JPH06220737A - 糸条流体処理装置 - Google Patents

糸条流体処理装置

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JPH06220737A
JPH06220737A JP831793A JP831793A JPH06220737A JP H06220737 A JPH06220737 A JP H06220737A JP 831793 A JP831793 A JP 831793A JP 831793 A JP831793 A JP 831793A JP H06220737 A JPH06220737 A JP H06220737A
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yarn passage
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Takashi Kobayashi
隆司 小林
Takanobu Takenaka
孝信 竹中
Fumio Sawada
二三夫 澤田
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マルチフィラメント糸に流体を噴射し、糸条
に交絡と集束性を付与する装置を提供する。 【構成】 糸道孔の断面形状が円形で、かつ流体噴射孔
が該糸道孔の中心軸に対し垂直に開孔している流体処理
装置において、該流体噴射孔が開口している部分の糸道
孔径と、糸道孔入り側及び糸道孔出側の糸道孔径との比
が、1.2〜1.8である糸条流体処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マルチフィラメント糸
に流体を噴射し、糸条に交絡と集束性を付与する装置に
関するものである。
【0002】
【従来技術】半合成および合成繊維において、原糸製造
工程におけるフィラメント切れや巻形状の不整、または
撚糸や整経、サイジング、編織等の諸工程における糸集
束性不良による毛羽立ち及び品位不良等を防ぐために、
インターレース技術が今日広く導入されている。また、
アセテート繊維等のように他繊維との複合適性に優れた
繊維においては、多くの混繊フィラメント糸が開発、上
市されており、これら混繊フィラメント糸の交絡方法と
して、インターレース技術は欠くことのできないものと
なっている。
【0003】一般に、このインターレース技術は、糸条
が走行する糸道孔とほぼそれに直交するように流体噴射
孔が設けられている流体処理装置を用いることによりな
され、走行する糸条に対して圧縮空気流体を作用させて
糸道孔内に相反する方向の複数の旋回気流を形成される
ことにより、フィラメント相互に交絡を生じさせ、糸条
に集束性を付与するものである。そこで、この作用をよ
り効果的に行うために、種々のインターレースノズルが
これまでに提案されている。例えば、実開昭50−16
32号公報には糸通路に対して、2個の流体導入管を糸
通路の側壁に対抗して開口し、且つ糸通路の出口側断面
積を入り口側よりも小さくする方法が提案されている。
また、特公平3−61772号公報には、糸条通路孔の
同一断面内に2個の流体噴射孔が対向する位置に開口さ
せ、流体噴射孔の断面積および糸通路孔の断面積を特定
することにより、流体噴射の圧力を高めずに交絡数を増
加させる方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】インターレースノズル
は糸道孔に噴射された流体の作用によるものであるが、
この噴射流体は基本的には、糸道孔断面方向に働く成分
と糸道孔長手方向に働く成分とに大別され、前者は断面
方向に相反する方向の旋回流を形成し、糸の交絡を生ぜ
しめるが、後者は糸の交絡に殆ど寄与しないとされてい
る。
【0005】また、本来流体処理装置を紡糸工程等の連
続工程に適用する場合には、交絡に係わる構成要素であ
る糸道孔や流体噴射孔といったもの以外に、走行糸条を
糸道孔に導入するスリットを糸道孔全域にわたって設け
る必要がある。
【0006】しかしながら、近年、極めて高度な交絡か
らなる緻密な混繊フィラメント糸がが要請されている。
本発明はこれら背景をふまえ噴射流体を効率的に活用
し、より高度な交絡性能の確保と連続工程でも安心して
使用し得る装置の提供を目指すものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の要旨と
するところは、糸道孔の断面形状が円形で、かつ流体噴
射孔が該糸道孔の中心軸に対し垂直に開孔している流体
処理装置において、該流体噴射孔が開口している部分の
糸道孔径と、糸道孔入り側及び糸道孔出側の糸道孔径と
の比が、1.2〜1.8であることを特徴とする糸条流
体処理装置である。
【0008】以下、図面を用いて本発明を説明する。図
1は本発明の一例を示しており、図2、図3はそれぞれ
図1のA−A’断面図、B−B’断面図を示し、図4、
図5は本発明の他の例を示している。また、図6は流体
噴射孔付近における流体のモデル的な図を示している。
図1〜図6において、1は糸導入用スリット、2は流体
噴射孔、3は糸道孔を示す。
【0009】一般に、流体処理装置において、流体噴射
孔より噴射された圧縮流体は噴射孔の対壁に衝突し、一
部は図6に示すように糸道孔断面方向に相反する旋回流
を形成するが、一部は糸道孔に沿って進みそのまま装置
外に排出される。したがってこの後者の成分を以下に減
少するか、またいかに活用するかによって処理効果を高
めることができる。
【0010】本発明においては、具体的には図3〜5に
示すように流体噴射孔付近の糸道孔径を糸導入孔入側ま
たは出側の孔径より大きくし、糸道孔の中心部をやや膨
らませるような形状をとることにより、旋回流を形成し
易くし、交絡を効果的に行うものである。この効果は、
流体噴射孔が複数の場合でもほぼ同様である。しかし、
この膨らみは、あまり大きすぎると旋回流が弱くなり、
