JPH06229659A - 低温庫 - Google Patents

低温庫

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JPH06229659A
JPH06229659A JP3491393A JP3491393A JPH06229659A JP H06229659 A JPH06229659 A JP H06229659A JP 3491393 A JP3491393 A JP 3491393A JP 3491393 A JP3491393 A JP 3491393A JP H06229659 A JPH06229659 A JP H06229659A
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Tokutaro Mase
徳太郎 間瀬
Yutaka Shimose
裕 下瀬
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 間接冷却式の低温庫において、内箱天壁下面
への結露を良好に抑制、或いは解消する。 【構成】 内部に貯蔵室10を形成する熱良導性の内箱
3を、断熱性の外箱2の内側に間隔を存して配設する。
外箱2と内箱3との間に冷気循環空間11を形成する。
冷気循環空間11内に冷却器12及び送風装置13、1
9を配設する。貯蔵室10内に冷気循環空間11内の冷
気を導入する小型送風装置23を設ける。小型送風装置
23により導入された冷気を内箱3の天壁3A方向に指
向させる整流装置24を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は間接的冷却にて貯蔵室内
の冷却を行う低温庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より冷蔵庫の箱体を断熱性の外箱と
熱良導性の内箱とから成る二重構造と成し、内外両箱間
に冷却装置を配設して内箱内部の貯蔵室の冷却を行う、
所謂間接冷却式の低温庫としては、出願人が先に出願し
た例えば特願平2−60402号等がある。
【0003】そこに示した構成は、断熱外箱と熱良導性
の内箱間に形成した冷気循環空間内であって、内箱の上
方に冷却装置を配置し、複数の送風装置によって冷却器
で冷却された冷気を内箱天壁上方の空間に供給してそこ
を冷却した後、内箱の右側壁外側の空間へと流し、底壁
下方及び左側壁外側の空間へと循環させるようにしてい
る。
【0004】係る構成によれば、貯蔵室内は内箱の周壁
面から間接的に冷却されるので、貯蔵室内に収納した野
菜や果物等から蒸散する水分が外部に逃げずに保持さ
れ、そのため貯蔵室の湿度を高く維持することが可能と
なる。それによって、上記食品の乾燥による品質の劣化
を抑制し、良好なる長期的保存が達成できる効果があ
る。
【0005】しかしながら、特に夏場は貯蔵室内の湿度
が高くなる傾向となると共に、食品の種類によっては高
過ぎる湿度は却ってそれらの腐敗を発生させ、長期保存
上好ましくなくなる問題があった。そこで、例えば特開
平4−155171号公報(F25D23/00)で
は、内箱壁面に透孔を穿設し、この透孔に小型送風装置
を設けると共に、貯蔵室内の湿度を検出する湿度センサ
により前記小型送風装置を運転し、乾燥した低湿度の冷
気循環空間内の冷気を貯蔵室内に導入することにより、
貯蔵室内湿度を所定の値に制御するように構成してい
た。
【0006】また、係る間接冷却式の低温庫では、冷気
を貯蔵室内に直接循環させて冷却する方式に比べて、ど
うしても貯蔵室内の冷却能力が低くなる。そのため、電
源投入後の冷却速度が緩慢となり、食品を保存する設定
温度となるまでの時間が長くなる問題があった。そこ
で、例えば特開平4−184070号公報(F25D2
3/00)では、前述同様に内箱壁面に透孔を穿設し、
この透孔に小型送風装置を設けると共に、貯蔵室内の温
度を検出する温度センサにより前記小型送風装置を運転
し、冷気循環空間内の低温冷気を貯蔵室内に導入するこ
とにより、貯蔵室内を急速に冷却するように構成してい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は前記各公報の如く冷気循環空間内の冷気を貯蔵室内に
単に導入するだけであったため、特に夏場等の外気温度
が高く高湿度の環境では、扉の開閉によって貯蔵室内に
侵入した外気中の水蒸気が飽和状態となり、それが内箱
の天壁下面に結露となって激しく凝結する。係る結露は
やがて水滴となって下方の貯蔵室内の食品に降りかか
り、それら食品を汚損し、品質を劣化させてしまう問題
