JPH03224279A - 永久電流スイッチ - Google Patents

永久電流スイッチ

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JPH03224279A
JPH03224279A JP2124567A JP12456790A JPH03224279A JP H03224279 A JPH03224279 A JP H03224279A JP 2124567 A JP2124567 A JP 2124567A JP 12456790 A JP12456790 A JP 12456790A JP H03224279 A JPH03224279 A JP H03224279A
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JP
Japan
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winding
superconducting
heater
wire
current switch
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JP2124567A
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Kiyoshi Takita
滝田 清
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は核磁気共鳴装置や磁気浮上列車などの超電導
コイルを永久電流モードで運転する際にこの超電導コイ
ルの両端を実質的に抵抗値が零の状態で短絡し、必要に
応じて実質的に電流遮断状態にする永久電流スイッチに
関する。
〔従来の技術〕
核磁気共鳴装置や磁気浮上列車などの超電導コイルでは
、運転中は直流電源から切り離して永久電流スイッチで
短絡し、閉ループの中を電流が循環して長期に渡って流
れ続けるいわゆる永久電流モードで使用するのが一般で
ある。超電導コイルを構成する超電導線は極低温におい
ては超電導状態になって電気抵抗値が零になっており、
理論的には永久に電流が流れ続けることになる。
第4図は従来の永久電流スイッチの断面図である。この
図において、永久電流スイッチはリング状をしており、
図の水平方向の図示しない直線を対称軸とした軸対称構
造になっている。断面が外形側に開いたコの字状をした
巻枠41の中に超電導巻線3が巻回されている。この趨
電導巻ka3は丸線に成形されている超電導線を図の左
右方向である軸方向に沿って巻枠41に沿って巻回し、
その上に丸線のヒータ線からなるヒータ巻線2を巻回し
て1層を構成し、このような層を所定の数だけ半径方向
に積み重ねて超電導巻線3とヒータ巻線2を形成する。
この図では1層分と超電XS線3の数ターンだけを図示
しであるが、巻枠41の中を一杯になるように積み重ね
て巻回される0図の下部の断面には超電導巻線3やヒー
タ巻線2の断面を記載していないが、当然のことながら
上下で対称な断面構造となっている。また、超電導線や
ヒータ線は実際はもっと細いのが普通であるが、判りや
すい図とするために実際よりもはるかに大きな径で図示
しである。
巻枠41の中のaiis線やヒータ線の隙間には巻回作
業が終了した後にモールド樹脂を含浸して加熱硬化する
。更にその外側に断熱層43を設けて後述のようにヒー
タ巻線2に電流を流して超電導巻線3を加熱する際の効
率を高める構成としている。
なお、超電導巻線3の超電導線やヒータ巻線2を構成す
るヒータ線はいずれも絶縁被覆が施されであるがその図
示は省略しである。この絶縁被覆によって超電導線やヒ
ータ線の間の絶縁が確保されている。
超電導巻線3は、永久電流スイッチとしてはオフの状態
である常電導状態での抵抗値を大きくするために安定化
銅を除去した超電導体だけのもの、あるいは、銅より2
桁以上も抵抗率の大きなキュプロニッケル合金(Cu−
N1)を被覆して使用する。
このような超電導線では何らかの理由で突然超電導状態
から常電導状態に移行するいわゆるクエンチが生じ易く
なるので、超電導線近傍の磁界の強度を低減することを
目的として永久電流スイッチ4の超電導巻線3は無誘導
に巻く特殊な巻回方法が採用されている。
第5図は永久電流スイッチ4を使用した回路を示すもの
で、永久電流モード状態においては永久を流スイッチ4
