JPH06228121A - 抗腫瘍性物質be−26554類 - Google Patents

抗腫瘍性物質be−26554類

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JPH06228121A
JPH06228121A JP3425193A JP3425193A JPH06228121A JP H06228121 A JPH06228121 A JP H06228121A JP 3425193 A JP3425193 A JP 3425193A JP 3425193 A JP3425193 A JP 3425193A JP H06228121 A JPH06228121 A JP H06228121A
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JP
Japan
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compound
streptomyces
formula
culture
substance
Prior art date
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Application number
JP3425193A
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English (en)
Inventor
Katsuhisa Ojiri
勝久 小尻
Kumiko Saito
久美子 斉藤
Shigeru Nakajima
中島  茂
Hiroyuki Suda
寛之 須田
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MSD KK
Original Assignee
Banyu Phamaceutical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Banyu Phamaceutical Co Ltd filed Critical Banyu Phamaceutical Co Ltd
Priority to JP3425193A priority Critical patent/JPH06228121A/ja
Publication of JPH06228121A publication Critical patent/JPH06228121A/ja
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Pyrane Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 式 【化1】 [式中、Rは基: 【化2】 を示す]で表される化合物、その製法及びその用途並び
に新規微生物ストレプトミセス・エスピー(Strep
tomyces sp.)に関する。 【効果】 本発明の化合物は腫瘍細胞に対して強い増殖
阻止作用を示し、抗腫瘍剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬の分野で有用であ
り、さらに詳細には腫瘍細胞の増殖を阻害し、制癌効果
を発揮する新規化合物、その製法及びその用途並びに新
規微生物ストレプトミセス・エスピー(Strepto
myces sp.)に関する。
【0002】
【従来の技術】癌化学療法の分野では、ブレオマイシン
(Bleomycin)及びアドリアマイシン(Adr
iamycin)等の多くの微生物代謝産物を臨床的に
応用することが試みられ、またこれらは実際に臨床にお
いて使用されている。しかしながら、様々な腫瘍に対し
てその効果は必ずしも充分ではなく、また臨床上これら
の薬剤に対する腫瘍細胞の耐性現象が明らかにされるに
つれ、その臨床的応用性は複雑化している[第47回日
本癌学会総会記事、12頁〜15頁(1988年)参
照]。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、既存の制癌物質が充分に効果を発揮できな
い種類の癌に対して有効性を有する物質を微生物代謝産
物中に探索し、種々の耐性癌に対して制癌作用を有する
物質を見い出すことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく、抗腫瘍活性を有する物質について微生物
代謝物を広くスクリーニングした結果、後記一般式で表
される化合物が優れた抗腫瘍作用を示すことを見い出し
て本発明を完成した。
【0005】即ち、本発明は、新規な一般式
【0006】
【化7】 [式中、Rは基:
【0007】
【化8】 を示す]で表される化合物又はその薬学的に許容しうる
塩、その製法及びその用途並びに一般式[I]の化合物
を産生する能力を有するストレプトミセス(Strep
tomyces)属に属する微生物に関するものであ
る。
【0008】次に、本明細書で言及される各種の用語及
び定義について説明する。
【0009】一般式[I]の化合物は、その抗腫瘍性効
果及び産生菌株(A26554株)に因んで、抗腫瘍性
物質BE−26554類と命名された。
【0010】「抗腫瘍性物質BE−26554類」と
は、具体的には、例えば下記のBE−26554A、B
E−26554B−1、BE−26554B−2、BE
−26554B−3、BE−26554B−4、BE−
26554C及びBE−26554D等が挙げられる。
【0011】即ち、一般式[I]において、Rが基:
【0012】
【化9】 を示す化合物は、BE−26554Aであり、Rが基:
【0013】
【化10】 を示す化合物は、BE−26554B−1であり、Rが