があった。
【0008】本発明は係る従来の技術的課題を解決する
ために成されたものであり、間接冷却式の低温庫におい
て、内箱天壁下面への結露を良好に抑制、或いは解消す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の低温庫
1は、断熱性の外箱2と、この外箱2の内側に間隔を存
して配設され、内部に貯蔵室10を形成する熱良導性の
内箱3と、外箱2と内箱3との間に形成した冷気循環空
間11と、この冷気循環空間11内に配置された冷却器
12及び送風装置13、19とを具備したものであっ
て、貯蔵室10内に冷気循環空間11内の冷気を導入す
る冷気導入手段(小型送風装置23)と、この冷気導入
手段(小型送風装置23)により導入された冷気を内箱
3の天壁3A方向に指向させる整流手段(整流装置2
4)とを設けたことを特徴とする。
【0010】また、請求項2の発明の低温庫1は、断熱
性の外箱2と、この外箱2の内側に間隔を存して配設さ
れ、内部に貯蔵室10を形成する熱良導性の内箱3と、
外箱2と内箱3との間に形成した冷気循環空間11と、
この冷気循環空間11内に配置された冷却器12及び送
風装置13、19とを具備したものであって、内箱3に
形成され、貯蔵室10と冷気循環空間11とを連通する
導入口21及び排出口22と、導入口21から冷気循環
空間11内の冷気を貯蔵室10内に導入する送風装置2
3と、この送風装置23により導入された冷気を内箱3
の天壁3A方向に指向させる整流装置24とを有し、整
流装置24は冷気循環空間11内の循環冷気を導入口2
1に導くダクト部26Aと、導入口21と排出口22と
を仕切る仕切部26Bとを具備したことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1の発明の低温庫1によれば、冷気導入
手段(小型送風装置23)により貯蔵室10内に冷気を
導入することにより貯蔵室10内を除湿してその湿度を
調整することができると共に、冷却能力を増大させるこ
とができる。また、導入された低温低湿の冷気は、整流
手段(整流装置24)によって内箱3の天壁3A方向に
指向されるので、内箱3の天壁3A下面には係る低温低
湿の冷気が強制的に流通されることになる。従って、内
箱3の天壁3A下面の水蒸気は飽和し難くなり、天壁3
A下面への結露の付着を抑制し、或いは解消することが
できる。
【0012】また、請求項2の発明の低温庫1によれ
ば、上記に加えて整流装置24のダクト部26Aが冷気
循環空間11内の循環空気を導入口2に導くと共に、該
導入口21と貯蔵室10内の空気を冷気循環空間11に
排出する排出口22とを整流装置24の仕切部26Bが
仕切るので、両口21、22間でのショートサイクルが
発生せず、効率の良い冷気導入を達成することができ
る。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例を説明す
る。プレハブ冷蔵庫等の低温庫1は、断熱性の外箱2の
内側に間隔を存して金属等の熱良導性の内箱3を収納配
設して構成されており、内箱3内部には密閉された貯蔵
室10が形成され、内箱3と外箱2の間には、貯蔵室1
0の周囲に位置する一連の冷気循環空間11が構成され
ている。外箱2は断熱パネルを組み合わせて箱状に構成
されており、内箱3は天壁3A、底壁3B及び前後左右
の各側壁3C、3D、3E、3Fによって構成れてい
る。
【0014】外箱2の前壁中央部には貯蔵食品(実施例
では野菜や果物、生花等の農産物)を出し入れする物品
出入口7、及びこの物品出入口7を開閉自在に閉塞する
と共に、貯蔵室10を密閉化する断熱性の扉8が設けら
れている。
【0015】また、冷気循環空間11は天壁3A上方の
空間となる上部空間11Aと、底壁3B下方の空間とな
る底部空間11Bと、前側壁3C外側方の空間となる前
側空間11Cと、後側壁3D外側方の空間となる後側空
間11Dと、左側壁3E外側方の空間となる左側空間1
1Eと、右側壁3F外側方の空間となる右側空間11F
とから構成されている。
【0016】外箱2の天壁2Aの向かって右端部には上
下面に冷却装置14が取り付けられている。この冷却装
置14の天壁2A下面側の部分は、冷気循環空間11の
上部空間11A内に位置しており、冷凍サイクルの一部
を構成する冷却器12と、送風ファン及び送風ファンモ
ータから成る第1の送風装置13とから構成されてい
る。更に、天壁2Aの上面側の部分には前記冷凍サイク
ルを構成する圧縮機16が設置されている。これら第1
の送風装置13及び圧縮機16は、冷却装置14が自ら
