JPH0623176B2 - 非対称ジチオアセタール及びジチオケタールの製造方法 - Google Patents

非対称ジチオアセタール及びジチオケタールの製造方法

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JPH0623176B2
JPH0623176B2 JP1027745A JP2774589A JPH0623176B2 JP H0623176 B2 JPH0623176 B2 JP H0623176B2 JP 1027745 A JP1027745 A JP 1027745A JP 2774589 A JP2774589 A JP 2774589A JP H0623176 B2 JPH0623176 B2 JP H0623176B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアリールアルデヒド及びケトンから非対称ジチ
オアセタール及びジチオケタールを製造する新規な方法
に関する。更に詳細には本発明は特定の2−置換キノリ
ンジチアアルカンジオイックアシッド(alkanedioic aci
d)の製造方法に関する。
アルデヒド又はケトン前駆物質からジチオアセタール及
びジチオケタールを製造する様々な方法は当業界でよく
知られており特に2つのチオエーテル部分が同一である
か又は環状官能基の構成部分であるものである。例えば
チオール又は活性チオール試薬とカルボニル含有又は活
性カルボニル含有試薬との反応は対称及び環状ジチオア
セタール及びジチオケタールを生成することができる。
適当なルイス酸又はトリアルキルシリルハロゲン化物の
添加による活性化が報告されている。このように特定の
対称及び環状ジチオアセタールは三フッ化ホウ素エーテ
レートの存在下メルカプタンとアルデヒド(又は対応す
るジメチルアセタール)の反応により製造されていた。
C.D.パーコノック等、J.Med.Chem.第29巻、14
42〜1452頁(1986年)。しかしながら非対称ジチ
オアセタール及びジチオケタールの製造には特別の合成
問題が存在する。前述の反応に於て2種類の異なったチ
オールの混合物を使用した場合対称及び非対称生成物の
統計上の混合物を一成分としてのみ非対称生成物が生成
する。
非対称ジチオアセタール及びジチオケタールを製造する
1つの方法は存在する対称ジチオアセタール及びジチオ
ケタールを変性することを包含する、例えば同時係属中
の米国特許出願出願番号第011,181号、出願日1987
年2月5日。2つの同じチオエーテル部分の1つだけを
選択的に変性することはまれにしか有効でないために、
この方法が限定された適用性を有するにすぎないことが
予想される。
ヘミチオアセタールを製造する選択的方法が報告されて
いる。例えば種々のアルデヒド及びケトンと式RSSi(C
H3)3のアルキル−及びアリールチオシランとの反応は使
用される特定の条件に依存して式A で表わされるO−シリルヘミチオアセタール及びケター
ル又は式B で表わされるジチオアセタール及びジチオケタール 〔式中Rは特にアルキル、アルキレン(環状ジチオケタ
ールを生成する)又は他の飽和又は不飽和炭化水素類で
あり、アルデヒドに対するR′及びR″の1つは水素で
あり、別の1つは特にアルキル又は他の飽和又は不飽和
炭化水素類であり、ケトンに対するR′及びR″は独立
して特にアルキル、アルキレン(環状ケトンから誘導さ
れる)又は他の飽和又は不飽和炭化水素類である〕を生
成することが報告されている、D.V.エバンス等、J.
Am.Chem.Soc.第99巻、5009〜5017頁(197
7年)。しかしながら非対称ジチオアセタールの選択的
製造方法に対して実際的な方法は報告されていない。例
えばエバンスによって記載された方法は本発明で記載し
た2−置換キノリンジチアルカンジオイックアシッドの
製造に有用であることは見い出されていない。
キラルな非対称ジチオアセタールを製造する同時係属中
の米国特許出願番号第011,166号出願日1987年2月
5日の米国出願に記載される方法は、アルデヒドを式HS
R″のチオールと式HSC(O)R4のチオイックS−酸の混合
物と酸触媒反応させて式C (式中Ra及びRbは特に水素及び2−置換キノリン部分を
含む種々の置換基であることができ、R″は特にアルキ
ル及びカルボキシアルキルを含む種々の置換基であるこ
とができR4がキラル又はアキラルのアルキル又は任意に
置換されたアリールであることができる)で表わされる
化合物(統計分布成分の1成分として)を生成すること
を包含する。式Cの化合物のS−アシル基を塩基加水分
解した後生じたチオール遊離基をアルキル化すると式D (式中Ra、Rb、R″及びR4は上記の通り定義されR′は
特にアルキル及びカルボキシアルキルを含む種々の置換
基であることができる)で表わされるジチオアセタール
を生成する。米国出願番号第011,166号に記載される方
法は本発明で記載した化合物を製造するために使用する
ことができるが、使用される試薬及び条件が異なり生成
される中間体が異なり区別される。
本発明はアリールアルデヒド及びケトンから非対称ジチ
オアセタール及びジチオケタールを製造する特に有利な
二工程方法を提供する。
