JPH10195892A - 沈降支持架台修復方法および装置 - Google Patents
沈降支持架台修復方法および装置Info
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- JPH10195892A JPH10195892A JP164397A JP164397A JPH10195892A JP H10195892 A JPH10195892 A JP H10195892A JP 164397 A JP164397 A JP 164397A JP 164397 A JP164397 A JP 164397A JP H10195892 A JPH10195892 A JP H10195892A
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Abstract
簡易且つ品質的にも高い信頼性を確保した状態で修復す
る。 【解決手段】 コンクリート基礎1に埋設した既設アン
カーボルト2にアダプターボルト7を螺着して該既設ア
ンカーボルト7の見掛け上の長さを伸長させた構成と
し、ベースプレート4を上昇させて該ベースプレート4
とコンクリート基礎1の間に形成した空間にスペーサ1
5を挿入することにより該ベースプレート4のレベルを
調整した状態で前記アダプターボルト7に固定用ナット
5を螺着して該ベースプレート4を前記スペーサ15を
介して前記コンクリート基礎1に締め付けて固定する。
Description
基礎が地盤沈降等で低下して機器の支持架台のレベルに
アンバランスが生じた場合に、支持架台のレベル差を修
復する方法および装置に関する。
所が支持架台を介してコンクリート基礎に据え付けられ
ている。そして、地盤沈降等によってコンクリート基礎
が低下し、機器の支持架台にレベル差が生じて機器が傾
斜した場合には、機器と地面の間の空間を利用して該機
器の強固な底部の一部に当板を当接し、さらに地面には
機器の一部を支えるに充分な強固な敷板を配置し、機器
底部の当板と地面の敷板の間にジャッキを設置してジャ
ッキアップにより該機器の局部を暫定的に支え、順次支
持架台を仮サポートして機器を保持し、前記コンクリー
ト基礎の大方を解体して撤去し、該部に新しいコンクリ
ート基礎を築いて必要な養生期間後に支持架台を再据え
付けする方法で修復を行なっている。
に耐え得る強固な地盤の余剰エリアを確保することが可
能な場合には、機器を一旦停止あるいは稼動を長期間休
止して必要により分解し、該機器を長期間に亘りこの余
剰エリアに仮置し、その間にコンクリート基礎を全面的
に解体して撤去し、新しいコンクリート基礎を築いて養
生した後に機器を復旧する修復方法がとられている。
従来の修復方法は、以下に述べるような種々の問題があ
る。すなわち、レベル差が生じた機器の周辺が建物や他
の機器等で密接あるいは密集している場所では、該機器
を他の場所へ移動することができないために、その場で
ジャッキアップして暫定的に仮サポートすることにより
該機器を既設のコンクリート基礎から分離して仮保持す
ることで該機器全体の姿勢を適度に維持した状態で、既
設のコンクリート基礎の大方を解体して撤去するように
している。その結果、長期にわたる修復作業期間が必要
となるばかりでなく、既設のコンクリート基礎を解体す
ることにより発生する廃材は膨大な量となる。さらに、
解体後、新しいコンクリート基礎を築く場合に、関連機
器が密集していたり、機器の底面と地面の間の空間を利
用する狭隘部での作業となるために作業性が悪いことか
ら、新規に完成したコンクリート基礎の芯と機器の芯と
がずれてしまい、その対策に苦慮するなどの問題が発生
することもある。なお、このような既設のコンクリート
基礎、特に、重量物や重要な機器類を支持するコンクリ
ート基礎では、所謂、重量・耐震構造がとられる場合が
多く、このような構造では、鉄筋が密に配置されている
ので、解体が非常に困難である。
は、大掛かりなコンクリート基礎となるために、コンク
リートの使用量、基礎部材、部品数、その加工工数等が