基:
【0014】
【化11】 を示す化合物は、BE−26554B−2であり、Rが
基:
【0015】
【化12】 を示す化合物は、BE−26554B−3であり、Rが
基:
【0016】
【化13】 を示す化合物は、BE−26554B−4であり、Rが
基:
【0017】
【化14】 を示す化合物は、BE−26554Cであり、Rが基:
【0018】
【化15】 を示す化合物は、BE−26554Dである。
【0019】以下に、本発明化合物の理化学的性状を示
す。a)BE−26554Aの理化学的性状 性状:黄橙色アモルファス状固体又は結晶 分子式:C21146 マススペクトル:高分解能FAB−MS;m/z 36
3.0875[M+H]+ UVスペクトル:λ[MeOH,max,nm] 24
0,265,285(sh),4101 H−NMRスペクトル(300MHz,d−クロロホ
ルム,δppm):12.8(1H,s),8.06
(1H,s),7.80(1H,dd,J=7.3,
1.0Hz),7.67(1H,dd,J=8.3,
7.3Hz),7.35(1H,dd,J=8.3,
1.0Hz),6.51(1H,s),3.54(1
H,d,J=5.9Hz),3.10(1H,d,J=
5.9Hz),3.00(3H,s),1.87(3
H,s)13 C−NMRスペクトル(75MHz,d−クロロホル
ム,δppm):186.8(s),181.4
(s),178.6(s),166.0(s),16
2.4(s),156.1(s),149.6(s),
136.2(d),135.9(s),132.0
(s),126.3(s),125.7(d),12
5.2(d),119.6(s),119.2(d),
116.6(s),110.6(d),55.8
(t),54.0(s),24.1(q),18.0
(q) 溶解性:メタノール、ジメチルスルホキシド等の有機溶
媒に溶け、水に溶けにくい。
【0020】酸性、中性、塩基性物質の区別:弱酸性物
質 薄層クロマトグラフィー(メルク社製、キーゼルゲル6
0F254) Rf値:0.6[展開溶媒:クロロホルム/メタノール
(50:1)] 呈色反応:過マンガン酸カリウム反応 陽性、硫酸反応
陽性b)BE−26554B−1の理化学的性状 性状:黄橙色アモルファス状固体又は結晶 分子式:C22157Cl マススペクトル:高分解能FAB−MS;m/z 42
7.0585[M+H]+ UVスペクトル:λ[MeOH,max,nm] 24
0,265,285(sh),4101 H−NMRスペクトル(300MHz,d6−ジメチル
スルホキシド,δppm):12.7(1H,s),
8.00(1H,s),7.82(1H,dd,J=
8.3,7.3Hz),7.72(1H,dd,J=
7.3,1.0Hz),7.44(1H,dd,J=
8.3,1.0Hz),6.40(1H,s),6.0
5(1H,d,J=6.4Hz),4.70(1H,
m),3.95(1H,dd,J=11.2,4.4H
z),3.72(1H,dd,J=11.2,7.8H
z),3.40(1H,d,J=5.9Hz),3.2
2(1H,d,J=5.9Hz),2.91(3H,
s)13 C−NMRスペクトル(75MHz,d6−ジメチル
スルホキシド,δppm):186.9(s),18
1.3(s),178.0(s),164.6(s),
161.4(s),155.7(s),148.3
(s),136.8(d),135.9(s),13
2.1(s),125.9(s),125.1(d),
124.8(d),119.8(s),118.8
(d),116.6(s),110.2(d),68.
8(d),58.9(s),52.4(t),46.0
(t),23.5(q) 溶解性:メタノール、ジメチルスルホキシド等の有機溶
媒に溶け、水に溶けにくい。
【0021】酸性、中性、塩基性物質の区別:弱酸性物
質 薄層クロマトグラフィー(メルク社製、キーゼルゲル6
0F254) Rf値:0.34[展開溶媒:クロロホルム/メタノー
ル(50:1)] 高速液体クロマトグラフィー カラム:ChromatorexTM ODS 4.6×
250mm(富士デヴィソン化学社製) 移動相:80%メタノール 流速:1ml/分 検出:UV 240nm 保持時間:11.7分 呈色反応:過マンガン酸カリウム反応 陽性、硫酸反応
陽性c)BE−26554B−2の理化学的性状 性状:黄橙色アモルファス状固体又は結晶 分子式:C22157Br マススペクトル:高分解能FAB−MS;m/z 47
1.0047[M+H]+ UVスペクトル:λ[MeOH,max,nm] 24
0,265,285(sh),4101 H−NMRスペクトル(300MHz,d6−ジメチル
スルホキシド,δppm):12.7(1H,s),
8.00(1H,s),7.82(1H,dd,J=
8.3,7.5Hz),7.72(1H,dd,J=
7.5,1.3Hz),7.43(1H,dd,J=
8.3,1.3Hz),6.40(1H,s),6.0
6(1H,d,J=6.7Hz),4.72(1H,
m),3.85(1H,dd,J=11.0,4.1H
z),3.60(1H,dd,J=11.0,8.5H
z),3.40(1H,d,J=5.8Hz),3.2
3(1H,d,J=5.8Hz),2.91(3H,
s)13 C−NMRスペクトル(75MHz,d6−ジメチル
スルホキシド,δppm):186.6(s),18
1.1(s),177.7(s),164.3(s),
161.2(s),155.5(s),148.1
(s),136.6(d),135.7(s),13
1.9(s),125.8(s),124.9(d),
124.6(d),119.6(s),118.6
(d),116.7(s),110.2(d),68.
