JPH03261184A - 永久電流スイッチ - Google Patents

永久電流スイッチ

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JPH03261184A
JPH03261184A JP2059268A JP5926890A JPH03261184A JP H03261184 A JPH03261184 A JP H03261184A JP 2059268 A JP2059268 A JP 2059268A JP 5926890 A JP5926890 A JP 5926890A JP H03261184 A JPH03261184 A JP H03261184A
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富士雄 時光
Sumi Nagatomo
寿美 永友
Yukio Sasagawa
笹川 雪夫
Kiyoshi Takita
滝田 清
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は核磁気共鳴装置や磁気浮上列車などの超電導
コイルを永久電流モードで運転する際に、この超電導コ
イルの両端を実質的に抵抗値が零の状態で短絡し、必要
に応して実質的に電流遮断状態にする永久電流スインチ
に関する。
〔従来の技術] 核磁気共鳴装置や磁気浮上列車などの超電導コイルでは
、運転中は直流電源から切り離して永久電流スイッチで
短絡し、閉ループの中をit流が循環して長期に渡って
流れ続けるいわゆる永久電流モードで使用するのが一般
である。超電導コイルを槽底する超電導線は極低温にお
いては超ts状態になって電気抵抗値が零になっており
、理論的には永久に電流が流れ続けることになる。
第4図は永久電流スイッチ4を使用した回路を示すもの
で、永久を流モード状態においては永久を流スイッチ4
へのヒータ電aZ+はオフになっており永久電流スイッ
チ4としてはオンの状態にある。すなわち、永久電源ス
イッチ4の抵抗値R5は零であるため、図示しない超電
導コイル5の励rIti電源から供給されていた電流は
超電導コイル5を含むBCDEなる回路を流れ続ける。
6は保護抵抗体(抵抗+[R,)で、超電導コイル5の
運転中に超電導コイル5の内部に常電導状態が発生する
いわゆるクエンチが発生した場合に、超電導コイル5が
持つ磁気エネルギー(1/2)L I t  (L 。
超電導コイル5のインダクタンス、■;電流)を超電導
コイル5以外すなわち保護抵抗体6の抵抗値R,で消費
させて超電導コイル5の温度の上昇を防止し、冷媒の蒸
発量を軽減させる働きをするとともに、永久電流モード
で運転中に永久電流スイッチ4が何らかの理由で突然オ
フ状態になり高抵抗状態になったときに超電導コイル5
の蓄積エネルギーの集中による永久電流スイッチ4の焼
損を防ぐという保護の役目をする。
コイルクエンチに際しては保護抵抗体6の抵抗[R,は
超電導コイル5に発生する抵抗値R,より大きい方がエ
ネルギー回収の面から望ましい。
また永久電流スイッチ4のオフ状態での抵抗値R5は前
記保護抵抗体6の抵抗giR,より更に大きいことが永
久電流スイッチ4の保護及び励磁時間の短縮のために要
求される。永久tfLスインチ4がオフのときの抵抗値
を大きくするためには、超電導巻線3を構成する超電導
線の長さを長くしなければならない。特に大電流導体に
おいては、導体断面積が大きくなる関係上抵抗値が小さ
くなる傾向にあるため、高抵抗化するためには細い線に
よりもより多くの長さを必要とする。また大きな蓄積エ
ネルギーを持つ超電導コイル5のための永久電流スイッ
チ4は、ある程度の磁気エネルギーを吸収できるように
容積を大きくする必要がある。一方、永久電流スイッチ
4は超電導巻線3をヒータ巻線2で加熱し、そのヒータ
パワーと冷媒への熱伝達のバランスによって超電導体の
温度を臨界温度以上又は以下に保つことによりスイッチ
のオン、オフを行うのであるから、超電1巻線3とヒー
タ巻m2とのそれぞれの線が密接するように巻回する構