多く、コスト高となる難点がある。
て傾斜した機器の周辺に該機器を仮置する余剰エリアを
保有しているときには、該機器を仮置するための仮設の
強固な地盤が必要であり、また、この機器を仮置のため
移動するときに、この機器を一体吊りすることができな
い場合には該機器の分解に迫られる。このような場合に
は、機器の大きさによっては高所での作業が必要になる
ために足場の組み立て作業が発生したり、分解のために
該機器の長期に亘る稼動休止、吊上げ、仮置場所への移
動を余儀なくされる。その後、既設のコンクリート基礎
を排除し、その跡へ新しいコンクリート基礎を構築、完
成後に該機器の復旧となることから、前述した以上の作
業量が多発し、工事も長期化して工数が増加することに
なる。しかも、近年では、設備の固定費の削減等により
土地の有効活用が叫ばれており、このような修復作業の
ための遊休土地を確保しておくことは困難である。
術の問題点に鑑み、レベル差の生じた大形重量機器の周
辺に建物や関連機器が密集していても、簡易且つ品質的
にも高い信頼性を確保することができる沈降支持架台修
復方法および装置を提供することにある。
小限の部品数で的確に実施することができる沈降支持架
台修復方法および装置を提供することにある。
る余剰エリアを必要とせず、勿論、機器を分解すること
なく、短い工期で安全に実施することができる沈降支持
架台修復方法および装置を提供することにある。
リート基礎に埋設した既設アンカーボルトをベースプレ
ートの取り付け穴に貫通させてナットにより締め付け固
定した支持架台の沈降を修復する沈降支持架台修復方法
および装置において、前記既設アンカーボルトにアダプ
ターボルトを螺着することにより該既設アンカーボルト
の見掛け上の長さを伸長させた構成とし、前記ベースプ
レートを上昇させることにより該ベースプレートと前記
コンクリート基礎の間に形成した空間にスペーサを挿入
することにより該ベースプレートのレベルを調整した状
態で前記アダプターボルトに固定用ナットを螺着して該
ベースプレートを前記スペーサを介して前記コンクリー
ト基礎に締め付けて固定することを特徴としている。
トにアダプターボルトを螺着し、前記ベースプレートを
上昇させて該ベースプレートと前記コンクリート基礎の
間に形成した空間に側方から前記アダプターボルトを回
避する状態に沈降量に応じた厚さのスペーサを挿入し、
前記アダプターボルトに固定用ナットを螺着して前記ベ
ースプレートを前記スペーサを介して前記コンクリート
基礎に締め付けて固定する。
アダプターボルトを螺着し、他の前記アンカーボルトに
ガイドピンを螺着し、前記ベースプレートを前記ガイド
ピンを案内にして上昇させて該ベースプレートと前記コ
ンクリート基礎の間に形成した空間に側方から沈降量に
応じた厚さのスペーサを挿入し、前記アダプターボルト
に固定用ナットを螺着して前記ベースプレートを前記ス
ペーサを介して前記コンクリート基礎に締め付けて固定
する。
厚さと狭隘部での作業性を考慮した形状のスペーサを準
備し、前記既設アンカーボルトにアダプターボルトを螺
着し、ベースプレートを上昇させて該ベースプレートと
コンクリート基礎の間に形成した空間に側方からアダプ
ターボルトを回避する状態に前記スペーサを挿入してレ
ベル調整を行ない、前記アダプターボルトに固定用ナッ
トを螺着して前記ベースプレートを前記スペーサを介し
て前記コンクリート基礎に締め付けて固定する。
コンクリート基礎を解体することなく該基礎を利用して
修復することができるので、比較的短期間に簡易且つ高
い品質で安価に修復することができる。
て、図面を参照して説明する。
よび装置を適用した重量機器の支持架台据え付け部を図
1および図2を参照して説明する。
ず)を据え付けるための既設のコンクリート基礎1は、
重量機器設置特有の強固な耐震構造となっている。例え
ば、背筋として熱間圧延異形棒鋼3種に適合するものを
狭ピッチで縦横に配置(図示せず)し、既設アンカーボ
ルト2をこの背筋に溶接等にて固定した状態でコンクリ
ートを流し込んで埋設することにより強震にも充分に耐