へのヒータ電1121はオフされており永久電流スイッ
チ4としてはオンの状態にある。
すなわち、永久電流スイッチ4の抵抗値R3は零である
ため、図示しないtaからいったん供給されたt流は超
電導コイル5を含むBCDEなる回路を流れ続ける。6
は保All抵抗体(抵抗(IR,)で、超電導コイル5
の運転中に超電導コイル5の内部に常電導状態が発生す
るクエンチが発生した場合に、超電導コイル5が持つ磁
気エネルギー(1/2) L l”  (L;超電導コ
イル5のインダクタンス、I;電流〕を超電導コイル5
以外すなわち保護抵抗体6の抵抗値R1で消費させて超
電導コイル5の温度の上昇を防止し、冷媒の蒸発量を軽
減させる働きをするとともに、永久電流モードで運転中
に永久電流スイッチ4が何らかの理由で突然オフ状態に
なり高抵抗状態になったときに超電導コイル5の蓄積エ
ネルギーの集中によるスイッチの焼損を防ぐという保護
の役目をする。
第5図の回路において、コイルクエンチに際しては保護
抵抗体6の抵抗値R,は超電導コイル5に発生する抵抗
値R8より大きい方ガエネルギー回収の面から望ましい
、また永久電流スイッチ4のオフ状態での抵抗値R5は
前記保護抵抗体6の抵抗値R2より更に大きいことが永
久電流スイッチ4の保護及び励磁時間の短縮のために要
求される。永久電流スイッチ4がオフのときの抵抗値を
大きくするためには、超電導巻線3の超電導線の長さを
長くしなければならない、特に大電流導体においては、
導体断面積が大きくなる関係上抵抗値が小さくなる傾向
にあるため、高抵抗化するためには細い線により多くの
長さを必要とする。また大きな蓄積エネルギーを持つ超
電導コイル5のための永久電流スイッチ4は、ある程度
の磁気エネルギーを吸収できるように容積を大きくする
必要がある。一方、永久電流スイッチ4は超電導巻線3
をヒータt!’&I2で加熱し、そのヒータパワーと冷
媒への熱伝達のバランスによって超電導体の温度を臨界
温度以上又は以下に保ちながらスイッチのオン、オフを
行うのであるから、超電導コイル5にクエンチが発生し
た場合速やかに永久電流スイッチ4をスイッチ作用にす
ることが要求される。この要求を満足するために第4図
に示したように超電導巻線3とヒータ巻線2とが密接す
るように巻回する構成をとっている。
C発明が解決しようとする課題〕 ところで、第4図に示す超電導巻線3とヒータ巻線2と
を密接に配置するために、半径方向に積み重ねて密に巻
回する構成を採用しているが、超電導線とヒータ線との
径は等しくなく、また、巻数が一部するものでもないの
で、超電導線とヒータ線との間に巻き乱れが発生し易い
という問題がある。前述のように電線間の隙間はモール
ド樹脂で充填して加熱硬化させて電線が動くことによる
クエンチの発生を防止する構成を採用しているのである
が、巻き乱れがあるために超電導線の微動が起こり易く
、これが引き金になってクエンチが生ずる可能性の高い
不安定な超電導巻線になるという問題がある。
この発明は、このような問題を解決し、巻き乱れが生じ
に<<、安定した通電状態を確保することのできる超電
導1!!締を持った永久電流スイッチを提供することを
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するためにこの発明によれば、巻枠に超
電導線を巻回してなる超電導巻線とヒータ線を巻回して
なるヒータ巻線とを樹脂モールドして一体化するととも
に断熱層で被覆してなる永久電流スイッチにおいて、前
記ヒータ巻線が前記巻枠に巻回された超電導S線の軸方
向寸法に実質的に等しい幅の薄膜状金属を絶縁性フィル
ムで挟んでなるものとする。あるいは前記巻枠の外径側
表面に溝を設けこの溝に超電導線断面の一部を挿入して
前記超電導巻線を巻回し、この超電導巻線の外径側に周
方向に少なくとも2つに分割可能の円筒状で内径側表面
に溝を設けた押え金具を設け、この溝に前記超電導線断
面の一部を挿入し、この押え金具の外径側表面に前記ヒ
ータ巻線を巻回するものとする。更にあるいは前記超電
導線の直径と前記ヒータ線の直径を略同一寸法とし、前
記超電導巻線および前記ヒータ巻線は軸方向にそれぞれ
密に巻回された超電導線とヒータ線とが半径方向に交互
に積層されてなるようにする。
〔作用〕
この発明の永久電流スイッチにおいて、まず、請求項1
)の構成において、ヒータ巻線を、巻回された超電導!
