JPS5932572B2 - 糸の流体処理装置 - Google Patents

糸の流体処理装置

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JPS5932572B2
JPS5932572B2 JP13679278A JP13679278A JPS5932572B2 JP S5932572 B2 JPS5932572 B2 JP S5932572B2 JP 13679278 A JP13679278 A JP 13679278A JP 13679278 A JP13679278 A JP 13679278A JP S5932572 B2 JPS5932572 B2 JP S5932572B2
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fluid
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jet
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は走行しているマルチフィラメント糸に流体の噴
射を吹きつけ、噴流のエネルギーにより走行糸の構成単
繊維を相互に絡合させて糸に集束性を付与するための装
置に関する。
走行糸に流体の噴流を作用させて糸に交絡処理を行ない
、糸に集束性を与える技術は米国特許第2985995
号3069536、および3083523号明細書や特
開昭51−109348および特開昭51−10934
9号公報などによって知られている。
第1図a、bおよび第2図に主要部の断面を示したのが
従来装置の代表的なものである。
第1図及び第2図に示す如く糸の流体処理装置1はハウ
ジング2の中に空洞状の糸処理域3が設けてあり、この
糸処理域3に流体噴射ノズル4を開口させている。
圧縮流体(通常は空気)は流体供給口5を介して流体噴
射ノズル4から糸処理域3に噴射される。
糸6は第1図および第2図に示す如く、糸処理域3を紙
面に垂直な方向に移動しつつ噴流により処理される。
この糸6は外部と糸処理域3とを連絡する導糸用スリッ
ト7を介して糸処理域3内に導入されるようにしている
このような従来の装置において、糸処理域3内に噴射さ
れた噴流Fは次のような挙動を示す。
第1図a、bの場合は糸処理域3中に導入された噴流F
は糸処理域3で円形の内壁8に沿う2つの渦Fa)Fb
を生ずる。
2つの渦F a t F bは理想的には対称となる。
この場合理想状態を保つためには糸処理域3と流体噴射
ノズル4を噴流Fの中心を対称軸に厳密な幾何学的な対
称関係に配置する必要がある。
しかし実際には糸処理域3内には噴流Fにとっては外乱
となる糸6が存在するために渦Fa、Fbは非対称とな
りやすい。
さらに糸6は糸処理域3の円形の壁面8に沿った渦Fa
又はFbの流れに伴なわれて移動する。
このような2つの原因により、結果的に糸は全体として
回転運動、つまり仮撚を付与され易くなる。
上記したように糸処理域3を通過する糸に仮撚が与えら
れると、糸は撚による集束をうける。
その結果、糸は糸束として一体的な運動を行ない、糸を
構成している個々の単繊維自身の自由な運動が妨げられ
る。
したがって噴流のもつエネルギを十分に糸の交絡に利用
することができず、流体の消費量の多い割には高い交絡
度をもった交絡糸が得られない。
また第2図の場合には、糸処理域3の断面が矩形である
ので、第1図のように円形の内壁に沿う流体の流れに伴
なわれて移動し、糸に回転運動が付与されるという不都
合は少なくなる。
しかし矩形断面の頂角近辺(第2図にBで示す空間領域
)に糸6が滞溜しやすく、糸6が直接噴流Fに曝される
チャンスが減り、均一で強固な交絡が生じにくいという
欠点を有している。
仮撚糸などのように糸に捲縮がかかつている場合、この
傾向は著しくなる。
また、上記2件の特開公報の第1図A、Bに示された装
置では、横断面が矩形の糸処理域2が、中心線が一致す
るよう対向して設けられた流体噴射ノズル3,3′から
の噴流は衝突後左右に2分割され、これらの流れは、左
右の壁面に衝突し、更に上下方向に2分割されるため、
