JPH06227447A - コンバインの走行装置 - Google Patents

コンバインの走行装置

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JPH06227447A
JPH06227447A JP1542193A JP1542193A JPH06227447A JP H06227447 A JPH06227447 A JP H06227447A JP 1542193 A JP1542193 A JP 1542193A JP 1542193 A JP1542193 A JP 1542193A JP H06227447 A JPH06227447 A JP H06227447A
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JP
Japan
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wheel
arm
rolling
crawler
frame
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JP1542193A
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English (en)
Inventor
Yasushi Fujita
靖 藤田
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軟弱な土壌面を走行する際に、コンバイン車
体の後傾姿勢が強くなるため、この姿勢の改善を行う。 【構成】 走行クローラ1接地部の前側と後側とに、前
側揺動アーム5と後側揺動アーム6に各々天秤形態で揺
動可能に支承する複数個の前側転輪2と後側転輪3を設
け、この前側転輪2と後側転輪3をローリング機構Rに
よる車高の上昇に伴って揺動傾斜させるようにするが、
この傾斜時に該後側転輪3の傾斜角度を該前側転輪2の
傾斜角度より大きくする構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンバインの走行装
置に関し、走行クローラ接地部の前側転輪と後側転輪を
車高の上下昇降に連動して傾斜させるようにしたもの等
に利用できる。
【0002】
【従来の技術、および発明が解決しようとする課題】コ
ンバインの作業時に軟弱な土壌面では走行クローラの沈
下によって車体がローリングやピッチングを起こすこと
が多いが、これらのローリングやピッチングに対して車
体を水平状態に保持するため、ローリングには左右の走
行クローラ接地部の前側転輪と後側転輪を各々揺動傾斜
させて走行クローラ接地面を下降、つまり相対的な車体
フレームの上昇により対応させたり、ピッチングには更
に走行フレームの後部の押下げ、つまり相対的な車体フ
レームの後部上昇を追加対応させていた。
【0003】しかし、コンバインが軟弱な土壌面で前進
する場合、基本的な問題として走行クローラの後部がそ
の前進時の駆動反力で沈下し、車体が後傾姿勢となるこ
とは避けられず、特に脱穀した穀粒が貯留タンクに充填
されてくるに従ってこの傾向が強くなり、前記のピッチ
ングの対応のみでは走行クローラ後部の沈下が激しくな
り前進が阻害されることになりかねない。
【0004】そこでこの発明は、走行クローラ接地部の
前側転輪と後側転輪を車高の上下昇降に連動して揺動傾
斜させる際に、後側転輪の傾斜角度を前側転輪の傾斜角
度よりも大きくとって、車体の後傾姿勢を改善しようと
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、走行クロー
ラ1接地部に複数個で構成する天秤形態の前側転輪2と
後側転輪3と中間転輪4とを各々配置し、この前側転輪
2および後側転輪3を各々支架する前側揺動アーム5お
よび後側揺動アーム6と車高を上下昇降させるローリン
グ機構Rとを連動連結して、車高の上昇に伴い傾斜させ
る該後側揺動アーム6の傾斜角度を該前側揺動アーム5
の傾斜角度より大きくしたコンバインの走行装置の構成
とする。
【0006】
【作用、および発明の効果】上記の構成によれば、コン