’線の軸方向寸法に実質的に等しい幅の薄膜状金属をm
u性フィルムで挟んで構成し、このヒータパワーを超電
導線を1層巻回後にその上に巻回すると、このヒータ電
線は超電導線を加熱する従来の働きの他に、先に巻回さ
れている超電導線を外径側から圧迫して安定させる働き
を持ち、更に、軸方向に並べて巻回された超電導線の表
面の お凸凹をならして次の層の超電導線の位置が乱れないよ
うにする働きも生ずる。
また、請求項2)の構成において、巻枠の外径側表面に
設けた溝に超電導線断面の一部を挿入して前記超電導巻
線を巻回し、この超電導巻線の外径側に周方向に分割可
能の円筒状の押え金具を設けこの押え金具の内径側表面
に設けた溝に超電導線断面の一部を挿入して押え金具で
締付けることにより、超電導巻線は内径側、外径側とも
溝に挿入されて固定されるので、超電導巻線に電流が流
れて電磁力が働いても超電導線が微動することがなく、
超電導線の微動が原因で生ずるクエンチが生じなくなる
。ヒータ巻線は押え金具の外径側表面に巻回することに
より押え金具を介して超電導巻線を一様に加熱すること
ができるので、永久電流スイッチとしてのスイッチ作用
が安定する。
更にまた、請求項3)の構成において、超電導線の直径
とヒータ線の直径を略同一寸法とし、超電導巻線および
ヒータ巻線は軸方向にそれぞれ密に巻回された超電導線
とヒータ線とが半径方向に交互に積層されてなるように
したので、超電導線とヒータ線とは確実に重なり、かつ
、張力を掛けながら巻回することで超電導線とヒータ線
とは強く接触するとともに確実に固定され、永久電流ス
イッチとしてのスイッチ作用が安定する。
〔実施例〕
以下この発明を実施例に基づいて説明する。第1図〜第
3図はそれぞれこの発明の実施例を示す永久電流スイッ
チの断面図であり、第4図と共通の部材については同じ
参照符号を付けることにより詳しい説明は省略し、また
、機能が共通の部材については第4図の参照符号にイン
デックスA〜Cを付けて示しである。第1図において、
超電導巻線3Aの超電導線を巻枠41にまず11回し、
その上にヒータ巻線2^のシート状のヒータ帯を巻回す
る。ヒータ巻線2^のヒータ帯の幅寸法は巻枠42の軸
方向の内寸法に略−杯の寸法にしてあり、超電導&11
1層分の全体を覆うように巻回される。したがって、張
力を掛けながら巻回することでヒータ巻線2Aは超電導
線の1層分を一様に外径側から圧迫しこのIN分の超電
導線を安定させる働きをするとともに、凸凹の超電導線
の外径表面をならす働きもする。次に巻回する超電導線
の1層はこのヒータ巻線2Aの外径側に巻回されるが、
ヒータ巻線2A5<@回されているために、前述のよう
に凸凹がならされてこの上に巻回される層の超電導線の
内径が一部になり巻き乱れが生じに(くなる。
tmの超電導線とその上に1回巻回するし−タtlI&
l12^の1枚のヒータ帯とを1つの層として、これを
半径方向に積み重ねて巻回して巻枠43の中を一杯にし
て永久電流スイッチ4Aの巻線が形成される。
ヒータS&i12^のヒータ帯は絶縁性フィルムの表面
にアルミを蒸着したものを同じ<m縁性フィルムで覆う
ことによってアルミ薄膜を絶縁性フィルムで挟んだ構成
としたものである。絶縁性フィルムに適当なものを選択
することにより屈曲性に富みかつ張力に強いヒータ帯と
することができる。
このようなヒータ帯は市販されているものであり、これ
を超電導t!vA3の寸法に合わせて所定の幅に切断し
て使用する。
前述のように、1層の超電導線と1枚のヒータ帯からな
る1つの層を所定の層数だけ積み重ねて超電導巻線3A
とヒータ巻線2Aを形成した後、従来技術と同じように
モールド樹脂42を含浸して加熱硬化させ、断熱層43
で覆って永久電流スイッチ4^を構成する。
超電溝巻m3Aを構成す41層の超電導線の外径側表面
は凸凹しているが、その上にヒータ巻線2Aのヒータ帯
を巻回することによりこの凸凹がならされて、この上に
