JPH06229141A - 免震建屋の建設方法 - Google Patents

免震建屋の建設方法

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JPH06229141A
JPH06229141A JP1574693A JP1574693A JPH06229141A JP H06229141 A JPH06229141 A JP H06229141A JP 1574693 A JP1574693 A JP 1574693A JP 1574693 A JP1574693 A JP 1574693A JP H06229141 A JPH06229141 A JP H06229141A
Authority
JP
Japan
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building
laminated rubber
dummy
foundation
steel pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP1574693A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasukazu Omae
安和 大前
Koichi Nakamura
康一 中村
Takashi Tsujii
孝 辻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基礎1上に積層ゴム20の代りにダミー部材
7を設置し、ダミー部材7上に上部建屋2を施工して、
その後、施工中または施工完了後の上部建屋2をジャッ
キアップし、この状態でダミー部材7を除去して積層ゴ
ム20を基礎1と上部建屋2との間に設置する。 【効果】 積層ゴム20の製造完了時期にかかわらず、
上部建屋2の施工まで行うことができる等、免震建屋建
設工程全体にフレキシビリティを持たせることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基礎上に積層ゴムを介
在させた状態で上部建屋を設けてなる免震建屋の建設方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、免震建屋の建設方法としては、建
屋の工程と、通常該建屋の柱直下に設置される、建屋に
応じて仕様が決められる積層ゴムの設定・製造工程とを
調整し、建屋の基礎が完了した後に、でき上がった積層
ゴムを所定位置に設置して、上部建屋を施工するのが一
般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、積層ゴム下の基礎が完了し積層ゴムを設置した
後に、上部建屋を施工すると、積層ゴムの製造完了時期
により基礎後の建屋建設の工程が大きな制約を受けるた
め、積層ゴムの製造完了が遅れると建屋建設の完了が遅
れてしまう可能性があった。
【0004】したがって、本発明は、積層ゴムの製造完
了時期という制約を排除することにより、建屋建設工程
全体にフレキシビリティを持たせることができる免震建
屋の建設方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の免震建屋の建設方法は、基礎上に積層ゴム
の代りにダミー部材を設置し、該ダミー部材上に上部建
屋を施工して、その後、施工中または施工完了後の前記
上部建屋をジャッキアップし、この状態で前記ダミー部
材を除去して積層ゴムを基礎と上部建屋との間に設置す
ることを特徴としている。
【0006】
【作用】本発明の免震建屋の建設方法によれば、基礎上
に積層ゴムの代りにダミー部材を設置し、該ダミー部材
上に上部建屋を施工して、その後、施工中または施工完
了後の前記上部建屋をジャッキアップし、この状態で前
記ダミー部材を除去して積層ゴムを基礎と上部建屋との
間に設置することになるため、積層ゴムの製造完了時期
という制約を排除できる。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例による免震建屋の建設方法
を図1〜図8を参照して以下に説明する。
【0008】まず、通常の工程と同様にして、免震建屋
の基礎1を施工し完了させる。なお、図1〜図3に示す
ように、上部建屋2の柱3の位置に対応して、基礎1に
は上方凸をなし上面にプレート4が設けられた下部柱型
5が形成されており、プレート4上には、高さ調整用の
無収縮モルタル6が設けられている。ここで、本実施例