成がとられている。
第5図は従来の永久tfLスイッチの断面図である。こ
の図において、永久電流スイッチ4はリング状をしてお
り、断面が外形側に開き両端にっば44のあるコの字状
をした巻枠41の中に超電導巻線3が巻回−されている
。直径が0.5 vb−程度の丸線のヒータ線からなる
ヒータ巻線2を図の上下方向である軸方向に沿って巻枠
41に巻回し、その外径側に直径が1m−程度の丸線に
底形された超電導線を巻回しである。この図では先にヒ
ータ巻線2を巻回しその上に超電導巻線3を巻回した構
成を示しであるが、巻回の順序をこの逆にする場合もあ
る。
また、この図ではヒータ巻線2、超電溝巻wA3はそれ
ぞれ1層だけで構成されているが、層を重ねて多層構造
をとる場合もある。巻枠41の巻線が巻回される部分の
直径は約100 m−程度であり、前述のように超電導
線やヒータ線の直径は1曙ないしそれ以下であり、この
図ではこれら丸線の寸法を実際よりも大きく措いである
巻枠41の中の超電溝巻wa3やヒータ巻線2は接着剤
を塗布しながら巻回するとともに、巻回作業終了後にモ
ールド樹脂42を含浸して加熱硬化して一体化する。こ
のモールド樹脂としてはエポキシ樹脂にアルξす籾など
の充填剤を混入したものが使用される。充填剤を混入す
る理由は、超電導線など金属との熱膨張係数の値を近く
して極低温に冷却したときの熱応力の発生を低減すると
ともに、熱伝導係数を小さくして超電導巻線3とヒータ
巻線2との間の熱結合をより良好にするためである。
超電導8113やヒータ巻12の巻線群の更にその外側
に断熱層43を設け、前述のようにヒータ巻線2に1を
流を流して超電導巻線3を加熱する際の効率を高める構
成としている。この断熱層43は巻線のモールドに使用
したと同し樹脂に充填剤を混入しないものを使用する。
充填剤を混入しない理由は、充填剤を混入すると前述の
ように熱伝導係数が小さくなり断熱層としての機能に支
障が生ずるからである、なお、超電4壱13の超電導線
やヒータ巻線2を構成するヒータ線はいずれも絶縁被覆
が施されであるがその図示は省略しである。
この絶縁被覆によって超電導線やヒータ線の間の絶縁が
確保されている。
超t、S巻線3は、永久電流スイッチとしてはオフの状
態である常電導状態での抵抗値を大きくするために安定
化銅を除去した超電導体だけのもの、あるいは、銅より
2桁以上も抵抗率の大きな例えばキュプロニッケル合金
(Cu−Ni)を被覆材とした超電導線を使用する。こ
のような超電導線では何らかの理由で突然超電導状態か
ら常電導状態に移行するいわゆるクエンチが生し易くな
るので、超電導線近傍の磁界の強度を低減することを目
的として永久電流スイッチ4の超電導巻線3は無誘導巻
きという特殊な巻回方法が採用されている。
無誘導巻きは、超電導線を2本に折り返して先端の折り
曲げ部を巻枠に設けた溝に挿入固定した上で2本単位に
巻回して行くもので(例えば、実開昭62−34408
号公報)、超電1線に流れる電流は常にこの2本の超電
導線を反対方向に流れて互いに磁場を打ち消し合うこと
になる構成である。無誘導巻きを採用する1つの理由は
、周知のように超電導線は磁場が強いほど臨界電流が低
下するという特性を持っているので、超電導巻線3が生
起する磁場の強度を低減するためであり、もう1つの理
由は第4図の超電導コイル5が生起する磁場を乱さない
ようにするためである。
巻き始めの超電導線の折り返し部の曲げ半径は超電導線
の半径のlO倍程度が必要とされており、余り小さな曲
げ半径で曲げると超電導線内の応力などによってクエン
チが起こり易くなることが知られている。
発明が解決しようとする課題] 前述のように、超電導巻線3を無誘導巻きする際の巻き
始めは、超電導線を折り返してその曲げ部を巻枠41に
所定の形状に設けられた溝に挿入し接着剤47で固定し
たものであり、このuk、2本の超電導線を同時に巻回
して行くものであり、折り曲げ部の曲げ半径は超電導線
の半径の10倍前後にとられている。この程度の曲げ半
径を確保すればクエンチ発生の原因にはならないと考え