この出願に添付した第2図を用いて上に述べたと同様、
あるいはそれ以上に矩形断面の頂角近辺に糸が滞留しや
すく、糸がノズルからの噴流に直接曝されるチャンスが
減り、均一で強固な交絡が生じにくいという欠点を有し
ており、また、上記第2図の場合と同様、あるいはそれ
以上に、処理糸条の張力を低くした場合、あるいは、仮
撚糸などのように糸に捲縮がかかつている場合、この傾
向は著しくなる。
上記したように従来の装置においては噴流のエネルギを
効率よく糸の交絡に作用させることができず、流体の消
費量の割には交絡度の低い糸しか得られないという欠陥
を有している。
本発明の目的は上記した従来技術の欠陥を除去し、従来
よりも少ない流体消費量で高い交絡度の交絡糸を得るよ
うにした新規な装置を提供せんとするものである。
又、本発明の他の目的は従来の装置では得られなかった
高交絡度の糸を得るための新規な装置を提供せんとする
ものである。
更に本発明の他の目的は従来よりも高速で走行する糸を
流体処理できる新規な装置を提供せんとするものである
本発明は上記の目的を達成するため次の構成からなるも
のである。
すなわち、両端が開口され、周囲が壁面によって囲まれ
た糸道に沿って伸びる糸処理域と、前記壁面に開口し、
流体を噴出させる第1および第2の流体噴射ノズルとか
らなり、前記糸処理域内の壁面は平面状の糸案内面と、
該糸案内面に垂直でかつ糸道に平行な対称面を中心に互
いに対称な位置に配置された1または2以上の第20面
とで構成されており、前記第1および第2の流体噴射ノ
ズルは前記対称面を中心に互いに対称となるよう前記第
2の面に穿設されており、かつ、前記第1および第2の
流体噴射ノズルは、それぞれのノズルの前記第2の面に
おける開口部周辺の最も前記対称面に近い部位を通るノ
ズルの中心線に沿う線が30乃至150度の交差角をも
って前記糸処理域内において交差する関係に設けられて
なる糸の流体処理装置である。
以下本発明を図面に示す実施態様により詳しく説明する
第3図は本発明に係る糸の流体処理装置の構造を示すも
ので、糸道に対して垂直な平面で切断した断面図である
第3図において、糸処理域3の横断面は二等辺三角形を
呈している。
即ち糸処理域3は二等辺三角形の底辺としての糸案内面
P1およ他の二等辺としての二つの平面P2.P3から
なる壁面で囲まれている。
したがって二つの平面P2.P3は糸案内面P1に垂直
な平面りを対称面として対称形となるように配置されて
いる。
糸処理域3の両端は開口しており、糸の入口および出口
となる。
糸6の糸道は糸が紙面に垂直な方向に移動するよう定め
られている。
また流体が噴射されない状態での糸道は上記した糸処理
域3の二等辺三角形の重心を通るように糸処理域3の両
端にガイドを設けることにより規制される。
一方、前記二等辺三角形の等辺に和尚する壁面P2.P
、には夫々一個ずつ流体噴射ノズル4および4′が開口
している。
そして流体噴射ノズル4゜4′は互に平面りを対称面と
して対称な位置に配列されている。
流体噴射ノズル4,4′の中心線の延長は前記平面り上
の点kにおいて交わっている。
そしてこれらの流体噴射ノズル4,4′の中心線の延長
は糸案内面P1とも交差するように配列されている。
上記の構造をもつ糸の流体処理装置1に流体供給口5を
介して流体噴射ノズル4,4′から噴流F1F2をそれ
ぞれ同一圧力で流処理域3に噴出させると、これら2つ
の噴流はに点において衝突し、合流して噴流F12を派
生する。
噴流F12は平面りに沿って進み糸案内面P1と衝突し
て攪乱流を形成したのち流体流F L 、F Rにわか
れて糸案内面F1上を矢印の如く進む。
一方糸処理域3内を走行している糸6は上記した噴流F
1またはF2によってこれら噴流の衝突点Kに運ばれ、
更に噴流F12によって糸案内面P1に押しつけられる
糸案内面F1上において糸6は噴流F1□と糸案内面P
1との衝突によって生じた攪乱流にさらされ、糸を構成
する個々の単繊維が互に間隔を押し拡げられて開繊され
ると共に、個々の単繊維が自由に動きまわるために、糸
を構成している個々の単繊維がランダムに入り乱れた交
絡状態を呈する。