具備する冷気循環空間11内の循環冷気の温度を検出す
る図示しないサーモスタットにて間欠運転される。
【0017】尚、上記間欠運転とは前記サーモスタット
による検知温度が下限温度以下になったときに停止し、
上限温度以上となったときに運転するような運転制御を
意味している。そして、該サーモスタットの上下限温度
の設定は、貯蔵室10内温度の設定に基づいて行われ
る。
【0018】冷気循環空間11の上部空間11A内の向
かって左端部には、常時運転される第2の送風装置19
が配設されている。前記第1の送風装置13が運転され
ると、冷却器12と熱交換した冷気は図1中矢印の如く
上部空間11A内に吹き出される。そして、係る冷気循
環空間11内の冷気は、第2の送風装置19の運転によ
り、図1中矢印で示す左側空間11Eから、底部空間1
1B、前側空間11C及び後側空間11Dへと流れ、右
側空間11Fを上昇して冷却装置14部分を通り、上部
空間11Aに帰還するよう強制循環される。従って、前
記左側空間11Eは冷気循環空間11内における高圧領
域となると共に、右側空間11F及び上部空間11Aは
冷気循環空間11内における低圧領域となる。
【0019】係る低圧領域に面する内箱3の右側壁3F
上部には、図4に示す如き矩形状の導入口21が穿設さ
れており、その左右にはスリット状の排出口22、22
がそれぞれ穿設されている。これら導入口21及び排出
口22は、貯蔵室10内と冷気循環空間11の右側空間
11Fとを連通するものであり、係る導入口21及び排
出口22部分の右側壁3Fには、冷気導入手段としての
小型送風装置23と、整流手段としての整流装置24が
取り付けられる。
【0020】この整流装置24は、前記導入口21に挿
入される仕切板26と、前記小型送風装置23の取付板
27と、導入口21及び排出口22の貯蔵室10側を被
覆する整流板28とから構成されている。仕切板26は
略水平なダクト部26Aと、その左右より下方に垂下す
る仕切部26B、26Bとから構成されており、貯蔵室
10側から導入口21に略きっちりと挿入されて保持さ
れ、その後端は図3の如く外箱2の右側壁2B内面に当
接する。その状態で前記ダクト部26Aは導入口21の
上縁において内箱3と外箱2間に渡り、仕切部26B、
26Bは導入口21の左右縁において外箱2から内箱3
に至り、更に内箱3を通過して導入口21前方まで突出
する。また、仕切部26B、26Bの前縁は、上部が右
側壁3Fから離間し、下部が右側壁3Fに近接するよう
傾斜している。
【0021】前記小型送風装置23は、円形のグリルを
有した取付板27の矩形状凹陥部27A内に挿入してビ
ス止めする。この取付板27の上縁には上方に延在する
上部フランジ27Bが形成されており、下縁には下方に
延在した後、前方に折曲されると共に、更に上方に屈曲
された受けフランジ27Cが形成されている。そして、
前記凹陥部27Aを仕切板26の内側に挿入すると共
に、前記上部フランジ27Bを導入口21の上側の右側
壁3Fにビス止めし、受けフランジ27Cの基部を導入
口21の下側の右側壁3Fにビス止めして取付板27を
固定する。
【0022】前記整流板28は水平な上面28Aと、上
部が右側壁3Fから離間し、下部が右側壁3Fに近接す
るよう傾斜した前面28Bとから成り、上面28Aの略
中央部には吐出口31が切り欠かれ、前面28Bの左右
部にはスリット状の吸込口32が穿設されている。ま
た、上面28Aの後縁には上方に折曲された後、前方に
屈曲された嵌入フランジ28Cが形成されている。
【0023】係る整流板28は、前面28Bの下縁を前
記取付板27の受けフランジ27C上に載置係合し、嵌
入フランジ28Cを右側壁3Fの上縁に前方に折曲形成
した上縁フランジ33内に嵌入することにより取り付け
る。このとき、整流板28の前面28B中央部は小型送
風装置23の前方に、その上部が離間する形で傾斜して
対向すると共に、吸込口32、32は前記排出口22、
22前方に対向する。また、前記仕切板26の仕切部2
6B、26B前縁は、各吸込口32、32の内側の前面
28B内面に当接し、それによって前面28B中央部と
吸込口32及び32とを仕切る形となる。尚、上縁フラ
ンジ33はその後取付具34により天壁3Aに固定され
る。
【0024】このように、整流装置24の整流板28は
前面28Bを取付板27の受けフランジ27Cに載置
し、嵌入フランジ28Cを上縁フランジ33内に嵌入す
ることにより取り付けられるので、組み立て作業性が良
好となると共に、小型送風装置23の故障時等にも容易
に取り外すことができ、メンテナンス作業性も良好とな