更に巻回される次の層の超電導線は巻枠41に直接巻回
するときに近い@回し易い状態になり巻き乱れが生じに
くい構成となる。超電導線とヒータ帯とは密着している
ので、ヒータ帯に電流を流して加熱してときの超電導線
への熱伝達は速やかに行われるので、永久電流スイッチ
としての機能は充分果たすことができる。
巻き乱れが生じにくい巻線構成なので、超電導線の微小
な移動などが発生しに<<シたがってこれが起因になっ
て生ずるクエンチも起こりにくくなり、安定な通電状態
を維持することのできる超電導巻線3Aとなる。
次に、第2図において、巻枠41には超電導@線3Bの
超電導線の内径側の一部を挿入する溝を設けてあり、超
電導@線3Bの外径側には押え金具44を設けて超電導
巻線3Bを外径側から押え付ける構成としている。この
押え金具にも溝が設けてあって超電導巻線3Bの超電導
線の断面の外径側の一部を挿入している。したがって、
超電導巻線3Bは巻枠41と押え金具44のそれぞれの
溝に挟まれて固定された構成になっている。ただ、超電
導線の外径とこれらの溝の面とが完全に一部するもので
はないので、モールド樹脂を含浸させて隙間を埋めるこ
とにより機械的に強固にして超電導巻線3Bが微動する
ことのないようにしているとともに、巻枠41、押え金
具44と超電導巻線3Bとの間の熱伝導を良好にして超
電導巻線3Bの温度分布に偏りの生じないようにしてい
る。
ヒータ巻&I2Bは押え金具44の外径表面に巻回して
あり、図では超電導巻線3Bの場合と同様に押え金具4
4の外径側表面に設けた溝に挿入して巻回しであるが、
これは押え金具44との間の熱伝導をよくするためであ
る。ヒータ@m2nも超電導@4I3Bと同様に樹脂モ
ールドして押え金具44との熱的結合を密接にする構成
とするので、押え金具44にはヒータ巻線2B用の溝を
設けず単に表面にヒータ線を巻回するだけでも実用上問
題無い場合が多い。
これら巻枠41、超電導巻線3B、押え金具44、ヒー
タt1vA2Bは前述のように樹脂モールドされた上で
絶縁層43で被覆されてヒータ巻12Bによる加熱の際
の加熱電力の節減とこれに伴う液体ヘリウム消費の節約
に責している。
第4図に示した従来の永久電流スイッチ4の場合は、超
電4壱M42やヒータ巻線2を多層に巻回しであるが、
この発明による永久電流スイッチ4Bは第2図に示すよ
うに1層で形成している。押え金具44で押える構成と
したのでこのように1層で構成する方が構造が簡単にな
って実用的である。
ただ、1層にしたことによって図の左右方向の軸方向長
さが長くなるが、この永久電流スイッチ4Aを挿入する
空間は充分あるので、長さが長くなったことによる実用
上の問題は生じない。
ヒータ巻線2Bを押え金具44の外径側表面に巻回した
ので、超電導巻線3Bとはこの押え金具44を介して熱
的に接続されることになるので、従来の永久電流スイッ
チ4に比べて起電導巻線3Bを加熱する効果が低下する
ことが考えられるが、押え金具44はアルミなどの良熱
伝導材料を使用し、かつその厚みを薄くすることによっ
て実際上問題にはならない、むしろ押え金具44によっ
て温度分布が一様になることから、超電導ti線3Bの
加熱は安定するという効果が得られる。
押え金具44は周方向に2分割した構成を採用している
。実際の製作の順序は巻枠41に起電導巻線3Bを巻回
した後押え金具44を外径側から被せてヒータS線を巻
回するに邪魔にならない両端にバインド線を巻いて締付
け、その後ヒータ巻線2Aを押え金具44の外径側表面
に巻回する。このようにすることにより、起電導巻線3
Bは巻枠41と押え金具44とによって圧力がかけられ
て挟まれた状態になるので、前述のようにモールドされ
ることともあいまって強固に固定されることになり、電
磁力が働いても微動もしない構成となり、永久電流モ−
ド状態において超電導状態にある超電導巻線3nがクエ
ンチを起こす可能性の非常に小さい安定した永久電流ス
