JPH06226461A - スポット溶接方法及び装置 - Google Patents

スポット溶接方法及び装置

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JPH06226461A
JPH06226461A JP5032580A JP3258093A JPH06226461A JP H06226461 A JPH06226461 A JP H06226461A JP 5032580 A JP5032580 A JP 5032580A JP 3258093 A JP3258093 A JP 3258093A JP H06226461 A JPH06226461 A JP H06226461A
Authority
JP
Japan
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rotary
coated steel
organic coated
welding
electrode head
Prior art date
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Pending
Application number
JP5032580A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Okihara
一男 沖原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP5032580A priority Critical patent/JPH06226461A/ja
Publication of JPH06226461A publication Critical patent/JPH06226461A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 有機コート鋼板を適正な溶接電流でスポット
溶接できる方法及び装置を提供する。 【構成】 加圧シリンダ11、ピストン10、ピストン
ロッド9、付勢バネ12、駆動ロッド8、回転シャンク
7、コネクタ6、回転電極ヘッド5及び固定電極4で構
成する。ピストンが下降すると、回転電極ヘッドが下降
して有機コート鋼板1に当接し、有機コート鋼板と鋼板
2を固定電極との間に挟持して押圧する。さらにピスト
ンが下降すると、回転シャンクは下降しないから、駆動
ロッドのピン82が回転シャンクの傾斜溝73内を上方
に移動し、回転シャンクを回転させ、コネクタ及び回転
電極ヘッドを所定角度回転させ、有機コート鋼板の溶接
位置の樹脂膜13を破壊する。回転電極ヘッドが樹脂膜
を破壊すると同時に通電を開始してスポット溶接を行
う。溶接終了後、通電を停止してピストンを上昇させる
と、回転電極ヘッドは逆回転し樹脂膜から離脱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂膜を鋼板の表面に
被覆して成る有機コート鋼板に用いるに適したスポット
溶接方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼板を接合する手段として溶接が
多く用いられているが、特に薄板を接合する手段として
スポット溶接が一般に用いられている。スポット溶接は
接合される鋼板(ワーク)を重合させ、高電圧をかけて
電流を流すことによってワークを溶着させるものであ
り、スポット溶接装置は、少なくとも高電圧発生手段
と、ワークに接触して電流を流すスポット溶接用電極と
を備えている。
【0003】スポット溶接用電極として各種のものが提
案されているが、例えば実開平1−114183号公報に記載
されたものは、略球状の電極ヘッドを、保持部材により
電極本体先端に回動可能に且つ着脱可能に保持し、溶接
作業によって電極ヘッドの先端面が損傷すると、電極ヘ
ッドを所定量だけ回転させて新しい面を先端面として溶
接作業を継続することができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近来、
鋼板の耐蝕性を向上させるための表面処理のひとつの方
法として、鋼板表面に樹脂を被覆して有機コート鋼板を
形成することが行われており、このような有機コート鋼
板においては、表面の樹脂膜の電気抵抗が高く、上記従
来のスポット溶接装置では、安定した通電路を確保でき
ず、溶接が困難であり、この課題を解決するために、従
来は大電流を流すことが行われているが、大電流の採用