効果が低下する。したがって、本発明においては、流体
噴射孔が開口している部分の糸道孔径と、糸道孔入り側
及び糸道孔出側の糸道孔径との比が、1.2〜1.8で
あることが必須条件となる。
【0011】本発明を紡糸工程等の連続工程に適用する
場合には、走行糸条を糸道孔に導入するスリットを糸道
孔全域にわたって設けることが好ましい。しかし、スリ
ットがある場合、旋回流が弱くなり、交絡数が低下した
り、スリットから糸条が飛び出したりする傾向がある。
したがって、これら流体装置に糸導入用のスリットを設
ける場合には、スリットは噴射された流体の流れの方向
と、糸導入の方向をできるだけ一致させることが望まし
く、図6に示す如く流体噴射孔の糸道孔への開口部分
で、糸道孔に接線をなす面に、流体噴射孔と垂直に糸道
導入用スリットを設けることが好ましい。このような部
分にスリット設けることによっては、スリットからの噴
射流体の逃げを抑えることができ、交絡数の低下の抑制
および糸条のスリットからの飛び出しを防止することが
できる。さらにスリットの幅はできるだけ狭くするのが
良く、0.2mm程度以下が好ましい。
【0012】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。 [実施例1−3,比較例1−4]セルローストリアセテ
ートフィラメント55d/15fの紡糸工程の巻き取り
直前に、糸条流体処理装置〈流体噴射孔が開口している
部分の糸道孔径と、糸道孔入り側及び糸道孔出側の糸道
孔径との比(孔径比)を変化させたもので、流体噴射孔
の糸道孔への開口部分で、糸道孔に接線をなす面に、流
体噴射孔と垂直の糸道導入用スリットを設けた糸条流体
処理装置〉を設置し、ポリエステルフィラメント30d
/12f延伸糸と合わせ、流体処理を行った際の圧縮空
気圧と走行糸の装置外への飛び出し、及びフィラメント
相互の交絡レベルについて検討した。検討に使用した装
置のスリット幅はいずれも0.2mmとした。結果を表
1に示した。
【0013】
【表1】
【0014】[比較例5]比較例5として、スリットを
流体噴射の中心軸に垂直で糸道孔の中心軸を通る平面内
に配したものを用いて流体処理を行った。検討に使用し
た装置のスリット幅は0.2mmとした。
【0015】この結果、比較例5については、空気圧が
1.5kg/cm2を上回るとスリットから糸条が時々飛び出
す現象が観察され、2.0kg/cm2を越えると安定な処理
が困難となる。これに対して、実施例1〜3及び比較例
1〜3については、高処理圧域まで走行糸の飛び出しが
なく、安定した処理が可能であった。しかしながら、孔
径比が1.9を越える比較例3,4は、糸道孔の膨らみ
部が大きすぎるため、と旋回流が弱くなり、交絡数がや
や低下する。一方、孔径比が1.2未満の比較例1,2
では、膨らみ部分が小さすぎるため、旋回流が弱くな
り、交絡数は低下した。したがって、糸条流体処理装置
の孔径比は、1.2〜1.8の範囲になければ、本発明
の目的とする緻密な交絡が得られないことが分かる。
【0016】また、図7は実施例2および比較例1、5
を用いて交絡性能を比較した結果を示したグラフであ
る。図中、aは本発明の検討例であるノズル(実施例
2)、bは糸道孔形状の異なる比較例1、cはスリット
位置の異なる比較例5を示す。比較例1は空気圧が5kg
/cm2まで安定な処理が行えるが、交絡レベルは、低いこ
とが分かる。また、本発明の実施例で得られたトリアセ
テート/ポリエステル複合糸は高交絡ゆえに嵩高性に富
み、織編製品はボリューム感豊かな好ましいものであっ
た。
【0017】
【発明の効果】本発明は、紡糸工程のような連続工程に
あって、必要に応じた装置の取り外しや、また組み合わ
せ素材の変更等に際しても、連続紡糸中の糸条に何ら支
障なく行え、従来に比して大幅な交絡性能の向上が期待
でき、高度な素材の製造が可能となる等その効果は大で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した斜視図である。
【図2】図1におけるA−A’断面図である。
【図3】図1におけるB−B’断面図である。
【図4、5】本発明の他の実施例を示す図である。
【図6】本発明の流体噴射孔付近における流体のモデル
的な図である。
【図7】本発明の検討結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 糸導入用スリット 2 流体噴射孔 3 糸道孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸道孔の断面形状が円形で、かつ流体噴
    射孔が該糸道孔の中心軸に対し垂直に開孔している流体
    処理装置において、該流体噴射孔が開口している部分の
    糸道孔径と、糸道孔入り側及び糸道孔出側の糸道孔径と
    の比が、1.2〜1.8であることを特徴とする糸条流
    体処理装置。
  2. 【請求項2】 流体噴射孔の糸道孔への開口部分で、糸
    道孔に接線をなす面に、流体噴射孔と垂直の糸道導入用
    スリットを設けた請求項1記載の糸条流体処理装置。
JP00831793A 1993-01-21 1993-01-21 糸条流体処理ノズル Expired - Fee Related JP3210752B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115233325A (zh) * 2022-09-23 2022-10-25 江苏恒力化纤股份有限公司 一种涤纶fdy工艺生产低毛丝率异形纤维的方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115233325A (zh) * 2022-09-23 2022-10-25 江苏恒力化纤股份有限公司 一种涤纶fdy工艺生产低毛丝率异形纤维的方法

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