え得る頑強な構造となっており、逆に、これを解体する
ときには長期間を要するものとなる。このようなコンク
リート基礎1は、設置する大形の重量機器の底部に設け
る支持架台3に応じて複数ケ所に形成され、支持架台3
の下端のベースプレート4に形成した取り付け穴4aに
前記既設アンカーボルト2が貫通するように該ベースプ
レート4をコンクリート基礎1上に載置し、固定ナット
5と緩み止めナット6により締め付けて固定する構成で
ある。
数の支持架台3を固定して重量機器を据え付けた状態で
地盤沈降により複数のコンクリート基礎1の間にレベル
差が生じて機器に傾斜が生じた場合には、低下したコン
クリート基礎1について、該コンクリート基礎1に埋設
されてベースプレート4から突き出ている既設アンカー
ボルト2に螺着している固定ナット5および緩み止めナ
ット6を取り外し、ナット5,6を取り外した状態でこ
の既設アンカーボルト2の丸芯に沿ってコアドリルを使
用してベースプレート4に穴明け加工を行なう。すなわ
ち、図3の支持台基部の斜視図および図4の既設アンカ
ーボルト部の拡大断面図に示すように、既設アンカーボ
ルト2が貫通する取り付け穴4aを広げた拡張取り付け
穴4bを形成するために既設アンカーボルト2の周りの
ベースプレート4を削除する加工を実施する。
5および図6に示すように、既設アンカーボルト2に内
外両面にネジ山を形成した円筒状のアダプターボルト7
を螺着して取り付け、既設アンカーボルト2の長さを見
掛け上伸長させた構成とする。この場合、詳細を図6に
示すように、アダプターボルト7の上端に該アダプター
ボルト7の内面のネジを利用して角頭付きのボルト8を
螺着し、このボルト8にトルクレンチをセットして規定
のトルクでの締め付けを行なってアダプターボルト7を
既設アンカーボルト2に螺着して結合することにより、
均一なトルク値として品質的にも管理可能とする。
法と余長寸法を加算した長さとし、外観的にも配慮した
構成とする。さらに、アダプターボルト7の上端に螺着
した前記ボルト8は、最終的には、このアダプターボル
ト7の上端からの水侵入防止等の閉止ボルトとして利用
すると良い。
ら突き出ている既設アンカーボルト2を丸芯としてベー
スプレート4の8ケ所について同じような加工を加え、
その後、既設アンカーボルト2にアダプターボルト7を
螺着して取り付けている。
既設アンカーボルト2については、アダプターボルト7
の代わりに、図7に示すように、内側にネジ山を形成し
たガイドピン9を螺着してセットする。このガイドピン
9は、後述するようにジャッキアップにより支持架台3
とベースプレート4が一体的に上昇するときに、ベース
プレート4の拡張取り付け穴4bの周壁がこのガイドピ
ン9を摺動するような嵌合状態となるようにして支持架
台3の昇降ガイド部材として機能させることにより、支
持架台3の芯がずれないように機器を上昇させることを
可能にし、当然、機器の芯もずれすることなくジャッキ
アップされるようにするものである。従って、ジャッキ
アップ後の機器は、当初の芯を維持した状態でレベル調
整を行なうことが可能となる。
ている垂直方向の支持架台3に対して水平方向に伸びる
ジャッキアップ用金具10を取外し可能に取り付ける。
準備して前記ジャッキアップ用金具10と対向する面
(地面)に敷き、ジャッキアップ用金具10とジャッキ
アップ用金具敷材11の間にジャッキ12を設置する。
そして、このジャッキ12によりジャッキアップ用金具
10をジャッキアップすることにより支持架台3を押し
上げ、該支持架台3の下端に一体化されているベースプ
レート4をガイドピン4に沿って引き上げて該ベースプ
レート4とコンクリート基礎1との間に空間を形成し、
図9に示すように、この空間に仮ライナ13を挿入す
る。この仮ライナ13の挿入は、挟まれ防止、仮レベル
調整等のための空間を確保するために行なわれ、安全面
および作業効率上実施するものである。
に上昇させて機器あるいは支持架台3等に無理な力を加
える等の悪影響を与えることがないように、図8および
図9に示すように、アダプターボルト7に仮ナット14