6(d),58.9(s),52.6(t),34.9
(t),23.5(q) 溶解性:メタノール、ジメチルスルホキシド等の有機溶
媒に溶け、水に溶けにくい。
【0022】酸性、中性、塩基性物質の区別:弱酸性物
質 薄層クロマトグラフィー(メルク社製、キーゼルゲル6
0F254) Rf値:0.34[展開溶媒:クロロホルム/メタノー
ル(50:1)] 高速液体クロマトグラフィー カラム:ChromatorexTM ODS 4.6×
250mm(富士デヴィソン化学社製) 移動相:80%メタノール 流速:1ml/分 検出:UV 240nm 保持時間:12.8分 呈色反応:過マンガン酸カリウム反応 陽性、硫酸反応
陽性d)BE−26554B−3の理化学的性状 性状:黄橙色アモルファス状固体又は結晶 分子式:C22157Cl マススペクトル:高分解能FAB−MS;m/z 42
7.0615[M+H]+ UVスペクトル:λ[MeOH,max,nm] 24
0,265,285(sh),4101 H−NMRスペクトル(300MHz,d6−ジメチル
スルホキシド,δppm):12.6(1H,s),
7.96(1H,s),7.78(1H,dd,J=
8.3,7.3Hz),7.68(1H,dd,J=
7.3,1.0Hz),7.40(1H,dd,J=
8.3,1.0Hz),6.53(1H,s),6.4
1(1H,s),4.54(1H,d,J=11.7H
z),4.06(1H,d,J=11.7Hz),3.
65(1H,dd,J=3.9,2.5Hz),2.9
1(1H,dd,J=5.4,2.5Hz),2.90
(3H,s),2.79(1H,dd,J=5.4,
3.9Hz)13 C−NMRスペクトル(75MHz,d6−ジメチル
スルホキシド,δppm):186.8(s),18
1.2(s),177.9(s),166.7(s),
161.3(s),155.2(s),148.4
(s),136.7(d),135.9(s),13
2.1(s),125.5(s),125.0(d),
124.8(d),119.8(s),118.8
(d),116.7(s),111.5(d),73.
6(s),54.4(d),48.4(t),42.7
(t),23.4(q) 溶解性:メタノール、ジメチルスルホキシド等の有機溶
媒に溶け、水に溶けにくい。
【0023】 酸性、中性、塩基性物質の区別:弱酸性物質 薄層クロマトグラフィー(メルク社製、キーゼルゲル6
0F254) Rf値:0.34[展開溶媒:クロロホルム/メタノー
ル(50:1)] 高速液体クロマトグラフィー カラム:ChromatorexTM ODS 4.6×
250mm(富士デヴィソン化学社製) 移動相:80%メタノール 流速:1ml/分 検出:UV 240nm 保持時間:14.4分 呈色反応:過マンガン酸カリウム反応 陽性、硫酸反応
陽性e)BE−26554B−4の理化学的性状 性状:黄橙色アモルファス状固体又は結晶 分子式:C22157Br マススペクトル:高分解能FAB−MS;m/z 47
1.0054[M+H]+ UVスペクトル:λ[MeOH,max,nm] 24
0,265,285(sh),4101 H−NMRスペクトル(300MHz,d6−ジメチル
スルホキシド,δppm):12.6(1H,s),
8.01(1H,s),7.81(1H,dd,J=
8.3,7.8Hz),7.72(1H,dd,J=
7.8,1.0Hz),7.43(1H,dd,J=
8.3,1.0Hz),6.52(1H,s),6.4
0(1H,s),4.43(1H,d,J=10.7H
z),3.92(1H,d,J=10.7Hz),3.
66(1H,dd,J=3.9,2.9Hz),2.9
3(3H,s),2.89(1H,dd,J=5.4,
2.9Hz),2.78(1H,dd,J=5.4,
3.9Hz)13 C−NMRスペクトル(75MHz,d6−ジメチル
スルホキシド,δppm):186.5(s),18
1.0(s),177.7(s),166.7(s),
161.1(s),155.5(s),148.2
(s),136.5(d),135.9(s),13
2.0(s),125.3(s),124.9(d),
124.6(d),119.7(s),118.6
(d),116.7(s),111.2(d),73.
