JPH0622958Y2 - 金属ラミネートテープのラップ部加熱用高周波コイル - Google Patents
金属ラミネートテープのラップ部加熱用高周波コイルInfo
- Publication number
- JPH0622958Y2 JPH0622958Y2 JP1987139640U JP13964087U JPH0622958Y2 JP H0622958 Y2 JPH0622958 Y2 JP H0622958Y2 JP 1987139640 U JP1987139640 U JP 1987139640U JP 13964087 U JP13964087 U JP 13964087U JP H0622958 Y2 JPH0622958 Y2 JP H0622958Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frequency coil
- lap portion
- heating
- cable core
- lap
- Prior art date
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- General Induction Heating (AREA)
- Manufacturing Of Electric Cables (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] 本考案はケーブルコアに縦添された金属ラミネートテー
プのラツプ部を熱融着するに際して使用する高周波加熱
コイルに係る。
プのラツプ部を熱融着するに際して使用する高周波加熱
コイルに係る。
[考案の技術的背景とその問題点] 遮水付ケーブルはケーブルコアに遮水テープを縦添し、
そのラツプ部を熱融着して構成されている。前記の熱融
着はケーブル長手方向、ラツプ部巾方向の何れにも完全
になされることが必要である。
そのラツプ部を熱融着して構成されている。前記の熱融
着はケーブル長手方向、ラツプ部巾方向の何れにも完全
になされることが必要である。
一般に前記の熱融着は第3図Aに示すようにして行われ
ている。すなわち、平板状の高周波コイル1を縦添され
た遮水テープ2のラツプ部3の上方にラツプ部を垂直に
横断する方向に置き、高周波コイル1に高周波電流を印
加して加熱融着させる。高周波電流が印加されると、磁
界が発生し遮水テープ中の金属テープに渦電流を発生さ
せ、金属テープは自己発熱することとなる。ここで、押
圧を加えて熱融着を完了する。
ている。すなわち、平板状の高周波コイル1を縦添され
た遮水テープ2のラツプ部3の上方にラツプ部を垂直に
横断する方向に置き、高周波コイル1に高周波電流を印
加して加熱融着させる。高周波電流が印加されると、磁
界が発生し遮水テープ中の金属テープに渦電流を発生さ
せ、金属テープは自己発熱することとなる。ここで、押
圧を加えて熱融着を完了する。
上記の熱融着においてラツプ巾(10〜25mm)全体を
均一に加熱すれば均一な熱融着がなされるが、そのため
には巻数の非常に大きな高周波コイルを必要とする。こ
のような高周波コイルを製作することは困難であり、第
3図Aに示した手段でラツプ部を均一に加熱しようとす
るのは実際的でない。
均一に加熱すれば均一な熱融着がなされるが、そのため
には巻数の非常に大きな高周波コイルを必要とする。こ
のような高周波コイルを製作することは困難であり、第
3図Aに示した手段でラツプ部を均一に加熱しようとす
るのは実際的でない。
前記の一般的な熱融着の問題点を解決するため第3図B
に示す熱融着手段が考えられ実施されている。すなわ
ち、高周波コイル1をラツプ部3の巾を斜めに横断する
ように配置し、高周波電流を印加する。このようにすれ
ば巻数の大きな高周波コイルを使用しなくてもラツプ部
を均一に加熱することができる。
に示す熱融着手段が考えられ実施されている。すなわ
ち、高周波コイル1をラツプ部3の巾を斜めに横断する
ように配置し、高周波電流を印加する。このようにすれ
ば巻数の大きな高周波コイルを使用しなくてもラツプ部
を均一に加熱することができる。
ところがケーブルコアは円形断面を有するものであり、
第4図Aに示すように高周波コイル1とラツプ部3との
距離は、ラツプ部中心で最小l1、両端では最大l2とな
り、中心で大きな渦電流を発生し両端では小さな渦電流
となる。この傾向はケーブル径が小さい程著しい。第4
図Bは第4図Aのようにして加熱した場合のラツプ部の
温度分布を示している。
第4図Aに示すように高周波コイル1とラツプ部3との
距離は、ラツプ部中心で最小l1、両端では最大l2とな
り、中心で大きな渦電流を発生し両端では小さな渦電流
となる。この傾向はケーブル径が小さい程著しい。第4
図Bは第4図Aのようにして加熱した場合のラツプ部の
温度分布を示している。
上記のように第3図Bに示すような改善した加熱手段に
よつてもラツプ部を均一に加熱することができず、良好
な熱融着を行うことは困難である。
よつてもラツプ部を均一に加熱することができず、良好
な熱融着を行うことは困難である。
[考案の目的] 本考案は上記の事情に基づきなされたもので、ラツプ部
を均一に加熱し良好な熱融着をなし得る金属ラミネート
テープのラツプ部加熱用高周波コイルを提供することを
目的としている。
を均一に加熱し良好な熱融着をなし得る金属ラミネート
テープのラツプ部加熱用高周波コイルを提供することを
目的としている。
[考案の概要] 本考案の金属ラミネートテープのラツプ部加熱用高周波
コイルは、導体を絶縁樹脂でモールドして矩形状の外形
とされ、ケーブルコアの外周に縦添された金属ラミネー
トテープのラップ部を斜めに横断してラップ部上方にラ
ップ部の長さ方向に沿って配置して高周波電流を印加さ
れ前記ラップ部の加熱を行う加熱用高周波コイルであっ
て、前記加熱用高周波コイルは、前記ケーブルコアの軸
線に垂直な断面をケーブルコア径より大きな径の円弧状
断面としたことを特徴とする。
コイルは、導体を絶縁樹脂でモールドして矩形状の外形
とされ、ケーブルコアの外周に縦添された金属ラミネー
トテープのラップ部を斜めに横断してラップ部上方にラ
ップ部の長さ方向に沿って配置して高周波電流を印加さ
れ前記ラップ部の加熱を行う加熱用高周波コイルであっ