において柱3上部建屋2の略四隅にそれぞれ設けられ
る。
【0009】図1〜図3に示すように、基礎1に形成さ
れた各下部柱型5の上に、ダミー部材であるダミー鋼管
7を載置する。このダミー鋼管7は、円筒状の所定長さ
の鋼管8の両端開口部にフランジ部9,10が形成され
た形状をなしている。なお、下部柱型5に接する下部フ
ランジ部10の下面には、ダミー鋼管7の撤去時(後述
する)にその作業性を良好にするため、低摩擦係数の図
示せぬビニールシートが貼付されている。また、下部フ
ランジ部10には、挿通孔11が複数カ所形成されてお
り、この挿通孔11に位置を対応させて、下部柱型5に
は長ナット12があらかじめ埋設されている。ここで、
長ナットを使用するのは、後述のアンカボルトの取り外
しを簡便化するためである。
【0010】そして、各ダミー鋼管7を各下部柱型5上
にそれぞれ搭載した状態で、アンカボルト13を挿通孔
11に挿通させ長ナット12に螺合させることにより、
各ダミー鋼管7は各下部柱型5上に固定される。
【0011】次いで、ダミー鋼管7上に、上部建屋2の
底部材14を載置する。この底部材14には、上部建屋
2の柱3の位置に対応して、下方に突出する形状をなし
下面にプレート15が設けられた上部柱型16が形成さ
れており、各上部柱型16において各ダミー鋼管7上に
載置されることになる。ここで、ダミー鋼管7の上部フ
ランジ部9にも、上述した下部フランジ部10と同様の
挿通孔17が形成されており、また、底部材14の各上
部柱型16にも、この挿通孔17に対応する位置に長ナ
ット18があらかじめ埋設されている。
【0012】そして、各上部柱型16を各ダミー鋼管7
上に対応させて底部材14を搭載した状態で、アンカボ
ルト19を挿通孔17に挿通させ長ナット18に螺合さ
せることにより、底部材14はダミー鋼管7上に固定さ
れる。
【0013】このような状態で、さらに上部建屋2の施
工を進める。
【0014】そして、本実施例においては、建屋に応じ
て仕様が決められる免震用の積層ゴム20の製造が完了
した後であれば、上部建屋2の施工途中あるいは施工が
完了した後のいずれの状態にあっても、都合のよいタイ
ミング(通常は上部建屋完成後)で、上部建屋2をジャ
ッキアップして、ダミー鋼管7を積層ゴム20に交換す
ることになる。勿論、上部建屋2を使用した後に交換す
ることもできる。以下に、この交換作業の手順を順を追
って説明する。
【0015】上部建屋2をジャッキアップするためのジ
ャッキアップ機構21を、図3および図4に示すように
基礎1上の所定位置に設置する。このジャッキアップ機
構21は、仮受サンドル22と該仮受サンドル22上に
設置されるオイルジャッキ23と、オイルジャッキ23
の周囲に複数設けられたサポート24とを有しており、
仮受サンドル22を組んだ後、オイルジャッキ23を設
置し、オイルジャッキ23にこれを作動させるため油圧
を供給する図示せぬオイルホースを配管等した後、ダミ
ー鋼管7を固定しているアンカボルト13,19を取り
外す。
【0016】次に、オイルジャッキ23に油圧を供給
し、上部建屋2をジャッキアップする。そして、上部建
屋2が所定高さ(例えば2〜3cm程度)浮上した状態
において、オイルジャッキ23を上部建屋2および仮受
サンドル22に固定する。そして、図5に示すように、
この状態で各ダミー鋼管7を水平側方に引き抜き撤去す
る。このとき、上述したように、ダミー鋼管7の下面に
は低摩擦係数のビニールシートが貼付されているため、
その側方移動が容易となる。その後、図6に示すよう
に、積層ゴム20を各下部柱型5およびこれに対向する
上部柱型16との間に、それぞれ側方から挿入設置し
て、ボルト止めを行う。ここで、積層ゴム20にも、取
り付けの互換性を持たせるため、ダミー鋼管7と同様の
フランジ部25,26および図示せぬ挿通孔があらかじ
め設けられており、アンカボルト13,19を、この挿
通孔に挿通させ下部柱型5および上部柱型16の長ナッ
ト12,18に取り付ける程度に螺合させる。
【0017】ジャッキアップ機構21のオイルジャッキ
23から油圧を抜くことにより、上部建屋2を積層ゴム
20で支持される位置までダウンさせる。この状態で、
図7に示すようにアンカボルト13,19を本締めし
て、積層ゴム20の下部フランジ部26を下部柱型5
に、上部フランジ部25を上部柱型16にそれぞれ固定
する。そして、その後、ジャッキアップ機構21すなわ
ち仮受サンドル22およびオイルジャッキ23等を撤去
して、図8に示すように、交換作業が完了する。