られていた。
しかし、製作された永久電流スイッチでクエンチが発生
することが多く、その原因を追求した結果この折り返し
部の曲げ半径が小さいことによってクエンチが発生する
確率が高くなることが分かった。また、第5図に示す超
電4壱wA3とヒータ巻線2とを密接に配置するために
、半径方向に積み重ねて密に巻回する構成を採用してい
るが、前述のように超電導線とヒータ線との径は等しく
なく、また、巻数が一致するものでもないので、超電導
線とヒータ線との間に巻き乱れが発生し易いという問題
がある。前述のように電線間の隙間はモールド樹脂42
で充填して加熱硬化させて1tNsが動くことによるク
エンチの発生を防止する構成を採用しているのであるが
、巻き乱れがあるために超電導線の微動が起こり易く、
これが引き金になってクエンチが生ずる可能性の高い不
安定な超電導巻線になっているという問題がある。更に
、巻線に含浸したモールド樹脂42には充填剤が混入さ
れており、断熱1143に使用される樹脂には充填剤が
混入されていないために双方の間に熱膨張係数に差が生
して、永久電流スイッチを極低雇にまで冷却した状態で
はモールド樹脂42と断熱層43との境界面に熱応力が
発生し、ときに亀裂が発生してこれが超電導巻線3に影
響してクエンチの引き金になることがあるという問題が
ある。このようなりエンチは特に最初の励磁のときに多
発することが知られており、したがって、実際に第4図
に示すような回路に組み込んで使用する前に永久電流ス
イッチ単独で励磁することによるスクリーニングを行っ
て安定化させるという処理を行っているのが実際であり
、このときでもクエンチが起こると冷媒が蒸発して消費
してしまうという問題がある。
この発明はこれらの問題を解決し、クエンチの起こりに
くい安定した通電状態を確保することのできる永久電流
スイッチを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するためにこの発明によれば、円筒状の
巻枠に超電導線を無誘導巻きで巻回してなる超電導巻線
とヒータ線を巻回してなるヒータ巻線とを樹脂モールド
して一体化するとともに断熱層で被覆してなる永久電流
スイッチにおいて、前記超電導巻線の巻き始めの折り返
し部の折り曲げ半径が、前記巻枠の半径に実質的に等し
いものとし、また、円筒状の巻枠に超電導線を無誘導巻
きで巻回してなる超電導巻線とヒータ線を巻回してなる
ヒータ巻線とを樹脂モールドして一体化するとともに断
熱層で被覆してなる永久電流スイッチにおいて、前記超
電導巻線の隣接する超電導線間に生ずる溝部に前記ヒー
タ線を巻回してなるものとし、更に、円筒状の巻枠に超
電導線を無誘導巻きで巻回してなる超電導巻線とヒータ
線を巻回してなるヒータ巻線とを樹脂モールドして一体
化するとともに断熱層で被覆してなる永久電流スイッチ
において、前記断熱層と前記超電導巻線及びヒータ巻線
とからなる巻線群との間にはく離層を設けるものとする
〔作用] 二の発明の構成において、超電導巻線の無誘導巻きのt
Iき始めの折り返し部の曲げ半径を巻枠の半径に実質的
に等しくすることにより、超電導巻線の超電導線の曲げ
半径はどの位置でも概ね巻枠の半径と同程度の大きな値
になって、超電導線の曲げ半径が小さいことによるクエ
ンチ発生の可能性を低減することができる。折り返し部
の曲げ半径を巻枠の半径より余り大きくしても実際に超
電導線の曲げ半径は大きくならず、逆に、折り返し部の
曲げ半径を小さくするとその部分の曲げ半径が最小曲げ
半径になってこの部分でクエンチが起こる可能性が高く
なることになる。したがって、折り返し部の曲げ半径を
巻枠の半径に略等しくするのが最も合理的である。また
、超電導巻線の隣接する超電導線間に生ずる溝部にヒー
タ巻線のヒータ線をはめこんで巻回することにより、超
電導線とヒータ線とが確実に接触するのでヒータ巻線に
よる超電導巻線の加熱を効率よく行うことができる。超
電導線に接触しないヒータ線はなくなりヒータ巻線のS
mも少なくすることができるので、ヒータ線の必要量が
低減する他、ヒータ巻線の電源容量の低減も可能となる