を螺着してベースプレート4の上昇の限界を設定してお
くと、機器および支持架台3の過度の上昇が防止でき、
さらには、ベースプレート4がアダプターボルト7を乗
り越えてコンクリート基礎1から分離して支持架台3が
ずれることを防止できる。
ち、ベースプレート4の底部に対向する面を仕上て、コ
ンクリート基礎1と後述するスペーサ15が馴染めるよ
うにし、レベル調整が容易になるように処置することも
大切である。
め測定しておいて、その測定値に基づいて、数種の厚み
あるいは作業エリアのスペースに応じて、挿入するため
の作業性を考慮した形状、例えば図11および図12に
示すような形状のスペーサ15a,15bを前もって準
備しておき、図10に示すように、沈降量に応じて、適
宜、粗調整、微調整しながらスペーサ15a,15bを
挿入してレベル調整を行なうようにする。なお、図11
(a)および(b)はそれぞれスペーサ15aの平面図
および正面図、図12(a)および(b)はそれぞれス
ペーサ15bの平面図および正面図である。
ペーサ15aを挿入した状態を示す斜視図である。
持架台3に対するこのような修復作業は、機器構成に応
じてジャッキアップ等により該機器を押し上げて各コン
クリート基礎1に対して順次に実施する。当然のことな
がら、沈降量の数値の大きいコンクリート基礎1から小
さいコンクリート基礎1の順に行ない、沈降量に応じて
レベル調整量も一気に行なうことなく、数mmから段階
的にレベル調整を実施して行くことが重要である。
にレベルの確認を行ない、図14に示すように、アダプ
ターボルト7に螺着した固定ナット16を規定トルクに
て締め付けてベースプレート4を固定し、緩み止めナッ
ト17を螺着して緩み止めする。また、ガイドピン8も
既設アンカーボルト2から取り外して該既設アンカーボ
ルト2に同様なアダプターボルト7を螺着して取り付
け、固定ナット16を螺着して締め付け、さらに、緩み
止めナット17を螺着して緩み止めする。そして、既設
コンクリート基礎1のコンクリート面をチッピングした
後にコンクリート仕上げを行なう。図14は、このよう
に本発明を実施して修復したコンクリート基礎1に対す
る支持架台3の据え付け状態を示す斜視図である。
るアダプターボルト7は、図6に示す実施形態に限定さ
れるものではなく、図15に示すように、頭部を四角状
にしたアダプターボルト18を使用し、このアダプター
ボルト18を既設アンカーボルト2に螺着して締め付け
るときに締め付け工具を直にセッティングできるように
しても良い。
スプレート4を押え付けて固定するナットは、ダブルナ
ットとして緩み止めを兼ね合わせる構成としても良く、
あるいは1つの固定ナットで締め付け固定し、緩み止め
は、アダプターボルトと固定ナットを点付溶接して行な
うようにしても良い。
支持架台3に取り付けたジャッキアップ用金具10は、
必ずしもこの支持架台3から取り外すことなく、機器の
支持架台3に取り付けた状態のままにして取り外す手間
を省いて工数を低減することもできる。
にジャッキアップ用金具10を取り付けることなく、機
器の底面を利用して単に該機器の底面に当て板を当てて
該当て板にジャッキ12を当接して設置し、機器をジャ
ッキアップすることにより本発明を実施することにより
コストの低減化を図り得る。
は、図示実施形態に限定されるものではなく、要は所期
の機能を有するものであれば良い。
の建屋壁20を貫通して建屋外に据え付けてある主変圧
器(図示せず)21に至る約50メートルの強制冷却形
主母線22と、これから分岐して所内の各部署に至る自
然冷却形分岐線23と、これらを支えるコンクリート基
礎1、支持架台3、サポート24と、防火壁25を備え
る配電設備であって、支持架台3は、100トンにも及
ぶ強制冷却形母線22および自然冷却形分岐線23を支
持する。このように50メートルの間で100トンもの
重量を支える支持架台3とそのコンクリート基礎1は、
数十ケ所に及ぶ。 そして、これらのコンクリート基礎
1の一部が地盤沈降によって低下してバランスを失った
場合には、図17に示す作業フローチャートに従って、