その結果、個々の単繊維が緊密にからんだ交絡糸となる
そして次に糸案内面に沿って流れる流体流FLがFRの
いずれかに伴なわれて糸は糸案内面P1の右または左の
いずれかの方に移動させられる。
糸案内面P1の端まで移動した糸は壁面P2.P3のい
ずれかに沿って一卜昇する。
この間に示す糸の挙動は第2図に示した従来装置の場合
とほぼ同じであるが、本発明に係る装置は流体噴射ノズ
ル4または4′がいずれも壁面P2.P3の中間に開口
しているために糸はここから噴出する噴流F1又はF2
により糸処理域3の中に戻される。
そのため従来装置のように不要に滞留することがない。
噴流F1またはF2により吹き戻された糸は再び前記し
たような挙動を繰返す。
従って糸が噴流によって糸案内面に押しつけられる周期
が短かくなって更に強固な交絡糸として処理されること
になる。
また本発明に係る装置は流体噴射ノズルが糸案内面P1
に垂直な平面りを対称面として対称形に配列され、これ
ら2つの流体噴射ノズル4,4′から糸処理域3内に噴
出される流体の圧力も同一となるように構成されている
従って噴流F1゜の作用線も前記平面L 、ににあり、
糸案内面P1を左右に流れる流体流FL、FRの強さも
均等となる。
それ故糸が糸案内面上に噴流F12が衝突して生じる攪
乱流にさらされたのら、糸案内面上を右または左に移動
する確率も1/2となるから、走行糸を一方向に連続し
て移動させないから走行する糸に交絡処理を施す際に最
も大きな障害となる走行糸への仮撚の付与を全て除去す
るこさができる。
第3図の装置において噴射ノズル4,4′の位置を壁面
P2.P3に沿って下方に移動させること、この移動に
伴なって流体噴射ノズル4,4′の中心線の延長線が交
わる点にの位置も下方に移動し、遂には糸案内面P1を
越えて糸処理域3の内部に存在しなくなる。
このような状態になると噴流F1とF2の合流した噴流
F12が存在しなくなるから糸6を直接糸案内面P1に
押しつけながら撹乱する作用がなくなるために交絡作用
は著しく減退する。
しかし、流体噴射ノズル4,4′は成る大きさの面積を
もって糸処理域の壁面P2.P3に開口しているので流
体噴射ノズル4,4′の該壁面P2.P3における開口
部周辺の最も前記対称面りに近い部位を通るノズルの中
心線に沿う線M1゜M2が交差する点に′が糸処理域3
内で平面り上にあれば噴流F1□が糸6を糸案内面P1
に押えつけようとする作用がある。
従って少なくとも点に′が糸処理域内にあるようにする
ことが必要である。
このような構成とした場合、流体噴射ノズル4゜4′か
ら噴出された噴流F、 、 F2は糸案内面P1と衝突
したのちその大部分は糸案内面P1に沿って糸処理域3
の両端開口部(糸の出入口となっている)に向って流れ
外部に放出される。
従って噴流F1.F2が糸案内面P1に衝突後、糸案内
面P1より反射されて糸処理域3の二等辺三角形の頂角
部に向って流れる流体の量は全体からみると僅かであり
、これまでに述べた流体の作用効果を大幅に減少させる
ことはない。
つまりに′が糸処理域3内にあれば糸が糸案内面に押え
つけられるため噴流による交絡作用を強くうけるもので
ある。
−ノj、糸6は第3図に示すMl、に72M2で区切ら
れる糸処理域3内の領域Cには、噴流p、、p2が存在
しているので、侵入しない。
従ってこの領域Cの面積が大きい程糸6が存在する領域
面積が小さくなるから糸の余分な滞留をなくすことがで
き、交絡処理を効果的にすることができる。
流体噴射ノズル4,4′の中心線と平面しのなす角θは
15〜75°、好ましくは30〜60°とするのが良い
θが余り小さすぎると上記した領域Cの面積が小さくな
り、逆にθが大きすぎると合流した噴流F1□の力が弱
くなるので望ましくない。
第3図には糸処理域3の断面が二等辺三角形の態様を示
したが、この糸処理域3をなす断面形状は糸案内面P1
に垂直な平面りを対称面として対称をなす空間であれば
どのような形状のものでも良い。
第4図は第3図とは異なる断面形状をもつ糸処理域を備
えた実施態様装置の断面を示すものである。
第4図のaは糸処理域の断面が矩形、bは五角形、Cは
半影の場合をそれぞれ示す。