出願人は式I 〔式中Arは (a) {R4はi)水素 ii)C1〜C6アルキル iii)C1〜C6アルコキシ iv)ハロゲン v)シアノ vi)ニトロ vii)ホルミル viii)C2〜C6アルカノイル又は ix) (YはA)C2〜C6アルキレン B)C2〜C6アルケニレン又は C)C2〜C6アルキニレンであり、 R7、R8、R9及びR10は独立に A)水素 B)C1〜C6アルキル C)C1〜C6アルコキシ D)ハロゲン E)シアノ又は F)ニトロである)であり R5及びR6は独立に i)水素 ii)C1〜C6アルキル iii)C1〜C6アルコキシ iv)ハロゲン v)シアノ vi)ニトロ vii)ホルミル又は viii)C2〜C6アルカノイルである} (b)10は又は14核環炭素原子を有するアリール又は i)C1〜C6アルキル ii)C1〜C6アルコキシ iii)ハロゲン iv)シアノ v)ニトロ vi)ホルミル及び vii)C2〜C6アルカノイル からなる群から選択される1種以上の置換基で置換され
た該アリール (c)5又は6核環原子を有し、この少なくとも1核環原
子がO、S又はNであるヘテロアリール又は i)C1〜C6アルキル ii)C1〜C6アルコキシ iii)ハロゲン iv)シアノ及び v)ニトロ vi)ホルミル又は vii)C2〜C6アルカノイル からなる群から選択される1種以上の置換基で置換され
た該ヘテロアリールである。
R1は(a)水素 (b)C1〜C6アルキル (c)C2〜C6アルケニル (d)C3〜C7シクロアルキル (e)C4〜C11(シクロアルキル)アルキル又は (f)C7〜C14アラルキルである。
R2及びR3は独立に (a)C1〜C6アルキル (b)C2〜C6アルケニル (c)C3〜C7シクロアルキル (d)C4〜C11(シクロアルキル)アルキル (e)C7〜C14アラルキル (f)-(CH2)m-(C=O)-Z1 {Z1はi)ヒドロキシ ii)C1〜C6アルコシキ又は iii)NR11R12(R11及びR12は独立に水素又はC1〜C6アル
キルであり、一緒に結合したR11とR12はC2〜C6アルキレ
ンである)であり、 mは1〜10の整数である}又は (g)-(CH2)n-(C=O)-Z2 {Z2はi)ヒドロキシ ii)C1〜C6アルコキシ又は iii)NR13R14(R13及びR14は独立に水素又はC1〜C6アル
キルであり、一緒に結合したR13とR14はC2〜C6アルキレ
ンである)であり nは1〜10の整数である}である。〕 で表わされる非対称ジチオアセタール及びジチオケター
ルの有利な製造方法を発見した。
特に出願人は、 a)適当な有機溶媒中、適当なN−複素環触媒の存在下
で式 で表わされる化合物1モル部を式R2SHで表わされるチオ
ール約0.8〜1.2モル部と適当なヘキサアルキルジシラ
ザンの過剰量との混合物と反応させておき式 で表わされるトリアルキルシリル化ヘチミオアセタール
中間体を生成し、 b)このトリアルキルシリル化ヘチミオアセタール中間
体を適当な有機溶媒中適当なルイス酸の存在下で式R3SH
で表わされるチオールの少なくとも約0.8〜1.2モル部
と反応させておくことを特徴とする式Iの化合物の新規
な製造方法を発見した。
“C1〜C6アルキル”なる用語は1〜6個の炭素原子を有
する直鎖又は分枝鎖脂肪族炭化水素を意味し、低級アル
キルとも呼ばれる。C1〜C6アルキルの具体例はメチル、
エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル及びそ
の異性体である。同様にケイ素原子の置換基として使用
される場合の“アルキル”なる用語も1種以上の独立し
たC1〜C6アルキル基を表わす。
“C1〜C6アルコキシ”なる用語は、1〜6個の炭素原子
を有する直鎖又は分枝鎖アルキルオキシ基を意味する。
C1〜C6アルコキシの具体例はメトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ及
びその異性体である。
“C2〜C6アルカノイル”なる用語は、2〜6個の炭素原
子を有する直鎖又は分枝鎖アルカノイル基を意味する。
C2〜C6アルキルの具体例はアセチル、プロパノイル、ブ
タノイル、ペンタノイル、ヘキサノイル及びその異性体
である。
“C2〜C6アルキレン”なる用語は、2個の異なる炭素原
子に於て置換される脂肪族炭化水素鎖を意味する。C2
C6アルキレンの具体例は-(CH2)2-、-(CH2)3-、-(CH2)
4-、-(CH2)5-、-(CH2)6-及びその異性体である。Z1又は
Z2の環形成窒素置換基として使用される場合、C2〜C6
ルキレン鎖は、NR11R12又はNR13R14の窒素原子と結合し
て1−アザシクロアルキル基、1−アザシクロプロピ
ル、1−アザシクロブチル、1−アザシクロペンチル、
1−アザシクロヘキシル及び1−アザシクロヘプチルを
形成する。
“C2〜C6アルケニレン”なる用語は2個の異なる炭素原
子に於て置換され、1個の炭素−炭素二重結合を含む脂
肪族炭化水素鎖を意味する。C2〜C6アルケニレンの具体
例は、-CH=CH-、-CH=CHCH2-、-CH2CH=CH-、-CH=CHC
H2CH2-、-CH2CH=CHCH2-、-CH2CH2CH=CH-等及びその異
性体である。
“C2〜C6アルキニレン”なる用語は2個の異なる炭素原
子に於て置換され、1個の炭素原子−炭素三重結合を含
む脂肪族炭化水素鎖を意味する。C2〜C6アルケニレンの
具体例は-C≡C-、-C≡CCH2-、-CH2C≡C-、-C≡CCH2CH
2-、-CH2C≡CCH2-、-CH2CH2C≡C-等及びその異性体であ
る。
“10又は14核環炭素原子を有するアリール”は2又
は3個の縮合環を有する芳香族炭化水素置換基を意味す
る。かかるアリール基の具体例には1−ナフチル、2−
ナフチル及びアントラセン及びフェナントレンから誘導
される種々の置換基を包含する。
“ヘテロアリール”なる用語は5又は6核環原子を有す
る芳香族環系を意味し、その少なくとも1核環原子は独
立にN、O又はSであり残りは炭素である。5又は6核
環原子を有するヘテロアリールの具体例には1−、2−
及び3−ピロリル、1−、2−及び4−イミダゾリル、
