユニットセル部分を図1に示すよう
な構造として、このユニットセル15がピッチ幅(ユニ
ットセル寸法)aで平面上縦横に規則正しく多数配置さ
れた構造となっている。図1において、ウエハ21は不
純物濃度が1020cm-3程度で厚さ100〜300μm
のn+ 型シリコンからなる半導体基板1上に不純物密度
が1016cm-3程度の厚さ7μm前後のn- 型エピタキ
シャル層2が構成されたものであり、このウエハ21の
主表面にユニットセル15が構成される。ウエハ21の
主表面に12μm程度のユニットセル寸法aでU溝50
を形成するために、厚さ3μm程度のLOCOS酸化膜
を形成し、この酸化膜をマスクとして自己整合的な二重
拡散により接合深さが3μm程度のp型ベース層16
と、接合深さが1μm程度のn+ 型ソース層4とが形成
されており、それによりU溝50の側壁部51にチャネ
ル5が設定される。なお、p型ベース層16の接合深さ
はU溝50底辺のエッジ部12でブレークダウンによる
破壊が生じない深さに設定されている。また、p型ベー
ス層16の中央部の接合深さが周囲よりも深くなるよう
に、あらかじめp型ベース層16の中央部にボロンが拡
散されており、ドレイン・ソース間に高電圧が印加され
たときに、p型ベース層16の底面の中央部でブレーク
ダウンが起こるように設定されている。また、二重拡散
後にこの拡散マスク及びU溝50形成用として使用した
LOCOS酸化膜は除去されて、U溝50の内壁には厚
さが60nm程度のゲート酸化膜8が形成され、さら
に、その上に厚さが400nm程度のポリシリコンから
なるゲート電極9、厚さが1μm程度のBPSGからな
る層間絶縁膜18が形成されている。さらに、p型ベー
ス層16の中央部表面に接合深さが0.5μm程度のp
+ 型ベースコンタクト層17が形成され、層間絶縁膜1
8の上に形成されたソース電極19とn+ 型ソース層4
およびp+ 型ベースコンタクト層17がコンタクト穴を
介してオーミック接触している。また、半導体基板1の
裏面にオーミック接触するようにドレイン電極20が形
成されている。
【0028】次に本実施例の製造方法を述べる。まず、
図2,図3に示されるように、n+ 型シリコンからなる
面方位が{100}である半導体基板1の主表面にn-
型のエピタキシャル層2を成長させたウエハ21を用意
する。この半導体基板1はその不純物濃度が1020cm
-3程度になっている。また、エピタキシャル層2はその
厚さが7μm程度で、その不純物濃度は1016cm-3
度となっている。次に、図4に示される様に、このウエ
ハ21の主表面を熱酸化して厚さ60nm程度のフィー
ルド酸化膜60を形成し、その後レジスト膜61を堆積
して公知のフォトリソ工程にてセル形成予定位置の中央
部に開口するパターンにレジスト膜61をパターニング
する。そして、このレジスト膜61をマスクとしてボロ
ン(B+ )をイオン注入する。
【0029】レジスト剥離後、熱拡散により図5に示す
ように接合深さが3μm程度のp型拡散層62を形成す
る。このp型拡散層62は最終的には後述するp型ベー
ス層16の一部となり、ドレイン・ソース間に高電圧が
印加されたとき、p型拡散層62の底辺部分で安定にブ
レークダウンを起こさせることにより、耐サージ性を向
上させる目的を果たす。
【0030】次に、図5に示すように、ウエハ21の主
表面に窒化シリコン膜63を約200nm堆積し、この
窒化シリコン膜63を図6に示すように<011>方向
に垂直及び平行になるようにパターニングして、ピッチ
幅(ユニットセル15の寸法)aで開口する格子状の開
口パターンを形成する。なお、この開口パターンは上述
のp型拡散層62がそのピッチ間隔の中央部に位置する
ようにマスク合わせしている。
【0031】次に、窒化シリコン膜63をマスクとして
フィールド酸化膜60をエッチングし、ひきつづき図7
に示すように、四フッ化炭素と酸素ガスを含む放電室7
02でプラズマを発生させて、化学的な活性種を作り、
この活性種を反応室703へ輸送し、反応室703でn
- 型エピタキシャル層2を等方的にケミカルドライエッ
チングして溝64を形成する。
【0032】次に、図8に示すように、窒化シリコン膜
63をマスクとして溝64の部分を熱酸化する。これは
LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法として良く
知られた酸化方法であり、この酸化によりLOCOS酸
化膜65が形成され、同時にLOCOS酸化膜65によ
って喰われたn- 型エピタキシャル層2の表面にU溝5
0が形成され、かつ溝50の形状が確定する。
【0033】この時、溝の側面と基板表面のなす角度で