は、溶接装置が大型化し、コストが上昇するという問題
があった。また、有機コート鋼板の樹脂膜を薄くして樹
脂膜の電気抵抗を低下させる手段が考えられるが、樹脂
膜を薄くすると耐蝕性も低下させることになり、有機コ
ート鋼板を用いる本来の目的を達成できなくなるという
問題があった。
【0005】本発明の目的は、耐蝕性を確保し、適正な
溶接電流を用いて有機コート鋼板を溶接することのでき
るスポット溶接方法及び装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のスポット溶接方法は、有機コート鋼板のスポ
ット溶接方法であって、通電開始と同時に、または通電
を開始する以前に、溶接用電極を有機コート鋼板に圧接
した状態で回転させるものである。溶接装置は、溶接用
電極を有機コート鋼板に圧接する手段と、通電開始と同
時に、または通電を開始する以前に、圧接した状態で電
極を回転させる手段を備えており、電極を回転させる手
段として、傾斜溝と、傾斜溝に係合するピンとから成
り、電極にどちらか一方が設けられ、電極を支持する固
定側に他方が設けられると良いものである。
【0007】
【作用】通電を開始すると同時に、またはそれ以前に電
極を有機コート鋼板に圧接した状態で電極を回転させる
ことにより、少なくとも通電開始時には電極の回転によ
って有機コート鋼板の樹脂膜が破壊され、溶接位置では
鉄板が直接電極に接触することになるから、大電流を流
す必要がなく、適正な電流で溶接を行うことができる。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を図を参照して説明する。図
1において、有機コート鋼板1と通常の鋼板2を重合し
てスポット溶接する場合に、有機コート鋼板1側に位置
する可動電極3と、鋼板2側に位置する通常電極4とが
対向して配置される。有機コート鋼板1は、鋼板2側か
ら鉄板11、ニッケル−亜鉛層12及び樹脂膜13とから成
り、樹脂膜(有機コート)13が可動電極3に対向してい
る。
【0009】可動電極3は、先端の回転電極ヘッド5
と、回転電極ヘッド5を先端に保持するコネクタ6と、
コネクタ6の後端に連結され、中央に大径孔71と小径孔
72とを備えた段付貫通孔70を有する回転シャンク7と、
段付貫通孔70内に先端が挿入された駆動ロッド8と、駆
動ロッド8の後端に連結されたピストンロッド9と、ピ
ストンロッド9が連結されたピストン10と、ピストン10
が摺動自在に配置された加圧シリンダ11と、回転シャン
ク7とピストンロッド9との間に設置された付勢バネ12
とを備えている。回転シャンク7の小径孔72内壁にはそ
の軸線に対して所定の角度を有する傾斜溝73が形成さ
れ、駆動ロッド8に突設されたピン82が傾斜溝73に係合
し、無負荷状態で傾斜溝73の略下端に位置している(図
2参照)。駆動ロッド8の先端の大径部81は、段付貫通
孔70の大径孔71内に摺動可能に挿入され、大径孔71と小
径孔72との移行部である肩に係合して抜け落ちるのを防
止している。
【0010】動作について説明すると、加圧シリンダ11
に作動流体が供給されてピストン10が下降すると、ピス
トンロッド9、駆動ロッド8、回転シャンク7、コネク
タ6及び回転電極ヘッド5が下降して、回転電極ヘッド
5が有機コート鋼板1に当接し、有機コート鋼板1と鋼
板2とを固定電極4との間に挟持して押圧する。さら
に、ピストン10が下降すると、回転シャンク7、コネク
タ6及び回転電極ヘッド5は停止しているから、駆動ロ
ッド8のピン82が回転シャンク7の傾斜溝73内を上方に
移動し、回転シャンク7を回転させ、コネクタ6及び回
転電極ヘッド5を所定角度(例えば、45〜90度)回転さ
せ、有機コート鋼板1の溶接位置の樹脂膜13を破壊す
る。
【0011】回転電極ヘッド5が有機コート鋼板1の樹
脂膜13を破壊すると同時に通電するか、または樹脂膜13
の破壊終了後(例えば、電流5サイクル分経過後)に通
電を開始してスポット溶接を行う。溶接終了後、通電を
停止してピストン10を上昇させると、上昇時期の初期に
おいて、付勢バネ12が回転シャンク7を下方に押圧して
いるから、駆動ロッド8のピン82が回転シャンク7の傾
斜溝73内を下方に移動して回転シャンク7を逆回転さ
せ、コネクタ6及び回転電極ヘッド5が所定角度(45〜
90度)逆回転して、確実に樹脂膜13から離脱する。その
後さらにピストン10を上昇させると、可動電極3全体が
上昇し、回転電極ヘッド5は有機コート鋼板1から離れ
る。