2−及び3−チエニル、2−及び3−フラニル、2−、
3−及び4−ピリジニル、2−及び4−ピリミジニル、
s−トリアジニル、3−、4−及び5−イソキサゾリ
ル、3−、4−及び5−イソチアゾリル及び当業界で既
知の他の基を包含する。
“C3〜C6アルケニル”なる用語は3〜6個の炭素原子を
有し、1個の炭素−炭素二重結合を有する直鎖又は分枝
鎖炭化水素基を意味する。C3〜C6アルキルの具体例はア
リル、2−及び3−ブテニル、2−、3−及び4−ペン
テニル、2−、3−、4−及び5−ヘキセニル及びその
異性体である。
“C3〜C7シクロアルキル”なる用語は、環内に3〜7個
の炭素原子を有する飽和単環炭化水素基を意味する。C3
〜C7シクロアルキルの具体例はシクロプロピル、シクロ
ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘ
プチルである。
“C4〜C11(シクロアルキル)アルキル”なる用語は炭
素原子の合計数が4〜11の範囲であるようなシクロア
ルキル基を有する直鎖又は分枝鎖アルキル基を意味す
る。C4〜C11(シクロアルキル)アルキルの具体例はシ
クロプロピルメチル、シクロプロピルエチル、シクロプ
ロピルプロピル、シクロブチルメチル、シクロブチルエ
チル、シクロペンチルメチル、シクロペンチルエチル、
シクロヘキシルメチル、シクロヘキシルエチル、シクロ
へプチルメチル、シクロヘプチルエチル等及びその異性
体である。
“C7〜C14アラルキル”なる用語は、炭素原子の合計数
が7〜14の範囲であるようなフェニル又はナフチル基
を有する直鎖又は分枝鎖アルキル基を意味する。C7〜C
14アラルキルの具体例は、ベンジル、フェネチル、フェ
ニルプロピル、(1−ナフチル)メチル、(2−ナフチ
ル)メチル、(1−ナフチル)エチル、(2−ナフチ
ル)エチル等及びその異性体である。
ハロゲンの具体例はフッ素、塩素、臭素及びヨウ素であ
る。
本発明の方法は次の図式Aで例示される一般操作によっ
て達成することができる。種々の置換基は特にことわら
ない限り上記式Iの通り定義される。
図式A 式IIIのトリアルキルシリル化ヘミチオアセタール中間
体は適当なN−複素環触媒を含む適当な有機溶媒中式II
のアルデヒド又はケトンを式R2SHのチオール約0.8〜1.
2モル部及び適当なヘキサアルキルジシラザンの過剰量
と反応させることにより生成することができる。この反
応の記載に使用される場合式IIの化合物1モル当り約0.
8〜1.2モルの範囲は不十分な量のチオールR2SHを使用
することによって起こる式IIの未反応化合物の量を最小
にし、同時に過剰のチオールR2SHを使用することによっ
て起こる対称ジチオアセタール及びジチオケタールの量
を最小にすることが望ましいことを表わしている。従っ
て式IIIのトリアルキルシリル化ヘミチオアセタール中
間体を生成する反応は広範囲の反応物割合にわたって進
行するが式R2SHのチオールの好ましい量は式IIのアルデ
ヒド又はケトンに対して約等モルである。
適当なヘキサアルキルジシラザンは式(アルキル)Si
NHSi(アルキル)(アルキルは1種以上の独立したC1
〜C6アルキル基を表わす)で表わされる化合物であり、
適当なN−複素環の存在下式IIのアルデヒド及びケトン
と容易に反応して式IIIのトリアルキルシリル化ヘミチ
オアセタール中間体を生成する。更に適当なヘキサアル
キルジシラザンは式IIIの化合物から式R3SHのチオール
に容易に置き換えることができるトリアルキルシリルオ
キシ基を生成して式Iのジチオアセタール及びジチオケ
タールを生成することが特徴である。ヘキサアルキルジ
シラザンの具体例にはヘキサメチルジシラザン、ヘキサ
エチルジシラザン等及びその異性体を包含する。好まし
いヘキサアルキルジシラザンはヘキサメチルジシラザン
である。この反応の記載に使用される場合“過剰のヘキ
サアルキルジシラザン”は式IIの化合物1モル当り約1
〜3モルの範囲のヘキサアルキルジシラザンを包含す
る。式IIIのトリアルキルシリル化ヘミチオアセタール
中間体を生成する反応は多量のヘキサアルキルジシラザ
ンを使用して進行はするがそのような多量は不要であり
不経済である。ヘキサメチルジシラザンの好ましい量
は、式IIの化合物1モル当り約2モルである。
適当なN−複素環触媒は環窒素含有芳香族化合物であり
式IIIのトリアルキルシリル化ヘミチオアセタール中間
体の生成を促進するがこれ自体は他の化学試薬、中間体
又は反応生成物と反応して有為量の副生成物を生成しな
い。N−複素環触媒の具体例にはピロール、ピラゾー
ル、イミダゾール、ピリミジン、インドール、インダゾ
ール及び当業界で既知の他の基を包含する。好ましいN
−複素環触媒はイミダゾールである。
適当なヘキサアルキルジシラザン及び適当なN−複素環
触媒の組合わせは式IIIの中間体の収量及び精製の改良
を促進し、式Iの非対称ジチオアセタール及びジチオケ
タールの精製を平易にする。例えばヘキサメチルジシラ
ザンとイミダゾールの組合わせは以下の実施例3に例示
されるトリメチルシリル化ヘミチオアセタール中間体を
きれいに生成するが試薬トリメチルシリルイミダゾール
のほぼ化学量論量は収量を減少し精製を複雑にする副生
成物(以下の実施例で例示される)を生じる。実施例4
に例示される副生成物が精製を複雑にすることがある一
態様は後の工程に於て対応するアルデヒドとほとんど同
じ方法で反応することができることである。即ち副生成
物は後に望ましい非対称ジチオアセタールと望ましくな
い対称ジチオアセタールの統計上の混合物を生成し、従
って工程全体の選択性を低下させてしまう。
式IIIのトリアルキルシリル化ヘミチオアセタール中間