バインが作業時に軟弱な土壌面を走行するときには走行
クローラ1が土壌面より大きく沈下するので、この沈下
に対して車体を上昇させるために、ローリング機構Rに
連動して下降すると同時に揺動傾斜させる前側揺動アー
ム5と後側揺動アーム6により、各々前側転輪2と後側
転輪3を揺動傾斜させて該走行クローラ1の接地面を車
体に対して押下げた状態となし、相対的に車体を土壌面
から浮上させることができる。しかし、この浮上におい
て車体は、該走行クローラ1の前進駆動反力によるその
後部側の沈下と穀粒貯留量の増加による後バランスとに
より後傾姿勢が強くなるので、このとき該後側転輪3の
傾斜角度を該前側転輪2の傾斜角度よりも大きくとるこ
とにより、該走行クローラ1の前側接地面に対する後側
接地面の押下げを大きくして、車体の後傾姿勢の改善を
行うものである。なお、中間転輪4は該走行クローラ1
の押下げられた接地面に自動的に追従させるようにす
る。
【0007】このように、コンバインの作業時に軟弱な
土壌面において、該走行クローラ1の前進駆動反力によ
るその後部側の沈下と穀粒貯留量の増加による後バラン
スとにより車体の後傾姿勢が強くなっても、該後側転輪
3の傾斜角度を該前側転輪2の傾斜角度よりも大きくと
ることにより、車体に対して該走行クローラ1の接地面
を押下げて車体を土壌面から浮上させるときに、該走行
クローラ1の前側接地面に対する後側接地面の押下げを
大きくすることによって、車体の後傾姿勢の改善を行う
ようにするものである。
【0008】
【実施例】なお図例において、この発明を穀類の収穫作
業を行うコンバインについて説明する。車体フレーム8
の下部側に土壌面を走行する左右一対の走行クローラ1
を有する走行装置9を配設し、該車体フレーム8上にフ
ィードチエン10に挾持して供給される穀稈を脱穀し、
この脱穀された穀粒を選別回収する脱穀装置11を設け
る。また、この脱穀装置11の前方側に前端位置から立
毛穀稈を分草する分草体12と、分草された穀稈を引起
こす引起部13と、引起こされた穀稈を刈取る刈刃部1
4と、この刈取られた穀稈を後方へ搬送して該フィード
チエン10へ受渡しする掻込搬送部15および引継搬送
部16等を有する刈取装置17を、該車体フレーム8の
前端側に支承する懸架装置18に懸架すると共に、刈取
上下用シリンダ19によって土壌面に対して上下昇降自
在なるよう構成する。また、該脱穀装置11の一側にコ
ンバインの操作制御を行う操作装置20と、この操作の
ための操作席21とを設け、これらの各装置9,11,
17,20等によってコンバインの車体22を構成す
る。
【0009】前記車体フレーム8は、前後方向の縦フレ
ーム23と該縦フレーム23を連結する左右方向の横フ
レームにより構成されるが、一部図示は省略している。
該車体フレーム8と前記走行装置9の間には、該走行装
置9の後側の上下により相対的に該車体フレーム8の後
側を上下させて土壌面の凹凸による車体22の前後傾斜
を水平にさせるピッチング機構Pと、該走行装置9の左
右の走行クローラ1の何れかの上下により相対的に該車
体フレーム8の左右何れかを上下させて土壌面の凹凸に
よる車体22の左右傾斜を水平にさせるローリング機構
Rとを設ける。また、該ローリング機構Rは車体22を
水平にさせるときは、該左右の走行クローラ1の何れか
一方を上下にあるいは両方を相互に反対方向に上下させ
るが、両方同時に下降させると相対的に該車体フレーム
8を上動させて車高を高くすることができる。
【0010】前記縦フレーム23の前側下方に支持板2
5を設け、この支持板25に支持ピン26によって支持
メタル27を介してピッチングフレーム28の前端部を
回動自在に枢着する。該ピッチングフレーム28は該縦
フレーム23と平行の左右の縦枠29と、前記横フレー
ムと平行の前後の横枠30とにより形成し、この後の横
枠30の後面には後方に突出する一対の支持枠31を設
け、この支持枠31に縦アーム32の上部を各々軸着
し、該縦アーム32の下部に前後方向のピッチングアー
ム33の前端部を各々軸着すると共に、該ピッチングア
ーム33の後端部は該縦フレーム23に設けたピッチン
グ支持軸34に各々回動自在に枢着する。該ピッチング
アーム33の一方にピッチング用シリンダ35のロッド