イッチとすることができる。
更に、第3図において、起電導t’13cの超電導線の
直径とヒータ巻線2Cのヒータ線の直径を路間−寸法と
し、前記超電導線を巻枠41にまず1層を軸方向に密に
巻回し、その上に前記ヒータ線を軸方向に密に巻回する
。起電導線およびヒータ線の直径は路間−であるので、
起電導線の上にヒータ線が確実に重なり、かつ、張力を
掛けながら巻回することでヒータ線は一層目の超電導線
を外径側から圧迫しこの一層目の超電導線を・安定させ
る働きをするとともに、このヒータ線自体も外径表面の
凸凹がならされる0次に巻回する超電導線はこの一層目
のヒータ線の外径側に巻回されるが、このヒータ線は前
述のように外径表面の凸凹がならされており、この上に
、巻回される超電導線はヒータ線の上に確実に重なり巻
き乱れが生じにくくなる。
1層の超電導線と1層のヒータ線を半径方向に交互に所
定の暦数を積み重ねて巻回し超電導巻線3Cとヒータ巻
線2Cを形成した後、従来技術と同じようにモールド樹
脂42を含浸して加熱硬化させ、断熱層43で覆って永
久電流スイッチ4Cを構成する。
超電導線とヒータ線の直径を路間−寸法とし、超電導@
線およびヒータ巻線は軸方向にそれぞれ密に巻回された
超電導線とヒータ線とが半径方向に交互に積層されてな
るようにしたので、超電導線とヒータ線とは確実に重な
り、かつ、張力を掛けながら巻回することで起電導線と
ヒータ線とは強く接触するとともに確実に固定され、永
久電流スイッチとしてのスイッチ作用が安定する。
また、一般に、超電導線の直径とヒータ線の直径は等し
くないのが普通であるがこの実施例のように超電導線の
直径とヒータ線の直径を路間−寸法とした場合、当然、
ヒータ@腺の抵抗値が変化する。これに対して、所定の
ヒータ出力を得るにはヒータ巻線に印加する電圧を調整
するようにする。
〔発明の効果〕
この発明の永久電流スイッチにおいては、第1図の実施
例において、ヒータjIp、vAを、超電導巻線の軸方
向寸法に略等しい幅のFil状金属を絶縁性フィルムで
挟んで構成し、このヒータ巻線を超電導線を1層巻回後
にその上に巻回すると、このヒータ巻線は超電導線を加
熱する従来の働きの他に、先に巻回されている超電導線
を外形から圧迫して安定させる働きを持ち、更に、軸方
向に並べて巻回された超電導線の表面の凸凹をならして
次の層の超電導線の位置が乱れないようにする働きも生
ずる。
また、第2図の実施例において、巻枠の外径側表面に設
けた溝に超電i線断面の一部を挿入して前記超電導巻線
を巻回し、この超電導S!lliの外径側に円筒状の押
え金具を設けこの押え金具の内径側表面に設けた溝に超
電導線断面の一部を挿入することにより、超電導巻線は
内径側、外径側とも溝に挿入されて固定されるので、超
電導@線に電流が流れて電磁力が働いても超電導線が動
くことがなくなる。
更にまた、第3図の実施例において、超電導線の直径と
ヒータ線の直径を路間−寸法とし、超電導巻線およびヒ
ータ巻線は軸方向にそれぞれ密に巻回された超電導線と
ヒータ線とが半径方向に積層されてなるようにしたので
超電導線とヒータ線とは確実に重なり、かつ、張力を掛
けながら巻回することで超電導線とヒータ線とは強く接
触するとともに確実に固定される。
以上述べた構成によって、超電導線の移動が原因で生ず
るクエンチが生じなくなる。その結果、永久電流モード
の状態にあって永久電流スイッチの超電導a線が超電導
状態にあるときに発生するクエンチが発生する可能性が
非常に小さな安定した信鯨性の高い永久電流スイッチと
なり、この永久電流スイッチを装着した超電導コイルの
信顧性の向上にも資するという効果が得られる。更に、
超電導線とヒータ線が、直接あるいは押え板を介し強く
接触し、これらの間の熱抵抗が低下するので、8iwa
it線は一様に加熱され、スイッチ作用が安定するとと
もに、ヒータの出力は軽減が可能となり、液体ヘリウム