体の生成に適当な有機溶媒は種々の反応物を溶解又は懸
濁させることができるがその他では化学的に不活性であ
る有機液体である。適当な有機溶媒の具体例にはアルカ
ン及びシクロアルカン;ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、テトラヒドロピラン及びジオキサンのような
エーテル及び環状エーテル;ベンゼントルエン及びキシ
レンのような芳香族炭化水素;クロロホルム、ジクロロ
メタン及び二塩化エチレンのようなハロカーボン;アセ
トニトリル及びプロパンニトリルのようなシクロアルカ
ン;及び当業界で既知の他の有機溶媒を包含する。好ま
しい有機溶媒はジクロロメタンである。
式Iの非対称ジチオアセタール及びジチオケタールは適
当な有機溶媒中適当なルイス酸の存在下式IIIのトリア
ルキルシリル化ヘミチオアセタール中間体を式R3SHのチ
オールの少なくとも約0.8〜1.2モル部と反応させて生
成することができる。適当なルイス酸は電子の乏しい無
機化合物又はその解離錯体であり、式Iの化合物の生成
を促進するが、それ自体は他の化学試薬、中間体又は反
応生成物と反応して有為量の副生成物を生成しない。適
当なルイス酸の具体例には三フッ化ホウ素又は三フッ化
ホウ素エーテレート、四塩化チタン、チタンテトライソ
プロポキシド、三塩化アルミニウム、塩化亜鉛等を包含
する。好ましいルイス酸は三フッ化ホウ素エーテレート
である。
式IIIの化合物を式Iの非対称ジチオアセタール及びジ
チオケタールに転化するのに適当な有機溶媒は種々の反
応物を溶解又は懸濁させることができ他の点では化学的
に不活性である有機液体である。適当な有機溶媒の具体
例にはアルカン及びシクロアルカン;ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン及びジオ
キサンのようなエーテル及び環状エーテル;酢酸エチル
のようなアルカノエート;ベンゼン、トルエン及びキシ
レンのような芳香族炭化水素;クロロホルム、ジクロロ
メタン及び二塩化エチレンのようなハロカーボン;ジエ
チルカーボネート及びプロピレンカーボネートのような
ジアルキルカーボネート及び環状カーボネート;ニトロ
メタンのようなニトロアルカン及び当業界で既知の他の
有機溶媒を包含する。好ましい有機溶媒にはジクロロメ
タン、ジエチルカーボネート、プロピレンカーボネート
及びニトロメタンを包含する。
図式Aの反応は比較的広範囲の温度、典型的には約−8
0〜80℃にわたって操作することができる。好ましい
温度範囲は第1工程に対して約15〜30℃、第2工程に
対して約−50〜−10℃である。
以下の図式Bに示される操作は本発明の更に詳しい実施
態様を示す。種々の置換基は特にことわらない限り上記
式Iの通り定義される。
図式B 式VIのアルデヒドは当業界で既知のいくつかの方法のい
ずれかにより製造することができる。例えば好ましい方
法は縮合媒質として酸無水物のような当業界で既知のい
くつかの縮合剤のいずれかを使用して加熱有機溶媒中で
式IV及びVの化合物を縮合することを包含する。好まし
い縮合媒質は還流キシレン中無水酢酸である。
式IIIの化合物を製造するために上述した方法を使用し
て(図式A参照)、式VIのアルデヒドを式HS-(CH2)n-(C
=O)-Z2のチオールと反応させて式VII(Yは-CH=CH-で
ある)のトリアルキルシリル化ヘミチオアセタール中間
体に転化することができる。
式Iの化合物を製造するために上述した方法を使用して
(図式A参照)、式VIIのトリアルキルシリル化ヘミチ
オアセタール中間体を式HS-(CH2)m-(C=O)-Z1のチオー
ルと反応させて式VIII(Yは-CH=CH-である)の非対称
ジチオアセタールに転化することができる。
所望されるならば式VIの化合物の橋かけアルケニレン基
-CH=CH-は当業界で既知の方法を使用して二重結合の選
択還元により対応できるアルキレン基-CH2CH2-に転化す
ることができる。次いで化合物VIの代わりに化合物VIの
アルキレン類似体を使用してYが-CH2CH2-である化合物
VII及びVIIIのアルキレン類似体を上述の通り製造する
ことができる。
Z1及びZ2がエステル基を形成する場合遊離カルボン酸官
能基に対する加水分解は当業界で既知の方法を使用して
行なうことができる。
以下の図式Cに示される操作は本発明の別の詳細な実施
態様を例示するものである。種々の置換基は特にことわ
らない限り上記式Iの通り定義される。
図式C 式IIIの化合物を製造するために上述した方法を使用し
て(図式A参照)、式Vのアルデヒドを式HS-(CH2)n-(C
=O)-Z2のチオールと反応させて式IXのトリアルキルシ
リル化ヘミチオアセタールベンズアルデヒド中間体に転
化することができる。
式Iの化合物を製造するために上述した方法を使用して
(図式A参照)、式IXのトリアルキルシリル化ヘミチオ
アセタールベンズアルデヒド中間体を式HS-(CH2)m-(C=
O)-Z1のチオールと反応させて式Xの非対称ジチオアセ
タールベンズアルデヒドに転化することができる。
式VIの化合物を製造するために上述した方法を使用して
(図式B参照)、式Xの非対称ジチオアセタールベンズ
アルデヒドをYが-CH=CH-である式VIIIの化合物に転化
することができる。所望されるならば、式Xの化合物の
橋かけアルケニレン基-CH=CH-は当業界で既知の方法を
使用して二重結合を選択還元させることにより対応する
アルキレン基-CH2CH2-に転化することができる。
本発明の好ましい実施態様には、 a)適当な有機溶媒中イミダゾールの存在下で式 で表わされる化合物1モル部を式 HS-(CH2)n-(C=O)-Z2で表わされるチオール約0.8〜1.