【0012】上記構成により、少なくとも通電開始時に
は電極の回転によって有機コート鋼板1の樹脂膜13が破
壊され、溶接位置では鉄板11が直接電極に接触するか
ら、大電流を流す必要がなく、適正な電流で溶接を行う
ことができる。また、溶接終了後に通電を停止してか
ら、回転電極ヘッド5が逆回転することにより、確実に
樹脂膜13から離脱し、有機コート鋼板1と回転電極ヘッ
ド5との溶着を防止できる。
【0013】なお、可動電極全体を昇降させて回転電極
ヘッドを有機コート鋼板に当接及び離脱させる主加圧シ
リンダと、回転電極ヘッドが有機コート鋼板に当接した
後回転電極ヘッドを回転させるためにさらに回転電極ヘ
ッドを有機コート鋼板に押しつける副加圧シリンダとを
備えた2段シリンダ方式を採用しても良く、主加圧シリ
ンダの作動圧力よりも副加圧シリンダの作動圧力を高く
すると良い。
【0014】さらに、上記実施例において、加圧シリン
ダ11に供給する作動流体の圧力を調整し、回転電極ヘッ
ド5が有機コート鋼板1に当接した後、作動流体の圧力
を高め、回転電極ヘッド5を有機コート鋼板1に押しつ
けて回転電極ヘッド5を回転させるようにしても良い。
【0015】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているか
ら、以下に述べるとおりの効果を奏する。少なくとも通
電開始時には電極の回転によって有機コート鋼板の樹脂
膜が破壊され、溶接位置では有機コート鋼板の鉄板が直
接電極に接触するから、大電流を流す必要がなく、適正
な電流で溶接を行うことができる。また、溶接終了後に
通電を停止してから、回転電極ヘッドが逆回転すること
により、確実に樹脂膜から離脱し、有機コート鋼板と回
転電極ヘッドとの溶着を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るスポット溶接装置の部分断面図
である。
【符号の説明】
1 有識コート鋼板、2 鋼板、3 可動電極、4 固
定電極 5 回転電極ヘッド、6 コネクタ、7 回転シャン
ク、8 駆動ロッド 9 ピストンロッド、10 ピストン、11 加圧シリン
ダ、73 傾斜溝 82 ピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機コート鋼板のスポット溶接方法であ
    って、通電開始と同時、または通電を開始する以前に、
    電極を有機コート鋼板に圧接した状態で回転させること
    を特徴とするスポット溶接方法。
  2. 【請求項2】 有機コート鋼板のスポット溶接装置であ
    って、電極を有機コート鋼板に圧接する手段と、通電開
    始と同時に、または通電を開始する以前に、圧接した状
    態で電極を回転させる手段を備えたことを特徴とするス
    ポット溶接装置。
  3. 【請求項3】 電極を回転させる手段が、傾斜溝と、傾
    斜溝に係合するピンとから成り、電極にどちらか一方が
    設けられたことを特徴とする請求項2記載のスポット溶
    接装置。
JP5032580A 1993-01-29 1993-01-29 スポット溶接方法及び装置 Pending JPH06226461A (ja)

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JP5032580A JPH06226461A (ja) 1993-01-29 1993-01-29 スポット溶接方法及び装置

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JP5032580A Pending JPH06226461A (ja) 1993-01-29 1993-01-29 スポット溶接方法及び装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102151971A (zh) * 2011-04-29 2011-08-17 武汉钢铁(集团)公司 旋转式导电关节
CN103785936A (zh) * 2012-11-02 2014-05-14 新普科技股份有限公司 点焊转换器及点焊转换方法
JP2018523581A (ja) * 2015-08-17 2018-08-23 グレンツェバッハ・マシーネンバウ・ゲーエムベーハー 金属シートを高サイクルレートで低抵抗溶接するための装置及び方法

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