前述した実施形態のように、短期且つ熟練を要すること
なく、しかも安価に修復工事を行なうことができる。
に示した作業フローチャートにおける「外装・機器点
検」後の作業となる「基礎一部ハツリ」、「支持架台穴
明け位置ケガキ」〜「ジャッキアップ用金具敷材設
定」、「ベースプレート拡張取り付け穴明け加工」〜
「仮ナット取り付け」の作業については、並行に作業を
実施することにより、効果的に作業を完遂することがで
きる。
ターボルトを螺着することにより該既設アンカーボルト
の見掛け上の長さを伸長させた構成とし、支持架台の下
端のベースプレートを上昇させて該ベースプレートと前
記コンクリート基礎の間に形成した空間にスペーサを挿
入することにより該ベースプレートのレベルを調整した
状態で前記アダプターボルトに固定用ナットを螺着して
該ベースプレートを前記スペーサを介して前記コンクリ
ート基礎に締め付けて固定することにより、既設のコン
クリート基礎を解体することなく該基礎を利用して修復
することができるので多量の廃材を発生することなく、
また、少ない使用部品数で、比較的短期間に簡易且つ高
い品質で安価に修復することができる。
ドピンを螺着結合してベースプレートを上昇させるとき
の案内とすることにより、既設アンカーボルトのネジ山
あるいはアダプターボルトのネジ山の損傷を防止するば
かりでなく、機器の芯を確保した状態にて容易に且つ正
確にジャッキアップすることができる効果がある。
め実測し、その実測数値に基づいて必要に応じて例えば
数種の厚みのスペーサを事前準備し、さらに、機器周囲
や既設コンクリート基礎の近傍を充分に調査し、スペー
サの挿入方向、形状、分割法等を決めておくことによ
り、狭隘部でも容易に作業することができる。しかも、
地盤沈降量に応じて任意に且つ適宜に粗調整、微調整が
可能となるために、熟練を必要とせずに短時間で正確に
効率良い作業ができる効果がある。
採用することにより、挟まれ防止、仮レベル調整が実施
できるために安全且つより効率的作業を行なうことがで
きる効果がある。
プ用金具を取り付けることにより、機器を一体の状態で
小回りのきく限られた最小限のエリアで、しかも重量物
であっても、例えば大形の重量機器であっても該機器を
分解することなく、場合によっては足場、分解機器の吊
り上げ作業もなく、さらに、機器の運転を継続しながら
でもレベル調整が可能となり、余剰エリアを一切必要と
せず、必然的に土地の有効活用することができ、しかも
最短工期で完全に工事ができる効果がある。
きにアダプターボルトにナットを螺着しておくことによ
り、ベースプレートがアダプターボルトを乗り越えて押
し上げられて機器あるいは支持架台に局部的に無理な力
を加えてこれらに悪影響を与えるのを防止することがで
き、さらには、アダプターボルトを乗り越えたベースプ
レートを復旧する後戻り作業を防ぐことができるばかり
でなく、製品の品質を維持し得る効果がある。
設けることにより、該アダプターボルトを締め付け工具
を使用して機械的に締め付け固定できるばかりでなく、
締め付け工具にトルクレンチ等を使用することにより、
規定締め付けを実施することができ、品質的にも均一な
トルク管理が可能となり、安定した品質を保証すること
ができる効果がある。
部の斜視図である。
ある。
ートに対して拡張取り付け穴を形成した状態を示す斜視
図である。
ある。
既設アンカーボルトにアダプターボルトおよびガイドピ
ンを螺着した状態を示す斜視図である。
ターボルト螺着部分の縦断側面図である。
ピン螺着部分の縦断側面図である。
台にジャッキアップ用金具を取り付けてジャッキを設置
した状態を示す斜視図である。
とコンクリート基礎の間に仮ライナを挿入した状態を示
す縦断側面図である。
トとコンクリート基礎の間にスペーサを挿入する状態を
示す斜視図である。
面図および正面図である。
平面図および正面図である。
た状態を示す斜視図である。
置により修復した支持架台据え付け部の斜視図である。
図および一部を断面した正面図である。
置を適用する原子力発電所における配電設備の側面図で