2モル部とヘキサメチルジシラザンの過剰量との混合物
を反応させておき式 で表わされるトリメチルシリル化ヘミチオアセタール中
間体を生成し、 b)このトリメチルシリル化ヘミチオアセタール中間体
を適当な有機溶媒中三フッ化ホウ素エーテレートの存在
下で式HS-(CH2)m-(C=O)-Z1で表わされるチオールの少
なくとも約0.8〜1.2モル部と反応させておくことを特
徴とする一般式 〔式中R8は(a)水素 (b)C1〜C6アルキル (c)C1〜C6アルコキシ又は (d)ハロゲンである。
Yは(a)C2〜C6アルキレン又は (b)C2〜C6アルケニレンである。
Z1はC1〜C6アルコキシ又はNR11R12(R11及びR12は独立に
水素又はC1〜C6アルキルである)である。
Z2はC1〜C6アルコキシ又はNR13R14(R13及びR14は独立に
水素又はC1〜C6アルキルである)であり m及びnは独立に1〜4の整数である。〕 で表わされる化合物の製造方法を包含する。
本発明の最も好ましい実施態様は a)適当な有機溶媒中イミダゾールの存在下で式 を式HS-(CH2)2-(C=O)-Z2で表わされるチオール約0.8
〜1.2モル部とヘキサメチルジシラザンの過剰量と混合
物と反応させておき式 で表わされるトリメチルシリル化ヘミチオアセタール中
間体を生成し、 b)このトリメチルシリル化ヘミチオアセタール中間体
を適当な有機溶媒中、三フッ化ホウ素エーテレートの存
在下式HS-(CH2)2-(C=O)-Z1で表わされるチオールの少
なくとも約0.8〜1.2モル部と反応させることを特徴と
する次の式 〔式中Z1はC1〜C6アルコキシであり、Z2はNR13R14(R13
及びR14は独立にC1〜C6アルキルである)であるか又はZ
1はNR11R12(R11及びR12は独立にC1〜C6アルキルであ
る)でありZ2はC1〜C6アルコキシである。〕 で表わされる化合物の製造方法を包含する。
更に以下の実施例は本発明の方法の詳細を例示する。前
述の説明で示された発明はこれらの実施例によって精神
或いは範囲のいずれに於ても解釈又は限定されるべきで
はない。以下の製造操作の条件及び方法の既知の変動を
これらの化合物を製造するために使用することができる
ことは当業者は容易に理解するであろう。温度は全て特
にことわらない限り℃である。
実施例1 3−〔2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル〕
ベンズアルデヒド 予め100°に加熱したキシレン15に7−クロロキ
ナルジン(3kg、16.9モル、C.M.Leir、J.Org.Chem.第
42巻、911〜913頁(1977年)参照)、イソ
フタルアルデヒド(3.4kg、25.3モル)及び無水酢酸
(4.69、5.07kg、49.7モル)を順次添加した。
混合液を約8〜9時間加熱還流した後室温に冷却した。
ヘキサン(16)を加え生じた沈殿を濾過によって集
めた。酢酸エチルで再結晶して純粋な標記化合物が生成
した(67%)。
実施例2 3−メルカプト−N,N−ジメチルプロパンアミド 窒素下約0°に冷却したN,N−ジメチルアクリルアミ
ド(1.24、1.19kg、約12モル)にチオ酢酸(0.
85、915kg、約12モル)を2時間にわたって加
えた。混合液を室温で少なくとも4時間放置した後メタ
ノール(6)を加えこの溶液を約0°に冷却した。水
性3N水酸化ナトリウム(6)を温度が15〜20°
に維持されるように加えた。次に混合液を約20°で2
時間攪拌し、約0°に冷却し、水性12N塩酸を温度が
15〜20°に維持されるように加えて中和した(pH7.