ある図8のθを制御して、溝の側面が面方位{111}
に近い面となるよにケミカルドライエッチングの条件と
LOCOS酸化の条件を選ぶ。ISPSD’93,pp
135−140には、エッチング深さとLOCOS酸化
後の溝側面と基板表面のなす角度の関係の計算結果が示
されており、エッチング深さとLOCOS酸化時間を変
化することにより溝側面と基板表面のなす角度を制御す
ることができる。
【0034】このようにしてLOCOS酸化により形成
されたU溝50の内壁表面は平坦で欠陥が少なく、その
表面は図2に示されるウエハ21の初期の主表面と同程
度に表面状態が良い。次に、図9に示すように、LOC
OS酸化膜65をマスクとして、薄いフィールド酸化膜
60を透過させてp型ベース層16を形成するためのボ
ロンをイオン注入する。このとき、LOCOS酸化膜6
5とフィールド酸化膜60の境界部分が自己整合位置に
なり、イオン注入される領域が正確に規定される。
【0035】次に、図10に示すように、接合深さ3μ
m程度まで熱拡散する。この熱拡散により、図5に示す
工程において前もって形成したp型拡散層62と、図9
に示す工程において注入されたボロンの拡散層が一体に
なり、一つのp型ベース層16を形成する。また、p型
ベース層16の領域の両端面はU溝50の側壁の位置で
自己整合的に規定される。
【0036】次に、図11に示すように、格子状のパタ
ーンでウエハ21表面に形成されているLOCOS酸化
膜65により囲まれたp型ベース層16表面中央部に残
されたパターンでパターニングされたレジスト膜66と
LOCOS酸化膜65を共にマスクとして、薄いフィー
ルド酸化膜60を透過させてn+ 型ソース層4を形成す
るためのリンをイオン注入する。この場合も図9に示す
工程においてボロンをイオン注入した場合と同様に、L
OCOS酸化膜65とフィールド酸化膜60の境界部分
が自己整合位置になり、イオン注入される領域が正確に
規定される。
【0037】次に、図12に示すように、接合深さ0.
5〜1μm熱拡散し、n+ 型ソース層4を形成し、同時
にチャネル5も設定する。この熱拡散において、n+ 型
ソース層4の領域のU溝50に接した端面は、U溝50
の側壁の位置で自己整合的に規定される。以上、図9〜
図12の工程によりp型ベース層16の接合深さとその
形状が確定する。このp型ベース層16の形状において
重要なことは、p型ベース層16の側面の位置がU溝5
0の側面により規定され、自己整合されて熱拡散するた
め、U溝50に対してp型ベース層16の形状は完全に
左右対称になる。
【0038】次に、図13に示すように、LOCOS酸
化膜65を弗酸を含む水溶液700中で、フッ化アンモ
ニウムによりPHが5程度に調整された状態で、シリコ
ンの表面を水素で終端させながら酸化膜を除去してU溝
50の内壁51を露出させる。この除去工程は選択酸化
膜の形成されている面に光が当たらないように遮光布で
遮光して行う。
【0039】この後、水溶液中から取りだし、清浄な空
気中で乾燥させる。次に、図15に示すように、チャネ
ルが形成される予定のp型ベース層16のU溝の側面5
に{111}面が形成されるまで酸化膜を形成する。こ
の熱酸化工程により、チャネルが形成される予定面の原
子オーダーでの平坦度が高くなる。この熱酸化工程は、
図14に示すように、酸素雰囲気に保たれ、約1000
℃に保持されている酸化炉601にウエハ21を徐々に
挿入することにより行う。このようにすると、酸化の初
期は比較的低い温度で行われるため、p型ベース領域1
6、n+型ソース領域4の不純物が、酸化工程中にウエ
ハ外部に飛散することを抑えられる。次に、図16に示
すように、この酸化膜600を除去する。この酸化膜6
00の除去も選択酸化膜の除去と同様に弗酸を含む水溶
液中で、フッ化アンモニウムによりPHが5程度に調整
された状態で、露出されたシリコンの表面を水素で終端
させながら行う。このような方法で形成されたU溝50
の内壁51は、平坦度が高く、また欠陥も少ない良好な
シリコン表面である。
【0040】つづいて図18に示すように、U溝50の
側面及び底面に熱酸化により厚さ60nm程度のゲート
酸化膜8を形成する。この酸化工程は前述したのと同様
に、図17に示すように、酸素雰囲気に保たれ、約10
00℃に保持されている酸化炉601にウエハ21を徐
々に挿入する。このようにすると、酸化の初期は比較的
低い温度で行われるため、p型ベース領域16、n+型
ソース領域4の不純物が、酸化工程中にウエハ外部に飛
散することを抑えられる。ゲート酸化膜8の膜質や、厚
さの均一性、チャネル5の界面の界面準位密度,キャリ
ア移動度は従来のDMOSと同程度に良好である。
【0041】次に、図19に示すように、ウエハ21の