る。また、仕切板26も導入口21に挿入して取り付け
られるので、これによっても組み立て作業性は一段と良
好となる。
【0025】更に、上部空間11A内には循環冷気を加
熱するための電気ヒータ36が配設されている。また、
外箱2の前壁には貯蔵室10内の湿度を検出して小型送
風装置23の運転を制御するためのヒューミディスタッ
ト37が取り付けられると共に、同じく前壁には外気温
度を検出して電気ヒータ36の通電を制御するための外
気温サーモスタット38が取り付けられている。
【0026】以上の構成で図5のタイミングチャートを
参照しながら低温庫1の動作を説明する。まず、非冷却
状態の貯蔵室10内に農産物等の食品を収納し、貯蔵室
10の設定温度を例えば+2℃等の冷蔵温度帯に設定し
たものとすると、冷却装置14が具備する前記サーモス
タットにおける前記冷気循環空間11内の上限温度は例
えば0℃、下限温度は例えば−2℃となる。この状態で
冷却装置14を運転させると、冷気循環空間11内の温
度は前記上限温度より高くなっていることから、前記サ
ーモスタットによって冷却装置14(圧縮機16及び第
1の送風装置13)が運転され、冷却器12にて冷却さ
れた冷気が上部空間11Aに吐出される。また、第2の
送風装置19は連続運転されて冷気循環空間11内に図
1に矢印で示す前述の如き冷気循環が構成される。これ
によって内箱3の各壁3A〜3Fは冷却され、各壁面か
らの輻射熱により貯蔵室10内は周囲より万遍なく間接
的に冷却されることになる。
【0027】また、外気温サーモスタット38は低温庫
1の外気温度が所定の低温度TSより低くなると、前記
電気ヒータ36に通電する。ここで、冬場等の低外気温
度状態では、冷気循環空間11内の温度も低くなるため
冷却装置14の運転率が低下する。従って、貯蔵室10
内の冷却能力及び後述する除湿能力も低下してしまう
が、外気温サーモスタット38が低外気温度時に電気ヒ
ータ36を発熱させるので、冷却装置14の運転率が引
き上げられ、それによって係る不都合の発生が防止され
る。
【0028】次に、前記小型送風装置23の運転・停止
制御について説明する。ヒューミディスタット37に貯
蔵室10内の設定湿度HSを例えば80%に設定する
と、上限湿度HHは85%、下限湿度HLは75%とな
る。尚、設定湿度HSは収納する食品の種類に応じて最
適な保存湿度に設定するものとする。
【0029】食品からの水分の蒸散により、貯蔵室10
内の湿度が上昇して上限湿度HHに達すると、ヒューミ
ディスタット37は小型送風装置23を運転する。小型
送風装置23が運転されると冷気循環空間11から冷気
が吸引され、貯蔵室10方向に吐出される。このとき、
仕切板26のダクト部26Aは導入口21の上縁から右
側空間11F側に延在し、仕切部26B、26Bはその
両側下方に延在しており、冷気は図3に矢印で示すよう
に右側空間11Fの下方から上昇して来るので、ダクト
部26Aによりこの上昇冷気の一部は円滑に導入口21
に導かれる。
【0030】そして、小型送風装置23から吐出された
低温低湿の乾燥冷気は、仕切部26B、26B間を通っ
て整流板28の前面28Bに衝突し、その傾斜に沿って
斜め上方に指向される。そして、吐出口31から上斜め
前方に吹き出され、内箱3の天壁3A下面に沿って貯蔵
室10内に吐出される。係る低温低湿冷気の供給によっ
て貯蔵室10内は除湿され、その湿度は低下して行く。
【0031】ところで、扉8の開閉によって貯蔵室10
内に湿度の高い外気が侵入すると、特に夏場等には侵入
外気中の水蒸気が飽和状態となり、天壁3A下面に激し
く凝結しようとする。しかしながら、本発明によれば小
型送風装置23からの乾燥した冷気が整流板28によっ
て内箱3の天壁3A方向に指向され、吐出口31から吐
出されて強制的に天壁3A下面を流れるので、係る天壁
3A下面における結露が解消、若しくは抑制される。
【0032】従って、天壁3A下面に凝結した結露が滴
下して生じる食品の汚損事故を未然に防止することがで
きる。また、係る構造によって冷気は貯蔵室10上部に
供給されるので、温度が高くなり勝ちな貯蔵室10上部
を良好に冷却することができ、貯蔵室10内の均一な冷
却が達成されると共に、食品の存在する貯蔵室10中央
部或いは下部付近においては、例えば0.2m/s程の
微風となるため、食品の局部的な乾燥も防止される。
【0033】一方、係る冷気導入によって貯蔵室10内
は高圧となるため、貯蔵室10内の冷気は吸込口32、
32、或いは整流板28の側面から排出口22、22に
流入し、右側空間11F内に排出される。これによって