5まで)。混合液を真空中で濃縮してメタノールを除去
し、水性濃縮物をジクロロメタンで抽出した(4バッ
チで4回)。有機抽出液を飽和水性塩化ナトリウム(2
)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し濾過し、真空
中で油状物質に濃縮した。減圧蒸留(2mmHgで95〜100
°)して標記化合物1282g(80.2%)を生成し
た。
実施例3 3−〔〔〔3−〔2−(7−クロロ−2−キノリニル)
エテニル〕フェニル〕〔(トリメチルシリル)オキシ〕
メチル〕チオ〕−N,N−ジメチルプロパンアミド 窒素雰囲気下ジクロロメタン20m中3−〔2−(7
−クロロキノリン−2−イル)エテニル〕ベンズアルデ
ヒド(2.94g、10ミリモル、実施例1参照)の懸濁
液にイミダゾール(136mg、2ミリモル)及び3−メ
ルカプト−N,N−ジメチルプロパンアミド(1.38m
、1.47g、11ミリモル、実施例2参照)を加え
た。次いでヘキサメチルジシラザン(4.22m、3.2
3g、20ミリモル)を攪拌しながら迅速に加えた。3
時間後更にジクロロメタン10mを加え更に40時間攪
拌を続けた。痕跡固形分を濾過によって除去し、濾液を
真空中で油状物質に濃縮した。真空下で一晩乾燥して標
記化合物を粘性油状物質として生成し、NMR分光分析
は未反応アルデヒドを含有しないことを示した。油状標
記化合物は精製せずに次の反応で使用した。
実施例4 3−〔〔〔3−〔2−(7−クロロ−2−キノリニル)
エテニル〕フェニル〕〔(トリメチルシリル)オキシ〕
メチル〕チオ〕−N,N−ジメチルプロパンアミド 別法 CD2Cl2(NMR分光分析管内)中3−〔2−(7−クロ
ロキノリン−2−イル)エテニル〕ベンズアルデヒド
(16.8mg、実施例1参照)及び3−メルカプト−N,
N−ジメチルプロパンアミド(8.6μ)の混合液にト
リメチルシリルイミダゾール(11μ)を加えた。2
1/2時間後、nmr分光分析は未反応3−メルカプト−N,
N−ジメチルプロパンアミド、3−〔〔〔3−〔2−
(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル〕フェニル〕
〔(トリメチルシリル)オキシ〕メチル〕チオ〕−N,
N−ジメチルプロパンアミド及び次の式 を有するイミダゾール付加物の混合物を示した。生成物
を反応混合物から分離しなかった。
実施例5 メチル5−〔3−〔2−(7−クロロ−2−キノリニ
ル)エテニル〕フェニル〕−8−ジメチルカルバミル−
4,6−ジチアオクタノエート ジクロロメタン40m中3−〔〔〔3−〔2−(7−
クロロ−2−キノリニル)エテニル〕フェニル〕〔(ト
リメチルシリル)オキシ〕メチル〕チオ〕−N,N−ジ
メチルプロパンアミド(実施例3参照)の冷却(約−4
0°)溶液にメチル3−メルカプトプロパノエート(1.
1m、1.20g、10ミリモル)次に三フッ化ホウ素
エーテレート(3.7m、4.26g、30ミリモル)を
加えた。−40°で71/2時間後、反応物を約−20°
に暖めておき、ジクロロメタン10mで希釈した。約
15分後、反応物を10%水性炭酸ナトリウム(125
m)で急冷し、更にジクロロメタン100mで希釈
した。有機層を分離した後、水性炭酸ナトリウム、水及
び食塩水で順次洗浄した。有機層を再び分離し、無水炭
酸カリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。1H N
MR分光分析及び高性能逆相クロマトグラフィで定量した
場合、生じた粗生成物は非対称標記化合物(14モル
部)、対応する対称ジエステル化合物(1モル部)及び
対応する対称ジアミド化合物(1モル部)の高選択性混
合物の78%収率を含有した。粗生成物のシリカゲルに
よるクロマトグラフィ及び酢酸エチル−ヘキサンから結
晶化して標記化合物、m.p.108〜109°を生成し
た。構造認定はNMR分光分析により確認した。1 H NMR(CDCl3):δ(ppm)2.55(4H、m);2.85(4H、m);2.91
(6H、br s);3.67(3H,s);5.06(1H,s);7.35-8.16(11H、
m) 実施例6 メチル5−〔3−〔2−(7−クロロ−2−キノリニ
ル)エテニル〕フェニル〕−8−ジメチルカルバミル−
4,6−ジチアオクタノエート 別法 標記化合物を次の変更を使用して実施例5の一般方法に
より種々の溶媒中で製造した。
適当な溶媒2.0m中3−〔〔〔3−〔2−(7−クロ
ロ−2−キノリニル)エテニル〕フェニル〕〔(トリメ
チルシリル)オキシ〕メチル〕チオ〕−N,N−ジメチ
ルプロパンアミド(0.31ミリモル、実施例3参照)の冷
却(約−40°)溶液にメチル3−メルカプトプロパノ
エート(40μ、0.35ミリモル)次いで三フッ化ホウ
素エーテレート(0.15m、1.2ミリモル)を加え
た。−40°で2時間後、反応物を10%水性炭酸ナト
リウム(10m)で急冷し、更に酢酸エチル10m
で希釈した。有機層を分離した後、水及び食塩水で順次
洗浄した。有機層を再び分離し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。1H NMR分光分析及
び高性能逆相クロマトグラフィにより定量すると、生じ
た粗生成物は、非対称標記化合物、対応する対称ジエス
テル化合物及び対応する対称ジアミド化合物の高選択性
混合物を含有した。以下の表Iは、使用した各溶媒に対
する収率及び生成物比を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 323/22 7419−4H 323/56 7419−4H 323/60 7419−4H C07D 215/12 215/18 // C07B 61/00 300 C07F 7/18 A 8018−4H (72)発明者 ジヨニー エル.リーザー,ジユニア アメリカ合衆国,08854 ニユージヤーシ イ,ピスカタウエイ,プレザント ヴユー ドライヴ 42 (72)発明者 ポール ジエー.レイダー アメリカ合衆国,07090 ニユージヤーシ イ,ウエストフイールド,キムボール ア ヴエニユー 621 (72)発明者 ロバート エー.リーマー アメリカ合衆国,07003 ニユージヤーシ イ,ブルームフイールド,マオリス アヴ エニユー 114