主表面に厚さ400nm程度のポリシリコン膜を堆積
し、隣接した二つのU溝50の上端の距離bよりも2β
だけ短い距離cだけ離間するようにパターニングしてゲ
ート電極9を形成する。次にゲート電極9の端部におい
てゲート酸化膜8が厚くなるよう酸化する。この時図2
0に示すようにゲート酸化膜が、ゲート端部で厚くなる
部分の長さをxとすると、β>xとなるようにβを設定
する。
【0042】以上、図9〜図19に示す工程は本実施例
において最も重要な製造工程の部分であり、LOCOS
酸化膜65を自己整合的な二重拡散のマスクとして使用
し、p型ベース層16,n+ 型ソース層4及びチャネル
5を形成し、次にLOCOS酸化膜65を除去した後、
ゲート酸化膜8,ゲート電極9を形成する。次に、図2
1に示すように、パターニングされたレジスト膜68を
マスクとして酸化膜67を透過してp+ 型ベースコンタ
クト層17を形成するためのボロンをイオン注入する。
【0043】次に、図22に示すように、接合深さ0.
5μm程度熱拡散し、p+ 型ベースコンタクト層17を
形成する。そして、図1(b)に示すように、ウエハ2
1の主表面にBPSGからなる層間絶縁膜18を形成
し、その一部にコンタクト穴開けを行いp+ 型ベースコ
ンタクト層17とn+ 型ソース層4を露出させる。さら
に、アルミニウム膜からなるソース電極19を形成し、
前記コンタクト穴を介してp+ 型ベースコンタクト層1
7とn+ 型ソース層4とにオーミック接触させる。さら
に、アルミニウム膜保護用としてプラズマCVD法等に
より窒化シリコン等よりなるパッシベーション膜(図示
略)を形成し、また、ウエハ21の裏面にはTi/Ni
/Auの3層膜からなるドレイン電極20を形成し、n
+ 型半導体基板1にオーミック接触をとる。
【0044】以下に本発明の実施例1の効果を述べる。
基板表面の面方位を{100}に設定し、耐酸化性マス
クが基板表面の<011>方向に対して直角および平行
にパターニングされ、溝の側面を高移動度を有する{1
11}の結晶面とすることでチャネル移動度を高くする
ことができるため、オン抵抗を低減できる。また、溝の
側面を{111}の結晶面にする場合についてのみ説明
したが、溝の側面を{ABB}(ただしA、Bは整数)
の結晶面とすることでもチャネル移動度を高くすること
ができるため、オン抵抗を低減できる。
【0045】次に本発明の実施例2の製造方法を述べ
る。実施例1と異なる部分のみを説明する。図6の窒化
シリコン膜パタ−ニング工程を、図23に示すように窒
化シリコンン膜63を〈001〉方向に垂直及び平行に
なるようにパターニングして、ピッチ幅aで開口する格
子状の開口パターンを形成する。
【0046】この窒化シリコン膜63をマスクとし、ケ
ミカルドライエッチング及びLOCOS酸化をする。こ
の時、溝の側面と基板表面のなす角度である図8のθを
制御して、溝の側面のチャネル形成部の面方位が{11
0}に近い面となるようにケミカルドライエッチングの
条件とLOCOS酸化の条件を選ぶ。図15に示す酸化
工程で、チャネルが形成される予定のp型ベース層16
のU溝の側面5を{110}面が形成されるまで酸化膜
を形成する。以下に本発明の実施例2の効果を述べる。
溝の側面を高移動度を有する{110}の結晶面とする
ことでチャネル移動度を高くすることができるため、オ
ン抵抗を低減できる。
【0047】また、溝の側面を{110}の結晶面にす
る場合についてのみ説明したが、溝の側面を{AB0}
(ただしA、Bは整数)の結晶面とすることでもチャネ
ル移動度を高くすることができるため、オン抵抗を低減
できる。また上記の説明においては、面方位が{10
0}の基板表面を用い、前記基板表面の<011>方向
または<001>方向に直角および平行にパタ−ニング
した耐酸化性マスクを用いた場合について説明したが、
この条件から少し外れた条件においても溝の側面の4つ
の面の移動度、界面準位が対称性良く形成できる場合は
当然本発明に含まれる。
【0048】また、上記実施例では、格子状のパターン
を用いたので、<011>方向または<001>方向に
直角及び平行にパターニングしたが、本発明は、これに
限定されるものではなく、ストライプ状のパターンを用
いる際にも適用でき、<011>方向または<001>
方向に直角または平行でのパターニングの何れか一方で
あっても良い。
【0049】また、上記実施例1、2は、本発明を、国
際公開W093/03502号公報に記述した縦型MO
SFETに適用した場合についてのみ述べたが、LOC
OS酸化膜をマスクとしてp型のベース層とn+型のソ
ース層を、自己整合的にイオン注入し、二重拡散した縦