を連結して構成する。
【0011】前記車体フレーム8の下方位置であって、
前記ピッチングフレーム28の左右の縦枠29の側部
に、該ピッチングフレーム28に対して上下する左右一
対のクローラフレーム36を設け、この各クローラフレ
ーム36と該ピッチングフレーム28との間に前記ロー
リング機構Rを設けている。該左右の縦枠29の前・後
部には各々左右方向へ前ローリング支持軸37と後ロー
リング支持軸38とを設け、該各前ローリング支持軸3
7には各々前ローリングアーム39の中間部を、該各後
ローリング支持軸38には各々後ローリングアーム40
の中間部を軸支して構成する。
【0012】該各前ローリングアーム39および各後ロ
ーリングアーム40はL字状に形成し各々その上部を連
結ロッド41により連結する。また、該各後ローリング
アーム40の該連結部から更に上部側へ突出させた上端
部へ左右のローリング用シリンダ42のロッドを各々連
結する。該各ローリング用シリンダ42は前記ピッチン
グフレーム28の左右の縦枠29の上面に各々設け、前
記左右のクローラフレーム36を独立的に上下昇降させ
る。該左右のクローラフレーム36の前・後部には各々
左右方向に前回動支持軸43と後回動支持軸44とを回
動自在に取着し、該前回動支持軸43には該前ローリン
グアーム39の下側先端部を、該後回動支持軸44には
該後ローリングアーム40の下側先端部を各々軸着して
構成する。該左右のクローラフレーム36の下側には所
定間隔において複数個の接地転輪が設けられており、こ
れらの転輪は、前側部に前後に配置した転輪2a,2b
からなる前側転輪2と、後側部に前後に配置した転輪3
a,3bからなる後側転輪3と、中間部に前後に配置し
た転輪4a,4b,4cからなる中間転輪4とにより構
成する。
【0013】また、該前側転輪2は前後方向に天秤形態
の前側揺動アーム5の前端部に該転輪2aを、後端部に
該転輪2bを取付け、該前側揺動アーム5の中間部を前
揺動軸45により該クローラフレーム36の下面側に揺
動自在に軸着する。該後側転輪3は前後方向に天秤形態
の後側揺動アーム6の前端部に該転輪3aを、後端部に
該転輪3bを取付け、該後側揺動アーム6の中間部を後
揺動軸46により該クローラフレーム36の下面側に揺
動自在に軸着する。また、該中間転輪4は前後方向に天
秤形態の中間揺動アーム47の前端部に転輪4aを、中
間部に転輪4bを、後端部に転輪4cを取付け、該中間
の転輪4bの回動軸48に中間回動アーム49の下部を
軸着し、該中間回動アーム49の上部を中回動支持軸5
0により該クローラフレーム36の下面側に回動自在に
軸着して構成する。
【0014】前記前側転輪2については、該前揺動軸4
5に前リンクアームA51を固着し、この前リンクアー
ムA51の先端部に前連結ロッド52の前端部を軸着
し、この前連結ロッド52の後端部は前記前回動支持軸
43に固着した前リンクアームB53の先端部に軸着
し、該前リンクアームA51と前連結ロッド52と前リ
ンクアームB53からなる前側転輪揺動状態変更リンク
機構Xにより、ピッチングやローリングまたは車高の上
下昇降に関連させて、前部の転輪2aが前記前側揺動ア
ーム5の揺動により後部の転輪2bより高い傾斜状態か
ら同じ高さの水平状態に相互に変更しうるように構成す
る。
【0015】前記後側転輪3については、該後揺動軸4
6に後リンクアームA54を固着し、この後リンクアー
ムA54の先端部に後連結ロッド55の下端部を軸着
し、この後連結ロッド55の上端部は前記後回動支持軸
44に固着した後リンクアームB56の先端部に軸着
し、該後リンクアームA54と後連結ロッド55と後リ
ンクアームB56からなる後側転輪揺動状態変更リンク
機構Yにより、ピッチングやローリングまたは車高の上
下昇降に関連させて、後部の転輪3bが前記後側揺動ア
ーム6の揺動により前部の転輪3aより高い傾斜状態か
ら同じ高さの水平状態に相互に変更しうると共に、該後
側転輪3の傾斜状態における水平レベルとのなす角度β
を、該前側転輪2の傾斜状態における水平レベルとのな
す角度αより大きくなるように構成する。
【0016】前記中間転輪4は、前記中回動支持軸50
に固着した中リンクアームA57の先端部と該前揺動軸