0(s),54.4(d),43.0(t),37.5
(t),23.4(q) 溶解性:メタノール、ジメチルスルホキシド等の有機溶
媒に溶け、水に溶けにくい。
【0024】 酸性、中性、塩基性物質の区別:弱酸性物質 薄層クロマトグラフィー(メルク社製、キーゼルゲル6
0F254) Rf値:0.34[展開溶媒:クロロホルム/メタノー
ル(50:1)] 高速液体クロマトグラフィー カラム:ChromatorexTM ODS 4.6×
250mm(富士デヴィソン化学社製) 移動相:80%メタノール 流速:1ml/分 検出:UV 240nm 保持時間:15.8分 呈色反応:過マンガン酸カリウム反応 陽性、硫酸反応
陽性f)BE−26554Cの理化学的性状 性状:黄橙色アモルファス状固体又は結晶 分子式:C22186 マススペクトル:高分解能FAB−MS;m/z 47
1.0054[M]+UVスペクトル:λ[MeOH,
max,nm] 240,264,287(sh),4
101 H−NMRスペクトル(300MHz,d6−ジメチル
スルホキシド,δppm):12.7(1H,s),
7.96(1H,s),7.80(1H,dd,J=
8.3,7.8Hz),7.70(1H,dd,J=
7.8,1.5Hz),7.42(1H,dd,J=
8.3,1.5Hz),6.48(1H,s),5.5
7(1H,s),2.92(3H,s),2.07(1
H,m),1.85(1H,m),1.61(3H,
s),0.84(3H,t)13 C−NMRスペクトル(75MHz,d6−ジメチル
スルホキシド,δppm):187.1(s),18
1.5(s),178.4(s),173.9(s),
161.4(s),155.6(s),148.3
(s),136.7(d),135.8(s),13
2.2(s),125.5(s),124.7(d),
124.7(d),119.9(s),118.7
(d),116.7(s),109.0(d),72.
7(s),33.0(t),26.8(q),23.5
(q),7.9(q) 溶解性:メタノール、ジメチルスルホキシド等の有機溶
媒に溶け、水に溶けにくい。
【0025】 酸性、中性、塩基性物質の区別:弱酸性物質 薄層クロマトグラフィー(メルク社製、キーゼルゲル6
0F254) Rf値:0.31[展開溶媒:クロロホルム/メタノー
ル(50:1)] 呈色反応:過マンガン酸カリウム反応 陽性、硫酸反応
陽性g)BE−26554Dの理化学的性状 性状:黄橙色アモルファス状固体又は結晶 分子式:C22167 マススペクトル:高分解能FAB−MS;m/z 39
3.0952[M+H]+ UVスペクトル:λ[MeOH,max,nm] 23
8,265,287(sh),4101 H−NMRスペクトル(300MHz,d6−ジメチル
スルホキシド,δppm):12.7(1H,s),
7.88(1H,s),7.77(1H,dd,J=
8.3,7.3Hz),7.66(1H,dd,J=
7.3,1.0Hz),7.42(1H,t,J=5.
9Hz),7.41(1H,dd,J=8.3,1.0
Hz),6.55(1H,s),5.18(1H,t,
J=5.4Hz),5.07(1H,t,J=5.4H
z),4.41(2H,dd,J=5.9,5.4H
z),4.30(2H,d,J=5.4Hz),2.8
7(3H,s)13 C−NMRスペクトル(75MHz,d6−ジメチル
スルホキシド,δppm):187.0(s),18
1.3(s),178.6(s),161.9(s),
161.4(s),155.6(s),148.2
(s),141.9(d),136.7(d),13
5.8(s),132.0(s),130.2(s),
125.5(s),124.8(d),124.7
(d),119.6(s),118.7(d),11
6.7(s),109.8(d),58.0(t),5
4.9(t),23.4(q) 溶解性:メタノール、ジメチルスルホキシド等の有機溶
媒に溶け、水に溶けにくい。
【0026】 酸性、中性、塩基性物質の区別:弱酸性物質 薄層クロマトグラフィー(メルク社製、キーゼルゲル6
0F254) Rf値:0.42[展開溶媒:クロロホルム/メタノー
ル(10:1)] 呈色反応:過マンガン酸カリウム反応 陽性、硫酸反応
陽性 次に、BE−26554類の製造法を説明する。
【0027】本発明者らは、BE−26554類を山梨
県北沢峠の腐葉より分離採取されたストレプトミセス属
に属する放線菌A26554株の培養物より単離した。
【0028】以下にこの生産菌の菌学的性状を説明す
る。 1.形態 A26554株は気菌糸の形成が良好ではなく、輪生岐