。更に、断熱層と超電導巻線及びヒータ巻線などのSm
群との間にはく離層を設けたことにより、永久電流スイ
ッチを極低温に冷却したときに巻線群をモールドしてい
るモールド樹脂と断熱層との間に熱膨張係数の差に起因
するずれが生しても、これら樹脂層とはく離層との間で
滑ることによって内部応力や亀裂の発生が防止できるの
で、超電導巻線にクエンチが起こり易くなるような影響
を与えることがなくなる。
(実施例) 以下この発明を実施例に基づいて説明する。第1図はこ
の発明の実施例を示す永久電流スイッチの超電導巻線3
0の巻き始めの折り返し部を示す巻枠表面を展開した平
面図である。44はつばであり、超電導巻線30はこの
つば44に沿った位置から巻き始められる。折り返し部
31は図に示すようにつば44に接する超電5wA32
がつば44に直角に半径R1で直角に折り曲げられその
後半@ R’ tで同じ方向に半周折り曲げられた上で
半径R1で反対方向に直角に折り曲げられて超電導線3
3として超電導線32に沿う位置に到り、この後は超電
導32.33を一緒にまとめて軸方向に並べた状態で巻
回される。
第2図は第1図の^−^断面図である。折り返し部31
は巻枠41に設けられた溝46に挿入し接着剤47で固
定しこの接着剤47が固化したところで巻回を開始する
。溝46の深さは折り返し部31の超電導線が巻枠の表
面からはみ出さないよう少なくとも超電導線の直径以上
の深さを持っており、その断面形状は図では底を半円と
しであるが、この底を平面として長方形断面としても差
し支えない。この溝46は超電導線32.33が平行に
なった位置から徐々に浅くなって深さがOになったとこ
ろで終わる。
折り返し部3工の3つの曲げ半径R1、R2、R1は同
時に溝46の半径でもあるが、これらの半径R+ 、R
g 、Rsの大きさは概ね巻枠41の超電導線が巻回さ
れる表面の曲率半径Rと同しにする。
もともと超電導線はこの巻枠41の表面上に巻回される
のであるからその曲げ半径はR以上になることはない、
したがって折り返し部31の曲げ半径R1,Rt、Rs
を巻枠の半径Rより大きくしても超電導線の曲げ半径が
Rより大きくなることはなく、超電導線の曲げに起因す
るクエンチ発生の可能性を小さくする効果は期待できな
い。したがって、実用上は折り返し部31の曲げ半径R
Rt、Rzは、前述のように巻枠41の半径Rに略一致
させるのが妥当である。これ以上小さな半径にするのは
溝46の全長が短くなって溝加工が容易になるという利
点はあるが、クエンチ発生という超電S@線にとって重
大な問題を解決する効果と比較して取るに足りないこと
である。
折り返し部31の形状は第1図のようにゴルフクラブの
ウッドの先端に似た形状にするのが巻枠41の端から巻
き始めるのに最もよい形状であるが、R1やR2の曲げ
部の角度を厳密に直角にする必要はなく、またR3の曲
げ部も厳密に半周である必要はない、おおよその形状が
図示のようなものであり、曲げ半径が前述の条件を満足
するものであればこの発明の目的を遠戚することができ
る。
第3図はこの発明の別の実施例を示す永久電流スイッチ
の断面図であり、第4図と共通の部材については同一の
参照符号を付けることにより詳細な説明を省略する。こ
の図において、巻枠41の軸方向に沿って密に巻回され
た超電4巻、1130の隣同士の超電導線の間に生ずる
溝にはまるようにヒータ線を巻回してヒータ巻線20を
槽底したものである。超電導巻線30は前述のように、
2本の超電導線を同時に巻回して行くので、ヒータ線も
2本を同時に平行して巻回して行くことによって図のよ
うに超電導巻線30とヒータ巻線20とのそれぞれの線
の位置関係を実現することができる。ヒータ巻@20の
断面図に現れる数としての巻数は超電導巻線30に略一
致するという制約が生じ、第5図に示すように巻枠41
の軸方向−杯に巻回するのに比べて巻数は少なくなる。
このことは、ヒータ線の直径が超電導線の直径よりも小
さいという前提に立っているのであるが、ヒータ線はそ
れほど大きな断面を持つ必要はなく、前述のように0.