45に固着した中リンクアームB58の先端部との間
に、常時前記中間回動アーム49を下方回動させるよう
弾発付勢したバネ59を設け、該中リンクアームA57
と中リンクアームB58とバネ59からなる中間転輪上
下状態変更リンク機構Zにより、ピッチングやローリン
グまたは車高の上下昇降に関連させて、該前側転輪2と
後側転輪3の揺動傾斜に応じて前記中間揺動アーム47
の上下動と揺動により自動的に昇降追従しうるように構
成する。
【0017】なお、60は駆動輪、61はアイドルロー
ラである。しかして、前記ピッチング機構Pおよびロー
リング機構Rは、手動でも操作できるが、前記車体22
の適宜位置に設けた左右傾斜検知センサおよび前後傾斜
検知センサと、前記ピッチング用シリンダ35およびロ
ーリング用シリンダ42とを制御部を介して接続し、自
動水平制御を行うよう構成する。
【0018】なお、ピッチングに際しこの上下回動支点
の位置、およびローリング用シリンダ42の向き等は実
施例に限定されない。次に以上の構成による作用につい
て説明する。車体22を走行装置9により走行させて作
業を行うが、軟弱な土壌面によって走行クローラ1が沈
下して車体フレーム8が前後に傾斜したときは、ピッチ
ング機構Pにより、例えばピッチング用シリンダ35の
ロッドを伸張させ、ピッチングアーム33がピッチング
支持軸34を中心に下方回動し、該ピッチングアーム3
3先端部の支持枠31を押下げ、ピッチングフレーム2
8の後部は支持ピン26を中心に下方回動する。従っ
て、該車体フレーム8の後部とクローラフレーム36の
後部との間隔は広くなって、該車体フレーム8の後部は
相対的に上動して水平となる。反対に、該ピッチング用
シリンダ35のロッドを縮小させると、該クローラフレ
ーム36の後部は上動し、該車体フレーム8の後部は相
対的に下動する。
【0019】また、軟弱な土壌面により該走行クローラ
1が沈下して該車体フレーム8が左右に傾斜したとき
は、ローリング機構Rにより、例えば左右のローリング
用シリンダ42の一方のロッドを伸縮させると、後ロー
リングアーム40が後ローリング支持軸38を中心に回
動すると共に、該後ローリングアーム40の回動が連結
ロッド41により連動して前ローリングアーム39を回
動させ、該ピッチングフレーム28に対して一方の該ク
ローラフレーム36を上下動させて、相対的に該車体フ
レーム8の左右何れか一側を上下動させて該車体フレー
ム8を水平状態にする。なお、該左右のローリング用シ
リンダ42の両方のロッドを相互に反対方向に伸縮させ
たときは、該ピッチングフレーム28に対して一方の該
クローラフレーム36を下動させると同時に、他方の該
クローラフレーム36を上動させて、相対的に該車体フ
レーム8を水平状態にする。
【0020】これらのローリング機構Rの作用におい
て、該ローリング用シリンダ42のロッドの伸張によ
り、該クローラフレーム36が下動したときは、該前ロ
ーリングアーム39が前ローリング支持軸37中心に図
において時計回り方向に回動して、前回動支持軸43に
より前リンクアームB53を同方向に回動させ、該前リ
ンクアームB53は前連結ロッド52により前リンクア
ームA51を同方向に回動させ、該前リンクアームA5
1は前揺動軸45を同方向に回転させる。このような前
側転輪揺動状態変更リンク機構Xの作用により該前揺動
軸45に固着した前揺動アーム5は、前側転輪2のうち
前部の転輪2aを上方回動させると同時に、後部の転輪
2bを下方回動させる。
【0021】また同様にして、該後ローリングアーム4
0が該後ローリング支持軸38中心に図において時計回
り方向に回動すると、後回動支持軸44により後リンク
アームB56を同方向に回動させ、該後リンクアームB
56は該連結ロッド55により後リンクアームA54を
反時計回り方向に回動させ、該後リンクアームA54は
後揺動軸46を同方向に回転させる。このような後側転
輪揺動状態変更リンク機構Yの作用により該後揺動軸4
6に固着した後揺動アーム6は、後側転輪3のうち後部
の転輪3bを、該前側転輪2の前部の転輪2aの揺動傾
斜位置よりも高い位置へ上方回動させると同時に、前部
の転輪3aを下方回動させる。