第3図、第4図には糸処理域3に開口する流体噴射ノズ
ル4,4′の数は二個のものを示したが、三個以上あっ
ても勿論本発明の目的を達成することができる。
第5図は流体噴射ノズルの数が良質的に三個の場合の実
施態様の装置を示す。
この装置では第3の流体噴射ノズル4“が2個導糸スリ
ット7の内側に開口し、噴流が糸処理域内に噴出するよ
うにしである。
この態様の装置は流体噴射ノズル4゜4′から噴出され
る噴流の合流した噴流に更に流体噴射ノズル4“からの
噴流が加わるので糸を第3図に示した装置よりも強く糸
案内面P1に押しつけ、押拡げつつ撹乱することができ
るのでさらに交絡度の高い糸を得ることが可能となる。
第6図a、bは更に他の態様を示す装置の断面図である
これらの装置は糸処理域の断面形状を二等辺三角形とし
、流体噴射ノズル4,4′を平面りと対称面として配置
した点については第3図と同様であるが更に補助流体噴
射ノズルを設けている。
第6図aに示す装置は補助流体噴射ノズル4aを平面り
上に中心をもつように配列し、このノズルを糸案内面P
1に開口させている。
この態様の装置は補助流体噴射ノズル4aから流体噴射
ノズル4,4′から噴出される噴流の合流した噴流より
も弱い噴流を噴出させて、糸を糸案内面P1から浮き上
らせようとする作用を与えるようにしたものである。
従って第3図に示す装置よりも糸と糸案内面P1との摩
擦力を小さくし、糸を構成する個々の単繊維の運動を更
に促進させるようにしたものである。
第6図すに示す装置は平面りを対称面として補助流体噴
射ノズル4b、4cを糸案内面P、の両端にある頂角部
に配したものである。
この態様の装置は糸が糸案内面P1の端部に運ばれると
、補助噴射ノズル4bまたは4Cから噴出される噴流に
伴なわれて糸処理域3内の中心部に素早く移動するので
、糸が噴流によって糸案内面へ押し付けられる周期が早
くなるようにしたものであり、交絡度が強い糸を得るこ
とができる。
また、第6図aybに示した補助流体噴射ノズル4 a
、4 b 、4 cを一個の糸の流体処理装置に備具
させることもできる。
このような構成の装置は前記した補助流体噴射ノズルの
機能を十分に発揮させることができる。
上述した補助噴射ノズルは糸処理域が他の断面形状をも
つ装置にも適用できることは云うまでもない。
また本発明に係る第3〜6図に示した装置はいずれも導
糸スリット6を糸案内面P1に垂直な平; 面りを含む
ように配列しである。
スリットをこの配列にすると、スリットの方向は複数の
流体噴射ノズルによって形成される合流した噴流の力の
作用線上と一致する。
従って、スリットを設けたことによる糸処理域3内の流
体の乱れを最も少なく1 できる。
第7図a、b)cは本発明に係る装置の流体噴射ノズル
の配列を例示したものである。
夫々流体を噴射しないときの糸の糸道Qを含む対称平面
りで切断したときの断面図である。
第7図に示す糸ン 道Qはガイド13,13’で規制さ
れる糸の流体処理装置1に流体が導入されていないとき
に走行する糸6の通過する道筋をいう。
第T図aは流体噴射ノズル4の噴出方向をいずれも糸案
内面に垂直な平面内にあるような構成と5 したもので
ある。
この態様の装置は流体噴射ノズルから噴出される噴流が
最も強く糸の交絡に寄与する。
第7図す、cは流体噴射ノズルを糸案内面P1に対し糸
の進行方向に角ηだけ傾斜して配列した0 ものである
bに示す態様の装置は交絡処理と同時に糸にオーバフィ
ードを与えることができ、カサ高性をもつ糸が得られる
Cに示す態様の装置は捲縮糸の処理に適し低張力下での
処理が必要なときに用いるのに適している。
本発明は上記の如き構成を有するため、次の特長をもつ
ものである。
先ず本発明に係る係る装置は流体噴射ノズルから噴出す
る噴流によって処理すべき糸を平面で構成された糸案内
面に押しつけ、押拡げようと作用するために、糸を構成
している単繊維を確実に開繊させるから、個々の単繊維
は互に拘束をうけず自由に動きまわることができる。
従って開繊と同時に交絡も十分性なうことができる。
また複数の流体噴射ノズルが異方向から同時に噴流を噴
出するので糸の異常滞留する領域がなくなるため、糸が