5■程度の直径のものが使用されるが、超電導線は第4
図の超電導コイル5と同し電流が永久電流スイッチ4の
超電導線にも流れることから、超電導コイル5の電流値
に応して超電導巻線30の超電導線の断面寸法は変わる
ことになる。しかし、前述の超電導の直F+ I M−
というのは超電導線としては細い方であり、核磁気共鳴
装置の超電導マグネットのように高度に均一な磁場を形
成させるために、アンペアターンの分布を高精度で設定
するする必要があることからこのような細い超電導線か
使用されるものであ。このような特殊の場合でもヒータ
線の方が断面寸法が小さいので、−a的に永久電流スイ
ッチの超電導巻線の超電導線の断面寸法に比べてヒータ
線の断面寸法の方が小さいという条件が成立していると
考えてよい。
前述のようにヒータ巻線20の巻数は超電導巻線30の
それに略一致するという制約が生ずるが、本来ヒータ巻
線20は超電導巻線30を加熱するものであり、隣合う
超電導線の間に生ずる溝にはまるようにヒータ線を巻回
する槽底とすることにより超電導線とヒータ線との接触
が確実になり、超電導線に接触しないヒータ線は存在し
なくなるので、たとえヒータ巻線20の巻数か従来のヒ
ータ巻線2゜に比べて少なくなっても超電導!!w!3
0を加熱するという効果が何ら劣ることはない、逆にヒ
ータ巻線20の巻数が減少することからヒータ線の必要
量が減少するとかヒータ巻線20のtaの容量を低減す
ることができるなどの効果が生ずる。
第3図に示すように超電導巻線30とヒータ巻線20と
を整然と巻回した構成とすることにより、巻き乱れが生
じないことから、電磁力などによって超電導線が微小移
動する可能性が小さくなり、巻回方法に起因するクエン
チが起こりにくくなる。
この図において、超電導巻線30とヒータ巻線20とか
らなる巻線群の更にその外径側にはく離層45を設け、
その上に断熱層43を設けるIII威としている。はく
離層45は、例えば0.13厚のぶつ化樹脂製のテープ
をハーフラップで軸方向全長にわたって巻回して形成し
たもので、ぶつ化樹脂の非接着性を利用してはく離層を
形成したものである。他の適当な樹脂製テープを使・用
し、はく離性を持たせるためにこのテープの両面にはく
離削を塗布しておくという構成でもよい、このは<1I
iN45の上に断熱層43が設けられる。断熱層43は
前述のように充填材を混入しないモールド樹脂42でモ
ールドすることによって形成するか、モールド樹脂を充
填したガラステープをハーフラップで所定の厚さになる
まで複数層巻回して形成する。
巻線群をモールドしたアルミナ粉などの充填材を混入し
たモールド樹脂42は充填材が混入されたことによって
その熱膨張係数が小さくなっており、一方、断熱層43
を構成する樹脂は樹脂そのものはモールド樹脂42と同
じ樹脂であるが充填材を混入していないのでその熱膨張
係数は樹脂そのものの値である。永久電流スイッチ40
を極低温にまで冷却したときに巻線群のモールド樹脂4
2と断熱層43との間に熱膨張係数の差に応したずれが
生ずるが、はく離層45を設けであるために、このはく
離層45とモールド樹脂42、又は断熱層43との接触
面で滑ることによって内部応力や亀裂が生したりするこ
とがなく、そのため、クエンチの引き金になることもな
い。
〔発明の効果) この発明は前述のように、超電導巻線の巻き始めの折り
返し部の曲げ半径を巻枠の半径に実質的に等しくするこ
とにより、超電導巻線の超電導線の曲げ半径はどの位置
でも概ね巻枠の半径と同程度の値を持つことになって、
超電導線の曲げ半径が小さいことによるクエンチ発生の
可能性を低減することができる。折り返し部の曲げ半径
を巻枠の半径より余り大きくしても実質的に超電導線の
曲げ半径は大きくならず、逆に折り返し部の曲げ半径を