型MOSFETに限定されるものではなく、例えばレジ
ストマスクとしてp型のベース層とn+型のソース層
を、イオン注入し、拡散した縦型MOSFETにも適用
できる。
【0050】以上、説明した種々の実施例において本発
明を縦型はMOSFETに適用した場合についてのみ説
明したが、それに限定されるものではなく、このような
縦型パワ−MOSFETを組み込んだパワ−MOSIC
に適用してもよく、さらには、絶縁ゲート型バイポーラ
トランジスタ(IGBT)のゲート構造に適用すること
もできる。
【0051】また、実施例では、nチャネル型について
のみ説明したが、n型とp型の半導体の型を入れ換えた
pチャネル型についても同様の効果が得られることは言
うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1実施例による縦型パワー
MOSFETの一部を示す平面図であり、(b)は
(a)のA−A断面図である。
【図2】本発明の第1実施例による縦型パワーMOSF
ETの製造工程の説明に供する図である。
【図3】本発明の第1実施例による縦型パワーMOSF
ETの製造工程の説明に供する断面図である。
【図4】本発明の第1実施例による縦型パワーMOSF
ETの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図5】本発明の第1実施例による縦型パワーMOSF
ETの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図6】本発明の第1実施例による縦型パワーMOSF
ETの製造工程の説明に供する要部平面図である。
【図7】本発明の第1実施例による縦型パワーMOSF
ETの製造工程の説明に供する図である。
【図8】本発明の第1実施例による縦型パワーMOSF
ETの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図9】本発明の第1実施例による縦型パワーMOSF
ETの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図10】本発明の第1実施例による縦型パワーMOS
FETの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図11】本発明の第1実施例による縦型パワーMOS
FETの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図12】本発明の第1実施例による縦型パワーMOS
FETの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図13】本発明の第1実施例による縦型パワーMOS
FETの製造工程の説明に供する図である。
【図14】本発明の第1実施例による縦型パワーMOS
FETの製造工程の説明に供する図である。
【図15】本発明の第1実施例による縦型パワーMOS
FETの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図16】本発明の第1実施例による縦型パワーMOS
FETの製造工程の説明に供する図である。
【図17】本発明の第1実施例による縦型パワーMOS
FETの製造工程の説明に供する図である。
【図18】本発明の第1実施例による縦型パワーMOS
FETの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図19】本発明の第1実施例による縦型パワーMOS
FETの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図20】本発明の第1実施例による縦型パワーMOS
FETの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図21】本発明の第1実施例による縦型パワーMOS
FETの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図22】本発明の第1実施例による縦型パワーMOS
FETの製造工程の説明に供する要部断面図である。
【図23】本発明の第2実施例による縦型パワーMOS
FETの製造工程の説明に供する要部平面図である。
【図24】(a)は従来の縦型パワーMOSFETの一
部を示す平面図であり、図(b)は(a)のA−A断面
図である。
【図25】従来の縦型パワーMOSFETの製造工程の
説明に供する要部断面図である。
【図26】従来の縦型パワーMOSFETの製造工程の
説明に供する要部断面図である。
【図27】従来の縦型パワーMOSFETの製造工程の
説明に供する要部断面図である。