【0022】また、該前側転輪2の揺動傾斜による該前
揺動軸45の時計回り方向の回動により、中リンクアー
ムB58が同方向に回動してバネ59を後方へ押圧して
中リンクアームA57を回動させ、該中リンクアームA
57は中回動支持軸50により中間回動アーム49を同
方向に回動させる。このような中間転輪上下状態変更リ
ンク機構Zの作用により、該中間回動アーム49の回動
軸48に軸支した中間揺動アーム47は、中間転輪4を
前記走行クローラ1の接地部に対して自動的に追従下動
させる。
【0023】反対に、前記ローリング用シリンダ42の
ロッドの縮小により前記クローラフレーム36が上動し
たときは、前記と逆に該前側転輪2の前部の転輪2aを
下動させると同時に後部の転輪2bを上動させ、該後側
転輪3の後部の転輪3bを下動させると同時に前部の転
輪3aを上動させ、該中間転輪4を上動させる。このよ
うに、ローリング機構Rを作用させて該クローラフレー
ム36を下動し、該前側転輪2と後側転輪3を揺動傾斜
させることにより、左右傾斜した前記車体22の水平状
態への復帰や、車高の上げを行うことができると共に、
該走行クローラ1後部側の前進駆動反力による沈下と、
穀粒貯留量の増加による後バランスとによる該車体22
の後傾姿勢の増大を、該後側転輪3の傾斜角度βを、該
前側転輪2の傾斜角度αより大きくとることにより改善
することができる。
【0024】また、該左右の走行クローラ1は、車高の
上げで接地長が短かくなり、車高の下げで接地長が長く
なるので、作業中はできるだけ車高を下げ接地長を長く
して直進安定性を確保し、旋回するときは自動水平制御
に優先させてローリング機構Rにより、車高を自動的に
高くして接地長を短かくして旋回性能を向上させ、旋回
後、元の車高に復帰させることができる。この場合、旋
回方向の該車体22外側をより高く上昇させると、高速
走行中でも安定して旋回させることができる。
【0025】しかして、前記車体フレーム8の前端側に
前記懸架装置18によって支架される前記刈取装置17
は、その下部側に刈取フレーム62を配置し、この刈取
フレーム62後部側の後側フレーム62aに上側を後方
へ傾斜させた刈取支持パイプ63の下側を取着する。こ
の刈取支持パイプ63の内部には該刈取装置17へ動力
を伝達する伝動軸を軸装し(図示省略)、その上部には
左右方向の横軸部64を設け、この横軸部64を、該車
体フレーム8側に配置したミッションケース65に固着
した支持台66に着脱可能に取付け、該刈取装置17を
該横軸部64中心に上下回動可能なるよう構成する。ま
た、該横軸部64の一端に入力ギヤケース67と共に引
継搬送部16を設け、この引継搬送部16へは刈取り穀
稈を掻込み搬送する掻込搬送部15を接続構成する。
【0026】該懸架装置18は、図8および図9に示す
如く、該車体フレーム8の前端部に、その後端部を回動
自在に支承する左右一対の後懸架アーム68の前端部
と、前懸架アーム69の後端部とを折曲回動自在にアー
ム連結ピン70により各々連結する。また、該左右の後
懸架アーム68の中間部を後側に浅い凵字状に湾曲させ
た後連結杆71によって連結固着し、該左右の前懸架ア
ーム69の中間部を前連結杆72によって連結固着す
る。該前懸架アーム69の前端部に設けた前アーム支持
軸73により前記後側フレーム62aに設けたステー7
4に回動自在に連結する。
【0027】また、該懸架装置18を一定高さ位置で支
持ロックさせるために支持ロック機構Hを設ける。この
支持ロック機構Hは、図10に示す如く、左右一対の後
支持アーム75の基部を、前記ミッションケース65に
駆動輪軸76を軸承して接続される左右のサイドケース
77部の一側に設けた支持片78へ、支持軸79によっ
て各々回動可能に軸着する。該左右の後支持アーム75
の先端部には該後連結杆71に係合させるU字状に形成
した後係合片80を各々設け、該左右の後支持アーム7
5間の後係合片80近傍を連結回動杆81により回動自
在に連結し、この連結回動杆81に、一対の平行な前支
持アーム82の基部を所定の間隔をおいて各々固着する
と共に、その先端部には該前連結杆72と係合させる前
係合片83を各々設けて構成する。
【0028】該前支持アーム82の一方側には常時この