ある。
よって低下したコンクリート基礎を本発明に係る沈降支
持架台修復方法および装置を適用して実施する修復作業
の作業手順を示すフローチャートである。
Claims (17)
- 【請求項1】 下端をコンクリート基礎に埋設した既設
アンカーボルトをベースプレートの取り付け穴に貫通さ
せてナットにより締め付け固定した支持架台の沈降を修
復する沈降支持架台修復方法において、 前記既設アンカーボルトにアダプターボルトを螺着し、 前記ベースプレートを上昇させて該ベースプレートと前
記コンクリート基礎の間に形成した空間に側方から前記
アダプターボルトを回避する状態に沈降量に応じた厚さ
のスペーサを挿入し、 前記アダプターボルトに固定用ナットを螺着して前記ベ
ースプレートを前記スペーサを介して前記コンクリート
基礎に締め付けて固定することを特徴とする沈降支持架
台修復方法。 - 【請求項2】 下端をコンクリート基礎に埋設した複数
本の既設アンカーボルトをベースプレートの取り付け穴
に貫通させてナットにより締め付け固定した支持架台の
沈降を修復する沈降支持架台修復方法において、 一部の前記既設アンカーボルトにアダプターボルトを螺
着し、 他の前記アンカーボルトにガイドピンを螺着し、 前記ベースプレートを前記ガイドピンを案内にして上昇
させて該ベースプレートと前記コンクリート基礎の間に
形成した空間に側方から沈降量に応じた厚さのスペーサ
を挿入し、 前記アダプターボルトに固定用ナットを螺着して前記ベ
ースプレートを前記スペーサを介して前記コンクリート
基礎に締め付けて固定することを特徴とする沈降支持架
台修復方法。 - 【請求項3】 下端をコンクリート基礎に埋設した既設
アンカーボルトをベースプレートの取り付け穴に貫通さ
せてナットにより締め付け固定した支持架台の沈降を修
復する沈降支持架台修復方法において、 前記支持架台の沈降度合に応じた厚さと狭隘部での作業
性を考慮した形状のスペーサを準備し、 前記既設アンカーボルトにアダプターボルトを螺着し、 ベースプレートを上昇させて該ベースプレートとコンク
リート基礎の間に形成した空間に側方からアダプターボ
ルトを回避する状態に前記スペーサを挿入してレベル調
整を行ない、 前記アダプターボルトに固定用ナットを螺着して前記ベ
ースプレートを前記スペーサを介して前記コンクリート
基礎に締め付けて固定することを特徴とする沈降支持架
台修復方法。 - 【請求項4】 前記ベースプレートの取り付け穴を拡大
し、前記アダプターボルトは既設アンカーボルトの外側
に螺着することを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
か1項に記載の沈降支持架台修復方法。 - 【請求項5】 前記取り付け穴の拡大は、アンカーボル
トの周辺を切削加工することによって行われれることを
特徴とする請求項4に記載の沈降支持架台修復方法。 - 【請求項6】 前記支持架台に取り付けたジャッキアッ
プ用金具を使用して該支持架台をジャッキアップして前
記コンクリート基礎と前記ベースプレートの間に空間を
形成することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
1項に記載の沈降支持架台修復方法。 - 【請求項7】 前記ベースプレートを上昇させる前に前
記アダプターボルトの上部にナットを螺着して前記ベー
スプレートを上昇させるときに抜け止めすることを特徴
とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の沈降支
持架台修復方法。 - 【請求項8】 前記既設アンカーボルトに螺着する前記
アダプターボルトを締め付け工具により規定のトルクで
締め付けることを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
か1項に記載の沈降支持架台修復方法。 - 【請求項9】 前記支持架台は原子力発電所に備えられ
た機器を支持する支持架台であることを特徴とする請求
項1ないし3のいずれか1項に記載の沈降支持架台修復