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)適当な有機溶媒中、適当なN−複素環
    触媒の存在下で式 で表わされる化合物1モル部を式R2SHで表わされるチオ
    ール約0.8〜1.2モル部と適当なヘキサアルキルジシラ
    ザンの過剰量との混合物と反応させておき、式 で表わされるトリアルキルシリル化ヘミチオアセタール
    中間体を生成し、 b)このトリアルキルシリル化ヘミチオアセタール中間
    体を適当な有機溶媒中、適当なルイス酸の存在下で式R3
    SHで表わされるチオールの少なくとも約0.8〜1.2モル
    部と反応させておくことを特徴とする式 〔式中、Arは (a) {R4はi)水素 ii)C1〜C6アルキル iii)C1〜C6アルコキシ iv)ハロゲン v)シアノ vi)ニトロ vii)ホルミル viii)C2〜C6アルカノイル又は ix) (YはA)C2〜C6アルキレン B)C2〜C6アルケニレン又は C)C2〜C6アルキニレンであり、 R7、R8、R9及びR10は独立に A)水素 B)C1〜C6アルキル C)C1〜C6アルコキシ D)ハロゲン E)シアノ又は F)ニトロである)であり R5及びR6は独立に i)水素 ii)C1〜C6アルキル iii)C1〜C6アルコキシ iv)ハロゲン v)シアノ vi)ニトロ vii)ホルミル又は viii)C2〜C6アルカノイルである} (b)10又は14核環炭素原子を有するアリール又は i)C1〜C6アルキル ii)C1〜C6アルコキシ iii)ハロゲン iv)シアノ v)ニトロ vi)ホルミル及び vii)C2〜C6アルカノイル からなる群から選択される1種以上の置換基で置換され
    た該アリール (c)5又は6核環原子を有し、この少なくとも1核環原
    子がO、S又はNであるヘテロアリール又は i)C1〜C6アルキル ii)C1〜C6アルコキシ iii)ハロゲン iv)シアノ v)ニトロ vi)ホルミル及び vii)C2〜C6アルカノイル から成る群から選択される1種以上の置換基で置換され
    た該ヘテロアリールである。 R1は(a)水素 (b)C2〜C6アルキル (c)C2〜C6アルケニル (d)C3〜C7シクロアルキル (e)C4〜C11(シクロアルキル)アルキル又は (f)C7〜C14アラルキルである。 R2及びR3は独立に (a)C1〜C6アルキル (b)C2〜C6アルケニル (c)C3〜C7シクロアルキル (d)C4〜C11(シクロアルキル)アルキル (e)C7〜C14アラルキル (f)-(CH2)m-(C=O)-Z1 {Z1はi)ヒドロキシ ii)C1〜C6アルコキシ又は iii)NR11R12(R11及びR12は独立に水素又はC1〜C6アル
    キルであり、一緒に結合したR11とR12はC2〜C6アルキレ
    ンである)であり mは1〜10の整数である}又は (g)-(CH2)n-(C=O)-Z2 {Z2はi)ヒドロキシ ii)C1〜C6アルコキシ又は iii)NR13R14(R13及びR14は独立に水素又はC1〜C6アル
    キルであり、一緒に結合したR13とR14はC2〜C6アルキレ
    ンである)であり nは1〜10の整数である}である。〕 を有する化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】a)適当な有機溶媒中、適当なN−複素環
    触媒の存在下で で表わされる化合物1モル部を式R3SHで表わされるチオ
    ール約0.8〜1.2モル部と適当なヘキサアルキルジシラ
    ザンの過剰量との混合物と反応させておき、式 で表わされるトリアルキルシリル化ヘミチオアセタール
    中間体を生成し、 b)このトリアルキルシリル化ヘミチオアセタール中間
    体を適当な有機溶媒中、適当なルイス酸の存在下で式R3
    SHで表わされるチオールの少なくとも約0.8〜1.2モル
    部と反応させておくことを特徴とする式 〔式中R1は (a)水素 (b)C1〜C6アルキル (c)C2〜C6アルケニル (d)C3〜C7シクロアルキル (e)C4〜C11(シクロアルキル)アルキル又は (f)C7〜C14アラルキルである。 R2及びR3は独立に (a)C1〜C6アルキル (b)C1〜C6アルケニル (c)C3〜C7シクロアルキル (d)C4〜C11(シクロアルキル)アルキル (e)C7〜C14アラルキル (f)-(CH2)m-(C=O)-Z1 {Z1はi)C1〜C6アルコキシ又は ii)NR11R12(R11及びR12は独立に水素又はC1〜C6アル
    キルであり一緒に結合したR11とR12はC2〜C6のアルキレ
    ンである)であり mは1〜10の整数である}又は (g)-(CH2)n-(C=O)-Z2 {Z2はi)C1〜C6アルコキシ又は ii)NR13R14(R13及びR14は独立に水素又はC1〜C6アル
    キルであり、一緒に結合したR13とR14はC2〜C6アルキレ
    ンである)であり nは1〜10の整数である}である。 R5、R6、R7、R8、R9及びR10は独立に (a)水素 (b)C1〜C6アルキル (c)C1〜C6アルコキシ (d)ハロゲン (e)シアノ又は (f)ニトロである。 Yは (a)C2〜C6アルキレン (b)C2〜C6アルケニレン又は (c)C2〜C6アルキニレンである。〕 を有する化合物を製造する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】a)適当な有機溶媒中、適当なN−複素環
    触媒の存在下で式 で表わされる化合物1モル部を式R3SHで表わされるチオ
    ール約0.8〜1.2モル部と適当なヘキサアルキルジシラ
    ザンの過剰量との混合物と反応させておき式 で表わされるトリアルキルシリル化ヘミチオアセタール
    中間体を生成し、 b)このトリアルキルシリル化ヘミチオアセタール中間
    体を適当な有機溶媒中、適当なルイス酸の存在下で式R3