【図28】従来の縦型パワーMOSFETの製造工程の
説明に供する要部断面図である。
【図29】従来の縦型パワーMOSFETの製造工程の
説明に供する要部断面図である。
【図30】従来の縦型パワーMOSFETの製造工程の
説明に供する要部断面図である。
【図31】従来の縦型パワーMOSFETの製造工程の
説明に供する要部断面図である。
【図32】従来の縦型パワーMOSFETの製造工程の
説明に供する要部断面図である。
【図33】従来の縦型パワーMOSFETの製造工程の
説明に供する要部断面図である。
【図34】従来の縦型パワーMOSFETの製造工程の
説明に供する要部断面図である。
【図35】従来の縦型パワーMOSFETの製造工程の
説明に供する要部断面図である。
【図36】従来の縦型パワーMOSFETの製造工程の
説明に供する要部断面図である。
【符号の説明】
1 n+ 型半導体基板 2 n- 型エピタキシャル層 4 n+ 型ソース層 5 チャネル 6 n- 型ドレイン層 7 JFET部 8 ゲート酸化膜 9 ゲート電極 16 p型ベース層 19 ソース電極 20 ドレイン電極 50 U溝 51 U溝の内壁 65 LOCOS酸化膜 601 酸化炉 603 ウエハボート 700 水溶液 702 放電室 703 反応室 704 遮光布

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の一主面側に該半導体基板よ
    りも低不純物濃度であって第1導電型の半導体層を形成
    し、この低濃度の半導体層の表面を主表面としてその所
    定領域を選択酸化することにより、該所定領域の前記半
    導体層内に前記主表面より所定深さを有する選択酸化膜
    を形成する選択酸化工程と、 前記選択酸化膜の側面に接する前記半導体層表面にチャ
    ネルを形成すべく、第2導電型と第1導電型の不純物を
    前記主表面より拡散し、この拡散により前記チャネルの
    長さを規定すると同時に第2導電型のベース層と第1導
    電型のソース層を形成し、前記半導体層を第1導電型の
    ドレイン層とする不純物導入工程と、 前記選択酸化膜を除去して前記所定深さを有する溝構造
    を形成する選択酸化膜除去工程と、 前記チャネルとなる部分を含む前記溝の内壁を酸化して
    ゲート酸化膜とするゲート酸化膜形成工程と、 前記ゲート酸化膜上にゲート電極を形成するゲート電極
    形成工程と、 前記ソース層および前記ベース層にともに電気的に接触
    するソース電極と、前記半導体基板の他主面側に電気的
    に接触するドレイン電極とを形成するソース,ドレイン
    電極形成工程とを含む半導体装置の製造方法において、 前記半導体基板表面の面方位が{100}に設定され、
    前記選択酸化工程の耐酸化性マスクが前記半導体基板表
    面の<011>方向に対して略直角または略平行にパタ
    −ニングされ、前記溝の側面の面方位を{ABB}(た
    だしA、Bは整数)に設定することを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記溝の側面の面方位を{111}に設
    定することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板の一主面側に該半導体基板よ
    りも低不純物濃度であって第1導電型の半導体層を形成
    し、この低濃度の半導体層の表面を主表面としてその所
    定領域を選択酸化することにより、該所定領域の前記半
    導体層内に前記主表面より所定深さを有する選択酸化膜
    を形成する選択酸化工程と、 前記選択酸化膜の側面に接する前記半導体層表面にチャ
    ネルを形成すべく、第2導電型と第1導電型の不純物を
    前記主表面より拡散し、この拡散により前記チャネルの
    長さを規定すると同時に第2導電型のベース層と第1導
    電型のソース層を形成し、前記半導体層を第1導電型の
    ドレイン層とする不純物導入工程と、 この前記選択酸化膜を除去して前記所定深さを有する溝
    構造を形成する選択酸化膜除去工程と、 前記チャネルとなる部分を含む前記溝の内壁を酸化して
    ゲート酸化膜とするゲート酸化膜形成工程と、 前記ゲート酸化膜上にゲート電極を形成するゲート電極
    形成工程と、 前記ソース層および前記ベース層にともに電気的に接触
    するソース電極と、前記半導体基板の他主面側に電気的
    に接触するドレイン電極とを形成するソース,ドレイン
    電極形成工程とを含む半導体装置の製造方法において、 前記半導体基板表面の面方位が{100}に設定され、