て、前記加熱用高周波コイルは、前記ケーブルコアの軸
線に垂直な断面をケーブルコア径より大きな径の円弧状
断面としたことを特徴とする。
[考案の実施例] 第1図は本考案の一実施例の横断面図である。この図に
おいて、高周波コイル10はエポキシガラスチユーブま
たはシリコンガラスチユーブで絶縁した銅パイプ10a
を数ターン巻回し、これにエポキシ樹脂をモールドして
銅パイプ10aの巻回軸に垂直な方向に長い矩形状に形
を整えて構成されている。また、高周波コイル10がラ
ツプ部3を斜めに横断する方向に設置された時、ケーブ
ルコア軸線に垂直な断面がケーブルコア径よりも大きな
径の円弧状断面を有するものとされている。
おいて、高周波コイル10はエポキシガラスチユーブま
たはシリコンガラスチユーブで絶縁した銅パイプ10a
を数ターン巻回し、これにエポキシ樹脂をモールドして
銅パイプ10aの巻回軸に垂直な方向に長い矩形状に形
を整えて構成されている。また、高周波コイル10がラ
ツプ部3を斜めに横断する方向に設置された時、ケーブ
ルコア軸線に垂直な断面がケーブルコア径よりも大きな
径の円弧状断面を有するものとされている。
このような高周波コイル10を前記所定の角度でケーブ
ルコア上方に前記径の差だけ離間して設置すれば、高周
波コイル10とラツプ部3との距離はラツプ部3の中心
も両端も等しくなり、ラツプ部3は均一に加熱され第2
図に示すように温度分布も均一化されるので、良好な熱
融着がなされることとなる。
ルコア上方に前記径の差だけ離間して設置すれば、高周
波コイル10とラツプ部3との距離はラツプ部3の中心
も両端も等しくなり、ラツプ部3は均一に加熱され第2
図に示すように温度分布も均一化されるので、良好な熱
融着がなされることとなる。
[考案の効果] 上記から明らかなように本考案の金属ラミネートテープ
のラツプ部加熱用高周波コイルによれば、コイルとラツ
プ部との距離をラツプ部巾方向に一定とすることができ
るので、ラツプ部は均一に加熱され、その温度分布を均
一化させることができるからラツプ部の熱融着を完全に
行うことができる。
のラツプ部加熱用高周波コイルによれば、コイルとラツ
プ部との距離をラツプ部巾方向に一定とすることができ
るので、ラツプ部は均一に加熱され、その温度分布を均
一化させることができるからラツプ部の熱融着を完全に
行うことができる。
第1図は本考案一実施例の横断面図、第2図は前記実施
例により得られる温度分布を示す線図、第3図Aは従来
の高周波コイルの使用状態を示す模式図、第3図Bは従
来の高周波コイルの改良した使用状態を示す平面図、第
4図Aは第3図Bに示した使用状態における問題点を示
す模式図、第4図Bは前図の場合のラツプ部の温度分布
を示す線図である。 1、10……高周波コイル、2……遮水テープ 3……ラツプ部、10a……銅パイプ
例により得られる温度分布を示す線図、第3図Aは従来
の高周波コイルの使用状態を示す模式図、第3図Bは従
来の高周波コイルの改良した使用状態を示す平面図、第
4図Aは第3図Bに示した使用状態における問題点を示
す模式図、第4図Bは前図の場合のラツプ部の温度分布
を示す線図である。 1、10……高周波コイル、2……遮水テープ 3……ラツプ部、10a……銅パイプ
Claims (1)
- 【請求項1】導体を絶縁樹脂でモールドして矩形状の外
形とされ、ケーブルコアの外周に縦添された金属ラミネ
ートテープのラップ部を斜めに横断してラップ部上方に
ラップ部の長さ方向に沿って配置して高周波電流を印加
され前記ラップ部の加熱を行う加熱用高周波コイルであ
って、前記加熱用高周波コイルは、前記ケーブルコアの
軸線に垂直な断面をケーブルコア径より大きな径の円弧
状断面としたことを特徴とする金属ラミネートテープの
ラップ部加熱用高周波コイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987139640U JPH0622958Y2 (ja) | 1987-09-11 | 1987-09-11 | 金属ラミネートテープのラップ部加熱用高周波コイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987139640U JPH0622958Y2 (ja) | 1987-09-11 | 1987-09-11 | 金属ラミネートテープのラップ部加熱用高周波コイル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6444591U JPS6444591U (ja) | 1989-03-16 |
JPH0622958Y2 true JPH0622958Y2 (ja) | 1994-06-15 |
Family
ID=31403082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987139640U Expired - Lifetime JPH0622958Y2 (ja) | 1987-09-11 | 1987-09-11 | 金属ラミネートテープのラップ部加熱用高周波コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0622958Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58189981A (ja) * | 1983-02-16 | 1983-11-05 | 東洋製罐株式会社 | 金属缶の加熱装置 |
JPS60134297U (ja) * | 1984-02-20 | 1985-09-06 | 株式会社明電舎 | 軸電流防止用誘導子 |
JPS60225392A (ja) * | 1984-04-23 | 1985-11-09 | 高周波熱錬株式会社 | 誘導加熱方法 |
-
1987
- 1987-09-11 JP JP1987139640U patent/JPH0622958Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6444591U (ja) | 1989-03-16 |
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