    SHで表わされるチオールの少なくとも約0.8〜1.2モル
    部と反応させておくことを特徴とする式 〔式中R1は (a)水素 (b)C1〜C6アルキル (c)C2〜C6アルケニル (d)C3〜C7シクロアルキル (e)C4〜C11(シクロアルキル)アルキル又は (f)C7〜C14アラルキルである。 R2及びR3は独立に (a)C1〜C6アルキル (b)C2〜C6アルケニル (c)C3〜C7シクロアルキル (d)C4〜C11(シクロアルキル)アルキル (e)C7〜C14アラルキル (f)-(CH2)m-(C=O)-Z1 {Z1はi)C1〜C6アルコキシ又は ii)NR11R12(R11及びR12は独立に水素又はC1〜C6アル
    キルであり、一緒に結合したR11とR12はC2〜C6のアルキ
    レンである)であり mは1〜10の整数である}又は (g)-(CH2)n-(C=O)-Z2 {Z2はi)C1〜C6アルコキシ又は ii)NR13R14(R13及びR14は独立に水素又はC1〜C6アル
    キルであり、一緒に結合したR13とR14はC2〜C6アルキレ
    ンである)であり nは1〜10の整数である}である。 R8は(a)水素 (b)C1〜C6アルキル (c)C1〜C6アルコキシ (d)ハロゲン (e)シアノ又は (f)ニトロである。 Yは(a)C2〜C6アルキレン (b)C2〜C6アルケニレン又は (c)C2〜C6アルキニレンである。〕 を有する化合物を製造する請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】ヘキサアルキルジシラザンがヘキサメチル
    ジシラザンである請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】N−複素環触媒がイミダゾールである請求
    項3記載の方法。
  6. 【請求項6】ルイス酸が三フッ化ホウ素エーテレートで
    ある請求項3記載の方法。
  7. 【請求項7】a)適当な有機溶媒中、イミダゾールの存
    在下で式 で表わされる化合物1モル部を式 HS-(CH2)n-(C=O)-Z2で表わされるチオール約0.8〜1.
    2モル部とヘキサメチルジシラザンの過剰量との混合物
    と反応させておき、式 で表わされるトリメチルシリル化ヘミチオアセタール中
    間体を生成し、 b)このトリメチルシリル化ヘミチオアセタール中間体
    を適当な有機溶媒中、三フッ化ホウ素エーテレートの存
    在下で式 HS-(CH2)m-(C=O)-Z1で表わされるチオールの少なくと
    も約0.8〜1.2モル部と反応させておくことを特徴とす
    る式 〔式中R8は (a)水素 (b)C1〜C6アルキル (c)C1〜C6アルコキシ又は (d)ハロゲンである。 Yは(a)C2〜C6アルキレン又は (b)C2〜C6アルケニレンである。 Z1はC1〜C6アルコキシ又はNR11R12(R11及びR12は独立
    に水素又はC1〜C6アルキルである)である。 Z2はC1〜C6アルコキシ又はNR13R14(R13及びR14は独立
    に水素又はC1〜C6アルキルである)である。 m及びnは独立に1〜10の整数である。〕 を有する化合物を製造する請求項3記載の方法。
  8. 【請求項8】a)適当な有機溶媒中、イミダゾールの存
    在下で式 で表わされる化合物1モル部を式 HS-(CH2)2-(C=O)-Z2で表わされるチオール約0.8〜1.
    2モル部とヘキサメチルジシラザンの過剰量との混合物
    と反応させておき式 で表わされるトリメチルシリル化ヘミチオアセタール中
    間体を生成し、 b)このトリメチルシリル化ヘミチオアセタール中間体
    を適当な有機溶媒中、三フッ化ホウ素エーテレートの存
    在下で式 HS-(CH2)2-(C=O)-Z1で表わされるチオールの少なくと
    も約0.8〜1.2モル部と反応させておくことを特徴とす
    る式 〔式中Z1はC1〜C6アルコキシ又はNR11R12(R11及びR12
    は独立に水素又はC1〜C6アルキルである)である。 Z2はC1〜C6アルコキシ又はNR13R14(R13及びR14は独立
    に水素又はC1〜C6アルキルである)である。〕 を有する化合物を製造する請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】Z1がC1〜C6アルコキシであり、Z2がNR13R
    14(R13及びR14は独立に水素又はC1〜C6アルキルであ
    る)である請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】Z1がメトキシであり、Z2がN(CH3)2であ
    る請求項8記載の方法。
  11. 【請求項11】有機溶媒がジクロロメタン、ジエチルカ
    ーボネート、プロピレンカーボネート又はニトロメタン
    である請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】a)ジクロロメタン中、イミダゾールの
    存在下で式 で表わされる化合物1モル部を HS-(CH2)2-CON(CH3)2約0.8〜1.2モル部とヘキサメチ
    ルジシラザンの過剰量との混合物と反応させておき式 で表わされるトリメチルシリル化ヘミチオアセタール中
    間体を生成し、 b)このトリメチルシリル化ヘミチオアセタール中間体
    をジクロロメタン、ジエチルカーボネート、プロピレン
    カーボネート又はニトロメタン中三フッ化ホウ素エーテ
    レートの存在下でHS-(CH2)2-COOCH3の少なくとも約0.8
    〜1.2モル部と反応させておくことを特徴とする式 を有するメチル5−〔3−〔2−(7−クロロ−2−キ
    ノリニル)エテニル〕フェニル〕−8−ジメチルカルバ
    ミル−4,6−ジチアオクタノエートを製造する請求項
    11記載の方法。
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