小型送風装置23は冷気を導入し易くなる。また、この
場合排出口22、22と導入口21、及び吐出口31と
吸込口32、32は前述の如く仕切板26の仕切部26
B、26Bによって仕切られているので、導入口21及
び排出口22、22間での冷気のショートサイクルが防
止される。従って、小型送風装置23による貯蔵室10
への冷気導入が極めて効率良く円滑に行われるようにな
る。
【0034】このような乾燥冷気の導入によって貯蔵室
10内の湿度は低下して行き、下限温度HLに達する
と、ヒューミディスタット37により小型送風装置23
は停止され、それによって冷気の導入は停止する。以上
の制御によって貯蔵室10内の湿度は平均として設定湿
度HSに維持されることになる。
【0035】尚、実施例ではヒューミディスタット37
により、貯蔵室10内の湿度に基づいて小型送風装置2
3を制御したが、それに限られず、貯蔵室10内の温度
を検出するサーモスタットを設けて、貯蔵室10内の温
度に基づき小型送風装置23を制御し、貯蔵室10内の
冷却速度を改善しても良い。また、実施例では小型送風
装置23によって冷気を導入したが、ダンパー等の開閉
板により冷気導入手段を構成しても差し支えない。
【0036】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明によれ
ば、冷気導入手段により貯蔵室内に冷気を導入すること
により貯蔵室内を除湿してその湿度を調整し、或いは貯
蔵室内の冷却能力を増大させることが可能となる。ま
た、導入された低温低湿の乾燥冷気は、整流手段によっ
て内箱の天壁方向に指向され、内箱の天壁下面に強制的
に流通されるので、内箱の天壁下面の水蒸気は飽和し難
くなり、天壁下面への結露の付着を抑制し、或いは解消
することができる。従って、天壁からの水滴の落下によ
る収納物品への損害の発生を防止することができるよう
になる。
【0037】また、請求項2の発明によれば、上記に加
えて整流装置のダクト部が冷気循環空間内の循環空気を
導入口に導くと共に、この導入口と貯蔵室内の空気を冷
気循環空間に排出する排出口とを整流装置の仕切部が仕
切るので、両口間でのショートサイクルが発生せず、効
率の良い冷気導入を達成することができるようになるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低温庫の縦断正面図である。
【図2】本発明の低温庫の縦断側面図である。
【図3】本発明の低温庫の導入口部分の拡大縦断正面図
である。
【図4】小型送風装置及び整流装置の分解斜視図であ
る。
【図5】貯蔵室内湿度の推移と各機器の運転状態を示す
タイミングチャートである。
【符号の説明】
1 低温庫 2 外箱 3 内箱 3A 天壁 10 貯蔵室 11 冷気循環空間 12 冷却器 13 第1の送風装置 14 冷却装置 19 第2の送風装置 21 導入口 22 排出口 23 小型送風装置 24 整流装置 26 仕切板 26A ダクト部 26B 仕切部 28 整流板 31 吐出口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱性の外箱と、該外箱の内側に間隔を
    存して配設され、内部に貯蔵室を形成する熱良導性の内
    箱と、前記外箱と内箱との間に形成した冷気循環空間
    と、該冷気循環空間内に配置された冷却器及び送風装置
    とを具備して成る低温庫において、前記貯蔵室内に前記
    冷気循環空間内の冷気を導入する冷気導入手段と、該冷
    気導入手段により導入された冷気を前記内箱の天壁方向
    に指向させる整流手段とを設けたことを特徴とする低温
    庫。
  2. 【請求項2】 断熱性の外箱と、該外箱の内側に間隔を
    存して配設され、内部に貯蔵室を形成する熱良導性の内
    箱と、前記外箱と内箱との間に形成した冷気循環空間
    と、該冷気循環空間内に配置された冷却器及び送風装置
    とを具備して成る低温庫において、前記内箱に形成さ
    れ、前記貯蔵室と冷気循環空間とを連通する導入口及び
    排出口と、前記導入口から前記冷気循環空間内の冷気を
    前記貯蔵室内に導入する送風装置と、該送風装置により
    導入された冷気を前記内箱の天壁方向に指向させる整流
    装置とを有し、該整流装置は前記冷気循環空間内の循環
    冷気を前記導入口に導くダクト部と、前記導入口と排出
    口とを仕切る仕切部とを具備したことを特徴とする低温
    庫。
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