及び菌糸の分断は認められない。気菌糸上には胞子の連
鎖を作り、その形態は不完全な螺旋状である。胞子の表
面はほぼ平滑あるいはややしわ状で、大きさが1.0×
0.8〜0.8×0.6μm位の卵形であり、胞子の
う、鞭毛胞子及び菌核等の特殊な器官は観察されない。 2.各種寒天平板培地における培養性状 各種寒天平板培地において、28℃、14日間培養した
結果を第1表に示す。
【0029】
【表1】 3.生育温度(イースト・麦芽寒天培地、14日間培
養) 10℃: 生育せず 14℃: 生育不良、気菌糸形成せず 17℃: 生育不良、気菌糸形成せず 20℃: 生育良好、気菌糸形成せず 24℃: 生育良好、気菌糸形成僅少 29℃: 生育良好、気菌糸形成僅少 34℃: 生育せず 4.生理学的諸性質 (1)ゼラチンの液化 陽性
(弱い) (グルコース・ペプトン・ゼラチン培地) (2)スターチの加水分解 陽性
(弱い) (スターチ・無機塩寒天培地) (3)脱脂粉乳の凝固 陰性 (スキムミルク培地) (4)脱脂粉乳のペプトン化 陽性 (スキムミルク培地) (5)メラニン様色素の生成 陰性 (6)食塩耐性 食塩含
有量2%以下で生育 (イースト・麦芽寒天培地) 5.炭素源の利用能 プリドハム・ゴドリーブ寒天を基礎培地とし、下記各種
糖を添加して28℃14日間培養した。炭素源の利用能
の結果を第2表に示す。
【0030】
【表2】 6.細胞壁組成 LL−ジアミノピメリン酸が検出された。
【0031】以上の菌学的諸性質より、A26554株
は放線菌ストレプトミセス属に属すると考えられる。し
たがって、A26554株をストレプトミセス・エスピ
ー・A26554(Streptomyces sp.
A26554)と称することとした。
【0032】なお、本菌株は通商産業省工業技術院微生
物工業技術研究所に寄託されており、その微工研受託番
号は微工研菌寄第13291号(FERM P−132
91)である。
【0033】本発明で使用される微生物は、ストレプト
ミセス属に属し、抗腫瘍性物質BE−26554類を産
生する能力を有する放線菌であればいずれのものでもよ
いが、好ましくはストレプトミセス・エスピー A26
554又はその変異株が挙げられる。該変異株として
は、例えばX線若しくは紫外線等の照射処理、例えばナ
イトロジェン・マスタード、アザセリン、亜硝酸、2−
アミノプリン若しくはN−メチル−N’−ニトロ−N−
ニトロソグアニジン(NTG)等の変異誘起剤による処
理、ファージ接触、形質転換、形質導入又は接合等の通
常用いられる菌種変換処理方法等によりBE−2655
4類産生菌を変異させた微生物が挙げられる。
【0034】本発明のBE−26554類は、BE−2
6554類の生産菌株A26554株又はその変異株を
栄養源含有培地に接種して好気的に培養させることによ
り、その培養液及びその菌体からBE−26554類を
採取し、要すれば薬学的に許容しうる塩とすることによ
り製造することができる。
【0035】栄養源としては、放線菌の栄養源として公
知のものが使用でき、炭素源としては、例えば市販され
ているブドウ糖、グリセリン、麦芽糖、デンプン、庶
糖、糖蜜、デキストリン等が単独又は混合物として用い
られる。窒素源としては、例えば市販されている大豆
粉、コーングルテンミール、コーンスティープリカー、
肉エキス、脱脂肉骨粉、ミートミール、酵母エキス、乾
燥酵母、綿実粉、ペプトン、小麦胚芽、脱脂米糠、魚
粉、無機アンモニウム塩、硝酸ナトリウム等が単独又は
混合物として用いられる。無機塩としては、例えば市販
されている炭酸カルシウム、塩化カルシウム、塩化ナト
リウム、臭化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸マグネシ
ウム、各種リン酸塩等が単独又は混合物として使用する
ことができる。その他要すれば、鉄、マンガン、コバル
ト、モリブデン、銅、亜鉛等の重金属塩を微量添加して
もよい。また、発泡の著しい時には、消泡剤として、例
えば大豆油、亜麻仁油等の植物油、例えばオクタデカノ
ール等の高級アルコール類、各種シリコン化合物等を適
宜添加してもよい。これらのもの以外でも、該生産菌が
利用し、BE−26554類の生産に役立つものを適宜
使用することができ、例えば3−(N−モルホリノ)プ
ロパンスルホン酸、ホウ酸ナトリウム等が挙げられる。
【0036】培養方法は、一般の微生物代謝産物の生産
方法と同様に行うことができ、固体培養でも液体培養で
もよい。液体培養の場合は、静置培養、撹拌培養、振盪
培養、通気培養等のいずれの培養方法を実施してもよい