噴流に直接さらされる頻度を増すことができる。
また本発明に係る装置は糸処理域3の空間を糸案内面P
1に垂直な平面りを対称面として左右対称の構造となっ
ており、しかも前記平面りを対称面として、流体噴射ノ
ズル4,4′を夫々対称に配列したため糸処理域3内に
おける流体の動きもほぼ対称となるから糸処理域中にあ
る糸の動きも噴流F12によって糸案内面に押しつけら
れたあ■ と糸案内面P1上を右へまたは左へほぼ百の確率で移動
する。
従って糸の交絡処理に大きな障害となる仮撚を防止する
ことができ流体のもつエネルギを有効に利用できる。
更に本発明に係る装置で処理される糸は走行しなから糸
案内面上を弦振動に似た運動をし、この振動的な挙動に
よって確実に噴流の作用を繰返しうけるため強固な交絡
をもつ糸を製造することができる。
従って本発明に係る装置は従来の装置にくらべ流体の糸
に作用する効率が高いので、従来と同程度の交絡度をも
つ糸は流体の消費量が少なくてずむ。
又、流体の消費量と同じにし糸速を同じとすれば従来の
装置では得られなかった高交絡糸を得ることかできる。
更に従来の装置よりも更に高速で糸の処理が可能となる
以下実施例について述べる。
第8図は実施例に用いた実験装置の概略図である。
第8図において、原糸9は供給ローラー0によって糸の
流体処理装置1に供給され、引取ローラ11を通ってワ
インダ12に巻き取られる。
糸の流体処理装置1の前後には走行している糸6を糸の
流体処理装置1の糸処理域3に安定して供給できるよう
糸ガイド13,13’が配置されている。
ここでこの糸ガイド13,13’間の距離をLmm、5
する。
捲縮のかかつていない糸を処理した場合、処理の強さを
示す交絡度の測定にはスイスのロツシールド社製自動交
絡度測定装置を用いた。
この測定装置によって得られた特性値をCF−1として
示す。
この交絡度測定装置は次のようにして測定する。
被測定糸を一定の張力T1のもとで走行させ、次に糸を
停止させ、この糸の任意の位置に針を刺し、次に再び糸
を走行させる。
このとき規定の荷重T2でトリガーがかかるようこの荷
重をプリセットしておき、トリガーがかかるまでの繊維
の移動した長さ1CTrLを測定するものである。
測定回数は100回とする。
得られたlの平均をlとし、次の式(1)からCF−1
を求める。
CF−■=100./x ・・・・・・・・・・・
・・・・・・・(1)なお走行張力T1は被測定糸の総
デニールDから T1(g)=Dxo、2とし、 トリガーのかかる荷重T2は被測定糸の単繊維数をfと
すると、 T2(g)=T1+D/fとする。
なお測定糸が1000デニールを超える太い糸の場合は
目視によって開繊部分が測定できる。
従って目視による開繊部の長さ1crrLを測定し、(
1)式と同様にCF−■を求める。
CF−11=100/l ・・・・・・・・・・・
・・・・・・・(2)手動によって測定した交絡度はC
F−IIIで示し次の要領で測定する。
第9図はCF−IIIを測定するための装置の概略図で
ある。
この装置を用い次の手順によって行なう。
(1)マルチフィラメント糸条6を動滑車19に掛ける
(2)マルチフィラメント糸条6を構成する繊維間に糸
軸方向に実質的に直角に固定針14を刺す。
(3) (2)の状態の固定針14を壁に固定する。
(4)マルチフィラメント糸条6の両端に荷重15゜1
6を取り付ける。
(5)荷重15あるいは荷重16のいずれか一方の側に
補助荷重17を取り付ける。
(6)補助荷重によって糸6が固定針14に抗して移動
し、しかる後動滑車12の回転等が停止した後、滑車1
2に固定した指針18の位置を壁に固定した目盛盤20
上の目盛で読む。
(7)次に補助荷重17を一方の荷重の方に付は替える
(8) C6)と同様、移動、回転が停止した後、指
針18の位置を目盛盤20上の目盛で読む。
(6)で読んだ目盛とこの目盛から全移動距離l (c
rrL)の値を求め測定を完了する。
この測定を100回行ない7を求め CF−111=100.# として表示する。
この際荷重15,16および補助荷重17は次のように
定めである。
捲縮糸では荷重15,16はいずれもデニール数X0.