前支持アーム82を前方回動させるように弾発付勢する
バネ84を取付け、該前支持アーム82の他方側には支
持ロック機構Hの操作ワイヤ85を取付ける。メンテナ
ンス作業時には、刈取装置17を所定高さまで上動させ
ると、前懸架アーム69はアーム連結ピン70を中心に
前方回動し、この回動と同時に後懸架アーム68を上方
回動させることにより、懸架装置18は後連結杆71と
アーム連結ピン70と前連結杆72とが側方視V字状と
なる。この状態で支持ロック機構Hの操作ワイヤ85を
弛ませると、前支持アーム82は連結回動杆81を中心
にバネ84により付勢されて前方回動を開始し、同時
に、支持ロック機構Hの後支持アーム75は支持軸79
を中心に自重で前方回動を開始し、該後支持アーム75
の後係合片80が後連結杆71に当接すると同時に、該
前支持アーム82の前係合片83が該前連結杆72に当
接する。
【0029】この当接状態で、刈取上下用シリンダ19
を僅かに縮小させると、該刈取装置17は横軸部64を
中心に円弧状に僅かに下動して、該後連結杆71および
前連結杆72は該後係合片80および前係合片83に各
々係合し、該刈取装置17の下動が停止して、支持ロッ
ク機構Hにより伸縮がロックされている該懸架装置18
は該刈取装置17を支持固定する。この懸架装置18お
よび支持ロック機構Hにより支持固定されている該刈取
装置17は、該刈取上下用シリンダ19の伸長により左
右の前アーム支持軸73を中心に、刈取支持パイプ63
上部の横軸部64を支持台66から外すことにより前方
回動して、分草体12側が低くなる前倒れ状態となり、
該刈取装置17と脱穀装置11との間、および該刈取装
置17の下方に大きな空間を形成して、容易にメンテナ
ンスが行える。
【0030】このように、メンテナンス作業時等に該刈
取装置17の上部開放状態を支持する該左右の後支持ア
ーム75の基部を、前記ミッションケース65の左右側
へ門形に前記走行クローラ1の内幅一杯に拡がったサイ
ドケース77の一側下部側から各々前方側へ突出させた
支持片78に、各々支持軸79を挿通して支持させるこ
とによって、従来の如くアルミダイカストによるミッシ
ョンケースにより支持されるものに比し、該左右の後支
持アーム75の支持幅を広くとって安定した懸架支持が
得られると共に、強度的にも該サイドケース77が該走
行クローラ1支架のため鉄鋳物で作られており、破損す
る虞れが少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体を示す側面図。
【図2】車高を高くした状態の走行装置を示す側面図。
【図3】車高を低くした状態の走行装置を示す側面図。
【図4】走行装置の平面図。
【図5】前側転輪揺動状態変更リンク機構の詳細側面
図。
【図6】後側転輪揺動状態変更リンク機構の詳細側面
図。
【図7】中間転輪上下状態変更リンク機構の詳細側面
図。
【図8】刈取装置の懸架関係を示す側面図。
【図9】刈取装置の懸架関係の詳細を示す斜面図。
【図10】支持ロック機構の取付部分を示す概略正面
図。
【符号の説明】 1 走行クローラ 2 前側転輪 3 後側転輪 4 中間転輪 5 前側揺動アーム 6 後側揺動アーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行クローラ1接地部に複数個で構成す
    る天秤形態の前側転輪2と後側転輪3と中間転輪4とを
    各々配置し、この前側転輪2および後側転輪3を各々支
    架する前側揺動アーム5および後側揺動アーム6と車高
    を上下昇降させるローリング機構Rとを連動連結して、
    車高の上昇に伴い傾斜させる該後側揺動アーム6の傾斜
    角度を該前側揺動アーム5の傾斜角度より大きくしたコ
    ンバインの走行装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007210510A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Kubota Corp クローラ走行装置

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