が、特に振盪培養又は深部通気撹拌培養等が好ましい。
培養温度は20℃〜30℃が適当であるが、好ましくは
25℃〜30℃である。培地のpHは4〜9の範囲、好
ましくは4〜8で、培養時間は48時間〜168時間、
好ましくは96時間〜144時間である。
【0037】培養液及び菌体から目的とするBE−26
554類を採取するには、微生物の生産する代謝物の培
養物から採取するのに通常使用される分離手段が適宜利
用される。BE−26554類は培養濾液中及び菌体中
に存在するので、培養濾液又は菌体より通常の分離手
段、例えば溶媒抽出法、イオン交換樹脂法、吸着又は分
配クロマトグラフィー法、ゲル濾過法等を単独又は組合
せて行うことにより精製することができる。また高速液
体クロマトグラフィーや薄層クロマトグラフィーなども
抽出精製に適宜利用可能である。
【0038】次に、本発明の化合物の有用性を示すため
に、本発明化合物の抗腫瘍性効果を測定した。BE−26554類の生物学的活性 抗腫瘍性物質BE−26554類のマウス実験腫瘍細胞
に対する増殖阻止作用を決定するため、in vitr
oで試験を行った。P−388腫瘍細胞に対するin
vitroの抗腫瘍作用試験は、試験化合物をジメチル
スルホキシドに溶解した後、20%にジメチルスルホキ
シドを含む細胞培養用培地(20%DMSO−RPMI
−1640培地)で逐次希釈し、2×104又は3×1
4個の腫瘍細胞を含む細胞培養用培地(仔牛血清10
%含有RPMI−1640培地)200μlに対し2μ
lを加えた。37℃で72時間、5%CO2で培養した
後、コールターカウンターにて生存する細胞数をカウン
トし、対照群と比較した。その結果、本発明化合物は、
P−388腫瘍細胞に対して強い増殖阻止作用を示し
た。その代表例として、例えばBE−26554B−
1、BE−26554B−2、BE−26554B−3
及びBE−26554B−4について、P−388腫瘍
細胞の増殖を50%阻止する濃度(IC50)の結果を第
3表にまとめた。
【0039】
【表3】 第3表に示したように、BE−26554類は実験腫瘍
細胞に対して、顕著な増殖阻止作用を示す。従って本発
明はヒトをはじめとする哺乳動物の腫瘍の治療剤として
期待される。
【0040】本発明化合物の治療効果が期待される好適
な腫瘍としては、例えばヒトの大腸癌等が挙げられる。
【0041】本発明化合物は、抗腫瘍剤として使用され
る場合には、その薬学的に許容しうる塩としても使用す
ることができる。薬学的に許容しうる塩の典型例として
は、例えばナトリウム、カリウム等のアルカリ金属との
塩等を挙げることができる。
【0042】本発明の化合物の薬学的に許容しうる塩の
製造法は、有機合成化学分野で通常用いられる方法を適
宜組み合わせて行うことができる。具体的には、本発明
化合物の遊離型の溶液をアルカリ溶液で中和滴定するこ
と等が挙げられる。
【0043】本発明化合物を抗腫瘍剤として使用する際
の投与形態としては各種の形態を選択でき、例えば錠
剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、液剤等の経口剤、例え
ば溶液、懸濁液等の殺菌した液状の非経口剤等が挙げら
れる。
【0044】固体の製剤は、そのまま錠剤、カプセル
剤、顆粒剤又は粉末の形態として製造することもできる
が、適当な添加物を使用して製造することもできる。該
添加物としては、例えば乳糖、ブドウ糖等の糖類、例え
ばトウモロコシ、小麦、米等の澱粉類、例えばステアリ
ン酸等の脂肪酸、例えばメタケイ酸ナトリウム、アルミ
ン酸マグネシウム、無水リン酸カルシウム等の無機塩、
例えばポリビニルピロリドン、ポリアルキレングリコー
ル等の合成高分子、例えばステアリン酸カルシウム、ス
テアリン酸マグネシウム等の脂肪酸塩、例えばステアリ
ルアルコール、ベンジルアルコール等のアルコール類、
例えばメチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース等の合成セルロース誘導体、その他、水、ゼラチ
ン、タルク、植物油、アラビアゴム等通常用いられる添
加物等が挙げられる。
【0045】これらの錠剤、カプセル剤、顆粒剤、粉末
等の固形製剤は、一般的には0.1〜100重量%、好
ましくは5〜100重量%の有効成分を含むことができ
る。
【0046】液状製剤は、水、アルコール類又は例えば
大豆油、ピーナツ油、ゴマ油等の植物由来の油等液状製
剤において通常用いられる適当な添加物を使用し、懸濁
液、シロップ剤、注射剤等の形態として製造することが
できる。