の消費量を低減できる。液体ヘリウムは非常に高価であ
り、この効果は大である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す永久電流スイッチの
断面図、第2図はこの発明の異なる実施例を示す永久電
流スイッチの断面図、第3図はこの発明の更に異なる実
施例を示す永久電流スイッチの断面図、第4図は従来の
永久電流スイッチの断面図、第5図は永久電流スイッチ
を含む超電導コイルの運転中の回路図である。 4.4A、4B、4C:永久電流スイッーチ、41;巻
枠、42:モールド樹脂、43:断熱層、2,2A、2
B、2C:ヒータ巻線、3,3A、3B、3CC超超電
導線、44:押え金具。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)巻枠に超電導線を巻回してなる超電導巻線とヒータ
    線を巻回してなるヒータ巻線とを樹脂モールドして一体
    化するとともに断熱層で被覆してなる永久電流スイッチ
    において、 前記ヒータ巻線が前記巻枠に巻回された超電導巻線の軸
    方向寸法に実質的に等しい幅の薄膜状金属を絶縁性フィ
    ルムで挟んでなることを特徴とする永久電流スイッチ。 2)巻枠に超電導線を巻回してなる超電導巻線とヒータ
    線を巻回してなるヒータ巻線とを樹脂モールドして一体
    化するとともに断熱層で被覆してなる永久電流スイッチ
    において、 前記巻枠の外径側表面に溝を設けこの溝に超電導線断面
    の一部を挿入して前記超電導巻線を巻回し、この超電導
    巻線の外径側に周方向に少なくとも2つに分割可能の円
    筒状で内径側表面に溝を設けた押え金具を設け、この溝
    に前記超電導線断面の一部を挿入し、この押え金具の外
    径側表面に前記ヒータ巻線を巻回したことを特徴とする
    永久電流スイッチ。 3)巻枠に超電導線を巻回してなる超電導巻線とヒータ
    線を巻回してなるヒータ巻線とを樹脂モールドして一体
    化するとともに断熱層で被覆してなる永久電流スイッチ
    において、 前記超電導線の直径と前記ヒータ線の直径を略同一寸法
    とし、前記超電導巻線および前記ヒータ巻線は軸方向に
    それぞれ密に巻回された超電導線とヒータ線とが半径方
    向に交互に積層されてなることを特徴とする永久電流ス
    イッチ。
JP2124567A 1989-11-08 1990-05-15 永久電流スイッチ Pending JPH03224279A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

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JP1-130242 1989-11-08
JP13024289 1989-11-08
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JP14839689 1989-12-22

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JP (1) JPH03224279A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03261184A (ja) * 1990-03-09 1991-11-21 Fuji Electric Co Ltd 永久電流スイッチ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03261184A (ja) * 1990-03-09 1991-11-21 Fuji Electric Co Ltd 永久電流スイッチ

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