JPH0622057Y2 - 大便所用荷物棚 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、大便所内の手荷物載置用の荷物棚に関するも
のである。

（従来の技術） 大便所内では、床の上に直に手荷物等を置くのは不潔な
ので、従来から床、又は壁面に作り付けの棚を設けて、
この棚の上に手荷物を載置するようにしていた。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら上記従来例では、棚は作り付けであるた
め、大便所を用便のために使用しない場合、例えば掃除
等の場合には、掃除の邪魔となって迅速、清潔な掃除を
する上で妨げとなっていた。

本考案は上記の課題を解決するためになされたもので、
その目的とする処は、大便所を使用しない場合、邪魔に
ならない荷物棚を提供するにある。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するために本考案は、壁パネルに開口部
を設け、開口部は壁パネルの厚さ方向の中央部に仕切り
板を取付けることで両側に凹部を形成し、各凹部に棚板
を枢着し、該棚板を回動して水平位置に固定可能な固定
具を設けたものである。

（作用） 上記手段によれば、大便所を使用する場合には、壁パネ
ルの凹部から棚板を回動し水平位置に固定して手荷物を
載置し、非使用時には棚板を壁パネルの凹部に収めるこ
とができる。

（実施例） 次に本考案の好適実施例を添付した図面に基づいて説明
する。

第１図は本考案の大便所用荷物棚を適用した３連式大便
所の平面図、第２図は本考案の荷物棚の側断面図、第３
図は同じく手荷物を載置した状態を示す斜視図である。

図で１は図示せざるプレファブ方式のシステムトイレ内
の大便所を示し、大便所１はシステムトイレの側壁Ｗ沿
いに図示せざる上水管、下水管、汚水管等を備えた大便
所用室内配管ユニットＵを配設し、この室内配管ユニッ
トＵに臨んで三連の洋式便器Ｔ１，Ｔ２，Ｔ３（以下、
総称的にはＴで示す）を設置し、各洋式便器Ｔ１，Ｔ
２，Ｔ３間を壁パネルＰ１，Ｐ２，Ｐ３，Ｐ４（以下、
総称的にはＰで示す）で仕切り、ドアＤ１，Ｄ２，Ｄ３
（以下、総称的にはＤで示す）を設けてブースＢ１，Ｂ
２，Ｂ３（以下総称的にはＢで示す）を画成したもので
ある。

ブースＢ内にはドアＤを開けた左右の側壁Ｐのいずれか
に折り畳み式の荷物棚３が設けられている。

次のこの荷物棚３の詳細を第２図により説明する。

壁パネルＰの略室内配管ユニットＵと同じ高さの位置に
所定の大きさの開口部５を設け、開口部５の上下に枠
７，９を取付け、上下の枠７，９間の壁パネルＰの厚み
の中央部に仕切り板１１を取付けて、壁パネルＰの両側
に夫々凹部１３，１５を形成する。凹部１３，１５には
夫々凹部１３，１５と略同じ大きさの長方形の棚板１
７，１９が嵌合できるようになっており、各棚板１７，
１９は夫々側部の一端１７ａ，１９ａをピン２１，２３
で下枠９近傍の凹部１３の両側部１３ａ，１３ａに枢着
する。又、ピン２１，２３上方の凹部１３の両側部１３
ａ，１３ａには、長板状のバー２５，２５が一端２５
ａ，２５ａで枢着２７され、バー２５の長手方向には長
溝２９が形成されている。そして棚板１７，１９両側の
略中間部に設けられた突起３１，３１がバー２５の長溝
２９を摺動できるように形成し、棚板１７，１９の上部
中央部に設けられた把手３３を手前に引いて棚板１７を
回動させた時、棚板１７を水平位置に固定することがで
きる。

第３図は棚板１７を水平位置に固定し、手荷物３５等を
載置した状態を示し、洋式便器Ｔを使用する場合、不潔
な床に直に手荷物等を置く必要がない。そして洋式便器
Ｔを使用しない場合には、第２図に示すように棚板１９
を壁パネルＰの凹部１５に収容することができ、掃除等
の場合邪魔にならない。

尚、本実施例では、壁パネルに設けた凹部の両側部下端
部で棚板を枢着し、上から下へ引きおろす形で棚板を回
動し、水平位置に固定するようにしたが、凹部の両側部
上端部で棚板を枢着し、下から上へ引き上げる形で棚板
を回動し、水平位置に固定するようにしても良い。又、
本実施例では、壁パネルの両面に棚板を設けた場合につ
いて説明したは、第１図のブースＢ３内の棚板３のよう
に、壁パネルＰの一方の側にのみ設けても良い。

（考案の効果） 以上詳述したように、本考案によれば、大便所を使用す
る場合には、壁パネルの凹部から棚板を回動し水平位置
に固定して手荷物を載置することができるので、手荷物
を汚す必要がなく、安心して大便所を使用することがで
きる。又、非使用時には棚板を壁パネルの凹部に収める
ことができるので、邪魔にならず、掃除を迅速、清潔に
行うことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の好適実施例を示すもので、第１図は本考
案の大便所用荷物棚を適用した３連式大便所の平面図、
第２図は本考案の荷物棚の側断面図、第３図は同じく手
荷物を載置した状態を示す斜視図である。 尚、図面で１は大便所、１３，１５は壁パネルに設けた
凹部、１７，１９は棚板、２１，２３は棚板の枢着部、
２５がバー、２９はバーの長溝、３１は棚板側部の突
起、Ｂは大便所のブース、Ｄは大便所のドア、Ｐは大便
所の壁パネル、Ｔは洋式便器、Ｕは配管ユニットであ
る。

フロントページの続き (72)考案者 滝崎 深雪 東京都港区虎ノ門１丁目１番28号 東陶機 器株式会社東京支社内 (72)考案者 西村 国男 福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番１ 号 東陶機器株式会社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】壁パネル及びドアで画成したブース内に洋
   式便器及び配管ユニットを備えた大便所において、 前記壁パネルに開口部を設け、開口部は壁パネルの厚さ
   方向の中央部に仕切り板を取付けることで両側に凹部を
   形成し、各凹部に棚板を枢着し、該棚板を回動して水平
   位置に固定可能な固定具を設けたことを特徴とする大便
   所用荷物棚。