4g 補助荷重17は(デニール数/フィラメント数)X2g
とし、捲縮のかかつていない糸では荷重15,16はデ
ニール数X0.2g 補補助型17は(デニール数/フィラメント数)gとす
る。
実施例 1 ナイロン70デニール24フイラメント、延伸糸を用い
、糸速600 m7分、ガイド間距離L−200朋、糸
処理時の張力は2gとした。
得られた結果を表1に示す。
本発明に係る装置は少ない圧空量で高い交絡度の糸を得
ることができることが明らかとなった。
実施例 2 ナイロン50デニール10フイラメント、延伸糸を用い
、糸速600 m7分、ガイド間距離り一200mm、
糸処理時の張力は2gとした。
得られた結果を表2に示す。
実施例1と同様、本発明に係る装置は少ない圧空量で高
い交絡度の糸を得ることができる。
実施例 3 ポリエステル250デニール、48フイラメント、糸速
350 m1分、ガイド間距離L=200mm、糸処理
時の張力を4gとした。
得られた結果を表3に示す。
実施例 4 ポリエステル150デニール、32フイラメント、仮撚
糸を用い、糸速100 m1分、ガイド間距離L−20
玉、糸処理時の張力を3gとした。
得られた結果を表4に示す。
本発明に係る装置は導糸用スリットがありながら同一条
件の圧空消費量でも従来装置である比較例より大きなC
F−IIIの値を示す。
一般に導糸用スリットを設けると交絡度は低下する。
実施例 5 ポリエステル300デニール、96フイラメント仮撚糸
を用い、糸速400 m1分、ガイド間距離L=20m
m、糸処理時の張力を6gとした。
得られた結果を表5に示す。
実施例 6 アクリル3000デニール、3000フイラメントを用
い、糸速200m/分、ガイド間距離L=2QQmi、
ノズル前処理張力40gとした。
得られた結果を表6に示す。
従来はこのように太い糸の処理装置はなかった。
本発明の装置は50デニールから3000デニールまで
も処理可能で本発明に係る装置の適用範囲は極めて広い
勿論処理装置の各部寸法は対象とする糸品種に応じて最
適化することは必要である。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は従来装置の主要部を示す断面図である。 第3〜6図は本発明に係る糸の流体処理装置の糸道に対
して垂直な平面で切断した横断面図である。 第7図は本発明に係る流体処理装置を流体噴射ノズルの
部分において糸道を含む平面で切断した縦断面図である
。 第8図は実施例に用いた実1験装置の概略図である。 第9図は交絡度の評価法であるCF−IIIの測定装置
を示す概略図である。 1・・・・・・糸の流体処理装置、2・・・・・・ハウ
ジング、3・・・・・・糸処理域、4,4’、4“・・
・・・・流体噴射ノズル、4a、4b、4c・・・・・
・補助流体噴射ノズル、5・・・・・・流体供給口、6
・・・・・・糸、7・・・・・・導糸用スリット、Pl
・・・・・・糸案内面、Q・・・・・・糸道。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 両端が開口され、周囲が壁面によって囲まれた糸道
    に沿って伸びる糸処理域と、前記壁面に開口し、流体を
    噴出させる第1および第2の流体噴射ノズルとからなり
    、前記糸処理域内の壁面は平面状の糸案内面と、該糸案
    内面に垂直でかつ糸道に平行な対称面を中心に互いに対
    称な位置に配置された1または2以上の第2の面とで構
    成されており、前記第1および第2の流体噴射ノズルは
    前記対称面を中心に互いに対称となるよう前記第2の面
    に穿設されており、かつ、前記第1および第2の流体噴
    射ノズルは、それぞれのノズルの前記第2の面における
    開口部周辺の最も前記対称面に近い部位を通るノズルの
    中心線に沿う線が30乃至150度の交差角をもって前
    記糸処理域内において交差する関係に設けられてなる糸
    の流体処理装置。
JP13679278A 1978-11-08 1978-11-08 糸の流体処理装置 Expired JPS5932572B2 (ja)

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JP13679278A JPS5932572B2 (ja) 1978-11-08 1978-11-08 糸の流体処理装置
US06/089,969 US4251904A (en) 1978-11-08 1979-10-31 Yarn treating apparatus
DE7979302498T DE2965220D1 (en) 1978-11-08 1979-11-07 Yarn treating apparatus
EP79302498A EP0011441B1 (en) 1978-11-08 1979-11-07 Yarn treating apparatus

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