方法。 - 【請求項10】 前記コンクリート基礎と前記ベースプ
レートの間に形成した空間にライナを挿入して該空間を
確保した後に前記スペーサを挿入してレベル調整を行な
うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に
記載の沈降支持架台修復方法。 - 【請求項11】 下端をコンクリート基礎に埋設した既
設アンカーボルトをベースプレートの取り付け穴に貫通
させてナットにより締め付け固定した支持架台の沈降を
修復する沈降支持架台修復装置において、 前記既設アンカーボルトに螺着したアダプターボルト
と、 前記ベースプレートと前記コンクリート基礎の間に形成
される空間に前記アダプターボルトを回避する状態に挿
入される沈降量に応じた厚さのスペーサと、 前記アダプターボルトに螺着して前記ベースプレートを
前記スペーサを介して前記コンクリート基礎に締め付け
て固定する固定用ナットと、を備えたことを特徴とする
沈降支持架台修復装置。 - 【請求項12】 下端をコンクリート基礎に埋設した複
数本の既設アンカーボルトをベースプレートの取り付け
穴に貫通させてナットにより締め付け固定した支持架台
の沈降を修復する沈降支持架台修復装置において、 一部の前記既設アンカーボルトに螺着されるアダプター
ボルトと、 他の前記既設アンカーボルトに螺着されるガイドピン
と、 前記ベースプレートを前記ガイドピンを案内にして上昇
させて形成される該ベースプレートと前記コンクリート
基礎の間に形成される空間に挿入される沈降量に応じた
厚さのスペーサと、 前記アダプターボルトに螺着して前記ベースプレートを
前記スペーサを介して前記コンクリート基礎に固定する
固定用ナットと、を備えたことを特徴とする沈降支持架
台修復装置。 - 【請求項13】 下端をコンクリート基礎に埋設した既
設アンカーボルトをベースプレートの取り付け穴に貫通
させてナットにより締め付け固定した支持架台の沈降を
修復する沈降支持架台修復装置において、 前記既設アンカーボルトに螺着されたアダプターボルト
と、 前記支持架台の沈降量に応じた厚さと狭隘部での作業性
を考慮した形状に形成され、前記ベースプレートを上昇
させて該ベースプレートと前記コンクリート基礎の間に
形成した空間に側方から前記アダプターボルトを回避す
る状態に挿入してレベル調整するスペーサと、 前記アダプターボルトに螺着して前記ベースプレートを
前記スペーサを介して前記コンクリート基礎に締め付け
て固定する固定用ナットと、を備えたことを特徴とする
沈降支持架台修復装置。 - 【請求項14】 前記ベースプレートの取り付け穴を拡
大し、前記アダプターボルトは前記既設アンカーボルト
の外側に螺着されることを特徴とする請求項11ないし
13のいずれか1項に記載の沈降支持架台修復装置。 - 【請求項15】 前記コンクリート基礎と前記ベースプ
レートの間は、前記支持架台に取り付けたジャッキアッ
プ用金具を使用して該支持架台をジャッキアップして形
成されることを特徴とする請求項11ないし13のいず
れか1項に記載の沈降支持架台修復装置。 - 【請求項16】 前記既設アンカーボルトに螺着する前
記アダプターボルトは、締め付け工具により規定のトル
クで締め付ける角状の頭部を備えたことを特徴とする請
求項11ないし13のいずれか1項に記載の沈降支持架
台修復装置。 - 【請求項17】 前記支持架台は原子力発電所に備えら
れた機器を支持する支持架台であることを特徴とする請
求項11ないし13のいずれか1項に記載の沈降支持架
台修復装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00164397A JP3413751B2 (ja) | 1997-01-08 | 1997-01-08 | 沈降支持架台修復方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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