【0018】以上、本実施例によれば、基礎1上に積層
ゴム20の代りにダミー鋼管7を設置し、該ダミー鋼管
7上に上部建屋2を施工して、その後、施工中または施
工完了後の上部建屋2をジャッキアップし、この状態で
ダミー鋼管7を除去して積層ゴム20を基礎1と上部建
屋2との間に設置することになるため、積層ゴム20の
製造完了時期という制約を排除することができる。した
がって、積層ゴム20の製造完了時期にかかわらず、上
部建屋2の施工まで行うことができる等、免震建屋建設
工程全体にフレキシビリティを持たせることができる。
また、ダミー鋼管7と積層ゴム20とに、取付上の互換
性を持たせたため、交換作業が行いやすくなる。
【0019】なお、ダミー鋼管7から積層ゴム20に交
換する際に生じる応力に対して断面チェックを行うのが
好ましい。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の免震建屋
の建設方法によれば、基礎上に積層ゴムの代りにダミー
部材を設置し、該ダミー部材上に上部建屋を施工して、
その後、施工中または施工完了後の上部建屋をジャッキ
アップし、この状態でダミー部材を除去して積層ゴムを
基礎と上部建屋との間に設置することになるため、積層
ゴムの製造完了時期という制約を排除することができ
る。したがって、積層ゴムの製造完了時期にかかわら
ず、上部建屋の施工まで行うことができる等、免震建屋
建設工程全体にフレキシビリティを持たせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による免震建屋の建設方法で
採用されるダミー鋼管の取付状態を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施例による免震建屋の建設方法で
採用されるダミー鋼管の取付状態を示す部分側断面図で
ある。
【図3】本発明の一実施例による免震建屋の建設方法で
採用されるジャッキアップ機構等の配置を示す平面図で
ある。
【図4】本発明の一実施例による免震建屋の建設方法の
ジャッキアップ機構の設置状態を示す側面図である。
【図5】本発明の一実施例による免震建屋の建設方法の
ダミー鋼管撤去工程を示す側面図である。
【図6】本発明の一実施例による免震建屋の建設方法の
積層ゴムの設置工程を示す側面図である。
【図7】本発明の一実施例による免震建屋の建設方法の
積層ゴムの取付状態を示す側面図である。
【図8】本発明の一実施例による免震建屋の建設方法の
ジャッキアップ機構の撤去状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 基礎 2 上部建屋 7 ダミー鋼管(ダミー部材) 20 積層ゴム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎上に積層ゴムを介在させた状態で上
    部建屋を設けてなる免震建屋の建設方法において、 前記基礎上に前記積層ゴムの代りにダミー部材を設置
    し、 該ダミー部材上に前記上部建屋を施工して、 その後、施工中または施工完了後の前記上部建屋をジャ
    ッキアップし、この状態で前記ダミー部材を除去して前
    記積層ゴムを前記基礎と前記上部建屋との間に設置する
    ことを特徴とする免震建屋の建設方法。
JP1574693A 1993-02-02 1993-02-02 免震建屋の建設方法 Pending JPH06229141A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1088853A (ja) * 1996-09-10 1998-04-07 Fujita Corp 建築構造物の施工における免震装置の取付工法
JP2008063910A (ja) * 2006-09-11 2008-03-21 Tokyu Construction Co Ltd 戸建免震建物の断熱工法、戸建免震建物の蓄熱工法及び戸建免震建物施工法
JP2015017401A (ja) * 2013-07-10 2015-01-29 株式会社竹中工務店 免震建物の構築方法、及び、その免震建物の構築方法に用いる短柱部材
CN114658125A (zh) * 2022-03-24 2022-06-24 澳创国际工程设计(深圳)有限公司 一种用于临时建筑循环利用的隔震支座及其使用方法

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Effective date: 20010605