【0047】特に、非経口的に筋肉内注射、静脈内注
射、皮下注射で投与する場合の適当な溶剤としては、例
えば注射用蒸留水、塩酸リドカイン水溶液(筋肉内注射
用)、生理食塩水、ブドウ糖水溶液、エタノール、静脈
内注射用液体(例えばクエン酸、クエン酸ナトリウム等
の水溶液)、電解質溶液(例えば点滴静注、静脈内注射
用)等又はこれらの混合溶液が挙げられる。
【0048】又、これらの注射剤は予め溶解したものの
他、粉末のまま又は適当な添加物を加えたものを用時溶
解する形態もとることができる。これらの注射液は、通
常0.1〜10重量%、好ましくは1〜5重量%の有効
成分を含むことができる。
【0049】又、経口投与の懸濁剤又はシロップ剤等の
液剤は、0.5〜10重量%の有効成分を含むことがで
きる。
【0050】本発明の化合物の実際に好ましい投与量
は、使用される化合物の種類、配合された組成物の種
類、適用頻度及び治療すべき特定部位及び患者の病状に
よって適宜増減することができる。例えば、一日当りの
成人一人当りの投与量は、経口投与の場合、10ないし
500mgであり、非経口投与、好ましくは静脈内注射
の場合、1日当り10ないし100mgである。なお、
投与回数は、投与方法及び症状により異なるが、単回又
は2ないし5回に分けて投与することができる。
【0051】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるも
のではない。実施例1 斜面寒天培地に培養したA26554株をグルコース
0.2%、デキストリン2.0%、ミートミール0.5
%、脱脂米ヌカ0.5%、脱脂肉骨粉0.2%、乾燥酵
母0.1%、硫酸マグネシウム0.05%、臭化ナトリ
ウム0.05%、塩化ナトリウム0.5%、リン酸一水
素カリウム0.1%、塩化カルシウム0.2%、塩化第
一銅0.004%、塩化マンガン0.004%、塩化コ
バルト0.004%、硫酸亜鉛0.008%、ホウ酸ナ
トリウム0.008%、モリブデン酸アンモニウム0.
024%、硫酸第一鉄0.02%を含有する培地(pH
7.2)100mlを含む500ml容の培養用三角フ
ラスコ4本に接種し、28℃で72時間、回転振盪機
(毎分180回転)上で培養した。この培養液2mlず
つを上記培地100mlを含む500ml容の三角フラ
スコ100本に接種し、28℃で120時間、回転振盪
機(毎分180回転)上で培養した。培養によって得ら
れた培養液(約10L)を濾過し、菌体を得た。
【0052】菌体にアセトン4Lを加え室温で30分間
撹拌した後、菌体を濾去し、アセトン抽出液を得た。得
られたアセトン抽出液のアセトンを減圧下に留去し、残
渣に脱イオン水500ml及びメチルエチルケトン1L
を加えて抽出する。水層にメチルエチルケトン0.5L
(×2)を加えて再び抽出し、合わせて約1.6Lのメ
チルエチルケトン抽出液を得た。メチルエチルケトン抽
出液を減圧下に濃縮乾固し、残渣にトルエン650ml
及びクロロホルム10mlを加えてシリカゲルのクロマ
ト塔(3.5×65cm)にかけ、トルエン/アセトン
の混合溶媒(200:1→1:1)で順次溶出した。溶
出した活性分画を減圧下に濃縮乾固し、BE−2655
4A 38.8mg、BE−26554B複合体(BE
−26554B−1、BE−26554B−2、BE−
26554B−3、BE−26554B−4の複合体)
217.7mg、BE−26554B複合体とBE−2
6554Cの混合物127mgを得た。更に上記のシリ
カゲルのクロマトグラフィーにおいてアセトン400m
l及びメタノール1Lで溶出することによりBE−26
554Dを含む粗物質127.8mgを得た。実施例2 実施例1で得られたBE−26554B複合体19mg
をジメチルホルムアミド0.5mlとテトラヒドロフラ
ン0.5mlに溶解し、ODSカラム(富士デヴィソン
化学社製、chromatorexTM ODS、20×
250mm)にかけ、75%メタノールを移動相とする
分取高速液体クロマトグラフィーに付し、BE−265
54B−1を含む分画、BE−26554B−2を含む
分画、BE−26554B−3を含む分画及びBE−2
6554B−4を含む分画を得た。
【0053】BE−26554B−1を含む分画を約2
0mlまで減圧下に濃縮し、得られた濃縮液をクロロホ
ルム20mlを加えて抽出し、クロロホルム抽出液を減
圧下に濃縮乾固してBE−26554B−1の黄橙色粉
末1.8mgを得た。同様にしてBE−26554B−
2を含む分画、BE−26554B−3を含む分画及び
BE−26554B−4を含む分画をそれぞれ約20m