    前記選択酸化工程の耐酸化性マスクが前記半導体基板表
    面の<001>方向に対して略直角または略平行にパタ
    −ニングされ、前記溝の側面の面方位が{AB0}(た
    だしA、Bは整数)に設定することを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記溝の側面の面方位を{110}に設
    定することを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板の一主面側に該半導体基板よ
    りも低不純物濃度であって第1導電型の半導体層を形成
    し、この低濃度の半導体層の表面を主表面としてその所
    定領域を選択酸化することにより、該所定領域の前記半
    導体層内に前記主表面より所定深さを有する選択酸化膜
    を形成する選択酸化工程と、 前記選択酸化膜の側面に接する前記半導体層表面にチャ
    ネルを形成すべく、前記選択酸化膜と自己整合的に順次
    第2導電型と第1導電型の不純物を前記主表面より二重
    拡散し、この二重拡散により前記チャネルの長さを規定
    すると同時に第2導電型のベース層と第1導電型のソー
    ス層を形成し、前記半導体層を第1導電型のドレイン層
    とする不純物導入工程と、 この二重拡散の後に前記選択酸化膜を除去して前記所定
    深さを有する溝構造を形成し、前記チャネルとなる部分
    を含む前記溝の内壁を酸化してゲート酸化膜とし、この
    ゲート酸化膜上にゲート電極を形成するゲート形成工程
    と、 前記ソース層および前記ベース層にともに電気的に接触
    するソース電極と、前記半導体基板の他主面側に電気的
    に接触するドレイン電極とを形成するソース,ドレイン
    電極形成工程とを含む半導体装置の製造方法において、 前記半導体基板表面の面方位が{100}に設定され、
    前記選択酸化工程の耐酸化性マスクが前記半導体基板表
    面の<011>方向に対して略直角または略平行にパタ
    −ニングされ、前記溝の側面の面方位を{ABB}(た
    だしA、Bは整数)に設定することを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記溝の側面の面方位を{111}に設
    定することを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 半導体基板の一主面側に該半導体基板よ
    りも低不純物濃度であって第1導電型の半導体層を形成
    し、この低濃度の半導体層の表面を主表面としてその所
    定領域を選択酸化することにより、該所定領域の前記半
    導体層内に前記主表面より所定深さを有する選択酸化膜
    を形成する選択酸化工程と、 前記選択酸化膜の側面に接する前記半導体層表面にチャ
    ネルを形成すべく、前記選択酸化膜と自己整合的に順次
    第2導電型と第1導電型の不純物を前記主表面より二重
    拡散し、この二重拡散により前記チャネルの長さを規定
    すると同時に第2導電型のベース層と第1導電型のソー
    ス層を形成し、前記半導体層を第1導電型のドレイン層
    とする不純物導入工程と、 この二重拡散の後に前記選択酸化膜を除去して前記所定
    深さを有する溝構造を形成し、前記チャネルとなる部分
    を含む前記溝の内壁を酸化してゲート酸化膜とし、この
    ゲート酸化膜上にゲート電極を形成するゲート形成工程
    と、 前記ソース層および前記ベース層にともに電気的に接触
    するソース電極と、前記半導体基板の他主面側に電気的
    に接触するドレイン電極とを形成するソース,ドレイン
    電極形成工程とを含む半導体装置の製造方法において、 前記半導体基板表面の面方位が{100}に設定され、
    前記選択酸化工程の耐酸化性マスクが前記半導体基板表
    面の<001>方向に対して略直角または略平行にパタ
    −ニングされ、前記溝の側面の面方位が{AB0}(た
    だしA、Bは整数)に設定することを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記溝の側面の面方位を{110}に設
    定することを特徴とする請求項7記載の半導体装置の製
    造方法。
JP6062448A 1991-07-26 1994-03-31 半導体装置の製造方法 Pending JPH07273327A (ja)

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