小さくするとその部分の曲げ半径が最小曲げ半径になっ
てこの部分でクエンチが起こる可能性が高くなることに
なる。したがって、折り返し部の曲げ半径を巻枠の半径
に略等しくするのが最も合理的である。このように、実
質的に超電導線の曲げ半径を可能な限り大きくすること
によって超電導線を曲げることに起因するクエンチの発
生の可能性を小さくすることができ、安定な永久電流ス
イッチとになるという効果が得られる。また、隣接する
超電導線間に生ずる渭部にヒータ線をはめこんでヒータ
巻線を巻回することにより、超電導線とヒータ線とが確
実に接触する構成となり一一夕巻線による超電導巻線の
加熱を効率よく行うことができることから、回路の遮断
が確実に行える信頼性の高い永久電流スイッチとするこ
とができるという効果が得られるとともに、超電導線に
接触しないヒータ線がなくなりヒータI!線の巻数も少
なくすることができるので、ヒータ線の必要量が低減す
る他、ヒータ巻線の電源容量の低減も可能となり、永久
電流スイッチとしての価格低減が可能になるという効果
も得られる。更に、断熱層と超電導巻線及びヒータ’!
線などの巻線群との間にはく離層を設けたことにより、
永久電流スイッチを極低温に冷却したときに巻線群をモ
ールドしたモールド樹脂と断熱層との間に熱膨張係数の
差に起因するずれが生しても、これら樹脂層とはく離層
との間で滑ることによって内部応力や亀裂の発生が防止
できるので、超電導巻線にクエンチが起こり易くなるよ
うな影響を与えることがなく、よりクエンチ発生の可能
性の小さな安定した永久電流スイッチとすることができ
るという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示す超電導巻線の折り返し
部の平面図、第2図は第1図のA−A断面図、第3図は
この発明の実施例を示す水久電漬スイッチの断面図、第
4図は永久電流スイッチを含む超電導コイルの運転中の
回路図、第5図は従来の例を示す永久tfLスイッチの
断面図である。 2.20・・・ヒータ巻線、3.30・・・超電導巻線
、31・・・折り返し部、32.33・・・超電導線、
4.40・・・永久電流スイッチ、41・・・巻枠、4
2・・・モールド樹脂、43・・・断熱層、44・・・
つば、45・・・はく離層、46・・・溝、47・・・
接着剤。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)円筒状の巻枠に超電導線を無誘導巻きで巻回してな
    る超電導巻線とヒータ線を巻回してなるヒータ巻線とを
    樹脂モールドして一体化するとともに断熱層で被覆して
    なる永久電流スイッチにおいて、前記超電導巻線の巻き
    始めの折り返し部の折り曲げ半径が、前記巻枠の半径に
    実質的に等しいことを特徴とする永久電流スイッチ。 2)円筒状の巻枠に超電導線を無誘導巻きで巻回してな
    る超電導巻線とヒータ線を巻回してなるヒータ巻線とを
    樹脂モールドして一体化するとともに断熱層で被覆して
    なる永久電流スイッチにおいて、前記超電導巻線の隣接
    する超電導線間に生ずる溝部に前記ヒータ線を巻回して
    なることを特徴とする永久電流スイッチ。 3)円筒状の巻枠に超電導線を無誘導巻きで巻回してな
    る超電導巻線とヒータ線を巻回してなるヒータ巻線とを
    樹脂モールドして一体化するとともに断熱層で被覆して
    なる永久電流スイッチにおいて、前記断熱層と前記超電
    導巻線及びヒータ巻線とからなる巻線群との間にはく離
    層を設けたことを特徴とする永久電流スイッチ。
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