lまで濃縮した後、クロロホルム20mlを加えて抽出
し、クロロホルム抽出液を濃縮乾固してBE−2655
4B−2の黄橙色粉末1.3mg、BE−26554B
−3の黄橙色粉末1.0mg及びBE−26554B−
4の黄橙色粉末1.1mgを得た。実施例3 実施例1で得られたBE−26554B複合体とBE−
26554Cの混合物64mgをクロロホルム50ml
に溶解し、シリカゲルのクロマト塔(2×45cm)に
かけ、クロロホルム/アセトンの混合溶媒(100:1
→10:1)で順次溶出して溶出される活性分画を減圧
下に濃縮乾固し、BE−26554B複合体11mg及
びBE−26554Cの黄橙色粉末34mgを得た。実施例4 実施例1で得られたBE−26554Dを含む粗物質1
27.8mgをクロロホルム/メタノール混合溶媒20
mlに溶解し、シリカゲルのクロマト塔(3×43c
m)にかけ、クロロホルム/メタノール(100:1→
3:1)で順次溶出して溶出される活性分画を減圧下に
濃縮乾固すると橙色結晶が析出する。残渣にエタノール
30mlを加え橙色結晶を濾取することによりBE−2
6554D 5.5mgを得た。
【0054】以下に本発明の化合物の製剤化例を示す
が、本発明の化合物の製剤化は、本製剤化例に限定され
るものではない。製剤化例1 本物質(BE−26554類) 10(部) 重質酸化マグネシウム 15 乳糖 75 を均一に混合して350μm以下の粉末状又は細粒状の
散剤とする。この散剤をカプセル容器に入れてカプセル
剤とした。製剤化例2 本物質(BE−26554類) 45(部) 澱粉 15 乳糖 16 結晶性セルロース 21 ポリビニルアルコール 3 蒸留水 30 を均一に混合した後、破砕造粒して乾燥し、次いで篩別
して1410〜177μmの大きさの顆粒剤とした。製剤化例3 製剤化例2と同様の方法で顆粒剤を作った後、この顆粒
剤96部に対してステアリン酸カルシウム4部を加えて
圧縮成形し、直径10mmの錠剤を作製した。 製剤化例 4 製剤化例2の方法で得られた顆粒剤の90部に対して結
晶性セルロース10部及びステアリン酸カルシウム3部
を加えて圧縮成形し、直径8mmの錠剤とした後、これ
にシロップゼラチン、沈降性炭酸カルシウム混合懸濁液
を加えて糖衣錠を作製した。製剤化例5 本物質(BE−26554類) 0.6(部) 非イオン系界面活性剤 2.4 生理的食塩水 97 を加温混合してからアンプルに入れ、滅菌を行って注射
剤を作製した。
【0055】
【発明の効果】本発明のBE−26554類は、腫瘍細
胞に対して、顕著な増殖阻止作用を示すことから、医薬
の分野で抗腫瘍剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12P 17/06 C12R 1:465) 7804−4B (C12P 17/16 C12R 1:465) 7804−4B (72)発明者 須田 寛之 茨城県つくば市大久保3番 萬有製薬株式 会社つくば研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、Rは基: 【化2】 を示す]で表される化合物又はその薬学的に許容しうる
    塩。
  2. 【請求項2】ストレプトミセス(Streptomyc
    es)属に属し、一般式[I]の化合物を産生する能力
    を有する微生物又はその変異株を培養し、その培養液及
    びその菌体から一般式[I]の化合物を採取し、要すれ
    ば薬学的に許容しうる塩とすることを特徴とする、一般
    式 【化3】 [式中、Rは基: 【化4】 を示す]で表される化合物又はその薬学的に許容しうる
    塩の製法。
  3. 【請求項3】微生物又はその変異株が、ストレプトミセ
    ス・エスピー A26554(Streptomyce
    s sp.A26554)である請求項2記載の製法。
  4. 【請求項4】一般式 【化5】 [式中、Rは基: 【化6】 を示す]で表される化合物又はその薬学的に許容しうる
    塩を有効成分とする抗腫瘍剤。
  5. 【請求項5】一般式[I]の化合物を産生する能力を有
    するストレプトミセス(Streptomyces)属
    に属する微生物又はその変異株。
  6. 【請求項6】微生物が、ストレプトミセス・エスピー
    A26554(Streptomyces sp.A2
    6554)である請求項5記載の微生物又はその変異
    株。
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